JP3044591B2 - ブーツの自動組付け装置と該装置を用いたブーツの自動組付け方法 - Google Patents
ブーツの自動組付け装置と該装置を用いたブーツの自動組付け方法Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用ドラムブレーキ
に用いられるホィールシリンダや、このホィールシリン
ダに作動液を昇圧して供給する液圧マスタシリンダを始
め、各種のシリンダにシリンダ孔の開口部を覆って設け
られるブーツの組付け装置と方法に係り、特に、ブーツ
の環状シール部を、シリンダボディとピストンのシール
溝に、それぞれ外側から自動的に嵌め入れるようにした
ブーツの組付け装置と、この組付け装置を用いたブーツ
の組付け方法に関する。
に用いられるホィールシリンダや、このホィールシリン
ダに作動液を昇圧して供給する液圧マスタシリンダを始
め、各種のシリンダにシリンダ孔の開口部を覆って設け
られるブーツの組付け装置と方法に係り、特に、ブーツ
の環状シール部を、シリンダボディとピストンのシール
溝に、それぞれ外側から自動的に嵌め入れるようにした
ブーツの組付け装置と、この組付け装置を用いたブーツ
の組付け方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】シリンダボディと、該シリンダボディの
シリンダ孔に収容されたピストンとにブーツを掛け渡し
て、シリンダ孔の開口部を被覆するシリンダとして、車
両用ドラムブレーキのホィールシリンダがある（例え
ば、実開平４−１０５６４３号公報参照）。
シリンダ孔に収容されたピストンとにブーツを掛け渡し
て、シリンダ孔の開口部を被覆するシリンダとして、車
両用ドラムブレーキのホィールシリンダがある（例え
ば、実開平４−１０５６４３号公報参照）。
【０００３】このホィールシリンダは、シリンダボディ
の端部外周とピストンの突出端部外周とにシール溝を形
成し、ブーツ両端部の環状シール部を、それぞれのシー
ル溝に嵌め入れるもので、この嵌合を機械を用いて自動
的に行なう技術として、例えば特公平３−６１８５９
号公報，特開平３−２０８５２８号公報，特公平２
−２８０１５号公報に示される装置や方法が提案されて
いる。
の端部外周とピストンの突出端部外周とにシール溝を形
成し、ブーツ両端部の環状シール部を、それぞれのシー
ル溝に嵌め入れるもので、この嵌合を機械を用いて自動
的に行なう技術として、例えば特公平３−６１８５９
号公報，特開平３−２０８５２８号公報，特公平２
−２８０１５号公報に示される装置や方法が提案されて
いる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
は、環状シール部をシール溝の外側から嵌め入れる外
嵌め式、は内側から嵌め入れる内嵌め式で、いずれも
環状シール部の一方のみしか実施することができない。
は、環状シール部をシール溝の外側から嵌め入れる外
嵌め式、は内側から嵌め入れる内嵌め式で、いずれも
環状シール部の一方のみしか実施することができない。
【０００５】また上述のでは、環状シール部の双方の
嵌合を対象とした技術ではあるが、環状シール部の一方
がシール溝の外側から、また他方がシール溝の内側から
嵌め入れる外嵌めと内嵌めとの組合わせであり、車両用
ドラムブレーキのホィールシリンダのように、双方の環
状シール部を外側から嵌め入れるシリンダには適用する
ことができず、手間のかかる人手に頼らざるを得なかっ
た。
嵌合を対象とした技術ではあるが、環状シール部の一方
がシール溝の外側から、また他方がシール溝の内側から
嵌め入れる外嵌めと内嵌めとの組合わせであり、車両用
ドラムブレーキのホィールシリンダのように、双方の環
状シール部を外側から嵌め入れるシリンダには適用する
ことができず、手間のかかる人手に頼らざるを得なかっ
た。
【０００６】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、ブーツに設けられた２つの環状シール部を、
シリンダボディとピストンのシール溝に、それぞれ外側
から自動的に嵌め入れできて、組付け性の向上を図った
ブーツの自動組付け装置とその方法を提供しようとする
ものである。
たもので、ブーツに設けられた２つの環状シール部を、
シリンダボディとピストンのシール溝に、それぞれ外側
から自動的に嵌め入れできて、組付け性の向上を図った
ブーツの自動組付け装置とその方法を提供しようとする
ものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明装置は、シリンダボディの外周と、該シリン
ダボディのシリンダ孔に収容されるピストンの突出端部
外周とに、それぞれ環状のシール溝を形成し、前記シリ
ンダボディのシール溝に、ブーツの大径環状シール部を
嵌合し、前記ピストンのシール溝に、前記ブーツの小径
環状シール部を嵌合して、前記シリンダ孔の開口部をブ
ーツにて被覆するブーツの組付け装置であって、前記シ
リンダボディを所定位置に保持する治具と、前記ピスト
ンの突出端部と同径の大径軸部及び前記ブーツの小径環
状シール部よりも小径の小径軸部とをテーパ軸部でつな
ぎ、内部に軸方向のエア通路を貫通形成したインサータ
と、該インサータの小径軸部を把持し、且つ大径軸部を
前記シリンダボディ側に向けて、該シリンダボディの中
心軸方向にインサータを往復動させるインサータ移動手
段と、前記インサータのテーパ部に差し込まれたブーツ
を大径軸部へ移動させるガイドプレートと、該ガイドプ
レートをホィールシリンダの中心軸方向へ往復動させる
ガイドプレート移動手段と、前記ブーツの組付け時に、
前記インサータのエア通路を通して前記ピストンとブー
ツとの間にエアを供給し、該エアにてブーツを外側へ膨
ませて、前記大径環状シール部を前記シリンダボディの
シール溝に嵌合させる第１エア供給手段と、前記シリン
ダ孔の内部にエアを供給し、該エアにてピストンをシリ
ンダ孔の外側へ押動して、前記小径環状シール部をピス
トンのシール溝に嵌合させる第２エア供給手段とを備え
ている。
め、本発明装置は、シリンダボディの外周と、該シリン
