JP3033540U - 床パネル - Google Patents

床パネル

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JP3033540U
JP3033540U JP1996006738U JP673896U JP3033540U JP 3033540 U JP3033540 U JP 3033540U JP 1996006738 U JP1996006738 U JP 1996006738U JP 673896 U JP673896 U JP 673896U JP 3033540 U JP3033540 U JP 3033540U
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Inventor
輝幸 坂井
Original Assignee
有限会社住幸
渡辺 浩一
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端面相互を突合せて複数並設する床パネルに
おいて、設置時に床パネルの突合せた端面が浮き上がっ
てしまうので、これを解決した。 【解決手段】 ー側の床パネル本体5の端面を下部が上
部より突設するように斜設してー側斜面10を設ける。ー
側斜面10に凹部11を設ける。他側の床パネル本体5Aの
端面を上部が下部より突設して他側斜面10Aを設ける。
他側斜面10Aに前記凹部11に嵌合する凸部12を設ける。
ー側斜面10と他側斜面10Aを突合せて床パネル本体5,
5Aを並設して設置した際、凹部11に凸部12が嵌合す
る。床パネル本体5,5A相互を強固に連結して床パネ
ル本体5Aの浮き上がりを防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、端面相互を突合せて複数並設する床パネルに関する。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】
従来、断熱材や防音材等を設け複数並設する床パネルは、ー側の床パネル本体 の垂直な端面と他側の床パネル本体の垂直な端面を突合せて設置していた。この ような垂直な端面相互を突合せたものでは夫々の端面側が浮き上がってしまう問 題があった。このような問題を解決する手段として、ー側の床パネル本体の端面 形状を下部が突出するように段部を設けると共に他側の床パネル本体の端面形状 を上部が突出するように段部を設け、これら段部を係合させて設置することも周 知である。
【0003】 このように端面の段部を係合させて設置する床パネルにおいては、ー側の床パ ネルの端面側は押え付けられるので浮き上りにくいものの、他側の床パネルの端 面側は一側の床パネル本体の端面より浮き上がってしまうという問題がある。
【0004】 そこで本考案は端面相互を突合せて複数並設する床パネルにおいて、端面が浮 き上がることなく設置できる床パネルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1は、端面相互を突合せて複数並設する床パネルにおいて、ー側の床パ ネル本体の端面に凹部を設け、他側の床パネル本体の端面に前記凹部に嵌合する 凸部を設けたことを特徴とする床パネルであり、ー側の床パネル本体の凹部に他 側の床パネル本体の凸部を嵌合させることにより、床パネル本体の浮き上がりを 防止できる。
【0006】 請求項2では、前記凹部は前記ー側の床パネル本体の端面の幅方向に沿って形 成され、前記凸部は前記他側の床パネル本体の端面の幅方向に沿って形成された ことにより、凹部、凸部を長く設けて嵌合部分を多くして確実に床パネルの浮き 上がりを防止できる。
【0007】 請求項3では、前記凹部は、開口部の開口高さを奥部より大きく形成し、前記 凸部は先端が基端より細い形状に形成し、かつ前記凹部の凹部中心軸線と前記凸 部の凸部中心軸線が一致すると共に、これら凹部中心軸線、凸部中心軸線は他側 へ斜め上方に傾斜していることを特徴とする請求項2記載の床パネルであり、床 パネルを回動して設置する際、凸部を凹部に簡単に挿入して嵌合することができ る。
【0008】 請求項4では、前記凹部は水平な凹部底面部とこの凹部底面部の奥部より他側 へ斜め上方に向って形成される凹部斜面部からなり、前記凸部は前記凹部底面部 に係止する凸部水平面とこの凸部水平面の先端から他側へ斜め上方に向って形成 され前記凹部斜面部に係合可能な凸部斜面部からなることを特徴とする請求項3 記載の床パネルであり、凹部斜面部に凸部斜面部が係止して浮き上がりを防止で きる。
