JP3024970B1 - 中継放送装置 - Google Patents

中継放送装置

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JP3024970B1
JP3024970B1 JP5835899A JP5835899A JP3024970B1 JP 3024970 B1 JP3024970 B1 JP 3024970B1 JP 5835899 A JP5835899 A JP 5835899A JP 5835899 A JP5835899 A JP 5835899A JP 3024970 B1 JP3024970 B1 JP 3024970B1
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Abstract

【要約】 【課題】 隣接チャネルの受信波を含む複数のチャネル
の受信波を、S/N比、IM特性を劣化させることなく
中継することが可能な中継放送装置を提供する。 【解決手段】 広帯域BPFにより、受信された受信波
の中から目的とする隣接チャネルの受信波を含む複数チ
ャネルの受信波を選択し、低雑音増幅器で増幅した後、
分配・分離手段内において、複数チャネルの受信波を2
分配し、さらに、各チャネル専用の狭帯域BPFで各チ
ャネルの受信波を仮分離した上で、アイソレータを介し
て周波数変換器に入力し、周波数変換器により中間周波
数帯の受信波に変換し、弾性表面波フィルタで各チャネ
ルの受信波を完全に分離し、再度周波数変換器により元
の周波数(または異なる周波数)の受信波とした後、ア
ンテナから放射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中継放送装置に係
わり、特に、テレビ放送や移動無線通信などにおける中
継放送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ送信所から安定した送信電力で送
信されていても、気象条件、立地条件、途中経路の地
形、距離、高さ等様々の条件により、電波の伝搬特性が
変動する。一般に、このような条件で電界強度が変化す
ることを、フェージング、マルチパスによる変動と呼ん
でいる。このような電界強度が変動した電波を受信し
て、所定の出力レベルで電波を再放射するのがサテライ
ト局の中継放送装置である。図18は、従来の中継放送
装置の概略構成を示すブロック図である。以下、従来の
中継放送装置の構成を、信号の流れに沿って説明する。
広帯域帯域通過フィルタ(以下、単に、BPFと称す
る。)101により、受信された受信波の中から、目的
とする各チャネルの受信波が選択され、この各チャネル
の受信波は、高周波増幅回路102で増幅される。高周
波増幅回路102で増幅された高周波の受信波は、周波
数変換装置103で局部発振回路104からの局発信号
と混合されて、中間周波数帯の受信波に変換され、中間
周波数帯の受信波は、中間周波増幅回路105で増幅さ
れる。次に、各チャネルの信号のみを通過させるBPF
106を通って、中間周波増幅回路107で再度増幅さ
れる。この中間周波増幅回路107の出力レベルは、自
動利得制御回路108により、所定の電圧レベルとされ
る。次に、中間周波増幅回路107で増幅された中間周
波数帯の受信波は、周波数変換装置109で局部発振回
路110からの局発信号と混合されて、元の周波数(ま
たは異なる周波数)の受信波に変換され、電力増幅回路
111で電力増幅さ6、ローパスフィルタ112を通っ
てアンテナに至り、アンテナから送信される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、従来のアナログ
方式のテレビジョン放送の他に、技術の進歩により、デ
ジタル方式のテレビジョン放送が開始されようとしてい
る。しかしながら、アナログ方式のテレビジョン放送の
他に、デジタル方式のテレビジョン放送を送信する場合
には、テレビジョン放送の割当て周波数の制約から、デ
ジタル方式のテレビジョン放送−デジタル方式のテレビ
ジョン放送、アナログ方式のテレビジョン放送−デジタ
ル方式のテレビジョン放送等の隣接チャネルを使用した
テレビジョン放送が必要となっている。しかしながら、
