JP3040268U - 首掛け式救命胴衣 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水中着用が容易な首掛け式救命胴衣を提供す
る。 【解決手段】 中央に首挿入孔部２を形成した自動ガス
充填装置９を備える折畳自在のドーナツ型救命胴衣本体
１の前端左右部に、腰部に臨むバンド等に引っ掛ける係
止具４を先端に設けた一対となる前装着用締付紐体３を
取付け、自動膨脹した救命胴衣本体１を首部に掛けた状
態で前装着用締付紐体３の係止具４を夫々下方のバンド
等に係止し、前装着用締付紐体３の長さ調整紐部３ｂの
緊張で係止間隔を縮め救命胴衣本体１の前部分を胸部側
に添う屈曲とし胴衣構成とするものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、水中に転落した時点でドーナツ状に膨脹する救命胴衣本体を首部か ら胸部に亘り装着する首掛け式救命胴衣に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、海難（水難）事故等において使用する救命具として、所定の浮力材を 主体とするものとしては予めドーナツ状に形成した浮輪体構成のものや、チョッ キ体に浮力材を縫い込み身体に密着させるチョッキ型救命胴衣構成のものとか、 又は自動ガス充気装置を備えた膨脹式では折畳型浮輪体とか同チョッキ型救命胴 衣などが知られている。前者の浮力材使用の救命具タイプでは、所定浮力を得る には大きな形状の浮力材を要するために嵩ばるものとなり、船上，沿岸等で常時 着用する作業着使用やレジャー用の救命具としてはどうしても動作が緩慢となり 、煩わしく最適でない。

【０００３】 このため、近時は後者の如き膨脹式救命具（浮輪体，チョッキ型救命胴衣）の 装着が主流になって来ている。膨脹式救命具としてもチョッキ型救命胴衣ではや はり装着感が拭い切れず面倒であり、夏期の如く暑い時期の装着では敬遠され易 い。特に、レジャー用救命具などでは腰部に簡単に装着し得るポシェツト等のバ ックに収容できる折畳型浮輪構成の救命具が多く用いられるに至っている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記膨脹式救命具（腰部に装着する折畳型浮輪体の救命具）としても 、水中への転落事故は、不意に起きるもので転落者は予期せぬ体勢を取ることが あり、且つその時は気も動転しているため、水没に起因し自動ガス充填装置が作 動し浮輪体が膨脹して蓋部を弾きバッグから水面に浮上しても方向感覚がずれ、 浮上した浮輪体に直ぐ達し得ないことが起る。即ち、折り畳んだ救命具を単にバ ッグに収容するタイプでは、水面に浮上した救命具を探すのに時間が掛り安全面 などに問題を残すものとなっている。

【０００５】 また、膨脹した形状が従来の単なる浮輪体構成で着用状態が腰部（胴部）にあ てがう普通の態様では、その浮輪体を腕部で突っ張り支持せねばならず、長時間 にあって腕部が疲れ輪内より身体が抜け落ちる虞れもある。

【０００６】 この点を改良したものとしては、先に本件出願人が提案した携帯用救命浮輪（ 実公平７−３３９９４号公報）もあるが、この場合救命浮輪に取付けた装着用結 束紐は身体の後方（背中側）へ回すタイプである。この態様では、前記同様に動 転した精神状態下で結束紐を背部に回す動作が容易でなく、着用作業が面倒であ り、且つ膨らんだ救命浮輪は結束紐で左右脇下方向へ押し付ける様になり、この ことは胸部を必要以上に締付ける結果となり、この点からも疲れ易く長時間の浮 遊に適さないものとなる。

【０００７】 本考案は上記実情に鑑み、首に掛けた膨脹せるドーナツ型救命胴衣本体をワン タッチ操作で身体前部に添う胴衣装着とすることで、上記課題を解決する首掛け 式救命胴衣を提供することを目的としたものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案は、中央に首挿入孔部を形成した自動ガス充填装置を備える折畳自在の ドーナツ型救命胴衣本体の前端左右部に、腰部に臨むバンド等に引っ掛ける係止 具を先端に設けた一対となる前装着用締付紐体を取付け、自動膨脹する救命胴衣 本体を首部に掛け且つ前記前装着用締付紐体の係止具を夫々下方のバンド等に係 止し、該前装着用締付紐体の長さ調整紐部の緊張で係止間隔を縮め救命胴衣本体 の前部分を胸部側に添う屈曲とし胴衣構成とするものである。

