JP3029006U - 仮想体験室 - Google Patents

仮想体験室

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JP3029006U
JP3029006U JP1996002713U JP271396U JP3029006U JP 3029006 U JP3029006 U JP 3029006U JP 1996002713 U JP1996002713 U JP 1996002713U JP 271396 U JP271396 U JP 271396U JP 3029006 U JP3029006 U JP 3029006U
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experience room
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延公 秋月
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  • Aiming, Guidance, Guns With A Light Source, Armor, Camouflage, And Targets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアル感溢れる立体音響を主とし、そして、
これに視覚、触覚、及び臭覚をも刺激する演出を付加し
て、観客に確実に疑似体験させることができる画期的な
仮想体験室を提供することにある。 【解決手段】 箱体1の実体空間R内に複数の椅子2…
を設けた仮想体験室である。椅子2が、椅子本体2a
と、椅子本体2aに座った観客の両耳付近に対応する左
右各々の位置にてスピーカー4,4を保持する保持部材
2b,2bと、から成る。保持部材2b,2bに保持さ
れたスピーカー4,4からの立体音響にて、観客が実体
空間Rを錯覚して疑似空間を体験するように構成されて
いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、室内外を問わず任意の場所に設置することができる仮想体験室に関 する。
【0002】
【従来の技術】
最近、立体音響システムが導入された娯楽装置にて、観客は容易に疑似体験す ることができる。この際、観客は、ヘッドホンを装着するか、あるいは、(観客 にとって負担のかかる)複雑な装置を装着する必要があった。また、この種の娯 楽装置の室内には、恐怖や快楽等を連想させる造形物が、比較的多く載置されて いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、疑似体験する前に、上述の如く一旦ヘッドホン等を装着しなけ ればならないので、観客にとってはこの装着作業が煩わしかった。そして、観客 が疑似体験する前に、各自が上記造形物にて異なった先入観をもつ(つまり、自 分勝手な想像をする)ので、疑似体験効果が薄れる虞れがあった。
【0004】 そこで、本考案が上述の欠点を解決すると共に、リアル感溢れる立体音響を主 とし、そして、これに視覚、触覚、及び臭覚をも刺激する演出を付加して、観客 に確実に疑似体験させることができる画期的な仮想体験室を提供することを目的 とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る仮想体験室は、箱体の実体空間内に複数の椅子を設けた仮想体験 室であって、該椅子が、椅子本体と、該椅子本体に座った観客の両耳付近に対応 する左右各々の位置にてスピーカーを保持する保持部材と、から成り、該保持部 材に保持されたスピーカーからの立体音響にて、観客が上記実体空間を錯覚して 疑似空間を体験するように構成されたものである。
【0006】 また、箱体が、運搬移動・設置自在なコンテナ型とされたものである。そして 、椅子が、観客に気体や液体等を吹き付ける機能を備え、かつ、上記立体音響に 連動して動くように構成されたものである。