隣接チャネルを含むテレビジョン信号の中から、各チャ
ネルの信号のみを通過させる、極めて狭帯域なBPFは
実現できず、そのため、前記図18に示す従来の中継放
送装置では、隣接チャネルのテレビジョン信号により、
S/N比あるいはIM(相互変調波)特性が劣化すると
いう問題点があった。本発明は、前記従来技術の問題点
を解決するためになされたものであり、本発明の目的
は、隣接チャネルの受信波を含む複数のチャネルの受信
波を、S/N比、IM(相互変調波)特性を劣化させる
ことなく中継することが可能な中継放送装置を提供する
ことにある。本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。即ち、本発明は、隣接チャネルを含
む複数チャネルの受信波を通過させる広帯域通過フィル
タと、前記広帯域通過フィルタを通過した複数チャネル
の受信波を増幅する低雑音増幅器と、前記低雑音増幅器
で増幅された複数チャネルの受信波を、2分配する分配
器と、前記複数チャネルの各チャネル毎に設けられる複
数の分離手段で、前記分配器の一方の出力端子から出力
される複数チャネルの受信波の中から奇数番号(または
偶数番号)の各チャネルの受信波を分離する分離手段群
と、前記分配器の他方の出力端子から出力される複数チ
ャネルの受信波の中から偶数番号(または奇数番号)の
各チャネルの受信波を分離する分離手段群とから成る複
数の分離手段と、前記各分離手段で分離された各チャネ
ル毎の受信波をアンテナ共用装置に供給する出力手段と
を有する中継放送装置であって、前記各分離手段は、前
記2分配器の一方の出力端子から出力される奇数番号
(または偶数番号)のチャネルの受信波、あるいは、前
記2分配器の他方の出力端子から出力される偶数番号
(または奇数番号)のチャネルの受信波を通過させる狭
帯域通過フィルタと、前記狭帯域通過フィルタを通過し
た受信波を通過させるアイソレータと、前記アイソレー
タを通過した受信波を周波数変換する第1の周波数変換
手段と、前記第1の周波数変換手段で周波数変換された
受信波を通過させる弾性表面波フィルタと、前記弾性表
面波フィルタを通過した前記周波数変換された各チャネ
ルの受信波を増幅する増幅器と、前記増幅器で増幅され
た前記周波数変換された各チャネルの受信波を、周波数
変換する第2の周波数変換手段とを有することを特徴と
する。また、本発明は、隣接チャネルを含む複数チャネ
ルの受信波を通過させる広帯域通過フィルタと、前記広
帯域通過フィルタを通過した複数チャネルの受信波を増
幅する低雑音増幅器と、前記低雑音増幅器で増幅された
複数チャネルの受信波を、前記複数チャネルのチャネル
数に分配する分配手段と、前記複数チャネルの各チャネ
ル毎に設けられる複数の分離手段で、前記分配手段から
出力される複数チャネルの受信波の中から各チャネルの
受信波を分離する複数の分離手段と、前記各分離手段で
分離された各チャネル毎の受信波をアンテナ共用装置に
供給する出力手段とを有する中継放送装置であって、前
記各分離手段は、前記分配手段から出力される複数チャ
ネルの受信波を通過させる狭帯域通過フィルタと、前記
狭帯域通過フィルタを通過した受信波を通過させるアイ
ソレータと、前記アイソレータを通過した受信波を周波
数変換する第1の周波数変換手段と、前記第1の周波数
変換手段で周波数変換された受信波を通過させる弾性表
面波フィルタと、前記弾性表面波フィルタを通過した前
記周波数変換された各チャネルの受信波を増幅する増幅
器と、前記増幅器で増幅された前記周波数変換された各
チャネルの受信波を、周波数変換する第2の周波数変換
手段とを有することを特徴とする。また、本発明は、前
記各分離手段が、狭帯域通過フィルタと第1の周波数変
換手段との間に挿入される減衰器と、前記増幅器で増幅
された前記周波数変換された各チャネルの受信波に基づ
き前記減衰器を制御し、前記増幅器で増幅された前記周
波数変換された各チャネルの受信波の電圧レベルを制御
する利得制御手段とを、さらに有することを特徴とす
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一機能を有するものは同一符
号を付け、その繰り返しの説明は省略する。 [実施の形態1]図1は、本発明の実施の形態の中継放
