JP3037002B2 - 信号処理装置 - Google Patents

信号処理装置

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JP3037002B2
JP3037002B2 JP4318100A JP31810092A JP3037002B2 JP 3037002 B2 JP3037002 B2 JP 3037002B2 JP 4318100 A JP4318100 A JP 4318100A JP 31810092 A JP31810092 A JP 31810092A JP 3037002 B2 JP3037002 B2 JP 3037002B2
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  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーディオ機器等にお
ける信号処理装置、特に入力信号のレベルに応じて処理
を変更するものに関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル処理技術の進歩に伴い、各種分
野においてデジタル処理が採用されるようになってきて
おり、オーディオ機器においてもデジタル処理が採用さ
れるようになってきている。
【0003】一方、音声信号の処理においては、入力信
号のレベルに応じて処理の内容を変更しなければならな
い場合が各種ある。例えば、オーディオアンプにおける
ダイナミックレンジのコンプレッサは、入力レベルが0
dBで入力信号をそのまま出力し、入力レベルが−60
dBで入力信号を6dBアップして出力し、0dB〜−
60dBでは、ゲイン量を連続的に変化させ、オーディ
オ機器からの出力を聴きやすいものにしている。
【0004】そして、このようなコンプレッサのゲイン
量の変更は、入力信号の変化状態に応じて、その追従状
態を変更している。すなわち、入力信号が低レベルから
高レベルに大きく変化した際(アタック時)において
は、追従を速くし、入力信号が高レベルから低レベルに
変化した際(リリース時)においては追従を遅くしてい
る。
【0005】さらに、アタック時において、入力信号レ
ベルの変動量が大きいほど追従を速くすることも行われ
ている。そして、この入力レベル変動への追従をアナロ
グで行う場合には、抵抗とコンデンサからなる積分回路
の抵抗にダイオードを並列接続することで達成できる。
【0006】一方、デジタル回路において、このような
特性を得ようとした場合には、時定数の異なるローパス
フィルタを複数用意し、入力レベルの変化量に応じて切
り替えることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなロ
ーパスフィルタ切り換えの処理は複雑であり、各種の問
題があった。すなわち、DSP(デジタル・シグナル・
プロセッサ)でこのような処理する行う場合、プログラ
ムが長くなり、またローパスフィルタの時定数設定のた
めのテーブルが大きくなってしまうという問題点があっ
た。さらに、時定数の数には限界があるため、時定数を
スムーズに変化させることができず、また係数切り換え
時に切り換えノイズが発生するという問題点もあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力信号に対
する信号処理を入力信号のレベルに応じて変更する信号
処理装置において、入力信号のレベルを検出する入力レ
ベル検出部と、この入力レベル検出部において検出した
入力レベルから入力レベルの変動に応じた時定数で変化
する制御信号を生成する時定数制御部と、この時定数制
御部からの制御信号に応じて入力信号を処理するメイン
信号処理部と、を有し、前記時定数制御部は、前記検出
した信号レベルを第1の時定数で積分する第1積分回路
と、前記検出した信号レベルを第2の時定数で積分する
第2積分回路と、この第1および第2積分回路の両方の
出力の差に基づいた時定数で前記検出した信号レベルを
積分する第3積分回路と、を含み、第3積分回路の出力
に前記制御信号を得ることを特徴とする。
【0009】
【作用】このように、時定数の異なる第1および第2積
分回路の出力に基づいて、第3積分回路の時定数を制御
する。そして、この第3積分回路の出力に基づいて、メ
イン信号処理回路の信号処理を制御する制御信号を得
る。従って、入力信号のレベル変化に対応した制御信号
を得ることができ、この制御信号を用いて所望の信号処
理を行うことができる。特に、デジタル処理において、
簡易な回路により、時定数連続的に変換させることが
できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
いて説明する。図1は、実施例の全体構成を示すブロッ
ク図であり、入力信号のレベルを検出する入力レベル検
出部10、入力レベル検出部10において検出した入力
レベルから入力レベルの変動に応じ時定数で応答する
制御信号を生成する時定数制御部20および時定数制御
部20からの制御信号に応じて入力信号を処理するメイ
ン信号処理部30からなっている。
【0011】入力レベル検出部10は、絶対値回路1
2、積分回路14、対数変換回路16からなっており、
入力信号の絶対値を積分し、対数変換することによっ
て、入力信号の振幅に対応する入力レベル信号を出力す
る。
【0012】時定数制御部20は、基本的には、第1積
分回路21、第2積分回路22、減算器23、絶対値回
路24および第3積分回路25からなっており、時定数
の異なる第1および第2積分回路21、22の出力の差
を減算器23で計算し、この減算結果の絶対値に応じて
第3積分回路25の時定数を制御する。そして、このよ
うにして時定数が決定された第3積分回路25の出力が
制御信号として出力される。
【0013】メイン信号処理部30は、例えば入力信号
に対しダイナミックレンジの圧縮処理を施すコンプレッ
サであり、この圧縮処理の内容を制御信号に応じて変化
させる。
【0014】図2に時定数制御部20の具体的構成を示
す。このように、第1〜第3積分回路21、22、25
はそれぞれ1次のIIRローパスフィルタから構成され
ている。すなわち、入力信号は係数乗算器aを介し加算
器bに入力されると共に、遅延回路cおよび係数乗算器
dを介し加算器bに入力される。また、加算器bの出力
は遅延回路eおよび係数乗算器fを介し、加算器bにフ
ィードバック入力される。そして、各積分回路は係数乗
算器a、d、fにおいて乗算する係数α、β、γの設定
