JP3027443B2 - 建築物被覆材 - Google Patents

建築物被覆材

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JP3027443B2 JP3171627A JP17162791A JP3027443B2 JP 3027443 B2 JP3027443 B2 JP 3027443B2 JP 3171627 A JP3171627 A JP 3171627A JP 17162791 A JP17162791 A JP 17162791A JP 3027443 B2 JP3027443 B2 JP 3027443B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は建築物の屋根、壁、天井などの面
に防水、防湿、化粧などの目的で、貼着されるシート状
もしくは板状の建築物被覆材に関する。
【0002】
【従来技術】建築物の屋根、壁、天井などの面にシート
状又は、板状の被覆材を貼着して外部からの水や湿気の
侵入を防いだり、躯体の劣化を保護したり、化粧仕上げ
として美観を高めたりすることが行われている。このよ
うな被覆材としては種々の原材料を単独もしくは組合せ
て、成型して使用しているが、かかる原材料が具備すべ
き最も重要な特性の一つは耐候性のよいことである。特
に屋根表面や外壁に使用される材料は、その耐候性の良
否が製品の良否を決定するといえる。そうしたことから
建物の表面に施工される被覆材は耐候性の良い有機質材
料や無機質材料を主原料として成型されていたり、耐候
性があまり良くない材料で構成されたものでも、その最
外面を耐候性の良い材料で被覆されたりしている。しか
しながら、現在市販されている被覆材はその寿命が長い
ものでも10年程度で殆どのものが数年しか寿命がない
のが現状である。この程度の寿命では建物に期待される
寿命に比べてあまりにも短かすぎ、建物が取りこわされ
るまでに何回もその外面の改修工事をしなければならな
いのが実情である。かかる現状から耐候性の一層すぐれ
た建築物被覆材の開発が強く望まれているが、未だかか
る要望を満たす材料は出現していない。耐候性の良好な
高分子材料は数多く知られているが、中でもフッ素系合
成樹脂は耐候性に特に優れた材料であり、またその表面
が非常に汚れにくいという特長を有しているため、フッ
素系合成樹脂を建築物被覆材に利用することが以前から
強く望まれていた。従来、フッ素系合成樹脂を用いた建
築物被覆材としては、アスベスト紙や、通常ラグフェル
トと呼ばれている天然有機繊維を原料として抄造した特
殊な紙(ルーフィング原紙)にアスファルトを含浸させ
た、いわゆるアスファルトフェルト類或は合成ゴムラテ
ックスをバインダとして抄造したアスベスト紙などを支
持体とし、その片面に特殊な接着剤を用いてフッ素系合
成樹脂フィルムを接着させたものが知られている。しか
しこれらの被覆材は支持体となっているアスファルトフ
ェルト類やアスベスト紙の機械的強度や防水性が乏しい
ため、建築物被覆材として充分な性能が得られず現在で
は殆ど使用されていない。また、合成ゴムまたは合成樹
脂からなるシート状もしくは板体の支持体の上面にフッ
素系合成樹脂フィルムを加硫或いは接着剤によって積層
された建築物被覆材も本発明者等がすでに提案している
(実公昭61−6127号公報)。しかしながら、加硫
によりベースの支持体とフッ素系合成樹脂フィルムを接
着するためには加硫装置が必要であり、通常のシート成
型設備では実施できず、新らたに加硫装置を新設しなけ
ばならない。このような新しい設備投資は新製品の上市
のリスクを一層大きいものにするため新製品の上市をさ
またげる最大の問題点である。加えて加硫による接着は
生産スピードをあげることができず、生産性が低いとい
う問題点もあった。また、ゴム系の支持体とフッ素系樹
脂フィルムを直接接着剤を用いて接着する方法による場
合は、ゴム系支持体とフッ素系樹脂との親和性が極めて
乏しく両者を接着できる耐候性のよい接着剤がなく、ま
たその接着力も充分満足のゆくものではなかった。
【0003】
【目的】本発明の目的は、製造工程中に加硫設備を必要
とせず、その積層構造の故に製法上の失敗が極めて少な
く、得られた積層体の耐候性が抜群の建築物被覆材を提