送装置の概略構成を示すブロック図である。同図に示す
ように、本実施の形態の中継放送装置では、広帯域BP
F(1)により、受信された受信波の中から目的とする
複数チャネルの受信波が選択され、この複数チャネルの
受信波は、ハイブリッド回路(2,4)により、並列接
続される2個の低雑音増幅器(3a,3b)で増幅され
る。なお、前記複数チャネルの受信波は、デジタル方式
のテレビジョン放送の直交周波数分割多重(OFDM;
Orthogonal Frequency Divi
son Multiplex)変調方式の変調波(以
下、OFDM波と称する。)を含み、かつ隣接チャネル
の受信波を含んでいる。また、2個の低雑音増幅器(3
a,3b)は、それぞれ初段の増幅回路12と後段の増
幅回路13の2段構成の増幅回路である。さらに、この
広帯域形BPF(1)、ハイブリッド回路(2,4)、
2個の低雑音増幅器(3a,3b)は、サテライト局の
アンテナ下に設けられ、この2個の低雑音増幅器(3
a,3b)には、ローパスフィルタ(8a,8b)を介
して電源電圧(DC)が印加される。2個の低雑音増幅
器(3a,3b)で増幅された複数チャネルの受信波
は、分配・分離手段5に入力され、分配・分離手段5か
らの出力された受信波は、アンテナ共用器6に入力さ
れ、2開口型アンテナ7から送信される。なお、図1お
よび後述する各図において、9は無反射終端器であり、
また、10a〜10eは出力BPF、11はハイブリッ
ド回路である。また、この分配・分離手段5およびアン
テナ共用器6は、サテライト局内に設けられる。なお、
中継放送装置において、ケーブルの伝送損失による雑音
(NF)特性の低下が許される場合には、低雑音増幅器
(3a,3b)をサテライト局内に設けるようにしても
よい。
【0006】図2は、図1に示す分配・分離手段5の構
成を示すブロック図である。図2に示すように、2個の
低雑音増幅器(3a,3b)で増幅された複数チャネル
の受信波は、ハイブリッド回路(本発明の分配器)51
により2分配される。また、ハイブリッド回路51はサ
ーキュレータ52を介して、各チャネル専用の狭帯域B
PF(53a〜53e)に入力される。ここで、奇数番
号(または偶数番号)の各チャネル専用の狭帯域BPF
(53a,53c,53e)は、ハイブリッド回路51
の一方の端子に接続され、偶数番号(または奇数番号)
の各チャネル専用の狭帯域BPF(53b,53d)
は、ハイブリッド回路51の他方の端子に接続される。
なお、ハイブリッド回路51と各チャネル専用の狭帯域
BPF(53a〜53e)との間に挿入されるサーキュ
レータ52は、各チャネル専用の狭帯域BPF(53a
〜53e)からの反射波がハイブリッド回路51に入力
するのを防止する。複数チャネルの受信波は、この各チ
ャネル専用の狭帯域BPF(53a〜53e)により仮
分離された後、各チャネル専用の分離手段54に入力さ
れる。仮分離された各チャネルの受信波は、周波数変換
器62において、局部発振器65からの局発信号と混合
されて、中間周波数帯の受信波に変換され、中間周波数
帯で弾性表面波フィルタ63により完全分離される。こ
の弾性表面波フィルタ63により完全分離された中間周
波数帯の受信波は、増幅器64で増幅された後、周波数
変換器66において、局部発振器65からの局発信号と
混合されて、元の周波数(異なる周波数でもよい)に変
換された後、電力増幅器68で電力増幅される。また、
周波数変換器62の入力段に、pinダイオードから成
る減衰器61が設けられ、この減衰器61は自動利得制
御回路67で制御される。自動利得制御回路67は、増
幅器64からの出力が入力され、増幅器64から出力さ
れる中間周波数帯の受信波の電圧レベルが一定となるよ
うに、減衰器61を制御する。なお、各チャネル専用の
狭帯域BPF(53a〜53e)と、各チャネル専用の
分離手段54との間に挿入されるサーキュレータ(本発
明のアイソレータ)52は、局部発振器65からの局発
信号と、周波数変換器62からの反射波が各狭帯域BP
F(53a〜53e)に入力するのを防止する。なお、
本実施の形態では、各分離手段54から得られる各チャ
ネルの受信波の利得(G)として35dBを得ることで
きる。
【0007】以下、本実施の形態の各部の構成につい
