JP3041257B2 - 蓋の係止解除機構付きたばこのヒンジリッド型パック - Google Patents

蓋の係止解除機構付きたばこのヒンジリッド型パック

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JP3041257B2
JP3041257B2 JP9201936A JP20193697A JP3041257B2 JP 3041257 B2 JP3041257 B2 JP 3041257B2 JP 9201936 A JP9201936 A JP 9201936A JP 20193697 A JP20193697 A JP 20193697A JP 3041257 B2 JP3041257 B2 JP 3041257B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シガレットの包
装に好適した蓋の係止解除機構付きたばこのヒンジリッ
ド型パックに関する。
【0002】
【関連する背景技術】この種のシガレット用のヒンジリ
ッド型パックは、例えば特開平2−296641号公報
に開示されている。この公知のパックは、パック本体の
前面にその開口縁に沿ってショルダを設ける一方、リッ
ドの前面開口縁にフラップを設けており、このフラップ
はリッド内に向けて回動可能に折り込まれている。
【0003】このようなパックによれば、リッドがパッ
ク本体の開口端部に被せられることで、パック本体が閉
じられるとき、リッドのフラップは更に折り込まれるよ
うにしてパック本体のショルダを乗り越え、このショル
ダの下端縁に係止可能となる。従って、この後、リッド
が比較的弱い力で開かれようとしても、リッドのフラッ
プがパック本体のショルダに係止し、リッドが不用意に
開いてしまうことはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た公知のパックにあっては、リッドを開こうとする際、
フラップの先端がショルダの下端縁に係止されたままと
なるから、フラップを大きく折り戻しながらリッドを開
かなければならない。このため、リッドがうまく開かれ
ず、フラップとショルダとの係止が完全に解除されない
ような状況にあっては、リッドを開くことでフラップや
ショルダを破損してしまい、その後のリッドの係止を十
分に得ることができなくなる虞がある。
【0005】また、このようにリッドが開かれる際にフ
ラップが大きく折り戻されると、リッドの開閉が数回繰
り返されただけで、フラップはその基部の弾力性が急減
に低下する。それ故、リッドが開かれたとき、フラップ
が折り戻されたままとなってリッドの外側に延出してし
まうことがあり、この場合にはリッドを閉じる前に、リ
ッド内にフラップを一々折り込む必要がある。
【0006】この発明は上述した事情に基づいてなされ
たもので、その目的とするところは、リッドの不用意な
開きを防止し、且つ、所望のときはリッドを容易に開く
ことができ、また、リッドの開閉が繰り返されてもリッ
ドの係止構成を長期に亘って確実に維持することができ
るたばこのヒンジリッド型パックを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1のたばこのヒンジリッド型パックは、一端
が開口したパック本体と、このパック本体の後側開口縁
にセルフヒンジを介して回動可能に連結され、パック本
体の開口端部に被せられてパック本体を閉じる箱状のリ
ッドと、パック本体前面に設けられ、リッドが閉じたと
きパック本体の前側の開口縁部とリッドの前側の開口縁
部とが相互に重なり合うラップ領域と、このラップ領域
に設けられてパック本体の前壁から突出する舌片と、リ
ッドの前側の開口縁部に設けられた係合片を含み且つ
ッドが閉じた状態にあるときは、係合片を舌片の先端に
隣接、つまり、この先端に接、もしくはこの先端から
僅かに離れさせ、リッドが閉じた状態から僅かに開く方
向に回動されたときは、舌片の先端を係合片とリッドの
内面との間にて挟み込みリッドをパック本体に係合させ
る係合部と、ラップ領域を覆うリッドの前壁に部分的に
その内側へ向けて押し込み可能に設けられ、押し込みを
伴ってリッドが閉じた状態から僅かに開く方向へ回動さ
れたとき、係合部による舌片の挟み込みを防止するべく
係合片とリッドの内面との間への入口を閉じる解除部と
を備えている。
【0008】請求項1の蓋の係止解除機構付きたばこの
ヒンジリッド型パックによれば、リッドが閉じられてい
る状態から僅かに開かれようとすると、リッドはその内
面と係合との間に舌片の先端が差し込まれた状態とな
り、これら舌片と係合片とが係合してリッドがパック本
体にロックされるので、リッドの不用意な開きが防止さ
れる。
【0009】リッドが閉じた状態で解除部が押し込まれ
ていると、リッドが開く方向へ回動されても舌片は挟み
込まれないので、リッドはパック本体と係合することな
く容易に開かれるようになる。従って、リッドを開く際
に舌片や係合片を大きく折り戻す必要がない。請求項2
のヒンジリッド型パックにおけるリッドの開口縁部は、
リッドに連なり且つリッドの前側の開口縁を構成すべく
内側に折り返されたインナフロントフラップから形成さ
れており、また、請求項2のヒンジリッド型パックにお
ける解除部は、リッドの前面に形成され、先端がリッド
の前側の開口縁に向けられた凸形状のアウタ切込線に区
画された押込片部と、インナフロントフラップの中央部
分に形成され、先端がリッドの前側の開口縁に向けられ