ダボディのシリンダ孔に収容されるピストンの突出端部
外周とに、それぞれ環状のシール溝を形成し、前記シリ
ンダボディのシール溝に、ブーツの大径環状シール部を
嵌合し、前記ピストンのシール溝に、前記ブーツの小径
環状シール部を嵌合して、前記シリンダ孔の開口部をブ
ーツにて被覆するブーツの組付け装置であって、前記シ
リンダボディを所定位置に保持する治具と、前記ピスト
ンの突出端部と同径の大径軸部及び前記ブーツの小径環
状シール部よりも小径の小径軸部とをテーパ軸部でつな
ぎ、内部に軸方向のエア通路を貫通形成したインサータ
と、該インサータの小径軸部を把持し、且つ大径軸部を
前記シリンダボディ側に向けて、該シリンダボディの中
心軸方向にインサータを往復動させるインサータ移動手
段と、前記インサータのテーパ部に差し込まれたブーツ
を大径軸部へ移動させるガイドプレートと、該ガイドプ
レートをホィールシリンダの中心軸方向へ往復動させる
ガイドプレート移動手段と、前記ブーツの組付け時に、
前記インサータのエア通路を通して前記ピストンとブー
ツとの間にエアを供給し、該エアにてブーツを外側へ膨
ませて、前記大径環状シール部を前記シリンダボディの
シール溝に嵌合させる第１エア供給手段と、前記シリン
ダ孔の内部にエアを供給し、該エアにてピストンをシリ
ンダ孔の外側へ押動して、前記小径環状シール部をピス
トンのシール溝に嵌合させる第２エア供給手段とを備え
ている。
【０００８】また、本発明のブーツ自動組付け方法は、
シリンダボディの外周と、該シリンダボディのシリンダ
孔に収容されるピストンの突出端部外周とに、それぞれ
環状のシール溝を形成し、前記シリンダボディのシール
溝に、ブーツの大径環状シール部を嵌合し、前記ピスト
ンのシール溝に、前記ブーツの小径環状シール部を嵌合
して、前記シリンダ孔の開口部をブーツにて被覆するブ
ーツの組付け方法において、前記シリンダボディを治具
にて所定位置に保持し、前記ピストンの突出端部と同径
の大径軸部と前記ブーツの小径環状シール部よりも小径
の小径軸部とをテーパ軸部でつなぎ、且つ内部にエア通
路を軸方向に貫通形成したインサータを、インサータ移
動手段にて前記シリンダボディのシリンダ中心軸上に、
大径軸部をシリンダボディ側に向けて把持すると共に、
該インサータのテーパ軸部に前記ブーツの小径環状シー
ル部を嵌合して、該小径環状シール部をガイドプレート
にてインサータの大径軸部へ移動し、該ブーツとインサ
ータとを、前記インサータ移動手段とガイドプレートに
て、シリンダボディ方向へ一体に前進させて、インサー
タの大径軸部とピストンの突出軸部とを突き合わせし、
前記ブーツと前記ピストンとの間に、前記インサータの
エア通路を通して第１エア供給手段のエアを供給し、該
エアにてブーツを外側へ膨ませて、前記大径環状シール
部を前記シリンダボディのシール溝に嵌合すると共に、
前記シリンダ孔の内部に、第２エア供給手段のエアを供
給し、該エアにて前記ピストンをシリンダ孔の外側へ押
動して、ブーツの小径環状シール部を、前記インサータ
の大径軸部からピストンの突出端部に嵌合を移して、該
小径環状シール部をピストンのシール溝に嵌合する。
シリンダボディの外周と、該シリンダボディのシリンダ
孔に収容されるピストンの突出端部外周とに、それぞれ
環状のシール溝を形成し、前記シリンダボディのシール
溝に、ブーツの大径環状シール部を嵌合し、前記ピスト
ンのシール溝に、前記ブーツの小径環状シール部を嵌合
して、前記シリンダ孔の開口部をブーツにて被覆するブ
ーツの組付け方法において、前記シリンダボディを治具
にて所定位置に保持し、前記ピストンの突出端部と同径
の大径軸部と前記ブーツの小径環状シール部よりも小径
の小径軸部とをテーパ軸部でつなぎ、且つ内部にエア通
路を軸方向に貫通形成したインサータを、インサータ移
動手段にて前記シリンダボディのシリンダ中心軸上に、
大径軸部をシリンダボディ側に向けて把持すると共に、
該インサータのテーパ軸部に前記ブーツの小径環状シー
ル部を嵌合して、該小径環状シール部をガイドプレート
にてインサータの大径軸部へ移動し、該ブーツとインサ
ータとを、前記インサータ移動手段とガイドプレートに
て、シリンダボディ方向へ一体に前進させて、インサー
タの大径軸部とピストンの突出軸部とを突き合わせし、
前記ブーツと前記ピストンとの間に、前記インサータの
エア通路を通して第１エア供給手段のエアを供給し、該
エアにてブーツを外側へ膨ませて、前記大径環状シール
部を前記シリンダボディのシール溝に嵌合すると共に、
前記シリンダ孔の内部に、第２エア供給手段のエアを供
給し、該エアにて前記ピストンをシリンダ孔の外側へ押
動して、ブーツの小径環状シール部を、前記インサータ
の大径軸部からピストンの突出端部に嵌合を移して、該
小径環状シール部をピストンのシール溝に嵌合する。
【０００９】
【実施例】以下本発明を、車両用ドラムブレーキのホィ
ールシリンダに適用した一実施例を図面に基づいて説明
する。
ールシリンダに適用した一実施例を図面に基づいて説明
する。
【００１０】図中、図１はブーツ自動組付け装置１の全
体図、図２は図１の要部拡大図、図３はホィールシリン
ダ２をドラムブレーキ９のバックプレート１０に固着し
た断面図、図４〜図６は、ブーツ３をホィーシリンダ２
へ組付けする手順を順番に示した説明図である。
体図、図２は図１の要部拡大図、図３はホィールシリン
ダ２をドラムブレーキ９のバックプレート１０に固着し
た断面図、図４〜図６は、ブーツ３をホィーシリンダ２
へ組付けする手順を順番に示した説明図である。
【００１１】ホィールシリンダ２は、シリンダボディ４
に貫通形成されたシリンダ孔５の両端開口部に、ピスト
ン６，６を突出配置し、ピストン６，６間の液圧室７に
昇圧した作動液を導入して、両ピストン６，６を外側へ
押動し、端部を各ピストン６のスリット６ｅに支承され
るブレーキシュー８，８を拡開させて制動作用を行なう
ドラムブレーキ用の液圧式アクチュエータで、シリンダ
ボディ４は、ユニオンボス部４ａを、ドラムブレーキ９
のバックプレート１０から外部へ突出させ、２本の固定
ボルト１１，１１を用いてバックプレート１０に取付け
られる。
