JP3038691U - 文字プレート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所要の物品の名称、数量、重さ、会社名、荷
渡し場所等の関連英文字及びアラビア数字の字句の順序
に複数組合わせ配列接続して使用することのできる文字
プレートを提供する。 【解決手段】 多数個の外周サイズが同一のシートプレ
ート１からなり、シートプレート１は、１つの英文字ま
たはアラビア数字の字型１１が透し彫りされ、その一側
縁に接続用の突片部１３，１３１が設けられ、他側縁に
接続用の突片受部１２，１２１が設けられ、互いに組合
わせ接続される各シートプレート１，１ｂは、一方のシ
ートプレート１の他側縁に設けられた突片受部１２，１
２１に、他方の文字型シートプレート１ｂの一側縁に設
けられた突片部１３，１３１を嵌め込んで接続する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本発明は、箱体表面に字体を成形付着させてプリントする際に使用する文字プ レートに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般の輸出入用の荷積ケースの外面またはカートンボックスの外面には、いず れもその中に積み込んだ物品の名称、数量、重さ、会社名、荷渡し場所等の相関 英文字及びアラビア数字の字体を吹きプリントが設けてあり、運輸、荷受けまた は海関の相関人員の点検に役立たせている。

【０００３】 この字体の吹きプリントは、文字型プレートを木製箱またはカートンボックス の外表面にカバーし、吹付塗装により塗料を字体孔に通して均一に箱体表面に字 体を成形付着させてプリントされる。

【０００４】 図７は、従来の文字プレートの斜視図である。文字型プレートは、薄い金属板 （厚さ約０．５ｍｍ）からなるプレート上に、それぞれ相関した所要の英文字及 びアラビア数字の字体が、各字体の部分の金属板を除かれてなる透し彫り字体１ １ａにより刻設され、１つの文字が完璧な文字型プレートを形成している。

【０００５】 このような従来の文字型プレートは、構造が簡素であるが、次のような難点を 有している。箱内に積み込んでいる物品の名称、数量、重さ、会社名、荷渡し場 所等の相関英文字及びアラビア数字の字体に基づいて配列彫刻されているため、 一旦文字型プレートを作成した後は、文字型プレートの字体の内容は固定した文 字型となり、変更できない。しかしながら、実用においては、会社名、荷渡し場 所が変更されたり、物品の名称、数量、重さが変化することがあるため、これに 対応するため多数個の文字型プレートを準備しなければならず、文字型プレート の製作コストが非常にかかる。

【０００６】 また、文字型プレートが今回の出荷に使用された後は、再度次回使用される保 証がない。次回の出荷の内容が、文字型プレートの内容と１字でも異なれば、改 めて新規に文字型プレートを製作しなければならないため、使用後は無駄となる 場合が非常に多い。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、所要の物品の名称、数量、重さ、会社名、荷渡し場所等の関 連英文字及びアラビア数字の字句の順序に複数組合わせ配列接続して使用するこ とのできる文字プレートを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

請求項１に記載の文字プレートは、上記課題を解決するために、多数個の外周 サイズが同一のシートプレートからなり、前記シートプレートは、１つの英文字 またはアラビア数字の字型が透し彫りされ、その一側縁に接続用の突片部が設け られ、他側縁に接続用の突片受部が設けられ、互いに組合わせ接続される各シー トプレートは、一方のシートプレートの他側縁に設けられた突片受部に、他方の 文字型シートプレートの一側縁に設けられた突片部を嵌め込んで接続することを 特徴とする。

【０００９】 請求項２記載の文字プレートは、請求項１に記載の文字プレートにおいて、前 記突片部が、裏面に向けて断面Ｖ形に折曲されたＶ形突片と、前記Ｖ形突片の側 縁に連続して裏面外側に向けて所定の斜角に折曲された嵌込み片とからなる一方 、前記突片受部が、裏面内側に向けて前記嵌込み片の斜角と同一角度に屈曲して 折り返されたソケットと、ソケットの側縁に連続して裏面に向けて断面Ｖ形に折 曲されたＶ形溝とからなり、互いに組合わせ接続される各シートプレートは、一 方のシートプレートの他側縁に設けられたソケット内に、他方の文字型シートプ レートの一側縁に設けられた嵌込み片を嵌め込み、一方のシートプレートの他側 縁に設けられたＶ形溝の正面に他方のシートプレートの一側縁に設けられたＶ形 突片を合致させて接続するものである。

