JP3026672U - 給紙用カセット - Google Patents

給紙用カセット

Info

Publication number
JP3026672U
JP3026672U JP1996000025U JP2596U JP3026672U JP 3026672 U JP3026672 U JP 3026672U JP 1996000025 U JP1996000025 U JP 1996000025U JP 2596 U JP2596 U JP 2596U JP 3026672 U JP3026672 U JP 3026672U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
paper
fulcrum
push
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1996000025U
Other languages
English (en)
Inventor
高史 山形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP1996000025U priority Critical patent/JP3026672U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3026672U publication Critical patent/JP3026672U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙搬送系統のトラブルの要因である用紙の
送給位置および用紙の排出方向を用紙の積重量に関係な
く常に略一定にできる給紙用カセットを提供する。 【解決手段】 画像記録装置等に装着され、積層収容さ
れた多数枚の用紙30を最上紙から分離給紙部33によ
り1枚ずつ繰り出す給紙用カセット10であって、収容
された用紙量に関わらず最上紙先端部と上記分離給紙部
との相対位置Ce,S,Dを略一定とする手段を備え
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、給紙用カセットに関するもので、画像記録装置等に装着され、特 に、複写機、ファクシミリ装置、各種プリンタ等の出力機に使用する給紙用カセ ットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の給紙用カセットとして、図5〜図7に示すものがあった。図5 は従来の給紙用カセットを示す平面図であり、図6および図7は、図5のY−Y 線断面図である。図6は給紙用カセットの用紙が多い状態(図6では満載時を示 す。)の断面図で、図7は給紙用カセットの用紙が少なくなった状態(図7では 最後の1枚の状態を示す。)の断面図である。図5〜図7において、カセットケ ース本体10は上面解放の箱型形状を成し、前壁(給紙下流側)1、後壁(給紙 上流側)2、両側壁6、7及び底板部13から構成されている。そして、該ケー ス10内には多数枚の用紙30が収容される。側壁6、7の内側には、用紙30 をガイドするガイド部8、9がそれぞれ突設されている。
【0003】 ケース本体10の前側両隅部には、分離給紙部の一部を構成する分離爪部材3 3が配備されている。分離爪部材33は、用紙30の先端両角部上面に面接する 平面視三角形状の第1規制部33aと、該規制部33aに直角状に連なり用紙3 0の先端部が当接する第2規制部33bと、これらの規制部33a、33bを一 端に支持し、他端においてケース側壁6、7にピン34を介して枢着された支持 アーム33cとからなる。カセットケース10の内底部には、ピン4を支点とし て上下揺動する押上板22が配設されており、このピン4による揺動支点はケー ス本体10の後半部に、押上板22の先端部は前壁1まで及んでいる。そして、 押上板22の先側と前記底板部13との間に圧縮スプリング23が弾装され、押 上板22はピン4を支点として常時上方に弾力付勢されている。前記支点のピン 4を支持する支持部は、ケース側壁6、7に設けられた丸孔55から成る。ピン 4は丸孔55に嵌挿され、回転自在であるが、固定の支点である。上記カセット ケース10は、不図示の画像形成装置等の給紙部に装着されるが、装着状態では 図5〜7に示すように、上記スプリング23の略直上部に給紙ローラ31が位置 する。該ローラ31は用紙30の幅より小さく、図では2個のローラ31、31 がローラ軸31aに用紙幅中央よりに固着され、該ローラ軸31aと共に一体回 転する。
