JP3031677U - 衣服におけるスライドファスナの噛付き防止構造 - Google Patents

衣服におけるスライドファスナの噛付き防止構造

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JP3031677U
JP3031677U JP1996005596U JP559696U JP3031677U JP 3031677 U JP3031677 U JP 3031677U JP 1996005596 U JP1996005596 U JP 1996005596U JP 559696 U JP559696 U JP 559696U JP 3031677 U JP3031677 U JP 3031677U
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JP1996005596U
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Inventor
義典 上森
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スミクラ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内側に襠や水切りを有する衣服では襠や水切
りを折り畳んでスリットなどの開閉部の中に押し込みな
がらファスナを閉めるが、このとき襠や水切りがスリッ
トの外に一部はみ出て、これにファスナのスライダが噛
み付いて動かなくなることがある。この噛み付きを解消
することが本考案の課題である。 【解決手段】 襠4や水切り12の一部がはみ出しスラ
イドファスナに噛み付きやすい部分に、透湿性防水布8
にホットメルト形接着剤9を塗布した防水テープ7を接
着して補強し、スライドファスナの噛付きを防止する。
具体例としては、スライドファスナにより開閉するスリ
ット2に襠4を縫い付けたレインパンツの裾部1などの
衣服において、防水テープ7を、前記襠4に接着して補
強し、前記スリット2の裏にスライドファスナの布部3
を挟んで前記襠4を重ね、襠4の防水テープ7に沿って
スライドファスナの布部3と襠4をスリット2に縫着す
ると共に、この襠4の裏の前記防水テープ7に重ねて防
水テープ7を接着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、上着の袖やズボンの裾、あるいは上着の前合せ等にスライドファス ナを取り付けた衣服の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
スキーウエアやアウトドア用のスポーツウエアでは、上着の袖やズボンの裾に スライドファスナ付きの拡幅部を設けて着脱を容易にしたり、またスライドファ スナ付きの前合せの裏に水切りを縫い付けて風の侵入を防ぐようにしたものが多 い。 このような拡幅部では、スリットの裏にスライドファスナの布部を当てこれに 襠を重ねて縫い着けている。 また、上着の前合せでは、スライドファスナの布部に水切りを重ねて縫い着け ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上着の袖やズボンの裾では、拡げた拡幅部を縮小するときは、襠を折り畳んで スリットの中に押し込みながらファスナを閉めるのであるが、このとき襠がスリ ットの外に一部はみ出て、これにファスナのスライダが噛み付いて動かなくなる ことがある。 また、上着の前合せでは、水切りを上着の内側に入れながらファスナを閉める が、このとき水切りがファスナの外にはみ出て、これにファスナのスライダが噛 み付いて動かなくなることがある。 スキーウエアなどの場合は、ファスナの操作を急ぐことが多いので、このよう な事故が特におきやすい。
【0004】 本考案は、こうしたファスナの噛み付きを解消し、スライドファスナの開閉を 円滑にすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1に記載の考案は、スライドファスナによ り開閉するスリットや前合せ等の開閉部に襠や水切りを縫い付けた衣服において 、透湿性防水布にホットメルト形接着剤を塗布した防水テープを、前記襠に接着 して補強し、前記スリットの裏にスライドファスナの布部を挟んで前記襠を重ね 、襠に接着した防水テープに沿ってスライドファスナと襠をスリットに縫着する と共に、この襠の裏の前記防水テープに重ねて防水テープを接着して縫着部を防 水して構成する。 請求項2に記載の考案は、スライドファスナにより開閉する前合せの裏に水切 りを縫い付けた衣服において、透湿性防水布にホットメルト形接着剤を塗布した 防水テープを、前記水切りのスライドファスナに接する位置に接着して補強して 構成する。