【0007】 そして、椅子に、身体用振動発生装置が取付けられている。また、椅子の保持 部材が、椅子本体に上下動可能に設けられ、スピーカーの上下位置を可変とした ものである。
【0008】 さらに、箱体の内部に付設され実体空間内に映像を表す映像装置と、上記箱体 の内部に設けられ椅子のスピーカーからの立体音響を補助するための複数の立体 音響発生装置と、上記箱体の天井壁部に付設され該天井壁部に振動を付与する天 井壁部振動装置と、を備えたものである。また、立体音響発生装置が、箱体の四 隅上方部に配設されたものである。
【0009】 そして、夫々の椅子に座った観客に風を吹き付ける風噴出部が、実体空間内の 適宜位置に配設されたものである。さらに、スピーカーや立体音響発生装置から の立体音響、映像装置にて実体空間内に表される映像、椅子の種々の機能、及び 天井壁部振動装置にて天井壁部に付与される振動の内の一つ乃至二つ以上の組合 わせを制御するための制御装置を備え、かつ、該制御装置が交換自在な記憶媒体 にて作動するように構成されたものである。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、実施の形態を示す図面に基づき本考案を詳説する。
【0011】 図1〜図3は、本考案の仮想体験室を示し、この仮想体験室は、箱体1と、箱 体1の実体空間R内に設けられた複数の椅子2…と、箱体1の内部に付設され実 体空間R内に映像を表す映像装置3と、箱体1の内部に設けられた複数の立体音 響発生装置5…と、箱体1の天井壁部6に振動を付与する天井壁部振動装置7… と、を備えている。なお、上記実体空間Rとは、箱体1の左右側壁部9,9と前 後壁部8,8と天井壁部6と床面部10にて形成された空間(スペース)である。
【0012】 そして、箱体1の四隅には立体音響にて一瞬だけ動くように構成された造形物 13…、天井壁部6にはシャンデリア14、前壁部8には扉15、後壁部8にはマント ルピース16が取付けられている。また、上記天井壁部振動装置7は、具体的には 、図3に示す如く、(箱体1の)天井壁部6に複数個付設されている。さらに、 このマントルピース16の上方部には、上記映像装置3の画面3aが位置する。
【0013】 また、この箱体1は、運搬移動・設置自在なコンテナ型とされたものである。 即ち、人がよく集まる場所───具体的には、アミューズメント施設,ホテルや 飲食店等の各種サービス施設等───に(常設のみならず)運搬移動させて容易 に設置することができる。
【0014】 さらに、短期興行にも迅速に対応させることができる。また、図示省略したが 、この箱体1は、古城等の異様な外観を有するので、人目を引くランドマークと しての絶大な役割をも果たす(なお、この外観は、適宜変更することができる) 。
【0015】 そして、椅子2は、図4に示すように、椅子本体2aと、椅子本体2aに座っ た観客17の両耳付近に対応する左右各々の位置にてスピーカー4,4を保持する 保持部材2b,2bと、から成る。このため、保持部材2b,2bに保持された スピーカー4,4からの立体音響にて、観客17は、(箱体1の)実体空間Rを錯 覚して疑似空間を体験することができる。
【0016】 また、この保持部材2bは、具体的には、(椅子2の)背もたれ部2cの左右 両側から内方向へ突出状となっている。なお、この椅子2は、墓石等を感じさせ るような無機質なデザインから成り、しかも、観客17の体型を選ばない、つまり 、体重が重たい等の観客17に耐え得る頑丈な一体成型品である。
【0017】 また、この椅子2は、観客17に気体や液体等───例えば、空気,風,香水, 水滴等───を吹き付ける機能を備えている。例えば、空気(あるいは、風)は 、異臭を観客17に漂わせる補助的な役割を果しており、香水は、この異臭を消す 役割を果たす。また、水滴は血しぶきが掛かるような場面にて観客17に噴出する 。