且つ係合片を同時に形成する凸形状のインナ切込線に区
画された解除片部とを有している。
【0010】請求項2のたばこのヒンジリッド型パック
によれば、係合片はリッド内側のインナフロントフラッ
プにおいてインナ切込線とリッドの先端縁中央部分との
間に形成される。このとき、係合片はリッドの内面から
剥離した状態にあり、一方、解除片部はリッド内面に密
着した状態にあって、インナフロントフラップではこれ
ら係合片と解除片部との間に段差が生じている。従っ
て、リッドが閉じた状態から僅かに開く方向に回動され
ると、舌片の先端はインナ切込線を介して係合片とリッ
ド内面との間に相対的に差し込まれることができ、これ
により舌片の先端は係合片とリッド内面との間にて挟み
込まれる。
【0011】なお、リッドが完全に閉じられた状態で
は、インナフロントフラップの解除片部は、パック前面
からみて舌片に覆い被る格好となる。一方、リッドの前
面では押込片部が直接に押し込み可能な部分となり、リ
ッドが閉じた状態で、押込片部が押し込まれると、イン
ナフロントフラップの解除片部は、押し込みによりパッ
ク内に反るので、このときリッドの内面では上述した段
差が解消される。従って、このような押し込みを伴っ
て、リッドが閉じた状態から回動されても、舌片は係合
片とリッド内面との間に差し込まれることなく、その挟
み込みが防止される。
【0012】そして、請求項3のヒンジリッド型パック
は、請求項2と同様の押込片部が設けられているほか、
インナフロントフラップの中央部に切抜口が設けられて
おり、この切抜口はリッドの前側の開口縁との間に所定
の間隔を残して形成され、その残された部分が係合片と
なる。また、この切抜口は、係合片側からインナフロン
トフラップの先端に向かう先細形状となっている。な
お、この切抜口には、舌片の先端が係合片とリッド内面
との間に挟み込まれた状態で、その先端がリッドの内面
側に向けて挿通されるものとなっている。
【0013】請求項3のヒンジリッド型パックの場合、
係合片の係止縁は、切抜口の開口縁から形成される。ま
た、請求項2とは異なり解除片部がないので、舌片の先
端は係合片とリッドの内面との間の隙間に差し込まれ
る。この場合、押込片部が押し込まれると、押込片部の
先端縁と係合片の係止縁とが相互に合致し、係合片とリ
ッド内面との間の隙間がなくなるので、舌片は係合片と
リッドの内面との間に挟み込まれることなく、そのまま
リッドが容易に開かれる。
【0014】請求項4のヒンジリッド型パックにおける
切抜口は、多角形状となっている。この場合、係合片の
係止縁は、切抜口における多角形の辺から形成される。
なお、上述した請求項1,2,3及び4のヒンジリッド
型パックによれば、舌片と係合片とが係合したままの状
態でリッドが更に開かれると、これら係合片と舌片との
間の係合が外れる際、舌片が弾かれることでクリック音
を発生させる。また、この後リッドが閉じられる際に
は、リッドの係合片がパック本体の舌片を倒し込みなが
ら舌片を乗り越えていき、この場合でも、これら係合片
と舌片との係合が外れると、その跳ね返りにより舌片が
リッドの内面を叩いてクリック音を発生させる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、フィルタシガ
レット用のヒンジリッド型パックが示されている。この
パックはパック本体2と箱形のリッド4からなり、20
本のフィルタシガレットを収容可能な大きさを有してい
る。パック本体2は、その上端が開口した箱状のアウタ
フレーム6及びコ字形のインナフレーム8からなり、ア
ウタフレーム6の上端はその前面側に向けて斜めに切り
取られた形状となっている。インナフレーム8はアウタ
フレーム6の上端部内に部分的に差し込んで取り付けら
れ、アウタフレーム6の前面側開口縁及びその左右開口
縁から延びる延長部分を構成している。
【0016】アウタフレーム6から露出したインナフレ
ーム8において、その前面部分には図1から明らかなよ
うに略矩形の切欠凹所10が備えられており、この切欠
凹所10はインナフレーム8の上縁からアウタフレーム
6の前面側開口縁に向けて形成されている。切欠凹所1
0はインナフレーム8の前面部分を大きく開き、パック
本体2からのフィルタシガレットの取り出しを容易にし
ている。
【0017】一方、リッド4は、アウタフレーム6の後
面側開口縁にセルフヒンジ14を介して一体的に連結さ
れ、そのセルフヒンジ14を中心とした回動により、パ
ック本体2の開口端部つまりアウタフレーム6からのイ
ンナフレーム8の露出部分に被せられてパック本体2を
閉じることができる。従って、リッド4の下端もまたア
ウタフレーム6の開口端と合致すべく斜めに切り取られ
ている。
【0018】また、インナフレーム8の前面部分は、リ
ッド4が閉じたときにリッド4の前側部分が重なるラッ
プ領域となっている。そして、このラップ領域には、イ
ンナフレーム8からパック本体2の上端開口に向けて切
り起こし加工された舌片12が形成されている。上述し
たようなアウタフレーム6及びリッド4は1枚のブラン
クから形作ることができ、そのブランク16は図2に示
されている。ブランク16は、アウタフレーム6の前面
及び後面となる前面区域18及び後面区域20を有し、
これら区域18,20はアウタフレーム6の底面となる
底面区域22を介して相互に接続されている。前面区域
18及び後面区域20の両側にはアウタフレーム6の左
右の側面となる側面区域24及びインナサイドフラップ
26がそれぞれ接続されており、また、対応する側面区
