JP3041023U - キーボードのキー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実な入力が行え、製造に便利な、キーボー
ドのキーの提供。 【解決手段】 軟性回路板、弾性ドーム、及びベースシ
ートが底板上に置かれ、二つの支架がアーム体下端の凸
軸を以てベースシートの結合座の結合孔に組み合わさ
れ、キーキャップが四つの結合溝を以て二つの支架のア
ーム体上端の凸軸に組み合わされてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のキーボードのキーに関し、とくに部品構造が簡易化され、生産 コストの削減に有効であり、キーキャップが安定した上下移動を行い滑動を発生 せず、タッチングにより比較的確実なキー入力が行えるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般の周知のノートブックタイプのコンピュータのキーボードのキーには図１ に示されるものがあり、そのキー１０ａは、キーキャップ１１ａ、弾性ドーム１ ２ａ、第１支架１３ａ、第２支架１４ａ、軟性回路板１５ａ、及びベースシート １６ａを具えてなる。キーキャップ１１ａは交差状に設置された第１支架１３ａ と第２支架１４ａの上方に位置し、キーキャップ１１ａが第１支架１３ａと第２ 支架１４ａの案内を受けて上下に平行移動する時、キーキャップ１１ａ下方の弾 性ドーム１２ａが軟性回路板１５ａを圧迫するか或いはそれより離れ、スイッチ にオン或いはオフの動作を行わせる。

【０００３】 ただし、上述の一般の周知のノートブックタイプのコンピュータのキーボード のキーは、第１支架１３ａと第２支架１４ａが、構造が異なると共に相互作用不 能の二種の部材とされているため、第１支架１３ａと第２支架１４ａを別々に製 造しなければならず、そのために生産コストが増した。また組立時に誤って組み 立てられることがあり、組立上、容易とは言えなかった。またベースシート１６ ａの構造が複雑で、生産上比較的不便であり、さらに、キーキャップ１１ａの上 下移動が安定して行われず、滑動しやすく、入力が不確実となる現象が発生しや すかった。

【０００４】 このように、上述の周知のコンピュータのキーボードのキーは生産、製造上、 及び実際の使用上、明らかに不便さと欠点を有しており、改善が待たれていた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、部品構造が簡易化され、生産コストの削減に有効であり、キーキャ ップが安定した上下移動を行い滑動を発生せず、タッチングにより比較的確実な キー入力が行える、一種のキーボードのキーを提供することを課題としている。

【０００６】 具体的には、本考案は、キーキャップ、支架、ベースシート、弾性ドーム、軟 性回路板及び底板を具えてなるキーボードのキーであって、二つの支架でキーキ ャップの上下移動を案内するものとされ、この二つの支架の構造が同じく互換性 を有する部材とされて、別々に製造する必要がなく、生産コストを大幅に削減で き、且つ組立時に誤装する現象を発生させず、組立上比較的容易であり、且つベ ースシートの構造が簡易化されており、生産、製造上比較的便利である、一種の キーボードのキーを提供することを主な課題としている。

【０００７】 本考案は次に、キーキャップの内部に案内リブが設けられ、該案内リブにより キーキャップが下に移動する時に安定して移動させるよう案内する作用が得られ 、また、補助リブが設けられて、該補助リブがキーキャップが下に移動する時に 支架と接触してキーキャップを滑動させず、並びにタッチングによる入力を確実 に行わせることができる、一種のキーボードのキーを提供することを課題として いる。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、内部に四つの結合溝を有する一つのキーキャップと、 上記キーキャップの下方に設けられた二つの支架で、それぞれ二つの相対する アーム体を具え、各支架の二つのアーム体の上端と下端にそれぞれ一つの凸軸が 設けられ、各支架の二つのアーム体が一つの板体で連接されて一体とされ、板体 の下端に一つの切り口が設けられ、各支架の二つのアーム体の下端に外歯と内歯 が設けられて二つの支架が下端の外歯と内歯の組合せにより相互に連動するもの とされた、二つの支架と、 上記支架の下方に設けられた一つのベースシートとされ、該ベースシートのキ ーキャップに対応する部分に一つの穿孔が設けられ、該穿孔の二側に相対する結 合座が設けられ、二つの結合座に、支架のアーム体下端の凸軸に対応し組み合わ される二つの結合孔がそれぞれ設けられた、一つのベースシートと、 一つの弾性ドームとされ、ベースシートの穿孔内に組み合わされるものと、 一つの軟性回路板とされ、弾性ドームの下方に設けられるものと、 一つの底板とされ、軟性回路板の下方に設けられるもの、 以上を具え、上述の軟性回路板、弾性ドーム、及びベースシートが底板上に置 かれ、二つの支架がアーム体下端の凸軸を以てベースシートの結合座の結合孔に 組み合わされ、キーキャップが四つの結合溝を以て二つの支架のアーム体上端の 凸軸に組み合わされてなる、キーボードのキーとしている。