によって、それぞれの積分(ローバスフィルタ)の時定
数が設定される。
【0015】すなわち、各積分回路の係数α、β、γ
は、 α=β , γ=1−2α の関係に設定され、0<α<1である。
【0016】そして、αが0に近いと時定数が大きく、
1に近いと時定数が小さい。そこで、第1積分回路21
における係数αを第2積分回路22の係数αに比較して
大きく(1に近く)設定することにより、図3に示すよ
うに、入力レベルがステップ状に立ち上がった際に、第
1積分回路21の出力は比較的速く立ち上がり、第2積
分回路22の出力はゆっくり立ち上がる。そして、減算
器23において両者の差をとることにより、ステップ状
の立ち上がりに対し、一旦値が上昇した後、0に戻る波
形を得ることができる。
【0017】ここで、この減算器23の出力は、入力の
レベル変化に応じた立ち上がり量を有するものになって
いる。そこで、この減算器23の出力を利用して第3積
分回路25における時定数を変化させれば、入力信号の
レベル変化量に応じた時定数での積分(ローパスフィル
タ)が達成できる。なお、絶対値回路24は、リリース
時においても正の値を得、これを用いて時定数制御を行
うためのものである。
【0018】そして、第3積分回路25の時定数を制御
するためには、ここにおける係数乗算器の係数aを絶対
値回路24の出力に応じて変化させれば良い。但し、絶
対値回路24の出力は必ずしも0〜1の値を取るとは限
らないため、図2に示すように係数kを乗算する係数乗
算器26を設け、これによって値の大きさを調整する。
そして、この係数乗算器26の出力αを第3積分回路2
5における2つの係数乗算器a、dに供給すると共に、
1−kα演算器27を介しもう1つの係数乗算器fに供
給することによって、第3積分回路25は入力信号の変
化量が大きい時に時定数が小さく、入力信号の変化量が
小さいときに時定数が大きくなる。そこで、第3積分回
路25の出力は、入力信号の大きさに対応したものであ
ると共に、レベル信号の変化量が大きい時には速く追従
し、変化量が小さい時にはゆっくり追従する入力レベル
検出信号となる。
【0019】従って、この第3積分回路25の出力をメ
イン信号処理部30に制御信号として供給し、ここでこ
の制御信号に応じてダイナミックレンジの圧縮処理を行
えば、所望の特性のダイナミックレンジの圧縮処理を行
うことができる。
【0020】なお、このダイナミックレンジの圧縮処理
は、従来例において記載したように、入力信号レベルが
0dBで入力信号をそのまま出力し、入力レベルが−6
0dBで入力信号を6dBアップして出力し、0dB〜
−60dBでは、ゲイン量を連続的に変化させるもので
あり、入力の変化に応じて、ゲインを調整するものであ
る。
【0021】また、本実施例によれば、第1積分回路2
1と第2積分回路22の時定数を変更したり、係数乗算
器26の係数を変更することで、第3積分回路25にお
ける時定数の変化幅を簡単に変更することができる。従
って、各種調整を非常に簡単に行うことができる。
【0022】さらに、アタック時の時定数は入力レベル
の変化量に応じて変更するが、リリース時の時定数は比
較的長い1つの時定数に固定する場合、上述の絶対値回
路24に代えて閾値回路を設けると良い。すなわち、図
4に示すように、減算器23からの出力が一定値以下の
場合所定の閾値の値を固定する。このようにすると、リ
リースの場合には、減算器23の出力は負になるため、
必ず閾値以下であり、時定数は閾値に設定されることに
なる。そこで、第3積分回路25のリリース時の時定数
を1つの時定数に固定することができ、アタック時に
は、上述と同様に入力レベルの変化量に応じて時定数が
変化することになる。
【0023】このように、本実施例によれば、デジタル
回路において、入力信号の変化量に応じた時定数で入力
信号レベルの検出が行え、このレベル信号を用いて、所
望の信号処理を行うことができる。なお、他の信号処理
においても、このような特性が必要であれば、利用でき
ることはいうまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る信号
処理装置によれば、デジタル信号処理において、入力信
号レベルの変化量に応じた時定数でのレベル検出が行
え、これを利用して、好適な信号処理を行うことができ
る。特に、簡易な回路により、時定数の連続的に変換さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体構成を示すブロック図。
【図2】時定数制御部20の構成を示すブロック図。
【図3】各部の波形を示す説明図。
【図4】閾値設定による処理の説明図。
【符号の説明】
10 入力レベル検出部 20 時定数制御部 30 メイン信号処理部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号に対する信号処理を入力信号の
    レベルに応じて変更する信号処理装置において、入力信号のレベルを検出する入力レベル検出部と、 この入力レベル検出部において検出した入力レベルから
    入力レベルの変動に応じた時定数で変化する制御信号を
    生成する時定数制御部と、 この時定数制御部からの制御信号に応じて入力信号を処
    理するメイン信号処理部と、 を有し、 前記時定数制御部は、 前記検出した信号レベルを第1の時定数で積分する第1
    積分回路と、 前記検出した信号レベルを第2の時定数で積分する第2
    積分回路と、 この第1および第2積分回路の両方の出力の差に基づい
    た時定数で前記検出した信号レベルを積分する第3積分
    回路と、 を含み、 第3積分回路の出力に前記制御信号を得る ことを特徴と
    する信号処理装置。
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US7333623B2 (en) 2002-03-26 2008-02-19 Oticon A/S Method for dynamic determination of time constants, method for level detection, method for compressing an electric audio signal and hearing aid, wherein the method for compression is used
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