JP3023495B2 - 最中種製造装置 - Google Patents

最中種製造装置

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JP3023495B2
JP3023495B2 JP6028243A JP2824394A JP3023495B2 JP 3023495 B2 JP3023495 B2 JP 3023495B2 JP 6028243 A JP6028243 A JP 6028243A JP 2824394 A JP2824394 A JP 2824394A JP 3023495 B2 JP3023495 B2 JP 3023495B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、和菓子の餡入の最中の
皮になる最中種を所定の大きさに成形して供給する最中
種製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】餡入り最中は、米の粉を原料とした一対
の皮の間に餡が詰められて構成されている。皮は、米の
粉をこねて得られる最中種(餅)を、薄く伸ばして所定
の大きさに切断した状態で焼成して形成される。最中種
は、適度の柔らかさになっており、通常、厚さが3m
m、幅が10〜15mm、長さが50〜60mm程度の
大きさに切断されて、最中種焼成装置の焼成型内に収容
されて焼成される。
【0003】このような最中種を製造する場合には、通
常、蒸練機によって製造された種生地(餅)を、手作業
によって、手粉(餅粉)を振り掛けつつ、薄い板状に圧
延し、一旦、包丁により幅が50〜60mm程度の帯状
に切断するようになっている。製造された帯状の種生地
は、相互に付着しないように手粉が振り掛けられた状態
で積み重ねられて、保温状態で保存される。最中を製造
する際には、保存された種生地を、包丁によって、長さ
10〜15mm程度に切断して最中種を形成し、形成さ
れた最中種が、最中種焼成装置の焼成型内に手作業で供
給されている。焼成型内に供給された最中種は、焼成型
内にて焼成されることによって、所定形状の最中の皮に
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、最中種を
製造する際には、種生地への手粉の振り掛け、種生地の
圧延、種生地の切断、種生地の切断により得られた最中
種の焼成型への供給を、それぞれ手作業によって行って
いるために、作業効率が悪いという問題がある。また、
焼成型内に供給される最中種に多量の手粉が付着してい
ると、焼成されて得られる最中の皮に、粉跡が残り、外
観が損なわれてしまう。このために、焼成型に最中種を
供給する際には、手粉を十分に除去する必要があるが、
手粉の除去作業も手作業によって行われている。このよ
うに、最中種は、長年の経験を有する熟練された職人に
よってのみ製造されているのが現状である。
【0005】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、焼成によって粉跡が生じることの
ない最中種を自動的に連続して製造することができる最
中種製造装置を提供することにある。本発明の他の目的
は、手粉等の清掃、メンテナンス等が容易である最中種
製造装置を提供することにある。本発明のさらに他の目
的は、最中種を長期にわたって安定的に製造することが
できる最中種製造装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の最中種製造装置
は、水平状態になった搬送ベルトが周回移動される搬送
機構と、搬送機構の搬送ベルト上に手粉を供給する手粉
供給機構と、手粉供給機構によって搬送ベルト上に供給
された手粉上に帯状の種生地を連続して供給する種生地
供給機構と、種生地供給機構によって搬送ベルト上に供
給される種生地を所定の厚さの偏平状態に圧延する圧延
機構と、圧延機構によって圧延された搬送ベルト上の種
生地に対して、断面が円弧状になった切断刃を有するカ
ッターを搬送ベルトとは等しい速度で搬送方向に移動さ
せながら、その搬送方向とは直交する方向に往復させつ
つ昇降させる切断機構と、切断機構のカッターによって
切断された種生地を吸着ノズルで吸着して、搬送ベルト
