JP3023696U - 点検装置 - Google Patents

点検装置

Info

Publication number
JP3023696U
JP3023696U JP1995010802U JP1080295U JP3023696U JP 3023696 U JP3023696 U JP 3023696U JP 1995010802 U JP1995010802 U JP 1995010802U JP 1080295 U JP1080295 U JP 1080295U JP 3023696 U JP3023696 U JP 3023696U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
length adjusting
video camera
adjusting means
power supply
length
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1995010802U
Other languages
English (en)
Inventor
嘉伸 磯貝
一秀 摩庭
栄一 磯野
昭 田村
克彦 後藤
Original Assignee
株式会社日立画像情報システム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日立画像情報システム filed Critical 株式会社日立画像情報システム
Priority to JP1995010802U priority Critical patent/JP3023696U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3023696U publication Critical patent/JP3023696U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可搬性で、一人でも熟練を要さずに点検作業
が可能とする。 【解決手段】 円筒状支柱7a〜7gからなる伸縮可能
な長さ調整手段7の頂部にビデオカメラ1と雲台部2と
が設けられており、この長さ調整手段7は、接続部12
により、三脚からなる支持手段8に着脱可能に取り付け
られている。長さ調整手段7は、その中心軸を中心に回
動可能であり、長さ調整手段7に設けられたハンドル1
3を操作して長さ調整手段7を回動させることにより、
ビデオカメラ1をパンさせることができる。また、支持
手段8での第1の操作部3の操作により、第2の信号伝
達手段10を介して雲台部2に制御信号が送られ、これ
により、ビデオカメラ1をチルトさせることができる。
ビデオカメラ1からの映像信号は第1の信号伝達手段9
を介して表示部4に送られ、撮像映像が表示される。長
さ調整手段7と支持手段8との三脚を縮小することによ
り、搬送し易くなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、一般家屋などの低層建造物や施設における屋根及び雨樋や、通風孔 などの溝など、地上からの観察・点検が困難な施設の上下及び周囲の外壁面や施 設内部をビデオカメラなどの撮像手段を用いて詳細に点検するための点検装置に 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような地上からの観察・点検が困難な施設の上下及び周囲の外壁面 や施設内部を点検する場合には、例えば、家屋などの低層建造物や施設に梯子を かけ、作業者がこの梯子を登って直接肉眼で目標箇所を観察・点検していた。
【0003】 また、大規模施設においては、特開平6−123910号公報に開示されるよ うに、気球に撮像手段や気球の長さ調整手段,撮像手段を所定角度回転させる回 転手段などを搭載して各制御装置を有線により遠隔操作し、撮像手段からの画像 信号を記録あるいは画像情報処理する方法がある。
【0004】 さらに、遠隔操作を行なうビデオカメラシステムとして、特開平3−2953 71号公報などには、ビデオカメラや電動雲台を備え、さらに、ビデオカメラで 撮影して得られ映像信号や電動雲台を制御する制御信号を無線伝送するトランス ミッタを備え、リモートコントローラによって遠隔操作するビデオカメラシステ ムが開示されている。この特開平3−295371号公報には、また、その請求 項2に移動可能な物体にビデオカメラを取り付けた例も開示されている。
【0005】 さらにまた、点検装置にビデオカメラを用いた、かかる点検装置が個々の施設 に敷設される構造物の事例として、特開平2−202318号公報などに橋梁添 架設備点検装置が開示され、その点検装置は、台車の上に上下方向に伸縮自在な 機構が設けられ、その機構から垂直・水平方向に自由に回動するアームを複数組 み合わせ、それらの先端に雲台とズームレンズ付きカメラを備えている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記のように、地上からの観察・点検が困難である屋根などの外壁面を点検す る場合、作業者が梯子を登って直接肉眼で目標とする箇所を観察・点検する方法 では、高所作業に伴い、作業者が一定量の点検作業を迅速かつ正確に行なうには 熟練を必要とするという問題があった。また、梯子上で自由に動けないため、点 検可能な範囲が狭められるという問題もあった。さらに、点検内容の記録並びに その記録を第三者に提供して業務をなす場合の点検内容の客観性や、梯子に登っ たまま点検することによる作業者の安全性、及び2人作業に伴うことによる人員 経費の高騰などにも問題があった。
【0007】 気球に撮像装置を搭載して有線で遠隔操作する方法を屋根など外壁面を点検す る屋外作業に適用する場合には、装置が大規模になり、可搬性に問題があって高 価になる。また、点検対象施設の周囲環境によっては、例えば、送電線や隣接家 屋などがあり、点検者を一人で行なう場合、点検者が表示画面に気をとられて気 球の操縦を誤る危険があって、周囲にいる第三者などの安全上問題がある。さら に、風雨などの天候が気球に影響して点検実施が困難になり易いし、あるいは気 球が揺れて画像が安定しないといった問題がある。
【0008】 無線伝送するトランスミッタを備えてリモートコントローラによる遠隔操作が 行なわれるビデオカメラシステムによる方法では、基本的には、定点観測に適す るが、ビデオカメラの設置箇所が固定されるという問題があり、上記特開平3ー 295371号公報の請求項2に開示されるように、移動可能な物体にビデオカ メラを取り付けた場合には、気球を利用した上記点検装置(有線遠隔操作)と同 様の問題が生ずる上に、電池の寿命による連続可動時間の限界や移動物体の無線 遠隔操作に係る操作の煩雑さを伴うといった問題がある。
【0009】 ビデオカメラを用いた点検装置が個々の施設に敷設される構造物の事例は、元 来、大規模な装置であり、設置場所に制約を受けずに屋外で用いる点検装置に転 用することは、物理的及びコスト的に困難である。
【0010】 本考案の目的は、かかる問題を解消し、屋外で使用できるように可搬性があっ て、作業時には装置を略固定して一人でも点検作業が可能であり、点検者の熟練 度によらず客観性の高い点検・記録ができ、天候の影響を軽減して安定した画像 を簡易操作で表示・記録・再生することができて、さらに、万一の感電に対する 安全上の配慮を加え、長時間にわたる使用を可能にした小型,軽量で安価な点検 装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、ビデオカメラと、該ビデオカメラを搭 載して該ビデオカメラをチルト,パンまたはチルト及びパンさせる雲台部と、該 雲台部を遠隔操作する第1の操作部と、該ビデオカメラから出力される映像信号 を記録媒体に記録し再生する記録部と、該ビデオカメラからの該映像信号や該記 録部からの再生映像信号を画面表示する表示部と、該ビデオカメラの光学的ズー ム制御や電気的ズーム制御を行なう第2の操作部とを備え、該記録部と該表示部 と該第2の操作部を包含する本体部を設けた点検装置において、 該ビデオカメラを含む該雲台部の長さを調整する長さ調整手段と、 該長さ調整手段を地上で支持し、該長さ調整手段と該支持手段が分離可能に接 続される支持手段と、 該長さ調整手段を最大限に伸長したときでも、該ビデオカメラと該本体部を接 続可能な線長を有し、各種の信号を相互に伝達する第1の伝達手段と、 該長さ調整手段を最大限に伸長したときでも、該雲台部と該操作部を接続可能 な線長を有し、該操作部から出力される該雲台部を遠隔操作するための制御信号 を該雲台部へ伝送する第2の信号伝達手段と を備え、装置全長を可変とする。
【0012】 また、本考案は、上記雲台部をチルト及びパンさせて任意の位置で固定できる 雲台部に変更し、装置全長を可変とする。
【0013】 本考案においては、長さ調整手段は、例えば、外周寸法の異なる筒状部材を複 数個それらの中心軸を略一致させて組み合わせる多段構造とし、各段を任意の長 さで係止できる係止手段を備えて伸縮する構造を持つモノポールを1本もしくは 複数本用いて構成されている。長さ調整手段は、最長時には、およそ各筒状部材 の長さ合計から各段に設けられた係止手段の幅寸法を夫々差し引いた長さであっ て、最短時には、およそ筒状部材1本の長さに各段に設けた係止手段の幅寸法の 和になる。同様に、長さを可変して固定できる構造を持つ少なくとも3本の脚部 により構成される三脚構造をなす支持手段を組合わせて使用し、自立型の点検装 置を構成する。
【0014】 点検作業時においては、長さ調整手段を支持手段の上部に設置し、長さ調整手 段の最上部にビデオカメラと雲台部を組み合わせて設置する。そして、モノポー ルと脚部を伸縮することにより、長さ調整手段や支持手段を任意の長さに調整し て固定することにより、最長時には、クレーンカメラのように、高所からのカメ ラアングル設定を可能にする。また、装置の搬送時においては、モノポールや脚 部を縮小して、長さ調整手段や支持手段を最小の長さにまで縮小し、長さ調整手 段と支持手段とを分離することにより、装置全体が搬送し易くなる。
