JP3037256U

JP3037256U - 掛布団カバー

Info

Publication number: JP3037256U
Application number: JP1996012322U
Authority: JP
Inventors: 輝男岸田
Original assignee: 輝男岸田
Priority date: 1996-10-28
Filing date: 1996-10-28
Publication date: 1997-05-16
Anticipated expiration: 2002-10-28

Abstract

(57)【要約】【課題】使用している掛布団が、就寝中に身体の
周囲から移動するのを防止することができるように形成
した掛布団カバーを提供する。【解決手段】ほぼ袋状に形成した掛布団カバー本体の
下面の後方部位に、敷布団の後方部分を収納するための
敷布団収納部材を付設し、また前記敷布団収納部材の内
側端部に設けられた開口部に、適宜な切欠部を形成した
構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、寝具の掛布団を被覆するための掛布団カバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の掛布団カバーは、ほぼ袋状に形成したカバーの中に掛布団を挿入するようになっているが、就寝中における掛布団の移動を防止するように形成した掛布団カバーはなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述したように、従来の掛布団カバーには、就寝中における掛布団の移動を防止するように形成した掛布団カバーはなかったので、夏の暑い夜などには掛布団を蹴り出したり、あるいは寝返りの際にずり落ちたりすることがあり、それが風邪を引く原因のひとつとなっていた。また子供においては特にその傾向が強く、親が頻繁に掛布団を掛け直さねばならなかった。

【０００４】本考案は上記従来の欠点を解消するために考案されたもので、使用している掛布団が、就寝中に身体の周囲から移動するのを防止することができるように形成した掛布団カバーを提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ほぼ袋状に形成した掛布団カバー本体の下面の後方部位に、敷布団の後方部分を収納するための敷布団収納部材を付設し、また前記敷布団収納部材の内側端部に設けられた開口部に、適宜な切欠部を設けて構成したものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

掛布団を掛布団カバーの中に挿入するとともに、シーツで覆ったままの敷布団を敷布団収納部材の中に挿入する。この際に、ゴム装着部のゴムを広げるようにして敷布団を押し込むと、敷布団を容易に挿入することができる。続いて被着したシーツが外れないように配慮して、結束部材を敷布団の下面で結んでおけば、作業は終了する。

【０００７】

【実施例】

本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図中１は、従来から一般的に使用されている掛布団カバー本体（以下、単にカバー本体１と称する）で、図２に示すように、ほぼ袋状に形成され、その上面部のほぼ中央部に掛布団収納口３が開口されたものである。また該掛布団収納口３の周縁にはゴム装着部４が設けられていて、掛布団８が外方へ逸脱しないように形成されている。

【０００８】上記カバー本体１の下面部のやや後方には、図１に示すような敷布団収納部材２（以下、単に収納部材２と称する）が付設されている。該収納部材２は、一枚の布材の３辺を前記カバー本体１の下面部に縫着し、残った部分が開口部６となるように形成したものであるが、この開口部６は、その前方から敷布団９を挿入することができるように、長手方向の中央部寄りに設けられるものとする。さらに該開口部６には、敷布団９の挿脱が容易となるように、後方に向かってほぼＵ字状の切欠部５が設けられており、該切欠部５の周縁にもゴム装着部４が設けられている。また該切欠部５の両端部には、紐などの結束部材７が取付けられているが、これは収納部材２の内部に敷布団９の後方部分を収納した後に、敷布団９を覆っているシーツが外れることを防止するために設けられたものである。

【０００９】図３は本考案の掛布団カバーの使用状態を示すものである。すなわち通常の寝具と同様に、掛布団８と敷布団９が重ねられ、その間に就寝者の体が横たえられるのであるが、敷布団９の後方部分が、就寝者の脚部分とともに収納部材２の内部に挿入され、且つカバー本体１を介して掛布団８の後方部分が規制された状態になっているので、掛布団８はその位置から大きく移動することができないようになっている。

【００１０】本考案は以上のように構成されており、この掛布団カバーを使用する場合には、シーツを被着したままの敷布団を、収納部材の開口部に装着されたゴムを広げながら挿入し、続いて開口部近くに取付けられた紐などの結束部材を、敷布団の下面で結んでおくようにする。また本考案の掛布団カバーは、各部材の寸法を変更することにより、大人用から乳幼児用まで幅広く使用することができる。なお本実施例においては、開口部に設けた切欠部をほぼＵ字状に形成する例を示したが、この切欠部の形状は、半円形状やその他の形状に形成しても差し支えなく、また収納部材も布材のものに限定するものではなく、ニット状のものや網状のものを使用するようにしてもよい。

【００１１】

【考案の効果】

本考案の掛布団カバーは、その下面部の敷布団収納部材に敷布団の後方部分を収納するように構成し、掛布団が後方部分でその動きを規制されるようになっているので、掛布団が定位置から大きく移動することがなく、風邪を引くケースが少なくなるという効果がある。特に子供用の掛布団カバーとして使用すれば、子供の激しい動きにも影響されることがないので、掛布団を蹴り出して身体を露出させるようなことがなくなるという長所がある。また本考案の掛布団カバーは、通常の掛布団カバーの裏面に一枚の布材を縫着するのみで形成することができるので、一般家庭に安価に提供することができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の掛布団カバーの下面部を示す斜視図で
ある。

【図２】本考案の掛布団カバーの上面部を示す斜視図で
ある。

【図３】本考案の掛布団カバーの使用状態を示す断面図
である。

【符号の説明】

１・・・掛布団カバー本体２・・・敷布団収納部材３・・・掛布団収納口４・・・ゴム装着部５・・・切欠部６・・・開口部７・・・結束部材８・・・掛布団９・・・敷布団

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ほぼ袋状に形成した掛布団カバー本体の
下面の後方部位に、敷布団の後方部分を収納するための
敷布団収納部材を付設し、また前記敷布団収納部材の内
側端部に設けられた開口部に、適宜な切欠部を形成した
ことを特徴とする掛布団カバー。