の搬送方向に設置された中継台上に移載する移載機構
と、圧延機構と切断機構との間に設けられ、搬送ベルト
上の種生地に摺接して、種生地状に付着した手粉を除去
する第一の手粉払い機構と、搬送ベルトと中継台との間
に設けられ、移載機構の吸着ノズルによって吸着されて
中継台上に移載される種生地の下面に摺接して、縦生地
の下面に付着した手粉を除去する第二の手粉払い機構と
を具備し、上記搬送機構を除く各機構が、搬送ベルトの
片側に沿って設けられた架台に片持ち状態で支持された
ことを特徴とする。
【0007】前記圧延機構は、搬送ベルト上の種生地に
対向する部分が搬送ベルトの搬送方向と同方向に移動す
るように回転する圧延ローラーと、圧延ローラーに手粉
を供給する手粉ホッパーとを有しており、前記圧延ロー
ラーの周囲には手粉が付着しやすい線材が巻き付けられ
ている。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】前記移載機構は、搬送ベルト上の切断され
た種生地を吸着ノズルによって中継台に搬送する際に、
中継台上に載置された種生地を吸着して搬出する吸着ノ
ズルをさらに有する。
【0012】
【作用】本発明の最中種製造装置では、搬送機構の搬送
ベルトが周回移動している間に、手粉供給機構によって
搬送ベルト上に手粉が振り掛けられて、その手粉上に、
種生地供給機構によって種生地が連続的に帯状に供給さ
れる。搬送ベルト上の種生地は、圧延機構によって所定
の厚さの偏平状態に圧延された後に、切断機構の断面が
円弧状になった切断刃を有するカッターが、搬送ベルト
の搬送方向に搬送速度と等しい速度で移動されながら、
搬送方向と直交する方向に往復移動されつつ下降され
る。これにより、帯状の種生地は、カッターに付着する
ことなく、所定の長さに切断される。切断された種生地
は、移載機構によって搬送ベルトの側方の中継台上に移
載される。
【0013】種生地を圧延する圧延機構は、手粉ホッパ
ー内の手粉が、圧延ローラーに巻き付けられた線材によ
って種生地に付着されることにより、圧延と手粉の振り
掛けとが効率よく実施される。
【0014】種生地に付着した手粉は、切断機構によっ
て切断される前に、手粉払い機構によって適当に除去さ
れる。
【0015】切断された種生地が、移載機構の吸着ノズ
ルによって吸着されて、中継台上に移載されると、種生
地に付着した余分な手粉は、吸着ノズルによって吸引さ
れて除去される。
【0016】吸着ノズルに吸着された種生地の下面は、
中継台に移載する際に、手粉払い機構によって、余分な
手粉が除去される。
【0017】中継台上に移載された種生地は、次に搬送
ベルトから中継台上に種生地が移載される際に、他の吸
着ノズルに吸着されて装置外へと搬出される。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0019】図1は、本発明の最中種製造装置の一例を
示す正面図、図2はその平面図である。この最中種製造
装置は、米をこねて得られた種生地(餅)を搬送する搬
送機構10を有している。この搬送機構10は、一対の
プーリー12間に水平状態で巻き掛けられた搬送ベルト
11を有しており、この搬送ベルト11上に種生地が載
置されて、矢印Aで示す方向に搬送されるようになって
いる。搬送ベルト11の種生地が載置される上面は、搬
送方向に適当な間隔をあけて搬送方向とは直交した水平
状態で配置された複数の支持ロッド14によって支持さ
れている。
【0020】搬送機構10の上流側の端部上には、搬送
ベルト11上に手粉を供給する手粉供給機構61が配置
されており、この手粉供給機構61の下流側に、搬送ベ
ルト11上に帯状の種生地を連続的に供給する種生地供
給機構20が配置されている。また、搬送ベルト11の
中程の上方には、搬送ベルト11上に供給された帯状の
種生地を圧延する一対の圧延機構31および32と、手
粉供給機構62とが、搬送ベルト11の搬送方向に沿っ
て並設されている。さらに、搬送ベルト11の下流側端
部上には、圧延された帯状の種生地を切断する切断機構
40、および、切断された種生地を搬送ベルト11の下
流側側方に配置された中継台87上に移載する移載機構
50が配置されている。この移載機構50は、切断され
