JP3041840U - 墨出し装置 - Google Patents

墨出し装置

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JP3041840U
JP3041840U JP1997001606U JP160697U JP3041840U JP 3041840 U JP3041840 U JP 3041840U JP 1997001606 U JP1997001606 U JP 1997001606U JP 160697 U JP160697 U JP 160697U JP 3041840 U JP3041840 U JP 3041840U
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譲 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビーム投射器や装置基台に衝撃荷重がかかっ
たときに、その衝撃を緩和して、枢支手段の軸受部分に
かかる負担荷重を極力軽減できる墨出し装置を提供する
こと。 【構成】 上下両端から中心軸線Lに沿ってビームMを
投射するビーム投射器1を、複数の支持脚17を備えた
装置基台2の中央開口部3側に枢支手段6を介して揺動
可能に枢支してなる墨出し装置において、装置基台2の
中央開口部3に緩衝部材4を介して円筒状の枢支手段受
け5を同心状に取り付け、この枢支手段受け5とビーム
投射器1の上端部との間に枢支手段6を介設してなるこ
とを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば建築作業現場において床面から天井や壁面等への墨出し作業 を行うのに使用される墨出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
この種の墨出し装置は、上下両端から中心軸線に沿ってビームを投射するビー ム投射器を、複数の支持脚を備えた装置基台の中央開口部側に枢支手段を介して 揺動可能に枢支してなるもので、枢支手段としては一般にジャイロが使用される が、従来の墨出し装置では、ジャイロが、ビーム投射器の上端部と、装置基台の 上端部に同心状に一体に形成された円筒状支持壁部との間に介装されているため 、装置の持ち運び中などにビーム投射器や装置基台に衝撃荷重が作用すると、そ の衝撃荷重によってジャイロの細かい軸受部分に瞬間的に大きな負担がかかり、 直角度等に狂いを生ずるといった問題があった。また、従来の墨出し装置では、 ビーム投射器の上下両端からビームを投射するだけであるため、鉛直方向の墨出 し作業しか行えなかった。
【0003】 本考案は、上記の課題に鑑み、ビーム投射器や装置基台に衝撃荷重がかかった ときに、その衝撃を緩和して、枢支手段の軸受部分にかかる負担荷重を極力軽減 できる墨出し装置を提供することを目的とする。本考案の他の目的は、鉛直方向 及び水平方向の墨出し作業を行える墨出し装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る考案は、上下両端から中心軸線Lに沿ってビームMを投射する ビーム投射器1を、複数の支持脚17を備えた装置基台2の中央開口部3側に枢 支手段6を介して揺動可能に枢支してなる墨出し装置において、装置基台2の中 央開口部3に緩衝部材4を介して円筒状の枢支手段受け5を同心状に取り付け、 この枢支手段受け5とビーム投射器1の上端部との間に枢支手段6を介設してな ることを特徴とする。
【0005】 請求項2は、請求項1に記載の墨出し装置において、緩衝部材4がOリングか らなることを特徴とする。
【0006】 請求項3は、請求項1または2に記載の墨出し装置において、枢支手段受け5 に、透光口25を有するビーム投射器保護キャップ26を装着してなることを特 徴とするものである。