【０００９】 請求項２の考案は、キーキャップの内部に補助リブが凸設された、請求項１に 記載のキーボードのキーとしている。

【００１０】 請求項３の考案は、キーキャップの内部に案内リブが凸設された、請求項１に 記載のキーボードのキーとしている。

【００１１】 請求項４の考案は、キーキャップの内部に一つの弾性ドーム位置決め柱が設け られ、該弾性ドーム位置決め柱が弾性ドームの上面に設けられた一つの中心孔中 に組み合わされ、弾性ドーム位置決め柱の周囲に排気溝が設けられた、請求項１ に記載のキーボードのキーとしている。

【００１２】 請求項５の考案は、弾性ドーム内部に一つの接触部が設けられ、弾性ドームの 基部底面に排気溝が設けられた、請求項１に記載のキーボードのキーとしている 。

【００１３】

【考案の実施の形態】

図２、３及び図４はそれぞれ本考案の分解斜視図、縦断面図、及び平面図であ る。本考案のキーは、キーキャップ１０、支架２０、ベースシート３０、弾性ド ーム４０、軟性回路板５０及び底板６０を少なくとも具えてなる。その中、キー キャップ１０は平面視で略方形を呈するキャップ体とされ、内部上面中心位置に 弾性ドーム位置決め柱１１が設けられ、弾性ドーム位置決め柱１１の周囲に排気 溝１２が設けられ、キーキャップ１０の内部上面にさらに四つの補助リブ１３と 四つの案内リブ１４が設けられ、キーキャップ１０の内部上面の周囲近くに支架 ２０と連接可能な四つの結合溝１５が設けられている。

【００１４】 二つの支架２０がキーキャップ１０の下方に設けられ、二つの支架２０はそれ ぞれ二つの相対するアーム体２１を具え、該二つのアーム体２１の上下二端の外 側にそれぞれ一つの凸軸２２、２３が設けられ、二つのアーム体２１の内側が一 つの板体２４で連接されて一体とされ、板体２４下端に一つの円弧形の切り口２ ５が設けられている。支架２０の一つのアーム体２１の下端に外歯２６が設けら れ、別の一つのアーム体２１の下端にそれに対応する内歯２７が設けられ、二つ の支架２０が下端の外歯２６と内歯２７で相互に組み合わされて、二つの支架２ ０が相互に連動する状態が形成される。

【００１５】 ベースシート３０は支架２０の下方に設けられ、ベースシート３０上の各一組 のキーキャップ１０、支架２０に対応する部分に、弾性ドーム４０が貫通できる 穿孔３１が設けられ、穿孔３１の二側に相対する結合座３２が設けられ、二つの 結合座３２上にそれぞれ二つの、支架２０のアーム体２１の下端の凸軸２３に組 み合わされる結合孔３３が設けられている。

【００１６】 弾性ドーム４０はベースシート３０の穿孔３１内に組み合わされ、各一つのキ ーキャップ１０の下方に一つの弾性ドーム４０が設けられ、該弾性ドーム４０は 略碗状を呈し、該弾性ドーム４０の基部４１はベースシート３０の下方に位置す る。該弾性ドーム４０は単独で設置されても、面をなすように設置されてもよく い。弾性ドーム４０内部には一つの接触部４２が設けられ（図５参照）、弾性ド ーム４０の上面に一つの中心孔４３が設けられ、基部４１の底面に一つの排気溝 ４４が設けられている。

【００１７】 軟性回路板５０は弾性ドーム４０の下方に設けられ、底板６０は軟性回路板５ ０の下方に設けられて、上述の各部品を支承する。

【００１８】 本考案を組み合わせる時には、先ず軟性回路板５０、弾性ドーム４０の基部４ １及びベースシート３０を順に底板６０上に置き、並びに弾性ドーム４０をベー スシート３０の穿孔３１よりベースシート３０の上面に突き出させる。その後、 二つの支架２０をアーム体２１の下端の凸軸２３をベースシート３０の結合座３ ２の対応する結合孔３３中に押し込むことで、二つの支架２０を下端でベースシ ート３０に枢接し、且つ二つの支架２０の下端を外歯２６と内歯２７の噛み合わ せにより相互に連動可能とする。最後に、上方にキーキャップ１０を置き、内部 の四つの結合溝１５に二つの支架２０のアーム体２１上端の凸軸２２を嵌合し、 二つの支架２０にキーキャップ１０を支承させ、且つキーキャップ１０の弾性ド ーム位置決め柱１１を弾性ドーム４０の上面の中心孔４３中に組合せ、以てキー キャップ１０が押圧される時に弾性ドーム４０の接触部４２が確実に軟性回路板 ５０のスイッチ回路に接触できるようにしている。