【0015】 また、ビデオカメラと、ビデオカメラから出力される映像信号を記録媒体に記 録、再生する記録部と、該ビデオカメラからの映像信号や該記録部からの再生映 像信号を画面表示する表示部と、該ビデオカメラの光学的ズーム制御や電気的ズ ーム制御を行なう第2の操作部を備え、かかる映像信号の伝送をおこなうための 第1の信号伝達手段は、長さ調整手段を最大限に伸長したときでも、これら記録 部や表示部,第2の操作部を包含する本体部とビデオカメラとの間の接続を可能 とする長さを有している。これにより、上記の高所からのカメラアングル設定に よる撮影や記録,再生の映像を表示部での画面表示により確認し、ビデオカメラ の光学的ズーム制御や電気的ズーム制御の遠隔操作を可能にする。
【0016】 同様に、第2の信号伝達手段は、長さ調整手段が最大限に伸長したときでも、 雲台部と操作部との間を接続可能な長さを有しており、操作部から出力される雲 台部の遠隔操作のための制御信号を雲台部へ伝送するものである。これにより、 上記の高所からのカメラアングル設定に関し、表示部での表示画面を目視確認し ながら、雲台部を遠隔制御することができる。本体部により、ビデオカメラを遠 隔操作して光学的ズーム制御や電気的ズーム制御することと合わせ、地上にいな がら直接観察・点検が困難な箇所の詳細な点検作業ができるし、また、その点検 記録が作業者一人でも可能になる。
【0017】 さらに、ビデオカメラからの映像信号を手ぶれ補正処理した後に画面表示する ことにより、また、長さ調整手段のたわみ強度の大なる方向をビデオカメラの光 軸方向と直交する配置をとることにより、加えて、長さ調整手段の中心軸に交差 する平面内で回動可能であって、この長さ調整手段の中心軸に沿う任意の位置に 固定できる第2の支持手段を長さ調整手段の上部に設け、点検作業時には、この 第2の支持手段を点検箇所の周囲に設置して長さ調整手段の上部を支えるように することにより、点検時の画面揺れを低減し、安定した画面で速やかに点検を実 施することができる。
【0018】 さらにまた、長さ調整手段のモノポールを構成する筒状部材の少なくとも1つ を絶縁性部材とし、並びに、第1の信号伝達手段や第2の信号伝達手段を被覆電 線とし、これらが、一般に敷設される電柱(高さ10m〜15m)の架設される 電線に供給される電圧(6600V)に対応する所定の絶縁耐圧性を持たせるこ とにより、かかる電線に接触するなど、万一の事故に際しても、使用者の安全を 図っている。
【0019】 さらにまた、長時間安定に動作させるために、雲台部をパルス電圧により間欠 駆動し、消費電力を低減している。また、本体部の駆動用の電源電圧や雲台部の 制御用電源電圧を供給する電源部を設ける。この電源部は、複数個の充電式電池 を有しており、また、夫々の充電式電池の電圧を検出・比較して充電式電池を切 換えることにより、所定の電圧値の電源電圧を継続的に供給できる。また、本体 部は内蔵電池と、この内蔵電池が所定の電圧を下回ったときに所定の信号を第3 の信号伝達手段を介してこの電源部に伝達する電圧検出手段と、この所定の信号 が供給された電源部から供給される電源電圧と内蔵電池からの電源電圧とのいず れかを選択する電源電圧制御手段とを備えているので、電源電圧を継続的に各負 荷に供給することができる。
【0020】 さらにまた、点検作業環境に応じてより適応させるために、ビデオカメラ部の 近傍に発光手段や光反射手段からなる照明手段が設けられているので、光の当た らない箇所や夜間での点検作業を容易にする。また、支持手段を車輪を備えた台 車で構成し、この台車を略固定状態とする係止手段をこの台車に設けられている ので、点検装置の移動が容易となるし、移動しながらの点検作業が可能となる。
【0021】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施形態について図面を用いて説明する。
【0022】 図1は本考案による点検装置の第1の実施形態の全体構成を示す斜視図であっ て、1はビデオカメラ、2は雲台部、3は第1の操作部、4は表示部、5は第2 の操作部、6は本体部、7は長さ調整手段、7a〜7gは筒状部材(ここでは、 円筒状支柱としている)、7A〜7Fは係止手段、8は支持手段、8a〜8cは 脚部、8dはモノポール、9は第1の信号伝達手段、10は第2の信号伝達手段 、11は電源部、12は接続部、13はハンドルである。
【0023】 同図において、この実施形態は、ビデオカメラ1と、このビデオカメラ1を搭 載してこれをチルトまたはパン、あるいはチルト及びパンさせるための雲台部2 と、雲台部2を遠隔操作する第1の操作部3と、ビデオカメラ1から出力される 映像信号を記録媒体に記録し再生する記録部(図示せず)と、ビデオカメラ1か らのこの映像信号やこの記録部からの再生映像信号を画面表示する表示部4と、 ビデオカメラ1の光学的ズーム制御や電気的ズーム制御を行なう第2の操作部5 と、上記記録部と表示部4と第2の操作部5を包含する本体部6と、ビデオカメ ラ1及び雲台部2を点検箇所方向に移動させるために伸長する部材であって、こ れらビデオカメラ1や雲台部2までの長さを調整可能とした長さ調整手段7と、 3本の脚部8a〜8cからなる三脚を備えてこの長さ調整手段7を地上で支持す る支持手段8と、この支持手段8に取り付けられたモノポール8dと、長さ調整 手段7と支持手段8のモノポール8dとを長さ調整手段7が回転可能に接続する 接続部12と、長さ調整手段7を最大限に伸長させたときでもビデオカメラ1と 本体部6とを接続可能な線長を有し、これら間で各種の信号を伝達する第1の信 号伝達手段9と、同様に長さ調整手段7を最大限に伸長させたときでも雲台部2 と第1の操作部3とを接続可能な線長を有し、第1の操作部3から出力される雲 台部2を遠隔操作するための制御信号を雲台部2へ伝送する第2の信号伝達手段 10と、複数個の充電式電池を含む電源部11とから構成されている。
【0024】 図2は図1における第1の操作部3と第2の操作部5との部分を拡大して示す 斜視図であって、雲台部2をチルト制御する場合を示しており、14は選択手段 であって、図1に対応する部分には同一符号をつけている。
【0025】 同図において、第1の操作部3には、雲台部2(図1)を遠隔操作する方向を 示す表示と各操作に対応する選択手段14が、また、第2の操作部5には、ビデ オカメラ1(図1)のズーム制御に関する各操作に対応する選択手段15が15 a、15b、15cと各機能毎に独立させて各々設けられている。また、第2の 操作部5には、表示部4や上記の記録部などのためのその他の操作選択手段も備 えつけられている。
【0026】 雲台部2の選択手段14としては、各機能毎に独立させたり、方向切換スイッ チと図2に示すようなシーソースイッチの組み合わせたりしてもよいし、パン及 びチルト機能を備える場合には、十字形の選択手段を採用してもよい。
【0027】 また、ズーム制御に関する選択手段15としては、1つのロータリースイッチ を用い、レバーを回動させることにより、例えば、速いズームイン→遅いズーム イン→遅いズームアウト→速いズームアウト(矢印方向は可逆)のように、ズー ムイン,ズームアウト及びズーム速度を連続的に選択できるようにしてもよい。
【0028】 なお、本考案の基本的な効果は、後述のように、少なくともズームイン,ズー ムアウト機能を備えることにより実現できる。
【0029】 図1に示した構成の実施形態では、長さ調整手段7を7段の円筒状支柱7a, 7b,7c,7d,7e,7f,7gを組み合わせたモノポールで構成し、これ ら円筒状支柱7a〜7gの各段毎に係止手段7A,7B,7C,7D,7E,7 Fが設けられている。円筒状支柱7a〜7gにおいて、上下の配置関係にある2 つの円筒状支柱の間では、上側の円筒状支柱の外径が下側の円筒状支柱の内径よ りも小さく、上側の円筒状支柱が下側の円筒状支柱の中に入り込むことができる ようになっている。
【0030】 係止手段7A〜7Fは図3に示すような構成としている。
【0031】 即ち、同図において、円筒状支柱7c,7dを連結する係止手段7Cについて 説明すると、係止手段7Cの内面には、円筒状支柱の端部外面に設けられたネジ 部と螺合するネジ部が設けられ、係止部7Cを回動することにより、この係止手 段7Cが円筒状支柱7dに対して上下に移動可能となっている。この円筒状支柱 7dの内部に円筒状支柱7cが入り込んでいる。
【0032】 また、係止手段7Cの上部は円筒状支柱7cの外径とほぼ等しい内径の押圧部 7C1を形成しており、この押圧部7C1と円筒状支柱7dの上端面との間のス ペース内での円筒状支柱7cの周囲に、複数の接片7C2が環状に配置されてい る。これら接片7C2は、その内面が円筒状支柱7cの外面に等しい面状をなし て、その上面には外周に向かって低くなるテーパ面が形成されている。
【0033】 かかる構成において、係止手段7Cを円筒状支柱7dに対して一方向に回転さ せることにより、係止手段7Cを円筒状支柱7dに対して降下させると、係止手 段7Cの押圧部7C1が接片7C2のテーパ面に当接して接片7C2を内側に押 し込み、円筒状支柱7cの外面に押しつける。これにより、円筒状支柱7cが円 筒状支柱7dに対して位置固定される。係止手段7Cを他方向に回転させること により、係止手段7Cを円筒状支柱7dに対して上昇させると、係止手段7Cの 押圧部7C1の接片7C2のテーパ面に対する押圧が解除され、接片7C2が円 筒状支柱7cから離れる。これにより、円筒状支柱7cは円筒状支柱7d内で出 し入れができ、長さ調整手段7の長さ調整が可能となる。
【0034】 なお、環状に配列されたかかる複数の接片7C2の代わりに、スプリングワッ シャのような形状をした1個所を不連続とした環状の接片7C2を用いてもよい し、また、菊ワッシャのような形状の複数の接片7C2が環状に連結されたもの を用いてもよい。これらの場合も、複数の接片7C2が環状に配置されたものと 同様に、上記のような内面やテーパ面を有しており、係止手段7Cの回転方向に 応じて、円筒状支柱7cの外面に押しつけて円筒状支柱7cが円筒状支柱7dに 対して位置固定することができるし、円筒状支柱7cから離されて円筒状支柱7 cが円筒状支柱7d内で出し入れさせることができるようにする。
