JP3039904B2 - 無墜落昇降方法に用いる安全帯の結合装置 - Google Patents

無墜落昇降方法に用いる安全帯の結合装置

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JP3039904B2 JP6309916A JP30991694A JP3039904B2 JP 3039904 B2 JP3039904 B2 JP 3039904B2 JP 6309916 A JP6309916 A JP 6309916A JP 30991694 A JP30991694 A JP 30991694A JP 3039904 B2 JP3039904 B2 JP 3039904B2
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和男 小林
健 並松
昭弘 高尾
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Fujii Denko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願は配電線電柱,送電線鉄塔等
の高所で工事をする際の電柱,鉄塔の昇降方法並びに、
それに用いる安全帯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より電柱,鉄塔等を昇降する時は、
高所作業者の腰部に装着した柱上安全帯のロープを電
柱,鉄塔主柱に回し掛け(U字状態)し、昇降途中の電
話線,支線、鉄塔斜材,アーム材等のそのままではロー
プの通過ができない障害物のある箇所では、ロープ他端
のフック(補助フック)を障害物を越した位置に掛け、
最初掛けていたフック(本フック)を外してその位置を
通過し、通過後は再び本フックに掛け替えて昇降するの
であるが、この時にフックの掛け間違い,錯覚などの作
業者の心理的ミスによって無係止状態になり、墜落災害
が発生して人命を失う可能性があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の様に従来では、
人的ミスによる無係止状態が発生する欠点があった。な
ぜなら従来の柱上安全帯ではどうしても正規の使用状態
でないとミスによる事故の発生は避けられないものであ
った。従来の安全帯に取付けられたD環では、どの様な
形状のフックでも取り外し自在であり、このことが無係
止状態を引き起こす原因でもあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本願は柱上安全帯
使用時の無係止状態を無くするために、一方のフックが
完全に安全帯に結合された状態でなければ他方のフック
を外すことができない結合装置を提供し、この結合装置
及びそれに対応したフックによって、より安全な昇降方
法を可能にするものである。具体的に、結合装置2 は、
図5に示すように、係止溝A、保持溝B、解放溝Cの3
個の溝部を持ち、フックはかならず係止溝Aに嵌合しな
ければならないものであり、係止溝Aに嵌合したフック
は回転板50とともに移動し、保持溝Bに到達しロック状
態となる。この先に係止したフックを外すには、もう一
つのフックを同じく係止溝Aに嵌合すれば回転板50と共
に移動し、保持溝Bに到達しロック状態となると共に、
保持溝Bにあったフックは解放溝Cに到達し環より解放
が可能となるものである。
【0005】
【実施例】本願の昇降方法をなし得るには、図4の様な
柱上安全帯が必要であり、この柱上安全帯は、幅広ベル
トの一端にV形角環1 を補片ベルトにより縫着し、他端
に結合装置2 を同じく補片ベルトにより縫着結合し、そ
の裏面に緩衝部材を縫着して胴当てベルト3 を形成し、
細幅ベルトの一端にバックル4 を縫着し、他端に先端止
め金具を設けた外締めベルト5 を重合して成る安全帯
に、長尺ロープ6 の両端にフック7,8 をサツマ編み込み
によって取付けると共に、ロープ伸縮調節器9を挿通
し、該ロープ伸縮調節器9 の連結フック10を前記V形角
環1 に取付けて成る構造である。また、フックは後に述
べる結合装置の係止溝に対応した形状をしたものであ
り、特に保持溝Bより容易に外れない形状を限定される
ものである。
【0006】 本願昇降方法の一例を図により説明する
と、まず図1のように、作業者の腰部に安全帯を装着