域24とインナサイドフラップ26との間には、底面区
域22に重ね合わされるインナボトムフラップ28がそ
れぞれ配置されており、これらインナボトムフラップ2
8はインナサイドフラップ26に接続されている。
【0019】後面区域20には底面区域22とは反対側
に位置して、リッド4の後面となる後面区域30が連な
っており、これら後面区域20,30間はセルフヒンジ
14となるヒンジライン32を介して相互に接続されて
いる。後面区域30には、リッド4の頂面及び前面とな
る頂面区域34及び前面区域36が順次接続されてい
る。前面区域36の両側には、リッド4の左右の側面と
なる側面区域38がそれぞれ接続されており、後面区域
30の両側には側面区域38に対するインナサイドフラ
ップ40がそれぞれ接続されている。そして、側面区域
38と対応するインナサイドフラップ40との間には、
頂面区域34に対するインナトップフラップ42がそれ
ぞれ配置されており、これらインナトップフラップ42
は対応するインナサイドフラップ40に接続されてい
る。
【0020】そして、前面区域36には頂面区域34の
反対側に位置して、その前面区域36に対するインナフ
ロントフラップ44が接続されている。これら前面区域
36及びインナフロントフラップ44には、それぞれ切
込線が設けられており、前面区域36の中央部分にはイ
ンナフロントフラップ44に向けて凸となる半円形状の
アウタ切込線C1が、また、インナフロントフラップ4
4には前面区域36に向けて凸となるコ字形状のインナ
切込線C2がそれぞれ切り込み加工されている。そし
て、アウタ切込線C1の円弧頂点とリッド4の前側の開
口縁部との間には所定の間隔L1が、また、インナ切込
線C2の頂辺と前面区域36との間には所定の間隔L2が
それぞれ確保されている。なお、これら所定の間隔L
1,L2は、間隔L2よりも間隔L1の方が大きく設定され
ている。
【0021】すなわち、前面区域36においてアウタ切
込線C1により囲まれる部分は、図1でみてリッド前面
から押し込み可能となる押込片部45を構成しており、
また、インナフロントフラップ44においてインナ切込
線C2により囲まれる部分46は、押込片部45が押し
込まれることで同時に押し込まれる解除片部46を構成
している。そして、インナフロントフラップ44におい
てインナ切込線C2の頂辺と前面区域36との間の部位
は、前述したインナフレーム8の舌片12と協働する係
合片部48を構成している。
【0022】図2にはインナフレーム8を構成するブラ
ンク50もまた示されており、このブランク50は、ブ
ランク16の前面区域18に重ね合わせ且つ糊付けした
状態で示されている。なお、ブランク50はその両側に
側面区域24の延長部を構成するサイドフラップ52を
それぞれ有している。図2から明らかなようにブランク
50の舌片12及びインナフロントフラップ44の係合
片部48は同一線上に位置付けられている。そして、舌
片12の最大幅W3は例えば16mmに、また、係合片部
48の幅W2(インナ切込線C2の頂辺長さ)は例えば2
0mmにそれぞれ設定されており、また、舌片12の長さ
L3及び係合片部48の長さL2(インナ切込線C2の頂
辺と前面区域36との間の間隔)は同一(例えば3mm)
に設定されている。なお、係合片部48の幅W2は、そ
のまま解除片部46の幅でもある。一方、押込片部45
の最大幅W1はアウタ切込線C1の両端間距離であり、こ
の幅W1は解除片部46の幅W2よりも小さく(例えば1
6mm)設定されている。また、アウタフレーム6の開口
縁となる前面区域18の上縁から舌片12の先端までの
間隔L4は、係合片部48の長さL2よりも長く設定され
ている。
【0023】この実施例の場合、ブランク16,50は
紙材からなり、それらの量は180〜270g/m2
それらの厚みは0.2〜0.5mmである。なお、具体的
にはブランク16,50はカード紙、マニラボール紙、
アルミ蒸着紙等の何れであってもよい。上述したブラン
ク16,50は図2中2重線で示した折り込み線からそ
れぞれ折り込まれて、パック本体2及びリッド4がそれ
ぞれ成形され、この折り込み成形により、図3に示すよ
うにリッド4を閉じた状態のパックが得られる。
【0024】なお、パックの折り込み成形時、インナフ
レーム8の舌片12に関してはその他の折り込み線とは
逆方向への折り曲げ加工がなされ、舌片12は図2に示
されるようにインナフレーム8から切り起こされた状態
に成形される。また、パック本体2側の側面区域24及
びこれに対応するインナサイドフラップ26はインナフ
レーム8のサイドフラップ52を挟んで相互に糊付けさ
れ、そして、リッド4側の側面区域38及びこれに対応
するインナサイドフラップ40もまた相互に糊付けされ
る。更に、リッド4側では、インナフロントフラップ4
4が前面区域36の内面に向けて折り込まれて糊付けさ
れる。
【0025】ここで、インナフロントフラップ44は、
図2中、2点鎖線のサークルPの位置で糊付けされてい
ることが好ましいが、この糊付け位置は必須ではなく、
インナフロントフラップ44の糊付け位置を限定するも
のではない。ただし、係合片部48は前面区域36に糊
付けされず、リッド4の内面との間でインナフレーム8
から切り起こされた舌片12を挟み込み可能となってい
る。すなわち、舌片12の先端がインナ切込線C2の頂
辺部分を介してリッド4の内面と係合片部48との間に
挿入されて、これら舌片12と係合片部48は係合する
ことができる。
【0026】また、上述したように、インナフロントフ