供する点にある。
【0004】
【構成】本発明は、ポリオレフィン系合成ゴムからなる
シート状もしくは板状の支持体の上面に必要に応じて網
状シートを介し、ポリオレフィン系合成樹脂フィルム
が、さらに接着剤を介してフッ素系合成樹脂フィルムが
積層されていることを特徴とする建築物被覆剤に関す
る。前記建築物被覆材の下面に感圧接着剤層を、更に、
該感圧接着剤層の外側に剥離シートを積層しておけば施
工上極めて有利である。製造工程的見地から言えば、フ
ッ素系合成樹脂フィルム/接着剤/ポリオレフィン系合
成樹脂フィルムの積層中間体を別工程で製造しておき、
この積層体をシート状または板状の支持体に積層するの
が好ましい。網状シートを挿入するときは、積層中間体
/網状シート/支持体と重ねて積層するのが好ましい。
また、フッ素系合成樹脂フィルムを接着剤により他の物
体に接着するとき、相手方の物体がフィルム状で同じ程
度の柔軟性のものであれば取扱いが容易であり、製造ミ
スも生じにくい。ところが、支持体のようにフィルムに
較べて厚いものであれば、その柔軟性は相当程度異って
いるから、これを接着剤で接着する場合には製造上のミ
スが発生しやすい。これに対して、フッ素系合成樹脂フ
ィルム/接着剤/ポリオレフィン系合成樹脂フィルムよ
りなる前記積層中間体は、当然フッ素系合成樹脂フィル
ム単体よりは肉厚であり、一層シワになりにくい状態に
なっているから、前記積層中間体と支持体とは熱圧着に
より簡単に積層できるから、従来法のフッ素系合成樹脂
フィルムと未加硫支持体を積層して加硫する方法や接着
剤を用いて積層する方法に較べて失敗がはるかに少な
く、積層手段も簡単である。また、この工程で加硫接着
や接着剤による接着は時間がかかり、生産スピードを著
しく低下させるから、本発明の層構成により熱圧着が可
能となったのは大きなメリットである。このような製造
法的見地からいっても、フッ素系合成樹脂フィルム/接
着剤/ポリオレフィン系合成樹脂フィルム/ポリオレフ
ィン系ゴム製支持体という積層構造を採用することは極
めて有意義である。また網状シートを挿入する場合は、
ポリオレフィン系合成樹脂フィルムの溶融により網状シ
ートが強固に接着し、寸法安定性がいちじるしく向上す
る。
【0005】本発明において使用されるフッ素系合成樹
脂としては、フィルムもしくはシート状で利用できる任
意のフッ素系合成樹脂を使用することができる。そのよ
うなフッ素系合成樹脂としては、例えば、フッ化ビニル
樹脂、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合
体、四フッ化エチレン−エチレン共重合体などが好まし
く、特にフッ化ビニル樹脂フィルムが機械的強度が高
く、本発明において使用するのに、最も好ましい。これ
らのフッ素系合成樹脂フィルムは極端に接着性に乏しい
ので、使用に先立って、少なくとも片面、即ち下層の支
持体との接着面を活性化したものが好ましい。フッ素系
合成樹脂フィルムの表面を活性化する方法は例えば、米
国特許第3369959号明細書に記載されているよう
に、既に知られている。そのような方法としては、例え
ばガス状の三フッ化ホウ素10〜90%を含む混合ガス
中にフィルムを20〜75℃の温度で3〜30秒通過さ
せ、洗浄後乾燥したり、フィルムを濃硫酸、発煙硫酸又
は三酸化硫黄に2秒〜1分間程度浸漬又は接触させ洗浄
後乾燥したり、火炎処理したり、気体放電処理したりす
る方法などが知られている。このようにして、活性化さ
れたフッ素系合成樹脂フィルムは例えばデュポン社製か
ら「テドラー」として市販されている。フッ素系合成樹
脂フィルム自身は耐候性に非常に優れるが、紫外線透過
性であるので、その裏面に積層される支持体の紫外線劣
化を抑制するためにフッ素系合成樹脂は顔料を配合して
不透明にしたものが好ましい。フィルム(又はシート)
の厚さについては特に限定はなく、支持体の材質や最終
製品の使用個所により設定されるが、少なくとも5μ以
上好ましくは20〜50μ程度は必要である。
【0006】本発明において使用されるポリオレフィン
系合成樹脂フィルムは、ポリオレフィン系合成ゴムをシ
ート状もしくは板状に成型時、あらかじめポリオレフィ
ン系合成樹脂フィルムを積層したフッ素系合成樹脂フィ
ルムを接触させ、圧着しポリオレフィン系合成樹脂フィ