【0004】 次に、上記のように構成された従来の給紙用カセットの動作を説明する。 先ず、上記従来のカセットケース本体10に用紙30を収容すると、用紙押上 板22は用紙30の重量により圧縮スプリング23の弾性力に抗して沈むが、結 果的にピン4を支点として上方に所定力で弾力付勢される。不図示の画像形成装 置等の給紙部にカセットケース本体10を装着すると、その装着状態で、用紙3 0の最上紙が給紙ローラ31の下部に当接される。給紙ローラ31の回転により 、第2規制部33bに用紙30の先側上部が当接され、且つ、最上紙の角部に分 離爪部材33の自重により第1規制部33aが面接する。この状態で給紙ローラ 31が回転を続けると、その搬出力により用紙30の最上紙の先側中央部が繰り 出されようとするが、先側両角部は規制部33a,33bにより規制されている ため屈曲するように持ち上げられ、これにより直下の用紙と分離される。更に、 給紙ローラ31が回転し、分離された最上紙が不図示の画像形成装置等の給紙部 に供給される。このようにして、カセットケース本体10に積重された用紙30 は、最上部から1枚づつ、不図示の画像形成装置等の給紙部に供給されていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、ピン4を支点として上下揺動する押上板22のような構成の上 記従来の給紙用カセットでは、給紙ローラ31と用紙30の最上紙との当接位置 である送給開始位置が、用紙30の積重量によって大きく変位する。ケース本体 10に用紙30を積重して収容した用紙30の厚みが厚い場合の送給開始位置は 、カセットケース本体10に収容した用紙の厚みが薄くなるにつれて、前壁1寄 りにくる。即ち、収容した用紙30の厚みが厚い場合(例えば図6で示す満載時 。)には、用紙30はカセットケース本体10の後壁2を端部として、前壁1側 に伸びる。しかし、収容した用紙30の厚みが薄い場合(例えば図7で示す最後 の1枚の状態。)には、用紙30はカセットケース本体10の後壁2を端部とし て、底板部13の上面及び用紙押上板22の上面を沿って前壁1側に伸び、用紙 30が底板部13の上面及び用紙押上板22の上面に近似した距離に載置される から、その沿面距離の増加分だけ用紙30が前壁1側から引込み、給紙ローラ3 1に当接する送給端部からの見掛けは、それだけ短くなる。 また、上記従来の給紙用カセットでは、用紙排出角度も用紙量によって大きく 変位する。
【0006】 即ち、上述の、図6に示した状態から図7に示した状態間の変位は以下のよう になる。 1)送給開始位置から最上紙先端までの距離変位は: Af−Me これは、大きな変位量である。 2)最上紙先端と第2規制部34bの最大隙間: Ne これも、大きな隙間といえる。 3)最上紙先端の位置変動: U これも、変位量が大きい。 4)最上紙先端の排出角度の変位: R これも、変位量が大きい。
【0007】 したがって、最上紙先端部と上記分離給紙部との相対位置が一定とならず、大 きく変動し給紙条件が変化して用紙搬送系統のトラブルの要因になるいう問題が 発生していた。 本考案の目的は、従来のこのような欠点を解決し、用紙搬送系統のトラブルの 要因である用紙の送給位置および用紙の排出方向を用紙の積重量に関係なく常に 略一定にできる給紙用カセットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決しようとする手段】 本考案は、上記目的を達成するために、画像記録装置等に装着され、積層収容 された多数枚の用紙を最上紙から分離給紙部により1枚ずつ繰り出す給紙用カセ ットであって、収容された用紙量に関わらず最上紙先端部と上記分離給紙部との 相対位置を略一定とする手段を備えた。また、上記手段が、カセット本体の底部 に設けられ、給紙上流側基部を支点として上下揺動し得る用紙押上板と、上記支 点を上下摺動自在に支持する支持部と、上記押上板を上方に弾力付勢する弾性部 材とよりなる。更に、上記弾性部材が、支点の支持部に対する上下摺動を伴いな がら、用紙の重量変位に追従して押上板を上下動するよう付勢するものである。 また、上記弾性部材が、押上板の先側と支点近傍に設けられている。また、上記 弾性部材が圧縮スプリングである。また、上記支持部がカセット本体に設けられ た長孔から成り、該長孔に押上板基部に設けられた支点ピンが摺動自在に嵌挿さ れている。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面を参照しつつ、説明する。 図1〜図3は、本考案の実施の形態における一例の給紙用カセットを示した図 である。図1は本考案の給紙用カセットを示す平面図であり、図2および図3は 、図1のX−X線断面図である。図2は給紙用カセットの用紙が多い状態を示し 、図3は給紙用カセットの用紙が少なくなった状態を示す。