【００１０】 請求項３に記載の文字プレートは、請求項１に記載の文字プレートにおいて、 前記突片部が、基部側を正面に向けて折曲し、先端を水平方向一側に向けて折曲 してなる第１Ｌ形突片からなる一方、前記突片受部が、基部側を正面内側に向け て折り返し、さらに先端を水平方向他側に向けて折曲してなる第１Ｕ形溝からな り、互いに組合わせ接続される各シートプレートは、一方のシートプレートの他 側縁に設けられた第１Ｕ形溝内に、他方のシートプレートの一側縁に設けられた 第１Ｌ形突片を嵌め込んで接続するものである。

【００１１】 請求項４に記載の文字プレートは、請求項３に記載の文字プレートにおいて、 前記第１Ｌ形突片上に２つの突起を突設すると共に、前記第１Ｌ形突片と相互嵌 合する第１Ｕ形溝内に前記突起と係合する２つの円形孔を穿設し、前記第１Ｌ形 突片を前記第１Ｕ形溝内に嵌合したときに、前記突起が前記円形孔に係合するこ とにより、前記組み合わせ接続したシートプレート間の接続状態を維持するよう にしたものである。

【００１２】 請求項５に記載の文字プレートは、請求項３に記載の文字プレートにおいて、 シートプレートを複数個連続して組み合わせ接続してなるシートプレート構造に 対して、その上縁あるいは下縁に嵌合される逆Ｌ形の側縁収納条を有し、前記側 縁収納条が、長手方向に沿ってその正面を形成する側条片と、長手方向の上面を 形成する上条片とを備えると共に、該側縁収納条の一端には、前記上条片を切り 欠いて残る前記側条片を内側に屈曲し、さらにその先端を一端側に向けて折り返 してなる第２Ｕ形溝が設けられ、前記側縁収納条の他端には、前記上条片を切り 欠いて残る前記側条片を裏側に向けて折曲し、さらにその先端を内側に向けて折 曲してなる第２Ｌ形突片が設けられ、前記側縁収納条の一端に設けられた第２Ｕ 形溝に、前記シートプレート構造の一端部の第１Ｌ形突片を嵌合し、前記側縁収 納条の他端に設けられた第２Ｌ形突片を、前記シートプレート構造の他端部の第 １Ｕ形溝内に嵌合し、前記側縁収納条の側条片を前記シートプレート構造の組合 わせプレート面に当接させる共に、前記側縁収納条の上条片を前記シートプレー ト構造の組合わせ端面に押圧して当接させたものである。

【００１３】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。 図１は、本考案の第１の実施形態に係る文字型シートプレートの斜視図であり 、図２は、図１の文字型シートプレートを複数接続して示す斜視図であり、図３ は、図２の文字型シートプレートの接続部分を示す断面図である。

【００１４】 外周サイズが同一の文字型シートプレート１を多数個組み合わせてなる。文字 型シートプレート１は、例えば、英文字やアラビア数字等の１つの透し彫り字体 １１が平坦面で形成された正面側に設けられている。図３に示すように、文字型 シートプレート１の一側縁には、裏面に向けて断面Ｖ形に折曲されたＶ形突片１ ３と、Ｖ形突片１３の側縁に連続して裏面外側に向けて所定の斜角に折曲された 嵌込み片１３１とが設けられ、文字型シートプレート１の他側縁には、裏面内側 に向けて嵌込み片１３１の斜角と同一角度に屈曲して折り返されたソケット１２ １と、ソケット１２１の側縁に連続して裏面に向けて断面Ｖ形に折曲されたＶ形 溝１２とが設けられている。

【００１５】 文字型シートプレート１は、図２に示すように、横方向に複数接続し、所要の 物品の名称、数量、重さ、会社名、荷渡し場所等の関連英文字及びアラビア数字 の字句の順序に配列して使用する。

【００１６】 図２乃至図３に示すように、一方の文字型シートプレート１の他側縁に設けら れたソケット１２１内に、他方の文字型シートプレート１ｂの一側縁に設けられ た嵌込み片１３１を嵌め込み、一方の文字型シートプレート１の他側縁に設けら れたＶ形溝１２の正面に他方の文字型シートプレート１ｂの一側縁に設けられた Ｖ形突片１３を合致させて接続する。

【００１７】 文字型シートプレート１のプレート本体の材質自身が弾性を有しており、一方 の文字型シートプレート１のＶ形溝１２と他方の文字型シートプレート１ｂのＶ 形突片１３との間の係合接続が弾性の緊張によって緊密となり、上下方向にズレ たり外れることがなく、一方の文字型シートプレート１のソケット１２１内に他 方の文字型シートプレート１ｂの嵌込み片１３１を嵌込接続した後、横方向の作 用力が文字型シートプレートのプレート本体にかかることを有効に防止すること ができ、連設するプレート間に弛みが発生することなく、文字の配列間隔を一定 に保持して組み合わせ接続することができる。