ルムの熱溶融によって積層一体化するためのものであ
る。とくに網状シートを挿入する場合には、ポリオレフ
ィン系合成ゴム支持体に、ポリオレフィン系合成樹脂フ
ィルムが熱で溶融し、網状シートを支持体に強固に接着
する働きをする。このようなポリオレフィン系合成樹脂
としてはポリエチレン、ポリプロピレン、不飽和カルボ
ン酸またはその誘導体をコモノマーとして含有する変性
ポリオレフィン系樹脂など比較的軟化点の低いものが好
適に使用することができる。軟化点としては50〜15
0℃の範囲のものが好適に使用できる。フィルムの厚み
は特に限定はないが10μ〜100μが好ましい。これ
らのポリオレフィン系合成樹脂フィルムはあらかじめフ
ッ素系合成樹脂フィルムと積層される。この積層法とし
ては、一般に行われている例えば押出しラミネート法、
或いはドライラミネート法により行うことができるが、
押出ラミネート法によるアンカーコート剤としてはポリ
エステル系ウレタン或はポリエーテル系ウレタンなどが
好適に使用でき、ドライラミネート法における接着剤は
押出ラミネート法におけるアンカーコート剤として使用
されるポリエステル系ウレタン或いはポリエーテル系ウ
レタンが好適である。
【0007】本発明のフッ素系合成樹脂フィルムとポリ
オレフィン系合成樹脂フィルムの間にフッ素系合成樹脂
フィルムの熱収縮を防止するために耐熱性のよいフィル
ムを補強材として挿入することが用途によって好まし
い。例えば屋根材として使用する場合工法によって80
℃程度になる場合もあり、この温度になるとフッ素系合
成樹脂の中でも、特にフッ化ビニル樹脂フィルムは大き
な収縮があり、熱溶融によって接着したポリオレフィン
系合成樹脂フィルムと支持体としてのポリオレフィン系
合成ゴムあるいはポリオレフィン系合成樹脂との間で剥
がれを生じる。このような場合に用いる補強フィルムと
してはポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、エチ
レン−PVA共重合フィルムなどがあるが、耐吸湿性、
コスト面からポリエステルフィルムが好ましい。フィル
ムの厚みはシートの柔軟性コストから7〜100μ好ま
しくは7〜50μである。これらのフィルムの積層方法
或いは接着剤はフッ素系合成樹脂フィルムとポリオレフ
ィン系フィルムとの積層の場合と同様である。
【0008】本発明の網状シートは補強材として、最終
製品の寸法安定性や機械的強度の増大をはかる目的で用
いられ、例えば合成繊維、ガラス繊維、天然繊維などの
各種繊維材料による網状シートを用いることができる。
これらの各種繊維および繊維束の太さあるいは繊維の密
度、即ち経、緯のインチ当りの本数などには特に限定は
ないが、ポリオレフィン系合成樹脂フィルム、網状シー
ト、そしてポリオレフィン系合成ゴムもしくはポリオレ
フィン系合成樹脂のシートまたは板状と接着一体化する
ためには、網状シートのすき間を通してポリオレフィン
系合成樹脂フィルムとポリオレフィン系合成ゴムもしく
はポリオレフィン系合成樹脂のシートまたは板状と接触
することが必要で、そのための網状シートのすき間が少
なくとも0.1mm以上、好ましくは0.5mm以上は
必要である。補強材の挿入位置としては、特にポリオレ
フィン系合成樹脂フィルム層3と支持体層4との間であ
ることが必要であり、この位置であるからこそ網状シー
トを挿入しても工程数の増加がなく、かつポリオレフィ
ン系合成樹脂フィルムの溶融により網状シートは支持体
と完全に一体化し、寸法安定性に貢献するものである。
これにより寸法安定性に欠けるゴム系支持体を使用する
場合には顕著な改善効果を上げることができた。
【0009】本発明において、支持体を構成するのに使
用されるポリオレフィン系合成ゴムは表面材となるフッ
素系合成樹脂フィルムを補強し、かつ被覆材としての機
能を長年月にわたって維持するために用いるもので、透
水、透湿性が低く、耐熱性、耐紫外線性、耐オゾン性、
耐水性、耐薬品性などの物理、化学的耐久性に富み、ま
た建物の躯体の動きや、下地材の動きなど機械的劣化要
因に充分耐え得るものでなければならない。このような
材料としては、EPM,EPDM、塩素化ポリエチレ
ン、クロロスルホン化ポリエチレン等のようなゴム系材