【0035】 しかし、長さ調整手段7のかかる構成は一例にすぎず、これによって本考案が 限定するものではない。
【0036】 図1において、接続部12は板状をなしており、その一端が支持手段8に取り 付けられたモノポールの端部に固定され、その他端が長さ調整手段7(ここでは 、最下位の円筒状支柱7g)に、この長さ調整手段7がこの接続部12に対して 回転可能に、取り付けられている。また、円筒状支柱7a〜7gのいずれか(図 1では、最下位の円筒状支柱7g)にハンドル13を設け、これを長さ調整手段 7の中心軸に直交する平面内でこの中心軸を中心に回転させることにより、長さ 調整手段7がその中心軸を中心に回動し、ビデオカメラを手動でパンさせること ができる。
【0037】 円筒状支柱7a〜7gの各段を任意に調整し、各段毎に係止手段7A〜7Fを 用いて固定することにより、長さ調整手段7全体を任意の長さに設定することが できる。なお、図1は長さ調整手段7全体をある長さとしたときの状態を示して いる。
【0038】 長さ調整手段7は、最長時には、およそ各円筒状支柱7a〜7gの長さ合計か らその各段に設けた係止手段7A〜7Fの幅寸法を各々差し引いた長さになるの で、例えば、円筒状支柱7a〜7gの夫々の長さを約1.2mに、また、係止手 段7A〜7Fの幅寸法を0.05mに夫々設計し、長さ調整手段7の7段の円筒 状支柱7a〜7gとしたときには、長さ調整手段7の最長の寸法は約8.1mに なる。これは、一般の2階建家屋の屋根や外壁面を点検するのに充分な長さであ るし、また、橋梁の橋桁部などのオーバーハングした部分を上から覗きこむよう にして点検観察するのにも、充分な寸法である。
【0039】 一方、支持手段8は3本の脚部8a〜8cからなる三脚を有し、これら脚部8 a〜8cは長さ調整手段7と同様の伸縮構造をもつ最低2段構成としている。こ れにより、支持手段8を設置する際の水平平衡度を調整することができる。ここ で、この支持手段8の三脚を構成する脚部8a〜8cの太さや径の厚さを増すこ とにより、それらの剛性を高め、係止手段を減らして構造を簡単化し、価格の低 減を図ることができる。
【0040】 測定者から点検対象物までの距離を考慮し、長さ調整手段7を前記の方法によ って設定する。ビデオカメラ1を点検対象物に対して所望の相対位置に位置調整 するとともに、雲台部2を後述するように遠隔操作することにより、ビデオカメ ラ1を点検対象物に対して所望の相対位置に位置調整し、また、ビデオカメラ1 を後述するように遠隔操作してズーム制御することにより、点検対象物を撮像す ることができる。
【0041】 さらに、ビデオカメラ1で撮像した点検対象物の映像は、映像信号として第1 の信号伝達手段9を介し本体部6へ送信され、本体部6に設けられた表示部4に 表示される。これにより、点検対象物を詳細に点検・観測することができる。ま た、本体部6では、この映像信号が記録部に供給され、記録媒体に記録されて点 検内容を保存することができる。なお、既に記録された情報は繰り返し再生して 表示部4で表示することにより、再度点検内容を確認することができる。
【0042】 雲台部2を遠隔操作する方法は、雲台部2と第1の操作部3とを第2の信号伝 達手段10を介して分離可能に接続し、第1の操作部3を操作することにより、 第1の操作部3から雲台部2を遠隔操作するための制御信号を雲台部2へ伝送す ることにより行なう。
【0043】 雲台部2をパンまたはチルトの1方向に制御する場合には、第1の操作部3に パンまたはチルトする方向に対応するスイッチなどの選択手段を設け、この選択 手段の操作に応じて雲台部2に内蔵のモータを所定の速度で正回転または逆回転 させる電圧を制御信号として供給することにより実現できる。
【0044】 雲台部2をパン及びチルトの2方向に制御する場合には、例えば、雲台部2を 2個のモータで構成し、第1の操作部3にパン及びチルトする方向に対応するス イッチなどの選択手段を夫々設け、これら選択手段の操作に応じて雲台部2に内 蔵のモータを所定の速度で正回転または逆回転させる電圧を制御信号として供給 することにより実現できる。
【0045】 また、雲台部2は、駆動用モータと回転方向切換手段とによっても実現可能で ある。その場合、第1の操作部3に回転方向を選択する選択手段とパン及びチル トの切換手段とを夫々設け、これら手段の選択結果に応じた制御電圧を雲台部2 に供給することにより実現できる。
【0046】 雲台部2の形態は本考案の特徴とするところではないが、いずれの形態の雲台 部2についても対応したスイッチなどの選択手段を備え、その選択手段の操作に 対応して雲台部2を制御する制御電圧を供給する操作部を備えることにより、雲 台部2の遠隔操作を実現できる。
【0047】 なお、上記のように、長さ調整手段7を形成する円筒状支柱7a〜7gのいず れか1つにハンドル13を設け、それをこの長さ調整手段7の中心軸に直交する 平面内でこの中心軸を中心に回転させることにより、この長さ調整手段7をその 中心軸を中心に回転可能としているので、このハンドル13を操作しても、ビデ オカメラ1をパンさせることができる。
【0048】 ここで、雲台部2のモータ駆動用制御電圧や切換制御電圧としてパルス電圧を 用いることにより、消費電力を低減し、これによって装置全体の低消費電力化・ 電池寿命の延長が可能となって、点検時間の長時間化を図ることができる。
【0049】 また、ビデオカメラ1を遠隔操作する方法は、ビデオカメラ1と第2の操作部 5とを第1の信号伝達手段9を介して分離可能に接続し、第2の操作部5を操作 することにより、第2の操作部5からビデオカメラ1を遠隔操作するための制御 信号をこのビデオカメラ1へ伝送することによって行なう。第2の操作部5にビ デオカメラ1を光学的及び電気的にズームイン制御やズームアウト制御に対応す るスイッチなどの選択手段を設け、かかる選択手段の操作に応じてビデオカメラ 1での光学的,電気的な撮像倍率を所望の倍率に調整させる電圧を制御信号とし て供給することにより実現できる。
【0050】 なお、この実施形態では、長さ調整手段7を構成するモノポールが7本の円筒 状支柱で構成されるものとしたが、円筒状支柱の本数やそれらの長さが任意であ ることはいうまでもない。
【0051】 図4は本考案による点検装置の第2の実施形態の全体構成を示す斜視図であっ て、2aは置き台、7a1〜7g1,7a2〜7g2は円筒状支柱、7A1〜7 F1は係止手段、71〜72はモノポール、12a,12bは板状部であり、図 1に対応する部分には同一符号をつけている。
【0052】 同図(a)において、この実施形態は、長さ調整手段7が2本のモノポール7 1,72で形成されるものであり、ポール71は7段の円筒状支柱7a1〜7g 1で、また、ポール72も7段の円筒状支柱7a2〜7g2で夫々伸縮可能に構 成されている。
【0053】 そして、モノポール71の円筒状支柱7a1,7b1間とモノポール72の円 筒状支柱7a2,7b2間とが同じ係止手段7A’で、例えば、図3で示したよ うに、係止されており、以下同様に、円筒状支柱7b1,7c1間と円筒状支柱 7b2,7c2間とが同じ係止手段7B’で、円筒状支柱7c1,7d1間と円 筒状支柱7c2,7d2間とが同じ係止手段7C’で、円筒状支柱7d1,7e 1間と円筒状支柱7d2,7e2間とが同じ係止手段7D’で、円筒状支柱7e 1,7f1間と円筒状支柱7e2,7f2間とが同じ係止手段7E’で、円筒状 支柱7f1,7g1間と円筒状支柱7f2,7g2間とが同じ係止手段7F’で 夫々係止されている。従って、モノポール71,72は係止手段7A’〜7F’ で連結されていることになる。
【0054】 また、モノポール71の円筒状支柱7a1とモノポール72の円筒状支柱7a 2との上端部間を渡して置き台2aが設けられ、この置き台2a上に雲台部2と ビデオカメラ1とが載置されている。
【0055】 かかる構成により、モノポール71,72は伸縮自在であり、これにより、長 さ調整手段7はその長さが任意に可変となっている。
【0056】 かかる長さ調整手段7は、支持手段8に取り付けられたモノポール8dに、こ れに対して回転可能に、T字状の接続部12でもって結合されている。接続部1 2は、ここでは、モノポール71,72の最下部の円筒状支柱7g1,7g2に 2個所取り付けられている。そこで、図1に示した第1の実施形態でのハンドル 13を操作するのと同様にして、長さ調整手段7を支持手段8のモノポール8d の周りを回動させることにより、ビデオカメラ1をこのモノポール8dを中心に パンさせることができる。従って、この場合には、雲台部2はチルト機構のみ備 えるものに簡略化できるため、雲台部2を軽量化でき、装置の重心を下げること により重量配分を改善できる。
【0057】 あるいはまた、図4(b)に示すように、接続部12としては、夫々の端部が 円筒状支柱7g1,7g2に固定された板状部12aと、この板状部12aの中 心部で一端が回動可能に取り付けられ、かつ、他端が支持手段8のモノポール8 dに固定された板状部12bとからなるものとしてもよく、かかる接続部12で は、長さ調整手段7を2つのモノポール71,72の間の垂直な中心線を中心に 回動させることにより、ビデオカメラ1をこの垂直な中心線を中心にパンさせる ことができる。
【0058】 また、長さ調整手段7を2本のモノポール71,72で構成しているので、こ れらポール71,72の連結方向、即ち、係止手段7A’〜7F’の長手方向の たわみ強度が増加し、このため、後述するように、このたわみ強度の大なる方向 をビデオカメラ1の光軸方向に対して直交する方向にし、ビデオカメラ1の光軸 に直交する力を低減して、この力に起因する表示部4の画面揺れを軽減すること ができる。
【0059】 なお、この実施形態では、長さ調整手段7を2本のモノポールで構成したが、 それ以上の本数のモノポールで構成するようにしてもよいし、各モノポールでの 円筒状支柱の本数や夫々の長さも、各モノポール間で互いに等しければ、任意で あることはいうまでもない。