【0009】 請求項5は、前記凹部が前記ー側の床パネル本体の端面に多段に形成されると 共に、前記凸部が前記他側の床パネル本体の端面に多段に形成され、上段側の前 記凹部は下段側の前記凹部より小さく形成され、前記凹部に夫々嵌合する上段側 の前記凸部は下段側の前記凸部より小さく形成されたことを特徴とする請求項4 記載の床パネルであり、凹部、凸部を夫々多段に設けることにより、夫々の凹部 に凸部が係止して浮き上がりを確実に防止できる。
【0010】 請求項6では、前記凹部は半楕円形状に形成されると共に前記凸部は前記凹部 に嵌合する半楕円形状に形成されたことを特徴とする請求項3記載の床パネルで あり、凹部と凸部は半楕円形状の曲面により均一に嵌合するので、局部応力等の 発生がなく、凹部と凸部を嵌合させることができる。
【0011】 請求項7では、前記凹部中心軸線及び前記凸部中心軸線の方向は、前記ー側パ ネル本体のー側端面の上部の上角部を中心とし、前記凹部中心軸線及び前記凸部 中心軸線に接する仮想円弧の略仮想接線方向であることを特徴とする請求項3記 載の床パネルであり、ー側の床パネル本体と他側の床パネル本体の夫々の上角部 を付き当てて他側の床パネル本体を回動して設置する際、凸部が仮想円弧に沿う ようにして凹部にスムーズに挿入し嵌合できる。
【0012】 請求項8では、前記凸部は前記他側の床パネル本体の端面に固着する線状木材 により設けられることを特徴とする請求項2記載の床パネルであり、凸部を別部 材としてこれを他側の床パネルの端面に連結することにより、凸部の形状等を正 確にすることができる。
【0013】 請求項9では、前記ー側の床パネル本体の端面は上部が下部より突設し、前記 他側の床パネル本体の端面は下部が上部より突設して、係合するように設けられ ていることを特徴とする請求項1又は2記載の床パネルであり、端面の係止によ り床パネル本体の浮き上がりを防止できる。
【0014】 請求項10では、前記床パネル本体は、上面板と下面板との間に断熱材が設け られていることを特徴とする請求項1又は2記載の床パネルであり、床パネル本 体を設置することにより、断熱作用をなすことができる。
【0015】 請求項11では、前記凸部及び凹部は前記断熱材の外周を囲む枠材に設けられ ていることを特徴とする請求項10記載の床パネルであり、断熱材があらわれず にすみ強固に設けることができる。
【0016】 請求項12では、前記床パネル本体の上面材は化粧材であることを特徴とする 請求項10記載の床パネルであり、床パネル本体を設置するだけで施工を完了す ることができる。
【0017】 請求項13は、前記凸部と前記凹部が、前記化粧材の端面に設けられたことを 特徴とする請求項12記載の床パネルであり、前記凸部と前記凹部を直接化粧材 に設けることができる。
【0018】 請求項14は、前記床パネル本体の全周の端面にそれぞれ前記凸部または前記 凹部のいずれかを設けたことを特徴とする請求項2記載の床パネルであり、全方 向に隣接する床パネル本体を連結することができる。
【0019】
【実施形態】
以下、本考案の第1実施例を図1乃至図4を参照して説明する。図4に示すよ うに基礎コンクリート1の上面に土台2が設けられると共に、コンクリート台3 の上面に大引と称せられる支持台4が設けられる。そして土台2、支持台4に図 3に示すように床パネル本体5,5Aが複数並設されている。この床パネル5の 平面はほぼ畳大であり、合板等からなる上面板6の四方に枠材7が配設されると 共に、枠材7の下部に合板等からなる下面板8が設けられ、そしてこれらの内部 に発泡ウレタン等の断熱材9が設けられている。