に貫通形成されたシリンダ孔５の両端開口部に、ピスト
ン６，６を突出配置し、ピストン６，６間の液圧室７に
昇圧した作動液を導入して、両ピストン６，６を外側へ
押動し、端部を各ピストン６のスリット６ｅに支承され
るブレーキシュー８，８を拡開させて制動作用を行なう
ドラムブレーキ用の液圧式アクチュエータで、シリンダ
ボディ４は、ユニオンボス部４ａを、ドラムブレーキ９
のバックプレート１０から外部へ突出させ、２本の固定
ボルト１１，１１を用いてバックプレート１０に取付け
られる。
【００１２】ユニオンボス部４ａには、ユニオン孔１２
が、液圧室７に連通して設けられ、該ユニオン孔１２の
開口部に螺着される図示しないユニオンボルトを通し
て、液圧室７へ昇圧した作動液が供給される。各ピスト
ン６には、シリンダ孔５を摺動する円筒体６ａにシール
溝６ｄが周設され、該シール溝６ｄに液圧室７を液密に
シールするカップシール１３が嵌着されると共に、円筒
体６ａからシリンダボディ４の側方へ突出配置される小
径の突出端部６ｂとシリンダボディ４の端部外周とにブ
ーツ３が掛け渡され、該ブーツ３にてシリンダ孔５内へ
の水や塵埃の侵入を防止している。
が、液圧室７に連通して設けられ、該ユニオン孔１２の
開口部に螺着される図示しないユニオンボルトを通し
て、液圧室７へ昇圧した作動液が供給される。各ピスト
ン６には、シリンダ孔５を摺動する円筒体６ａにシール
溝６ｄが周設され、該シール溝６ｄに液圧室７を液密に
シールするカップシール１３が嵌着されると共に、円筒
体６ａからシリンダボディ４の側方へ突出配置される小
径の突出端部６ｂとシリンダボディ４の端部外周とにブ
ーツ３が掛け渡され、該ブーツ３にてシリンダ孔５内へ
の水や塵埃の侵入を防止している。
【００１３】上記ブーツ３は、両端に大径環状シール部
３ａと小径環状シール部３ｂとを持っており、大径環状
シール部３ａは、シリンダボディ４に周設されたシール
溝４ｂに、また小径環状シール部３ｂは、突出端部６ｂ
に周設されたシール溝６ｃに、それぞれ上述のブーツ自
動組付け装置１を用いて自動組付けされる。
３ａと小径環状シール部３ｂとを持っており、大径環状
シール部３ａは、シリンダボディ４に周設されたシール
溝４ｂに、また小径環状シール部３ｂは、突出端部６ｂ
に周設されたシール溝６ｃに、それぞれ上述のブーツ自
動組付け装置１を用いて自動組付けされる。
【００１４】ブーツ自動組付け装置１は、ホィールシリ
ンダ２を保持する治具２０と、ブーツ３の組付けをガイ
ドするインサータ３０と、該インサータ３０を、所定の
組付け位置へ案内するインサータ移動手段４０と、イン
サータ３０に差し込まれたブーツ３を移動させるガイド
プレート５０と、該ガイドプレート５０を移動するガイ
ドプレート移動手段６０と、第１エア供給手段７０及び
第２エア供給手段８０とを備えている。
ンダ２を保持する治具２０と、ブーツ３の組付けをガイ
ドするインサータ３０と、該インサータ３０を、所定の
組付け位置へ案内するインサータ移動手段４０と、イン
サータ３０に差し込まれたブーツ３を移動させるガイド
プレート５０と、該ガイドプレート５０を移動するガイ
ドプレート移動手段６０と、第１エア供給手段７０及び
第２エア供給手段８０とを備えている。
【００１５】また、治具２０を除くインサータ３０から
第２エア供給手段８０までは、治具２０の両側に１組づ
つ配設され、ホィールシリンダ２の両側に２つのブーツ
３，３を同時に組付けできるようになっており、各組の
構成及び作動は治具２０を挟んで対称であるため、各図
に示す右側の１組に基づいて説明する。
第２エア供給手段８０までは、治具２０の両側に１組づ
つ配設され、ホィールシリンダ２の両側に２つのブーツ
３，３を同時に組付けできるようになっており、各組の
構成及び作動は治具２０を挟んで対称であるため、各図
に示す右側の１組に基づいて説明する。
【００１６】治具２０には、ガイド支柱２１の上端に固
定された板状の架台２２に、一対のガイドボス部２２
ａ，２２ａと、ガイド孔２２ｂとが設けられており、ホ
ィールシリンダ２は、固定ボルト２３がねじ込まれるシ
リンダボディ４のめねじ孔４ｃ，４ｃにガイドボス部２
２ａ，２２ａを嵌合し、ユニオンボス部４ａをガイド孔
２２ｂに嵌合して、架台２２の上面に位置合わせされ、
更に図示しない別途のクランプ手段によって固定され
る。
定された板状の架台２２に、一対のガイドボス部２２
ａ，２２ａと、ガイド孔２２ｂとが設けられており、ホ
ィールシリンダ２は、固定ボルト２３がねじ込まれるシ
リンダボディ４のめねじ孔４ｃ，４ｃにガイドボス部２
２ａ，２２ａを嵌合し、ユニオンボス部４ａをガイド孔
２２ｂに嵌合して、架台２２の上面に位置合わせされ、
更に図示しない別途のクランプ手段によって固定され
る。
【００１７】インサータ３０は、ピストン６の突出端部
６ｂと同径で、ブーツ３の小径環状シール部３ｂよりも
大径の大径軸部３０ａと、ブーツ３の小径環状シール部
３ｂよりも小径の小径軸部３０ｂと、これらをつなぐテ
ーパ軸部３０ｃとからなっており、内部には、第１エア
供給手段７０の一部となる第２エア通路７３が、軸方向
に貫通形成されている。前記ブーツ３は、大径環状シー
ル部３ａをインサータ３０の大径軸部３０ａへ向けなが
ら、小径軸部３０ｂの先端から差し込まれ、小径環状シ
ール部３ｂがテーパ軸部３０ｃの同一径部分に引っ掛か
って、インサータ３０に装着される。
６ｂと同径で、ブーツ３の小径環状シール部３ｂよりも
大径の大径軸部３０ａと、ブーツ３の小径環状シール部
３ｂよりも小径の小径軸部３０ｂと、これらをつなぐテ
ーパ軸部３０ｃとからなっており、内部には、第１エア
供給手段７０の一部となる第２エア通路７３が、軸方向
に貫通形成されている。前記ブーツ３は、大径環状シー
ル部３ａをインサータ３０の大径軸部３０ａへ向けなが
ら、小径軸部３０ｂの先端から差し込まれ、小径環状シ
ール部３ｂがテーパ軸部３０ｃの同一径部分に引っ掛か
って、インサータ３０に装着される。
【００１８】インサータ移動手段４０は、コレットキャ
ップ４６用の第１作動シリンダ４１と、該作動シリンダ
４１と共にブラケット４２に固定されるコレットホルダ