【０００９】 また、中央に首挿入孔部を形成した自動ガス充填装置を備える折畳自在のドー ナツ型救命胴衣本体の前端左右部に、腰部に臨むバンド等に引っ掛ける係止具を 先端に設けた一対となる前装着用締付紐体を取付けると共に、救命胴衣本体と該 救命胴衣本体を収容するポシェット等のバッグとを離反防止紐で連結し、自動膨 脹する救命胴衣本体を首部に掛け且つ前記前装着用締付紐体の係止具を夫々下方 のバンド等に係止し、該前装着用締付紐体の長さ調整紐部の緊張で係止間隔を縮 め救命胴衣本体の前部分を胸部側に添う屈曲とし胴衣構成とする。

【００１０】 また、中央に首挿入孔部を形成した自動ガス充填装置を備える折畳自在のドー ナツ型救命胴衣本体の一端部と、腰部に装着する折り畳んだ前記救命胴衣本体を 収容するポシェット等のバッグとを所定長さをもつ離反防止紐で連結したもので ある。

【００１１】 この様に、膨脹式のドーナツ型救命胴衣本体の前端左右部に、該救命胴衣本体 の前部分を胸部側となる身体前部に添う屈曲形状を形成する前装着用締付紐体を 取付けてなるため、水中転落で自動膨脹したドーナツ型救命胴衣本体を首部に掛 けた状態で、救命胴衣本体の前部に垂れ下がる一対の前装着用締付紐体の先端の 係止具を腰部に臨むバンド等に夫々係止する。この後、各前装着用締付紐体の長 さ調整紐部を引き下げるだけで救命胴衣本体とバンド間が緊張されるため、中空 となる救命胴衣本体の前部分が下方に屈曲され胸部側となる身体前面にくの字状 に曲り密着の着用となり、一種の救命胴衣が構成される。この首掛けの救命胴衣 では、後頭部の下面に救命胴衣本体の上部が臨み枕状を呈するため、長時間浮遊 に適する所謂後傾姿勢が取れ、且つ救命胴衣本体の下部分が腹部（胸部側）側に 引かれ胴衣着用となるため両脇側に必要以上の圧迫を与えない。また、救命胴衣 本体とバッグは離反防止紐で連結してあるため、流失の虞もない。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の首掛け式救命胴衣の実施例を図に基づいて説明すれば、次の通 りである。