て、さらに詳細に説明する。図1に示す広帯域BPF
(1)は、目的とする複数チャネルの受信波を通過させ
て、バンドエツヂから6MHz離れた周波数で30dB
以上減衰させるBPFである。このBPF(1)の主な
機能は、以下に示す通りである。 (一)目的とする隣接する複数チャネルの受信信号(例
えば、テレビ受信信号(6〜10CH))を通過させ
て、他の不要波であるテレビ、携帯電話、470MHz
以下の無線通信等の信号を減衰させる。 (二)各チャネル専用の狭帯域BPF(53a〜53
e)では減衰量が不足する、周波数変換器62でのIF
イメージ周波数(fo−2fi or fo+2fi)
の信号を減衰させる。 (三)受信アンテナ等より誘導される雷サージ等を吸収
する。 このように、広帯域BPF(1)は、通過帯域が広く減
衰が急峻であるために、次数(n)が8のコムライン
型、あるいはインタデジタル型の帯域通過フィルタでな
いと実現できない。図3は、本実施の形態の広帯域BP
F(1)の一例の周波数特性を示すグラフであり、この
図3に示す広帯域BPF(1)は、次数(n)が8のコ
ムライン型、あるいはインタデジタル型の帯域通過フィ
ルタで、無負荷Q(Qu)が2200、通過帯域(Bw
r)が66MHz、通過帯域近傍の減衰量(Amin)
が35dBである。なお、この図3に示す広帯域BPF
(1)は、大きさが、幅(W)100×長さ(L)20
0×高さ(H)150mmである。
【0008】一般的な、低雑音増幅器は、受信用のイン
タセクトポイント(IP)の小さい低雑音増幅素子が用
いられている。この種の増帽素子を用いた低雑音増幅器
は、OFDM波の増幅に使用すると、IM波(相互変調
波)が発生し、受信品質の低下につながる。その理由
は、一般的な通信・放送に用いている搬送波(変調波を
含む)に比して、OFDM波の場合は、ピーク電力が約
10dB高いためと言われており、このことは、IM波
の悪化の量が約30dB悪化することになる。さらに、
OFDM波を、8波同時に共通増幅することによって、
IM特性が約18dB低下する。そのため、本実施の形
態ように、OFDM波を含む複数チャネルの受信波を増
幅する低雑音増幅器(3a,3b)には、一般的な通信
・放送に用いている低雑音増幅器に比して、IM特性が
約48dBの良い増幅素子を用いる必要がある。本実施
の形態の低雑音増幅器(3a,3b)では、増幅素子と
して、出力(送信)用のMOSトランジスタ(FET)
の中から、雑音(NF)特性が良くて(低くて)、利得
(Gain)の高い素子を選び出して使用している。こ
の選び出されたMOSトランジスタ(FET)を使用
し、さらに、図1に示すように、2段構成の増幅回路と
することにより、本実施の形態の低雑音増幅器3aおよ
び(3b)では、雑音(NF)≒1dB、利得(G)≒
40dB、インタセクトポイント(IP)≒38dBm
の特性が得られる。さらに、図1に示すように、故障率
に冗長性を持たせた2台並列構成の場合には、総合特性
は、雑音(NF)≒1dB、利得(G)≒40dB、イ
ンタセクトポイント(IP)≒41dBmの特性が得ら
れる。図4ないし図6に、本実施の形態の雑音増幅器
(3a,3b)のIM特性のグラフを示す。図4は、図
1に示す初段の増幅回路12のIM特性を示すグラフで
あり、横軸は入力電力(単位はdBm)、縦軸は出力電
圧(単位はdBm)である。この図4において、直線F
は基本波の入力−出力電圧特性を示し、直線Tは3次I
M波の入力−出力電圧特性を示し、入力電力が同じ電力
レベルの場合に、直線Fと直線Tとの差(即ち、出力電
力の差)が大きい程、3次IM特性が良好となる。一般
的には、インタセクトポイント(IP)が高い程、3次
IM特性が良好となる。図5は、図1に示す後段の増幅
回路13のIM特性を示すグラフ、図6は、低雑音増幅
器(3a,3b)を2台並列構成の場合のIM特性を示
すグラフである。
【0009】図7ないし図10は、本実施の形態の各チ
ャネル専用の狭帯域BPF(53a〜53e)の一例の
周波数特性を示すグラフである。図7は、減衰特性を示
すグラフであり、横軸は周波数(MHz)でメモリ間隔
は2MHz(中心周波数は485MHz)であり、縦軸
は減衰量(dB)でメモリ間隔は5dBである。図8
は、図7に示すグラフを拡大して示すグラフであり、縦
