JP3023498U - 振動子を具えたベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 携帯用通信機器の受信状態を呼び出し音によ
らずに確実に携帯者に知らせることができるようになし
た振動子を具えたベルトを提供する。 【構成】 携帯用通信機器のバイブレーター式呼び出し
装置３を、携帯用通信機器本体６から分離する。分離し
たバイブレーター式呼び出し装置３をベルト１のバック
ル部２に着脱自在に装着するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はベルトのバックルに携帯用通信機器の受信報知手段としてのバイブレ ーターを配設して呼び出し音によらずに振動によって受信状態を知らせ得るよう になした振動子を具えたベルトに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の携帯電話機またはポケットベルのような携帯用通信機器は、受信電波に よって呼び出し音起動回路が作動し、音によって受信状態を知らせるようになっ ている。しかしながら、周囲の環境によっては呼び出し音が相応しくない場合も あり、このため呼び出し音に代え、受信電波によって振動を生ずるバイブレータ ーを携帯用通信機器本体内あるいは本体外に具えるようになした携帯用通信機器 が開発されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このバイブレーター式呼び出し装置を内蔵した携帯用通信機器によった場合は 、呼び出し音によらずに振動によって携帯者に受信状態を知らせるものであるか ら、周囲に迷惑を掛けずに済むという利点がある。 しかしながら、この従来装置によった場合は、携帯用通信機器を身体から離し たときには感知することができず、使用態様によっては不便を来すという問題点 がある。

【０００４】 また、バイブレーター式呼び出し装置を携帯用通信機器本体から分離して独立 させた場合には、携帯者は衣服のポケット等に当該装置を収納しておき受信電波 によって生ずる振動によって受信状態を知ることになるが、当該バイブレーター 式呼び出し装置は本機とは別体となっているため、誤って落としたり逸失したり することが多いという問題点がある。 また、携帯者の身体にフィットしないだぶついた衣服のポケット等に収納した 場合には振動が良好に伝わらないという欠点がある。

【０００５】 そこで、本考案者は前記した従来の不具合点を解決すべく鋭意検討した結果、 外出時にはほとんどの場合ズボンに装着するベルトの存在に着目し、当該ベルト のバックルにバイブレーターを装着することにより、受信状態を音によらずに確 実に携帯者に知らせることができることを見出し本考案を完成するに到ったもの である。

【０００６】 したがって、本考案は呼び出し音によらずに受信状態を携帯者に知らせるバイ ブレーター式呼び出し装置をベルトのバックルに装着させて携帯用通信機器の受 信状態を確実に携帯者に知らせることができるようにすると共に、当該バイブレ ーター式呼び出し装置を誤って落下させたり、逸失したりすることのない振動子 を具えたベルトを提供することを目的とするものである。

【０００７】

【考案の構成】

前記目的を達成するための本考案の構成を詳述すれば、携帯電話機またはポケ ットベルのような携帯用通信機器のバイブレーター式呼び出し装置を、携帯用通 信機器本体から分離してベルトのバックルに着脱自在に装着するように構成した ことを特徴とする振動子を具えたベルトである。

【０００８】 本考案によった場合、バイブレーター式呼び出し装置はベルトのバックルに装 着されるので、携帯者の身体、特に腹部に密着し、携帯電話機やポケットベルの ような通信機器の携帯者に受信状態を確実に知らせることができるようになる。 また、ベルトのバックルに取付けるものであるから誤って落下させたり、逸失す るようなおそれもなく安心して携行することが可能となるものである。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案に係る振動子を具えたベルトの具体的構成を図示の実施例に基づ き詳細に説明する。 図１はバイブレーター式呼び出し装置をベルトのバックルに装着するときの説 明図、図２は携帯用通信機器とバイブレーター式呼び出し装置の説明図である。

【００１０】 これらの図において、本考案の振動子を具えたベルトは、ズボン等に使用され るベルト１のバックル部２にバイブレーター式呼び出し装置３を着脱自在に取付 けるように構成されている。

【００１１】 バックル部２の正面側はその周縁に低い段差状の係止部４が形成されており、 この係止部６を利用してバイブレーター式呼び出し装置３が取付けられるように なっている。

【００１２】 バイブレーター式呼び出し装置３は、特に図示しないが、電波の受信部と、受 信電波によって起動する小型回転機及び電池電源を具えており、小型回転機の回 転軸先端には振動を起こす振動体が偏心して取付けられている。なお、バイブレ ーター式呼び出し装置３の構造は特に限定されるものではなく、受信電波に基づ き振動を生起する機構であれば小型回転機を用いないものであってもよいのは勿 論である。 これらの電子回路は合成樹脂または表面に美麗な装飾が施された金属によって 作成されたハウジング５内にコンパクトに収められている。

【００１３】 なお、バイブレーター式呼び出し装置３のハウジング５には、前記ベルト１の バックル部２に形成した係止部４に嵌着係止し得る凹溝が形成されている。 実施例ではバックル部２に形成した係止部４に、バイブレーター式呼び出し装 置３のハウジング５に形成した凹溝を嵌め込むようにしているが、バックル部２ に対するバイブレーター式呼び出し装置３の取付手段はこれに限られるものでは なく、たとえばバイブレーター式呼び出し装置３のハウジング５裏面に嵌合突起 を突設し、この突起をバックル部２に形成した凹溝内に嵌合させて取付けるよう にしてもよいし、あるいは面ファスナーのような雌雄係着具を利用してハウジン グ５をバックル部２に取付けるようにしてもよいものである。

【００１４】 本考案振動子を具えたベルトはこのような構成からなり、携帯電話機やポケッ トベルのような携帯用通信機器６の受信周波数と同一の周波数をバイブレーター 式呼び出し装置３の受信部が受信すると、小型回転機の回転軸先端部に偏心して 取付けられている振動体が振動してバックル部２も同調して振動し、携帯者の腹 部に伝わるので、携帯者は呼び出しがあることを明確に知ることができる。 なお、電池電源の交換に際しては、ベルト１のバックル部２からバイブレータ ー式呼び出し装置３のハウジング５を取り出すことによって容易に行うことがで きる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案によれば、バイブレーター式呼び出し装置はベルトのバックル部に装着 されるので、携帯者の身体、特に腹部に密着し、携帯電話機やポケットベルのよ うな通信機器の携帯者に受信状態を確実に知らせることができるようになるもの である。また、ベルトのバックルに取付けるものであるから誤って落下させたり 、逸失するようなおそれもなく安心して携行することが可能となるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】バイブレーター式呼び出し装置をベルトのバッ
クルに装着するときの説明図である。

【図２】携帯用通信機器とバイブレーター式呼び出し装
置の説明図である。

【符号の説明】

１：ベルト ２：バックル部 ３：バイブレーター式呼び出し装置 ４：係止部 ５：ハウジング ６：携帯用通信
機器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 携帯電話機またはポケットベルのような
   携帯用通信機器のバイブレーター式呼び出し装置を、携
   帯用通信機器本体から分離してベルトのバックルに着脱
   自在に装着するように構成したことを特徴とする振動子
   を具えたベルト。