JP3028163B2 - ドプラcfm超音波診断装置 - Google Patents
ドプラcfm超音波診断装置Info
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Description
low Mapping)超音波診断装置に関し、特に、サンプリン
グ位置の設定の操作性を改善したドプラCFM超音波診
断装置に関する。
を媒体として超音波が伝達されるが、臓器等の組織や病
変部のような周囲の組織との音響インピーダンスの差の
ある所から反射されて、送波した超音波の一部が戻って
くる。この反射体が視線方向に運動又は移動する物体で
あった場合、その反射波の周波数はドプラ効果によって
送信周波数から偏移する。超音波ドプラ診断装置はこの
周波数偏移量を測定して移動物体の速度及び移動方向を
表示観察して診断の用に供する装置である。
時は受信周波数は送信周波数より高く、逆に遠ざかる時
は低くなる。そしてその偏移周波数は反射体の運動速度
に比例する。このドプラ効果を利用して、例えば、心臓
や血管内を流れる血流の方向と速度を知ることができ
る。
る血流の方向とその速度に関するデータを偏移周波数を
精密に測定することによって得ている。そして、この特
定の点からのデータを得るために、カーソルによって音
線を選び、検出したい深度にゲート(サンプルゲート)
をかけることにより、特定の点におけるドプラ信号を取
り出している。
体によるものと運動物体によるものとが混在しており、
特に運動物体に注目する時は固定物体による反射信号を
消去して運動物体の反射信号のみを表示したほうが分り
易いので、その目的のために、運動物体の反射信号のみ
を取り出すMTI(Moving Target Indicator) が用いら
れている。
医用超音波診断装置では重要な意味も持っている。それ
は、上記の情報が無いと表示画面中のどこが何を表わし
ているのか同定できないし、又、単に移動物体を表示し
ただけではそれが何であるかを判別することが困難であ
る。このため、固定物体の表示と運動物体の表示とを同
一画面上に共通に表示し、相互に識別するために、血球
からの散乱エコーから血流の方向,平均速度と速度分散
値及びパワー値などを演算し、色でそれらの諸量をリア
ルタイムでBモード画面上に2次元表示している。この
モードをCFMモードといい、これらの機能を有する装
置がドプラCFM超音波診断装置である。
ータを得るためには、図6に示すような手順で行ってい
る。図において、A列はCRT画面上の画像を示し、B
列は手順のフローチャートである。
にこの状態を示す。図において、1はCFMモードにし
た時に現れるCFMエリアである。CFMエリア1は扇
形で表したBモード像上に重畳して描かれている。この
CFMエリア1を上下右左に移動させて血流分布のある
カラー表示される部分を探す。図示のようにCFMは2
次元表示なので、血流の有る所を容易に見付けることが
できる。
により分析して精密なデータを得るためにFFTドプラ
モードを動作させる。A列(ロ)図に示すようにCFM
エリア1の一定の位置を通るカーソル2とサンプルボリ
ューム3が現れる。又、血管4のCFMエリア1では色
付けされた血流表示部5が表示されている。
のような入力手段で血流表示部5の位置に移動する。こ
れによって、サンプリングボリューム3の位置の血流に
よるドプライメージ6がA列(ニ)図に示すように得ら
れる。図において、中心線より上が近付く場合、下が遠
ざかる場合を示している。
従来のドプラCFM超音波診断装置では、先ずCFMモ
ードで血流位置を求め、FFTドプラモードを動作させ
てからサンプルボリュームを血流の位置に移動しなくて
はならず、操作が面倒であった。
で、その目的は、CFMモードからFFTドプラモード
に切り替えた後、サンプリングボリュームを移動させる
操作を省くことができるドプラCFM超音波診断装置を
実現することである。
速度、速度分散値又はパワー値を含む血流分布データを
得るCFMデータ分析手段と、定められたサンプルボリ
ュームの血流によるドプラシフトを周波数分析するFF
Tドプラ分析手段と、前記血流分布データの血流速度や
速度分散値やパワー値の1個又は複数個の組み合わせに
基づいて特定の領域を求めるデータ領域サーチ手段とを