【0060】 図5は図1に示した第1の実施形態でのビデオカメラ1と雲台部2の付設状態 を示す図であって、図5(a)は雲台部2を長さ調整手段7の最上の円筒状支柱 7aの上部側面に付設した場合を、図5(b)は雲台部2を同じく円筒状支柱7 aの頂上に付設した場合を夫々示しており、16は信号伝達ケーブル、17は線 材固定手段であり、図1に対応する部分には同一符号をつけている。
【0061】 図5(a)に示す例では、雲台部2が円筒状支柱7aの上部側面に固定されて おり、ビデオカメラ1がこの雲台部2の側面に取り付けられている。また、第1 の信号伝達手段9の先端に信号伝達ケーブル16が接続され、この信号伝達ケー ブル16がビデオカメラ1の撮像面側とは反対側の背部側に接続されている。そ して、この信号伝達ケーブル16が円筒状支柱7aの頂上付近に線材である線材 固定手段17によって固定されている。従って、この場合には、第1の信号伝達 手段9と信号伝達ケーブル16とでビデオカメラ1と本体部6とが接続されてい る。
【0062】 図5(b)に示す例では、雲台部2が円筒状支柱7aの上部側面に固定されて おり、ビデオカメラ1がこの雲台部2の上面に取り付けられている。また、第1 の信号伝達手段9がビデオカメラ1の撮像面側とは反対側の背部側に接続され、 この第1の信号伝達手段9が円筒状支柱7aの頂上付近雲台部2の直下に線材で ある線材固定手段17によって固定されている。従って、この場合には、第1の 信号伝達手段9でビデオカメラ1と本体部6とが接続されている。
【0063】 図5(a),(b)において、雲台部2は機能上チルト,パンまたはチルト及 びパンが可能であり、ビデオカメラ1を軸T−T’を中心に上下に回動させてチ ルトさせ、また、長さ調整手段7を回動させることにより、ビデオカメラ1を軸 P−P’を中心に左右に回動させてパンさせる。なお、A1−A2−A1’−A2’ の平面は軸P−P’を含み、かつ軸T−T’に垂直な平面であり、ビデオカメラ 1がチルトするときのその光軸がこの平面に沿って方向を変える。
【0064】 ここで、もし、線材固定手段17を設けないとすると、第1の信号伝達手段9 や信号伝達ケーブル16が下向きの矢印↓で示す重力方向Gに引かれるため、ビ デオカメラ1の光軸を下方向にチルトする場合には、チルトしていくに従ってこ れらケーブル9,16の自重で逆方向の回動力がビデオカメラ1に加わり、チル ト動作が制約されて機械的にチルト可能範囲下限いっぱいまでビデオカメラ1の 光軸を下方向に向けることができなくなる。
【0065】 また、雲台部2の内部の駆動系やビデオカメラ1に負荷がかかり続けるため、 装置の信頼性を損ねる恐れがある。
【0066】 以上の問題を解決し、機械的仕様を必要充分に活用でき広範囲にわたる点検範 囲を確保するために、クランプ手段としての上記線材固定手段17を設けるもの である。図5(a),(b)のいずれの例においても、線材固定手段17は、こ の線材固定手段17の取付部分から本体部6(図1)側にある各ケーブル16, 9の自重がビデオカメラ側に加わることを抑制するものである。
【0067】 同様にして、雲台部2と第2の信号伝達手段10との接続箇所を保護するため に、第2の信号伝達手段10やこれと雲台部2との間に接続されるケーブルを、 線材固定手段17あるいはそれと同等の手段でクランプすることが有効である。
【0068】 図6は図1に示した第1の実施形態を搬送する場合の状態を示す斜視図であっ て、図1に対応する部分には同一符号を付けている。
【0069】 同図に示すように、搬送する場合には、係止手段7A〜7Fを調整して円筒状 支柱7a〜7gを互いに押し込むことにより、長さ調整手段7を最短の長さに調 整して固定する。また、支持手段8についても、三脚の脚部8a〜8cも縮めて 最短の長さに調整する。この場合、支持手段8の長さは長さ調整手段7の最下段 の円筒状支柱7gの長さより短くなり、脚部8a〜8cの先端は円筒状支柱7g よりも引っ込むことになる。これにより、点検装置全体の搬送時の寸法は長さ調 整手段7の最短の寸法に等しくなる。
【0070】 長さ調整手段7は、その最短時には、およそ円筒状支柱1本の長さに各段に設 けた係止手段の幅寸法の和にまで短くなるので、例えば、円筒状支柱7a〜7g 1段の長さを約1.2m、係止手段7A〜7Fの幅寸法を0.05mで設計した場 合、長さ調整手段7が6段のときの最短時の寸法は約1.6m程度になる。また 、従来の目視点検に使用される伸長時の6mの梯子を折り畳んだ状態では、2段 折りの場合、安全上各段の重なり代を考慮して約3.6mであり、長さ調整手段 7の最短時の寸法はこれに比べて充分短くなり、搬送がし易くなるし、また、収 納場所をとらずにすむという利点がある。
【0071】 図7は本考案による点検装置の第3の実施形態の全体構成を示す斜視図であっ て、同図(a)はその全体構成を、同図(b)は同図(a)のA部を拡大して夫 々示しており、18は自在雲台であって、図1に対応する部分には同一符号を付 けて重複する説明を省略する。
【0072】 同図において、この実施形態は、図1に示した第1の実施形態で用いていた雲 台部2の遠隔操作機能を削除し、装置全体を合理化及び軽量化したものである。 これは、点検作業の対象を特定のものに限定した場合、非常に有効である。
【0073】 この第3の実施形態は、長さ調整手段7の最上の円筒状支柱7aの頂上に自在 雲台18が固定され、これにビデオカメラ1が取り付けられている。そして、自 在雲台18により、ビデオカメラ1が予め所定の角度に固定されており、これに より、図1に示した第1の実施形態での雲台部2の遠隔制御を削除できる。
【0074】 しかし、この第3の実施形態においても、長さ調整手段7を構成する円筒状支 柱にハンドル13に設けられ、これを長さ調整手段7の中心軸に直交する平面内 で回転することにより、長さ調整手段7をその中心軸を中心に回転させることが できるので、ハンドル13を操作することによって手動でビデオカメラ1をパン することができる。
【0075】 また、表示部4のモニタ映像を確認しながら、第2の操作部5によってビデオ カメラ1のズーム制御を遠隔操作することができるので、例えば、点検範囲が比 較的狭い場所にあったり、あるいはチルト制御しなくとも必要充分な視野が得ら れたりするようなる点検作業に対し、合理的に適用させることができる。
【0076】 次に、図1に示した第1の実施形態や図7に示した第3の実施形態での表示部 4に表示される点検映像を安定化する方法の一具体例を説明する。
【0077】 図8に示すように、これら実施形態では、長さ調整手段7の先端にビデオカメ ラ1が搭載されているため、点検作業に際して、ビデオカメラ1に各方向から力 が加わり易い状態にある。この結果、ビデオカメラ1の光軸が一定になり難く、 撮像されて表示部4に表示される映像が上下左右に揺れて点検作業が困難になる 場合が想定される。特に問題となるのは、このモニタ映像の揺れのうちでも横揺 れであり、視点が定まり難く、点検作業が非常に困難となる。
【0078】 そこで、図1,図7に示した実施形態では、表示部4に表示される点検映像を 安定化する方法の1つとして、手ぶれ補正機能を備えるようにする。
【0079】 その方法としては、例えば、ビデオカメラ1に、表示部4に表示される画面サ イズに比較して大きい画面サイズを撮像する撮像素子を用い、さらに、角速度セ ンサなどの検出手段を複数設けてビデオカメラ1の垂直,水平方向の揺れ方向や 揺れ量を検出するようにし、夫々の検出値を演算して揺れの補正量を算出し、こ の補正量に応じて撮像素子の有効面積や座標を制御して光対映像信号変換制御を 行なうことにより、安定した表示映像を得る方法がある。
【0080】 また、フレームメモリを用いて、撮像された映像信号を単位時間毎にサンプリ ングし、連続した映像信号を比較し、画面全体の変位(揺れ)を検出したときに は、このフレームメモリから安定した部分の映像信号を出力し、有効画面サイズ に拡大補正して安定した表示映像を得る方法がある。
【0081】 さらに、これらの方法以外の方法による手ぶれ補正機能を用いることができ、 ビデオカメラ1の光軸に直交する力に起因する表示部4の画面揺れを軽減するこ とができる。
【0082】 図9は表示部4に表示される点検映像を安定化するためのさらに他の方法を用 いた本考案による点検装置の第4の実施形態を示す図である。
【0083】 この実施形態では、長さ調整手段7のモノポールを構成する支柱を、円筒状支 柱とするのではなく、その横断面形状を特定してたわみ強度が大となるようにす ることにより、表示される点検映像を安定化するものである。
【0084】 図9(a)において、矢印Pはビデオカメラ1をパンするときの回転中心軸、 矢印Tはビデオカメラ1をチルトする場合の回転中心軸である。平面A1−A2− A1'−A2'が、上記のように、軸Pを含み、軸Tに垂直な平面であり、この平面 に沿ってビデオカメラ1がチルトする。B−B方向はこのA1−A2−A1'−A2 ’に直交している。ここでは、このB−B方向で長さ調整手段7のたわみ強度が 大となるように構成するものであり、かつ、このB−B方向が常にビデオカメラ 1の光軸に直交する方向とするものである。
【0085】 図9(b)は長さ調整手段7のたわみ強度がB−B方向で大となるようにする ための具体例を示すものであって、(1)に示す具体例は、長さ調整手段7のモ ノポールを構成する支柱の横断面形状を、大略円状として、対向する2つの部分 に凹み部7Xを設けたものである。即ち、この支柱は概略円筒状をなして、対向 する2つの部分にこの支柱の長手方向に沿って凹み部7Xが設けられたものであ る。かかる支柱では、これら凹み部7Xを結ぶ方向がたわみ強度が大の方向であ り、従って、この方向を図9(a)でのB−B方向とする。なお、凹み部7Xの 代わりに、凸部を設けるようにしてもよい。
【0086】 図9(b)の(2)に示す具体例は、長さ調整手段7のモノポールを形成する 支柱の横断面形状を矩形状とするものである。即ち、この支柱を矩形筒状とする ものである。かかる支柱では、この矩形の長辺に沿う方向がたわみが大の方向で あり、従って、この方向を図9(a)でのB−B方向とする。