【００１３】 図は、ポシェット構成のバッグに折畳み収容し得る携帯タイプの首掛け式救命 胴衣を示し、１は中央に首挿入孔部２を形成した全体としてドーナツ形ａを呈す る膨脹式の救命胴衣本体で、該救命胴衣本体１の前端左右部１ａに形成した耳部 １ｂに、並行状に垂れ下がる一対使用の所定長さをもつ帯状の前装着用締付紐体 ３を夫々取付ける。この前装着用締付紐体３の構成は、基端を救命胴衣本体１の 端に縫着する締付基紐部３ａと、先端にフック状係止具４を設けた長さ調整紐部 ３ｂと、その中間に介在した公知のバンド止め機構となるプラスチック製調整止 具５よりなる。調整止具５は紐幅をもつ３個の平行空隙５ａ，５ｂ，５ｃと２本 の横杆部５ｄ，５ｅを配す通し構造である。この場合、前記締付基紐部３ａは基 端部を救命胴衣本体１端の耳部１ｂに縫着係止し、この先端部を調整止具５の平 行空隙５ａに挿通し端枠杆部５ｆで折り返しその重ね部を縫着固定とする。調整 止具５の他端側に先端部に係止具４を設けた長さ調整紐部３ｂを通す。即ち、調 整止具５の中央位置の平行空隙５ｂに長さ調整紐部３ｂの基端を下方より挿入し 、横杆部５ｅで一旦折り返し、且つその先端を隣の平行空隙５ｃに上方より挿通 し、前記平行空隙５ｂに向かう下位敷設の長さ調整紐部３ｂと重なるようにし端 枠杆部５ｇの下面より外方に導く一種の縫い通しとし、この末端部分を引っ張り 片部３ｂ′とする。６は救命胴衣本体１の前端の適宜箇所（図示にあつて、片方 の前装着用締付紐体３の取付部材となる耳部１ｂ位置）に一端を係止し、他端を 腰部装着のポシェット型バッグ７の端（図示にあっては、蓋部７ｂ位置）に結ぶ 連結部材を構成する一定長さの離反防止紐であり、該離反防止紐６は折り畳んだ 救命胴衣本体１と一緒にポシェット型バッグ７に収容するものであり、これら上 記全体構成で首掛け式救命胴衣８となる。９は救命胴衣本体１の正面に取付けた 公知の自動ガス充填装置であり、自動ガス充填装置９の構成は、吸水性紙とスプ リングを組合わせた作動マガジン部１０と、該作動マガジン部１０の動作に連動 し可動する作動レバー部１１と、作動レバー部１１の作動で封緘を破りガス噴流 させる炭酸ガスボンベ１２よりなる。１３は自動ガス充填装置９の近傍位置の救 命胴衣本体１に設けた手動扱いのガス抜き兼送気栓である。

【００１４】 次にこの作用を説明すると、例えば、漁業等の船上や沿岸作業又は海洋レジャ ー等の如き水上，水際などで仕事をする時に首掛け式救命胴衣８を装着する。先 ず救命胴衣本体１を収容したポシェット型バッグ７を、この装着バンド部１４を 腰部に巻き付けて携帯装着とする。この場合、バッグ７に対する救命胴衣本体１ の収容としては、偏平（非膨脹状態）となる救命胴衣本体１を適宜折り畳んでバ ッグ本体７ａに入れると共に、離反防止紐６の一端を蓋部７ｂに設けた鳩目部１ ５に通して結び付け、この後蓋部７ｂを閉じればよい。但し、バッグ本体７ａと 蓋部７ｂの係止手段は、救命胴衣本体１の膨脹に伴い蓋部７ｂが自動的に弾けて 開き得る簡易構造のものを用いる。例えば、バッグ本体７ａと蓋部７ｂの重ね対 向面の双方にフックループ式ファスナー１６，１６を配す構成である。

【００１５】 ここにおいて、首掛け式救命胴衣８を装備した者が誤って水中転落をしたとき 、先ずポシェット型バッグ７の鳩目部１５とか蓋部７ｂの合わせ目又はバッグ本 体底部に設けた浸水孔１７等から浸入した水が自動ガス充填装置９に達し、この 作動マガジン部１０の吸水性紙を濡らせばスプリング（図示せず）の挾持が外れ 弾発を招き下方の作動レバー部１１を作動し、該作動レバー部１１の揺動で先端 の撃針１１ａで炭酸ガスボンベ１２の封緘板１２ａを破るため、炭酸ガスボンベ １２よりガスが噴流し救命胴衣本体１内に自動充填され瞬時に救命胴衣本体１が 膨らむ。この救命胴衣本体１の膨らむ力で蓋部７ｂはフックループ式ファスナー １６，１６の係止を弾き開かれ、膨脹した救命胴衣本体１が一挙に浮上する。

【００１６】 このとき、救命胴衣本体１とバッグ７間は所定長さの離反防止紐６で連結され ているため、必要以上の遠方に救命胴衣本体１が流されることもない。このこと は、仮に水中転落であわてても腰部位置のバッグ７端より導かれる離反防止紐６ を手繰って行けば簡単，確実に膨脹しドーナツ状救命胴衣本体１に辿り着くもの となる。