軸のメモリ間隔が1dBである。図9は、反射特性を示
すグラフであり、横軸は周波数(MHz)でメモリ間隔
は2MHzであり、縦軸は減衰量(dB)でメモリ間隔
は5dBである。図10は、群遅延時間特性を示すグラ
フであり、横軸は周波数(MHz)でメモリ間隔は2M
Hzであり、縦軸は遅延量(τ)でメモリ間隔は50n
sである。図11ないし図14は、本実施の形態の各チ
ャネル専用の狭帯域BPF(53a〜53e)の他の例
の周波数特性を示すグラフである。図11は、減衰特性
を示すグラフであり、横軸は周波数(MHz)でメモリ
間隔は2MHz(中心周波数は485MHz)であり、
縦軸は減衰量(dB)でメモリ間隔は10dBである。
図12は、図11に示すグラフを拡大して示すグラフで
あり、横軸のメモリ間隔は1MHz、縦軸のメモリ間隔
が1dBである。図13は、反射特性を示すグラフであ
り、横軸は周波数(MHz)でメモリ間隔は2MHzで
あり、縦軸は減衰量(dB)でメモリ間隔は5dBであ
る。図14は、群遅延時間特性を示すグラフであり、横
軸は周波数(MHz)でメモリ間隔は1MHzであり、
縦軸は遅延量(τ)でメモリ間隔は100nsである。
なお、図7ないし図14に示すBPFは、次数(n)が
4のコムライン型、あるいはインタデジタル型の帯域通
過フィルタで、大きさが、幅(W)200×長さ(L)
200×高さ(H)150mmである。図15は、BP
Fの減衰量20dB点の周波数によるIM劣化量を示す
グラフであり、横軸は、中心周波数(fo)と、減衰量
20dBとなる周波数との差、縦軸は、IM劣化量(d
B)である。この図15に示すように、BPFの減衰特
性を選ぶことにより、IM劣化量を実用的な値まで少な
くすることができる。例えば、図7ないし図14に示す
BPFのように、中心周波数(fo)±4.5MHzで
約20dB減衰するBPFの場合には、そのIMの劣化
量は、図15に示すグラフより、片側チャネルで約1.
5dBである。従来のサテライト局で用いてきた入力フ
ィルタ(BPF)としては、中心周波数(fo)±9M
Hzで20dB減衰するBPFが用いられている。しか
しながら、このBPFの特性では、両隣接チャネルの不
要波のエネルギを50%しか除去できない。また、従来
のサテライト局で用いてきた入力フィルタ(BPF)の
ように、中心周波数(fo)±9MHzで約20dB減
衰するBPFでは、そのIMの劣化量は、図15に示す
グラフより、片側チャネルで約6dBである。このよう
に、本実施の形態の各チャネル専用の狭帯域BPF(5
3a〜53e)では、IMの劣化量を少なくすることが
できる。なお、BPFの減衰特性と通過帯域幅が変動す
ると、周波数特性とIM特性が劣化するので、本実施の
形態の各チャネル専用の狭帯域BPF(53a〜53
e)では、BPFを安定化させるために構成材料とし
て、スーパーアンバを使用している。また、局部発振器
65からの局発信号のリークを防ぐために、BPFの次
数を高くするのも設計の一手法であるが、BPFが大き
くなると同時に通過帯域内偏差が増大し、BPF特性が
劣化し好ましくない。そのため、各チャネル専用の狭帯
域BPF(53a〜53e)と、各チャネル専用の分離
手段54との間に挿入されるサーキュレータ52を挿入
している。
【0010】また、本実施の形態では、周波数変換器6
2の前段に、IM波の発生の少ないpinダイオードか
ら成る減衰器61を挿入し、さらに、周波数変換器(6
2,66)として、3次IM特性の良い周波数変換回路
を用いるようにしたので、IM特性の劣化を少なくする
ことができる。また、本実施の形態において、周波数変
換器66からの局発信号のリークが問題になる時には、
局発信号のみを除去するノッチフィルタを使用すればよ
い。
【0011】[実施の形態2]図16は、本発明の実施
の形態2の中継放送装置の概略構成を示すブロック図で
ある。本実施の形態の中継放送装置は、分配・分離手段
15の構成が前記実施の形態と相違するが、その他の構
成は前記実施の形態と同じである。以下、本実施の形態
の中継放送装置について、前記実施の形態との相違点を
中心に説明する。図17は、図16に示す分配・分離手
段15の構成を示すブロック図である。図17に示すよ