【0020】 床パネル本体5,5Aを突合せる端面について説明する。ー側の床パネル本体 5の端面は、枠材7により下部が上部より突設するようにー側斜面10が形成され ている。床パネル本体5Aの端面は、枠材7Aにより上部が下部より突設するよ うに他側斜面10Aが形成されており、この他側斜面10Aはー側斜面10に係合する ように形成されている。ー側斜面10の略中央に凹部11が該ー側斜面10の幅方向に 沿って設けられると共に、他側斜面10Aの略中央には凹部11に嵌合する凸部12が 該他側斜面10Aの幅方向に沿って設けられている。凹部11は、凹部底面部13とこ の凹部底面部13の奥部15側より他側へ斜め上方に向って形成される凹部斜面部13 Aからなり、開口部14を奥部15より縦幅Aを大きく形成していると共に、奥部15 と開口部14の中心部を結ぶ凹部中心軸線16は他側へ斜め上方に向いている。一方 、凸部12は先端17より基端18を大きく形成しており、凸部底面部12Aが凹部底面 部13に係合し、凸部斜面部12Bが凹部斜面部13Aに係合するように形成されてい る。そして先端17と基端18の中心を結ぶ凸部中心軸線19はー側へ斜め下方に向い ている。中心軸線16,19の方向は、ー側パネル本体5の端面の上端、すなわち上 面板6の上角部20を中心として円を描いたときに仮想円弧21の接線と略同一方向 となるように設定されている。凸部12は枠材7Aに三角状に形成された溝23に、 菱形形状の雇種と称せられる線状木材24を接着等により固定して設けられるもの である。
【0021】 一方、土台2に対向する床パネル本体5,5Aの部分は垂直に形成されて垂直 端面25,25Aとなっている。この垂直端面25,25Aは土台2に上部水平部26が固 定された鉄製の掛金具27の下部水平部28に載置されるようになっている。そして 掛金具27と垂直端面25,25Aとの間に弾性を有するパッキン29が設けられている 。
【0022】 次に前記構成についてその作用を説明する。まず図2に示すように床パネル本 体5を設置する。この際予め上部水平部26が釘30により固定されている掛金具27 の下部水平部28に、垂直端面25側を載置すると共に、該箇所を釘31により固定す る。次に凹部底面部13より釘32を打付けて床パネル本体5を支持台4に固定する 。そして、上角部20に床パネル本体5Aの上角部20Aを突合せて床パネル本体5 Aをー側斜面10と他側の掛金具27Aとの間に挿入すると、凸部12が仮想円弧21に 沿って回動し開口部14より挿入して凹部11に嵌合する。尚、この際、パッキン29 ,29Aを多少圧縮して床パネル本体5Aを挿入するようにしてもよい。
【0023】 このようにして床パネル本体5,5Aが並設した状態では、図1に示すように 凹部12の凹部斜面部13Aに、凸部12の斜面部12Bが係合して押え付けられるので 、他側斜面10Aが浮き上がるようなことはなく設置できる。この後、掛金具27A の下部水平部28Aに釘31Aにより垂直端面25A側を固定するものである。
【0024】 このように床パネル本体5,5Aを並設して設置した後、図3に示すように床 パネル本体5Bを設置する。この場合は床パネル本体5の長辺部33に設けられた 凹部(図示せず)に、床パネル本体5Bの長辺部33Aに設けられた凸部(図示せ ず)を嵌合するように設置するものである。このようにして順次床パネル本体5 ,5A,5B,5C,5D,5Eを並設して設置することにより完了させるもの である。このような設置の際、床パネル本体5等の周囲にはパッキン29,29Aが 配置されているので、このパッキン29,29Aの適所を順次縮めて、床パネル本体 5等を順次設置することができる。
【0025】 以上のように、本考案の実施例では請求項1に対応して、ー側の床パネル本体 5の端面に凹部11を設け、他側の床パネル本体5Aの端面に凸部12を設けたこと により、床パネル本体5,5Aを並設して設置した際、凹部11に凸部12が嵌合し て、床パネル本体5,5A相互を強固に連結して床パネル本体5,5Aの浮き上 がりを防止できる。
【0026】 さらに、本考案の実施例では請求項2に対応して、前記凹部11は端面たる前記 ー側斜面10の幅方向に沿って形成され、前記凸部12は端面たる前記他側斜面10A の幅方向に沿って形成されることにより、凹部11、凸部12を夫々長く形成できる 。この結果凹部11と凸部12による嵌合による連結部分を長くでき、強固に連結す ることができる。
【0027】 また、本考案の実施例では請求項3に対応して、前記凹部11は、開口部14の開 口高さAを奥部15より大きく形成し、前記凸部12は先端17を基端18より細い形状 に形成し、さらに凹部11の凹部中心軸線16と前記凸部12の凸部中心軸線16Aが一 致すると共に、これら凹部中心軸線16、凸部中心軸線16Aは他側へ斜め上方へ傾 斜していることにより、床パネル本体5を設置した後に該床パネル本体5の上角 部20に床パネル本体5Aの上角部20Aを突合せた後、床パネル本体5Aを回動す ることにより、凹部11に凸部12が挿入して簡単に嵌合することができる。