【0010】 先ず、本考案の給紙用カセットの構成について述べる。 図1〜図3において、カセットケース本体10は上面解放の箱型形状を成し、 前壁(給紙下流側)1、後壁(給紙上流側)2、両側壁6、7及び底板部13か ら構成されている。そして、該ケース10内には多数枚の用紙30が積層収容さ れる。側壁6、7の内側には、用紙30をガイドするガイド部8、9がそれぞれ 突設されている。また、側壁6、7の略中央の上流側底部に後述する押上板22 の支点を上下摺動自在に支持する支持部として、長孔5が設けられている。前壁 1は用紙30の給紙下流側端部をガイドし、後壁2は給紙上流側端部をガイドす る。
【0011】 ケース本体10の前側両隅部には、分離給紙部の一部を構成する前期と同様の 分離爪部材33が配備されている。従って、各部には前記と同様の符号が付して ある。ピン34は座部34aと軸部34bからなり、支持アーム33cの座部3 3dに軸部34bが取り付けられている。分離爪部材33の自重によって用紙3 0の変位に関係無く、第1規制部33aが最上紙の角部に常に載り、一定の押圧 がかかるようるようになっている。また、カセットケース10は、不図示の画像 形成装置等の給紙部に装着されるが、装着状態では図1〜3に示すように、上記 スプリング23の略直上部に給紙ローラ31が位置する。該ローラ31は用紙3 0の幅より小さく、図では2個のローラ31、31がローラ軸31aに用紙幅中 央よりに固着され、該ローラ軸31aと共に一体回転する。
【0012】 カセットケース本体10の内底部には、ピン4を支点として上下揺動する押上 板22が配設されており、このピン4による揺動支点はケース本体10の後半部 に、押上板22の先端部は前壁1まで及んでいる。用紙押上板22は側壁6、7 面に垂直な平面と、給紙上流側基部の両側に設けられた曲げ部22aと、曲げ部 22aに取り付けられたピン4より成る。上述のように、用紙押上板22は給紙 上流側基部のピン4を支点として上下揺動し得るが、更に先述の側壁6、7に設 けられた支持部の長孔5に、支点ピン4がEの範囲で上下摺動自在に嵌挿されて いる。
【0013】 そして、押上板22とカセットケース10の底板部13との間に上記押上板2 2を常時上方に弾力付勢する弾性部材3、23が弾装されている。上記弾性部材 3、23は、支点4の支持部5に対する上下摺動を伴いながら、用紙30の重量 変位に追従して押上板22を上下動するよう付勢するものである。弾性部材3、 23は、押上板22の先側に設けられた圧縮スプリング23と支点4近傍に設け られた圧縮スプリング3から構成されている。よって、圧縮スプリング23およ び圧縮スプリング3は、カセットケース本体10に積層収容された用紙40の荷 重に対応して変位するように設定され、用紙量に関係無く、最上紙は給紙ローラ 31に常に一定の押圧で当接され、更に、支点ピン4が用紙量変位に追従して長 孔5内を移動する。
【0014】 尚、上記圧縮スプリング23および圧縮スプリング3の場合、押上板22の先 側に設けられた圧縮スプリング23は、取り付け位置が給紙ローラ31の略鉛直 線上であり、支点4近傍に設けられた圧縮スプリング3は支点4軸の略鉛直線上 にあるため、圧縮スプリング23は主に給紙ローラ31への押圧、圧縮スプリン グ3は主に支点4の移動に寄与している。また、図1に示されるように、各々2 個の圧縮スプリング23および圧縮スプリング3が、用紙30の中心から均等に 配備されているため、給紙ローラに均一な押圧がかかり、支点ピン4の移動もバ ランスの良いものとなる。
