JP3028184U - 三面鏡 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 三面鏡として使用できるとともに室内の臭
気、溶剤など被吸着ガス物質を吸着できる。 【解決手段】 前面に鏡板２を装着した主鏡枠体１と、
この主鏡枠体１の両側にそれぞれ回動自在に取り付けら
れかつ前面に鏡板２を装着した側鏡枠体４，５とにて構
成する。左右側鏡枠体４，５の内、少なくとも一方の側
鏡枠体の裏面に、表面に多数の小孔を有する活性炭素繊
維からなるフィルター面６を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は室内の臭気、溶剤などを吸着できる三面鏡に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の三面鏡は、身なり、姿など映すものとして使用されるのみで、また、室 内の臭気、溶剤など被吸着ガス物質を吸着するには清浄器を室内に別に設置しな ければならなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の三面鏡は、身なり、姿見など映すものとして使用され、清浄器は室内の 臭気、溶剤など被吸着ガス物質を吸着するのみであった。

【０００４】 本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、三面鏡として使用できるとともに 室内の臭気、溶剤など被吸着ガス物質を吸着することのできる三面鏡を提供する ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の考案の三面鏡は、前面に鏡板を装着した主鏡枠体と、この主鏡 枠体の両側にそれぞれ回動自在に取り付けられかつ前面に鏡板を装着した側鏡枠 体とを備え、前記左右側鏡枠体の内、少なくとも一方の側鏡枠体の裏面に、表面 に多数の小孔を有する活性炭素繊維からなるフィルター面を形成したものである 。

【０００６】 そして、主鏡枠体に対して両側の側鏡枠体の角度を調節しながら主鏡枠体の鏡 板と側鏡枠体の鏡板とにて身なり、姿など映して三面鏡として使用でき、また、 同時に側鏡枠体の裏面に形成したフィルター面の多数の小孔を有する活性炭素繊 維により、室内の臭気、溶剤などの被吸着ガス物質を吸着できる。

【０００７】 また、左右の側鏡枠体を回動させて主額縁体の前面に折り畳み重ねて側鏡枠体 の裏面が主鏡枠体の前側に位置され、フィルター面が前面に露出されて、効果的 に室内の臭気、溶剤などの被吸着ガス物質を吸着できる。

【０００８】 請求項２記載の考案の三面鏡は、請求項１に記載の三面鏡において、フィルタ ー面は網状体の表面の略全面に、多数の小孔を有する活性炭素繊維を植毛したも のである。

【０００９】 そして、多数の小孔を有する活性炭素繊維を網状体の表面の略全面に植毛する ことによりフィルター面を容易に得られ、側鏡枠体への装着が容易になる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

本考案の一実施の形態を図面に基づいて説明する。

【００１１】 図１において、１は主鏡枠体で、前面に鏡板２が装着される周知の構造となっ ている。この主鏡枠体１の両側に蝶番などの軸着具３によって側鏡枠体４，５が 回動自在に取り付けられ、この両側額縁体４，５は前面に鏡板２を装着できる周 知の構造となっている。この両側鏡枠体４，５は使用時には前記主鏡枠体１の両 側に位置され、運搬時には両側鏡枠体４，５を軸着具３により回動させ、両側鏡 枠体４，５の前面を前記主鏡枠体１の前面に対向させて図２、図３に示すように この主鏡枠体１の前側に両側鏡枠体４，５の裏面を位置させ、両側鏡枠体４，５ の裏面のフィルター面６を露出させ、小形にすることができるようになっている 。

【００１２】 図２に示すように、両側鏡枠体４，５の裏面には、活性炭素繊維からなるフィ ルター面６を有するフィルター７が装着されている。このフィルター７は、合成 樹脂の網状体の周面に活性炭素繊維が静電植毛によって付着されている。この活 性炭素繊維は、１cm当り約２００億個程度の微細小孔が形成され、臭気や溶剤な どの被吸着ガス物質を急速に吸着する特性を有している。また、この活性炭素繊 維は窒素分子を含有しているため、吸着した臭いの分子を分解する機能を有し、 さらに、硫黄化合物に対する吸着性も高い物性を有している。

【００１３】 次に、この実施の形態の作用を説明する。

【００１４】 主鏡枠体１とこの主鏡枠体１に対する両側鏡枠体４，５の角度を調節して身な り、姿を映しても身なり、姿などを映して三面鏡として使用する。

【００１５】 また、同時に側鏡枠体４，５の裏面に形成したフィルター面６の多数の小孔を 有する活性炭素繊維により、室内の臭気、溶剤などの被吸着ガス物質が吸着され 、室内の除臭ができるとともに室内の空気の清浄が行われる。

【００１６】 さらに、夜間などは、左右の側鏡枠体４，５を回動させて主額縁体１の前面に 重ねて側鏡枠体４，５の裏面を主額縁体１の前側に位置させることにより、フィ ルター面６が前面に露出され、効果的に室内の臭気、溶剤などの被吸着ガス物質 を吸着できる。

【００１７】 また、この三面鏡は、携帯用として小形にして、左右の側鏡枠体４，５を回動 させて主額縁体１の前面に重ねて側鏡枠体４，５の裏面を主額縁体１の前側に位 置させることにより、小形に梱包でき、運搬、携帯に便利となる。

【００１８】 前記実施の形態では、両側鏡枠体４，５の裏面に活性炭素繊維からなるフィル ター面６を有するフィルター７が装着した構造について説明したが、両側鏡枠体 ４，５のいずれか一方のみにフィルター７を装着した構造とすることもできる。

【００１９】

【考案の効果】

請求項１記載の考案によれば、三面鏡として使用できるとともに同時に室内の 臭気、溶剤などの被吸着ガス物質を吸着できる。特に、三面鏡として使用しない ときには、側鏡枠体の裏面を主鏡枠体の前側に位置させることにより、フィルタ ー面が前面に露出され、効果的に室内の臭気、溶剤などの被吸着ガス物質を吸着 できる。

【００２０】 請求項２記載の考案によれば、活性炭素繊維のフィルター面を容易に得られ、 側鏡枠体への装着が容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施の形態を示す三面鏡の正面図で
ある。

【図２】同上三面鏡の一方の側鏡枠体を折り畳んだ状態
を示す正面図である。

【図３】同上三面鏡の両側鏡枠体を折り畳んだ状態を示
す正面図である。

【符号の説明】

１ 主鏡枠体 ２ 鏡板 ４，５ 側鏡枠体 ６ 活性炭素繊維からなるフィルター面

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前面に鏡板を装着した主鏡枠体と、この
   主鏡枠体の両側にそれぞれ回動自在に取り付けられかつ
   前面に鏡板を装着した側鏡枠体とを備え、 前記左右側鏡枠体の内、少なくとも一方の側鏡枠体の裏
   面に、表面に多数の小孔を有する活性炭素繊維からなる
   フィルター面を形成したことを特徴とする三面鏡。
2. 【請求項２】 フィルター面は網状体の表面の略全面
   に、多数の小孔を有する活性炭素繊維を植毛したことを
   特徴とする請求項１記載の三面鏡。