【0028】 また、本考案の実施例では請求項4に対応して、前記凹部11は、水平な凹部底 面部13とこの凹部底面部13の奥部15より他側へ斜め上方に向って形成される凹部 斜面部13Aからなり、前記凸部12は、前記凹部底面部13に係止する凸部底面部12 Aとこの凸部底面部12Aの先端から他側へ斜め上方に向って形成され前記凹部斜 面部13Aに係合可能な凸部斜面部12Bからなることにより、凹部底面部13より釘 32を打付けて該箇所を支持台4に簡単に固定することができる。
【0029】 また、本考案の実施例では請求項7に対応して、前記凹部中心軸線16、凸部中 心軸線19の方向は、ー側パネル本体5のー側端面の上角部20を中心とし、前記凹 部中心軸線16、凸部中心軸線19に接する仮想円弧21の略接線方向であることによ り、上角部20と上角部20Aを突合せた後に床パネル本体5Aを回動して該床パネ ル本体5Aを設置する際、凸部12の先端17が仮想円弧21に沿って凹部11に挿入し 、スムーズに嵌合することができる。
【0030】 さらに、本考案の実施例では請求項8に対応して、前記凸部12は床パネル本体 5Aの端面に固着する雇種等と称せられる別体な線状木材24により設けられるこ とにより、床パネル本体5の枠材7Aに直接凸部12を形成せずに済み予め正確に 製作した線状木材24を溝23に固着するだけでよく、凸部12を正確にしかも簡単に 設けることができる。
【0031】 また、本考案の実施例では請求項9に対応して、前記ー側端面は上部が下部よ り突設するようにしてー側斜面10を形成し、前記他側端面は下部が上部より突設 するように他側斜面10Aを形成することにより、ー側斜面10を他側斜面10Aを押 圧するようにできるので、確実にー側斜面10を固定でき、ひいては他側斜面10A の浮き上がりも確実に防止できる。
【0032】 さらに、本考案の実施例では請求項10に対応して、床パネル本体5は、上面 板6と下面板8との間に断熱材9が設けられているので、床パネル本体5を設置 することにより、断熱材9も同時に設置できる。このために作業効率の向上を図 ることができる。
【0033】 また、本考案の実施例では請求項11に対応して、前記凸部12及び凹部11は前 記断熱材9の外周を囲む枠材7に設けられているので、断熱材9があらわれずに すみ、さらに床パネル5を強固に設けることができる。
【0034】 以下に本考案の他の実施例について説明する。尚、前記第1実施例と同一部分 には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0035】 図5は第2実施例を示しており、ー側斜面10に複数の凹部11,11Uを設け、一 方他側斜面10Aに複数の凸部12,12Uを設けたものである。そして上段の凹部11 U、凸部12Uは夫々下段の凹部11、凸部12より小さく形成されている。
【0036】 したがって、上角部20,20Aを突合せて床パネル本体5Aを回動して設置する 際には、凹部11に凸部12が、凹部11Uに凸部12Uが嵌合して連結される。尚、凹 部11U、凸部12Uの中心軸線(図示せず)は、上述の凸部中心軸線16、凸部中心 軸線19と平行に設けられる。
【0037】 このように、本考案の実施例では請求項5に対応して、前記凹部11,11Uが前 記ー側斜面10に多段に形成されると共に,凹部11の大きさを上段側の凹部11Uよ り大きくし、前記凸部12,12Uが他側斜面10Aに多段に形成されると共に,凸部 12の大きさを上段側の凸部12Uより大きくすることにより、凹部11,11Uと凸部 12,12Uによる嵌合箇所を複数段とすることができ、連結強度を向上することが できる。
【0038】 図6及び図7は第3実施例を示しており、この実施例では前記凹部41は半楕円 形状に形成されると共に前記凸部42は前記凹部41に嵌合する半楕円形状に形成さ れている。そして夫々半楕円形状の凹部41、凸部42の凹部中心軸線43、凸部中心 軸線44は、ー側パネル本体5Aのー側端面の上角部20Aを中心とし、前記凹部中 心軸線43、凸部中心軸線44に接する仮想円弧21の略接線方向に設けられている。 さらに、半楕円形状凹部41、半楕円形状凸部42は夫々ー側斜面10、他側斜面10A の幅方向に沿って設けられている。
