JP3024741U - 把手付き洋式便器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洋式便器を使用するとき便ふた、便座に素手
で触り不潔感や嫌悪感を感じる。こうした感覚無くする
為に洋式便器の便ふた、便座に把手を付けることにより
使易くかつ気持ち良く使用出来るようにする。 【構成】 便器の便ふた、便座とそれ等の把手により構
成される。 【効果】 便ふた、便座に簡単な把手を付けることによ
り使い易さが増し嫌悪感を減少させる効果があった。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

洋式便器は家庭、職場、公衆トイレ等に於いて広く普及、使用されている。今後 更にその需要が拡大する事は確実と考えられる。それゆえに、これを製造・販売 する事業はトイレタリー産業として重要である。

【０００２】

【従来の技術】

洋式便器の使用にあたって便ふた・便座を開閉する必要がある。この時使用者は 便ふた又は便座の縁を素手で掴みこれ等を開閉する。素手を使用して行うこの行 為は心情的に不快感を感じる人々もいるはずである。また特に手で掴む所が無い 為扱い難く感じる。なお現在、電動式の便座開閉便器は製造・販売されている。

【０００３】

【考案が解決する課題】

本考案の課題は使用者に対して如何にして不快感なく、容易に便ふた、便座を開 閉させるかである。なお、便ふた、便座にはカバーを被せる人もいる。カバーが 被っても把手が支障なく取り付けられ機能を発揮しなければならない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

使用者の不快感を除去する方法は図１、２のとおりに把手５、４を便ふた、便座 に付ける事で解決する。この把手は既設の便器に後から付ける方法でも、或いは 便座、便ふたに一体成形で把手を付けてもよい。把手を付けることにより使い易 く、かつ便ふた、便座に直接触れる不快感を軽減出来る。便ふた、便座にカバー が付ける必要が有る時、把手は邪魔になってはいけない。この解決には把手にス プリングを付けておき伸縮出来るようにしておく。カバーを付ける時に把手を伸 縮させカバーを付けることが出来る。これにより、把手が付きながらカバーも付 ている快適感もあり満足出来る。

【０００５】

【作用】 便ふた、便座に把手を付ける。便器使用者は便ふた、便座の把手を掴んで開閉し て便器を使用する。便ふた、便座の開閉は容易になり不潔感も少ない。また把手 は小さく、適切な場所に付けるので便器の使用にあたって少しも邪魔にならない 。便ふた、便座にカバーを付ける場合は、予めカバーに把手の部分の穴を開けて おく。便ふた、便座の把手が伸縮出来るように細工をする。これによりカバーを 付ける時は把手が縮み小さくなりカバーが装着できる。次にカバーの穴から把手 が伸びて把手が使用出来るようになる。把手の細工については実施例で示す。こ の様に、カバーも付けることが出来るので、把手を付けることによる不満は無い 。

【０００６】

【実施例】

図５を参照して説明する。便ふたの把手は金属又は、高分子樹脂（プラスチック ）などで作製出来るが、実施例ではアクリル板を使用した。厚さ３ｍｍのアクリ ル板を幅５ｃｍ、長さ１３ｃｍに裁断する。このアクリル板の片方の端を半円に 裁断し、その反対側に便ふたに把手を固定する３ｍｍの孔１０を４個開け把手５ とする。把手の半円から中心に向かって６ｃｍの所に幅５ｃｍ、長さ１．３ｃｍ に裁断した厚さ３ｍｍのアクリル板３枚重ね接着する。更に図の通り幅５ｃｍ、 長さ７ｃｍ、厚さ３ｍｍのアクリル板６を重ね径４ｍｍの孔を２個を開けて固定 用ネジ１２で固定する。回転軸９に対して４５°の角度で把手を便ふたに平頭木 ネジ（図３の８）で固定する。

【０００７】 図６により説明する。便座の把手は便ふたの把手と同様に金属又は、高分子樹脂 （プラスチック）などで作製出来るが、実施例ではアクリル板を使用し把手を作 製した。厚さ３ｍｍのアクリル板を幅５ｃｍ、長さ９．５ｃｍに裁断する。この アクリル板の両端を端から１．２ｃｍのところで加熱をしてそれぞれ直角に折り 曲げ便座固定板７とする。この板に便座固定孔１０の３ｍｍ孔を開ける。厚さ３ ｍｍのアクリル板を幅５ｃｍ、長さ１３ｃｍ、一端を半円に裁断し把手４とし、 便座固定板７の直角に曲げた反対側に接着、固定する。なお膚に触れる可能性の ある角は削っておく。便座の回転軸９に対して１５°の角度で把手を便座に図４ の１１のとおり３ｍｍの平頭木ネジで固定する。便ふた、便座に図１，２のとお りの鉄、高分子樹脂などで造られた把手をビスで固定する。これにより便ふた、 便座に把手が固定され使用者は便器の使用が容易になる。把手の形状は色々考え られるが要は手で掴むのに便利であれば良い。

【０００８】 図７、８により説明する。図７はカバーを被せる事が出来る便座用把手の俯瞰図 である。実施例ではアクリル板を使用しカバーを被せる事が出来る便座用把手を 作製した。厚さ３ｍｍのアクリル板を幅５ｃｍ、長さ７．５ｃｍに裁断し把手基 盤１４とする。厚さ４ｍｍのアクリル板を幅１．２ｃｍ、長さ３ｃｍに裁断した 板および厚さ４ｍｍのアクリル板を幅１．５ｃｍ、長さ２ｃｍに裁断した板をそ れぞれ厚み板１５とする。厚さ３ｍｍのアクリル板を図８の把手４のとうりに尖 端を半円に裁断した板を把手４とする。更に厚さ３ｍｍのアクリル板を使って作 った便座固定板７を作製する。上記の部品にドリルで３ｍｍの孔１２を開けてお く。上記の各部品とコイル状スプリングを組み込む。把手が動くことを確認する 。この後、３ｍｍのビスで各部品を固定する。完成品の鋭角部分はヤスリで削り 取っておく。なお、カバーの把手の部分は穴を開けておく。カバーの材質は毛糸 である。

【０００９】 高分子樹脂で一体成形して便ふた、便座に把手を付けることも出来る。

【００１０】

【考案の効果】

便器の便ふた、便座に把手を付ける事によりその使用者の快適性は増し、商品価 値と商品の選択性は向上する。

【００１１】

【図面の簡単な説明】

【図１】は便器のふた、便座を閉じた俯かん図である。

【図２】は便ふたを開いたところである。

【図３】は便ふたに把手を固定した断面図である。

【図４】は便座に把手を固定した断面図である。

【図５】は便ふたの把手の作製実施例を示す。断面、平
面図である。

【図６】は便座の把手の作製実施例を示す。断面、平面
図である。

【図７】はカバーを被せる事が出来る便座用把手の俯瞰
図である。

【図８】はカバーを被せる事が出来る便座用把手の作製
実施例を示し、それぞれ平面図、断面図である。

【００１２】

【符号の説明】

１ 便ふた ２ 便座 ３ 便器 ４ 便座の把手 ５ 便ふたの把手 ６ 便ふたの把手の上部 ７ 便座の把手の固定板 ８ 便ふた把手の固定用木ネジ ９ 便ふた、便座の回転軸 １０ 便ふた、便座に把手を固定するネジ孔 １１ 便座に把手を固定する木ネジ １２ 固定用ネジ １３ スプリング １４ 把手基盤 １５ 厚み板

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】使い易すくする為に便ふた、便座に把手を
   付けた把手付き便器。
2. 【請求項２】使易いように便ふた、便座に取り付けられ
   る把手。