具備し、該データ領域サーチ手段で得た特定の領域を前
記FFTドプラ分析手段の対象となるサンプルボリュー
ムとして設定することを特徴とするものである。
分散値及びパワー値の血流分布データを分析して求め、
データ領域サーチ手段に入力する。データ領域サーチ手
段では与えられた血流速度や速度分散値やパワー値の1
つ又は複数個の組み合わせによって定められる領域を求
めてそのデータをFFTドプラ分析手段に与える。FF
Tドプラ分析手段は入力された領域における血流のドプ
ラシフトを周波数分析してドプラ表示データとして出力
する。
に説明する。図1は本発明の一実施例の装置のブロック
図、図2は実施例の装置を含むドプラCFM超音波診断
装置の概略の構成を示すブロック図である。
受波するためのプローブ、12は入力された送波信号の
増幅等を行ってプローブ11に送り、プローブ11から
入力された受波信号の増幅を行う送受信回路で、送受波
信号の行先の制御を行う。
信号とする受波ビームフォーマである。この出力信号は
Bモード回路14に入力されて検波増幅等の処理を受け
た後、DSC15のBモード部16に入力される。Bモ
ード部16は入力信号をフレームメモリに一旦格納し、
テレビジョン表示のための信号の形式に変換する。
れた受波信号を直交検波し、フィルタ処理を行い、サン
プリングボリュームにより血流を選び出し、AD変換
後、FFT処理により周波数分析を行うFFTドプラ分
析回路で、その出力はDSC15のドプラ部18に入力
され、フレームメモリに格納された後、横軸を時間軸、
縦軸を周波数軸としたテレビジョン表示の信号とされ
る。
れた受波信号を直交検波し、MTIフィルタ処理後演算
を行って、平均速度,速度分散値,パワー値を出力する
CFM分析回路で、その出力はDSC15のCFM部2
0に入力される。
有する回路で、その回路構成及び動作の詳細については
後述する。21は同期信号や掃引信号を発生して、Bモ
ード部16,ドプラ部18及びCFM部20から入力さ
れる信号を表示装置23に表示させるためのビデオ部
で、主制御用CPU22の制御により前記各部の出力を
単独に若しくは組み合わせて出力する。この出力信号は
表示装置23で表示される。
回路の動作の制御を行う。次に上記の装置の動作の概略
を説明する。送受信回路12は入力された送波信号を増
幅後プローブ11に送る。プローブ11は入力電気信号
を超音波信号に変換して被検体内に送波する。この送波
信号は被検体内の反射体から反射されて、その一部がプ
ローブ11に戻って受波され、電気信号に変換されて送
受信回路12に入力される。
後、受波ビームフォーマ13で整相加算されて、Bモー
ド回路14,FFTドプラ分析回路17及びCFM分析
回路19に入力される。これ等のどの回路で信号処理を
行うかの制御は主制御用CPU22による。
れ検波されてDSC15のBモード部16に入力され
る。Bモード部16では入力信号を一旦格納した後、テ
レビジョン表示のための信号の形式に読み出してビデオ
部21に入力する。
直交検波による復調後サンプリングボリュームにより選
択した部位にゲートを掛けて、選んだ音線上の深度のド
プラ信号を取り出し、FFTにより周波数分析を行う。
この周波数信号はDSC15のドプラ部18に入力され
る。ドプラ部18は入力信号をフレームメモリに格納
し、横軸に時間、縦軸に周波数を取るテレビジョン表示
の形式の信号とするように読み出してビデオ部21に入
力する。
交検波されMTIフィルタで動きのある部分からの反射
信号のみが選別された後、例えば自己相関法により、平
均速度,速度分散値及びパワー値が求められ、主制御用
CPU22の制御により、単一若しくは所要の組み合わ
せの信号とされてDSC15のCFM部20に入力さ
れ、信号処理後ビデオ部21に送られる。
発生して、入力信号を表示装置23に表示させる。次
に、CFM部20の詳細な回路構成を図1に示す。図に
おいて、図2と同一の部分には同一の符号を付してあ
る。図中、31はCFM分析回路19で分析されて得ら
れたCFMデータが入力され、1音線毎に格納するCF
M音線メモリである。
ルゴリズムを含む検出指令を受けて、読み出しアドレス
発生器33からの読み出しアドレスによってCFM音線
メモリ31から読み出されたCFMデータを分析して選
別するCFMストリームフィルタである。この選別され