【0006】
【考案の実施形態】
以下に図面を参照して本考案の実施の形態について説明する。 図1は、拡幅部を形成したレインパンツの裾部の正面図である。 このレインパンツは透湿性防水布製であり、裾部1には、裾口よりスリット2 を切り込んで、これにスライドファスナFの布部3,3を縫着する。 4はレインパンツ本体と同じ材質の台形状の襠であり、スライドファスナFの スライダ5をスライドさせ、咬合子6の咬合状態を解除してスリット2を開ける と、襠4だけ裾の幅が拡張される。
【0007】 スライドファスナの噛付き防止構造は、以下のとおりにレインパンツの裾部1 に施す。 1組目(2枚)の防水テープ7,7を予め襠4に接着して襠を補強する。接着 する位置は、襠4とレインパンツの裾部1を縫着する部位である(図4)。この 防水テープ7は、透湿性防水布8にホットメルト形接着剤9を塗布したものであ り、透湿性防水布8は厚さ0.05mm〜0.2mmの合成繊維製の織布などが 適当である。 そして、スリット2の裏側からスライドファスナの布部3,3を重ね、さらに その上に襠4を重ね、防水テープ7,7の部分を縫着する。 そして、前記1組目の補強用の防水テープ7,7に形成された縫目(縫着部1 0)に、さらにもう1組の防水テープ7,7を重ねて、その上からプレスで加熱 ,加圧し、1組目の防水テープ7,7上にさらにもう1組の防水テープ7,7を 接着することにより、噛付き防止構造を施す(図2参照)。
【0008】 このようにレインパンツの裾部1のスリット2にスライドファスナの噛付き防 止構造を施すと、襠のファスナ縫い付け部の腰が強くなり、スライダ5をスライ ドさせてスリット2を開閉する際に襠の一部がはみ出ないため、スライダ5が襠 4に噛付くことがなく円滑に動かすことができる。
【0009】 なお、縫着部10に重ねる防水テープ7,7を、スライドファスナの咬合子6 より離して接着するようにすると、防水テープ7,7の圧着プレス時にファスナ を傷めずにすむ。
【0010】 本考案の別の実施の形態につき以下に図面を参照して説明する。 図5は、上着の正面図である。 この上着も前記レインパンツと同様透湿性防水布製であり、前部11には、前 合せ2aを形成し、これにスライドファスナFの布部3,3を縫着する。 12は上着と同じ材質の水切りであり、スライドファスナFのスライダ5をス ライドさせ、咬合子6を咬合状態にして前合せ2aを閉じると、この水切り12 が雨水や風の浸入を防ぐ。
【0011】 スライドファスナの噛付き防止構造は、以下のとおりに上着の前部11に施す 。 防水テープ7を予め水切り12に接着して補強する。接着する位置は、スライ ドファスナFを閉じた際に、スライドファスナFに接する部位である(図6)。 そして、図6の左側の部分は、前合せ2aの裏側からスライドファスナの布部 3及び身切り13を重ね、さらにその上に水切り12を重ね、その左端に位置す る縫着部10を縫着することにより、噛付き防止構造を施す。 図6の右側部分は、前合せ2aの裏側からスライドファスナの布部3,3及び 身切り14を重ね縫着する。この身切り14は左端がスライドファスナの布部3 と常時離間しており、スライドファスナFを閉じると水切り12の自由端が身切 り14とスライドファスナの布部3の間に位置する。
【0012】 このように上着の前合せ2aにスライドファスナの噛付き防止構造を施すと、 水切り12のスライドファスナと接する部分の腰が強くなり、スライダ5をスラ イドさせてスリット2を開閉する際に水切り12がはみ出ないため、スライダ5 が水切り12に噛付くことがなく円滑に動かすことができる。
【0013】
【考案の効果】
本考案は上記の如く、透湿性防水布にホットメルト形接着剤を塗布した防水テ ープを、襠に接着して補強し、スリットの裏にスライドファスナの布部を挟んで 前記襠を重ね、襠の防水テープに沿ってスライドファスナと襠をスリットに縫着 すると共に、この襠の裏の前記防水テープに重ねて防水テープを接着して縫着部 を防水して成るので、襠の左右両端部の腰が強くなり、襠の一部がはみ出ず、襠 にスライダが噛付くことなく円滑に開閉できる。あるいは、透湿性防水布にホッ トメルト形接着剤を塗布した防水テープを、前記水切りのファスナと接する位置 に接着して補強するので、水切りの腰が強くなり、これにスライダが噛付くこと なく円滑に開閉できる。 特に、ファスナの操作を急ぐことが多いスキーウエアなどの場合は、襠や水切 りにスライダが噛付くことなく円滑に開閉でき便利である。
