JP3023496U - 防水型キーボード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水可能なレジスター用のキーボードであ
り、特に構造が極めて簡単で、かつ液体が回路板へ流れ
込むことを有効に防ぐことができ、レジスター等の装置
の使用に適するキーボードを提供する。 【解決手段】 キーボードの中板の周囲に凸縁を設置
し、かつ中板の前縁には複数の導水孔を設け、その導水
孔は中板の底面まで貫通し、更に下側へ延伸して管柱を
形成し、その管柱はキーボードの底板に設けた孔中に延
在しそのキーボード本体が持つ傾斜によってキーボード
にはね込んだ液体は中板の前縁へ流れ出し、更に導水孔
からキーボードの外部へ排出される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は防水可能なレジスター用のキーボードに関するもので、特にレジスタ ー等の装置に適し、構造が簡単で、キーボード内に流れ込んだ液体をスムーズに 排出することができる防水機能を持ったキーボードに関する。

【０００２】

【従来の技術】

科学技術の進歩に伴い、自動化された設備も次々と会社や家庭の中に入り込み 、キーイン入力のための設備と接触する機会はますます多くなり、例えばコンピ ューター，レジスター，現金引き出し機等はすべてキーボードを利用して機械と コミュニケーションを行う。これらのキーボードはすでに日常生活の中で頻繁に 接触される物品あり、そのためにそれに対する人々の要求もますます高くなり、 その外観の美しさや押す時の触感、動作の音など、すべて完璧に近いものが要求 される。

【０００３】 ところが、一般に使用されるキーボードは防水性が悪く、もし不用意に液体が はね込んで回路基板に流れ込むと、回路基板がショートしてこわれてしまう。特 にキャッシュレジスターのキーボードの場合にはそれはスーパーなどの販売場所 に多く使われ、常に飲み物，野菜，果物等の水分を含む物品と接触するので、不 注意に水分がはね込むことが起り易く、そのためにキーボードの防水性を強化す る必要がある。

【０００４】 従来技術としては台湾実用新案出願第８３２１２０４０号の「防水キーボード の改善構造」のようなものがある。それは上蓋の底面及び底蓋上に設けられる排 水管柱及び貫通孔を利用し、並びに排水管柱によって水分を下蓋の底面の集液箱 へ導入し、それによって防水液体が回路基板へ流れ込むことを防ぐ。しかし、そ の構造は極めて複雑であり、排水管柱及び貫通孔は盤面全体を分布しているので 製造及び組立上の困難を増し、かつその液体はキーボードの内部に集められてい るので不用意にキーボードを転倒させてしまうと内部に集められた大量の液体は 逆に流れ出し、より大きな損害を起し、かつその集液箱は適時に取り外して液体 を捨てなければならず、使用上極めて不便であるという欠点があった。

【０００５】 そこで、本考案の考案者は上記欠点を改善するために、研究し、上記欠点を効 果的に改善した本考案を提案した。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

すなわち、本考案の主な目的は防水可能なレジスター用のキーボードを提供す ることにあり、特にキャッシュレジスターに適用され、キーボードに流れ込んだ 液体をスムーズに排出することができ、使用者が液体を排出する必要がないだけ でなく、液体が流れ戻ることもなく、かつ構造が簡単で製造はより容易であり、 生産コストを削減することができるものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的はそのキーボードの中板の周囲に凸縁が設けられることにより流れ込 んだ液体がその周囲から回路基板へ流れ込まないようにされ、かつ中板の前縁に は複数の導水孔が設けられ、その導水孔は中板の底面まで貫通し、更に下へ延伸 して管柱として形成され、その管柱と相対するキーボードの底板には孔径がやや 大きな孔が設けられ、キーボード自身の持つ傾斜を利用し、キーボードにはね込 んだ液体は完全に中板の前縁へ流れ出され、更に導水孔から直接キーボードの外 部へ排出される防水型のキーボードにより達成される。

【０００８】

【考案の実施の形態】

上記目的と構造を達成するために、以下に図面を参照して本考案が採用した設 計方法及び機能を詳細に説明する。 図１，２に示す如く、本考案は防水可能なレジスター用のキーボードに関する もので、それは主としてキーボードの中板１の周囲に凸縁１１が形成され、かつ 中板１の前縁には複数の導水孔１２が設けられ、または中板１の前縁には案内溝 １３が設けられてある。その案内溝１３は丁度各導水孔１２を通り、液体を導水 孔１２へスムーズに進入させる。導水孔１２は中板１の前縁のもっとも低い位置 にあるので、案内溝１３が設置されなくても液体は同じく導水孔１２内に導かれ る。故に、案内溝１３は必ずしも設置する必要はなくそれは状況によって定める ことが可能である。その導水孔１２は中板１の底面を貫通し、更に下側へ延伸し て管柱１４が形成され、その管柱１４と相対するキーボードの底板１２は孔径が やや大きな孔２１が設けられ、管柱１４は孔２１内に延在される。

【０００９】 図面に示す如く、もし不用意に液体がキーボード内に入った場合、中板１の周 囲の凸縁１１により、液体は両側または後側へ流れ出すことなく、かつキーボー ド自身の持つ傾斜によって液体は中板１の前縁へ流れ、案内溝１３の案内によっ てまたは直接導水孔１２へ流れ込み、更に導水孔１２から管柱１４を経て直接下 方のキーボード外部へ排出される。

【００１０】 また、複数個の導水孔１２の設置は一列に設置することができる外、必要に応 じて多列に設置してもよく、案内溝１３は導水孔１２に対して複数本設けられ、 またはやや広く設計することができることは無論である。

【００１１】

【考案の効果】

本考案はキーボードの中にはね込んだ液体を効果的に排出することができるの で、液体が回路基板３等の箇所に流れ込むことを防止し、かつはね込んだ液体は 直接排出されるので、使用者が液体を排出する必要がなく、液体が流れ戻ること もなく、極めて便利である。また本考案では構造が簡単であるので製造が容易に なり、製造コストも低減される。

【００１２】 なお、以上に述べたのは本考案の最適実施例だけであり、それは本考案の特許 範囲を限定するものでなく、本考案の明細書及び図面内容を運用して行われた等 しい効果の構造変更はすべて本考案の範囲内に含まれるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のキーボードの斜視図である。

【図２】本考案のキーボードの断面図である。

【符号の説明】

１ 中板 ２ 底板 ３ 回路基板 １１ 凸縁 １２ 前縁 １３ 案内溝 １４ 管柱 ２１ 孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 周囲に凸縁が設置され、かつ前縁には複
   数個の導水孔が設けられる中板と孔を有する底板とから
   なりその導水孔は中板の底面まで貫通し、更に下側へ延
   伸して管柱を形成し、管柱はこれと相対するキーボード
   の底板の孔内に延在され、液体がキーボード内にはね込
   んだ場合、キーボード自身が持つ傾斜によってはね込ん
   だ液体は中板の前縁へ流れ出し、更に導水孔へ流れ込
   み、導水孔から管柱を経て直接キーボードの外部へ排出
   される構成とした防水型キーボード。
2. 【請求項２】 中板の前縁に案内溝を設け、その案内溝
   は各導水孔を通り、液体を円滑にスムーズに導水孔内へ
   案内する構成とした請求項１記載の防水型キーボード。