JP3036929B2 - 熱交換器の冷媒分流装置 - Google Patents
熱交換器の冷媒分流装置Info
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- JP3036929B2 JP3036929B2 JP3291600A JP29160091A JP3036929B2 JP 3036929 B2 JP3036929 B2 JP 3036929B2 JP 3291600 A JP3291600 A JP 3291600A JP 29160091 A JP29160091 A JP 29160091A JP 3036929 B2 JP3036929 B2 JP 3036929B2
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- Japan
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- refrigerant
- heat exchanger
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- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は空気調和機の室内機等
に組込まれる熱交換器の冷媒分流装置に関する。
に組込まれる熱交換器の冷媒分流装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機の室内機に組込まれる熱交換
器の冷媒分流装置は、特開平1−55494号公報に記
載されたものがある。
器の冷媒分流装置は、特開平1−55494号公報に記
載されたものがある。
【0003】この熱交換器の冷媒分流装置は、例えば図
4に示すようなものであった。
4に示すようなものであった。
【0004】51は室内側等の熱交換器のほぼ中央側に
取付けられ冷媒を分流させるための分岐管、52はこの
分岐管へ冷媒を流入させる冷媒管、53はこの冷媒管に
形成した曲がり部で、この曲がり部は約75度曲げられ
ている。
取付けられ冷媒を分流させるための分岐管、52はこの
分岐管へ冷媒を流入させる冷媒管、53はこの冷媒管に
形成した曲がり部で、この曲がり部は約75度曲げられ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記熱交換器の冷媒分
流装置では、曲がり部53を通った冷媒はこの曲がり部
の曲げた方向と反対側の冷媒管内壁54に沿って流れ易
いので、分岐管51で均等に分流されず、冷媒が熱交換
器の一方側に偏って流れていた。
流装置では、曲がり部53を通った冷媒はこの曲がり部
の曲げた方向と反対側の冷媒管内壁54に沿って流れ易
いので、分岐管51で均等に分流されず、冷媒が熱交換
器の一方側に偏って流れていた。
【0006】このため、熱交換器での熱交換性能が低下
していた。
していた。
【0007】この発明は、熱交換器に流れる冷媒をほぼ
等しく分流できる熱交換器の冷媒分流装置を提供するも
のである。
等しく分流できる熱交換器の冷媒分流装置を提供するも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、熱交換器の
ほぼ中央に冷媒を分流させる分岐管を設け、この分岐管
へ冷媒を流入させる冷媒管に曲がり部を形成した熱交換
器の冷媒分流装置において、前記冷媒管には前記分岐管
と曲がり部との間にこの曲がり部の曲がり方向と逆の方
向に曲げられた補助曲がり部を形成したものである。
ほぼ中央に冷媒を分流させる分岐管を設け、この分岐管
へ冷媒を流入させる冷媒管に曲がり部を形成した熱交換
器の冷媒分流装置において、前記冷媒管には前記分岐管
と曲がり部との間にこの曲がり部の曲がり方向と逆の方
向に曲げられた補助曲がり部を形成したものである。
【0009】
【作用】この熱交換器の冷媒分流装置では、冷媒管の曲
がり部で管の一方の内壁側に偏流した冷媒は、補助曲が
り部で冷媒管の中央側に導びかれる。
がり部で管の一方の内壁側に偏流した冷媒は、補助曲が
り部で冷媒管の中央側に導びかれる。
【0010】
【実施例】この発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。
る。
【0011】図1及び図2において、1は熱交換器の冷
媒分流装置、2は室内側の熱交換器3のほぼ中央に設け
られた分岐管、4はこの分岐管に接続された冷媒管、5
は冷媒管に形成された曲がり部で、約75度曲げられて
いる。
媒分流装置、2は室内側の熱交換器3のほぼ中央に設け
られた分岐管、4はこの分岐管に接続された冷媒管、5
は冷媒管に形成された曲がり部で、約75度曲げられて
いる。
【0012】6は曲がり部5と分岐管2との間に形成さ
れた補助曲がり部で、この補助曲がり部は曲がり部5の
曲がり方向とは逆の方向に角度θ曲げられている。