【0018】 さらに、上記椅子2は、保持部材2b,2bに保持されたスピーカー4,4か らの立体音響に連動して動くように構成されている。つまり、椅子本体2aに設 けられたエアシリンダ、油圧シリンダ等の振動付与部材が、上記立体音響に反応 するために、椅子本体2aに座った観客17の身体に対してバウンジングやローリ ング等の激しい振動(揺れ)が付与される。なお、椅子2に(上述とは反対に身 体に心地よい振動を付与する)身体用振動発生装置11が取り付けられるも好まし い。
【0019】 また、椅子2の保持部材2b,2bは、椅子本体2a───具体的には、背も たれ部2c───に上下動可能に設けられている。このため、スピーカー4,4 の上下位置も可変となるので、このスピーカー4,4を、常時、観客17の両耳付 近に対応させることができる。また、この保持部材2b,2bに(後述のように )弱い風を吹き出す風噴出部18を付設すれば、(上下動にて観客の耳の位置に調 節できるから、)耳もとに風がゆるやかに当たって好ましい。
【0020】 そして、立体音響発生装置5…は、具体的には、箱体1の四隅上方部12…に配 設されている。また、この立体音響発生装置5…としては、椅子2のスピーカー 4,4からの(耳元での)立体音響を補助する───即ち、観客17に迫力と臨場 感を与える───ために、超重低音を発するスピーカーやスーパーウーハー等が 適宜用いられる。
【0021】 また、(箱体1の)実体空間R内の適宜位置には、夫々の椅子2…に風を吹き 付ける風噴出部18…が配設されている。この風噴出部18…は、具体的には、椅子 本体2aの足元付近、椅子2の保持部材2b、及び天井壁部6付近に設けられて いる。そして、天井壁部6付近に設けられた風噴出部18…は、椅子2に座った観 客17…に強風を吹き付ける。また、保持部材2bに設けられた風噴出部18…は、 椅子2に座った観客17…の耳元に(最も)弱い風を吹き付ける(このため、観客 17…は、身の毛のよだつ恐ろしさを味わうことになる)。また、足元付近の風噴 出部18…からは、状況に応じて強風又は弱風とする。
【0022】 さらに、この仮想体験室は、スピーカー4,4や立体音響発生装置5…からの 立体音響、映像装置3にて実体空間R内に表される映像、椅子2の種々の機能、 及び天井壁部振動装置7にて天井壁部6に付与される振動の内の一つ乃至二つ以 上の組合わせ───例えば、立体音響のみ、立体音響と映像、あるいは立体音響 と椅子2の種々の機能と天井壁部6に付与される振動との組合わせ等───を制 御するための(図示省略の)制御装置を備えている。
【0023】 そして、この制御装置は、交換自在な記憶媒体(PCカード)にて作動するよ うに構成されているため、複数の機能が異なる記憶媒体を予め揃えておけば、こ れらの記憶媒体を交換するだけで、実体空間R内で多種多様の演出を行うことが できる。なお、上記PCカードとは、コンピューター専用スロットに差し込んで 使うクレジットカードサイズの装置の総称である。
【0024】 次に、この仮想体験室の利用方法について説明する。 先ず、観客17…は、案内人によって、箱体1の(開けられた)扉15から立体音 響発生装置5…の立体音響にて異様な雰囲気が作られた実体空間Rに誘導される (図1及び図3参照)。そして、観客17…には、箱体1の正面(つまり、後壁壁 8)のマントルピース16の上方部に(映像装置3の画面3aに予め映し出された )不気味な油絵のような肖像画が見える。
【0025】 次に、案内人の指示にて、観客17…が、図4に示すように、任意の椅子2…に 座る。この際、観客17は、(椅子2の)保持部材2b,2bを矢印Aの如く上下 動させて、スピーカー4,4を自分の両耳付近に対応するように位置づける(な ぜならば、観客17が、スピーカー4,4からの立体音響にて実体空間Rを錯覚し て疑似空間を体験することができるからである)。
【0026】 そして、案内人は、観客17全員の(椅子2…への)着席を確認すれば、上記扉 15から退出しこの扉15を閉める。その後、(スピーカー4,4や立体音響発生装 置5…からの)立体音響(異次元音)が次第に大きくなり、不気味な笑い声が聞 こえてくる。観客17…がその方向に目をやると、油絵であるはずの肖像画の口が 動き目が光っている。