【0015】 次に、上記のように構成された本考案の給紙用カセットの動作を説明する。 上述のように構成した本考案のカセットケース本体10は、以下のように使用 される。用紙30を満載収容すると、用紙押上板22は用紙30の重量により圧 縮スプリング23および圧縮スプリング3の弾性力に抗して沈むが、ピン4を支 点として上方に所定力で弾力付勢される。不図示の画像形成装置等の給紙部にカ セットケース本体10を装着すると、図2に示すような装着状態で、用紙30の 最上紙が給紙ローラ31の下部に当接される。このとき、長孔5に支持されてい る用紙押上板22の支点4は、長孔5の最下部に位置している。また、用紙30 の先側上部は分離爪部材33の第2規制部33bに当接し、且つ、最上紙の角部 は第2規制部33bが載せられている。給紙ローラ31が回転すれば、カセット ケース本体10に積層収容された用紙30の最上紙の角部が前述のようにめくれ 、最上紙が分離される。更に、給紙ローラ31が回転し、分離された最上紙が不 図示の画像形成装置等の給紙部に供給される。このようにして、カセットケース 本体10に積重された用紙30は、最上部から1枚づつ、不図示の画像形成装置 等の給紙部に供給される。
【0016】 カセットケース本体10に積重された用紙30が、最上部から1枚づつ、前記 給紙部に供給されて用紙30の重量が軽くなるに従って、圧縮スプリング23、 3は伸び、押上板22は支点4を中心として上方に揺動する。しかし、それと同 時に、長孔5に支持された支点4も上方に摺動し、用紙30の重量に応じた所定 位置に上昇する。尚、用紙30の最上紙は給紙ローラ31に常時略一定応力で押 圧され、最上紙角部には分離爪部材33の第1規制部33aが常時載せらてれる 。用紙30の給紙下流側は後壁2の内面に常時当接される。やがて、図3に示す ように、用紙30は最後の一枚となり、最後の一枚も不図示の画像形成装置等の 給紙部に供給される。そのとき、長孔5に支持された支点4は、長孔5内を上昇 し、長孔5の最上部に達している。
【0017】 次に、図2に示した用紙30の満載状態と、図3に示した用紙30は最後の一 枚となった状態を比較しながら、図2から図3への変位を具体的に述べる。図2 に示したように、カセットケース本体10に用紙30が満載収容され、前記給紙 部にカセットケース本体10が装着されているとき、用紙30の満載重量Wfお よび用紙押上板22の重量Vにより沈みこみ、圧縮スプリング23、3は最も縮 んだ状態となる。満載重量Wfおよび用紙押上板重量Vに抗して、圧縮スプリン グ23の弾性力P1fおよび圧縮スプリング3の弾性力P2fが働く。それによ り、最上紙には給紙ローラ31への押圧力Fが働き、支点4は長孔5の最下部に 位置して、略釣り合った状態となる。即ち、用紙30が満載された時は、 (ベクトル)F−V=P1f+P2f−Wf ・・・(1) の関係がほぼ成り立っている。(尚、以下において、用紙30の変位量によって 変位するものについては、満載時には符号f、最後1枚のものについては符号e を付した。)
【0018】 給紙ローラ31と用紙30の最上紙とが当接する当接位置である送給開始位置 (以下、送給開始位置と称する。)から、用紙30の最上紙先端までの距離は、 Afとなっている。(最上紙先端と分離爪部材33の第2規制部33bは当接し 、隙間は0である。)そして、最上紙は給紙ローラ31の回転により分離、排出 されるが、用紙満載時、最上紙は略水平方向Bfに排出される。
【0019】 そして、満載されていた用紙30は1枚づつ減り、重量Wfが減り始める。最 上紙の押圧力Fは、略一定に設定されている。それに伴って、圧縮スプリング2 3の弾性力P1fが弱まり、圧縮スプリング23は伸び始める。圧縮スプリング 3の弾性力P2fも弱まり、圧縮スプリング3も伸び始める。そして、用紙押上 板22は支点4を中心に上方に揺動し始めると同時に、支点4は、長孔5に沿っ て上昇移動を開始する。給紙ローラ31の回転により、分離爪部材33で分離さ れ、用紙30は最上紙から1枚づつ排出され、送給開始位置から最上紙先端まで の距離Aeは短くなり、最上紙先端と第2規制部33b間に隙間が発生していく 。そして、最上紙排出方向Bfは上向きに変位し始める。
【0020】 やがて、図3に示したように、用紙30が最後の一枚の状態となり、用紙30 は一枚の重量Weとなる。圧縮スプリング23、3は最も伸びた状態となる。用 紙押上板22は最も上方に揺動された状態となる。圧縮スプリング23の弾性力 も最も弱まったP1fとなっている。圧縮スプリング3も同様に、弾性力P2f となっている。支点4は長孔5に沿って最も上昇した位置で略釣り合った状態と なる。支点4は図2の位置からEの距離だけ移動して図3の位置の最上位となっ ている。即ち、用紙30がカセットケース本体10内に一枚となった時は、 (ベクトル)F−V=P1e+P2e−We ・・・(2) の関係がほぼ成り立っている。(1)、(2)式より、押圧力Fを変位させるこ となく、用紙30の重量の変位(We〜Wf)に追従して、圧縮スプリング23 の弾性力変位(P1e〜P1f)、圧縮スプリング3の弾性力変位(P2e〜P 2f)が起こる。