【００１９】 図５、６は本考案の動作表示図である。キーキャップ１０は押される時、二つ の支架２０の案内を受けて下向きに平行に移動し、弾性ドーム４０の接触部４２ が軟性回路板５０に接触し、スイッチにオンの動作を行わせ（図６参照）、キー キャップ１０は押圧力より開放される時にも二つの支架２０の案内を受けて上に 平行に移動し、弾性ドーム４０の接触部４２が軟性回路板５０を離れ、スイッチ にオフの動作を行わせる（図５参照）。

【００２０】 本考案は、二つの支架２０でキーキャップ１０を支承及び案内しており、二つ の支架２０が同じ構造とされて且つ相互に連動する部材とされているため、二つ の支架２０を別々に製造する必要がなく、生産コストを従来のものより大幅に削 減できるほか、組み立て時の誤装の現象を防止でき、組立が比較的容易である。 また、ベースシート３０の構造が簡易化され、生産、製造上比較的便利である。 さらに、キーキャップ１０内部に四つの案内リブ１４が設けられ、キーキャップ １０が下に移動するときに、結合座３２外側と接触するためキーキャップ１０を 案内して安定した上下移動を行わせる作用を有している、また四つの補助リブ１ ３が設けられ、キーキャップ１０が下向きに移動するときに支架２０の板体２４ と接触するため、キーキャップ１０が滑動せず、並びにキー入力が比較的確実に 行える。

【００２１】

【考案の効果】

本考案のキーボードのキーは、部品構造が簡易化され、生産コストの削減に有 効であり、キーキャップが安定した上下移動を行い滑動を発生せず、タッチング による比較的確実なキー入力を可能とする。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知のノートブックタイプのキーボードのキー
の断面図である。

【図２】本考案の分解斜視図である。

【図３】本考案の断面図である。

【図４】本考案の平面図である。

【図５】本考案の動作表示図である。

【図６】本考案の動作表示図である。

【符号の説明】

１０ キーキャップ １１ 弾性ドーム位置決め柱 １２ 排気溝 １３ 補助リブ １４ 案内リブ １５ 結合溝 ２０ 支架 ２１ アーム体 ２２ 凸軸 ２３ 凸軸 ２４ 板体 ２５ 切り口 ２６ 外歯 ２７ 内歯 ３０ ベースシート ３１ 穿孔 ３２ 結合座 ３３ 結合孔 ４０ 弾性ドーム ４１ 基部 ４２ 接触部 ４３ 中心孔 ４４ 排気溝 ５０ 軟性回路板 ６０ 底板 １０ａ キー １１ａ キーキャップ １２ａ 弾性ドーム １３ａ 第１支架 １４ａ 第２支架 １５ａ 軟性回路板 １６ａ 底板

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部に四つの結合溝を有する一つのキー
   キャップと、 上記キーキャップの下方に設けられた二つの支架で、そ
   れぞれ二つの相対するアーム体を具え、各支架の二つの
   アーム体の上端と下端にそれぞれ一つの凸軸が設けら
   れ、各支架の二つのアーム体が一つの板体で連接されて
   一体とされ、板体の下端に一つの切り口が設けられ、各
   支架の二つのアーム体の下端に外歯と内歯が設けられて
   二つの支架が下端の外歯と内歯の組合せにより相互に連
   動するものとされた、二つの支架と、 上記支架の下方に設けられた一つのベースシートとさ
   れ、該ベースシートのキーキャップに対応する部分に一
   つの穿孔が設けられ、該穿孔の二側に相対する結合座が
   設けられ、二つの結合座に、支架のアーム体下端の凸軸
   に対応し組み合わされる二つの結合孔がそれぞれ設けら
   れた、一つのベースシートと、 一つの弾性ドームとされ、ベースシートの穿孔内に組み
   合わされるものと、 一つの軟性回路板とされ、弾性ドームの下方に設けられ
   るものと、 一つの底板とされ、軟性回路板の下方に設けられるも
   の、 以上を具え、上述の軟性回路板、弾性ドーム、及びベー
   スシートが底板上に置かれ、二つの支架がアーム体下端
   の凸軸を以てベースシートの結合座の結合孔に組み合わ
   され、キーキャップが四つの結合溝を以て二つの支架の
   アーム体上端の凸軸に組み合わされてなる、キーボード
   のキー。
2. 【請求項２】 キーキャップの内部に補助リブが凸設さ
   れた、請求項１に記載のキーボードのキー。
3. 【請求項３】 キーキャップの内部に案内リブが凸設さ
   れた、請求項１に記載のキーボードのキー。
4. 【請求項４】 キーキャップの内部に一つの弾性ドーム
   位置決め柱が設けられ、該弾性ドーム位置決め柱が弾性
   ドームの上面に設けられた一つの中心孔中に組み合わさ
   れ、弾性ドーム位置決め柱の周囲に排気溝が設けられ
   た、請求項１に記載のキーボードのキー。
5. 【請求項５】 弾性ドーム内部に一つの接触部が設けら
   れ、弾性ドームの基部底面に排気溝が設けられた、請求
   項１に記載のキーボードのキー。