【００１７】 次に、水面に浮いたドーナツ状救命胴衣本体１の首挿入孔部２に首部を挿入す る所謂首掛け着用とする。この場合、救命胴衣本体１縁の両側に垂れ下がる一対 の前装着用締付紐体３を前向き位置とし、この状態で更に各前装着用締付紐体３ を平行状に引き下げ腹部（胴部）の両側部分に導き、下端のフック状係止具４を ポシェット型バッグ７の装着バンド部１４又はズボン着用者ではベルトＡに引っ 掛ける。このときは、前装着用締付紐体３は少し長い状態に設定してあるため、 救命胴衣本体１縁と装着バンド部１４又はベルトＡ間に弛み状態に張られる。即 ち、係止具４の引っ掛けはフック構造で容易な操作で出来る。

【００１８】 この状態下で、両前装着用締付紐体３の中間の調整止具５より下位の長さ調整 紐部３ｂにあって前面に下がる引っ張り片部３ｂ′を握り、下方に強く引っ張れ ば（ワンタッチ操作）、該引っ張り片部３ｂ′の引き下げに伴い長さ調整紐部３ ｂの一部が調整止具５の横杆部５ｅで折り返され端枠杆部５ｇの下面へとずり動 き引っ張り片部３ｂ′の一部に移行されるため、長さ調整紐部３ｂ全体としては 短くなり、前装着用締付紐体３が縮まる状態となりフック状係止具４と救命胴衣 本体１の係止間隔が緊張される。

【００１９】 この場合、横杆部５ｅで反転し引っ張り片部３ｂ′側に移行する紐部分は、こ の調整止具５の端枠杆部５ｇで一旦下向きに曲り、該端枠杆部５ｇの下面に設け た爪状滑り止め５ｈを潜り外方に導出する一種の綾掛け状態を呈し、紐面が滑り 止めに接し、且つ前記横杆部５ｅに向かう長さ調整紐部３ｂの紐面に重なる構成 と相俟って戻りを招かない。

【００２０】 この様に、長さ調整紐部３ｂを緊締すれば、首部に掛けたドーナツ状の中空の 救命胴衣本体１の上部分１Ａが首部の下面に枕状に臨み，上部分１Ａを除く下部 分１Ｂは肩位置を支点として胸部側に添うように自然と折り曲げられ（くの字屈 曲）、全体として救命胴衣本体１は頸部から胸部に亘る胴衣構成となる。

【００２１】 即ち、首部の下に救命胴衣本体１の一部が枕状に臨む首掛け態様では、浮遊に 最適な後傾姿勢が取れるので簡易救命胴衣の使用となる（図８参照）。

【００２２】 なお、前装着用締付紐体３の長さ調整手段は、上記実施例に示す調整止具５の 構成に限らず、紐を引っ張れば緊張される構成のものであればよい。

【００２３】

【考案の効果】

上述の様に、本考案の首掛け式救命胴衣は自動ガス充填装置を備える折畳自在 の救命胴衣本体の前端にバンド等に引っ掛ける係止具を設けた一対となる前装着 用締付紐体を取付け、膨脹せる救命胴衣本体を首部に掛けた状態で前装着用締付 紐体の係止具を身体側のバンド等に係止し、係止間隔を縮め緊張するようにした ため、ドーナツ状の救命胴衣本体の前部分を胸部側に添う屈曲が簡単にでき胴衣 構成が水中で仕上がる。即ち、非使用時は救命胴衣本体がポシェット等の腰部に 装着するバッグに収容する構成のため携帯に最適であり、胴衣装着も水中転落時 に自動膨脹した救命胴衣本体を首に掛け身体の前部に位置させた締付紐体端を胴 部（バンド）に引っ掛け、この一部を引っ張るだけの簡単操作で救命胴衣本体は 曲がり身体前面にまとわる胴衣構成となり、且つ頸部下面に胴衣本体の一部が臨 むため長時間浮遊に無理のない後傾姿勢が簡単に取れる。