【0007】 請求項4に係る考案は、上下両端から中心軸線Lに沿ってビームを投射するビ ーム投射器1を、複数の支持脚17を備えた装置基台2の中央開口部3側に枢支 手段6を介して揺動可能に枢支してなる墨出し装置において、ビーム投射器1の 上端部側に、ビーム投射器1上端から中心軸線Lに沿って投射されるビームM1 を当該中心軸線Lに対し直角に偏向する第1偏向部材31と、第1偏向部材31 からのビームM2をそのビーム軸に対し所定角度偏向可能でそれ自体軸線周りに 回転可能な第2偏向部材32とを備えたビーム偏向器33を、着脱可能で且つビ ーム投射器1の中心軸線L周りに回転可能に装着してなることを特徴とするもの である。
【0008】 請求項5は、請求項4に記載の墨出し装置において、第1偏向部材31が90 °偏向プリズムからなることを特徴とする。
【0009】 請求項6は、請求項4または5に記載の墨出し装置において、第2偏向部材3 2がウェッジプリズムからなることを特徴とする。
【0010】 請求項7は、請求項4〜6の何れかに記載の墨出し装置において、ビーム投射 器1の上端から投射されるビームはレーザービームからなることを特徴としてい る。
【0011】 請求項8は、請求項4〜7の何れかに記載の墨出し装置において、ビーム投射 器1は、これの下端部側及びビーム投射器1の上端部側の何れか一方側に設けた マグネット片40と他方側に設けた磁性片28との磁気吸引力によってビーム投 射器1の上端部に固定されるようになっていることを特徴とする。
【0012】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1において1は、上下両端から 中心軸線Lに沿ってビームを投射する円筒状のビーム投射器で、上端部に径小の 中空軸部1aを形成している。2は装置基台で、中央開口部3を有し、この中央 開口部3には、緩衝部材4を介して円筒状の枢支手段受け5が同心状に取り付け られ、この枢支手段受け5とビーム投射器1の上端中空軸部1aとの間に枢支手 段6が介設されている。
【0013】 図1に示すように、円筒状の枢支手段受け5は、下端側5bが上端側5aより も径小に形成されて、その下端側径小部5bが装置基台2の中央開口部3に遊嵌 され、この下端側径小部5bの外周面と中央開口部3との間に、それぞれOリン グからなる上下2個の緩衝部材4,4が介装される。尚、上部側の緩衝部材4は 、中央開口部3の内周面上端部に形成された図示のような環状溝に嵌合されて、 円筒状枢支手段受け5の上端側径大部5a下端面で保持され、また上部側の緩衝 部材4は、中央開口部3の内周面下端部に形成された図示のような環状溝に嵌合 されて、円筒状枢支手段受け5の下端部に螺嵌された止めリング7で保持される 。
【0014】 前記ビーム投射器1は、径小の上端中空軸部1aを形成している円筒状の上部 ボデー8と、これの下部に同軸状に連結された中空軸状の下部ボデー9とを有し 、上部ボデー8には上部光源用のレザーダイオード10と共にIC回路11が内 蔵され、レザーダイオード10の上方に光平行用レンズ12が配設され、また下 部ボデー9には下部光源用のフォトダイオード13が内蔵され、その下方に光集 レンズ14が配設されている。前記装置基台2には、筒状のケーシング15が垂 下連結されていて、このケーシング15内の周辺側には、ビーム投射器1の電源 用電池16が配設され、またケーシング15の下端部に3本の支持脚17が周方 向一定間隔で取り付けられている。尚、図3において45は、ビーム投射器1の 揺動を制限するための磁気ダンパーであり、また図1及び図3において46は、 透光口44を有し、ビーム投射器1の下部側を保護する下部カバーである。
【0015】 前記枢支手段6は、図1及び図2から分かるように、ビーム投射器1の上端軸 部1aを、当該軸部1aの外周に同心状に配置したリング部材18に対しこのリ ング部材18の直径方向に延びる第1軸線19の周りに回転可能に軸支すると共 に、前記リング部材18を円筒状の枢支手段受け5に対し当該リング部材18の 直径方向に延び且つ前記第1軸線19と直交する第2軸線20の周りに回転可能 に軸支したジャイロ構造からなるものである。
