JP3044304U - 光学式ディスク用収納ボックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋を必要としない光磁気ディスク用の収納ボ
ックスであり、外部から一目でどのようなディスクが収
納されているかが分かり、ディスクの出し入れが容易で
多数枚のディスクの収納ができる。 【解決手段】 複数の仕切板を設け且つ仕切板を貫通す
る支軸４を抜き差し自在に設けた箱体１と、支軸４を支
点に回動するディスク６の格納体５からなる収納ボック
スであり、格納体５の縦横方向にインデックス部Ｍ・Ｎ
を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、多数枚のディスクを出し入れ自在に収納する光学式ディスク用収納 ボックスに関する。

【０００２】

【従来の技術】

コンパクトディスクや光磁気ディスク等を多数枚収納できるボックスはすでに 公知であり、その構造も多岐にわたる。例えば抽出し式に可動できるようにした 箱体を、いくつかに仕切って縦方向又は横方向にディスクを並べていくもの、あ るいは蓋付きのもので、蓋を開閉することによってディスクを上方から出入する もの、更にはアコーデオン式に伸縮する収納具を内蔵したものなどが広く知られ ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来技術のうち、抽出し式のものは箱体を引き出してみないとディスクの 置き場所が分らないのと、奥部に入れたディスクは探しづらい欠点がある。上方 から出入するものは、ディスクの端部しか見えないのでディスクの確認に手間取 る不利に加え蓋を開閉する手間がかゝり、また蓋を閉めないと埃をかぶりやすい といった不都合がある。更にアコーデオン式の収納具を備えたものは、構造が複 雑で製品が高価になるとともに、ディスクの片側が全て露出状態となるので、埃 が付着しやすく、また傷つきやすいという問題がある。

【０００４】 本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、蓋を必要としないので開閉 操作をする煩わしさがなく、外部から一目でディスクの存在がわかり、埃が付着 したり傷つくといったおそれがなく、ディスクの出し入れが容易でしかも安価に 得られる光学式ディスク用収納ボックスを提供することを意図している。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 そのために本考案においては、前面を開口し内部に複数の仕切板を設け且つ仕 切板を貫通して前部下端に支軸を抜き差し自在に横架した箱体と、前部下端に前 記支軸と係合するハト目を設け支軸を支点に回動する合成樹脂製の格納体からな る収納ボックスであって、格納体は、ディスクを格納できるように奥部上面を傾 斜状に切欠した基板と一部を開放した外皮からなり、基板の上面と前面上端に細 長形のインデックス部を透視可能に形成し、格納体を９０度前方に回動すると前 面上端のインデックス部が下方に位置して格納体を支える光学式ディスク用収納 ボックスである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の収納ボックスは、箱体と、ディスクを格納する格納体からなるもので あり、格納体は、９０度の範囲で回動する手段を備え、前方へ９０度回動すると ディスクの出し入れができ、後方へ回動すると箱体の中に納まる。

【０００７】 図面に基づき本考案を説明すると、１は横に長く形成した箱体であり、前面の み開口し内部に複数の仕切板２を等間隔に設ける。図では仕切板２を３か所配置 したので、仕切板２によって区切られた空間３は４か所となる。４は箱体１内部 の前部下端に横架した支軸であり、各仕切板２を貫通して不動的に取り付けるが 抜き差しが自在であり、箱体１の左右いずれから引き抜くことも差し込むことも できる。

【０００８】 ５はディスク６を格納保持する格納体であり、箱体１の支軸４と係合するハト 目７を前部下端に設けている。この格納体５は、基板５ａと外皮５ｂとで構成し た合成樹脂製のもので、基板５ａの奥部上端に傾斜状の切欠部８がある。そして 外皮５ｂは、一部を大きく開放し、ディスク６の出し入れを容易としている。更 に基板５ａの上面と、前面の上端に、透視可能とした細長形のインデックス部Ｍ ・Ｎを水平及び垂直に形成する。インデックス部Ｍ・Ｎの各両側には小孔Ｈをあ けておき、この部分より、同一事項を記入した紙片Ｐを挿入する。格納体５が箱 体１内に没入しているときは垂直のインデックス部Ｎが箱体１の外側に位置する のでディスク６の内容を知ることができる。

