JP3036146U - 竹製平板および竹製平板の積層体 - Google Patents

竹製平板および竹製平板の積層体

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JP3036146U JP1996010507U JP1050796U JP3036146U JP 3036146 U JP3036146 U JP 3036146U JP 1996010507 U JP1996010507 U JP 1996010507U JP 1050796 U JP1050796 U JP 1050796U JP 3036146 U JP3036146 U JP 3036146U
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五一 高木
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 不要部分を取り除いた生竹を展開して得られ
る平板を用いたものでありながら、建材や家具の表面材
として永年使用しても反り変形や、黴、虫付きなどの生
じにくい竹製平板や竹製平板の積層体を提供する。 【解決手段】 生竹を展開して得られる平板に燻煙処理
または炭化処理を施すことによって竹製平板Aを得る。
そのような2枚の平板A,A’を積層して積層体Cを得
る。2枚の平板A,A’は、展開前の生竹の内面に相当
する面11,11’同士が重なり合っている。2枚の平
板A,A’の繊維軸31a,31a’は互いに直交して
いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、壁板、床板、天井板といった建材として、家具の表面材として、さ らにはコンクリート型枠用パネルとして用いられる竹製平板および竹製平板の積 層体に関する。
【0002】
【従来の技術】
森林伐採に伴う木材資源の枯渇を回避するために、従来の木板の代替品として 竹を用いることが注目されている。このような状況下で、特開平6−32050 4号公報により、生竹から幅広の平板を製作する方法が提案されている。
【0003】 この公報に記載されている竹製平板の製作方法は、伐採した生竹から枝葉など の不要部分を取り除いて太さが全長に亘って略一様な生竹を得、図4のようにそ の生竹Bの周方向の1個所に幅狭の縦溝1を形成し、その縦溝1に近い部分から 数段階を経て図5〜図8のように生竹Bを徐々に展開していって最終的に図9に 示した平板5に仕上げるというものである。図5〜図8においては、生竹Bを展 開して平板化された部分を展開部2として示してある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、竹は繊維質の多い植物であり、しかも上記した方法で得られる 平板5の元々の生竹の形は円筒形であるため、上記した展開工程を経て製作され た竹製平板5をそのまま天井材などの建材や家具の表面材、コンクリート型枠用 パネルなどに用いると、経時による吸湿や乾燥などが原因となって元々の生竹の 形に近付こうとするような反り変形を生じるおそれが多分にある。また、釘打ち などを行ったときに、繊維に沿って亀裂や割れが生じやすいという性質を持って いる。
【0005】 本考案は以上の事情に鑑みてなされたものであり、生竹を展開して得られる竹 製平板でありながら、上掲したような建材や家具の表面材、コンクリート型枠用 パネルなどに使用しても反り変形、亀裂や割れ、黴、腐敗、虫付きなどが発生し にくい竹製平板および竹製平板の積層体を提供することを目的とする。 また、本考案は、建材や家具の表面材などに用いた場合に、空気中の臭気や湿 気を除去する機能を備えた竹製平板および竹製平板の積層体を提供することを目 的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る考案の竹製平板は、不要部分を取り除いた生竹を展開して得ら れる竹製平板であって、燻煙処理または炭化処理のいずれか一方の処理が施され ている、というものである。