【0016】 上記のジャイロ構造からなる枢支手段6を詳細に説明すると、ビーム投射器1 の上端軸部6には、第1軸線19が通る直径方向両側位置にボールベアリング2 1,21が配設されると共に、リング部材18には、第1軸線19上で前記両ベ アリング21,21と対向する位置にピン22,22が突設されて、各ピン22 の先端部が各ベアリング21内に同心状に突入係合されている。また、リング部 材18には第2軸線20が通る直径方向両側位置にボールベアリング23,23 が配設され、このリング部材18を囲繞するように設けられた前記枢支手段受け 5には、第2軸線20上でボールベアリング23,23と対向する位置にピン2 4,24が突設されて、各ピン24の先端部が各ベアリング23内に同心状に突 入係合されている。このような枢支手段6によると、ビーム投射器1はリング部 材18に対し第1軸線19を中心に揺動可能となり、リング部材18は枢支手段 受け5対し第1軸線19と直交する第2軸線20を中心に揺動可能となり、従っ てこのビーム投射器1は、あらゆる方向に揺動可能な状態となる。尚、図1は、 上記両方のピン22,24が同時に現れるように断面した断面図で、ピン22, 24の実際の配置は図2に示す通りである。
【0017】 前記円筒状枢支手段受け5の上端部(上端側径大部5a)には、透光口25を 有するビーム投射器保護キャップ26がねじ込み式に装着されている。このキャ ップ26の透光口25の内側にはガラス27が配置されており、このガラス27 は鉄等の磁性金属からなるガラス押えリング28によって固定されている。
【0018】 上記のような構成を有する墨出し装置の使用にあたっては、図1に示すように 、予め室内の床面Fに地墨29を付けた箇所に墨出し装置を置いて、電源スイッ チ(図示せず)を入れ、レザーダイオード10からのレーザービームMを、光平 行用レンズ12を介し上端中空軸部1a内を通ってキャップ26の透光口25か ら上方へ投射させる同時に、フォトダイオード13からのビームNを、光集レン ズ14を介して下方へ投射させ、そしてこのビーム投射器1を自重によって鉛直 位置に静止させる。
【0019】 こうしてビーム投射器1を鉛直位置に静止させた状態で、このビーム投射器1 の下端から出るビームNを地墨29に合わせると、上端から出るレーザービーム Mが天井に投射されて、地墨29の鉛直線上に自動的に墨付け位置を表示し、こ の表示位置に墨を付けて天井墨30とする。この天井墨30を、照明器具、アン カーボルト等の取付け位置とすることができる。
【0020】 以上、図1〜図3に示す墨出し装置について説明したが、この墨出し装置では 、装置基台2の中央開口部3に、Oリングからなる緩衝部材4を介して円筒状の 枢支手段受け5を同心状に取り付け、この枢支手段受け5とビーム投射器1の上 端中空軸部1aとの間に、ジャイロからなる枢支手段6を介設したものであるか ら、この墨出し装置の持ち運び中などに、ビーム投射器1の上端部や装置基台2 を物に突き当てたりして、ビーム投射器1の上端部や装置基台2に衝撃が加わっ ても、その衝撃が上記緩衝部材4により吸収緩和されて、枢支手段6のベアリン グ21,23やピン22,24に荷重負担がかからず、従って枢支手段6の機能 が損なわれず、墨出し装置の精度が維持される。
【0021】 図4は、図1〜図3によって説明した墨出し装置のビーム投射器1上端部にビ ーム偏向器33を装着した墨出し装置を示している。以下、ビーム偏向器33を 備えた墨出し装置について図4〜図7を参照して説明する。尚、墨出し装置その ものについては、図1〜図3と全く同じあるため、図面には装置構成部材の符号 のみを付し、その説明を省略する。
【0022】 図4に示すように、ビーム偏向器33は、ビーム投射器1の上端から中心軸線 Lに沿って投射されるレーザービームM1を当該中心軸線Lに対し直角に偏向す る第1偏向部材31と、第1偏向部材31からのレーザービームM1をそのビー ム軸に対し所定角度偏向可能でそれ自体軸線周りに回転可能な第2偏向部材32 とを有し、第1偏向部材31は、円筒状容器34の内部に固定的に取り付けられ ており、第2偏向部材32は、円筒状容器34の側壁部を半径方向に貫通する回 転可能な円筒体35に同心状に取り付けられている。