【００１８】 組み合わせ済の文字型シートプレートは、木製の箱やカートンボックスに貼り 着けて顔料を吹き付けて使用することもできる。また、組み合わせ済の文字型シ ートプレートは、使用後、各文字型シートプレートを１つ１つ外し、重ねて保管 することができ、必要に応じて再度接続して使用することができる。

【００１９】 図４は、本考案の第２の実施形態に係る文字型シートプレートの斜視図である 。図４に示すように、文字型シートプレート１の一側縁には、基部側を正面に向 けて折曲し、先端を水平方向一側に向けて折曲してなる第１Ｌ形突片１３２が設 けられ、文字型シートプレート１の他側縁には、基部側を正面内側に向けて折り 返し、さらに先端を水平方向他側に向けて折曲してなる第１Ｕ形溝１２２が設け られている。

【００２０】 各文字型シートプレート１どうしの接続は、一方の文字型シートプレート１の 他側縁に設けられた第１Ｕ形溝１２２内に、他方の文字型シートプレート１ｂの 一側縁に設けられた第１Ｌ形突片１３２を嵌め込むことにより、複数個の文字型 シートプレート１を組み合わせて連設する。

【００２１】 そして、図４に示すように、文字型シートプレート１を複数個連続して組み合 わせ接続してなる文字型シートプレート構造の上縁あるいは下縁に対して逆Ｌ形 の側縁収納条２を嵌合する。側縁収納条２は、長手方向に沿ってその正面を形成 する側条片２３と、長手方向の上面を形成する上条片２４とを備え、側縁収納条 ２の一端には、上条片２４を切り欠いて残る側条片２３を内側に屈曲し、さらに その先端を一端側に向けて折り返してなる第２Ｕ形溝２１が設けられ、側縁収納 条２の他端には、上条片２４を切り欠いて残る側条片２３を裏側に向けて折曲し 、さらにその先端を内側に向けて折曲してなる第２Ｌ形突片２２が設けられてい る。

【００２２】 文字型シートプレート構造の上縁あるいは下縁に対する側縁収納条２は次のよ うに取り付ける。側縁収納条２の一端に設けられた第２Ｕ形溝２１に、文字型シ ートプレート構造の一端部の第１Ｌ形突片１３２を嵌合し、側縁収納条２の他端 に設けられた第２Ｌ形突片２２を文字型シートプレート構造の他端部の第１Ｕ形 溝１２２内に嵌合し、側縁収納条２の側条片２３を文字型シートプレート構造の 組合わせプレート面に当接させる共に、側縁収納条２の上条片２４を文字型シー トプレート構造の組合わせ端面に押圧して当接させ、組み合わせ連設した文字型 シートプレート構造の字体を水平に維持する。

【００２３】 図５は、本考案の第３の実施形態に係る文字型シートプレートの斜視図である 。第３の実施形態の文字型シートプレート１は、図４に示す第２実施形態の文字 型シートプレート１において、Ｌ形突片１３２上に２つの突起１３３を突設する と共に、Ｌ形突片１３２と相互嵌合するＵ形溝１２２内に突起１３３と係合する ２つの円形孔１２３を穿設したものであり、Ｌ形突片１３２をＵ形溝１２２内に 嵌合したときに、突起１３３が円形孔１２３に係合することにより、組み合わせ 連設した文字型シートプレート構造の各文字型シートプレート間の接続状態を維 持する。

【００２４】 図６は、本考案の第４の実施形態に係る文字型シートプレートの斜視図である 。第４の実施形態の文字型シートプレート１は、図４に示す第２実施形態の文字 型シートプレート１において、透し彫り字体１１が設けられているプレート本体 が正面側に向けて凸状に湾曲したものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施形態に係る文字型シートプ
レートの斜視図

【図２】同上の文字型シートプレートを複数接続した状
態を示す斜視図

【図３】図２の文字型シートプレートの接続部分を示す
断面図

【図４】本考案の第２の実施形態に係る文字型シートプ
レートの斜視図

【図５】本考案の第３の実施形態に係る文字型シートプ
レートの斜視図

【図６】本考案の第４の実施形態に係る文字型シートプ
レートの斜視図

【図７】従来の文字プレートの斜視図

【符号の説明】

１ 文字型シートプレート １ｂ 文字型シートプレート ２ 側縁収納条 １１ 透し彫り字体 １２ Ｖ字溝 １３ Ｖ字突片 ２１ 第２Ｕ形溝 ２２ 第２Ｌ形突片 ２３ 側条片 ２４ 上条片 １２１ ソケット １２２ 第１Ｕ字溝 １２３ 円形孔 １３１ 嵌込み片 １３２ 第１Ｌ形突片 １３３ 突起