た種生地を、中継台87から搬送ベルト11の側方に配
置された最中種焼成装置90にも移載するようになって
いる。
【0021】手粉供給機構61、種生地供給機構20、
圧延機構31および32、手粉供給機構62、切断機構
40、および移載機構50は、搬送ベルト11の背面側
に設けられた架台71(図2参照)に片持ち状態で支持
されている。また、搬送ベルト11の下方には、搬送ベ
ルト11上に付着した手粉を収容する手粉回収容器15
が配置されている。この手粉回収容器15は、搬送ベル
ト11の下方域全体にわたって開口した平坦な皿状にな
っている。搬送ベルト11に付着した手粉は、図示しな
いスクレーパーによって手粉回収容器15に回収され
る。
【0022】このように搬送ベルト11の背面側に設け
られた架台71に、主要な機構部分が片持ち状態で支持
されているために、搬送ベルト11の正面側は開放され
た状態になっており、手粉回収容器15による手粉の回
収、各機構のメンテナンス等が容易に行える。
【0023】搬送ベルト11の上流側端部上に配置され
た手粉供給機構61は、搬送ベルト11の側方の架台7
1に片持ち状態で支持されて手粉が収容された手粉容器
61aと、この手粉容器61a内に収容されたブラシロ
ーラー61bとを有している。手粉容器61aは、底面
がブラシローラー61aの下部に対応した水平な半円筒
状になっており、その底面には、種生地供給機構20の
各スリット23に対応して多数の小孔でなる手粉供給孔
部(図示せず)が設けられている。
【0024】手粉容器61a内に配置されたブラシロー
ラー61bは、図2に示すように、架台71に取り付け
られた手粉供給用モーター61dによって、所定方向に
回転駆動されるようになっており、ブラシローラー61
dの回転によって、手粉容器61a内の手粉が各手粉供
給孔から排出される。これにより、搬送ベルト11上に
は、手粉が2本の筋状に振り掛けられる。
【0025】手粉供給機構61の手粉容器61aには、
手粉供給機構61の各手粉供給孔部から搬送ベルト11
上にそれぞれ供給される手粉に対向するように、一対の
刷毛72が取り付けられている。各刷毛72は、手粉供
給機構61の各手粉供給孔部から搬送ベルト11上にそ
れぞれ供給されて山状に積もった状態の手粉をそれぞれ
平坦に均すようになっている。
【0026】手粉供給機構61の下流側に配置された種
生地供給機構20は、所定の柔らかさになった種生地が
投入される種生地ホッパー21を有している。この種生
地ホッパー21は、搬送ベルト11の背面側側方上に配
置されており、その下側に、種生地ホッパー21から供
給される種生地を、搬送ベルト11上に送給する一対の
スクリューコンベア22が相互に対向した水平状態で配
置されている。各スクリューコンベア22の背面側に
は、各スクリューコンベア22を同方向に回転させる種
生地搬送用モーター25が設けられている。
【0027】各スクリューコンベア22の搬送方向下流
側端部である搬送ベルト11上には、供給ノズル24が
取り付けられており、この供給ノズル24に、搬送ベル
ト11の幅方向に沿ってそれぞれ延びる一対のスリット
23が、搬送ベルト11上に供給される筋状の手粉にそ
れぞれ対向して設けられている。各スリット23から
は、種生地ホッパー21内に投入された所定の柔らかさ
の種生地が連続して押し出される。各スリット23から
押し出された種生地は、搬送ベルト11上に供給された
筋状の手粉上に、断面が偏平な楕円形状に若干復元され
た状態で載置される。
【0028】種生地供給機構20の下流側に配置された
手粉供給機構62も、種生地供給機構20の上流側に配
置された手粉供給機構61と同様に、架台71に片持ち
状態で支持された手粉容器62aと、この手粉容器62
a内に収容されたブラシローラー62bとを有してお
り、手粉容器62aの底面に一対の手粉供給孔部が設け
られている。手粉容器62a内のブラシローラー62b
は、架台71に取り付けられた手粉供給モーター62d
(図2参照)によって回転されるようになっている。そ
して、ブラシローラー62bの回転によって、各手粉供
給孔62cから、搬送ベルト11上に帯状に供給される
種生地上に手粉が振り掛けられる。
【0029】この手粉供給機構62の手粉容器62aの
下流側にも、架台71に片持ち状態で支持された一対の