るデータは、例えば、流速が○○m/sec 以上とか、パ
ワー値が××以上等の指令された範囲のデータである。
CFMストリームフィルタ32は、このようにして選別
されたデータのCFM音線メモリ31におけるアドレス
を、CFM音線メモリ31に入力されるのと同時に入力
される読み出しアドレスにより認識して、そのアドレス
を出力する。
はビデオ部21にも入力されて表示装置23で表示され
る。又、CFMストリームフィルタ32からのアドレス
は主制御用CPU22に入力される。
を説明する。CFM分析回路19で得られた血流速度,
速度分散値及びパワー値のCFMデータはCFM音線メ
モリ31に格納される。このCFMデータは読み出しア
ドレス発生器33からの読み出しアドレスによって読み
出され、CFMストリームフィルタ32とDSC15の
ビデオ部21に入力される。
CPU22から検出指令が、CFMデータを選択する範
囲及び選択条件設定のためのアルゴリズムと共に入力さ
れ、CFMストリームフィルタ32は、入力されたCF
Mデータから指令された範囲のデータを選別し、又はア
ルゴリズムにより演算して選別する。
しアドレス発生器33からの読み出しアドレスが入力さ
れていて、選別したCFMデータの格納されていたアド
レスを主制御用CPU22に出力する。
をFFTドプラ分析回路17に送る。FFTドプラ分析
回路17は入力されたアドレスに基づき、前記の範囲の
血流の存在する領域にサンプリングボリューム3(図6
参照)を表示させるためのデータをドプラ部18に送
る。ここで主制御用CPU22にFFTドプラモードの
動作指令を入力装置(図示せず)により入力すると、サ
ンプリングボリューム3の位置にある血流データはFF
Tドプラ分析回路17において周波数分析された後ドプ
ラ部18に送られる。このデータはビデオ部21を経て
表示装置23に送られて表示される。この時の表示はC
FMモードとFFTドプラモードとの同時表示も可能で
ある。
るデータは、血流速度,速度分散値,パワー値のそれぞ
れ単独に定められたデータでもよく、上記3つのデータ
の内2つのデータの組み合わせでもよく、又、3つのデ
ータの組み合わせでもよい。
て、(イ)図は横軸に変化の速度、縦軸にパワー値を取
ってあり、境界線41以下の斜線部分のデータのみを抽
出するように境界線41を1次式で表して検出条件とす
る。これは、速度の大きな部分を検出し、速度の小さな
領域ではパワー値の大きなデータを除くもので、心臓壁
や血管壁のような臓器からの反射波を除去するためであ
る。
速度、縦軸にパワー値を取ってあり、境界線41を2次
式で表して検出条件としたもので、主としてパワー値の
大きな領域のデータを検出するものである。即ち高速域
ではパワー値が比較的に小さくても検出するが、低速域
ではパワー値の大きな領域のデータのみを検出しようと
するものである。これは画面全体に血流があって、その
中から高速でパワー値の大きな部分を検出したい時に有
効である。
の速度を取ってあり、境界線41を2次式で表して検出
条件としたものである。この図は、低速域では比較的小
さな速度分散値の領域を検出し、速度が大きくなるにつ
れて速度分散値の大きな値の領域のデータを検出する。
これは、乱れた流れを検出するのに有効で、流れの乱れ
た部分では、高速の場合に一般的に速度分散値の絶対値
が大きいので、高速部分における速度分散値の閾値も高
くなっている。その他必要に応じて他の組み合わせによ
って選別することもできる。
における操作手順を図4のフローチャートにより説明す
る。図において、図6に用いた符号と同一の符号を用い
てある。
メモリ31は図5のフローチャートに示す動作をする。
表示装置23の画面上の画像はA列(イ)に示す通りで
ある。
(ロ)のような画像が現れる。サンプリングボリューム
3は入力装置により移動させなくても所要の血流表示部
5上に表示されており、FFTドプラ分析回路17にサ
ンプリングボリューム3の位置のデータが入力される。
画面上には(ロ)図の画像の他、(ハ)図のドプライメ
ージが同時に表示される。
モードで血流を探している時の動作を示すフローチャー
トである。 ステップ1 CFM音線メモリ31は入力されるCFM分析回路19
からのデータを数フレーム累積加算する。これは、例え