【0039】 したがって、予め床パネル本体5を設置し、そして図7に示すように上角部20 ,20Aを突合せて床パネル本体5Aを回動して設置する際には、半楕円形状凹部 41に半楕円形状凸部42が嵌合して連結される。
【0040】 このように、本考案の実施例では請求項6に対応して、凹部41は半楕円形状に 形成すると共に前記凸部42は前記半楕円形状の凹部に嵌合する半楕円形状に形成 され、前記半楕円形状の凹部41の凹部中心軸線43は他側へ斜め上方に向って形成 されると共に前記半楕円形状の凸部42の凸部中心軸線44は他側へ斜め上方に向っ て形成され、かつ凹部中心軸線43、凸部中心軸線44は仮想円弧21と接するように 設けたことにより、凸部42がスムーズに凹部41に挿入して嵌合し、さらに凹部41 の上部に凸部42の上部が係合するので、床パネル本体5Aの浮き上がりを防止す ることができる。しかも、半楕円形状の凹部41、凸部42が嵌合状態にしたとき、 その接触は曲面状となり。この結果凹部41と凸部42がほぼ均一な接触圧とするこ とができ、局部応力の発生がない。
【0041】 図8乃至図10は第4実施例を示しており、床パネル本体5,5Aは、年輪等 があらわれたいわゆるフローリング用木材などの上面板としての化粧材6Aと、 耐水合板などからなる下面板8との間に発泡ウレタン等の断熱材9を設けたもの であり、この床パネル本体5,5Aの平面は、幅500mm程度の正方形に形成 されている。そして床パネル本体5の化粧上面材6Aの二方向の端面には半楕円 形状の凹部11が設けられ、残りの二方向の端面には半楕円形状の凸部12が設けら れている。
【0042】 したがって、床パネル本体5を設置した後に、上角部20,20Aを突き合わせた 後に床パネル本体5Aを回動して、凹部11と凸部12を嵌合するものである。この ようにして床パネル本体5,5Aを順次設置するが、床パネル本体5の他の方向 の設置では、残った凹部11に隣接する床パネル本体(図示せず)の凸部(図示せ ず)を嵌合させればよい。さらに、床パネル本体5の残りの二方向にある凸部12 に隣接する床パネル本体(図示せず)の凹部(図示せず)を順次嵌合させること により、床パネル本体5の全周に床パネル本体5Aを設置できる。
【0043】 以上のように前記実施例では請求項12に対応して、床パネル本体5は、上面 にフローリング用木材などの化粧材6Aが設けられていることにより、床パネル 本体5を設置することにより、直ちに床を形成することができる。したがって、 床の仕上げ作業等が不要になり、工期の短縮等が可能となる。
【0044】 また、前記実施例では請求項13に対応して、前記凸部12と前記凹部11が、前 記化粧材6Aの端面に設けられたことにより、化粧材6Aの製作時に前記凸部12 と前記凹部11を一体に設けることができる。
【0045】 さらに、前記実施例では請求項14に対応して、床パネル本体5の全周の端面 にそれぞれ前記凸部12または前記凹部11のいずれかを設けたことにより、床パネ ル本体5の全周に他の床パネル本体5Aを簡単に設置することができる。
【0046】 尚、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、例えば実施例ではー側及 び他側の床パネル本体の端面はテーパ状に斜設したものを図示したが、階段状に 斜設してもよいなど種々の変形が可能である。
【0047】
【考案の効果】
請求項1では、端面相互を突合せて複数並設する床パネルにおいて、ー側の床 パネル本体の端面に凹部を設け、他側の床パネル本体の端面に前記凹部に嵌合す る凸部を設けたことを特徴とする床パネルであり、凹部に凸部が嵌合することに より、床パネル本体の浮き上がりを防止できる。
【0048】 請求項2記載では、前記凹部は前記ー側床パネル本体の端面の幅方向に沿って 形成され、前記凸部は前記他側床パネル本体の端面の幅方向に沿って形成された ことを特徴とする請求項1記載の床パネルであり、凹部、凸部を長く設けて嵌合 部分を多くして浮き上がり防止のための床パネルの連結強度を向上できる。
【0049】 請求項3では、前記凹部は、開口部の開口高さを奥部より大きく形成し、前記 凸部は先端が基端より細い形状に形成し、かつ前記凹部の凹部中心軸線と前記凸 部の凸部中心軸線が一致すると共に、これら凹部中心軸線、凸部中心軸線は他側 へ斜め上方に傾斜していることを特徴とする請求項2記載の床パネルであり、ー 側の床パネル本体に対して他側の床パネルを回動することにより、凸部を凹部に 簡単に挿入して前記凹部、凸部の嵌合を行い、床パネルを簡単に設置できる。