４３と、ブラケット４２を貫通し、第１作動シリンダ４
１のプッシュロッド４１ａに連結板４４を介して保持さ
れる一対のジョイントロッド４５，４５と、前記コレッ
トホルダ４３の前面を覆って、ジョイントロッド４５，
４５の前端に保持される上述のコレットキャップ４６
と、該キャップ４６とコレットホルダ４３との内部に跨
って配設されるコレット４７とを持っている。
ップ４６用の第１作動シリンダ４１と、該作動シリンダ
４１と共にブラケット４２に固定されるコレットホルダ
４３と、ブラケット４２を貫通し、第１作動シリンダ４
１のプッシュロッド４１ａに連結板４４を介して保持さ
れる一対のジョイントロッド４５，４５と、前記コレッ
トホルダ４３の前面を覆って、ジョイントロッド４５，
４５の前端に保持される上述のコレットキャップ４６
と、該キャップ４６とコレットホルダ４３との内部に跨
って配設されるコレット４７とを持っている。
【００１９】コレットホルダ４３とコレットキャップ４
６及びコレット４７とは、シリンダボディ４のシリンダ
中心軸と同心に配設され、またジョイントロッド４５，
４５は、シリンダボディ４のシリンダ中心軸と平行に配
設されており、コレットキャップ４６は、第１作動シリ
ンダ４１の作動で伸縮するプッシュロッド４１ａによっ
て、シリンダボディ４の中心軸方向へ往復動する。
６及びコレット４７とは、シリンダボディ４のシリンダ
中心軸と同心に配設され、またジョイントロッド４５，
４５は、シリンダボディ４のシリンダ中心軸と平行に配
設されており、コレットキャップ４６は、第１作動シリ
ンダ４１の作動で伸縮するプッシュロッド４１ａによっ
て、シリンダボディ４の中心軸方向へ往復動する。
【００２０】コレットホルダ４３の内部には、コレット
４７を収容するテーパ孔４３ａと、第１エア供給手段７
０の一部となる第１エア通路７２とが形成されている。
コレット４７は、円錐状の部材に複数のスリットを両端
から交互に切込んだ拡縮可能なチャックで、外周のテー
パ面４７ａを、コレットホルダ４３のテーパ孔４３ａに
嵌合して配設される。コレット４７の挿通孔４７ｂに
は、インサータ３０の小径軸部３０ｂが差し込まれ、更
に小径軸部３０ｂの先端は、奥部の第１エア通路７２ま
で差し込まれる。
４７を収容するテーパ孔４３ａと、第１エア供給手段７
０の一部となる第１エア通路７２とが形成されている。
コレット４７は、円錐状の部材に複数のスリットを両端
から交互に切込んだ拡縮可能なチャックで、外周のテー
パ面４７ａを、コレットホルダ４３のテーパ孔４３ａに
嵌合して配設される。コレット４７の挿通孔４７ｂに
は、インサータ３０の小径軸部３０ｂが差し込まれ、更
に小径軸部３０ｂの先端は、奥部の第１エア通路７２ま
で差し込まれる。
【００２１】インサータ３０の小径軸部３０ｂが差し込
まれたコレット４７は、第１作動シリンダ４１の作動に
よって、コレットキャップ４６が、図１及び図２の右方
向へ移動すると、コレットホルダ４３の内方へ押動され
て行き、コレットホルダ４３のテーパ孔４３ａに絞られ
ながら縮径して、インサータ３０の小径軸部３０ｂを把
持する。またコレットキャップ４６が、図１及び図２の
左方向へ移動すると、コレット４７は、コレットホルダ
４３の外方へ移動しながら徐々に膨んで、インサータ３
０の小径軸部３０ｂの引き抜きが可能となる。
まれたコレット４７は、第１作動シリンダ４１の作動に
よって、コレットキャップ４６が、図１及び図２の右方
向へ移動すると、コレットホルダ４３の内方へ押動され
て行き、コレットホルダ４３のテーパ孔４３ａに絞られ
ながら縮径して、インサータ３０の小径軸部３０ｂを把
持する。またコレットキャップ４６が、図１及び図２の
左方向へ移動すると、コレット４７は、コレットホルダ
４３の外方へ移動しながら徐々に膨んで、インサータ３
０の小径軸部３０ｂの引き抜きが可能となる。
【００２２】前記ガイドプレート５０は、中央部をホィ
ールシリンダ２側へ突出させた断面ハット型で、ホィー
ルシリンダ２の中心軸上には、インサータ３０の大径軸
部３０ａと略同径の挿通孔５０ａが穿設されており、イ
ンサータ３０の小径軸部３０ｂは、この挿通孔５０ａを
通して、コレット４７の挿通孔４７ｂと、インサータ３
０の小径軸部３０ｂとに差し込まれる。
ールシリンダ２側へ突出させた断面ハット型で、ホィー
ルシリンダ２の中心軸上には、インサータ３０の大径軸
部３０ａと略同径の挿通孔５０ａが穿設されており、イ
ンサータ３０の小径軸部３０ｂは、この挿通孔５０ａを
通して、コレット４７の挿通孔４７ｂと、インサータ３
０の小径軸部３０ｂとに差し込まれる。
【００２３】ガイドプレート移動手段６０は、インサー
タ移動手段４０の上下に配設される一対の第２作動シリ
ンダ６１，６１からなっている。各第２作動シリンダ６
１のプッシュロッド６１ａは、中間部を前述のブラケッ
ト４２にホルダ６２を介して保持されると共に、先端に
ガイドプレート５０が連結されており、ガイドプレート
５０は、第２作動シリンダ６１，６１にて伸縮するブッ
シュロッド６１ａ，６１ａによって、シリンダボディ４
の中心軸方向へ往復動する。
タ移動手段４０の上下に配設される一対の第２作動シリ
ンダ６１，６１からなっている。各第２作動シリンダ６
１のプッシュロッド６１ａは、中間部を前述のブラケッ
ト４２にホルダ６２を介して保持されると共に、先端に
ガイドプレート５０が連結されており、ガイドプレート
５０は、第２作動シリンダ６１，６１にて伸縮するブッ
シュロッド６１ａ，６１ａによって、シリンダボディ４
の中心軸方向へ往復動する。
【００２４】小径環状シール部３ｂをインサータ３０の
テーパ軸部３０ｃに嵌合して装着されたブーツ３は、第
２作動シリンダ６１，６１の押動でシリンダボディ方向
へ前進するガイドプレート５０によって、小径環状シー
ル部３ｂがテーパ軸部３０ｃに拡げられながら、インサ
ータ３０の大径軸部３０ａ方向へ押されて、大径軸部３
０ａへ移動する。
テーパ軸部３０ｃに嵌合して装着されたブーツ３は、第
２作動シリンダ６１，６１の押動でシリンダボディ方向
へ前進するガイドプレート５０によって、小径環状シー
ル部３ｂがテーパ軸部３０ｃに拡げられながら、インサ