うに、本実施の形態では、ハイブリッド回路(本発明の
分配器)(71〜77)により、2個の低雑音増幅器
(3a,3b)で増幅された複数チャネルの受信波を、
チャネル数(本実施の形態では8)に分配し、ハイブリ
ッド回路(74〜77)の各出力端子毎に、各チャネル
専用の狭帯域BPF(53a〜53h)および各チャネ
ル専用の分離手段54を接続するようにしたものであ
る。なお、本実施の形態では、各分離手段54から得ら
れる各チャネルの受信波の利得(G)として29dBを
得ることできる。
【0012】本実施の形態においても、前記実施の形態
と同様、IM特性の劣化量を少なくすることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施の形
態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施の
形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【0013】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。本発明によれば、例えば、デジタル方
式のテレビジョン放送の変調波を含み、かつ、隣接チャ
ネルの受信波を含む複数チャネルの受信波を、S/N
比、IM特性を劣化させることなく中継することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の中継放送装置の概略構
成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す分配・分離手段5の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】本実施の形態の広帯域帯域通過フィルタの一例
の周波数特性を示すグラフである。
【図4】図1に示す初段の増幅回路のIM特性IM特性
を示すグラフである。
【図5】図1に示す後段の増幅回路のIM特性を示すグ
ラフである。
【図6】低雑音増幅器を2台並列構成の場合のIM特性
を示すグラフである。
【図7】本発明の実施の形態1の各チャネル専用の狭帯
域帯域通過フィルタの一例の減衰特性を示すグラフであ
る。
【図8】図7に示すグラフを拡大して示すグラフであ
る。
【図9】本発明の実施の形態1の各チャネル専用の狭帯
域帯域通過フィルタの一例の反射特性を示すグラフであ
る。
【図10】本発明の実施の形態1の各チャネル専用の狭
帯域帯域通過フィルタの一例の群遅延時間特性を示すグ
ラフである。
【図11】本発明の実施の形態1の各チャネル専用の狭
帯域帯域通過フィルタの他の例の減衰特性を示すグラフ
である。
【図12】図11に示すグラフを拡大して示すグラフで
ある。
【図13】本発明の実施の形態1の各チャネル専用の狭
帯域帯域通過フィルタの他の例の反射特性を示すグラフ
である。
【図14】本発明の実施の形態1の各チャネル専用の狭
帯域帯域通過フィルタの他の例の群遅延時間特性を示す
グラフである。
【図15】BPFの減衰量20dB点の周波数によるI
M劣化量を示すグラフである。
【図16】本発明の実施の形態2の中継放送装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図17】図16に示す分配・分離手段の構成を示すブ
ロック図である。
【図18】従来の中継放送装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1,101…広帯域帯域通過フィルタ、2,4,11,
51,71〜77…ハイブリッド回路、3a,3b…低
雑音増幅器、5…分配・分離手段、6…アンテナ共用
器、7…2開口型アンテナ、8a,8b,12…ローパ
スフィルタ、9…無反射終端器、10a〜10h…出力
帯域通過フィルタ、12,13…増幅回路、52…サー
キュレータ、53a〜53h,106…各チャネル専用
の狭帯域帯域通過フィルタ、54…各チャネル専用の分
離手段、61…pinダイオードから成る減衰器、6
2,66,103,109…周波数変換器、63…弾性
表面波フィルタ、64,105,107…増幅器、6
5,110…局部発振器、67,108…自動利得制御
回路、68,111…電力増幅器、102…高周波増幅