【００２４】 しかも、従来一般の浮輪体の様に本体を両脇部に位置させるタイプに比して両 腕に負担が掛からず、腕の動きも自由でこの点からも浮遊が容易となる。

【００２５】 特に、本考案の首掛け式救命胴衣は救命胴衣本体を折り畳んでポシェット等に 収容し、全体としてコンパクトで腰部装着タイプとなるため、従来面倒であった 漁業作業者などが着用するチョッキ型救命胴衣と異なり重労働等に支障を来さず 、救命胴衣を付けたために起因する身体の動きの悪さが一掃され、この点からも 安全性の向上につながる。

【００２６】 更に、救命胴衣本体とこれを収容するバッグは離反防止紐で連結したため、不 意の転落で所定浮遊体勢を取れないうちに救命胴衣本体が自動膨脹し水中に浮か び上がっても流失する虞れがない等の実用的効果を奏する。なお、離反防止紐の 長さは適宜長さに設定すればよいが、好ましくは手の届く範囲の長さとすれば無 意識の手探りでも察知し得る。また、救命胴衣本体の形状を予めくの字状に形成 したものでもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の首掛け型救命胴衣の一実施例の要部を
示す平面図である。

【図２】同ポシェット型バッグに救命胴衣本体を収容し
た実施例の斜視図である。

【図３】膨脹した首掛け型救命胴衣本体を首に掛けた状
態の説明図である。

【図４】同首に掛けた状態の救命胴衣本体の前装着用締
付紐体をバンド部等に引っ掛けた状態の説明図である。

【図５】同救命胴衣本体の前装着用締付紐体の引っ張り
片部を引く説明図である。

【図６】同救命胴衣本体を屈曲させ胴衣構成となった説
明図である。

【図７】前装着用締付紐体を示すもので、（Ａ）は正面
図であり、（Ｂ）は同側面図であり、（Ｃ）は同長さ調
整紐部の引っ張り片部を引っ張り緊張幅を縮める説明図
である。

【図８】首に掛けた救命胴衣で後傾姿勢に水面に浮かぶ
説明図である。

【図９】自動ガス充填装置の説明図である。

【符号の説明】

１ 救命胴衣本体 ２ 首挿入孔部 ３ 前装着用締付紐体 ３ａ 締付基紐部 ３ｂ 長さ調整紐部 ４ 係止具 ５ 調整止具 ６ 離反防止紐 ７ ポシェット型バッグ ９ 自動ガス充填装置

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中央に首挿入孔部を形成した自動ガス充
   填装置を備える折畳自在のドーナツ型救命胴衣本体の前
   端左右部に、腰部に臨むバンド等に引っ掛ける係止具を
   先端に設けた一対となる前装着用締付紐体を取付け、自
   動膨脹した救命胴衣本体を首部に掛け且つ前記前装着用
   締付紐体の係止具を夫々下方のバンド等に係止し、各前
   装着用締付紐体の長さ調整紐部の緊張で係止間隔を縮め
   救命胴衣本体の前部分を胸部側に添う屈曲とし胴衣構成
   とする首掛け式救命胴衣。
2. 【請求項２】 中央に首挿入孔部を形成した自動ガス充
   填装置を備える折畳自在のドーナツ型救命胴衣本体の前
   端左右部に、腰部に臨むバンド等に引っ掛ける係止具を
   先端に設けた一対となる前装着用締付紐体を取付けると
   共に、救命胴衣本体と該救命胴衣本体を収容するポシェ
   ット等のバッグとを離反防止紐で連結し、自動膨脹した
   救命胴衣本体を首部に掛け且つ前記前装着用締付紐体の
   係止具を夫々下方のバンド等に係止し、各前装着用締付
   紐体の長さ調整紐部の緊張で係止間隔を縮め救命胴衣本
   体の前部分を胸部側に添う屈曲とし胴衣構成とする首掛
   け式救命胴衣。
3. 【請求項３】 中央に首挿入孔部を形成した自動ガス充
   填装置を備える折畳自在のドーナツ型救命胴衣本体の一
   端部と、腰部に装着する折り畳んだ前記救命胴衣本体を
   収容するポシェット等のバッグとを所定長さをもつ離反
   防止紐で連結してなる首掛け式救命胴衣。