JP3023912B2 - 高炉用羽口 - Google Patents

高炉用羽口

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JP3023912B2
JP3023912B2 JP1060187A JP6018789A JP3023912B2 JP 3023912 B2 JP3023912 B2 JP 3023912B2 JP 1060187 A JP1060187 A JP 1060187A JP 6018789 A JP6018789 A JP 6018789A JP 3023912 B2 JP3023912 B2 JP 3023912B2
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tuyere
blast furnace
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ceramic tube
sio
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喜久雄 有賀
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は高炉用羽口の改良に関し、さらに詳しくは
省エネルギー化,耐久性の向上及び羽口調節用などの多
目的に使用できる高炉用羽口に関するものである。
(従来の技術) 高炉の羽口は炉内に1100℃〜1300℃の高温で、かつ20
0〜230m/sの高速で熱風と重油や微粉炭などの燃料を吹
き込み燃焼させるものである。この羽口は従来より銅製
のものを用い、羽口材の保護のために強制水冷冷却機構
を備えた羽口が使用されているが、この過酷な使用条件
により短寿命に終っていると共に羽口材の保護のために
強制水冷冷却を行っているので熱損も非常に大きなもの
がある。このため最近では羽口の保護寿命延長対策,ま
た省エネルギー対策や高炉の操業上より羽口よりの吹込
み量の調節用などの諸対策として第3図のように水冷帯
2aを有する羽口1aの内側にA2O3系,A2O3−SiO2系ま
たはコーデライト系のセラミックス管3aを挿入し、モル
タルセット5aした羽口が使用されているが、その使用条
件が、 羽口内での燃料(重油,微粉炭)の燃焼によりガス
及び熱と、溶融灰分による化学的浸食度が高い。
羽口内は1100℃〜1300℃の温度となり、かつ風速20
0〜230m/sのスピードで熱風及び重油,微粉炭などの燃
料が多量に吹込まれるので熱間における摩耗が非常に大
きい。
セラミックス管内部は高温にさらされるが裏面は水
冷されている銅製羽口と接触しているため、大きな温度
勾配を有している。
また炉内の受ける影響としては (イ) 炉内焦(ショウ)点は理論上、2300℃ともいわ
れており、先端部は炉内よりの高温熱を受ける。
(ロ) 鉄鉱石,石炭,コークスなどにより生ずるスラ
グとアルカリにより浸食浸透による組織の脆弱化と損
傷。
(ハ) COガスによるカーボン沈積及び組織への影響。
などなどの機械的,化学的,熱的及び熱変化に対する抵
抗性が高くなければならない状態下にある。
(発明が解決しようとする問題点) 前述のように現在のセラミックス管はA2O3系,A2
O3−SiO2系,コーデライト系などの材質により製造し、
羽口の内即に挿入して使用に供していることにより、こ
れらの諸条件が満足させることができず、使用開始後、
数日で先端部に異状が起こり、熱風の乱流が徐々に始ま
り損傷が進み、羽口の冷却水の温度上昇となり、これに
伴ない吹込みが温度の低下,速度低下を引き起こすなど
不利益をもたらす。このため羽口の保護,省エネルギー
化などの効果を持続させ得ないのが現状であるため、こ
れらの諸条件を満たす耐久性の高い羽口が強く求められ
ている。
(問題点を解決するための手段) このような現状に鑑み、本発明者はこれらの諸条件に
対する抵抗性の高い材質を求め、種々研究を重ねた結
果、SiC含有量が90%以上で気孔率3%〜17%の耐火材
が耐機械的摩耗性が高く、かつ熱の変化,耐熱性にも優
れ、化学的にも安定していることを見い出したが、SiC
成分を90%以上含有している素材であるため、熱伝導率
が15〜30Kcal/m,hr℃と高く断熱効果が従来材に比べ低
くなるため省エネルギー効果が小さくなるこのような欠
点傾向を改善するために挿入するセラミックス管の先端
部20mm〜100mm及び内層部をSiC含有量90%以上で気孔率
3%〜17%の材質で、先端部を除く外層部をA2O3−S
iO2を主体とする施工体で熱伝導率5Kcal/m,hr,℃以下の
不定形耐火物で構成することにより、従来高熱伝導性で
あるため、省エネルギー効果が低いとされ、不適当材質
とされていた成分,品質を限定した炭化珪素材を採用す
ることにより耐久性が高く、羽口の保護ができ、しかも
省エネルギー効果の高い羽口を見い出したものである。
尚このA2O3−SiO2系施工体とSiC質セラミックリン
グ材との間に必要ならば緩衝材による層を設けても良
い。
(限定理由) SiCの含有量90%以上について 第1図に示すごとくSiCの含有量が90%以下となる
と、急激にスラグとの反応性が高まり溶損量が大きくな