【0087】 図9(b)の(3)に示す具体例は、長さ調整手段7のモノポールを形成する 支柱の横断面形状を楕円状とするものである。即ち、この支柱を楕円筒状とする ものである。かかる支柱では、この楕円の長軸に沿う方向がたわみが大の方向で あり、従って、この方向を図9(a)でのB−B方向とする。
【0088】 図9(b)の(4)に示す具体例は、先に、図4で示した第2の実施形態に対 するものであり、一例として、図4での係止手段7A’の部分を示している。こ の場合には、先にも説明したように、係止手段7A’の長手方向、即ち、円筒状 支柱7a1,7a2の中心を結ぶ方向がたわみが大の方向であり、従って、この 方向を図9(a)でのB−B方向とする(なお、図9(a)は長さ調整手段7が 1本のモノポールからなるものを示しているが、このB−B方向については、図 4に示した第2の実施形態においても、ビデオカメラ1の光軸に垂直な方向であ る。)。
【0089】 以上のようにすることにより、ビデオカメラの光軸に直交する方向の力が低減 され、この力に起因する表示部4の画面揺れを軽減することができる。また、ビ デオカメラ1のパンをハンドル13などによって長さ調整手段7を回動させて手 動で行なう場合でも、常に、ビデオカメラ1の光軸方向に対し、長さ調整手段7 は、たわみ強度の大なる方向がビデオカメラ1の光軸方向に直交する方向に配置 される。従って、ビデオカメラ1の光軸に直交する方向の力が低減されて、この 力に起因する表示部4の画面の横揺れを軽減することができる。
【0090】 なお、図9(b)に示すものは一例であり、これらに限らず、基本的に長さ調 整手段7のたわみ強度の大なる方向を、ビデオカメラ1の光軸方向に直交する方 向に配置することが本考案の特徴である。
【0091】 また、雲台部2を合理化し、この雲台部2が遠隔操作可能でチルト機能のみ有 する場合、あるいは、雲台部が、図7に示したように、自在雲台18であり、予 め上記のようにビデオカメラを配置する場合には、非常に有効である。
【0092】 図10は表示部4に表示される点検映像を安定化するためのさらに他の方法を 用いた本考案による点検装置の第5の実施形態の使用状態を示す図であって、同 図(a)は長さ調整手段7を斜めにして使用する場合を、また、同図(b)は同 じく横にして使用する場合を夫々示し、19は第2の支持手段であって、前出図 面に対応する部分には同一符号を付けている。
【0093】 この実施形態では、長さ調整手段7の最上部の支柱(円筒状支柱あるいは図9 (b)で説明したような筒状支柱)やその下の支柱に、この支柱の軸方向に対し て交差する平面内で回動可能であり、この支柱の軸方向に対して任意の位置に固 定できるようにしてこの支柱から一定の距離をもって長さ調整手段7を支持する 第2の支持手段19を設け、点検作業時には、この第2の支持手段19を点検箇 所の周囲に設置することにより、ビデオカメラ1の光軸方向に直交する応力を吸 収して表示部4に表示されるモニタ映像の揺れを抑制することができるようにし たものである。
【0094】 なお、ここでは、長さ調整手段7が支持手段8のモノポール8dから取り外す ことができるように構成されている。このために、例えば、モノポール8dに固 定された下側の接続部12では、その端部に長さ調整手段7の円筒状支柱7gの 内径よりも若干小径の円柱状突起が設けられ、この突起が円筒状支柱7gに嵌め 込まれるようにして、円筒状支柱7gの端部が下側の接続部12に回転可能に取 り付けられてこの接続部12で支えられている。また、上側の接続部12はモノ ポール8dの上端部に固定されている。長さ調整手段7をモノポール8dから取 り外す場合には、長さ調整手段7を持ち上げて上側の接続部12から引き抜けば よい。長さ調整手段7をモノポール8dに取り付ける場合には、勿論、上記とは 逆の作業をすればよい。
【0095】 図10(a)は、上記の第2の支持手段19で支えて長さ調整手段7を斜めに 設定して点検する場合を示し、また、図10(b)は、第2の支持手段19で支 えて長さ調整手段7を水平方向に設定して点検する場合を示している。
【0096】 特に、図10(b)に示すように使用する場合には、長さ調整手段7を支持手 段8から分離し、第2の支持手段19により長さ調整手段7を支え、この状態で 長さ調整手段7をその軸を中心に回動ができる。即ち、第2の支持手段19によ って長さ調整手段7はその軸を中心として回動自在に支えられる。これにより、 第2の支持手段19は、ハンドル13を用いて手動でビデオカメラ1をパンする 場合の台座としての機能を持つものとなる。
【0097】 なお、ここで示す第2の支持手段19の構造は一例であり、その構造は図示す るものに限られるものではなく、このような第2の支持手段を有することが本考 案の特徴である。
【0098】 図11は使用上の安全性確保を可能とした本考案による点検装置の第6の実施 形態を示す図であって、7d’は筒状支柱であり、前出図面に対応する部分には 同一符号を付けている。ここで、図11(a)はこの実施形態の全体構成を示し ており、図11(b)はその要部を示している。
【0099】 同図(a),(b)において、長さ調整手段7のモノポールを形成する筒状支 柱7a〜7gのうちの少なくとも1本を、非導電性を有する材料からなる支柱( 図11では、筒状支柱7d’を非導電性材料からなるものとしている)とし、あ るいは、非導電性材料を外周に被覆してなる支柱とし、雲台部2と支持手段8と の間にわたる長さ調整手段7により、これら雲台部2と支持手段8との間を電気 的に絶縁している。
【0100】 この実施形態は、一般に敷設される電柱(高さ10m〜15m)より供給され る電圧(6600V)に最低限対応する所定の絶縁耐圧を有する絶縁材料からな る筒状支柱、または、かかる絶縁材料によって絶縁被覆された筒状支柱を用い、 例えば、長さ調整手段7の先端部分が電線などに触るなど、万一の事故に際して も、使用者の安全を図っている。
【0101】 同様に、第1の信号伝達手段9及び第2の信号伝達手段10としても、所定の 絶縁耐圧を有する被覆電線を用い、使用者の安全を図っている。
【0102】 図12は以上説明した実施形態での電源部11の一具体例を示すブロック図で あって、201〜20Nは充電式電池、21は電源制御手段、22は電圧検出手 段、23は電圧比較手段、24は電池切換手段であり、前出図面に対応する部分 には同一符号を付けている。
【0103】 同図において、電源部11には、複数個(N個)の充電式電池201〜20N が備えられている。また、電圧制御手段21は電圧検出手段22,電圧比較手段 23及び電池切換手段24からなっている。
【0104】 所定の電圧値に充電された充電式電池201〜20Nの各電圧が電圧検出手段 22で検出され、これらが電圧比較手段23で比較されて、電池切換手段24に より、N個の電池電圧のうちで最も高い電圧値の充電式電池が選択され、雲台部 2や本体部6などに電源電圧として供給される。
【0105】 電源制御手段21の最も簡略した構成としては、充電式電池201〜20N夫 々毎にその電源電圧が供給されるダイオードからなるダイオードOR回路を用い て、これに各種保護回路を付加し、最も電圧値が高い充電式電池からの電源電圧 を出力して雲台2や本体部6などの電源電圧とすることで実現できる。
【0106】 このように、使用している充電式電池の電圧値が低下すると、電圧値が高い他 の充電式電池に順次切り換えられ、これにより、長時間にわたり点検装置を使用 することができる。
【0107】 図13は以上説明した実施形態での本体部6の一具体例を電源部11とともに 示すブロック図であって、25は内蔵電池、26は電圧検出手段、27は電源電 圧制御手段、28は表示部4など各種負荷であり、図12に対応する部分には同 一符号を付けている。
【0108】 同図において、本体部6は内蔵電池25と、その電圧値を検出する電圧検出手 段26と、電源電圧制御手段27と各種負荷28とを備えており、電圧検出手段 26は、本体部6の内蔵電池25が所定の電圧を下回った場合には、所定の信号 Sを出力する。本体部6の電源電圧制御手段27には、予め電源部11からの電 源電圧と内蔵電池25からの電源電圧が供給されており、通常、電源電圧制御手 段27は内蔵電池25からの電源電圧を選択して使用している。また、本体部6 内には、第3の信号伝達手段26aが設けられており、内蔵電池25が所定の電 圧を下回った場合には、電圧検出手段26から第3の信号伝達手段26aを介し て所定の信号Sを電源電圧制御手段27に与え、この所定の信号Sによって電源 電圧制御手段27を制御することにより、内蔵電池25に代えて電源部11から の電源電圧を表示部等各種負荷28の電源電圧として使用するようにする。
【0109】 なお、この第3の信号伝達手段26aを本体部6と電源部11との間に設け、 内蔵電池25が所定の電圧を下回った場合、電圧検出手段26から上記所定の信 号Sは第3の信号伝達手段26aを介して電源部11の電源制御手段21に供給 し、電源制御手段21が、この所定の信号に応答して、図12で説明したように して選択された充電式電池の出力電圧を電源電圧として本体部6の電圧制御手段 27に送るようにし、この電源電圧制御手段27を例えば内蔵電池25からの電 源電圧と電源部11からの電源電圧のOR回路とすることにより、電源部11か ら供給されるこの電源電圧が自動的に選択され、表示部等各種負荷28の電源電 圧とするようにすることもできる。
【0110】 このようにして、この具体例では、本体部6において、優先的に内蔵電池25 を使用し、この内蔵電池25が消耗すると、電源部11から電源電圧を本体部6 へ継続的に供給することができる。
【0111】 図14は以上説明した各実施形態での雲台部2と本体部6とへの電源供給手段 の具体例を示すブロック図であって、29は電圧切換手段、30は外部電源接続 部、31は電圧変換手段であり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて いる。
【0112】 同図において、外部電源(図示せず)から外部電源接続部30を介して供給さ れる外部電源電圧と電源部11の充電式電池20(図12での充電式電池201 〜20Nを総称)からの電源電圧とが電圧切換手段29によって選択的に切り換 えられ、雲台部2や本体部6、さらには、後述する発光手段などの電気的負荷に 供給される。ここでは、電源電圧が供給される対象として、雲台部2と本体部6 とを示している。