【0027】 さらに、(まるで生きているかのように映し出された)肖像画のナレーション により、観客17…は、これから体験(経験)する事態を予測する。そして、立体 音響がさらに大きくなる。
【0028】 その後、いきなりの落雷や地鳴りが響きわたる。そして、シャンデリア14の照 明が落ち、実体空間R内が真っ暗闇になり、再び、落雷等が響きわたると同時に 、(天井壁部6付近に設けられた風噴出部18…にて)強風が観客17…に当てられ る。
【0029】 また、地鳴り等がさらに激しく響きわたり、呻き声や悲鳴や泣き声がする。そ して、これらの雑多音がピークに達した時、実体空間R内は突然静寂(つまり、 無音状態)になる。なお、この間は、椅子2の身体用振動発生装置11にて、観客 17…の身体に常時振動が与えられている。
【0030】 次に、天井壁部振動装置7…にて、天井壁部6が振動する(この際、天井壁部 6を叩きつけるアコースティックのような音が付加される)。そして、椅子本体 2aの足元付近に設けられた風噴出部18…からの弱風にて、観客17…は、足元に 得体の知れない何かが触れたように感じる。
【0031】 そして、突然、天井壁部6から魔物が観客17…の目前に落ちてきたように(立 体音響にて)錯覚する。この魔物は品定めするかのように荒い息遣いで実体空間 R内を一周する。
【0032】 その後、次第に、観客17…は、自分の前に上記魔物が近づいて来たかのように 感じる。そして、魔物は、自分の右側に立ち止まり、呻き声を上げながらゆっく り顔に近づけて、異臭を首筋に吹きかける(なお、この異臭は、椅子2の空気や 風にて運ばれている)。さらに、この魔物が自分に襲いかかろうとした瞬間、強 烈な落雷や地鳴り等が響きわたり、(天井壁部6付近に設けられた風噴出部18… からの)強風にて魔物が飛ばされて遠のく。
【0033】 次に、実体空間R内は立体音響発生装置5…からの立体音響のみになり、シャ ンデリア14が薄暗く点灯する。この時、観客17…は、実体空間R内の雰囲気が最 初と異なったように感じる。つまり、肖像画が怪物と化し額の上方部より血が流 れていたり、箱体1の四隅の造形物13…が一瞬動いたり、呻き声や悲鳴や赤ちゃ んの泣き声等が聞こえてくる。
【0034】 そして、シャンデリア14がゆらゆらし始め、落雷や地鳴りにてこのシャンデリ ア14の灯りが消え、実体空間R内は再び真っ暗闇になる。その後、(得体の知れ ない)何かが動き回ったり、呻き声が飛び交っている。突然、動きが停止すると 、何かが、自分の方へ近づいて来る。
【0035】 さらに、自分の左耳付近で静止し、呻き声が気味の悪い笑い声に変わる(つま り、この何かとは、上記魔物である)。また、この魔物は、先程とは別の異臭を 観客17…に吹きかける。そして、魔物は、自分と隣人のどちらかと決めかねて、 結局は隣人に噛みつく。この時、隣人の噛みつかれて飛び散った血が自分にかか ったように感じる(実際は、椅子2から水滴が観客17…にかけられている)。
【0036】 やがて、上記落雷や地鳴りが鳴りやみ、シャンデリア14が点灯すると共に、肖 像画も元通りになっている。最後に、図3に示すように、案内人が扉15を開け、 各々の観客17…に(椅子2の)保持部材2b,2bを上げるように指示する。そ して、観客17…は、(天井壁部6付近に設けられた風噴出部18…等による)強制 換気の風を受けながら扉15から外方へ退出する。
【0037】 なお、上述の如く、一例として恐怖の疑似空間を体験(経験)する場合を示し たが、記憶媒体(PCカード)を交換するだけで快楽等といった色々なパターン の疑似空間をも体験することができる。
【0038】 また、図例では、多数の観客17…が一度に利用できる場合を示したが、本考案 に係る仮想体験室は、これに限らず一人の観客17だけの実体空間Rを有するもの (つまり、ワンボックスタイプのもの)であってもよい。
【0039】
【考案の効果】
本考案は上述の構成により次のような著大な効果を奏する。