ラップ44の折り込み線と押込片部45の先端との間隔
L1は係合片部48の長さL2よりも長いので、インナフ
ロントフラップ44が折り込まれて糊付けされたとき、
押込片部45と係合片部48とが相互に重なり合うこと
はない。一方、押込片部45の最大幅W1は解除片部4
6の最大幅(図2中の幅W2)よりも広いので、押込片
部45が解除片部46の領域外でインナフロントフラッ
プ44に重なることもない。従って、インナフロントフ
ラップ44の折り込み及び糊付け後は、図1に示される
ように押込片部45は解除片部46の領域内のみにて重
なるので、リッド4の前面側から押込片部45が押し込
まれると、インナフロントフラップ44では解除片部4
6のみが良好にパック内に向けて押し込まれることとな
る。
【0027】なお、ブランク16,50からのパック本
体2及びリッド4の成形は、包装すべき20本のフィル
タシガレットの充填と同時に行われ、それらの成形が完
了したとき、図3に示されているようにリッド4はパッ
ク本体2の開口端部に被せられ、パック本体2を閉じた
状態にある。この際、パック本体2におけるアウタフレ
ーム6の開口縁とリッド4の前側開口縁とは相互に合致
される。
【0028】図3から明らかなように、インナフロント
フラップ44の折り込み線はリッド4の前面側の開口縁
を形成しており、そして、インナフロントフラップ44
はリッド4の内側に折り込まれてリッド4の前側開口縁
部を二重構造に補強している。また、リッド4が完全に
閉じた状態にあるときは、前述したように係合片部48
の長さL2は、アウタフレーム6の開口縁から舌片12
の先端までの間隔L4よりも短いから、係合片部48は
インナフレーム8の舌片12の先端に接するか、もしく
はその先端から僅かに離れており、図3に示されるよう
に舌片12はその先端が解除片部46に当接している。
なお、同図に示す例では、係合片部48は舌片12の先
端から離れている。
【0029】また、上述したように係合片部48はリッ
ド4の内面に糊付けされておらず、その内面から剥離し
た状態にある。これに対し、好ましい一例として解除片
部46はリッド4の内面に糊付けされて、その内面に密
着した状態にある。従って、リッド4の内面においてこ
れら係合片部48及び解除片部46との間には、図3に
示すように段差が生じている。なお、特に上述した位置
にてインナフロントフラップ44が前面区域36に糊付
けされていなくても、解除片部46がリッド4の内面に
密着することはいうまでもない。
【0030】このようにリッド4が完全に閉じられた状
態から、リッド4がそのセルフヒンジ14を中心とした
回動に伴い僅かに開かれると、舌片12はその基部の弾
性力により本来の切り起こし姿勢に復帰しようとするの
で、リッド4の僅かな回動の間、舌片12の先端は解除
片部46に当接したままとなる。一方、係合片部48も
また、その折り戻しにより更にリッド4の内面から剥離
しようとする。この結果、これら解除片部46と係合片
部48との間の段差は更に大きくなり、このとき、図4
に示されているように舌片12はインナ切込線C2の頂
辺部分を介して、つまり、これらの段差の間から係合片
部48とリッド4の内面との間に相対的に差し込まれ
る。従って、リッド4の内面と係合部48との間に舌片
12の先端が挟み込まれた状態となり、リッド4がパッ
ク本体2にロックされる。
【0031】このような状態では、舌片12と係合片部
48との間の係合により、リッド4はパック本体2に完
全にロックされており、リッド4がそれ以上回動して不
用意に開かれてしまうことはない。これに対し、喫煙者
がリッド4を開くときは、このようなリッド4のロック
を解除しつつ、つまり、舌片12が挟み込まれないよう
にしながらリッド4を回動させれば、そのままリッド4
を容易に開くことができる。以下には、このようなロッ
クの解除を伴うリッド4の開蓋について説明する。
【0032】図5に示されるように、リッド4が閉じら
れた状態で押込片部45にリッド4の前面側から押込力
F(同図中矢印)が加えられると、押込片部45と共に
解除片部46もまたパック内に向けて押し込まれる。こ
のとき、解除片部46は押し込みによりパック内に向け
て反るので、このとき、上述した係合片部48と解除片
部46との間の段差は解消される。また、舌片12は解
除片部46を介して押圧され、その切り起こし姿勢から
押し戻された状態となる。
【0033】このような押込片部45の押し込みを伴っ
てリッド4が開く方向へ僅かに回動されたとき、リッド
4の内面がインナフレーム6の前面から離れることで舌
片12がその弾性力により次第に本来の切り起こし姿勢
に復帰しても、上述したように係合片部48と解除片部
46との間の段差は解消されたままであるので、舌片1
2の先端は係合片部48とリッド4の内面との間に差し
込まれることはない。この後、係合片部48と舌片12
が相互に重なり合う位置までリッド4が回動されると、
図6に示されるように押込片部45の押し込みがなくな
っても、係合片部48と舌片12とが係合してリッド4
がロックされることはないので、リッド4はそのままで
容易に開かれるようになる。
【0034】なお、リッド4が全開された状態から逆向
きに回動されて閉じられるときは、リッド4の係合片部
48は、図7に示されるようにパック本体2の舌片12
の倒し込みを伴いながら舌片12を乗り越えていき、係
合片部48はリッド4の内面に押し付けられる。そし
て、係合片部48が舌片12を完全に乗り越えると、こ
れら係合片部48及び舌片12は図3に示す状態となっ