回路、112…アンテナ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接チャネルを含む複数チャネルの受信
    波を通過させる広帯域通過フィルタと、 前記広帯域通過フィルタを通過した複数チャネルの受信
    波を増幅する低雑音増幅器と、 前記低雑音増幅器で増幅された複数チャネルの受信波
    を、2分配する分配器と、 前記複数チャネルの各チャネル毎に設けられる複数の分
    離手段で、前記分配器の一方の出力端子から出力される
    複数チャネルの受信波の中から奇数番号(または偶数番
    号)の各チャネルの受信波を分離する分離手段群と、前
    記分配器の他方の出力端子から出力される複数チャネル
    の受信波の中から偶数番号(または奇数番号)の各チャ
    ネルの受信波を分離する分離手段群とから成る複数の分
    離手段と、 前記各分離手段で分離された各チャネル毎の受信波をア
    ンテナ共用装置に供給する出力手段とを有する中継放送
    装置であって、 前記各分離手段は、前記2分配器の一方の出力端子から
    出力される奇数番号(または偶数番号)のチャネルの受
    信波、あるいは、前記2分配器の他方の出力端子から出
    力される偶数番号(または奇数番号)のチャネルの受信
    波を通過させる狭帯域通過フィルタと、 前記狭帯域通過フィルタを通過した受信波を通過させる
    アイソレータと、 前記アイソレータを通過した受信波を周波数変換する第
    1の周波数変換手段と、 前記第1の周波数変換手段で周波数変換された受信波を
    通過させる弾性表面波フィルタと、 前記弾性表面波フィルタを通過した前記周波数変換され
    た各チャネルの受信波を増幅する増幅器と、 前記増幅器で増幅された前記周波数変換された各チャネ
    ルの受信波を、周波数変換する第2の周波数変換手段と
    を有することを特徴とする中継放送装置。
  2. 【請求項2】 隣接チャネルを含む複数チャネルの受信
    波を通過させる広帯域通過フィルタと、 前記広帯域通過フィルタを通過した複数チャネルの受信
    波を増幅する低雑音増幅器と、 前記低雑音増幅器で増幅された複数チャネルの受信波
    を、前記複数チャネルのチャネル数に分配する分配手段
    と、 前記複数チャネルの各チャネル毎に設けられる複数の分
    離手段で、前記分配手段から出力される複数チャネルの
    受信波の中から各チャネルの受信波を分離する複数の分
    離手段と、 前記各分離手段で分離された各チャネル毎の受信波をア
    ンテナ共用装置に供給する出力手段とを有する中継放送
    装置であって、 前記各分離手段は、前記分配手段から出力される複数チ
    ャネルの受信波を通過させる狭帯域通過フィルタと、 前記狭帯域通過フィルタを通過した受信波を通過させる
    アイソレータと、 前記アイソレータを通過した受信波を周波数変換する第
    1の周波数変換手段と、 前記第1の周波数変換手段で周波数変換された受信波を
    通過させる弾性表面波フィルタと、 前記弾性表面波フィルタを通過した前記周波数変換され
    た各チャネルの受信波を増幅する増幅器と、 前記増幅器で増幅された前記周波数変換された各チャネ
    ルの受信波を、周波数変換する第2の周波数変換手段と
    を有することを特徴とする中継放送装置。
  3. 【請求項3】 前記各分離手段は、狭帯域通過フィルタ
    と第1の周波数変換手段との間に挿入される減衰器と、 前記増幅器で増幅された前記周波数変換された各チャネ
    ルの受信波に基づき前記減衰器を制御し、前記増幅器で
    増幅された前記周波数変換された各チャネルの受信波の
    電圧レベルを制御する利得制御手段とを、さらに有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の中継
    放送装置。
  4. 【請求項4】 前記減衰器は、pinダイオードで構成
    されることを特徴とする請求項3に記載の中継放送装
    置。
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