【0023】 第1偏向部材31は、有効面に入射された全ての光を90°ずれて射出する定 偏向プリズムである7面体のペンタプリズムからなるもので、光が如何なる角度 で入射しても、その入射光を90°偏向することができる。このような90°偏 向プリズムからなる第1偏向部材31は、図5の(A)及び(B)に示すような 円筒容器34内の中央部に形成された凹陥部36に固定される。この円筒容器3 4の下面には、ビーム投射器1側のキャップ26上端にビーム投射器1と同心状 に形成された嵌合凸部37に嵌合可能な嵌合凹部38が、当該円筒容器34と同 心状に形成され、この嵌合凹部38の底面には前記凹陥部36に通じる光通路3 9が貫設され、また光通路39の周囲にはマグネットリング40が固定されてい る。また、円筒容器34の上端部にはキャップ41が着脱可能に装着される。
【0024】 第2偏向部材32は、図4及び図5では一様厚みの円板状のものとして示して いるが、実際には図7に示すように楔形の円板状に形成されたウェッジプリズム からなるもので、このウェッジプリズムは、図7に示すように、その位置側面か ら入射したビームMを、そのビーム軸に対して所定角度θだけ偏向して射出する ことができる。この第2偏向部材32を取り付け固定している円筒体35は、円 筒状容器34の側壁部に半径方向に貫通する横孔34aに回転可能に嵌合され、 任意の回転位置で容器34の上端側からビス42により固定できるようになって いる。従って、この第2偏向部材32は、円筒体35を回転させることにより、 当該部材32の軸線h(図6参照)周りに自由に回転させることができる。
【0025】 上記のように構成されるビーム偏向器33を墨出し装置に装着するには、この ビーム偏向器33の嵌合凹部38を、ビーム投射器1側のキャップ26に設けて ある嵌合凸部37に嵌合させると、ビーム偏向器33側のマグネットリング40 と上記キャップ26側に設けてある磁性リング28との磁気吸引力によって、こ のビーム偏向器33を定位置に固定させることができる。勿論、このビーム偏向 器33は、上記磁気吸引力に抗して、ビーム投射器1の中心軸線L周りに自由に 回転させることができる。
【0026】 このビーム偏向器33を装着した墨出し装置の使用方法について説明すると、 先ず、墨出しを行う壁面W上に、基準高さ位置43を表示しておく。この基準高 さ位置43は、床面F上に設置した墨出し装置のビーム偏向器33から壁面Wに 正確に水平に投射された投射点の床面Fからの高さ位置とする。こうして基準高 さ位置43を表示した後、電源スイッチを入れ、レザーダイオード10からビー ム偏向器33を経て水平方向に投射されるレーザービームM1を確認しながら、 第2偏向部材32の向きを図4に示すような壁面Wの基準高さ位置43側に設定 し、そしてビーム投射器1を自重によって鉛直位置に静止させる。
【0027】 上記のようにビーム投射器1を鉛直位置に静止させた状態において、レザーダ イオード10からのレーザービームM1が光平行用レンズ12を通ってビーム偏 向器33の第1偏向部材31に入射すると、このレーザービームM1は第1偏向 部材31により90°偏向されて射出する。この90°偏向されたレーザービー ムM2は第2偏向部材32に入射して、そこで入射ビームM2に対し所定角度だ け偏向されたレーザービームM3が壁面Wの基準高さ位置43の近傍位置43′ に投射される。ここで、第2偏向部材32を取り付けている円筒体35をその軸 線h(図6参照)周りに回転させて、壁面W上に投射されたレーザービームM3 の投射光点を、前記基準高さ位置43と同じレベルになるまで旋回移動させ、し かしてその投射光点が前記基準高さ位置43と同じレベルになったところで円筒 体35を固定する。尚、ビーム偏向器33の円筒体35を回転させるには、円筒 状容器34の上端部に被着されたキャップ41を取り外し、円筒体35を固定し ているビス42を緩めて、円筒体35の先端部を回転操作すればよい。