【0021】 また、送給開始位置から最上紙先端までの距離はAeとなる。最上紙先端と第 2規制部34b間の隙間はCeとなっている。そして、給紙ローラ31の回転に より排出される最後の1枚の排出方向はBeとなる。排出方向の変位角度は、D となる。
【0027】 上述のように、図2に示した用紙30の満載状態から、図3に示した用紙30 が最後の一枚となる状態の間に変位は以下のようになる。 1)送給開始位置から最上紙先端までの距離変位: Af−Ae これは、図6〜図7で示した従来の給紙用カセットの距離変位 Af−Meに 比較して、変位量は明らかに少ない。 2)最上紙先端と第2規制部33b33bの最大隙間: Ce これも、図7で示した従来の給紙用カセットの隙間 Ne と比較して明らか に小さい。 3)最上紙先端の位置変動: S これは、図7で示した従来の給紙用カセットの距離変位 U と比較して変位 量は明らかに少ない。 4)最上紙先端の排出角度変位: D これは、図7で示した従来の給紙用カセットの角度変位 R に比較して変位 量は明らかに少ない。
【0022】 したがって、上述のように、揺動する用紙押上板22の支点4を用紙30の積 重量の変化に応じて、支点4を長孔5のEの範囲で摺動支持して所定量移動させ る構成とすることによって、 1)最上紙先端と送給開始位置が、その積層された用紙30の積重量に関係な く、略一定位置となる。 2)最上紙先端と分離部材33の第2規制部33bとの相対位置が、その積重 された積重量に無関係に略一定位置となる。 3)カセットケース本体10に収容積重した用紙30の積重量の変化による最 上紙先端の位置変位を小さくして、本体側の給紙部に供給することができる。 4)カセットケース本体10に収容積重した用紙30の積重量の変化による最 上紙先端の排出方向変位を小さくして、本体側の給紙部に供給することができる 。
【0023】 また、図4は本考案の他の実施の形態の給紙用カセットの使用状態の断面図で ある。これについては、前記図1及び図2で示した実施の形態との相違点のみ説 明する。 図において、カセットケース本体10の内底部は後壁2付近に支点4と支持部 長孔5を有しいる。用紙押上板22は給紙上流側基部のピン4を支点として上下 揺動し得るが、後壁2付近の側壁6、7に設けられた支持部の長孔5に、支点ピ ン4がLの範囲で上下摺動自在に嵌挿されている。用紙押上板22は用紙30の サイズに略等しい。用紙押上板22とカセットケース本体10の底板部13の内 側との間には、圧縮スプリング23、3が配設されており、カセットケース本体 10に収容された用紙の荷重に対応して変位するように設定されている。支点4 は用紙量に応じて長孔5内を移動し、所定の高さの位置となる。
【0024】 用紙30がカセットケース本体10内に一枚となった時は、 (ベクトル)F−V=P3e+P4e−We ・・・(2a) の関係がほぼ成り立っている。(2a)式より、押圧力Fを変位させることなく 、用紙重量の変位(We〜Wf)に追従して、圧縮スプリング23の弾性力変位 (P3e〜P3f)および圧縮スプリング3の弾性力変位(P4e〜P4f)が 起こる。 また、送給開始位置から最後の1枚の用紙30先端までの距離はGeとなる。 最後の1枚の先端と分離爪部材33の第2規制部33b間に隙間がHeとなって いる。そして、給紙ローラ31の回転により排出される最後の用紙30の排出方 向はJeとなる。排出方向の変位角度は、Kとなる。
【0025】 上述のように、用紙30の満載状態から最後の一枚となる状態間の変位は以下 のようになる。 1)送給開始位置から最上紙先端までの距離変位は: Af−Ge これは、図6〜図7で示した従来の給紙用カセットの距離変位 Af−Meに 比較して、変位量は明らかに少ない。 2)最上紙先端と第2規制部33b33bの最大隙間: He これも、図7で示した従来の給紙用カセットの隙間 Ne と比較して明らか に小さい。 3)最上紙先端の位置変動: T これは、図7で示した従来の給紙用カセットの距離変位 U に比較して変位 量は明らかに少ない。 4)最上紙先端の排出角度の変位: K これは、図7で示した従来の給紙用カセットの距離変位 R に比較して変位 量は明らかに少ない。
【0026】 したがって、カセットケース本体10に収容された用紙30の量に関わらず、 用紙30の最上紙先端と分離給紙部33との相対位置は略一定となる。 尚、本実施の形態の給紙用カセットの動作は、上記第1実施の形態と同一であ るので、その説明を省略する。
