JP3044574B2 - 顆粒状ペ−スト加工用塩化ビニル樹脂の製造方法 - Google Patents

顆粒状ペ−スト加工用塩化ビニル樹脂の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高嵩密度ですぐれた粉
体特性を有する顆粒状ペ−スト加工用塩化ビニル樹脂の
製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ペ−スト加工用塩化ビニル樹脂(以下ペ
−ストPVCと略す。)は、通常可塑剤中に分散してプ
ラスチゾルあるいはこれに有機溶媒を添加したオルガノ
ゾルとして使用される。プラスチゾルあるいはオルガノ
ゾル中に粗粒が存在する場合には、沈降したり、またコ
−ティング加工に際してすじ引きを生じ表面に傷を生じ
る等の問題があるため、ペ−ストPVC粒子は可塑剤と
混合した際速やかに分散することが必須の条件である。
このため、現在市販されているペ−ストPVCは平均粒
径10μm以下の微粉末の状態で提供される。その結
果、粉体流動性の不良、低嵩密度、微粉末の飛散等多く
の問題が生じている。粉体流動性の不良は、包装体への
充填あるいは取り出す際のトラブルの原因となり、自動
計量の妨げにもなっている。また、微粉末の飛散は、製
品のロスや作業環境を悪化する問題の原因となる。
【0003】こうしたペ−ストPVCの物性を改善しよ
うとして、従来、種々の顆粒化方法が試みられている。
例としては、ペ−ストPVC水性分散液を単独で、又は
有機溶剤と混合した後ペ−ストPVCと水を分離し乾燥
する方法(特公平1−34259)、ペ−ストPVCを
低温で転動造粒する方法(特公昭59−46261)な
どが挙げられるが、いずれの方法も工程の複雑化及びコ
スト上有利なものとは言えない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、高嵩密
度ですぐれた粉体特性を有し、可塑剤中での分散性がす
ぐれたペ−ストPVCを取得する方法につき鋭意研究を
重ねた結果、ペ−ストPVCを粉末状のまま圧縮するこ
とにより、上記要請を十分満足するペ−ストPVC顆粒
が得られるとの知見に至り本発明に到達した。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ペ
ースト加工用塩化ビニル樹脂の単独又は該樹脂と液状粘
結剤との混合物(塩化ビニル又は塩化ビニルとこれに共
重合可能なコモノマーとの混合物の乳化重合、又は微細
懸濁重合によって得られた水性ラテックスを乾燥するこ
とにより製造した粉体の平均粒径が5μm以上の粒子
と、乾燥後、粉砕して得られた平均粒径5μm未満の粒
子との混合粉体、又は前記した粉砕して得られた平均粒
径5μm未満の粒子と懸濁重合によって得られた平均粒
径5μm以上の粒子との混合粉体を除く。)を2〜10
0kg/cm2Gまで圧縮した後、最大粒径が5mm以
下になるように粉砕し、次いで該粉砕物を分級し20μ
m以上の顆粒状ペースト加工用塩化ビニル樹脂を製造す
る方法に関するものである。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
使用される粉末状ペーストPVC(塩化ビニル又は塩化
ビニルとこれに共重合可能なコモノマーとの混合物の乳
化重合、又は微細懸濁重合によって得られた水性ラテッ
クスを乾燥することにより製造した粉体の平均粒径が5
μm以上の粒子と、乾燥後、粉砕して得られた平均粒径
5μm未満の粒子との混合粉体、又は前記した粉砕して
得られた平均粒径5μm未満の粒子と懸濁重合によって
得られた平均粒径5μm以上の粒子との混合粉体を除
く。)は、乳化重合あるいはミクロ懸濁重合、その他の
ペーストPVCの製造に用いられる重合方法のいずれの
方法によって製造されたものでもよく、塩化ビニルホモ
ポリマーあるいは塩化ビニルを主成分とする酢酸ビニル
等の共重合体のいずれでもよい。重合により得られた水
性分散液をスプレードライヤーで乾燥し、粉砕工程を経
た粉末状ペーストPVCは、平均粒子径が10μm以下
で可塑剤との混合においてペースト状となるものが用い
られる。また、粉砕工程を経ていない粉末状ペーストP
VCも、可塑剤との混合においてペースト状になるもの
であれば使用してもさしつかえない。
【0007】上記ペ−ストPVCを単独で又は液状粘結
剤と混合し圧縮する。液状粘結剤を使用する場合、液状
粘結剤の添加量は、圧縮後の乾燥工程を必要としない場
合は粉体原料に対し5重量%以下であり、乾燥工程を必
要とする場合は5重量%以上でもよい。液状粘結剤は、
造粒物の可塑剤の分散性を妨げず、壁紙、床材などペ−
ストPVC最終製品の物性に影響しないものであればい
ずれでもよく、具体例として、フタル酸ジブチル、フタ
ル酸ジオクチル、フタル酸ブチルベンジル、アジピン酸
ジオクチル、セバシン酸ジオクチル、トリクレジルフォ
スフェ−ト、アジピン酸ポリエステル、トリメリット酸
エステル、エポキシ化大豆油などのポリ塩化ビニル用可
