JP3024056U - 圧縮エヤ噴射式の水滴排除バックミラー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現在の自動車用バックミラーは、雨天時の走
行においてはミラー表面に水滴が付着するため、運転者
にとって視界が悪く危険である。さらに、夜間雨天の場
合は、後続車両等のライトの照射によりミラー付着の水
滴が反射する関係から、ミラーがその機能を作用してな
いのが現実である。特に強雨時における高速道路等の長
時間走行中においては、市販の水滴排除用品等は無意味
で効力がなく、交通事故に直結する危険性は極めて高
い。よって、これらに対する安全対策が求められるとこ
ろである。 【解決手段】 本案は、ミラー表面に付着する水滴に起
因して生じる車両運転上の危険性を解消するために、ミ
ラー周囲から圧縮空気を吹き付けることにより、ミラー
から水滴を排除。その排除時間を、雨天時の時間帯に対
応できるようにしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、雨等によって自動車バックミラーに付着する水滴の排除に関するも ので、詳しくは圧縮エヤ噴出体及びミラー押え枠並びにミラー支柱に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の技術としては、フロントガラス表面の油膜排除用品たるスプレ ー式のクリンビュー等が、水滴排除用として使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ドライバー周知のように、自動車用バックミラーには鏡が使用されている。し たがって、走行中または走行開始時において雨等による水滴が表面張力作用によ りミラーに付着している場合、運転上の視界が悪く、特に夜間運転時においては 表面に付着せし水滴が後続車両等のライトに照射されて反射し、視界が皆無に近 い状態である。このような状況時での運転者心理は、その殆どが自己の感を頼り に運転していると称しても過言ではない。しかし、このような状況下で車両を運 転することは非常に危険であり、且つ、事故に直結する危険度も大である。従来 の技術で述べるように、バックミラーの水滴排除用品としては、従来から種々の 、フロントガラス表面の油膜排除用品等が使用されてはいるが、その何れにおい ても、ミラー表面への塗布等作用によって生じる油膜効果によるものである。し かし、雨による水滴がミラー表面の油膜を洗い流す関係から瞬時的で継続性がな い。特に強雨時における高速道路等の長時間夜間走行時においては、バックミラ ーの機能は全く作用してないのが現実である。したがって、これらの視界不良等 による交通事故発生の可能性は極めて大であり、事故防止の観点からこの点に対 する安全対策が早急に求められるところである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案における圧縮エヤ噴射式の水滴排除バック ミラーは、内部が空洞状となっている圧縮エヤ噴出体をミラー押え枠内に設置し てなるものである。

【０００５】 そして、圧縮エヤ噴出体の内側いわゆるミラー側の縁には、圧縮空気がミラー 全体に噴射するように、その各所に横状に小さい穴のあいた突起状管いわゆる圧 縮エヤ噴出口が設けられている。

【０００６】 さらに、ミラー左右に位置する圧縮エヤ噴出口は、ミラー付着の水滴の流入を 阻止し、且つ、排除しやすいように斜め下方に向いている。さらにその縁線は、 ミラー押え枠の内側いわゆるミラー側の縁線と一致するようになっている。

【０００７】 また、圧縮エヤ噴出体の両端は、圧縮エヤの流失による圧力の低下を阻止する ために適切なところで閉鎖されている。

【０００８】 さらには、圧縮エヤ噴出口の反対側の中心部いわゆる圧縮エヤ噴出体の背面部 中央には、圧縮エヤ導入管と接続するための圧縮エヤ導入用の穴があいている。

【０００９】 ミラー押え枠本体はミラーを固定すると共に、その端側いわゆるミラー押え枠 は、圧縮エヤ噴出体を内部に設置する構造となっている。

【００１０】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態について、図面を参照して説明する。 図１で示されるように、圧縮エヤ噴出体３はミラー押え枠１内部に設置いわゆ るミラー周囲に配されている。

【００１１】 ミラー４上部側いわゆる圧縮エヤ噴出口２の上部側は、図１て示されるように 、ミラー４表面に付着せし水滴を上から下に圧縮エヤで押し流すように配置され 、且つ、それを強力化すると共に水滴の流入を阻止するため、その圧縮エヤ噴出 口２の構造は図２及び図３のようになっている。

【００１２】 ミラー４左右部いわゆる圧縮エヤ噴出口２の左右部分は、図１の左側部分で示 されるように、ミラー４に付着せし水滴を上側より斜め下方に向かって押し流す ように配置され、且つ、それを強力化すると共に水滴の流入を阻止するため、そ の噴出口の構造は図２及び図３のようになっている。

【００１３】 圧縮エヤ噴出口２の反対側の中心部の穴いわゆる圧縮エヤ導入口７は、一端が 車両搭載のコンプレッサーに接続され、その一方が左右バックミラーに対応する ため途中で二つに分離した圧縮空気導入管の一方の端に接続されている。

【００１４】 圧縮エヤ噴出体３の両端は図１の左側部分で示すように、圧縮空気の流失に伴 う圧力の低下を阻止するために閉鎖されている。

【００１５】 ミラー支柱６は、圧縮空気導入管の挿入のため、その内部は空洞状となってい る。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１７】 スイッチを入れることにより車両搭載のコンプレッサーが作動。その作動によ って生じた圧縮空気が、接続されし圧縮空気導入管及び圧縮エヤ噴出体を経由し て圧縮エヤ噴出口より連続的に噴射する。その結果、ミラー表面に付着せし水滴 等のミラーに作用する表面張力を破壊して、いわゆるバックミラーから水滴等を 排除する。

【００１８】 前述効果により、雨天時において、車両運転者がいちいち車外に出てバックミ ラーに付着せし水滴排除のためにクリンビュー等の水滴排除用品を使用する必要 性がない。特に、雨の降る時間帯に対応して使用できる利点がある。

【００１９】 さらに、雨天時における車両運転者のバックミラーへの視界不良を解消し、も って、視界不良に伴う交通事故発生の危険性を解消する。

【００２０】 前記の場合、夜間におけるバックミラー表面に付着せし水滴は、後続車両等の ライトに照射されて反射し、バックミラーとしての機能を全く果たしてないのが 現実である。この機能作用の不良を解消し、もって、車両運転上の安全性を強化 する。特に高速道路上などの長時間車両運転時においての効果は、絶大である。

【００２１】 圧縮エヤ噴射口とミラー押え枠の内側縁線とが一致するように設定されている ため、外観上の美観を損なわない。

【００２２】 圧縮エヤ噴出口の構造は前述のようになっているので、圧縮空気の噴出圧力が 強化することにより、水滴排除作用が強化する。また、水滴の流入を阻止する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の一部欠截正面図である。

【図２】圧縮エヤ噴出口を正面とした場合の拡大断面図
てある。

【図３】図２の側面断面図である。

【図４】圧縮エヤ噴出体の拡大背面図である。

【符号の説明】

１ ミラー押え枠 ２ 圧縮エヤ噴出口 ３ 圧縮エヤ噴出体 ４ ミラー ５ ミラー押え枠本体 ６ ミラー支柱 ７ 圧縮エヤ導入口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 圧縮エヤ噴出口および圧縮エヤ導入口を
   有する圧縮エヤ噴出体を、ミラー押え枠内部に設置いわ
   ゆるミラー周囲に配し、ミラー押え枠及び圧縮エヤ噴出
   体並びにミラーとミラー支柱をもって横成されるバック
   ミラー。