【0040】 (請求項1によれば、)従来の如く、疑似空間を体験する際に、ヘッドホン等 といった機器を装着する必要がないので、観客17…は全く煩わしさ(面倒さ)を 感じなくて済む。
【0041】 また、スピーカー4,4が常時観客17の両耳付近に対応する左右各々の位置に あるので、観客17は、上記スピーカー4,4からの立体音響によって表現される 音像にて、(箱体1の)実体空間Rを錯覚して確実に疑似空間を体験することが できる。
【0042】 そして、観客17…は、(箱体1の実体空間R内を移動等することなく)椅子2 に座っているだけで、疑似空間を十分に体験することができる。このため、箱体 1は、広大な実体空間Rを要さなくても良いので、任意の場所に本考案の仮想体 験室を設置することができる。
【0043】 (請求項2によれば、)箱体1が、運搬移動・設置自在なコンテナ型から成る ため、本考案の仮想体験室を所定の場所に常設のみならず、短期興行にも迅速に 対応させることができ極めて至便である。
【0044】 (請求項3によれば、)椅子2から観客17…に気体や液体等が吹き付けられる ので、この吹き付けと(椅子2の)保持部材2b,2bに保持されたスピーカー 4,4からの立体音響によって表現される音像とが相乗して、観客17…は一層確 実に疑似空間を体験することができる。
【0045】 (請求項4によれば、)椅子2が、立体音響に連動して動くので、この動きと (椅子2の)保持部材2b,2bに保持されたスピーカー4,4からの立体音響 によって表現される音像とが相乗して、観客17…は一層確実に疑似空間を体験す ることができる。
【0046】 (請求項5によれば、)椅子2に取り付けられた身体用振動発生装置11にて、 全身に軽い振動が与えられるので、観客17は極めて心地よい状態に到達すること ができる。
【0047】 (請求項6によれば、)立体音響を発するスピーカー4,4を保持する保持部 材2b,2bが椅子本体2aに対して上下動可能なため、観客17…が任意の座高 を有していてもこれらの観客17…の両耳付近に確実に対応させることができる。 このため、全ての観客17…は不平不満をもつことなく疑似空間を確実に体験する ことができる。
【0048】 (請求項7によれば、)実体空間R内に設けられた立体音響発生装置5…から の立体音響(超重低音)が椅子2のスピーカー4,4からの立体音響を補助する 。また、天井壁部振動装置7…にて天井壁部6に振動が与えられるので、観客17 …は、(得体の知れない)何かがあたかもこの天井壁部6を叩いているように錯 覚する。従って、上記立体音響や振動等が相乗するので、観客17…は一層確実に 実体空間Rを錯覚して疑似空間を体験することができる。
【0049】 そして、観客17…の感受性は千差万別なので、これらの観客17…が、同じ実体 空間R内にいながらも、他人と違った(独自の)疑似空間を体験するといった虞 れが十分あり得る。このため、本考案の仮想体験室で恐怖を感じたい(楽しみた い)と思っている観客17…の興趣をさらに一層そそることになる。
【0050】 (請求項8によれば、)立体音響発生装置5…が箱体1の四隅上方部12…に配 設されているので、この立体音響発生装置5…からの立体音響(超重低音)が実 体空間R内に四方八方に広がる。このため、上記立体音響が(椅子2の)スピー カー4,4からの立体音響を確実に補助(増幅)するので、観客17…はさらに一 層確実に実体空間Rを錯覚して疑似空間を体験することができる。
【0051】 (請求項9によれば、)実体空間R内の適宜位置(具体的には、椅子本体2a の足元付近や天井壁部6付近等)に配設された風噴出部18…が、(立体音響によ って表現される音像に応じて)夫々の椅子2…に座っている観客17…に対して風 を吹き付けるので、これらの観客17…は、一層確実に疑似空間を体験することが できる。
【0052】 (請求項10によれば、)スピーカー4,4や立体音響発生装置5…からの立体 音響、映像装置3にて実体空間R内に表される映像、椅子2の種々の機能等の内 の一つ乃至二つ以上の組合わせが、交換自在な記憶媒体(PCカード)にて作動 するように構成された制御装置にて自動的に制御されているため、多数の人手を 要さなくて済む(つまり、人件費がかからなくて済む)。