るためである。
※回転スラグ試験法 テスト条件1500℃430時間(6時間×5回の繰返しテ
スト) スラグ 石炭灰 気孔率3%〜17%について、 1) 気孔率が3%以内であると耐熱スポーリング性が
小さくなり、カケ亀裂の発生が多くなる。
2) 気候率が17%以上となると粒子間の結合性が悪く
なり、スラグの組織内への浸透による厚い質層の生成や
スラグ付着を生じ溶損も大きくなる。
外部材の不定形耐火物の熱伝導率。
5Kcal/m,hr,℃について、 熱効率をより有効とするためである。
炭化珪素材の先端部20mm〜100mm及び内層部につい
て、 先端部は羽口と接していないと、スラグなどの浸入が
あり、これを防ぐためと損傷状態と耐久性の点より最低
を20mmとする。また100mmまでとするのは、熱効率を高
めるためには、この高熱伝導性材料はより少い方が良い
ことより決めた。
即ちこの発明は、第2図に示すように水冷帯2を有す
る羽口1内挿入のセラミックス管3の先端部20mm〜100m
m及び内層部をSiC含有量90%以上、気孔率3%〜17%の
材質で、先端部を除く外層部をA2O3−SiO2を主体と
する施工体で熱伝導率5Kcal/m,hr,℃以下の不定形耐火
物(A2O3−SiO2系キャスタブル)4でモルタルセッ
ト5構成したものである。
(発明の効果) 次にこの発明の効果を実施例を挙げて述べる。
(実施態様) 羽口管の先端部30mmと内層部8mmを炭化珪素質焼成材
で、先端部30mmを除く外層部をA2O3−SiO2系を主体
とするキャスタブルで流し込み、2層方式とする。なお
実施例に用いた原料の化学成分 値を表1に示す。
以上の原料を用い、 (1) 先端部及び内層材としてSiC材で最大粒径1.4mm
と0.044mmの2材質の焼成材。
(2) 外層(側)材としてシャモット質キャスタブル
を用いて本発明品を製造し、比較材はハイアルミナ材と
して合成ムライトと焼成アルミナを主体として焼成品を
造り比較する。
その結果を表2に示す。
以上の実施に用いるための各材質の品質特性値の表2
にも示されている如く炭化珪素質材は非常に強度(熱
間,室温共)が高く、高熱伝導率性であり、耐熱スポー
リング性もスポーリング試験による弾性率の残存率にも
示されるように良好なる値を示す。
また石炭灰による浸食試験においても非常に優れた特
性を有している。また外層部に用いるSiO2−A2O3
のキャスタブルは熱伝導率が1.59Kcal/m,hr,℃と低く、
断熱効果を充分期待できるものである。
次に実施態様を示して効果を述べる。
以上の各材による組合せにより本発明品,の2種
類と比較品を3800m3の高炉の羽口として用いた結果は
使用開始時はほぼ同等な効果をもたらしたが、比較品
は5日目より熱風の乱流が認められ、徐々に排水温度の
上昇をきたし、40日間の使用で熱的効果は認められなく
なった。しかし本発明品の2種共に初期の効果を持続
し、更に使用を続け、180日目に取りはずし、点検を行
う。その結果、先端部損傷が1.5mmと0.7mm,孔径拡大は
先端より60mmの所で1.7mmと0.7mmでカケ亀裂の発生も無
く、良好な結果を得た。なお再使用に当り比較品の水
冷羽口は修理を必要としたが、本発明品は全く修理の必
要もなく、大きな効果をおさめることができた。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明高炉用羽口の実施例を示すものであっ
て、第1図は炭化珪素含有量とスラグ溶損量との関係を
示す図表、第2図はこの発明セット品の縦断面図、第3
図は従来のセラミックス管挿入羽口の縦断面図である。 1,1a……羽口、2,2a……水冷帯、3……SiCセラミック
ス管、3a……ハイアルミナ質セラミックス管、4……不
定形耐火材、5,5a……モルタルセット、6……セラミッ
クス管の先端部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高炉用羽口の内側にセラミックス管を挿入
    して成る羽口において、セラミックス管の先端部20mm〜
    100mm及び内層部をSiC含有量90%以上、気孔率3%〜17
    %の材質で、先端部を除く外層部をA2O3−SiO2を主
    体とする施工体で熱伝導率5Kcal/m,hr,℃以下の不定形
    耐火物で構成したことを特徴とする高炉用羽口。
JP1060187A 1989-03-13 1989-03-13 高炉用羽口 Expired - Lifetime JP3023912B2 (ja)

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JPH02240206A JPH02240206A (ja) 1990-09-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5233808A (en) * 1975-09-10 1977-03-15 Nippon Steel Corp Structural body for high temperature blast tuyeres

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