て、リッド4が完全に閉じられる。
【0035】この実施例のパックでは、上述した手順に
よらなくてもリッド4を開くことができる。すなわち、
上述のような押し込みを伴うことなく、図4に示す状態
からリッド4が更に回動されても、舌片12と係合片部
48との係合を外すことができる。この場合、舌片12
の先端がリッド4の内面と係合片部48との間に差し込
まれた状態にあるから、リッド4が回動されることで係
合片部48が舌片12を折り起こしていく。この後、更
にリッド4が回動されて係合片部48が舌片12を乗り
越えると、図8に示すように舌片12と係合片部48と
の係合が外れることとなる。
【0036】なお、この実施例のパックでは、上述のよ
うに係合片部48と舌片12との係合が外れるとき、図
8中矢印で示すように折り戻しに起因して舌片12が弾
かれ、リッド4の開蓋を表すクリック音を発生させるこ
とができる。また、図7に示す状態からリッド4が完全
に閉じられたときも、舌片12が跳ね返ってリッド4の
内面、すなわち、解除片部46を叩き、このときリッド
4の閉蓋を表すクリック音を発生させることができる。
【0037】上述した実施例のパックによれば、リッド
4が閉じた状態から僅かに開く方向に回動されたとき、
舌片12と係合片部48との間の係合によりリッド4が
ロックされるので、リッド4がそれ以上不用意に開いて
しまうことはない。一方、所望のときはリッド4の前面
側から押込片部45を押し込みながらリッド4を開くだ
けでリッド4のロックを容易に防止することができる。
従って、リッド4の開蓋時に舌片12や係合片部48の
大きな変形を伴わないので、これら各部位の損傷を防止
することができる。
【0038】また、リッド4がロックされた状態から更
に回動されて開く際には、係合片部48と舌片12との
係合、すなわち、リッド4のロック解除完了を表すクリ
ック音が発生するので、喫煙者はこのクリック音により
ロックが解除されたことを確実に知ることができる。上
述のようなロック解除のための押込片部45及び解除片
部46は、リッド4の前面区域36及びインナフロント
フラップ44にそれぞれアウタ切込線C1又はインナ切
込線C2を設けるだけで形成されているので、リッド4
の構成を簡単にすることができる。しかも、インナフロ
ントフラップ44ではインナ切込線C2を設けること
で、解除片部46だけでなく係合片部48をも形成する
ことができるので、これら各部位の機械的な加工を更に
容易にすることができる。
【0039】また、舌片12及び係合片部48はパック
本体2及びリッド4の前面側開口縁の近傍にそれぞれ設
けられているので、リッド4が開かれるとき、その係合
片部48は舌片12を大きく折り起こしてしまうような
こともなく、舌片12の基部はその弾性力を長期に亘っ
て維持することができる。この結果、リッド4の開閉が
頻繁に繰り返されたとしても、リッド4が閉じられる
と、舌片12は係合片部48と確実に係合することがで
きる。
【0040】そして、舌片12はインナフレーム8に一
体にして設けられているので、パック本体2の構成が複
雑化することもない。また、舌片12はインナフレーム
8から切り起こし加工により成形されているので、例え
ばインナフレーム8の前面に糊付けされた舌片よりも更
に舌片12の機械的な加工が容易となる。また、リッド
4のインナフロントフラップ44は、解除片部46にて
糊付けされており、しかも、この解除片部46の幅、つ
まり、インナ切込線C2の頂辺長さW2は係合片部48の
長さL2よりも十分に広いので、係合片部48の剥離が
必要以上に拡大してしまうこともない。この結果、係合
片部48の剛性が弱くなって、リッド4のロックが不充
分となるようなことはない。
【0041】次に、この発明の解除部について、上述し
た実施例とは異なる構成をなすヒンジリッド型パックの
第2の実施例について説明する。先ず、図9を参照する
と、図2中ブランク16,50のインナフロントフラッ
プ44及び前面区域36、また、インナフレーム8及び
舌片12を中心とした部分がそれぞれ拡大して示されて
いる。このパックの例では、インナフロントフラップ4
4の中央部にはインナ切込線は設けられておらず、代わ
りに切抜口60が設けられている。一方、前面区域3
6、つまり、リッド4の前面には、先端がリッド4の前
側の開口縁に向けられた凸形状のアウタ切込線C1が設
けられており、このアウタ切込線C1に囲まれる部分
は、上述したパックの実施例と同様に押込片部45を構
成している。つまり、このパックにおける解除部では、
インナフロントフラップ44に解除片部が構成されてい
ない。
【0042】切抜口60についてより詳しくは、この切
抜口60はインナフロントフラップ44の中央部に開口
して設けられており、その形状は、インナフロントフラ
ップ44の先端側にその頂点が位置する五角形状となっ
ている。なお、このような解除部の構成であっても、切
抜口60と前面区域36との間には、間隔L2が確保さ
れており、インナフロントフラップ44において、これ
ら切抜口60と前面区域36との間の部位に係合片部4
8が構成されている。また、この場合、アウタ切込線C
1の頂辺部分とインナフロントフラップ44との間の間
隔L1は、間隔L2と同一に設定される。
【0043】このような切抜口60における五角形は、
底辺が係合片部48に隣接する二等辺三角形の両底角が
切り落とされてなる形状であり、その切り落とし部分に
て形成される一対の辺、つまり、底辺の両端辺は頂点に
向けて互いに開く短傾斜辺からなっている。従って、こ