【0007】 「燻煙処理」は、対象物を燻煙中にさらす処理である。「燻煙処理」の施され た竹製平板は油分や水分が取り除かれて乾燥しているので、経時による反り変形 や、黴、腐敗、虫付きなどが発生しにくい。その上、その外面に「燻煙処理」に 伴う独特の色調と光沢が付与されるので、壁板、床板、天井板といった建材や家 具の表面材などのように目に見える部分に用いられる平板材として有益である。 「炭化処理」は、対象物を加圧下で炭化する処理である。この「炭化処理」は竹 製平板の外面や内部が薄茶色ないし茶褐色に変色する程度の処理であることが望 ましく、そのような「炭化処理」の施された竹製平板は、乾燥していて、生竹の 展開後に残る応力が解消しているので、反り変形や、黴、腐敗、虫付きなどが発 生しにくく、表面仕上げや溝加工を行いやすく、外面に「炭化処理」に伴う独特 の色と光沢が付与されるのみならず、溝加工などによって露出した面にも「炭化 処理」に伴う独特の色と光沢が現れるので、壁板、床板、天井板といった建材や 家具の表面材などのように目に見える部分に用いられる平板材として有益である 。また、釘打ちなどに伴う亀裂や割れも生じにくくなる。
【0008】 上記竹製平板に対しては、「燻煙処理」または「炭化処理」のうちのいずれか 一方の処理が施されていればよい。
【0009】 請求項2に係る考案の竹製平板の積層体は、不要部分を取り除いた生竹を展開 して得られる2枚の竹製平板が、展開前の生竹の内面に相当する面同士が重なり 合うようにして接着剤で接合され、2枚の上記平板の両方に、燻煙処理または炭 化処理のいずれか一方の処理が施されている、というものである。
【0010】 この考案によれば、上述した「燻煙処理」または「炭化処理」による作用が2 枚の竹製平板によって発揮される。また、2枚の竹製平板が、展開前の生竹の内 面に相当する面同士が重なり合うようにして接着剤で接合されているので、一方 の平板が反り変形を生じようとする方向と他方の平板が反り変形を生じようとす る方向とが反対向きになるので、それぞれの平板が他の平板の反り変形を阻止す る作用を発揮して、全体として反り変形がきわめて生じにくいものになる。
【0011】 請求項3に係る考案の竹製平板の積層体は、不要部分を取り除いた生竹を展開 して得られる2枚の竹製平板が、展開前の生竹の内面に相当する面同士が重なり 合うようにして接着剤で接合され、2枚の上記平板の一方に燻煙処理が、他方に 炭化処理がそれぞれ施されている、というものである。
【0012】 この考案によれば、一方の平板によって上述した「燻煙処理」による作用が発 揮され、他方の平板によって上述した「炭化処理」による作用が発揮される。一 方の平板と他方の平板とが互いに反り変形を阻止する作用を発揮する点は、請求 項2の考案の場合と同様である。
【0013】 請求項4に係る考案の竹製平板の積層体は、不要部分を取り除いた生竹を展開 して得られる2枚の竹製平板の間に少なくとも1枚の他の材質の板材でなる中間 材が挾み込まれ、その中間材とその両側の2枚の上記平板における展開前の生竹 の内面に相当する面とが重なり合うようにしてその中間材と2枚の上記平板とが 接着剤で接合され、2枚の上記平板の両方に、燻煙処理または炭化処理のいずれ か一方の処理が施されている、というものである。
【0014】 この考案によれば、請求項1について説明した「燻煙処理」または「炭化処理 」による作用が2枚の竹製平板によって発揮される。また、2枚の竹製平板の間 に、少なくとも1枚の他の材質の板材でなる中間材が挾み込まれて積層体が増厚 されており、しかも表裏両面に竹製平板の外面が現れるので、見かけ上、竹製で あるかのような肉厚の厚い積層体を製作することができる。さらに、一方の平板 や他方の平板の反り変形が、その間に挟み込まれている上記中間材によって阻止 される。
【0015】 請求項5に係る考案の竹製平板の積層体は、不要部分を取り除いた生竹を展開 して得られる2枚の竹製平板の間に少なくとも1枚の他の材質の板材でなる中間 材が挾み込まれ、その中間材とその両側の2枚の上記平板における展開前の生竹 の内面に相当する面とが重なり合うようにしてその中間材と2枚の上記平板とが 接着剤で接合され、2枚の上記平板の一方に燻煙処理が、他方に炭化処理がそれ ぞれ施されている、というものである。
【0016】 この考案によれば、一方の平板によって上述した「燻煙処理」による作用が発 揮され、他方の平板によって上述した「炭化処理」による作用が発揮される。ま た、見かけ上、竹製であるかのような肉厚の厚い積層体を製作することができる 点や、一方の平板や他方の平板の反り変形が、その間に挟み込まれている上記中 間材によって阻止される点は、請求項4に係る考案と同様である。
【0017】 請求項6に係る考案の竹製平板の積層体は、請求項3、請求項4、請求項5の いずれかに記載したものにおいて、2枚の平板がそれらの繊維軸を直交させて配 備されている、というものである。