し、本フック7 を電柱に回し掛けしたのち結合装置2 に
係止し、ロープ伸縮調節器9 によりロープ6 の長さを調
節し、U字状態にしてステップボルトを躱しながら昇柱
し、電柱途中の電話線下まで行く。次に図2のようにV
形角環のD環部に掛けておいた補助フック8 を外し、電
話線上に回し掛けする。そして図3のように補助フック
8 を持ち直し、結合装置2 に係止し、中央へ移動し、本
フック7 を取り外す。そして電柱頂部へと昇柱して行く
ものである。前記した図2において、補助フック8 を電
話線上に回し掛けせずに、電話線下に回し掛けし、外れ
た本フック7 を改めて電話線上に回し掛けし直してもよ
く、この種のロープ伸縮調節器9 は、補助フックの係止
時に墜落が発生してもロープを把持して停止する逆落下
防止の機能を具備しているが、できるだけ逆落下の発生
する機会を少なくし、安全に昇降する方法として、前記
方法より一回掛け外し時間が増加するが、良い使用方法
である。
【0007】 結合装置2 は、一端に略方形のベルトへ
の取付部21と他方に略円形のフック係止部22を設けた略
D型状の結合環体23の中間部に台部24を設け、その中間
部を固定枠30によって上下より覆い台部24にリベット26
で固着し、固定枠30より出るフック係止部22の中央部を
膨出して係止したフックが外れない太さのフック保持部
25を設け、固定枠30端中央を貫通する軸40によって、フ
ック係止部22内側円内を回動し、固定枠30より出るフッ
ク係止部22内側に常時3ケ現われる放射状の切欠溝51を
有する回転板50を軸止し、固定枠30裏面のベルト取付部
21寄りに立設する取付台31を設け、該取付台31に回転板
50に当接する方向にバネ62を配して設けた略扇状で基端
部にストッパー61を設けたロック板60によって固定枠30
寄りの切欠溝51の1つを遮蔽し、ロック板60により遮蔽
された係止溝A、フック保持部25位置の保持溝B、そし
てフックを解放する解放溝Cの3個の切欠溝51を設け、
ロック板60を押し下げて係止した係止溝Aのフックが中
央のフック保持部25へ移動すれば、別のフックがロック
板60を押し下げて係止されるまで解放溝Cへの移動を阻
止するインターロック機構を備えたものである。
【0008】 本願に用いる結合装置2 にフックを掛け
外しする場合は、図9に示すように、まず本フック7 を
係止溝Aへ係止するとそのフック7 の先部がロック板60
をバネ62に抗して下方へ押し下げられ、回転板50の切欠
溝51に係止していたストッパー61が解除され、回転板50
は回転し、保持溝Bの位置に到達する(図10)と同時
に、ロック板60はバネ62の弾力によって押し上げられス
トッパー61が次の切欠溝51に嵌合してフック7 の左右へ
の移動をロックする。一旦保持溝Bへロックされた本フ
ック7 はいかなる状態においても外れることはない。そ
れは、保持溝Bの外周のフック係止部22を膨出してフッ
ク保持部25を設けて係止した、フック7 の鉤部いっぱい
の大きさなのでキャップが回動して鉤口が解放できない
構造としている。よってこの状態で高所作業を行なうと
作業者が誤ってフックを外すことができないから墜落事
故は発生しない。次にこの保持溝Bへ掛合している本フ
ック7 を外す場合は、補助フック8 を前記と同じように
係止溝Aへ係止するとロック板60は下方へ押えられて本
フック7 のロックが外されるから前記と同じ要領で保持
溝Bへ掛合した本フック7 と係止溝Aへ係止した補助フ
ック8 とを結合環体23のフック係止部22に係止した状態
で同時に時計回りの方向へ移動させると、本フック7 は
解放溝Cへ到達し、補助フック8 は保持溝Bへ到達する
と同時にロック板60はバネ62の弾力で押し上げられて切
欠溝51にストッパー61が嵌合してフックの移動をロック
する。この場合保持溝Bに嵌合している補助フック8 は
前記と同様に結合環体23から外すことはできないが、解
放溝Cに位置している本フック7 は結合環体23から外す
ことができる。(図11)この様にして2個のフックを
係止溝Aへ係止して保持溝B及び解放溝C方向へ順次移
動させて両フックを交互に掛け外しすることによって必
ず一方のフックが結合環体23に係止した状態でロックさ
れているので、作業者の誤動作とか錯覚等によって両フ
ックが同時に外れて無係止状態になることなく、いかな