【0113】 また、外部電源を外部電源接続部30と電源部11とに接続し、その外部電源 電圧が電源部11内の充電式電池20の電圧仕様値内にある場合には、そのまま この外部電源電圧を外部電源接続部30を介して電源切換手段29へ供給するこ とにより、常時外部電源から所定の電源電圧を供給する場合と、電源部11内の 充電式電池を使用する場合とを選択できるようにしてもよい。
【0114】 さらに、外部電源電圧が電源部11の充電式電池20の電圧仕様値と異なる場 合には、外部電源接続部30にこの外部電源電圧を充電式電池20の電圧仕様値 合致するように変換する電圧変換手段31を設け、外部電源電圧をこの電圧変換 手段31で変換して電圧切換手段29に供給するようにすればよい。また、電圧 切換手段29は電源部11に内包される必要はなく、電源部11とは独立して結 線しても、同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0115】 また、図14において、本体部6,雲台部2などの電気的負荷を、例えば、直 流12V駆動で設計し、これに合わせて電源部11を構成する充電式電池201 〜20Nの電圧仕様中心値を12Vに設計した場合、外部電源として約12Vの バッテリを搭載する自動車の、例えば、シガレットライタ用電源端子を利用する ことを想定し、外部電源接続部30に、商用電源などの第1の外部電源の接続端 子とともに、第2の外部電源としてのシガレットライタ用電源端子に適合する仕 様の接続端子を設け、このシガレットライタ用電源端子に外部電源接続部30の 接続端子を接続することにより、このシガレットライタ用電源端子からの電源電 圧をそのまま外部電源接続部30を介して電圧切換手段29に供給し、この電圧 切換手段29を切り換えることにより、シガレットライタ用電源端子から(即ち 、自動車のバッテリから)点検装置に電源部11での充電式電池の電圧値12V に略等しい外部電源電圧を供給することができる。これにより、さらに長時間の 点検作業が可能となる。
【0116】 一方、第1の外部電源としては、例えば、家庭用の交流100Vの商用電源や 動力用の交流200Vの商用電源を利用することができるものであって、電源部 11の充電式電池の電圧仕様中心値が直流12Vの場合、第1の外部電源を接続 する接続端子としては、例えば、2芯の電源プラグ、あるいはアース端子も追加 した3芯でアダプタを追加し、2芯にも対応する電源プラグを用いる。かかる電 源プラグに第1の外部電源である商用電源に接続した場合には、外部電源接続部 30では、かかる商用交流電圧を整流,平滑して直流電圧とし、さらに、この直 流電圧を電圧変換手段31で12Vの直流電圧に変換して電圧切換手段29に供 給する。そして、この電圧切換手段29を切り換えることにより、商用電源から 点検装置に電源部11での充電式電池の電圧値12Vに略等しい外部電源電圧を 供給することができる。これにより、さらに長時間の点検作業が可能となる。
【0117】 以上のように、この具体例によれば、図12に示した具体例に比べて、さらに 長時間使用できる点検装置を実現できる。
【0118】 図15は本考案による点検装置の第7の実施形態を示す図であって、同図(a )はその一使用状態を、同図(b)は同図(a)の要部を夫々示しており、32 は照明手段、33は光反射手段、34は発光手段であり、前出図面に対応する部 分には同一符号を付けている。
【0119】 図15(a)において、ビデオカメラ1の近傍に照明手段32が設けられてい る。この照明手段32としては、図15(b)に示すように、発光手段34と光 反射手段33とからなり、ビデオカメラ1の近傍に配置される。発光手段34は ビデオカメラ1の後方からビデオカメラ1の光軸方向に向けて光を照射し、光反 射手段33は、例えば、図中矢印方向にスライドして、あるいは笠の外側部を開 閉させて、この発光手段34が発する光の光量や光の照射範囲を調節するもので ある。
【0120】 このように、照明手段32を設けることにより、夜間作業やダクト内,床下な どの点検などで、周囲の明るさが問題となる作業環境を改善することができる。
【0121】 図16は本考案による点検装置の第8の実施形態を示す図であって、同図(a )はその全体構成を、同図(b)はその要部Aを拡大して夫々示しており、34 は水平平衡度表示手段であって、前出図面に対応する部分には同一符号を付けて いる。
【0122】 この実施形態も、図16(a)に示すように、全体構成としては先に説明した 各実施形態と同様であるが、図16(b)に示すように、支持手段8の長さ調整 手段7を接続する台座部分8dに水平平衡度を表示する水平平衡度表示手段34 が設けられている。
【0123】 この水平平衡度表示手段34は、一例として、半透明の容器中に液体が満たさ れ、この液体と同化せずかつこの液体より比重の軽い微量の物質がこの容器内に 混入されたものである。この比重の軽い物質は、比重の関係により、常に、容器 中の重力がかからない上方向を示す性質を有しており、水平平衡度表示手段34 はこれを利用したものである。この水平平衡度表示手段34は支持手段8の視認 し易い位置に付設され、これにより、支持手段8自体の水平度を容易にかつ正確 に確認することができる。
【0124】 長さ調整手段7を地表より垂直方向に延長してクレーンカメラ状態で使用する 場合、装置全体の重心が高くなるため、支持手段8を設置する床面の状態に依存 して装置全体の安定度が損なわれやすくなる。そこで、この水平平衡度表示手段 34により、支持手段8が設置される床面とこの支持手段8との水平平衡度を確 認し、もし、平衡でない場合には、支持手段8の脚部8a〜scのうちの当該す る方向にある脚部の長さを調整することにより、支持手段8を床面と平衡に設置 して装置全体を安定した状態にすることが可能であり、より安定した状態で点検 作業ができるようになる。
【0125】 図17は本考案による点検装置の第9の実施形態の全体構成を示す斜視図であ って、同図(a)は長さ調整手段7を水平にして使用する状態を、同図(b)は 同じく垂直方向にして使用する状態を夫々示しており、35は台車、36は台車 係止手段、37a,37bはガイド部、38は車輪であって、前出図面に対応す る部分には同一符号を付けている。
【0126】 図17(a),(b)において、この実施形態は、先の各実施形態での支持手 段8に代えて、複数の車輪38を備えて地面や床面を移動可能な台車35を用い たものである。台車35は長さ調整手段7を着脱可能に設置できる。また、台車 35に設けられた台車係止手段36により、任意の場所に台車35を固定するこ とができる。この台車35上には、ガイド部37aが垂直に固定され、このガイ ド部37aの頂部付近に水平にガイド部37bが取り付けられている。また、ガ イド部37aに、図1で示したような表示部や操作部などを備えた本体部6と電 源部11などが取り付けられている。
【0127】 図17(a)の場合には、垂直なガイド部37aに長さ調整手段7を差し込ん で取り付けたものであり、長さ調整手段7は垂直な状態で支持される。かかる支 持状態で、長さ調整手段7をその中心軸を中心に回動させることができる。従っ て、長さ調整手段7に設けられたハンドル13を操作することにより、長さ調整 手段7をその中心軸を中心に回動させ、手動でビデオカメラ1を水平な平面内で パンさせることができる。
【0128】 図17(b)の場合には、水平なガイド部37bに長さ調整手段7を差し込ん で取り付けたものであり、長さ調整手段7は水平な状態で支持される。かかる支 持状態でも、長さ調整手段7をその中心軸を中心に回動させることができる。従 って、長さ調整手段7に設けられたハンドル13を操作することにより、長さ調 整手段7をその中心軸を中心に回動させ、手動でビデオカメラ1を垂直な平面内 でパンさせることができる。
【0129】 以上のように、この実施形態では、台車35により移動しながらの点検作業が 可能となり、また、長さ調整手段7を縦向き,横向きにしてその中心軸を中心に 回動させることができ、ビデオカメラ1を手動でパンさせることができる。従っ て、雲台部2のパン機能が不要になり、装置を一部合理化して施設の長手方向に 平行移動して行なう点検作業やダクトなどの奥行きのある箇所の点検作業に有効 なものとなる。
【0130】 また、設営時、点検場所までの移動や点検終了後の移動が容易になることや、 台車35の重量によって装置全体の重心が低くなり、装置全体の安定性が増すこ となどの利点もある。
【0131】 なお、図17におけるガイド部37aを伸縮可能に構成してもよい。この場合 には、図17(b)に示す長さ調整手段7を横向きで使用する場合、ビデオカメ ラ1の高さを点検対象物の高さに応じて調整することができる。
【0132】 また、図17に示す台車35や台車係止手段36,ガイド部37は一例を示す ものであり、例えば、台車として底面に2個以上の車輪と脚部を備え、移動する 場合には、この脚部を床面に接触せぬように折り畳むか、傾斜させるかして移動 させ、また、台車を固定する場合には、床面にこれを接触させて台車係止手段と して兼用することができる。
【0133】 さらに、ガイド部としては、長さ調整手段7をその長手方向に固定したまま9 0度回転可能なものとし、長さ調整手段7を簡単な操作でもって垂直,水平方向 に回動してビデオカメラ1の方向を設定できる形態としてもよい。この場合、ガ イド部の傾斜角を任意に設定できるようにすることにより、長さ調整手段7を斜 めにして使用することも可能となる。
【0134】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、一般家屋などの低層建造物や施設での 屋根や雨樋や通風孔などの溝など、地上からの観察・点検が困難な施設の上下及 び周囲の外壁面や施設内部をビデオカメラなどの撮像手段を用いて詳細に点検す る点検装置において、屋外で使用できる可搬性があり、装置を略固定して一人で も点検作業が可能であって、点検者の熟練度によらず客観性の高い点検及び記録 ができるし、天候の影響を軽減して安定した画像を簡易な操作で表示・記録・再 生することができ、さらに、万一の感電に対する安全上の配慮を加え、長時間に わたる使用を可能にし、小型,軽量で安価に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による点検装置の第1の実施形態の全体