の例では、係合片部48は切抜口60の底辺及びその両
端の短傾斜辺と前面区域36との間に形成される。
【0044】なお、この例でも舌片12は、インナフレ
ーム8から切り起こして設けた切り起こし舌片からなっ
ている。そして、係合片部48の最小幅(切抜口60の
底辺)W2は、舌片12の先端の幅W5よりも広く、且
つ、その基部の幅(最大幅)W3よりも狭く設定されて
いる。図10を参照すると、上述したブランク16,5
0から形成されたヒンジリッド型パックのリッド部分が
示されている。同図に示されるようにリッド4が完全に
閉じられると、リッド4の内面にて舌片12は、その全
体が切抜口60内に位置付けられる。
【0045】また、図11を参照すると、リッド4が閉
じた状態で、その前側の開口縁部の断面が一部示されて
おり、同図に示されるように、この状態で係合片部48
は上述した実施例と同様に舌片12の先端から離れてお
り、舌片12の先端は、リッド4の内面、つまり、前面
区域36に当接している。このような状態からリッド4
が僅かに開かれると、図12に示されているように、舌
片12はその先端部分から切抜口60内にリッド4の内
面側に向けて挿通される。このとき、図11に示される
ように係合片部48はリッド4の内面から剥離した状態
にあるから、リッド4が開方向へ回動されることで、舌
片12の先端はスムーズに切抜口60内に相対的に差し
込まれる。
【0046】つまり、このヒンジリッド型パックにおけ
る解除部は、リッド4の前面に形成され、先端がリッド
4の前側の開口縁に向けられた凸形状のアウタ切込線C
1と、インナフロントフラップ44の中央部に係合片部
48となる部分を残して切り抜かれ、係合片部48の舌
片12の挟み込み状態にて舌片12の先端がリッド4の
内面側に向けて挿通される切抜口60とを備えている。
【0047】以上の結果、図13に示されているように
舌片12の先端はリッド4の内面と係合片部48との間
に挟み込まれ、上述したパックの実施例と同様に、リッ
ド4がパック本体2にロックされた状態となる。次に、
図14を参照すると、リッド4が閉じた状態で押込片部
45が押し込まれた状態が示されている。この場合、実
施例のパックのようにインナフロントフラップ44には
解除片部が設けられておらず、図10に示されるように
リッド4の前面からみて押込片部45の先端部は切抜口
60内に位置付けられているので、押込片部45は、押
し込み力Fを受けてその先端部が切抜口60内に反る。
このとき、上述したようにリッド4の前側の開口縁と押
込片部45の先端との間の間隔L1及び係合片部48の
係止縁との間の間隔L1は同一であるので、図14に示
されるように押込片部45の先端縁と係合片部48の係
止縁とが相互に略合致する。また、舌片12は押込片部
46を介して押圧されてその切り起こし姿勢から押し戻
された状態となる。
【0048】このような押込片部45の押し込みを伴っ
てリッド4が開く方向へ僅かに回動されたとき、リッド
4の内面がインナフレーム6の前面から離れることで舌
片12がその弾性力により次第に本来の切り起こし姿勢
に復帰しても、上述したように押込片部45の先端縁と
係合片部48の係止縁とが略合致しているので、舌片1
2の先端は切抜口60内に挿通されない。従って、舌片
12の先端がが係合片部48とリッド4の内面との間に
差し込まれることはない。この後、係合片部48と舌片
12が相互に重なり合う位置までリッド4が回動される
と、押込片部45の押し込みがなくなっても、係合片部
48と舌片12とが係合してリッド4がロックされるこ
とはないので、リッド4は容易に開かれるようになる。
【0049】なお、この第2実施例のヒンジリッド型パ
ックでは、舌片12と係合片部48との係合状態が上述
したパックの実施例とは異なっている。上述した実施例
では、舌片12の先端部分が全体的に係合片部48と係
合するものとなっているのに対し、この例では、図12
に示されるように舌片12の両端縁と、前述した五角形
の両短傾斜辺からなる係合片部48の係止縁とが相互に
重なり合うことで、これら舌片12と係合片部48が係
合するものとなっている。すなわち、前述したように係
合片部48の最小幅W2は舌片12の基部の幅W3よりも
狭いから、リッド4の回動に伴い舌片12が更に係合片
部48とリッド4の間に差し込まれても、舌片12はそ
の基部まで完全に係合片部48とリッド4の内面との間
に挟み込まれない。
【0050】このような舌片12と係合片部48との係
合状態からリッド4が更に回動された場合でも、これら
舌片12と係合片部48との間の係合が良好に解除され
て、舌片12が弾かれることで明瞭なクリック音を発生
させることができる。なお、このとき係合片部48の係
止縁が舌片12の基部に引っかかることはなく、リッド
4の回動に伴ってスムーズにこれらの係合が外れる。ま
た、このような押込片部45の押し込みを伴わずにリッ
ド4の開閉が繰り返されても、舌片12がその基部から
破れてしまうようなこともない。また、リッド4が開蓋
状態から逆向きに回動されて閉じられたときも上述した
実施例と同様に、舌片12は跳ね返ってリッド4の内面
を叩き、このとき、リッド4の閉蓋を表すクリック音が
発生する。
【0051】ここで、ヒンジリッド型パックには通常、
20本のフィルタシガレットが充填されるが、そのパッ
ク本体2内に比較的多くのフィルタシガレットが残され
ている状態でリッド4が開閉されると、その最前列に配
置されているフィルタシガレットの吸口端部は、リッド
4の内面、つまり、インナフロントフラップ44に繰り
