JP3028335U - 容器内飲料の冷却、注出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 飲料をペットポトル等の容器に入れた状態で
冷却し、簡単な操作により冷却した飲料を所望量だけ注
出する。 【構成】 外側に放熱板５、内側に冷却伝導板６を重合
したベルチェ電子冷却素子４を底側に装着した保冷筒体
１の内部に、飲料を入れた容器８を収納して開栓後の口
部９を突出させると共に、口部挿嵌口１１と注出口１５
に連通し、１部にレバー１７の操作により開閉する摺動
弁１６を配設した飲料通路１３を有し、かつ、逆さにし
た時、上端が前記容器８内の水面上に位置する空気取り
筒１２の下端を装着する空気取り孔２９を設けた注出器
１０の口部挿嵌口１１に、前記容器８の口部９を螺嵌す
ると共に蓋２を嵌着し、前記保冷筒体１の支持軸２３を
嵌着部２２の支持軸用切りこみ２５に挿嵌することによ
り、注出器１０を下向きにして架台２１の嵌着部２２に
装着することを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、飲料の入ついるペットポトル等の容器をそのままの状態で収納して 冷却し、簡単なレバー操作により常時所望量を注出することのできる容器内飲料 の冷却、注出装置に関する。

【０００２】 ［従来の技術］ 従来、ペットポトル等のプラスチック容器に入れてある飲料は、通常は被栓状 態のまま冷蔵庫に入れて冷却し、必要時に取り出して栓を脱しコップ等に注ぎ出 していた。

【０００３】 ［考案が解決しようとする課題］ ペットポトル等のプラスチック容器に入れてある飲料を冷蔵庫で冷却する場合 は、冷蔵庫内の容積が大きくなければならず、特に開封後の容器を入れるには庫 内の棚段の高さが必要であり、他の食料品を冷蔵する容積に支障を及ぼすことが 多くあった。また、飲用する都度、冷蔵庫を開くので、省エネルギーの面からも 好ましいことではなく、飲用の都度開栓して傾ける操作が伴うので重量の重い容 器の取扱いは小児や老人に対しては安全性、至便性に問題があった。

【０００４】 ［課題を解決するための手段］ 本考案は、従来の問題点を解決するためのもので、プラスチック容器に入った 飲料の冷却と注出を兼ねた専用の装置である。即ち、外側に放熱板、内側に冷却 伝導板を重合したペルチェ電子冷却素子を底側に装着し、外周に支持軸を突設し た保冷筒体の内部に、飲料を入れた容器を収納して開栓後の口部を突出させると 共に、口部挿嵌口と注出口に連通し、１部にレバーの操作により開閉する摺動弁 を配設した飲料通路を有し、かつ、逆さにした時、上端が前記容器内の水面上に 位置する空気取り筒の下端を装着する空気取り孔を設けた注出器の口部挿嵌口に 、前記容器の口部を螺嵌すると共に蓋を嵌着し、前記保冷筒体の支持軸を嵌着部 の支持軸用切りこみに挿嵌することにより、注出器を下向きにして架台の嵌着部 に装着した容器内飲料の冷却、注出装置である。

【０００５】 ［作用］ 図１により本考案の作用を説明する。コネクター７により電源を接続してペル チェ電子冷却素子４を作動させると、ペルチェ電子冷却素子４の作用により外面 側の放熱板５から放熱されると共に、アルミニュム等で構成された内側の冷却伝 導板６が冷却され、この冷却伝導板６が側面周を断熱材３で囲まれた保冷筒体１ 内を、直接的に、または底面を介して間接的に冷却する。冷却された保冷筒体１ 内は開栓後口部９を下向きにして嵌入してある容器８を介して、容器８内に入っ ている飲料を冷却する。従って、ペルチェ電子冷却素子４を利用し、ヒートポン プ、モーターや冷媒を使用しないので、小電力、無騒音で、容器８に入れた状態 のまま飲料を冷却することができる。

【０００６】 容器８内の冷却された飲料を飲用する場合は、注出器１０の支軸取付け部１９ に装設されたつる巻きバネ２０の弾力に抗してコップ２６又は手でレバー１７を 押すことにより摺動弁１６が作動し、飲料通路１３の弁口１４が開き、容器８の 下向きの口部９から注出器１０の注出口１５に飲料が流通し、注出口１５の下に 配置したコップ２６に所要量を注出することができる。また、コップ２６を取り 出しレバー１７が戻ると摺動弁１６は復元し弁口１４は閉鎖される。この際、上 端が容器８内の水面上に位置し、下端が注出器１０の側部の空気取り孔２９に連 結される空気取り筒１２により、容器８内へ空気が流入するので飲料の排出が円 滑化する。

【０００７】 ［実施例］ 先ず、図２について説明する。外側にアルミニゥム等の放熱板５、内側にアル ミニゥム等の冷却伝導板６を重合したペルチェ電子冷却素子４を、保冷筒体１の 底側に装着する。保冷筒体１は側周に２個の支持軸２３を突設すると共に、内部 の側面周にプラスチック等で構成される断熱材３を添着し、その内部に、飲料を 入れたプラスチック製のペットボトル等で成る容器８を収納し、開栓後の口部９ を露出させる。この口部９に注出器１０の口部挿嵌口１１を螺着し、蓋２の側周 に設けた支持軸用Ｌ形孔２４を保冷筒体１の支持軸２３に嵌合して蓋２を嵌着す る。この後、逆さ向きにし注出器１０を下側にして、図１に示す通り突出する保 冷筒体１の支持軸２３を架台２１の支持軸用切りこみ２５に嵌着する。