【０００９】 ハト目７が箱体１の支軸４と係合することによって格納体５は支軸４を支点と して回動可能となる。そこで箱体１の外側にあるインデックス部Ｎをつかんで引 き出すと、格納体５は前方に９０度の角度で回動する（図１の仮想線参照）。格 納体５の奥部上端は切欠部８となっているので、箱体１の上面と格納体５との間 に大きな空隙を設けないでも格納体５は回動する。

【００１０】 回動した格納体５は、全体がほゞ箱体１から飛び出し、水平であった上面のイ ンデックス部Ｍが垂直となり、垂直であったインデックス部Ｎは水平となる。水 平となったインデックス部Ｎは格納体５の下面となって格納体５を支える。すな わち箱体１の底面の厚みと、このインデックス部Ｎの幅とを等しくした場合、格 納体５は箱体１と水平に並ぶ。

【００１１】 格納体５の下面に位置するとインデックス部Ｎは文字が横向きとなるので読み 取ることは難しいが、インデックス部Ｍは水平から垂直となっているので、格納 されているディスク６の内容を知ることができる。したがってインデックス部Ｍ は、垂直となったときに文字が縦となるように、紙片Ｐには必要事項を縦書きに 記入しておく。

【００１２】 格納体５が箱体１の前方に回動すると、ディスク６が外皮５ｂの開放された部 分より露出するので出し入れができる。ディスク６の厚みは１．２ｍｍであり、 格納体５の厚みを１．８ｍｍにとると、全体で丁度３ｍｍとなる。そこで１００ 枚のディスクを収納する場合は仕切板２の４つの空間３には２５枚づつ納まる計 算となる。すなわち箱体１は仕切板２の厚みを除いて３ｍｍ×１００＝３００ｍ ｍの横幅があればよい。

【００１３】 このように仕切板２によっていくつかの空間３を設けると、クラシックとジャ ズと歌謡曲など音楽のジャンル別に分けたり、歌手別に区分けすることが容易で あり、更には用途別のディスク、例えばミュージック専用ＣＤ、ＤＶＤ、ビデオ ＣＤ、あるいはクリーニング用ディスクなどを同一の箱体に納めるようにするこ とができる。

【００１４】 そして夫々のディスクの内容はインデックス部Ｍ・Ｎによって知ることができ るが、大まかな項目は箱体１の上端前面に色分けしたり、内容を記入したシール を貼付することによって容易に確認ができる。

【００１５】

【考案の効果】

以上のような本考案は以下のような特有の効果を発揮する。 （１）ディスクを納めた格納体が、普段は箱体の内部に収納されているので埃を かぶるおそれがなく、したがって格納体のディスクが常に美麗に保たれる。 （２）箱体の前面に出ているインデックス部をつかんで回動すると格納体の全体 が現われるので、ディスクの出し入れが容易にできる。 （３）格納体にはインデックス部が２か所設けてあるので、箱体から格納体を取 り出したとき、収納したときのいずれの場合もディスクの内容を確認でき、手間 取るおそれがない。 （４）箱体の中をいくつかに仕切ることによって、音楽別のジャンルに区分けし たり用途の異なるディスクを一緒に収納でき、別々に収納する煩わしさがない。 （５）蓋を設けないので、開閉操作をする手間が省けるとともに構造がシンプル となるので製品を安価に提供できる。 （６）格納体を回動して箱体から取り出したときに、下面に位置するインデック ス部が格納体を確固として支える。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の要部断面図である。

【図２】 箱体の斜視図である。

【図３】 格納体からディスクを取り出す側面図であ
る。

【図４】 ディスクを収納した格納体の断面図である。

【符号の説明】

１ 箱体 ２ 仕切板 ４ 支軸 ５ 格納体 ５ａ 基板 ５ｂ 外皮 ６ ディスク ７ ハト目 Ｍ インデックス部 Ｎ インデックス部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前面を開口し内部に複数の仕切板を設け
   且つ仕切板を貫通して前部下端に支軸を抜き差し自在に
   横架した箱体と、前部下端に前記支軸と係合するハト目
   を設け支軸を支点に回動する合成樹脂製の格納体からな
   る収納ボックスであって、格納体は、ディスクを格納で
   きるように奥部上面を傾斜状に切欠した基板と一部を開
   放した外皮からなり、基板の上面と前面上端に細長形の
   インデックス部を透視可能に形成し、格納体を９０度前
   方に回動すると、前面上端のインデックス部が下方に位
   置してカバー体を支えることを特徴とする光学式ディス
   ク用収納ボックス。