料であって、耐候性に富む高分子材料を好適に使用する
ことができる。これらの高分子材料は単独又は2種以上
の任意の混合物で用いることができる。支持体は、また
単層であってもよく二層以上の被覆としてもよい。複層
の場合には各層の材質は同一であっても異なってもよ
い。これらの高分子材料は一般的な方法に従って必要に
応じて、軟化剤、充填剤、補強剤、老化防止剤などの添
加剤を均一分散するように混練し、シート状に成型する
と同時に前記積層中間体のポリオレフィン系合成樹脂フ
ィルム側を接触させて圧着し、ポリオレフィン系合成樹
脂フィルムを高分子材料側の熱により熱溶融して接着一
体化することができる。この支持体の厚さについては特
に限定はないが、最終製品の使用目的からみて、少なく
とも0.5mm以上5mm以下であることが好ましく、
特に好ましい厚さは0.5〜3mm程度である。
【0010】本発明に従って建築物被覆材の支持体のも
う一方の面(下面)には感圧接着剤層を設け、その外側
には任意に剥離除去し得る剥離シートを貼付することが
好ましい。感圧接着剤層は本発明による建築物被覆材を
施工対象面に貼着させるに当り、その作業を簡便になし
得ることを目的としたものであり、このような感圧接着
剤としてはアスファルト系、合成ゴム系、プラスチック
系などがあるが、本発明の目的からすれば、耐候性、耐
水性、汚染性に富むものが好ましく、その意味からプラ
スチックス系の中のアクリル系の使用が好ましい。剥離
シートは工場における製造時、貯蔵時、運搬時などにお
ける上記感圧接着剤層のベタ付きを防ぐ作用をし、現場
施工時に剥離して、本発明の建築物被覆材を建築物の屋
根、壁、天井など感圧接着剤層により常温において、貼
着させることができる。このような剥離シートとしては
従来公知の任意の剥離シート、例えば50〜120g/
2クラフト紙の片面に15〜30μの厚さのポリエチ
レンなどの合成樹脂フィルムをラミネートし、このフィ
ルム層の表面に剥離剤としてシリコーン樹脂などを塗布
したものを使用することができる。更に30〜100μ
程度の厚さの合成樹脂フィルムの表面にシリコーン樹脂
などの剥離剤を塗布したものも使用することができる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の建築物被覆材の具体側を示
す。 実施例1 図1を参照しながら、本実施例を説明する。ドライラミ
ネート法により38μのフッ化ビニル樹脂フィルム(デ
ュポン社製テドラー)1にポリエステル系ウレタン樹脂
接着剤2を5.08/m2(固型分)になるようコーテ
ィングし、100℃で2分間溶剤を揮散させた。この接
着剤面に50μの低密度ポリエチレンフィルム3を70
℃のニップロール間で積層した。なお、ポリエチレンの
接着面はコロナ放電処理、軟化点は86℃のものを用い
た。この積層物のポリエチレンの面に支持体4として、
下記配合物をバンバリーミキサーにて、約5分間混練
し、カレンダーロールにて1mm厚に成型したシートを
圧着しポリエチレンを溶融し接着一体化した。 塩素化ポリエチレン 85重量部 ポリエチレン 15重量部 炭酸カルシウム 100重量部 DOP 20重量部 エピコート828 5重量部 カーボーブラック 30重量部 ステアリン酸 0.5重量部 支持体4の下面にはアクリル系の感圧接着剤5を更にそ
の下面に剥離シート6を順に積層した。 実施例2 図2を参照しながら、本実施例を説明する。ドライラミ
ネート法により38μのフッ化ビニル樹脂フィルム(デ
ュポン社製テドラー)1にポリエステル系ウレタン樹脂
接着剤2を5.08/m2(固型分)になるようコーテ
ィングし、100℃で2分間溶剤を揮散させた。この接
着剤面に50μの低密度ポリエチレンフィルム3を70
℃のニップロール間で積層した。なお、ポリエチレンの
接着面はコロナ放電処理、軟化点は86℃のものを用い
た。この積層物のポリエチレンの面に厚さ0.1mm、
ガラス繊維束の太さ600デニール、密度経10本/2
5mm、緯10本/25mmの網状シート7を、そして
支持体4として、下記配合物をバンバリーミキサーに
て、約5分間混練し、カレンダーロールにて1mm厚に
成型したシートを圧着しポリエチレンを溶融し接着一体