れた補助曲がり部で、この補助曲がり部は曲がり部5の
曲がり方向とは逆の方向に角度θ曲げられている。
【0013】今、θは10度に設定している。
【0014】7は熱交換器の伝熱管、8は伝熱フィンで
ある。
ある。
【0015】尚、伝熱管7、冷媒管4及び分岐管2は外
径6.35mmのいわゆる2分の伝熱管を用い、各寸法
L,Mを26.0mm、50.0mmに設定している。
径6.35mmのいわゆる2分の伝熱管を用い、各寸法
L,Mを26.0mm、50.0mmに設定している。
【0016】9は熱交換器3に設けられた分岐管、10
はこの分岐管に接続された冷媒管である。
はこの分岐管に接続された冷媒管である。
【0017】冷媒管4,10は、熱交換器3が分離型空
気調和機の室内機本体11内に取付けられると図1の矢
印のように曲げられる。
気調和機の室内機本体11内に取付けられると図1の矢
印のように曲げられる。
【0018】すると、補助曲がり部6も連動して曲が
り、θは約15度となる。
り、θは約15度となる。
【0019】図3に示すように、室内機本体11内に
は、熱交換器3の他に、プレフィルター12、空気清浄
フィルター13、クロスフローファン14、ドレンパン
15、縦羽根16、横羽根17が配置されている。
は、熱交換器3の他に、プレフィルター12、空気清浄
フィルター13、クロスフローファン14、ドレンパン
15、縦羽根16、横羽根17が配置されている。
【0020】18,19は空気の吸込口、20は空気の
吹出口である。
吹出口である。
【0021】このように構成された熱交換器の冷媒分流
装置1で、冷媒管4及び分岐管2にどのように冷媒が流
れているのか実験を行った。
装置1で、冷媒管4及び分岐管2にどのように冷媒が流
れているのか実験を行った。
【0022】図2に示す冷媒管4の端部4aに冷媒を供
給するチャージシリンダーを接続し、分岐管2の端部2
a,2bに夫々ビニール袋を取付け、一定時間冷房運転
と同じ圧力で冷媒を流した。
給するチャージシリンダーを接続し、分岐管2の端部2
a,2bに夫々ビニール袋を取付け、一定時間冷房運転
と同じ圧力で冷媒を流した。
【0023】そして、曲げ角度θを変えて、端部2a,
2bに取付けたビニール袋内の冷媒量の重量比を調査し
た。
2bに取付けたビニール袋内の冷媒量の重量比を調査し
た。
【0024】曲げ角度θが0度のとき、端部2a,2b
に流れる冷媒量の比は30:70であった。
に流れる冷媒量の比は30:70であった。
【0025】また、曲げ角度θが10度のとき、冷媒量
の比は45〜50:55〜50、θが20度のとき5
5:45、θが30度のとき60:40、θが40度の
とき65:35であった。
の比は45〜50:55〜50、θが20度のとき5
5:45、θが30度のとき60:40、θが40度の
とき65:35であった。
【0026】曲げ角度θが10度から30度のとき、端
部2a,2bに流れる冷媒の量がほぼ均等になることが
分かった。
部2a,2bに流れる冷媒の量がほぼ均等になることが
分かった。
【0027】このため、θは10度から30度が好まし
く、最適なのは10度であることが分かった。
く、最適なのは10度であることが分かった。
【0028】この冷媒分流装置1では補助曲がり部6の
曲げ角度θを10度に設定しているが、冷媒管4を図1
の一点鎖線のように曲げると補助曲がり部6の曲げ角度
θは約15度となる。
曲げ角度θを10度に設定しているが、冷媒管4を図1
の一点鎖線のように曲げると補助曲がり部6の曲げ角度
θは約15度となる。
【0029】そしてこの冷媒分流装置1を組込んだ室内
機11と、曲げ角度θを0度に設定していた従来の冷媒
分流装置を組込んだ室内機との比較実験を行った。
機11と、曲げ角度θを0度に設定していた従来の冷媒
分流装置を組込んだ室内機との比較実験を行った。
【0030】冷房運転時において使用条件を同じにし、
出口側の伝熱管7a,7bの温度を測ると、従来のもの
の温度は13.0℃,8.9℃であり、一方に冷媒が偏
って流れていた。
出口側の伝熱管7a,7bの温度を測ると、従来のもの
の温度は13.0℃,8.9℃であり、一方に冷媒が偏
って流れていた。
【0031】しかし、この発明の伝熱管7a,7bの温
度は共に9.3℃であり、両者の温度に差がなく、熱交
換器3の冷媒流路にほぼ等しい量の冷媒が流れているこ
とが確認された。
度は共に9.3℃であり、両者の温度に差がなく、熱交
換器3の冷媒流路にほぼ等しい量の冷媒が流れているこ
とが確認された。
【0032】しかも、従来の冷媒分流装置を組込んだ室
内機に比べて、本発明の冷媒分流装置1を組込んだ室内
機11は約3%冷凍能力の向上したことが確認された。
内機に比べて、本発明の冷媒分流装置1を組込んだ室内
機11は約3%冷凍能力の向上したことが確認された。
【0033】このように、この発明による熱交換器の冷
媒分流装置1は冷媒を熱交換器3にほぼ等しく分流させ