ータ３０の大径軸部３０ａ方向へ押されて、大径軸部３
０ａへ移動する。
【００２５】上述のインサータ移動手段４０とガイドプ
レート５０とガイドプレート移動手段６０は、図１及び
図２に２点鎖線で示すスライド機構９０に設けられてお
り、上述のインサータ移動手段４０，ガイドプレート５
０，ガイドプレート移動手段６０及びインサータ移動手
段４０のコレット４７に把持されるインサータ３０は、
スライド機構９０に連結された第３作動シリンダ９１の
プッシュロッド９１ａにて、シリンダボディ４の中心軸
方向へ一体に往復動できるようになっている。
レート５０とガイドプレート移動手段６０は、図１及び
図２に２点鎖線で示すスライド機構９０に設けられてお
り、上述のインサータ移動手段４０，ガイドプレート５
０，ガイドプレート移動手段６０及びインサータ移動手
段４０のコレット４７に把持されるインサータ３０は、
スライド機構９０に連結された第３作動シリンダ９１の
プッシュロッド９１ａにて、シリンダボディ４の中心軸
方向へ一体に往復動できるようになっている。
【００２６】また、インサータ移動手段４０の第１作動
シリンダ４１には、スライド機構９０の外側に固定され
た第４作動シリンダ１００のプッシュロッド１００ａが
連結されており、インサータ移動手段４０を、スライド
機構９０やガイドプレート５０，ガイドプレート移動手
段６０とは別個に、シリンダボディ４の中心軸方向へ往
復動できるようにしている。
シリンダ４１には、スライド機構９０の外側に固定され
た第４作動シリンダ１００のプッシュロッド１００ａが
連結されており、インサータ移動手段４０を、スライド
機構９０やガイドプレート５０，ガイドプレート移動手
段６０とは別個に、シリンダボディ４の中心軸方向へ往
復動できるようにしている。
【００２７】前記第１エア供給手段７０は、コンプレッ
サやブロア等の圧縮機７１と、コレットホルダ４３内の
第１エア通路７２と、インサータ３０内の第２エア通路
７３と、圧縮機７１と第１エア通路７２とをつなぐ供給
管７４とからなり、圧縮機７１で発生した圧縮エアを、
インサータ３０の第２エア通路７３から吹き出すように
している。
サやブロア等の圧縮機７１と、コレットホルダ４３内の
第１エア通路７２と、インサータ３０内の第２エア通路
７３と、圧縮機７１と第１エア通路７２とをつなぐ供給
管７４とからなり、圧縮機７１で発生した圧縮エアを、
インサータ３０の第２エア通路７３から吹き出すように
している。
【００２８】また前記第２エア供給手段８０は、圧縮機
８１と、プッシュロッド８２ａの先端に固定板８３を取
付けた第５作動シリンダ８２と、固定板８３に保持され
るインサータブロック８４と、該ブロック８４の先端に
取付けられたインサータ８５とからなっている。インサ
ータ８５は、ウレタン樹脂等の弾性材からなっており、
第５作動シリンダ８２の上昇作動によって、ホィールシ
リンダ２のユニオン孔１２へ嵌合し、圧縮機８１で発生
した圧縮エアをシリンダ孔５内に供給するようになって
いる。
８１と、プッシュロッド８２ａの先端に固定板８３を取
付けた第５作動シリンダ８２と、固定板８３に保持され
るインサータブロック８４と、該ブロック８４の先端に
取付けられたインサータ８５とからなっている。インサ
ータ８５は、ウレタン樹脂等の弾性材からなっており、
第５作動シリンダ８２の上昇作動によって、ホィールシ
リンダ２のユニオン孔１２へ嵌合し、圧縮機８１で発生
した圧縮エアをシリンダ孔５内に供給するようになって
いる。
【００２９】次に、上述のように構成された本実施例の
作動を説明する。
作動を説明する。
【００３０】まず、ホィールシリンダ２のシリンダボデ
ィ４を、前述のようにして治具２０に保持する。シリン
ダボディ４には、予め双方のブーツ３，３を除く部品が
組付けされている。シリンダボディ４のシリンダ孔５に
内挿されるピストン６，６は、液圧室７に縮設されるリ
ターンスプリング１４によって、シリンダ孔５の外方向
へ付勢されており、突出端部６ｂのシール溝６ｃは、シ
リンダボディ４の両端からそれぞれ突出している。
ィ４を、前述のようにして治具２０に保持する。シリン
ダボディ４には、予め双方のブーツ３，３を除く部品が
組付けされている。シリンダボディ４のシリンダ孔５に
内挿されるピストン６，６は、液圧室７に縮設されるリ
ターンスプリング１４によって、シリンダ孔５の外方向
へ付勢されており、突出端部６ｂのシール溝６ｃは、シ
リンダボディ４の両端からそれぞれ突出している。
【００３１】また、コレット４７にインサータ３０を把
持する前のインサータ移動手段４０とガイドプレート５
０とガイドプレート移動手段６０は、スライド機構９０
が第３作動シリンダ９１に引き寄せられていて、反シリ
ンダボディ側の後退限に位置している。コレットキャッ
プ４６は、第１作動シリンダ４１の押動により、シリン
ダボディ方向へ前進していて、コレット４７の挿通孔４
７ｂを拡径させている。
持する前のインサータ移動手段４０とガイドプレート５
０とガイドプレート移動手段６０は、スライド機構９０
が第３作動シリンダ９１に引き寄せられていて、反シリ
ンダボディ側の後退限に位置している。コレットキャッ
プ４６は、第１作動シリンダ４１の押動により、シリン
ダボディ方向へ前進していて、コレット４７の挿通孔４
７ｂを拡径させている。
【００３２】ホィールシリンダ２に組付けされるブーツ
３は、大径環状シール部３ａを大径軸部３０ａ側へ向け
て、インサータ３０のテーパ軸部３０ｃに装着される。
ブーツ３を装着したインサータ３０は、小径軸部３０ｂ
を、ガイドプレート５０の挿通孔５０ａから、コレット
４７の挿通孔４７ｂとコレットホルダ４３の第１エア通
路７３とへ差し込み、コレットキャップ４６を、第１作
動シリンダ４１にて反シリンダボディ方向へ後退させ
て、小径軸部３０ｂをコレット４７にてチャックする。
インサータ３０は、これによってシリンダボディ４のシ
リンダ中心軸上に配設され、またインサータ３０のテー
パ軸部３０ｃに装着されたブーツ３が、ガイドプレート
５０の前面に接触する（図１及び図２）。
３は、大径環状シール部３ａを大径軸部３０ａ側へ向け