る作業又は移動時においても作業者の身体は必ずロープ
6 を介して電柱,鉄塔に結合されているから絶対に墜落
事故が発生することなく安全なものである。
【0009】
【発明の効果】本願は、構造簡単な結合装置を用いるこ
とによって無墜落昇降方法が可能である。これは結合装
置の、一方のフックを掛けないと、他方のフックが外れ
ないインターロック構造とし、絶えずどちらか一方のフ
ックが結合装置に係止している状態にして作業者の錯
覚,心理的ミスによる無係止状態を排除したことによる
ものであり、特別な訓練も必要なく、簡単な構造の結合
装置の準備で大きな安全が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願昇降方法の手順図。
【図2】本願昇降方法の手順図。
【図3】本願昇降方法の手順図。
【図4】本願昇降方法に用いる柱上安全帯正面図。
【図5】本願の結合装置にフックを嵌合したところの正
面図。
【図6】本願の結合装置の正面図。
【図7】本願の結合装置の一部切欠したところの正面
図。
【図8】本願の結合装置の正面図中央横断面図。
【図9】係止溝A部の断面図。
【図10】保持溝B部の断面図。
【図11】解放溝C部の断面図。
【符号の説明】
1 V形角環 2 結合装置 3 胴当てベルト 4 バックル 5 外締めベルト 6 ロープ 7 本フック 8 補助フック 9 ロープ伸縮調節器 10 連結フック 21 取付部 22 フック係止部 23 結合環体 24 台部 25 フック保持部 26 リベット 30 固定枠 40 軸 50 回転板 51 切欠溝 60 ロック板 61 ストッパー 62 バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 並松 健 大阪府大阪市淀川区新高1丁目14番7号 サンコー株式会社内 (72)発明者 高尾 昭弘 兵庫県加東郡滝野町上滝野1573番地の2 藤井電工株式会社内 審査官 宮崎 敏長 (56)参考文献 実開 平3−88558(JP,U) 特公 昭60−53630(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A62B 35/00 - 37/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に略方形のベルトへの取付部21と
    他方に略円形のフック係止部22を設けた略D型状の結合
    環体23の中間部を固定枠30によって上下より覆い、固定
    枠30より出るフック係止部22の中央部を膨出して係止し
    たフックが外れない太さのフック保持部25を設け、固定
    枠30端中央を貫通する軸40によって、フック係止部22内
    側円内を回動し、固定枠30より出るフック係止部22内側
    に常時3ヶ現れる放射状の切欠溝51を有する回転板50を
    軸止し、また、固定枠30裏面のベルト取付部21寄りに回
    転板50に当接する方向にバネ62を配して設けた略扇状の
    ロック板60によって固定枠30寄りの切欠溝51の1つを遮
    蔽し、ロック板60により遮蔽された係止溝A、フック保
    持部25位置の保持溝B、そして解放溝Cの3個の切欠溝
    51を設け、ロック板60を押し下げて係止した係止溝Aの
    フックが中央のフック保持部25へ移動すれば、別のフッ
    クがロック板60を押し下げて係止されるまで解放溝Cへ
    の移動を阻止する構成を特徴とする無墜落昇降方法に用
    いる安全帯の結合装置
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CN104826253A (zh) * 2015-05-29 2015-08-12 国家电网公司 安全带
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CN109603027B (zh) * 2018-01-01 2020-08-28 国网山东省电力公司潍坊供电公司 电力***登高辅助装置
CN114172072B (zh) * 2021-10-21 2022-10-11 华能武汉发电有限责任公司 一种爬杆设备及其使用方法

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