JP3040084U - 着物用袖把持具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 着物の袖が邪魔にならないように把持する為
に着物用袖把持具を提供するものである。 【解決手段】 着物用胴巻帯の巻層間に嵌入する差し入
れ板の両側に着物袖摘持具を先端部に設けた袖寄せ紐の
他端を取り付けて構成した着物用袖把持具である

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本件は着物の袖をたくり寄せる把持具である。

【０００２】

【従来の技術】

従来の着物の袖を留める為には、帯の間に挾むか両肩から両脇に十文字のタス キをかけて着物の袖をたくし上げる方法を採られていたが見た目には決してよい ものではなく殆どの人が注意しながら動作を講じているのが現状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

着物の留め袖や振り袖は立っている場合以外は非常に邪魔である特に上半身を 屈めお手洗に行く時、手を洗う時のように袖が垂れ下がり、また食事をする時の ように、袖が食器上を撫で回し袖を引っ掛けて破ったり、また袖に染みを付けた り注意しながら動き回らねばならないという、こうした問題から、簡単に着物を たくし上げられ、かつ見た目にも美しい着物姿に着用できる着物用袖把持具を提 供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記のような問題を解消したもので袖が邪魔にならないように着物胴 巻帯の、巻層間に嵌入する差し入れ板の両端に着物袖摘持具を先端部に設けた袖 寄せ紐の他端を取り付けて構成した着物用袖把持具である。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案について図面を参照しながら詳細に説明する。図１は本考案の一実施例 を示す。図１において、１は差し入れ板である。差し入れ板１は着物胴巻帯の巻 層間に嵌入するもので、板状の物で例えば長方形でも三角形でも嵌入できるもの だったら何でもよい又材質は厚紙、プラスチック、金属製、金属製に塗装したも の、布を巻きつけた物などこれらの複製材料等を使用してもよい。大きさについ ても任意に変えられる。バンドが左右に移動できる紐通し４を設けてもよい。ま た袖寄せ紐３は一般に使用される紐や伸び縮みができるゴム帯さらにこれらを任 意な長さに調節できるような移動フック５を併せて使用してもよい。

【０００６】 また差し入れ板の両側には袖寄せ紐３の一端が設けられ、その他端の先端部に は着物袖摘持具２が設けられている。

【０００７】 さらに又袖摘持具２とはクリップの如き一般に使用されている袖の一部または その端を持ち上げる挟持具や結束用の紐を設けてもよい。クリップは内側に凹凸 状ゴム板を取り付けてもよい。

【０００８】 上記のような本件の着物袖把持具は、図２のＡＢＣでその使い方を説明するよ うに、着物を着た胴巻帯６の巻層間に差し入れ板１を嵌入（装入）し（ＡＢ図） 、その両端の任意の長さの袖寄せ紐３の袖摘持具２に、任意の長さにたくし上げ られた袖アとイを挾み込み把持する（Ｃ図）。

【０００９】

【考案の効果】

このようにして使用される本件の着物用袖把持具は、不要時は差し入れ板１、 さらに袖寄せ紐３の袖摘持具２を着物胴巻帯６の巻層間に押し隠すようにする事 によって歩行時も美しい姿を保持できる。また予め装着しておくから別に携帯し なくてもいいし、簡単に使用できる特徴がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す。

【図２】袖把持具を取り付ける為の説明図Ａ、Ｂ、Ｃを
示す。

【符号の説明】

１ 差し入れ板 ２ 着物袖摘持具 ３ 袖寄せ紐 ４ 紐通し ５ 移動フック ６ 着物胴巻帯

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 着物用胴巻帯の巻層間に嵌入する差し入
   れ板の両側に着物袖摘持具を先端部に設けた袖寄せ紐の
   他端を取り付けて構成した事を特徴とする着物用袖把持
   具。