て、インサータ３０のテーパ軸部３０ｃに装着される。
ブーツ３を装着したインサータ３０は、小径軸部３０ｂ
を、ガイドプレート５０の挿通孔５０ａから、コレット
４７の挿通孔４７ｂとコレットホルダ４３の第１エア通
路７３とへ差し込み、コレットキャップ４６を、第１作
動シリンダ４１にて反シリンダボディ方向へ後退させ
て、小径軸部３０ｂをコレット４７にてチャックする。
インサータ３０は、これによってシリンダボディ４のシ
リンダ中心軸上に配設され、またインサータ３０のテー
パ軸部３０ｃに装着されたブーツ３が、ガイドプレート
５０の前面に接触する（図１及び図２）。
【００３３】次に、第３作動シリンダ９１でスライド機
構９０を押動して、インサータ移動手段４０とガイドプ
レート５０とガイドプレート移動手段６０とを、シリン
ダボディ方向へ一体に前進させ、インサータ３０の大径
軸部３０ａとピストン６の突出端部６ｂの先端面同士を
突き当て、ピストン６をシリンダ孔５内へやや押し込ん
だ位置で前進を停止する。また、これに前後して、ガイ
ドプレート５０を、第１作動シリンダ４１にてシリンダ
ボディ方向へ前進させて、インサータ３０のテーパ軸部
３０ｃに装着されたブーツ３を大径軸部３０ａまで移動
させ、更に大径環状シール部３ａを大径軸部３０ａから
突出させて、シリンダボディ４の端面へ圧着する（図
４）。これにより、ピストン６の円筒体６ａと、ブーツ
３の小径環状シール部３ｂが嵌合されるインサータ３０
の大径軸部３０ａの先端部との間に空気室１５が画成さ
れる。
構９０を押動して、インサータ移動手段４０とガイドプ
レート５０とガイドプレート移動手段６０とを、シリン
ダボディ方向へ一体に前進させ、インサータ３０の大径
軸部３０ａとピストン６の突出端部６ｂの先端面同士を
突き当て、ピストン６をシリンダ孔５内へやや押し込ん
だ位置で前進を停止する。また、これに前後して、ガイ
ドプレート５０を、第１作動シリンダ４１にてシリンダ
ボディ方向へ前進させて、インサータ３０のテーパ軸部
３０ｃに装着されたブーツ３を大径軸部３０ａまで移動
させ、更に大径環状シール部３ａを大径軸部３０ａから
突出させて、シリンダボディ４の端面へ圧着する（図
４）。これにより、ピストン６の円筒体６ａと、ブーツ
３の小径環状シール部３ｂが嵌合されるインサータ３０
の大径軸部３０ａの先端部との間に空気室１５が画成さ
れる。
【００３４】そして、第１エア供給手段７０の圧縮機７
１を作動して圧縮エアを発生させると、圧縮エアは、イ
ンサータ３０の第２エア通路７３から、突出端部６ｂの
スリット６ｅを通して空気室１５へ供給され、ブーツ３
の大径環状シール部３ａが、この圧縮エアによって外側
へ膨んで行き、シリンダボディ４の突出端部４ｄの外周
を乗り越えながら、シリンダボディ４のシール溝４ｂに
嵌合する（図５の二点鎖線）。しかるのち、圧縮機７１
を逆転するか、或いは図示しない開閉弁等の他のエア抜
き手段によって、空気室１５内の圧縮エアを排出する
と、大径環状シール部３ａがエア抜きの復元力によって
縮小し、シリンダボディ４のシール溝４ｂに嵌合する
（図５の実線）。
１を作動して圧縮エアを発生させると、圧縮エアは、イ
ンサータ３０の第２エア通路７３から、突出端部６ｂの
スリット６ｅを通して空気室１５へ供給され、ブーツ３
の大径環状シール部３ａが、この圧縮エアによって外側
へ膨んで行き、シリンダボディ４の突出端部４ｄの外周
を乗り越えながら、シリンダボディ４のシール溝４ｂに
嵌合する（図５の二点鎖線）。しかるのち、圧縮機７１
を逆転するか、或いは図示しない開閉弁等の他のエア抜
き手段によって、空気室１５内の圧縮エアを排出する
と、大径環状シール部３ａがエア抜きの復元力によって
縮小し、シリンダボディ４のシール溝４ｂに嵌合する
（図５の実線）。
【００３５】次に、第２エア供給手段８０の第５作動シ
リンダ８２を上昇作動して、インサータ８５をシリンダ
ボディ４のユニオン孔１２へ嵌合し、第２エア供給手段
８０の圧縮機８１を作動して圧縮エアを発生させる。圧
縮機８１の圧縮エアは、ユニオン孔１２からシリンダ孔
５内の液圧室７へ入り、双方のピストン６，６を、それ
ぞれシリンダ孔５の外側へ押し出して行く。
リンダ８２を上昇作動して、インサータ８５をシリンダ
ボディ４のユニオン孔１２へ嵌合し、第２エア供給手段
８０の圧縮機８１を作動して圧縮エアを発生させる。圧
縮機８１の圧縮エアは、ユニオン孔１２からシリンダ孔
５内の液圧室７へ入り、双方のピストン６，６を、それ
ぞれシリンダ孔５の外側へ押し出して行く。
【００３６】また、これと同時に、第４作動シリンダ１
００を引込み作動させ、インサータ移動手段４０の全体
を、反シリンダボディ方向へ後退させると、インサータ
３０の大径軸部３０ａが、ガイドプレート５０に支承さ
れるブーツ３を残して、反シリンダボディ方向（図６の
右方向）へ引き抜かれて行き、更にインサータ３０の後
退に追随して、ピストン６が繰り出されて行く。
００を引込み作動させ、インサータ移動手段４０の全体
を、反シリンダボディ方向へ後退させると、インサータ
３０の大径軸部３０ａが、ガイドプレート５０に支承さ
れるブーツ３を残して、反シリンダボディ方向（図６の
右方向）へ引き抜かれて行き、更にインサータ３０の後
退に追随して、ピストン６が繰り出されて行く。
【００３７】そして、インサータ３０の大径軸部３０ａ
が、ブーツ３の小径環状シール部３ｂから引き抜かれる
と、ピストン６の突出端部６ｂが、これに続いて小径環
状シール部３ｂに入り込む。突出端部６ｂに嵌合を移し
た小径環状シール部３ｂは、ピストン６の繰り出しによ
って、突出端部６ｂの外周をシリンダボディ方向へ相対
移動して行き、内周にピストン６のシール溝６ｃが位置
すると、縮径してシール溝６ｃに嵌合する（図６）。
が、ブーツ３の小径環状シール部３ｂから引き抜かれる
と、ピストン６の突出端部６ｂが、これに続いて小径環
状シール部３ｂに入り込む。突出端部６ｂに嵌合を移し
た小径環状シール部３ｂは、ピストン６の繰り出しによ
って、突出端部６ｂの外周をシリンダボディ方向へ相対
移動して行き、内周にピストン６のシール溝６ｃが位置
すると、縮径してシール溝６ｃに嵌合する（図６）。