構成を示す斜視図である。
【図2】図1における本体部及び各操作部周辺を拡大し
て示す斜視図である。
【図3】図1における長さ調整手段の係止手段を示す断
面図である。
【図4】本考案による点検装置の第2の実施形態の全体
構成を示す斜視図である。
【図5】図1に示した第1の実施形態での長さ調整手段
の先端部分のビデオカメラなどの取付状態を示す斜視図
である。
【図6】図1に示した第1の実施形態の搬送する場合の
状態を示す斜視図である。
【図7】本考案による点検装置の第3の実施形態の全体
構成を示す斜視図である。
【図8】本考案の点検装置のビデオカメラが受ける応力
を示す説明図である。
【図9】本考案による点検装置の第4の実施形態の要部
を示す斜視図である。
【図10】本考案による点検装置の第5の実施形態の使
用状態を示す図である。
【図11】本考案による点検装置の第6の実施形態を示
す図である。
【図12】本考案による点検装置における電源部の一具
体例を示すブロック図である。
【図13】本考案による点検装置における本体部の一具
体例を図12に示す電源部とともに示すブロック図であ
る。
【図14】本考案による点検装置における本体部と電源
部への電源電圧供給手段の具体例を示すブロック図であ
る。
【図15】本考案による点検装置の第7の実施形態を示
す図である。
【図16】本考案による点検装置の第8の実施形態を示
す斜視図である。
【図17】本考案による点検装置の第9の実施形態を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 ビデオカメラ 2 雲台部 2a 置き台 3 第1の操作部 4 表示部 5 第2の操作部 6 本体部 7 長さ調整手段 71,72 モノポール 7a〜7g,7a1〜7g1,7a2〜7g2 円筒状
支柱 7A〜7F,7A’〜7F’ 係止手段 8 支持手段 8a〜8c 脚部 8d モノポール 9 第1の信号伝達手段 10 第2の信号伝達手段 11 電源部 12 接続部 12a,12b 板状部 13 ハンドル 14,15 選択手段 16 信号伝達ケーブル 17 線材固定手段 18 自在雲台 19 第2の支持手段 201〜20N 充電式電池 21 電圧制御手段 22 電圧検出手段 23 電圧比較手段 24 電圧切換手段 25 内蔵電池 26 電圧検出手段 26a 第3の信号伝達手段 27 電源電圧制御手段 28 負荷 29 電圧切換手段 30 外部電源接続部 31 電圧変換手段 32 発光手段 33 光反射手段 34 水平平衡度表示手段 35 台車 36 台車係止手段 37a,37b ガイド部 38 車輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田村 昭 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社 日立画像情報システム内 (72)考案者 後藤 克彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社 日立画像情報システム内

Claims (17)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオカメラと、該ビデオカメラを搭載
    しかつ該ビデオカメラをチルトまたはパンさせ、あるい
    はチルト及びパンさせる雲台部と、該雲台部を遠隔操作
    する第1の操作部と、該ビデオカメラから出力される映
    像信号を記録媒体に記録し再生する記録部と、該ビデオ
    カメラからの該映像信号または該記録部からの再生映像
    信号を画面表示する表示部と、該ビデオカメラの光学的
    ズーム制御や電気的ズーム制御を行なう第2の操作部と
    を備え、該記録部と該表示部と該第2の操作部とを包含
    する本体部を設けた点検装置において、 該ビデオカメラ及び該雲台部を点検箇所方向に伸長する
    部材であって、該部材全体の長さを調整する長さ調整手
    段と、 該長さ調整手段を地上で支持し、かつ該長さ調整手段と
    分離可能に接続された支持手段と、 該長さ調整手段を最大限に伸長したときでも、該ビデオ
    カメラと該本体部を接続可能な線長を有して各種の信号
    を相互に伝達する第1の伝達手段と、 該長さ調整手段を最大限に伸長したときでも、該雲台部
    と該第1の操作部とを接続可能な線長を有して該第1の
    操作部から出力される該雲台部を遠隔操作するための制
    御信号を該雲台部へ伝送する第2の信号伝達手段とを備
    え、装置全長を可変に構成したことを特徴とする点検装
    置。
  2. 【請求項2】 ビデオカメラと、該ビデオカメラを搭載
    しかつ該ビデオカメラをチルト及びパンさせて任意の位
    置で固定できる雲台部と、該ビデオカメラから出力され
    る映像信号を記録媒体に記録し再生する記録部と、該ビ
    デオカメラからの該映像信号または該記録部からの再生
    映像信号を画面表示する表示部と、該ビデオカメラの光
    学的ズーム制御や電気的ズーム制御を行なう操作部を備
    え、該記録部と該表示部と該操作部を包含する本体部を
    設けた点検装置において、 該ビデオカメラ及び該雲台部を点検箇所方向に伸長する
    部材であって、該部材全体の長さを調整する長さ調整手
    段と、 該長さ調整手段を地上で支持し、かつ該長さ調整手段と
    分離可能に接続された支持手段と、 該長さ調整手段を最大限に伸長したときでも、該ビデオ
    カメラと該本体部を接続可能な線長を有して各種の信号
    を相互に伝達する第1の伝達手段とを備え、装置全長を
    可変に構成したことを特徴とする点検装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記長さ調整手段は、外周寸法の異なる筒状部材を複数
    個これらの中心軸を略一致させて組み合わせた多段構造
    とし、かつ各段を任意の長さで係止できる係止手段でも
    って伸縮する構造を持つモノポールを1本ないし複数本
    を備えてなり、前記支持手段は、長さを可変して固定で
    きる構造を持つ少なくとも3本の支柱によって脚部が形
    成される三脚構造をなし、 点検作業時においては、 前記長さ調整手段を、前記支持手段の三脚構造の設置面
    に対して垂直方向にかつ着脱可能に、前記支持手段に取
    付け可能とし、 かつ、該モノポールや該支柱を伸縮して、前記長さ調整
    手段や前記支持手段を任意の長さに調整することによ
    り、高所にある対象物でも撮影して点検を可能にし、 装置搬送時においては、 該モノポールや該支柱を縮小して、前記長さ調整手段と
    前記支持手段を最小の長さまで縮小することにより、可
    搬性を向上したことを特徴とする点検装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記筒状部材の少なくとも1本が、非導電性を有する材
    料からなる絶縁部材、あるいは非導電性材料を外周に被
    覆してなる絶縁部材であって、 該絶縁部材により、前記長さ調整手段の前記雲台部側と
    前記支持手段側との間を電気的に絶縁可能に構成したこ
    とを特徴とする点検装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1つにおいて、 前記長さ調整手段はその中心軸を中心に回動可能であっ
    て、前記長さ調整手段を回動させることにより、前記ビ
    デオカメラの光軸を任意の方向に向けることができるよ
    うに構成したことを特徴とする点検装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1つにおいて、 前記第1の信号伝達手段またはこれに接続された前記ビ
    デオカメラ付設の線材を前記長さ調整手段の上部に固定
    する線材固定手段を設けたことを特徴とする点検装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1つにおいて、 前記ビデオカメラからの映像信号は、手ぶれ補正処理さ
    れた後、前記表示部に供給されて映像表示され、必要に
    応じて前記記録部に記録されることを特徴とする点検装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれか1つにおいて、 前記長さ調整手段を、そのたわみ強度の大なる方向が前
    記ビデオカメラの光軸方向と直交するように、配置し、 前記ビデオカメラの光軸方向に直交する応力を吸収して
    前記表示部に表示されるモニタ映像の揺れを抑制するこ
    とができるように構成したことを特徴とする点検装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6のいずれか1つにおいて、 前記長さ調整手段の上部に、前記長さ調整手段の中心軸
    に交差する平面内で回動可能であって、かつ、前記長さ
    調整手段の中心軸に沿う任意の位置に固定可能であり、
    所定の長さを持つ第2の支持手段を設け、 点検作業時には、該第2の支持手段を点検箇所の周囲に
    設置することにより、該第2の支持手段によって前記長
    さ調整手段がその上部で支えられ、前記ビデオカメラの
    光軸方向に直交する応力を吸収して前記表示部に表示さ
    れるモニタ映像の揺れを抑制することができるように構
    成したことを特徴とする点検装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1つにおい