【0028】 上記のように壁面W上の投射光点が基準高さ位置43と同じレベルにあるレー ザービームM3は、ビーム偏向器33の第2偏向部材32から壁面Wに向かって 水平に投射される水平ビームであるから、この状態でビーム偏向器33をビーム 投射器1の中心軸線L周りに回転させると、そのレーザービームM3の投射光点 は壁面W上に沿って水平に旋回移動し、この壁面W上に投射される投射光点は全 て、前記基準高さ位置43と同じ高さ位置となる。従って、ビーム偏向器33を ビーム投射器1の中心軸線L周りに回転させることによって、室内の四周壁面に 基準高さ位置43と同じ墨付け位置を自動的に表示でき、その表示位置に墨を付 けて壁墨とすることができる。しかして、それらの壁墨によって、例えば窓の取 付高さ等の寸法取りを行うことができる。この場合、ビーム投射器1の上端から 投射されるビームをレーザービームとしているため、墨出し装置から墨出し位置 までの距離が相当に長くても、十分に投射できて、正確な墨出しを行うことがで きる。
【0029】 上記のビーム偏向器33において、第1偏向部材31としては、90°偏向プ リズムの代えて、ビーム投射器1の中心軸線Lに対し45°に傾斜配置した反射 鏡を用いることもできるが、反射鏡では射出角度の誤差が大きいため、光が如何 なる角度で入射しても90°偏向して射出できる90°偏向プリズムが好ましい 。また、第2偏向部材32としては、第1偏向部材31からのレーザービームM 1をそのビーム軸に対し所定角度偏向可能でそれ自体軸線周りに回転可能な第2 偏向部材32を必須要件とし、この第2偏向部材32によって上記のように水平 投射ビームを得ることができる。特に、第2偏向部材32としてウェッジプリズ ムを採用すれば、良好な精度が得られる。尚、この場合、第2偏向部材32を設 けず、90°偏向プリズムからなる第1偏向部材31のみによってビーム偏向器 33を構成すると、90°偏向プリズムにも若干の公差があるため、正確な水平 投射ビームを得ることができず、ビーム偏向器33から墨出し位置までの距離が 長くなる程、墨出し位置の誤差が大きくなることになる。
【0030】
【考案の効果】
請求項1に係る考案によれば、装置基台の中央開口部に、緩衝部材を介して円 筒状枢支手段受けを同心状に取り付け、この枢支手段受けとビーム投射器の上端 部との間に、ジャイロからなる枢支手段を介設したものであるから、この墨出し 装置の持ち運び中などに、ビーム投射器の上端部や装置基台を物等に突き当てた りして、ビーム投射器や装置基台に衝撃が加わっても、その衝撃が上記緩衝部材 により吸収緩和されて、枢支手段の細かい軸受部分に荷重負担がかからず、従っ て枢支手段の機能が損なわれず、墨出し装置の精度を維持することができる。
【0031】 請求項2のように、緩衝部材としてOリングを使用すれば、コストが安く、取 付けも簡単となる。
【0032】 請求項3によれば、枢支手段受けに、透光口を有するビーム投射器保護キャッ プを装着することによって、ビーム投射器の上端部を保護できると共に、枢支手 段を保護することができる。
【0033】 請求項4に係る考案によれば、ビーム投射器の上端部側に、ビーム投射器上端 から中心軸線に沿って投射されるビームを当該中心軸線に対し直角に偏向する第 1偏向部材と、第1偏向部材からのビームをそのビーム軸に対し所定角度偏向可 能でそれ自体軸線周りに回転可能な第2偏向部材とを備えたビーム偏向器を装着 することによって、ビーム投射器上端から中心軸線に沿って投射されるビームを 水平投射ビームにすることができ、それによって水平方向の墨出し作業を行うこ とができる。
【0034】 請求項5によれば、第1偏向部材として90°偏向プリズムを使用ことにより 、ビーム投射器上端からの光が如何なる角度で入射しても90°偏向して射出で き、良好な精度が得られる。
【0035】 請求項6によれば、第2偏向部材32としてウェッジプリズムを使用すること によって、良好な精度が得られる。
【0036】 請求項7によれば、ビーム投射器の上端から投射されるビームをレーザービー ムとすることにより、墨出し装置から墨出し位置までの距離が相当に長くても、 十分に投射できて、正確な墨出しを行うことができる。