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 多数個の外周サイズが同一のシートプレ
   ートからなり、前記シートプレートは、１つの英文字ま
   たはアラビア数字の字型が透し彫りされ、その一側縁に
   接続用の突片部が設けられ、他側縁に接続用の突片受部
   が設けられ、互いに組合わせ接続される各シートプレー
   トは、一方のシートプレートの他側縁に設けられた突片
   受部に、他方の文字型シートプレートの一側縁に設けら
   れた突片部を嵌め込んで接続することを特徴とする文字
   プレート。
2. 【請求項２】 前記シートプレートにおいて、前記突片
   部が、裏面に向けて断面Ｖ形に折曲されたＶ形突片と、
   前記Ｖ形突片の側縁に連続して裏面外側に向けて所定の
   斜角に折曲された嵌込み片とからなる一方、前記突片受
   部が、裏面内側に向けて前記嵌込み片の斜角と同一角度
   に屈曲して折り返されたソケットと、ソケットの側縁に
   連続して裏面に向けて断面Ｖ形に折曲されたＶ形溝とか
   らなり、互いに組合わせ接続される各シートプレート
   は、一方のシートプレートの他側縁に設けられたソケッ
   ト内に、他方の文字型シートプレートの一側縁に設けら
   れた嵌込み片を嵌め込み、一方のシートプレートの他側
   縁に設けられたＶ形溝の正面に他方のシートプレートの
   一側縁に設けられたＶ形突片を合致させて接続すること
   を特徴とする請求項１に記載の文字プレート。
3. 【請求項３】 前記シートプレートにおいて、前記突片
   部が、基部側を正面に向けて折曲し、先端を水平方向一
   側に向けて折曲してなる第１Ｌ形突片からなる一方、前
   記突片受部が、基部側を正面内側に向けて折り返し、さ
   らに先端を水平方向他側に向けて折曲してなる第１Ｕ形
   溝からなり、互いに組合わせ接続される各シートプレー
   トは、一方のシートプレートの他側縁に設けられた第１
   Ｕ形溝内に、他方のシートプレートの一側縁に設けられ
   た第１Ｌ形突片を嵌め込んで接続することを特徴とする
   請求項１に記載の文字プレート。
4. 【請求項４】 前記第１Ｌ形突片上に２つの突起を突設
   すると共に、前記第１Ｌ形突片と相互嵌合する第１Ｕ形
   溝内に前記突起と係合する２つの円形孔を穿設し、前記
   第１Ｌ形突片を前記第１Ｕ形溝内に嵌合したときに、前
   記突起が前記円形孔に係合することにより、前記組み合
   わせ接続したシートプレート間の接続状態を維持するよ
   うにしたことを特徴とする請求項３に記載の文字プレー
   ト。
5. 【請求項５】 前記シートプレートを複数個連続して組
   み合わせ接続してなるシートプレート構造に対して、そ
   の上縁あるいは下縁に嵌合される逆Ｌ形の側縁収納条を
   有し、前記側縁収納条が、長手方向に沿ってその正面を
   形成する側条片と、長手方向の上面を形成する上条片と
   を備えると共に、該側縁収納条の一端には、前記上条片
   を切り欠いて残る前記側条片を内側に屈曲し、さらにそ
   の先端を一端側に向けて折り返してなる第２Ｕ形溝が設
   けられ、前記側縁収納条の他端には、前記上条片を切り
   欠いて残る前記側条片を裏側に向けて折曲し、さらにそ
   の先端を内側に向けて折曲してなる第２Ｌ形突片が設け
   られ、前記側縁収納条の一端に設けられた第２Ｕ形溝
   に、前記シートプレート構造の一端部の第１Ｌ形突片を
   嵌合し、前記側縁収納条の他端に設けられた第２Ｌ形突
   片を、前記シートプレート構造の他端部の第１Ｕ形溝内
   に嵌合し、前記側縁収納条の側条片を前記シートプレー
   ト構造の組合わせプレート面に当接させる共に、前記側
   縁収納条の上条片を前記シートプレート構造の組合わせ
   端面に押圧して当接させたことを特徴とする請求項３に
   記載の文字プレート。