るので、熱交換器3での熱交換性能を向上させることが
できる。
媒分流装置1は冷媒を熱交換器3にほぼ等しく分流させ
るので、熱交換器3での熱交換性能を向上させることが
できる。
【0034】
【発明の効果】この発明は、熱交換器の冷媒分流装置に
おいて、冷媒管には、分岐管と曲がり部との間にこの曲
がり部の曲がり方向と逆の方向に曲げられた補助曲がり
部を形成したので、冷媒管の曲がり部で管の一方の内壁
側に偏流した冷媒が、補助曲がり部で冷媒管の中央側に
導びかれ熱交換器への冷媒が分岐管でほぼ等しく分流さ
れるから、熱交換器での熱交換性能を向上させることが
できる。
おいて、冷媒管には、分岐管と曲がり部との間にこの曲
がり部の曲がり方向と逆の方向に曲げられた補助曲がり
部を形成したので、冷媒管の曲がり部で管の一方の内壁
側に偏流した冷媒が、補助曲がり部で冷媒管の中央側に
導びかれ熱交換器への冷媒が分岐管でほぼ等しく分流さ
れるから、熱交換器での熱交換性能を向上させることが
できる。
【図1】この発明の一実施例を示す熱交換器の冷媒分流
装置の側面図である。
装置の側面図である。
【図2】同熱交換器の冷媒分流装置の要部断面図であ
る。
る。
【図3】同熱交換器の冷媒分流装置を組込んだ空気調和
機の室内機の断面図である。
機の室内機の断面図である。
【図4】従来の熱交換器の冷媒分流装置の要部断面図で
ある。
ある。
【符号の説明】 1 熱交換器の冷媒分流装置 2 分岐管 4 冷媒管 5 曲がり部 6 補助曲がり部
Claims (1)
- 【請求項1】 熱交換器のほぼ中央に冷媒を分流させる
分岐管を設け、この分岐管へ冷媒を流入させる冷媒管に
曲がり部を形成した熱交換器の冷媒分流装置において、
前記冷媒管には前記分岐管と曲がり部との間にこの曲が
り部の曲がり方向と逆の方向に曲げられた補助曲がり部
を形成したことを特徴とする熱交換器の冷媒分流装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3291600A JP3036929B2 (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | 熱交換器の冷媒分流装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3291600A JP3036929B2 (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | 熱交換器の冷媒分流装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05126355A JPH05126355A (ja) | 1993-05-21 |
JP3036929B2 true JP3036929B2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=17771046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3291600A Expired - Fee Related JP3036929B2 (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | 熱交換器の冷媒分流装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3036929B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3375247B2 (ja) * | 1996-03-28 | 2003-02-10 | 東芝キヤリア株式会社 | 空気調和機 |
US10830513B2 (en) | 2015-09-07 | 2020-11-10 | Mitsubishi Electric Corporation | Distributor, layered header, heat exchanger, and air-conditioning apparatus |
JP2018162920A (ja) * | 2017-03-27 | 2018-10-18 | 株式会社富士通ゼネラル | 空気調和機 |
CN112460862B (zh) * | 2020-11-18 | 2022-02-11 | 西安交通大学 | 一种分路体进液装置及其方法和应用 |
-
1991
- 1991-11-07 JP JP3291600A patent/JP3036929B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05126355A (ja) | 1993-05-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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