【０００８】 前記の注出器１０は、１端側の口部挿嵌口１１と他端側の注出口１５を飲料通 路１３で連通させ、飲料通路１３の１部にレバー１７の操作により開閉する摺動 弁１６をＯリング２８を介して配設する。また、飲料が減少し内部空気圧の低下 により飲料の排出が渋滞するのを防止するため、逆さにした時、上端が前記容器 ８内の水面上に位置する空気取り筒１２の下端を連結する空気取り孔２９を側部 に穿設する。摺動弁１６を作動するレバー１７は、支軸取付け部１９に設けたレ バー支軸１８を支点として回動できるように構成し、レバー支軸１８に嵌着した つる巻きバネ２０の弾力により、常時は摺動弁１６を押して飲料通路１３を閉塞 している。

【０００９】 本考案は、注出器１０を連結し蓋２を嵌着した保冷筒体１を図１に示す通り逆 さ向きにし、保冷筒体１の支持軸２３を架台２１の嵌着部２２の支持軸用切りこ み２５に挿嵌して装着することに限定するものではなく、図３に示す通り逆さに する前に、支持軸２３と支持軸用切りこみ２５により嵌着部２２に装着し、支持 軸２３を回動軸として一定方向に１８０度回転できるように嵌着部２２を構成し ておくことにより、装着後、注出器１０を下向けにして付設した固定部２７によ り固定することもできる。また、飲料の入った重い容器の取扱いを容易にするた め、保冷筒体１を上向きにした状態で嵌着部２２に装着して置き、この状態で内 部に容器８を収納し、蓋２と注出器１０を装着した後、逆向けにして固定するこ ともできるものである。

【００１０】 ［考案の効果］ 本考案は、ペットボトル等の容器に入った状態の飲料に専用する冷却、注出装 置であり、電子冷却素子の利用により従来の冷蔵庫を使用せずに、省エネルギー 、無騒音で冷却することができる。また、注出のためのレバーを設けた注出器を 容器の口部に簡単に螺着し、口部を下向きにして架台にセットすることにより、 簡単なレバーの操作で任意に所望量の冷却飲料を注出できるものであるから極め て便利であり、一般家庭だけでなく業務用として使用できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施例の縦断側面図である。

【図２】保冷筒体内に収納した容器の口部を注出器の口
部挿嵌口に連結し蓋を嵌着した状態と架台の嵌着部を示
す１部切開正面図である。

【図３】保冷筒体を逆さ向けにする前に架台に装着した
場合の状態を示す１部切開側面図である。

【符号の説明】 １ 保冷筒体 ２ 蓋 ３ 断熱材 ４ ベルチェ電子冷却素子 ５ 放熱板 ６ 冷却伝導板 ７ コネクター ８ 容器 ９ 口部 １０ 注出器 １１ 口部挿嵌口 １２ 空気取り筒 １３ 飲料通路 １４ 弁口 １５ 注出口 １６ 摺動弁 １７ レバー １８ レバー支軸 １９ 支軸取付け部 ２０ つる巻きバネ ２１ 架台 ２２ 嵌着部 ２３ 支持軸 ２４ 支持軸用Ｌ形孔 ２５ 支持軸用切りこみ ２６ コップ ２７ 固定部 ２８ Ｏリング ２９ 空気取り孔

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外側に放熱板５、内側に冷却伝導板６を
   重合したペルチェ電子冷却素子４を底側に装着した保冷
   筒体１の内部に、飲料を入れた容器８を収納して開栓後
   の口部９を突出させると共に、口部挿嵌口１１と注出口
   １５に連通し、１部にレバー１７の操作により開閉する
   摺動弁１６を配設した飲料通路１３を有し、かつ、逆さ
   にした時、上端が前記容器８内の水面上に位置する空気
   取り筒１２の下端を装着する空気取り孔２９を設けた注
   出器１０の口部挿嵌口１１に、前記容器８の口部９を螺
   嵌すると共に蓋２を嵌着し、注出器１０を下向きにして
   架台２１の嵌着部２２に装着することを特徴とする容器
   内飲料の冷却、注出装置。
2. 【請求項２】 請求項１の保冷筒体１の外側面に２個の
   支持軸２３を突設したことを特徴とする請求項１の容器
   内飲料の冷却、注出装置。
3. 【請求項３】 請求項１の嵌着部２２に支持軸２３を挿
   嵌する支持軸用切りこみ２５を設けたことを特徴とする
   請求項１の容器内飲料の冷却、注出装置。
4. 【請求項４】 請求項１の嵌着部２２に逆向けにした保
   冷筒体１を固定する固定部２７を設けたことを特徴とす
   る請求項１の容器内飲料の冷却、注出装置。