【0037】 請求項8によれば、ビーム偏向器をビーム投射器の上端部側所定位置に確実に 固定させることができると共に、ビーム偏向器の着脱が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る墨出し装置の縦断面図である。
【図2】 図1のX−X線拡大断面図である。
【図3】 図1とは90°位相の異なった状態での縦断
面図である。
【図4】 ビーム偏向器を装着した墨出し装置の縦断面
図である。
【図5】 (A)はビーム偏向器の縦断面図、(B)は
(A)のY−Y線断面図である。
【図6】 ビーム偏向器を示す斜視図である。
【図7】 ウェッジプリズムを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ビーム投射器 2 装置基台 3 中央開口部 4 緩衝部材 5 枢支手段受け 6 枢支手段 17 支持脚 25 ビーム投射器保護キャップ 28 磁性リング 31 第1偏向部材 32 第2偏向部材 33 ビーム偏向器 35 回転体 L ビーム投射器の中心軸線 M レーザービーム M1 レーザービーム M2 レーザービーム M3 レーザービーム

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下両端から中心軸線に沿ってビームを
    投射するビーム投射器を、複数の支持脚を備えた装置基
    台の中央開口部側に枢支手段を介して揺動可能に枢支し
    てなる墨出し装置において、装置基台の中央開口部に緩
    衝部材を介して円筒状の枢支手段受けを同心状に取り付
    け、この枢支手段受けとビーム投射器の上端部との間に
    枢支手段を介設してなることを特徴とする墨出し装置。
  2. 【請求項2】 緩衝部材はOリングからなることを特徴
    とする請求項1に記載の墨出し装置。
  3. 【請求項3】 枢支手段受けには、透光口を有するビー
    ム投射器保護キャップを装着してなることを特徴とする
    請求項1または2に記載の墨出し装置。
  4. 【請求項4】 上下両端から中心軸線に沿ってビームを
    投射するビーム投射器を、複数の支持脚を備えた装置基
    台の中央開口部側に枢支手段を介して揺動可能に枢支し
    てなる墨出し装置において、ビーム投射器の上端部側
    に、ビーム投射器上端から中心軸線に沿って投射される
    ビームを当該中心軸線に対し直角に偏向する第1偏向部
    材と、第1偏向部材からのビームをそのビーム軸に対し
    所定角度偏向可能でそれ自体軸線周りに回転可能な第2
    偏向部材とを備えたビーム偏向器を、着脱可能で且つビ
    ーム投射器の中心軸線周りに回転可能に装着してなるこ
    とを特徴とする墨出し装置。
  5. 【請求項5】 第1偏向部材が90°偏向プリズムから
    なることを特徴とする請求項4に記載の墨出し装置。
  6. 【請求項6】 第2偏向部材はウェッジプリズムからな
    ることを特徴とする請求項4または5に記載の墨出し装
    置。
  7. 【請求項7】 ビーム投射器の上端から投射されるビー
    ムはレーザービームからなることを特徴とする請求項4
    〜6の何れかに記載の墨出し装置。
  8. 【請求項8】 ビーム偏向器は、これの下端部側及びビ
    ーム投射器の上端部側の何れか一方側に設けたマグネッ
    ト片と他方側に設けた磁性片との磁気吸引力によってビ
    ーム投射器の上端部に固定されるようになっていること
    を特徴とする請求項4〜7の何れかに記載の墨出し装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008261648A (ja) * 2007-04-10 2008-10-30 Daishowa Seiki Co Ltd 回転レーザービーム式墨出し装置
JP2017106813A (ja) * 2015-12-10 2017-06-15 株式会社トプコン 測定装置

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