【００３８】また、必要に応じて、第２エア供給手段８
０による液圧室７への圧縮エアの供給と、第４作動シリ
ンダ１００の作動によって、ピストン６とインサータ３
０とを、シリンダボディ方向へ往復動させることによ
り、大径環状シール部３ａと小径環状シール部３ｂと
を、それぞれのシール溝４ｂ，６ｃになじませる。
０による液圧室７への圧縮エアの供給と、第４作動シリ
ンダ１００の作動によって、ピストン６とインサータ３
０とを、シリンダボディ方向へ往復動させることによ
り、大径環状シール部３ａと小径環状シール部３ｂと
を、それぞれのシール溝４ｂ，６ｃになじませる。
【００３９】尚、上述の実施例は、車両用ドラムブレー
キのホィールシリンダで説明したが、本発明はこれに限
らず、ブーツ両端の大径環状シール部と小径環状シール
部を外嵌めするシリンダに幅広く適用することができ
る。
キのホィールシリンダで説明したが、本発明はこれに限
らず、ブーツ両端の大径環状シール部と小径環状シール
部を外嵌めするシリンダに幅広く適用することができ
る。
【００４０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の装置及び
方法によれば、ブーツ両端の２つの環状シール部を、そ
れぞれ自動的に外嵌めすることができるので、手作業や
一方のみの自動組付けであった従来に較べると、作業時
間を大幅に短縮できるので生産性が高く、また製品の低
コスト化が図れる。更に、作業者の負担を大幅に軽減で
きると共に、シール性能にバラ付きが少なく、安定した
シール性能を期待することができる。
方法によれば、ブーツ両端の２つの環状シール部を、そ
れぞれ自動的に外嵌めすることができるので、手作業や
一方のみの自動組付けであった従来に較べると、作業時
間を大幅に短縮できるので生産性が高く、また製品の低
コスト化が図れる。更に、作業者の負担を大幅に軽減で
きると共に、シール性能にバラ付きが少なく、安定した
シール性能を期待することができる。
【図１】本発明の一実施例を示すブーツの自動組付け装
置の全体図
置の全体図
【図２】図１の要部拡大図
【図３】本発明の一実施例を示すドラムブレーキ用ホィ
ールシリンダの断面図
ールシリンダの断面図
【図４】インサータとピストンとを突き合わせた作動図
【図５】ブーツの大径環状シール部をシリンダボディの
シール溝へ嵌合した作動図
シール溝へ嵌合した作動図
【図６】ブーツの小径環状シール部をピストンのシール
溝へ嵌合した作動図
溝へ嵌合した作動図
１…ブーツ自動組付け装置 ２…ブーツ３が被着されるホィールシリンダ ３…ブーツ ３ａ…ブーツ３の大径環状シール部 ３ｂ…ブーツ３の小径環状シール部 ４…ホィールシリンダ２のシリンダボディ ４ａ…ユニオンボス部 ４ｂ…ブーツ３の大径環状シール部３ａが嵌合するシー
ル溝 ４ｃ…めねじ孔 ５…シリンダボディ４に貫通形成されたシリンダ孔 ６…シリンダ孔５に内挿されたピストン ６ａ…シリンダ孔５を摺動するピストン６の円筒体 ６ｂ…シリンダボディ４の外側へ突出するピストン６の
突出端部 ６ｃ…ブーツ３の小径環状シール部３ｂが嵌合するシー
ル溝 ６ｅ…ブレーキシュー８が嵌合するスリット ７…液圧室 ９…ドラムブレーキ １０…ドラムブレーキ９のバックプレート １２…ユニオン孔 ２０…ホィールシリンダ２を所定位置に保持する治具 ２２ａ…ガイドボス部 ２２ｂ…ガイド孔 ３０…ブーツ３の組付けをガイドするインサータ ３０ａ…インサータ３０の大径軸部 ３０ｂ…インサータ３０の小径軸部 ３０ｃ…大径軸部３０ａ及び小径軸部３０ｂとをつなぐ
テーパ軸部 ４０…インサータ３０を作動するインサータ移動手段 ４１…コレットキャップ４６を作動する第１作動シリン
ダ ４２…ブラケット ４３…コレットホルダ ４３ａ…テーパ孔 ４４…連結板 ４５…ジョイントロッド ４６…コレットキャップ ４７…コレット ４７ａ…テーパ面 ５０…インサータ３０に差し込まれたブーツ３を移動さ
せるガイドプレート ６０…ガイドプレート５０を移動するガイドプレート移
動手段 ６１…ガイドプレート移動手段６０を作動する第２作動
シリンダ ６２…ホルダ ７０…第１エア供給手段 ７１…圧縮機 ７２…コレットホルダ４３内の第１エア通路 ７３…第１エア供給手段７０の一部となるインサータ３
０内の第２エア通路 ７４…圧縮機７１と第１エア通路７２とをつなぐ供給管 ８０…第２エア供給手段 ８１…圧縮機 ８２…第５作動シリンダ ８５…インサータ ９０…スライド機構 ９１…スライド機構９０を作動する第３作動シリンダ １００…インサータ移動手段４０を作動する第４作動シ
リンダ
ル溝 ４ｃ…めねじ孔 ５…シリンダボディ４に貫通形成されたシリンダ孔 ６…シリンダ孔５に内挿されたピストン ６ａ…シリンダ孔５を摺動するピストン６の円筒体 ６ｂ…シリンダボディ４の外側へ突出するピストン６の
突出端部 ６ｃ…ブーツ３の小径環状シール部３ｂが嵌合するシー
ル溝 ６ｅ…ブレーキシュー８が嵌合するスリット ７…液圧室 ９…ドラムブレーキ １０…ドラムブレーキ９のバックプレート １２…ユニオン孔 ２０…ホィールシリンダ２を所定位置に保持する治具 ２２ａ…ガイドボス部 ２２ｂ…ガイド孔 ３０…ブーツ３の組付けをガイドするインサータ ３０ａ…インサータ３０の大径軸部 ３０ｂ…インサータ３０の小径軸部 ３０ｃ…大径軸部３０ａ及び小径軸部３０ｂとをつなぐ
テーパ軸部 ４０…インサータ３０を作動するインサータ移動手段 ４１…コレットキャップ４６を作動する第１作動シリン
ダ ４２…ブラケット ４３…コレットホルダ ４３ａ…テーパ孔 ４４…連結板 ４５…ジョイントロッド ４６…コレットキャップ ４７…コレット ４７ａ…テーパ面 ５０…インサータ３０に差し込まれたブーツ３を移動さ
せるガイドプレート ６０…ガイドプレート５０を移動するガイドプレート移
動手段 ６１…ガイドプレート移動手段６０を作動する第２作動
シリンダ ６２…ホルダ ７０…第１エア供給手段 ７１…圧縮機 ７２…コレットホルダ４３内の第１エア通路 ７３…第１エア供給手段７０の一部となるインサータ３