【0018】 この考案によれば、反り変形を防止する作用がいっそう顕著に発揮される。 上記した各考案に係る竹製平板やその積層体は、竹製平板に施されている「燻 煙処理」や「炭化処理」によって空気中の湿気や臭気を吸収する機能が付与され ているだけでなく、竹繊維の分布密度がほどよく高められた状態に調質されて曲 げ強度、圧縮強度、耐摩耗性などの機械的性質が生竹に比べて大幅に改善されて いる。また、「燻煙処理」や「炭化処理」により、釘打ち時に竹繊維に沿うよう な拡開割れが生じにくくなっているので、釘打ちなどに伴う拡開作用を受けるこ との多い壁板、床板、天井材などの建材、家具の表面材、コンクリート型枠用パ ネルなどとしてきわめて有益に用い得るものである。しかも、その表面には木材 では表現され得ない竹に特有の繊維模様や竹節模様が具現されるので、上記した 建材などに用いることによって、塗装などの表面被覆処理を施さなくても満足の いく美観ないし趣味感、さらには清涼感や高級感が得られ、デザイン性にも優れ ている。
【0019】
【考案の実施の形態】
図1(a)は請求項1に係る考案の実施の一形態を示す竹製平板Aを概略的に 示した斜視図、同図(b)は同図(a)のIa部を拡大した斜視図である。
【0020】 この竹製平板Aは、枝葉などの不要部分を取り除いた生竹を展開して得られる ものであり、「燻煙処理」または「炭化処理」のいずれか一方の処理が施されて いる。この平板Aは、生竹を展開して得られたものであるので、同図(a)で表 現されているように、その表面10や側面20には無数の竹繊維31が平行に延 びている状態が具現され、これが木材の表面模様では得られない目新しい繊維模 様として満足のいく美観を呈する。上記平板Aの表面10や側面20といった外 面に、透明光沢を持った上塗り剤や透明着色塗料を塗布しておいても、あるいは 、その外面に不透明の着色塗料を塗布しておいてもよい。
【0021】 上記平板Aには「燻煙処理」または「炭化処理」のいずれか一方の処理が施さ れている。「燻煙処理」は、平板Aの油分や水分を取り除いてそれを乾燥させる ことに役立つので、平板Aの経時による反り変形を防いだり、黴、腐敗、虫付き などを発生しにくくする上で有益である。「燻煙処理」の施された平板Aの外面 には、その「燻煙処理」に伴う独特の色調と光沢が付与されるので、壁板、床板 、天井板といった建材や家具の表面材などのように目に見える部分での用途に特 に適する。「炭化処理」は、オートクレーブなどの炭化処理用の圧力釜に処理前 の平板を入れ、2〜5kg/cm2 程度の加圧下で、外面や内部を薄茶色ないし 茶褐色に変色させる処理であることが望ましい。「炭化処理」の施された平板A は、乾燥していて、生竹の展開後に残る応力が解消しているので、反り変形が生 じにくく、黴、腐敗、虫付きなどが発生しにくいばかりでなく、表面仕上げや溝 加工を行いやすいものとなり、さらに、外面に「炭化処理」に伴う独特の色と光 沢が付与される。その上、溝加工を行うことによって露出した面にも「炭化処理 」に伴う独特の色と光沢が現れるので、壁板、床板、天井板といった建材や家具 の表面材などのように目に見える部分に用いられる平板材として有益である。ま た、釘打ちなどに伴う亀裂や割れも生じにくくなる。さらに、「燻煙処理」や「 炭化処理」の施された上記平板Aは、空気中の湿気や臭気を吸収する機能が付与 されているだけでなく、竹繊維の分布密度がほどよく高められた状態に調質され て曲げ強度、圧縮強度、耐摩耗性などの機械的性質が生竹に比べて大幅に改善さ れているので、上掲した建材や家具の表面材などとしてきわめて好適に用い得る 。
【0022】 図2(a)は請求項2、請求項3または請求項6に係る考案の実施の一形態を 示す竹製平板の積層体Cを概略的に示した斜視図、同図(b)は同図(a)のI Ia部を拡大した斜視図である。この積層体Cには、図1で説明したものと同じ 2枚の平板A,A’が用いられている。請求項2に係る考案の積層体Cについて は、2枚の平板A,A’の両方に、燻煙処理または炭化処理のいずれか一方の処 理が施されている。また、請求項3に係る考案の積層体Cについては、2枚の平 板A,A’のうちの一方Aに「燻煙処理」が、他方A’に「炭化処理」がそれぞ れ施されている。平板A,A’に施されている「燻煙処理」や「炭化処理」につ いては既述したので、ここではそれらの処理の詳細を省略するけれども、それら の処理の施された2枚の平板A,A’のそれぞれによって、既述した「燻煙処理 」や「炭化処理」に伴う反り変形の防止作用や、黴、腐敗、虫付きなどの防止作 用、独特の色調と光沢が付与される作用、表面仕上げや溝加工を行いやすくする 作用、などが発揮される点は既述したところと同様である。したがって、相応部 分に同一符号を付すことにする。