ば、心臓のように血流分布の様子が目まぐるしく変化す
る部位をサーチする場合に、サーチにより得られるサン
プルボリユームの位置が心拍に伴ってあちらこちらに移
動してしまうのを防止するためである。
信号、例えばR波でCFM音線メモリ31のデータをリ
セットする。或いは、例えば1秒毎等のような特定の周
期の信号でリセットしてもよい。このリセットはCFM
音線メモリ31のオーバーフローを避けるためである。
合、一定のアルゴリズムに従ってCFM音線メモリ31
に格納されているデータを探す。このアルゴリズムは特
定しない。このアルゴリズムにより、例えば血流速度○
○m/sec 以上或いはパワー値××以上等、又は図3に
示す境界線41のように速度とパワー値の1次関数に基
づいてデータを探す。データが得られたら、そのデータ
が格納されているCFM音線メモリ31のアドレスを主
制御用CPU22に入力する。以下は既述のように動作
を継続する。
作者がサンプリングボリュームを血流のある場所に移動
させなくても自動的に選択され、移動操作を省くことが
できるようになる。
のではない。実施例ではCFM部20をハードウェアで
構成したが、ソフトウェアで実施することもできる。
ば、CFMモードからFFTドプラモードを動作させた
後、サンプリングボリュームを移動させる操作を省くこ
とができるようになり、実用上の効果は大きい。
構成ブロック図である。
音波診断装置の概略構成ブロック図である。
とその時の表示画面を示す図である。
すフローチャートである。
トとその時の画面表示を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 受波信号を分析して血流速度、速度分散
値又はパワー値を含む血流分布データを得るCFMデー
タ分析手段(19)と、 定められたサンプルボリュームの血流によるドプラシフ
トを周波数分析するFFTドプラ分析手段(17)と、 前記血流分布データの血流速度や速度分散値やパワー値
の1個又は複数個の組み合わせに基づいて特定の領域を
求めるデータ領域サーチ手段(31,32,33)とを
具備し、 該データ領域サーチ手段(31,32,33)で得た特
定の領域を前記FFTドプラ分析手段(17)の対象と
なるサンプルボリュームとして設定することを特徴とす
るドプラCFM超音波診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29433292A JP3028163B2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | ドプラcfm超音波診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29433292A JP3028163B2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | ドプラcfm超音波診断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06142102A JPH06142102A (ja) | 1994-05-24 |
JP3028163B2 true JP3028163B2 (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=17806336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29433292A Expired - Lifetime JP3028163B2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | ドプラcfm超音波診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3028163B2 (ja) |
-
1992
- 1992-11-02 JP JP29433292A patent/JP3028163B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06142102A (ja) | 1994-05-24 |
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