JP3042545U - 封かん機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】段ボール箱に粘着テープを貼り付けて封かんを
行なうような封かん機において、例えば屋外など、場所
を選ばずどこでも使用できるようにすること。 【解決手段】封かんを行なうために動作する封かん手段
３の動力源を、蓄電池２０や発電機、太陽電池で構成
し、所望位置に移動できるようにした封かん機。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、例えば段ボール箱に物品を充填してフラップを折り込んだ後封か んする封かん機に関し、より詳しくは、屋外に持ち出しても使用できるような封 かん機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

封かん機は、商用電源に接続して初めて駆動するもので、商用電源と接続可能 な作業場所に固定状態で設置されている。このため、例えば収穫した農作物等を 箱詰めする場合などには、それらを所定の場所に運び込んでからまとめて行なう か、面倒でも手作業で行なうか、しなければならなかった。

【０００３】

【解決すべき課題及びそのための手段】

そこでこの考案は、どこでも使用できるような至便性を有する封かん機を得る ことを課題とする。

【０００４】 そのための手段は、封かん手段を駆動する動力源が電気である封かん機であっ て、上記電気を供給する電力源を、蓄電池で構成した封かん機であることを特徴 とする。

【０００５】 またの手段は、封かん手段を駆動する動力源が電気である封かん機であって、 上記電気を供給する電力源を、発電機で構成した封かん機であることを特徴とす る。

【０００６】 なお、段ボール箱用の封かん機とする場合には、前記封かん手段に、段ボール 箱のフラップに貼り付ける粘着テープを用いるとよい。

【０００７】 また、移動を容易に行なえるようにするには、前記封かん手段を有する本体の 下端部に、移動手段を設けるとよい。

【０００８】

【作用及び効果】

すなわち、上述の構成によれば、封かん手段の駆動に必要な電力源を、使用場 所を選ばない蓄電池や発電機で構成しているので、例えば屋外に持ち出しての使 用など、従来なかった便利さが得られ、作業性の向上などを図ることができる。

【０００９】

【実施例】

この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。 図２は、簡易型の封かん機１を示す斜視図であり、この封かん機１は、段ボー ル箱Ａのフラップに粘着テープ２を貼って封かんを行なうもので、フラップを閉 じた状態で供給すれば、電気を動力源とする封かん手段３により、搬送しながら 自動的に粘着テープ２を貼り付けるものである。

【００１０】 その構成を以下簡単に説明すると、本体４の上面に多数のローラ５…を回転自 在に架設して形成した搬送面６上には、段ボール箱Ａを搬送するための幅方向に 対向する搬送手段７，７を、搬送用モータ８により駆動する搬送ベルト９を張架 して構成している。そしてこの一組の搬送手段７，７は、上記ローラ５…の下側 に設けた幅調整用エアシリンダ１０（図１参照）により、段ボール箱Ａのセンタ ーがずれないように幅方向に移動するもので、寸法の異なる段ボール箱Ａにも対 応できるようにしている。

【００１１】 また、本体４の上方には、門形のフレーム１１を介して昇降部材１２を設けて いる。この昇降部材１２は、高さ調整用のエアシリンダ１３により昇降し、段ボ ール箱Ａの上面を押さえるもので、高さの異なる段ボール箱Ａにも対応できるよ うにしている。そしてこの昇降部材１２には、段ボール箱Ａの上面に粘着テープ ２を貼り付けるため、巻回した粘着テープ２や押圧ローラ１４等からなるテープ ユニット１５を設けている。

【００１２】 同様のテープユニット１５は、搬送面６の下側にも設け、上面のへの貼り付け と同時に、段ボール箱Ａの下面にも粘着テープ２を貼り付けるようにしている。

【００１３】 また、本体４の下端部には、移動手段としてのキャスタ１６を取付けている。

【００１４】 図中１７は、パワーランプ、１８はスタートスイッチ、１９はストップスイッ チである。

【００１５】 操作は、スタートスイッチ１８を押してから、図３に示したように段ボール箱 Ａのフラップを閉じた状態で供給すると、一組の搬送手段７，７と、昇降部材１ ２が、幅調整用エアシリンダ１０および高さ調整用エアシリンダ１３により、段 ボール箱Ａに当る位置まで移動し、搬送手段７，７による搬送が行われ、その過 程で、テープユニット１５，１５による粘着テープ２の貼り付けが行われる（図 ４）。

【００１６】 そしてこの封かん機１における封かんに必要な動作を行なうための封かん手段 ３は、図１の制御回路ブロック図で示したように、電力源を蓄電池２０に求めて いる。 制御回路２１は、例えばＣＰＵ、およびプログラムを格納したＲＯＭ、ならび に動作データを記憶するＲＡＭで構成し、各回路装置を駆動制御する。

【００１７】 スイッチ部２２は、前述のスタートスイッチ１８、ストップスイッチ１９を示 し、これらからの信号が、制御回路２１に入力される。また制御弁２３は、制御 回路２１からの信号で、前述の幅調整用エアシリンダ１０と高さ調整用エアシリ ンダ１３を駆動するエアの供給制御を行なう。コンプレッサ２４は、前記幅調整 用エアシリンダ１０と高さ調整用エアシリンダ１３を駆動するための圧縮空気を 生成するので、モータ２５により動作される。搬送用モータ８は、制御回路から の信号で、前述の搬送ベルト９の駆動を行なう。そして蓄電池２０は、スイッチ 部２２と制御回路２１を動作させるための第１電源ライン２６と、搬送用モータ ８およびモータ２５を駆動するための第２電源ライン２７とで接続している。

【００１８】 このように、封かん手段３の駆動に必要な電力源を、使用場所を選ばない蓄電 池で構成しているので、例えば屋外に持ち出しての使用など、従来なかった便利 さが得られ、作業性の向上などを図ることができる。

【００１９】 なお、蓄電池２０のほか、発電機や太陽電池を用いるもよい。 また、封かん手段３にはステープルを用いるもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】制御回路ブロック図。

【図２】封かん機の斜視図。

【図３】動作を説明する斜視図。

【図４】動作を説明する斜視図。

【符号の説明】

１…封かん機 ２…粘着テープ ３…封かん手段 ４…本体 １６…キャスタ ２０…蓄電池 Ａ…段ボール箱

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】封かん手段を駆動する動力源が電気である
   封かん機であって、上記電気を供給する電力源を、蓄電
   池で構成した封かん機。
2. 【請求項２】封かん手段を駆動する動力源が電気である
   封かん機であって、上記電気を供給する電力源を、発電
   機で構成した封かん機。
3. 【請求項３】前記封かん手段に、段ボール箱のフラップ
   に貼り付ける粘着テープを用いた請求項１または請求項
   ２記載の封かん機。
4. 【請求項４】前記封かん手段を有する本体の下端部に、
   移動手段を設けた請求項１から請求項３のうちのいずれ
   か一項に記載の封かん機。