【0023】 図2の積層体Cにおいて、2枚の平板A,A’は、枝葉などの不要部分を取り 除いた生竹を展開して得られており、それらの平板A,A’が、展開前の生竹の 内面に相当する面11,11’同士が重なり合うようにして接着剤で接合されて いる。また、一方の平板Aの竹繊維31の繊維軸31aと他方の平板A’の竹繊 維31’の繊維軸31a’とが直交するように、2枚の平板A,A’が配備され ている。
【0024】 図2の積層体Cによると、2枚の平板A,A’が、展開前の生竹の内面に相当 する面11,11’同士が重なり合うようにして接着剤で接合されているので、 一方の平板Aが反り変形を生じようとする方向と他方の平板A’が反り変形を生 じようとする方向とが反対向きになり、しかも、一方の平板Aの竹繊維31の繊 維軸31aと他方の平板A’の竹繊維31’の繊維軸31a’とが直交している ので、それぞれの平板A,A’が相互に反り変形を阻止する作用を発揮して、積 層体Cとしては反り変形がきわめて生じにくいものになっている。
【0025】 図3(a)は請求項4または請求項5に係る考案の実施の一形態を示す竹製平 板の積層体Dを概略的に示した斜視図、同図(b)は同図(a)のIIIa部を 拡大した斜視図である。この積層体Dにも図1で説明したものと同じ2枚の平板 A,A’が用いられている。請求項4に係る考案の積層体Dについては、2枚の 平板A,A’の両方に、「燻煙処理」または「炭化処理」のいずれか一方の処理 が施されている。また、請求項5に係る考案の積層体Dについては、2枚の平板 A,A’のうちの一方Aに「燻煙処理」が、他方A’に「炭化処理」がそれぞれ 施されている。平板A,A’に施されている「燻煙処理」や「炭化処理」につい ては既述したので、ここではそれらの処理の詳細を省略するけれども、それらの 処理の施された2枚の平板A,A’のそれぞれによって、既述した「燻煙処理」 や「炭化処理」に伴う反り変形の防止作用や、黴、腐敗、虫付きなどの防止作用 、独特の色調と光沢が付与される作用、表面仕上げや溝加工を行いやすくする作 用、などが発揮される点は既述したところと同様である。したがって、相応部分 に同一符号を付すことにする。
【0026】 図3の積層体Dにおいて、2枚の平板A,A’は、枝葉などの不要部分を取り 除いた生竹を展開して得られている。そして、それら2枚の平板A,A’の間に 1枚の他の材質の板材でなる中間材Pが挾み込まれ、その中間材Pとその両側の 2枚の上記平板A,A’における展開前の生竹の内面に相当する面11,11’ とが重なり合うようにしてその中間材Pと2枚の上記平板A,A’とが接着剤で 接合されている。また、一方の平板Aの竹繊維31の繊維軸31aと他方の平板 A’の竹繊維31’の繊維軸31a’とが直交するように、2枚の平板A,A’ が配備されている。上記中間材Pに用いる板材は、竹製でない板材であれば何で もよく、たとえば木板やプラスチック板、合板、あるいは再生プラスチック板な どを用いることができる。
【0027】 図3の積層体Dによると、2枚の平板A,A’の間に、中間材Pが挾み込まれ てその積層体Dが増厚されており、しかも表裏両面には竹製平板A,A’の外面 が現れるので、見かけ上、竹製であるかのような肉厚の厚い積層体Dとなる。こ のような積層体Dは、竹製平板A,A’を2枚用いただけであるにもかかわらず 、その肉厚が竹以外の材料でなる中間材Pによって増厚されているので、竹製の 3枚の平板を用いて同じ肉厚を得たものに比べて安価である。また、一方の平板 Aや他方の平板A’の反り変形が、その間に挟み込まれている上記中間材Pによ って阻止される。
【0028】 図3の積層体Dでは、中間材Pに1枚の板材を用いているけれども、2枚また はそれより多い枚数の板材を接合したものを中間材として用いることもできる。
【0029】 壁板、床板、天井板といった建材や、箪笥や机などの家具の表面材として上記 した平板Aや積層体C,Dを用いる場合、その全体厚さ寸法を2〜20mm、縦 横の長さ寸法を200×40cm程度にしておくと、それらの平板Aや積層体C ,Dをパネルとして取り扱うことができるようになるので便利である。コンクリ ート型枠用パネルとして用いる場合でも同様である。しかし、厚さ寸法や縦横長 さ寸法については、それらの用途や適用場所に応じて種々変更して適切な寸法を 選定すべきである。また、上記した平板Aや積層体C,Dは、それらの辺部に段 付加工や溝付け加工を施してその板材用積層体を縦横に並べて用いることも可能 である。