    て、 前記第1の操作部は、制御信号としてパルス電圧を出力
    し、間欠的に前記雲台部を駆動することを特徴とする点
    検装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1つにおい
    て、 前記雲台部と前記本体部とのいずれか一方あるいは両者
    に電源を供給する電源部を設け、 該電源部は、複数個の充電式電池を備えるとともに、こ
    れら充電式電池の電圧を検出して比較し、その比較結果
    に応じて該充電式電池を切り換える電圧制御手段を設
    け、 該電源部から所定の電圧値の電源電圧を継続的に出力す
    ることができるように構成したことを特徴とする点検装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項11のいずれか1つにおいて、 前記本体部は、 内蔵電池と、 該内蔵電池の電圧値を検出し、該電圧値が所定の基準値
    を下回ったときに所定の信号を第3の信号伝達手段を前
    記電源部に供給する電圧検出手段と、 該所定の信号が供給されたことによって前記電源部が供
    給する電源電圧と該内部電池からの電源電圧とのいずれ
    かを選択し、前記表示部などの負荷に供給する電源電圧
    制御手段とを備え、 前記本体部の該内蔵電池が消耗した後、前記電源部から
    の電源電圧を該負荷に継続的に供給することができるよ
    うに構成したことを特徴とする点検装置。
  13. 【請求項13】 請求項11において、 前記電源部は、選択的に作動可能な外部電源接続端子を
    備え、 外部電源電圧が前記電源部内の前記充電式電池の電圧仕
    様値と略等しい場合には、そのまま該外部電源電圧を、
    該外部電源電圧が前記電源部内の前記充電式電池の電圧
    仕様値と異なる場合には、該外部電源電圧を電圧変換手
    段によって前記充電式電池の電圧仕様値に変換して、夫
    々前記表示部などの電源電圧とし、 常時供給される該外部電源電圧と前記電源部内の前記充
    電式電池からの電源電圧とのいずれかを選択して使用す
    ることができるように構成したことを特徴とする点検装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか1つにおい
    て、 前記ビデオカメラの近傍に、発光手段と、該発光手段か
    らの照明光の光量やその照射範囲を調整する光反射手段
    とからなる照明手段を設けたことを特徴とする点検装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれか1つにおい
    て、 前記支持手段に、その水平平衡度を表示する水平表示手
    段を設けたことを特徴とする点検装置。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15のいずれか1つにおい
    て、 前記長さ調整手段の前記モノポールは、前記筒状部材の
    6段または7段構造とし、前記長さ調整手段の最長時の
    全長を略8メートルとしたことを特徴とする点検装置。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか1つにおい
    て、 前記支持手段は車輪を備えた台車であって、該台車に該
    台車を略固定とする台車係止手段を設けたことを特徴と
    する点検装置。
JP1995010802U 1995-10-12 1995-10-12 点検装置 Expired - Lifetime JP3023696U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995010802U JP3023696U (ja) 1995-10-12 1995-10-12 点検装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995010802U JP3023696U (ja) 1995-10-12 1995-10-12 点検装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3023696U true JP3023696U (ja) 1996-04-23

Family

ID=43158957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1995010802U Expired - Lifetime JP3023696U (ja) 1995-10-12 1995-10-12 点検装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3023696U (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3477643B2 (ja) 2001-02-05 2003-12-10 弘毅 火ノ口 高所移動装置と同装置を利用した高所映像表示方法
JP2006126022A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Osaka Gas Co Ltd 配管検査装置
JP2014153590A (ja) * 2013-02-12 2014-08-25 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 観察装置及びその方法
JP2016180780A (ja) * 2015-03-23 2016-10-13 株式会社Jvcケンウッド 揺れ補正装置
JP2019013994A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 若狭原子力技術シニアコンサルティング株式会社 高所遠隔点検装置
CN109343536A (zh) * 2018-11-19 2019-02-15 浙江大学滨海产业技术研究院 一种室内巡检机器人
CN111634385A (zh) * 2020-01-07 2020-09-08 交通运输部水运科学研究所 一种快速布放五自由度水下船体拖带物扫描设施及工作方式

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3477643B2 (ja) 2001-02-05 2003-12-10 弘毅 火ノ口 高所移動装置と同装置を利用した高所映像表示方法
JP2006126022A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Osaka Gas Co Ltd 配管検査装置
JP2014153590A (ja) * 2013-02-12 2014-08-25 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 観察装置及びその方法
JP2016180780A (ja) * 2015-03-23 2016-10-13 株式会社Jvcケンウッド 揺れ補正装置
JP2019013994A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 若狭原子力技術シニアコンサルティング株式会社 高所遠隔点検装置
CN109343536A (zh) * 2018-11-19 2019-02-15 浙江大学滨海产业技术研究院 一种室内巡检机器人
CN111634385A (zh) * 2020-01-07 2020-09-08 交通运输部水运科学研究所 一种快速布放五自由度水下船体拖带物扫描设施及工作方式

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10479288B2 (en) Releasable vehicular camera mount
US7931412B2 (en) Extendable camera support and stabilization apparatus
US9222613B2 (en) Remote camera and adapter therefor
CN103775805A (zh) 具有伸缩支撑及整合储藏箱之可折叠的便携式支架
JP4118915B2 (ja) カメラ用ペデスタル
JP3023696U (ja) 点検装置
US20100250003A1 (en) Detection platforms
CN105900011A (zh) 用于投影仪的可移动台
WO2014192057A1 (ja) 監視カメラ調整装置
US20210088632A1 (en) Inspection system including a self-stabilizing assembly
KR101094749B1 (ko) 지형변화에 따른 기준점별 수치지도 정보 갱신시스템
JP3477643B2 (ja) 高所移動装置と同装置を利用した高所映像表示方法
CN117386947A (zh) 一种地理信息测绘设备搭建平台及其使用方法
JP2002131234A (ja) 高所点検装置
KR20130139477A (ko) 교량구조물 점검장비
JP2005024260A (ja) コンクリート構造物の検査用撮影装置
US9001211B1 (en) Surveillance system apparatus
US20090014605A1 (en) Recording device support
CN209845151U (zh) 便携式影像传输装置
KR20150141099A (ko) 휴대가 가능한 경계 감시용 cctv 장치
JP6409316B2 (ja) 現場記録システム
CN110044344B (zh) 一种车载扫描测试架测绘装置
KR101113270B1 (ko) 재해 및 오염에 의한 지형변화가 반영된 수치지도의 실시간 업데이트시스템
US20160048070A1 (en) Image stabilizer with extended power source
CN207514659U (zh) 施工现场多用途辅助施工装置