【0027】 ところで、上記各実施の形態のカセットケース本体の前壁および後壁は、用紙 の積重量に対応した高さとし、壁の内面に用紙を当接させるべく形成しているが 、本考案を実施する場合には他の部材を前壁および後壁の内側に配設して形成し てもよい。壁の内面で形成したものは、それだけ部品点数を少なくできる。また 、他の部材を壁の内側に配設したものでは、カセットケース本体のサイズに無関 係に用紙サイズをその部材で任意に設定できる。
【0028】 また、上記各実施の形態のカセットケース本体内に装備した用紙送給側の最上 部にある送給端部の位置が所定高さ位置になるように持上げる位置設定手段は、 支点を中心に回動する回動板及び圧縮スプリングからなるものであるが、本考案 を実施する場合には圧縮スプリングの機能を用紙の供給を受ける機器本体側に配 設してもよい。
【0029】 また、上記各実施の形態では、4個の圧縮スプリングで押圧されているが、中 央を1個で押圧してもよいし、また、2、3個でもよいし、5個以上を設けても よい。要は、用紙量に関係無く、最上紙が常に一定の力で給紙ローラに押圧され 、さらに、用紙量に応じて、押上板の支点が所定量移動する弾性部材であれば、 本考案は同様に適用することができる。
【0030】
【考案の効果】
本考案により、給紙用カセットから排出される最上紙先端の位置が変動するこ となく、画像記録装置等の給紙部に供給することができ、用紙の送給開始位置の 変化によって給紙条件が変化することがなくなり、用紙搬送系統のトラブルの要 因を排除できる。そして、送給開始位置が積重された用紙の厚みに無関係に略一 定位置となり、且つ、給紙用カセットから用紙の供給を受ける画像記録装置等の 給紙部に向かって排出される角度変位が小さくなり、用紙搬送系統のトラブルの 要因を排除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態例の給紙カセットを示す平
面図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。(収容用紙が多
い状態)
【図3】図1のX−X線断面図である。(収容用紙が最
後の一枚の状態)
【図4】他の実施の形態の断面図である。(収容用紙が
最後の一枚の状態)
【図5】本考案の従来の給紙カセットを示す平面図であ
る。
【図6】図5のY−Y線断面図である。(収容用紙が多
い状態)
【図7】図5のY−Y線断面図である。(収容用紙が最
後の一枚の状態)
【符号の説明】
3 圧縮スプリング(弾性部材) 4 ピン(支点) 5 長孔(支持部) 10 カセットケース本体 22 押上板 23 圧縮スプリング(弾性部材) 30 用紙 31 給紙ローラ 33 分離部材 33a 第1規制部 33b 第2規制部 Ce 最上紙先端と第2規制部の最大隙間(分離給紙
部と最上紙との相対位置) S 最上紙先端の位置変動(分離給紙部と最上紙と
の相対位置) D 最上紙先端の排出角度変位(分離給紙部と最上
紙との相対位置)

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像記録装置等に装着され、積層収容さ
    れた多数枚の用紙を最上紙から分離給紙部により1枚ず
    つ繰り出す給紙用カセットであって、収容された用紙量
    に関わらず最上紙先端部と上記分離給紙部との相対位置
    を略一定とする手段を備えたことを特徴とする給紙用カ
    セット。
  2. 【請求項2】 上記手段が、カセット本体の底部に設け
    られ、給紙上流側基部を支点として上下揺動し得る用紙
    押上板と、上記支点を上下摺動自在に支持する支持部
    と、上記押上板を上方に弾力付勢する弾性部材とよりな
    ることを特徴とする請求項1に記載の給紙用カセット。
  3. 【請求項3】 上記弾性部材が、支点の支持部に対する
    上下摺動を伴いながら、用紙の重量変位に追従して押上
    板を上下動するよう付勢するものであることを特徴とす
    る請求項2に記載の給紙用カセット。
  4. 【請求項4】 上記弾性部材が、押上板の先側と支点近
    傍に設けられていることを特徴とする請求項2または請
    求項3に記載の給紙用カセット。
  5. 【請求項5】 上記弾性部材が圧縮スプリングであるこ