塑剤、デシルアルコ−ル、ラウリルアルコ−ルなどの高
級アルコ−ル、液状のパラフィン、ポリオキシエチレン
アルキルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルアリ−
ルエ−テル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステルなどのノニオン系界面
活性剤などが挙げられる。
【0008】圧縮の方法は、タブレッティング、ブリケ
ッティング、コンパウンディングなど常法の圧縮方法の
いずれでもよく、特に限定されるものではないが、圧縮
ロ−ルによる圧縮方法が好ましい。
【0009】圧縮圧力などの条件は、ペ−ストPVC単
独又は液状粘結剤を使用する場合のいずれも圧縮圧2〜
100kg/cm2 G、好ましくは2〜50kg/cm
2 Gがよく、圧縮ロ−ル回転数は5〜30rpm、好ま
しくは6〜24rpmがよい。圧縮圧が100kg/c
2 Gを越えると顆粒の可塑剤への分散性が悪くなる。
【0010】上記で得られた圧縮成形品をピンミル、ハ
ンマ−ミルなどの粉砕機により粉砕物の最大粒径が5m
m以下となるような条件で粉砕する。粒径が大きすぎる
と可塑剤への分散性が悪くなる。この時の圧縮成形品
は、板状、柱状、円柱状など、形状は粉砕工程に影響が
なければいずれでもよい。粉砕後、ふるいにより分級し
20μm以上の顆粒を得る。20μmより小さいと安息
角等の粉体特性に悪影響を及ぼす。また、ふるいを通過
した粉末ペ−ストPVCは、再び顆粒の原料として供給
可能である。
【0011】本発明によれば、ペ−ストPVCをそのま
ま使用できるため品質の低下を防止でき、造粒後乾燥工
程を必要とせず、造粒工程がシンプルで、しかも造粒品
は高嵩比重でハンドリングにすぐれたもので、輸送コス
トの減少、粉塵の飛散等種々の問題解決に大きく寄与す
るものである。
【0012】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する。
実施例1 通常のペ−ストPVC(リュ−ロンペ−ストR−20
0)を圧縮造粒機「チルソネ−タ」(ホソカワミクロン
(株)製IR4×10型)で縦スクリュウ−回転数70
0rpm、圧縮ロ−ル回転数6rpm、圧縮ロ−ル圧力
10kg/cm2 G、ロ−ル形状が横みぞのロ−ルで圧
縮し、柱状の圧縮成形品を得た。この圧縮成形品をハン
マ−ミルを用い1000rpmで粉砕した後、分級し、
0.5mm〜1mmの顆粒状ペ−ストPVCを得た。そ
の評価結果を表1に示す。
【0013】実施例2 圧縮ロ−ル圧力を25kg/cm2 Gにした以外は、実
施例1と同じ方法で同様の顆粒を製造し評価した。その
結果を表1に示す。
【0014】実施例3 圧縮ロ−ル圧力を50kg/cm2 G、圧縮ロ−ル回転
数を12rpmとした以外は実施例1と同じ方法で同様
の顆粒を製造し評価した。その結果を表1に示す。
【0015】比較例 圧縮ロ−ル圧力を140kg/cm2 Gとした以外は実
施例1と同じ方法で顆粒を製造し評価した。その結果を
表1に示す。
【0016】参考例 リュ−ロンペ−ストR−200の評価結果を表1に示
す。
【0017】
【表1】 *:未分散物多量のため測定不可1)JIS K672
1に準じて測定した。
【0018】2)細川粉体工学研究所製パウダテスタで
測定した。
【0019】3)顆粒状ペ−ストPVCを栓付ガラス容
器に30g入れ、振とう後の粉立ちを肉眼で確認した。
飛散なし:○,飛散あり:× 4)顆粒状ペ−ストPVC100重量部に対し、DOP
60重量部を加えゾル化した。
【0020】5)深さが0〜300μmまでの均一テ−
パ−の溝を有するグラインドメ−タ−を用いて測定され
たゾル中の粒子の直径。
【0021】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように、ペ−ス
トPVCを圧縮することにより粉体特性が向上し、可塑
剤への分散性のすぐれた顆粒を得ることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペースト加工用塩化ビニル樹脂の単独又は
    該樹脂と液状粘結剤との混合物(塩化ビニル又は塩化ビ
    ニルとこれに共重合可能なコモノマーとの混合物の乳化
    重合、又は微細懸濁重合によって得られた水性ラテック
    スを乾燥することにより製造した粉体の平均粒径が5μ
    m以上の粒子と、乾燥後、粉砕して得られた平均粒径5
    μm未満の粒子との混合粉体、又は前記した粉砕して得
    られた平均粒径5μm未満の粒子と懸濁重合によって得
    られた平均粒径5μm以上の粒子との混合粉体を除
    く。)を2〜100kg/cm2Gまで圧縮した後、最
    大粒径が5mm以下になるように粉砕し、次いで該粉砕
    物を分級することを特徴とする20μm以上の顆粒状ペ
    ースト加工用塩化ビニル樹脂の製造方法。
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