【0053】 また、記憶媒体の大きさはクレジットカードサイズであるから、この記憶媒体 は持ち運びに便利である。そして、複数の種類の異なる記憶媒体を予め準備して おけば、この記憶媒体を交換するだけで、実体空間R内の演出(場面)を容易に 変更することができる。このため、本考案の仮想体験室は、観客17…に、(常時 同じパターンではなく)その都度違った疑似空間を体験させることができるので 、上記観客17…の興趣を一層そそらせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の一形態を示す鳥瞰図である。
【図2】横断面側面図である。
【図3】一部切欠き平面図である。
【図4】利用方法を示す簡略説明図である。
【符号の説明】
1 箱体 2 椅子 2a 椅子本体 2b 保持部材 3 映像装置 4 スピーカー 5 立体音響発生装置 6 天井壁部 7 天井壁部振動装置 11 身体用振動発生装置 12 四隅上方部 17 観客 18 風噴出部 R 実体空間

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱体1の実体空間R内に複数の椅子2…
    を設けた仮想体験室であって、該椅子2が、椅子本体2
    aと、該椅子本体2aに座った観客17の両耳付近に対応
    する左右各々の位置にてスピーカー4,4を保持する保
    持部材2b,2bと、から成り、該保持部材2b,2b
    に保持されたスピーカー4,4からの立体音響にて、観
    客17が上記実体空間Rを錯覚して疑似空間を体験するよ
    うに構成されたことを特徴とする仮想体験室。
  2. 【請求項2】 箱体1が、運搬移動・設置自在なコンテ
    ナ型とされた請求項1記載の仮想体験室。
  3. 【請求項3】 椅子2が、観客17に気体や液体等を吹き
    付ける機能を備えた請求項1又は2記載の仮想体験室。
  4. 【請求項4】 椅子2が、上記立体音響に連動して動く
    ように構成された請求項1,2又は3記載の仮想体験
    室。
  5. 【請求項5】 椅子2に、身体用振動発生装置11が取付
    けられた請求項1,2,3又は4記載の仮想体験室。
  6. 【請求項6】 椅子2の保持部材2b,2bが、椅子本
    体2aに上下動可能に設けられ、スピーカー4,4の上
    下位置を可変とした請求項1,2,3,4又は5記載の
    仮想体験室。
  7. 【請求項7】 箱体1の内部に付設され実体空間R内に
    映像を表す映像装置3と、上記箱体1の内部に設けられ
    椅子2のスピーカー4,4からの立体音響を補助するた
    めの複数の立体音響発生装置5…と、上記箱体1の天井
    壁部6に付設され該天井壁部6に振動を付与する天井壁
    部振動装置7…と、を備えた請求項1,2,3,4,5
    又は6記載の仮想体験室。
  8. 【請求項8】 立体音響発生装置5…が、箱体1の四隅
    上方部12…に配設された請求項7記載の仮想体験室。
  9. 【請求項9】 夫々の椅子2…に座った観客17…に風を
    吹き付ける風噴出部18…が、実体空間R内の適宜位置に
    配設された請求項7又は8記載の仮想体験室。
  10. 【請求項10】 スピーカー4,4や立体音響発生装置5
    …からの立体音響、映像装置3にて実体空間R内に表さ
    れる映像、椅子2の種々の機能、及び天井壁部振動装置
    7…にて天井壁部6に付与される振動の内の一つ乃至二
    つ以上の組合わせを制御するための制御装置を備え、か
    つ、該制御装置が交換自在な記憶媒体にて作動するよう
    に構成された請求項7,8又は9記載の仮想体験室。
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