【0050】 請求項4では、前記凹部は水平な凹部底面部とこの凹部底面部の奥部より他側 へ斜め上方に向って形成される凹部斜面部からなり、前記凸部は前記凹部底面部 に係止する凸部水平面とこの凸部水平面の先端から他側へ斜め上方に向って形成 され前記凹部斜面部に係合可能な凸部斜面部からなることを特徴とする請求項3 記載の床パネルであり、凹部斜面部に凸部斜面部が係止することにより他側斜面 側の浮き上がりを確実に防止できる 請求項5では、前記凹部が前記ー側の床パネル本体の端面に多段に形成される と共に、前記凸部が前記他側の床パネル本体の端面に多段に形成され、上段側の 前記凹部は下段側の前記凹部より小さく形成され、前記凹部に夫々嵌合する上段 側の前記凸部は下段側の前記凸部より小さく形成されたことを特徴とする請求項 4記載の床パネルであり、複数段の凹部、凸部の嵌合により床パネルの浮き上が り防止のための連結強度を向上できる。
【0051】 請求項6では、前記凹部は半楕円形状に形成されると共に前記凸部は前記凹部 に嵌合する半楕円形状に形成されたことを特徴とする請求項3記載の床パネルで あり、凹部と凸部は曲面により嵌合するので、局部応力等の発生がなく、凹部と 凸部を嵌合させることができる。
【0052】 請求項7では、前記凹部中心軸線及び前記凸部中心軸線の方向は、ー側パネル 本体のー側端面の上角部を中心とし、前記凹部中心軸線及び前記凸部中心軸線に 接する仮想円弧の略仮想接線方向であることを特徴とする請求項3記載の床パネ ルであり、ー側の床パネル本体と他側の床パネル本体の夫々の上角部を付き当て て他側の床パネル本体を回動して設置する際、凸部が仮想円弧に沿うようにして 凹部にスムーズに挿入し嵌合できるので、他側の床パネル本体の設置を簡単に行 うことができる。
【0053】 請求項8では、前記凸部は前記他側の床パネル本体の端面に固着する線状木材 により設けられることを特徴とする請求項2記載の床パネルであり、凸部を別部 材としてこれを他側の床パネルの端面に連結することにより、凸部の形状等をあ らゆる形状に、簡単にしかも正確に設けることができ。
【0054】 請求項9では、前記ー側端面は上部が下部より突設し、前記他側端面は下部が 上部より突設して、係合するように設けられていることを特徴とする請求項1又 は2記載の床パネルであり、ー側及び他側端面が係合することにより、床パネル 本体の浮き上がりを防止できる。
【0055】 請求項10では、前記床パネル本体は、上面板と下面板との間に断熱材が設け られていることを特徴とする請求項1又は2記載の床パネルであり、床パネル本 体の設置と同時に断熱材をも設けることができる。
【0056】 請求項11では、前記凸部及び凹部は前記断熱材の外周を囲む枠材に設けられ ていることを特徴とする請求項10記載の床パネルであり、断熱材があらわれず 破損する虞がなく、さらに床パネルを強固に設けることができる。。
【0057】 請求項12は、前記床パネル本体の上面板は化粧材であることを特徴とする請 求項10記載の床パネルであり、床パネル本体を設置することにより、直ちに床 が形成されるので床仕上げ作業などをなくすことができる。
【0058】 請求項13は、前記凸部と前記凹部が、前記化粧材の端面に設けられたことを 特徴とする請求項12記載の床パネルであり、化粧材と一体に凸部、凹部を設け ることができる。
【0059】 請求項14は、前記床パネル本体の全周の端面にそれぞれ前記凸部または前記 凹部のいずれかを設けたことを特徴とする請求項2記載の床パネルであり、床パ ネル本体の全周に隣接して他の床パネル本体を設置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す連結状態の断面図で
ある。
【図2】本考案の第1実施例を示す連結前の断面図であ
る。
【図3】本考案の第1実施例を示す全体の平面図であ
る。
【図4】本考案の第1実施例を示す全体の断面図であ
る。
【図5】本考案の第2実施例を示す断面図である。
【図6】本考案の第3実施例を示す連結状態の断面図で
ある。
【図7】本考案の第3実施例を示す連結前の断面図であ
る。
【図8】本考案の第4実施例を示す凸部のまわりを示し
た斜視図である。
【図9】本考案の第4実施例を示す凹部のまわりを示し
た斜視図である。