    とを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記
    載の給紙用カセット。
  6. 【請求項6】 上記支持部がカセット本体に設けられた
    長孔から成り、該長孔に押上板基部に設けられた支点ピ
    ンが摺動自在に嵌挿されていることを特徴とする請求項
    2ないし請求項5のいずれかに記載の給紙用カセット。
JP1996000025U 1996-01-09 1996-01-09 給紙用カセット Expired - Lifetime JP3026672U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996000025U JP3026672U (ja) 1996-01-09 1996-01-09 給紙用カセット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996000025U JP3026672U (ja) 1996-01-09 1996-01-09 給紙用カセット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3026672U true JP3026672U (ja) 1996-07-16

Family

ID=43161815

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996000025U Expired - Lifetime JP3026672U (ja) 1996-01-09 1996-01-09 給紙用カセット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3026672U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04128981U (ja) * 1991-05-17 1992-11-25 セイレイ工業株式会社 操向モード切換機構

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04128981U (ja) * 1991-05-17 1992-11-25 セイレイ工業株式会社 操向モード切換機構

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4544925B2 (ja) 用紙排出トレイ
US4928951A (en) Automatic paper feed device
US7946574B2 (en) Sheet material feeder
US7364152B2 (en) Sheet feeding apparatus and image forming apparatus
JPH0656328A (ja) 画像形成装置の排出トレイ
JP3026672U (ja) 給紙用カセット
US5934667A (en) Paper feeding mechanism to feed individual sheets from a tray or cassette
JPH05186062A (ja) 給紙装置
US6953192B2 (en) Paper delivery device in printer and printer using the same
JP2001072303A (ja) シート積載装置及び画像形成装置
US7159863B2 (en) Compliant media stack height limiter
JPH06247568A (ja) シート積載装置及び画像記録装置
JP3287870B2 (ja) 原稿排出装置
US4330114A (en) Sheet delivery apparatus with horizontal plate
JPH1053340A (ja) 給紙カセット
JP2000034023A (ja) シート積載手段と該手段を備えた画像形成装置
JPS63147771A (ja) シ−ト積載装置
JP3323654B2 (ja) 排紙装置
JPH0348092Y2 (ja)
JP3637742B2 (ja) 給紙用カセット
JPS62244865A (ja) シ−ト積載装置
JPH05270666A (ja) 給紙カセット
JP3680191B2 (ja) 給紙装置
JPH08198459A (ja) シート給送装置及び該シート給送装置を備えた画像形成装置
JP2000264446A (ja) 給紙カセット