化した。 塩素化ポリエチレン 85重量部 ポリエチレン 15重量部 炭酸カルシウム 100重量部 DOP 20重量部 エピコート828 5重量部 カーボーブラック 30重量部 ステアリン酸 0.5重量部 支持体4の下面にはアクリル系の感圧接着剤5を更にそ
の下面に剥離シート6を順に積層した。 実施例3 ドライラミネート法により38μのフッ化ビニル樹脂フ
ィルム1、12μのポリエステルフィルム8、70μポ
リエチレンフィルム3を順にポリエステル系ウレタン樹
脂接着剤2にて積層した。なお、ポリエステルフィルム
8は両面に、ポリエチレンフィルム3は接着剤と接触す
る面にのみコロナ放電処理を行った。接着剤の量は各層
ごと4.5g/m2(固型分)乾燥条件は温度100
℃、時間2分間とした。積層後40℃にて24時間養生
を行った。この積層物のポリエチレンの面に網状シート
7を、更に支持体4として下記配合物をバンバリーミキ
サーにて約5分間混練し、カレンダーロ−ルにて1.2
mm厚に成型したシートを圧着し、シートの熱でポリエ
チレンを溶融し、接着一体化した。なお網状シートは、
厚さ0.1mm、ガラス繊維束の太さ600デニール、
密度経10本/25mm、緯10本/25mmを使用し
た。 EPDM 85重量部 ポリエチレン 15重量部 炭酸カルシウム 75重量部 カーボンブラック 25重量部 プロセスオイル 50重量部 老化防止剤 3重量部 ステアリン酸 0.5重量部 支持体の下面にはアクリル系の感圧接着剤5を、更にそ
の下面に剥離シート6を順に積層した。以上に詳述した
ように、本発明によると、それ自身耐水性、耐透湿性に
富み長期間にわたる紫外線、温度変化、風雨等の物理化
学的劣化要因や機械的劣化要因に耐える建築物被覆材が
な装置を使用しなくても容易に製造できた。
【0012】
【効果】本発明の層構成を採用することにより、(1)
中間積層体と支持体との接着が熱圧着でよく、加硫装置
が不要となり新しい設備投資を必要とせず、加えて加硫
による接着工程や接着剤による接着工程は処理に時間が
かかり、生産スピードがあげられなかったが、本発明の
層構成により、熱圧着が可能となり生産性が向上し、い
ろいろの面での製造方法が合理化された、(2)製造工
程における不良品発生率が低減した、(3)網状シート
の挿入により寸法安定性が向上した、などの効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1の建築物被覆材の積層構造を示
す断面図である。
【図2】本発明実施例2の建築物被覆材の積層構造を示
す断面図である。
【図3】本発明実施例3の建築物被覆材の積層構造を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 フッ素系合成樹脂フィルム 2 接着剤層 3 ポリオレフィン系合成樹脂フィルム 4 ポリオレフィン系合成ゴムシートおよび/またはポ
リオレフィン系合成樹脂シート 5 感圧接着剤 6 剥離紙 7 網状シート 8 ポリエステルフィルムのような補強フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真有 勝義 東京都足立区小台1丁目3番1号 田島 ルーフィング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−284438(JP,A) 実公 昭61−6127(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/66 B32B 25/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系合成ゴムからなるシー
    ト状もしくは板状の支持体の上面にポリオレフィン系合
    成樹脂フィルムが、さらに接着剤を介してフッ素系合成
    樹脂フィルムが積層されていることを特徴とする建築物
    被覆材。
  2. 【請求項2】 前記1の建築物被覆材の下面に感圧接着
    剤層が積層され、更に、該感圧接着剤層の外側に剥離シ
    ートが積層されている請求項1記載の建築物被覆材。
  3. 【請求項3】 前記フッ素系合成樹脂がフッ化ビニル樹
    脂である請求項1または2記載の建築物被覆材。
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