０内の第２エア通路 ７４…圧縮機７１と第１エア通路７２とをつなぐ供給管 ８０…第２エア供給手段 ８１…圧縮機 ８２…第５作動シリンダ ８５…インサータ ９０…スライド機構 ９１…スライド機構９０を作動する第３作動シリンダ １００…インサータ移動手段４０を作動する第４作動シ
リンダ
Claims (2)
- 【請求項１】 シリンダボディの外周と、該シリンダボ
ディのシリンダ孔に収容されるピストンの突出端部外周
とに、それぞれ環状のシール溝を形成し、前記シリンダ
ボディのシール溝に、ブーツの大径環状シール部を嵌合
し、前記ピストンのシール溝に、前記ブーツの小径環状
シール部を嵌合して、前記シリンダ孔の開口部をブーツ
にて被覆するブーツの組付け装置であって、前記シリン
ダボディを所定位置に保持する治具と、前記ピストンの
突出端部と同径の大径軸部及び前記ブーツの小径環状シ
ール部よりも小径の小径軸部とをテーパ軸部でつなぎ、
内部に軸方向のエア通路を貫通形成したインサータと、
該インサータの小径軸部を把持し、且つ大径軸部を前記
シリンダボディ側に向けて、該シリンダボディの中心軸
方向にインサータを往復動させるインサータ移動手段
と、前記インサータのテーパ部に差し込まれたブーツを
大径軸部へ移動させるガイドプレートと、該ガイドプレ
ートをシリンダボディの中心軸方向へ往復動させるガイ
ドプレート移動手段と、前記ブーツの組付け時に、前記
インサータのエア通路を通して前記ピストンとブーツと
の間にエアを供給し、該エアにてブーツを外側へ膨ませ
て、前記大径環状シール部を前記シリンダボディのシー
ル溝に嵌合させる第１エア供給手段と、前記シリンダ孔
の内部にエアを供給し、該エアにてピストンをシリンダ
孔の外側へ押動して、前記小径環状シール部をピストン
のシール溝に嵌合させる第２エア供給手段とを備えたブ
ーツの自動組付け装置。 - 【請求項２】 シリンダボディの外周と、該シリンダボ
ディのシリンダ孔に収容されるピストンの突出端部外周
とに、それぞれ環状のシール溝を形成し、前記シリンダ
ボディのシール溝に、ブーツの大径環状シール部を嵌合
し、前記ピストンのシール溝に、前記ブーツの小径環状
シール部を嵌合して、前記シリンダ孔の開口部をブーツ
にて被覆するブーツの組付け方法において、前記シリン
ダボディを治具にて所定位置に保持し、前記ピストンの
突出端部と同径の大径軸部と前記ブーツの小径環状シー
ル部よりも小径の小径軸部とをテーパ軸部でつなぎ、且
つ内部にエア通路を軸方向に貫通形成したインサータ
を、インサータ移動手段にて前記シリンダボディのシリ
ンダ中心軸上に、大径軸部をシリンダボディ側に向けて
把持すると共に、該インサータのテーパ軸部に前記ブー
ツの小径環状シール部を嵌合して、該小径環状シール部
をガイドプレートにてインサータの大径軸部へ移動し、
該ブーツとインサータとを、前記インサータ移動手段と
ガイドプレートにて、シリンダボディ方向へ一体に前進
させて、インサータの大径軸部とピストンの突出軸部と
を突き合わせし、前記ブーツと前記ピストンとの間に、
前記インサータのエア通路を通して第１エア供給手段の
エアを供給し、該エアにてブーツを外側へ膨ませて、前
記大径環状シール部を前記シリンダボディのシール溝に
嵌合すると共に、前記シリンダ孔の内部に、第２エア供
給手段のエアを供給し、該エアにて前記ピストンをシリ
ンダ孔の外側へ押動して、ブーツの小径環状シール部
を、前記インサータの大径軸部からピストンの突出端部
に嵌合を移して、該小径環状シール部をピストンのシー
ル溝に嵌合することを特徴とするブーツの自動組付け方
法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5183017A JP3044591B2 (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | ブーツの自動組付け装置と該装置を用いたブーツの自動組付け方法 |
| US08/242,876 US5457865A (en) | 1993-07-23 | 1994-05-16 | Automatic boot mounting apparatus and method of automatically mounting a boot with the apparatus |
| US08/473,924 US5611131A (en) | 1993-07-23 | 1995-06-07 | Automatic boot mounting apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5183017A JP3044591B2 (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | ブーツの自動組付け装置と該装置を用いたブーツの自動組付け方法 |
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|---|---|
| JPH0740161A JPH0740161A (ja) | 1995-02-10 |
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Family Applications (1)
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|---|---|
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1994
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-
1995
- 1995-06-07 US US08/473,924 patent/US5611131A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
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| US5457865A (en) | 1995-10-17 |
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