【0030】
【考案の効果】
本考案によれば、反り変形や、黴、腐敗、虫付きなどを生じにくく、また、独 特の色調と光沢が付与される作用、表面仕上げや溝加工を行いやすくする作用、 などが発揮される竹製平板やその積層体を提供することができる。そして、これ らの竹製平板やその積層体は、壁材、床材、天井材といった建材、家具の表面材 、コンクリート型枠などの用途に用いた場合に、従来の木板の代用品として十分 満足できるものである。また、場合によっては、木板では得られない特性を備え た建材や家具の表面材として好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は請求項1に係る考案の実施の一形態を
示す竹製平板を概略的に示した斜視図である。(b)は
(a)のIa部を拡大した斜視図である。
【図2】(a)は請求項2または請求項3に係る考案の
実施の一形態を示す竹製平板の積層体を概略的に示した
斜視図である。(b)は(a)のIIa部を拡大した斜
視図である。
【図3】(a)は請求項4または請求項5に係る考案の
実施の一形態を示す竹製平板の積層体を概略的に示した
斜視図である。(b)は(a)のIIIa部を拡大した
斜視図である。
【図4】縦溝を形成した生竹の概略正面図である。
【図5】生竹の一部を展開した状態を示す概略正面図で
ある。
【図6】生竹をさらに展開した状態を示す概略正面図で
ある。
【図7】生竹をさらに展開した状態を示す概略正面図で
ある。
【図8】生竹をさらに展開した状態を示す概略正面図で
ある。
【図9】生竹を完全に展開することによって得られた平
板の概略正面図である。
【符号の説明】
A,A’ 平板(竹製平板) B 生竹 11,11’ 展開前の生竹の内面に相当する面 31a,31a’ 繊維軸 P 中間材

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不要部分を取り除いた生竹を展開して得
    られる竹製平板であって、燻煙処理または炭化処理のい
    ずれか一方の処理が施されていることを特徴とする竹製
    平板。
  2. 【請求項2】 不要部分を取り除いた生竹を展開して得
    られる2枚の竹製平板が、展開前の生竹の内面に相当す
    る面同士が重なり合うようにして接着剤で接合され、2
    枚の上記平板の両方に、燻煙処理または炭化処理のいず
    れか一方の処理が施されていることを特徴とする竹製平
    板の積層体。
  3. 【請求項3】 不要部分を取り除いた生竹を展開して得
    られる2枚の竹製平板が、展開前の生竹の内面に相当す
    る面同士が重なり合うようにして接着剤で接合され、2
    枚の上記平板の一方に燻煙処理が、他方に炭化処理がそ
    れぞれ施されていることを特徴とする竹製平板の積層
    体。
  4. 【請求項4】 不要部分を取り除いた生竹を展開して得
    られる2枚の竹製平板の間に少なくとも1枚の他の材質
    の板材でなる中間材が挾み込まれ、その中間材とその両
    側の2枚の上記平板における展開前の生竹の内面に相当
    する面とが重なり合うようにしてその中間材と2枚の上
    記平板とが接着剤で接合され、2枚の上記平板の両方
    に、燻煙処理または炭化処理のいずれか一方の処理が施
    されていることを特徴とする竹製平板の積層体。
  5. 【請求項5】 不要部分を取り除いた生竹を展開して得
    られる2枚の竹製平板の間に少なくとも1枚の他の材質
    の板材でなる中間材が挾み込まれ、その中間材とその両
    側の2枚の上記平板における展開前の生竹の内面に相当
    する面とが重なり合うようにしてその中間材と2枚の上
    記平板とが接着剤で接合され、2枚の上記平板の一方に
    燻煙処理が、他方に炭化処理がそれぞれ施されているこ
    とを特徴とする竹製平板の積層体。
  6. 【請求項6】 2枚の竹製平板がそれらの繊維軸を直交
    させて配備されている請求項3、請求項4、請求項5の
    いずれかに記載した竹製平板の積層体。
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