【0014】 また、スライドファスナの噛付き防止構造を施す作業は簡便であり、また防水 テープは安価なので、衣服の値段がいたずらに高くなることがない。 また、請求項1の考案では補強用の防水テープを縫着した上に、もう1組の防 水テープを接着するので、縫着部が防水テープで被覆され水の浸入するおそれが ない。
【提出日】平成8年6月4日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1に記載の考案は、スライドファスナによ り開閉するスリットや前合せ等の開閉部に襠や水切りを縫い付けた衣服において、防 水布にホットメルト形接着剤を塗布した防水テープを、前記襠に接着して補 強し、前記スリットの裏にスライドファスナの布部を挟んで前記襠を重ね、襠に 接着した防水テープに沿ってスライドファスナと襠をスリットに縫着すると共に 、この襠の裏の前記防水テープに重ねて防水テープを接着して縫着部を防水して 構成する。 請求項2に記載の考案は、スライドファスナにより開閉する前合せの裏に水切 りを縫い付けた衣服において、防水布にホットメルト形接着剤を塗布した防水テ ープを、前記水切りのスライドファスナに接する位置に接着して補強して構成す る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【考案の効果】 本考案は上記の如く、防水布にホットメルト形接着剤を塗布した防水テープを 、襠に接着して補強し、スリットの裏にスライドファスナの布部を挟んで前記襠 を重ね、襠の防水テープに沿ってスライドファスナと襠をスリットに縫着すると 共に、この襠の裏の前記防水テープに重ねて防水テープを接着して縫着部を防水 して成るので、襠の左右両端部の腰が強くなり、襠の一部がはみ出ず、襠にスラ イダが噛付くことなく円滑に開閉できる。あるいは、透湿性防水布にホットメル ト形接着剤を塗布した防水テープを、前記水切りのファスナと接する位置に接着 して補強するので、水切りの腰が強くなり、これにスライダが噛付くことなく円 滑に開閉できる。 特に、ファスナの操作を急ぐことが多いスキーウエアなどの場合は、襠や水切 りにスライダが噛付くことなく円滑に開閉でき便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のスライドファスナ噛付き防止構造を施
したレインパンツの要部の正面図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】防水テープの縦断面図である。
【図4】襠の正面図である。
【図5】本考案のスライドファスナ噛付き防止構造を施
した上着の正面図である。
【図6】図5のB−B線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 レインパンツの裾部 2 スリット 2a 前合せ 3 スライドファスナの布部 4 襠 7 防水テープ 8 透湿性防水布 9 ホットメルト形接着剤 10 縫着部 12 水切り
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドファスナにより開閉するスリッ
    トや前合せ等の開閉部に襠や水切りを縫い付けた衣服に
    おいて、 透湿性防水布にホットメルト形接着剤を塗布した防水テ
    ープを、襠に接着して補強し、 開閉部であるスリットの裏にスライドファスナの布部を
    挟んで前記襠を重ね、襠に接着した防水テープに沿って
    スライドファスナと襠をスリットに縫着すると共に、 この襠の裏の前記防水テープに重ねて防水テープを接着
    して縫着部を防水して成るスライドファスナの噛付き防
    止構造。
  2. 【請求項2】 スライドファスナにより開閉するスリッ
    トや前合せ等の開閉部に襠や水切りを縫い付けた衣服に
    おいて、 透湿性防水布にホットメルト形接着剤を塗布した防水テ
    ープを、水切りのスライドファスナに接する位置に接着
    して補強して成るスライドファスナの噛付き防止構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008194533A (ja) * 1998-09-25 2008-08-28 Hoder Harold 耐水性スライドファスナーおよびその作成方法

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