JP3039627U - 携帯電話機の自動車内保持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の運転走行中でも安全に通話可能な携
帯電話機の自動車内保持装置の提供。 【解決手段】 自動車内の固定部１に一端を固定できる
自動車内用の取付固着部２と、この固着部２と伸縮ない
し可撓自在の支持機構５と、この支持機構５に連結され
る携帯電話機Ｔを着脱自在に保持できる携帯電話機用固
定保持部８とより成ることを特徴とする携帯電話機の自
動車内保持装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、自動車内で運転中でも安全に携帯電話機を使用できるようにした 携帯電話機の自動車内保持装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

最近の携帯電話機の普及は目覚ましく、ＰＨＳ電話機、デジタル電話機など多 種多機能な商品が製造され販売されており、その利便性もあって、自動車内で運 転中に利用するケースも多く、したがって、片手で携帯電話機を持ち片手で運転 しなければならなくなり、その結果、片手運転による事故も急増している。この ような事故の対策として、例えばヘッドホン方式による通話を可能とする方式も 知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来知られるヘッドホン方式は、運転には支障を生じないが、特に婦人に対し ては整形した髪型を崩してしまう不都合があり、利用普及性に問題があった。

【０００４】 この考案は叙上の点に着目して成されたもので、正常の運転をした儘の状態で 髪型を崩すことなく、有効に使用できるようにした、新規な携帯電話機の自動車 内保持装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

すなわち、以下の構成とすることにより、上記課題を解決することができた。

【０００６】 （１）自動車内の固定部に一端を固定できる自動車内用の取付固着部と、この固 着部と伸縮ないし可撓自在の支持機構と、この支持機構に連結される携帯電話機 を着脱自在に保持できる携帯電話機用固定保持部とより成ることを特徴とする携 帯電話機の自動車内保持装置。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下に、この考案の実施の形態を説明する。

【０００８】 この実施の形態は、自動車のフレームのうち運転席の両脇に位置するシートベ ルトの導出部に沿って構成された固定部１に相当するサイド枠に沿って取付けて 使用できる場合を示す。

【０００９】 ２は前記固定部１に固着できる自動車内用の取付固着部であって、例えば、固 定部１の両側に沿って把持できる折曲部３，３を両側に並設し、かつ一方の折曲 部３には蝶ネジ４などを設けて簡単に緊締固着できるようになっている。５はこ の取付固着部２に一端を連結させた支持機構であって、例えば三本とか四本とか バネ（図示せず）とネジ６で折曲げ、かつ任意の位置で自由に折曲状態を保持で きる複数のリンク杆７，７……をもって構成されている。８は前記支持機構５と 連結される携帯電話機用固定保持部であって、例えば図示のように略々長方形を 備える各種携帯電話機Ｔを単なる挿込手段で保持できる前面が開口し、左右およ び下部に沿って受溝９を設けるものである。なお、保持状態を安定させるために 左右の受溝９には、板バネ（図示せず）を設けて、左右方向から挿入された携帯 電話機を確固に保持させることもできる。しかし乍ら、携帯電話機の保持は、図 示の構成に限定されるものではなく、携帯電話機の両側からバネ力で挾持する好 みの挾持手段で実施できるものを含むものである。このバネ力で挾持する挾持手 段は、二つ折り構造の携帯電話機に好適である。

【００１０】 ところで、この携帯電話機用固定保持部８と前記自動車内用の取付固着部２と を連結する支持機構５とは、ボール１０とそのボール受１１との構成により自由 自在の回動位置で固定支持できるのが好ましい。

【００１１】 叙上の構成になるので、予め自動車用の取付固着部２を利用して自動車内の固 定部１に固着し、支持機構５の多数リンク杆７，７……をその連結部のネジ６の 位置で折曲げて短尺に折畳んでおいて、運転席への乗り下りに邪魔にならない方 向に退避させて置く。

【００１２】 運転者は、乗車、運転に際し、携帯電話機Ｔを携帯電話機用固定保持部８内に 挿入し、保持させ、運転中でも見れる位置に保持部８を持って適当な位置に臨ま せて、所謂待機状態に保って置く。

【００１３】 運転走行中、受信音が発生した時は、直ちに受信ボタンを押し、保持部８を持 ち、支持機構５を働かせて耳元へセットする（図９参照）。

【００１４】 運転者が受信音を聴き、受信ボタンを押して耳元へ運ぶ時間は、ホンの瞬間で あり、例えば走行中のラジオのダイアル合せとか、ＣＤ，カセットのセットやタ バコのヒータ点火操作と比較しても、殆んど変わらない僅かな時間なので、危険 は極めて少ない。

【００１５】 携帯電話機Ｔは、常時運転中も耳元に位置されて移動することがないので、片 手運転は避けられ、安全性は確保される。

【００１６】 通話が終われば、携帯電話機Ｔを元の位置に戻し、必要な押ボタンを押して、 通話を切ることができる。

【００１７】 以上この考案の一実施の形態を説明したが、図８に示すように支持機構５を伸 縮自在のロッドアンテナ方式の伸縮パイプ７ａ，７ａ，……として構成したもの である。

【００１８】 さらに、図示しないが、支持機構５は蛇腹構造で可撓屈曲自在の既存の電気ス タンドに用いられる可撓管を用いることもできる。

【００１９】 そして、自動車内の固定部１は自動車のサイド枠に限らず、他の個処、例えば 座席シートの背もたれ部１２の横側とか、ヘッドレスト１３の支持杆１４を用い 、これに固定できるような自動車内用の取付固着部２を構成しても良い。なお、 符号１５はシートベルトを示す。

【００２０】

【考案の効果】

この考案によれば、自動車内に簡単に固定でき、しかも運転に邪魔となること なく、極めて安全に使用できるので、携帯電話利用に起因する自動車事故を未然 に防ぐことができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この考案の一実施の形態を示す平面図

【図２】 図１のII−II線断面図

【図３】 携帯電話機用の固定保持部

【図４】 図１の側面図

【図５】 可動変化状態を示す側面図

【図６】 可動変化状態を示す側面図

【図７】 可動変化状態を示す側面図

【図８】 他の実施の形態を示す側面図

【図９】 使用状態の説明図

【符号の説明】

１ 自動車内の固定部 ２ 自動車内用の取付固着部 ５ 支持機構 ８ 携帯電話機用固定保持部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車内の固定部に一端を固定できる自
   動車内用の取付固着部と、この固着部と伸縮ないし可撓
   自在の支持機構と、この支持機構に連結される携帯電話
   機を着脱自在に保持できる携帯電話機用固定保持部とよ
   り成ることを特徴とする携帯電話機の自動車内保持装
   置。