返し擦られることとなる。このとき、インナフロントフ
ラップ44に切抜口のような開口部が設けられている
と、開口部の形状によっては、その開口縁がフィルタシ
ガレットの吸口端部に強く引っかかることもある。しか
しながら、この例のパックでは、切抜口60の形状はイ
ンナフロントフラップ60の先端側に頂点が位置する五
角形状であり、その頂点を挟む二辺は、リッド4の開閉
方向に関して傾斜した長傾斜辺からなるので、この一対
の傾斜辺からなる切抜口60の開口縁はフィルタシガレ
ットの吸口端部に強く引っかかることはない。
【0052】なお、切抜口60の開口形状はその他の多
角形状、例えば、三角形、四角形の何れでもよい。図1
5を参照すると、切抜口60の開口を三角形状とした場
合の例が示されている。この場合でも、前面区域36に
図9と同様のアウタ切込線C1を設けて押込片部45を
構成し、この押込片部45が押し込まれたときは、図1
4に示される例と同様に舌片12の挟み込みを有効に防
止することができる。
【0053】また、三角形の底辺からなる係合片部48
の幅を舌片12の先端部の幅W5よりも広く、また、そ
の基部の幅W3よりも狭く設定することで、解除片部4
5の押し込みを伴わずにリッド4が開かれたときの舌片
12の破損を防ぐことができる。そして、同図からも明
らかなように、この三角形ではインナフロントフラップ
44の先端側にその頂点が位置付けられているので、リ
ッド4の開閉時、フィルタシガレットの吸口端部に切抜
口60の開口縁が強く引っかかることもない。
【0054】なお、上述した切抜口60の種々の形状
は、何れも係合片部48側からインナフロントフラップ
44の先端に向かう先細形状となっている。つまり、切
抜口60は、このような先細形状であって、上述した各
例の多角形の角が円弧状に形成されているものであって
もよく、また、その辺が曲線から形成されていてもよ
い。
【0055】次に、図16を参照すると、上述した2つ
のパックの例のように、インナフロントフラップ44に
は切込線Cや切抜口60は設けられておらず、その中央
部に切欠部が設けられている。この場合、インナフロン
トフラップ44の切欠部62は、インナフロントフラッ
プ44の先端から前面区域36に向けて延びる逆台形
状を有しており、その底と前面区域36との間に係合片
部48が形成されている。
【0056】その他、この発明は上述した各実施例に制
約されることなく、種々に変形が可能である。例えば、
舌片12はインナフレーム8のラップ領域に設けられた
切り込み線により切り起こされたものだけでなく、図1
7に示されているように、インナフレーム8のアウタフ
レーム6との重ね合わせ部分側を矩形に切り欠いて切欠
部64を設け、この切欠部64内に舌片12を突出して
設けるようにしてもよい。なお、この場合でも舌片12
は、パック本体12の前面側に向けて切り起こされたも
のとなる。
【0057】また、この発明を適用することができるヒ
ンジリッド型パックの形状は、各実施例のように直方体
に限られず、例えば、図18に示されるような直方体の
長手方向のエッジを面取りして形成された箱体(いわゆ
る8角ボックス)であってもよく、また、図19に示さ
れるようなエッジを円弧状に面取りした箱体(いわゆる
ラウンドコーナーボックス)であってもよい。その他、
図20に示されるようなエッジが一箇所だけ面取りされ
た箱体(いわゆるベヴェルエッジボックス)であっても
よい。
【0058】更に、この発明は上述した各実施例に制約
されるものではなく、種々の変形が可能である。例え
ば、舌片12は、インナフレーム8の切欠凹所10の底
縁から一体にして延びて折り返し加工された舌片とする
こともできる。また、アウタ切込線C1及びインナ切込
線C2の形状は、各実施例のような半円形上又はコ字形
状に限られず、例えば、台形状、半楕円形状等に変形す
ることができる。
【0059】各実施例ではパック本体2がアウタフレー
ム6とインナフレーム8とから構成されているが、イン
ナフレームはアウタフレームに一体成形されていてもよ
い。また、インナフレーム8には左右一対のリッドロッ
クを更に設けていてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の蓋の係止
解除機構付きたばこのヒンジリッド型パックによれば、
リッドが閉じた状態から僅かに開方向に回動されると、
このときリッドは確実にロックされて、不用意に開かれ
てしまうことはない。また、所望によりリッドを開くと
きは、パック前面からの押し込み動作によって容易にリ
ッドがロックされるのを防止することができ、この後、
舌片や係合片の基部に大きな弾性変形を伴うことなくリ
ッドをスムーズに開くことができる。従って、リッドの
不用意な開きを防止し、且つ、所望の時はリッドを容易
に開くことができるので、喫煙者にとって有用なたばこ
のヒンジリッド型パックが得られる。
【0061】また、リッドの開蓋が繰り返されても、こ
れら舌片及び係合片を損傷してしまうことがなく、リッ
ドの係止構成を長期に亘って維持することができる。請
求項2,3の蓋の係止解除機構付きたばこのヒンジリッ
ド型パックによれば、インナフロントフラップのインナ
切込線に囲まれる部分が押し込み力を受けると、この部
分により舌片が差し込まれるべき隙間が塞がれるので、
リッドがロックされるのを良好且つ確実に防止すること
ができる。
【0062】また、請求項3,4のヒンジリッド型パッ
クによれば、リッドの開閉を繰り返してもシガレットの