【図10】本考案の第4実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
5 5A 床パネル本体 6 上面板 6A 化粧材 8 下面板 9 断熱材 10 10A 斜面(端面) 11 11U 41 凹部 12 12U 42 凸部 12A 凸部水平面 12B 凸部斜面部 13 凹部底面部 13A 凹部斜面部 14 開口部 15 奥部 16 凹部中心軸線 17 先端 18 基端 19 凸部中心軸線 20 上角部 21 仮想円弧 24 線状木材 A 高さ

Claims (14)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端面相互を突合せて複数並設する床パネ
    ルにおいて、ー側の床パネル本体の端面に凹部を設け、
    他側の床パネル本体の端面に前記凹部に嵌合する凸部を
    設けたことを特徴とする床パネル。
  2. 【請求項2】 前記凹部は前記ー側の床パネル本体の端
    面の幅方向に沿って形成され、前記凸部は前記他側の床
    パネル本体の端面の幅方向に沿って形成されたことを特
    徴とする請求項1記載の床パネル。
  3. 【請求項3】 前記凹部は、開口部の開口高さを奥部よ
    り大きく形成し、前記凸部は先端が基端より細い形状に
    形成し、かつ前記凹部の凹部中心軸線と前記凸部の凸部
    中心軸線が一致すると共に、これら凹部中心軸線、凸部
    中心軸線は他側へ斜め上方に傾斜していることを特徴と
    する請求項2記載の床パネル。
  4. 【請求項4】 前記凹部は水平な凹部底面部とこの凹部
    底面部の奥部より他側へ斜め上方に向って形成される凹
    部斜面部からなり、前記凸部は前記凹部底面部に係止す
    る凸部水平面とこの凸部水平面の先端から他側へ斜め上
    方に向って形成され前記凹部斜面部に係合可能な凸部斜
    面部からなることを特徴とする請求項3記載の床パネ
    ル。
  5. 【請求項5】 前記凹部が前記ー側の床パネル本体の端
    面に多段に形成されると共に、前記凸部が前記他側の床
    パネル本体の端面に多段に形成され、上段側の前記凹部
    は下段側の前記凹部より小さく形成され、前記凹部に夫
    々嵌合する上段側の前記凸部は下段側の前記凸部より小
    さく形成されたことを特徴とする請求項4記載の床パネ
    ル。
  6. 【請求項6】 前記凹部は半楕円形状に形成されると共
    に前記凸部は前記凹部に嵌合する半楕円形状に形成され
    たことを特徴とする請求項3記載の床パネル。
  7. 【請求項7】 前記凹部中心軸線及び前記凸部中心軸線
    の方向は、前記ー側のパネル本体の端面の上部の上角部
    を中心とし、前記凹部中心軸線及び前記凸部中心軸線に
    接する仮想円弧の略仮想接線方向であることを特徴とす
    る請求項3記載の床パネル。
  8. 【請求項8】 前記凸部は前記他側の床パネル本体の端
    面に固着する線状木材により設けられることを特徴とす
    る請求項2記載の床パネル。
  9. 【請求項9】 前記ー側の床パネル本体の端面は上部が
    下部より突設し、前記他側の床パネル本体の端面は下部
    が上部より突設して、係合するように設けられているこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の床パネル。
  10. 【請求項10】 前記床パネル本体は、上面板と下面板
    との間に断熱材が設けられていることを特徴とする請求
    項1又は2記載の床パネル。
  11. 【請求項11】 前記凸部及び凹部は前記断熱材の外周
    を囲む枠材に設けられていることを特徴とする請求項1
    0に記載の床パネル。
  12. 【請求項12】 前記床パネル本体の上面板は化粧材で
    あることを特徴とする請求項10記載の床パネル。
  13. 【請求項13】 前記凸部と前記凹部が、前記化粧材の
    端面に設けられたことを特徴とする請求項12記載の床
    パネル。
  14. 【請求項14】 前記床パネル本体の全周の端面にそれ
    ぞれ前記凸部または前記凹部のいずれかを設けたことを
    特徴とする請求項2記載の床パネル。
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