JP3024926U - クッション性を有する木製サンダル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 足裏が爽やかで、しかも足首に与えられる衝
撃の小さなサンダルを提供する。 【構成】 サンダル台を上下２部材により形成し、両者
を前半部で接合すると共に、上部材の踵の部分を高く形
成して、この部分では、上部材のこの部分と下部材のこ
の部分との間に間隙を生じさせ、そこにスプリングを縮
設して、サンダルの踵の部分に見掛け上のクッション性
をもたせた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、踵の部分にクッション性を有するサンダルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

サンダルは、靴の底部分とほゞ同一の形状のサンダル台と甲バンドとから成っ ており、簡易な履き物として従前から広く用いられている。 サンダル台は、合成ゴムやＥＶＡ等の適度な弾力性とクッション性を有する材 料を用いて成形されており、その上面は、多くは合成皮革等の柔軟なシート材を 用いて形成した甲板により覆われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記したようにサンダルは、サンダル台が適度な弾力性とクッション性を有し ており、しかもその上面が柔軟であるから、これを履いたときに足首に与えられ る衝撃が小さく、足裏への当たりが柔らかくて、温かな感じが得られる利点があ る。 しかし、その反面、下駄を履いたときのような爽やかな感じが得られず、殊に夏 は暑ぼったく感じられる、と云う問題がある。 本考案は、足裏が爽やかで、しかも足首に与えられる衝撃の小さなサンダルを 提供することを課題としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、サンダル台を上下２部材により形成し、両者を前半部で接合すると 共に、上部材の踵の部分を高く形成して、この部分では、上部材のこの部分と下 部材のこの部分との間に間隙を生じさせ、そこに板バネやコイルスプリング等の スプリングを縮設して、サンダルの踵の部分に見掛け上のクッション性をもたせ た構成とすることにより、上記した課題を解決している。 サンダル台の上部材と下部材との接合部分に合成ゴム等のクッション材を介在 させることにより、上部材を木質材料を用いて形成することが出来る。

【０００５】

【作用】

本考案は、サンダル台の上部材の踵の部分を高く形成して、上部材のこの部分 と下部材のこの部分との間に間隙を生じさせたことにより、上部材は後部が下降 可能となる。 又、そこにスプリングを縮設したことにより、踵の部分に見掛け上のクッション 性が生じる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案に係るサンダルを図示の実施例に基づいて具体的に説明する。 この実施例でサンダルは、通常のこの種のものと同じく、靴の底部分とほゞ同 一の形状のサンダル台と甲バンド２とから成り、サンダル台は、上部材11と下部 材12とにより構成されている。 上部材11の前半部分の下面と下部材12の前半部分の上面とはほゞ同一の形状に なっていて、両者はこの部分で接合されている。 又、上部材11は、踵部分が通常のこの種のサンダルの踵部分より高く形成されて いて、上部材11のこの部分と下部材12のこの部分との間に間隙が生成している。 そして、その箇所にコイルスプリング３が縮設されており、これによりサンダル の踵の部分に見掛け上のクッション性が付与されて、サンダルを履いて、その踵 の部分に体重が乗せられて、ここに一定以上の重量が作用すると、その力により 上部材11の後部が下降する。又、体重が爪先側に移行するなどして、踵の部分に 作用する力が減少すると、それに応じて上部材11は後部が上昇して原形に復帰す るようになっている。 殊に、この実施例では、上部材11と下部材12との接合部分に合成ゴム等の適度な 弾力性を有するシート状のクッション材４が嵌挿されていて、上部材11が撓み性 の少ない材料を用いて形成されたものであっても、上部材11の踵の部分が昇降す ることが出来るようになっている。

【０００７】

【考案の効果】

以上詳述したように本考案に係るサンダルは、サンダル台を上部材と下部材と により構成し、上部材の踵部分を通常のこの種のサンダルの踵部分より高く形成 して、両者を前半部分で接合すると共に、踵部分に間隙を生じさせ、その箇所に スプリングを縮設したもので、これによりサンダルは、踵の部分に見掛け上のク ッション性が付与される。 その結果、サンダルを履くと、その踵の部分に作用する重量の増減により、上部 材の後部が、換言すれば踵が昇降する。 従って上部材を硬質の材料を用いて形成しても、足首に対する衝撃が無くなり、 快適な履き心地が得られるのである。 しかも、上部材と下部材とが接合する部分に、合成ゴム等の適度な弾力性を有す るシート状のクッション材を嵌挿することにより、上部材が撓み性の少ない材料 を用いて形成されたものであっても、上部材は踵の部分が昇降するので、上部材 を木質材料を用いて形成することが出来る。 その結果サンダルが、下駄を履いたときと同様の爽やかな履き心地が得られるの である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るサンダルの一実施例を示す縦断側
面図である。

【符号の説明】

11 上部材 12 下部材 ２ 甲バンド ３ コイルスプリング ４ クッション材

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 サンダル台を上下２部材により形成し、
   両者を前半部で接合すると共に、上部材の踵の部分を高
   く形成して、この部分では、上部材のこの部分と下部材
   のこの部分との間に間隙を生じさせ、そこにスプリング
   を縮設して、上部材の踵の部分を昇降可能にしたことを
   特徴とするクッション性を有する木製サンダル。
2. 【請求項２】 サンダル台の上部材と下部材との接合部
   分に合成ゴム等のクッション材を介在させたことを特徴
   とする請求項１のクッション性を有する木製サンダル。