吸口端部を損傷することがなく、包装されたシガレット
の品質を損なうことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルタシガレット用のヒンジリッド型パック
を示した斜視図である。
【図2】図1のパックを構成するブランクの展開図であ
る。
【図3】閉じた状態のリッドを一部破断して示した図で
ある。
【図4】リッドがロックされるときの様子を示した図で
ある。
【図5】図3の状態から押込片部が押し込まれた状態を
示した図である。
【図6】ロックされることなくリッドが開かれた状態を
示す図である。
【図7】リッドが完全に閉じられる直前の状態を示した
図である。
【図8】ロックされたままリッドが開かれた状態を示す
図である。
【図9】インナフロントフラップに切抜口を設けたブラ
ンクの展開図である。
【図10】図9のブランクから成形されたヒンジリッド
型パックの斜視図である。
【図11】図10のパックのリッドが閉じた状態を一部
破断して示した図である。
【図12】リッドが僅かに開きかけたときの状態を示し
た図である。
【図13】図12の状態のリッドを一部破断して示した
図である。
【図14】押込片部が押し込まれたときの状態を示した
図である。
【図15】図9の切抜口を三角形状とした例を示す図で
ある。
【図16】インナフロントフラップに切欠部を設けた例
を示す図である。
【図17】舌片の変形例を示した図である。
【図18】本発明を適用可能なヒンジリッド型パックの
変形例を示す斜視図である。
【図19】ヒンジリッド型パックの変形例を示す斜視図
である。
【図20】ヒンジリッド型パックの変形例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
2 パック本体 4 リッド 8 インナフレーム 12 舌片 14 セルフヒンジ 44 インナフロントフラップ 45 押込片部 46 解除片部 48 係合片部(係合片) 60 切抜口

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が開口したパック本体と、このパッ
    ク本体の後側開口縁にセルフヒンジを介して回動可能に
    連結され、前記パック本体の開口端部に被せられて前記
    パック本体を閉じる箱状のリッドと、前記パック本体前
    面に設けられ、前記リッドが閉じたとき前記パック本体
    の前側の開口縁部と前記リッドの前側の開口縁部とが相
    互に重なり合うラップ領域とを有するたばこのヒンジリ
    ッド型パックにおいて、前記パック本体の前記ラップ領域に設けられ、前記パッ
    ク本体の前壁から突出する舌片と、 前記リッドの前記開口縁部に設けられた係合片を含み、
    前記リッドが閉じた状態にあるときは、前記係合片を前
    舌片の先端に隣接させ、一方、前記リッドが閉じた状
    態から僅かに開く方向に回動されたときは、前記舌片の
    先端を前記係合片と前記リッドの内面との間にて挟み込
    み前記リッドを前記パック本体に係合させる係合部と、 前記ラップ領域を覆う前記リッドの前壁に部分的に内側
    へ向けて押し込み可能に設けられ、押し込みを伴って前
    記リッドが閉じた状態から僅かに開く方向に回動された
    とき、前記係合部による前記舌片の挟み込みを防止する
    べく前記係合片と前記リッドの内面との間への入口を閉
    じる解除部とを具備したことを特徴とする蓋の係止解除
    機構付きたばこのヒンジリッド型パック。
  2. 【請求項2】 前記リッドの前記開口縁部は前記リッド
    に連なり且つ前記リッドの前側の開口縁を構成すべく内
    側に折り返されたインナフロントフラップから形成され
    ており、前記解除部は前記リッドの前面に形成され、先
    端が前記リッドの前側の開口縁に向けられた凸形状のア
    ウタ切込線に区画された押込片部と、前記インナフロン
    トフラップの中央部分に形成され、先端が前記リッドの
    前側の開口縁に向けられ且つ前記係合片を同時に形成す
    る凸形状のインナ切込線に区画された解除片部とを有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の蓋の係止解除機構
    付きたばこのヒンジリッド型パック。
  3. 【請求項3】 前記リッドの前記開口縁部は前記リッド
    に連なり且つ前記リッドの前側の開口縁を構成すべく内
    側に折り返されたインナフロントフラップから形成され
    ており、前記解除部は前記リッドの前面に形成され、先
    端が前記リッドの前側の開口縁に向けられた凸形状のア
    ウタ切込線に区画された押込片部と、前記インナフロン
    トフラップの中央部分に前記開口縁との間に前記係合片
    となる部分を残して切り抜かれ、前記係合部の前記挟み
    込み状態にて前記切り起こし舌片の先端が前記リッドの
    内面側に向けて挿通される切抜口を有し、前記切抜口
    は前記係合片側から前記インナフロントフラップの先端
    に向かう先細形状であることを特徴とする請求項1に記
    載の蓋の係止解除機構付きたばこのヒンジリッド型パッ
    ク。
  4. 【請求項4】 前記切抜口は、多角形状であることを特
    徴とする請求項3に記載の蓋の係止解除機構付きたばこ
    のヒンジリッド型パック。
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