刷毛73が、搬送ベルト11上に供給される帯状の種生
地に対向するようにして取り付けられている。各刷毛7
3は、帯状の種生地上に振りかけられて山状に積もった
状態になっている手粉を、それぞれ平坦に均すようにな
っている。
【0030】図3は、搬送ベルト11の下流側側部にお
ける要部の一部破断平面図、図4はその正面図である。
手粉供給機構62の下流側に配置された各圧延機構31
および32は、搬送ベルト11上に搬送ベルト11とは
直交状態で配置された圧延ローラー31aおよび32a
と、各圧延ローラー31aおよび32aの上方に配置さ
れて手粉が収容された手粉ホッパー31bおよび32b
とを、それぞれ有している。
【0031】各圧延ローラー31aおよび32aのロー
ラー軸31fおよび32fは、搬送ベルト11の背面側
にて搬送ベルト11に沿って延びる回動アーム31dお
よび31dの一方の端部に回転可能にそれぞれ支持され
ており、各回動アーム31dおよび32dの他方の端部
が、架台71に回動可能に支持された支持ロッド31c
および32cに取り付けられている。各支持ロッド31
cおよび32cは、架台71の上面に取り付けられた調
整部31eおよび32eによって回動されるようになっ
ており、各支持ロッド31cおよび32cが回動するこ
とによって、圧延ローラー31aおよび32aが、搬送
ベルト11の上面に対して接離するようになっている。
【0032】図3に示すように、各支持ロッド31cお
よび32cは、架台71を貫通しており、架台71から
背面側に延出した端部に、駆動ギア31gおよび32g
がそれぞれ取り付けられている。各駆動ギア31gおよ
び32gは、搬送ベルト11を周回駆動する搬送用モー
ター13(図4参照)の動力が伝達されるようになって
いる。各支持ロッド31gおよび32gの回転は、各回
動アーム31dおよび32d内に配置された伝動チェー
ン(図4に一方の伝動チェーン32kのみが示されてい
る)を介して各圧延ローラー31aおよび32aのロー
ラー軸31fおよび32fに伝達されている。
【0033】各圧延ローラー31aおよび32aの外周
面には、図3に示すように、直径1mm程度の木綿糸3
1mおよび32mが、搬送ベルト11の搬送方向に沿っ
てそれぞれ巻き付けられている。木綿糸31mおよび3
2mは、表面が毛羽立った状態になっているために、各
手粉ホッパー31bおよび32b内に収容された手粉が
各木綿糸31mおよび32mに付着して、搬送ベルト1
1上を搬送される帯状の種生地に、順次、付着されるよ
うになっている。
【0034】下流側に配置された圧延機構32のさらに
下流側には、第一の手粉払い機構34が配置されてい
る。この手粉払い機構34は、図3に示すように、搬送
ベルト1とは直交状態で搬送ベルト11に対向して配置
されたブラシローラー34aを有している。このブラシ
ローラー34aは、放射状に配置された直径0.1mm
程度のナイロンブラシを有している。このブラシローラ
ー34aのローラー軸34fは、架台71に沿って延び
る回動アーム34bの一方の端部に支持されている。回
動アーム234bの他方の端部は、架台71に回転可能
に支持された支持ロッド34cに取り付けられており、
支持ロッド34cが、架台71の上面に設けられた調整
部34eによって回動されるようになっている。そし
て、支持ロッド34cの回動によって、回動アーム34
bの先端に取り付けられたブラシローラー34aが搬送
ベルト11の上面に対して接離するようになっている。
【0035】支持ロッド34cは、図3に示すように、
架台71に取り付けられた手粉払い用モーター34gに
連結されており、手粉払い用モーター34gによって回
転駆動される。支持ロッド34cの回転は、回動アーム
34b内に配置された伝動チェーン(図示せず)によっ
てブラシローラー34aに伝達され、ブラシローラー3
4aが、搬送ベルト11の上面と対向する部分が搬送ベ
ルト11とは反対方向に移動するように回転される。ブ
ラシローラー34aは、直径が0.1mm程度の柔軟な
ナイロンブラシが、搬送ベルト11によって搬送される
種生地に、その搬送方向とは反対方向に当接しても、種
生地の搬送が阻害されることなく、種生地に付着した余
分な手粉が除去される。
【0036】搬送ベルト11の下流側端部上に配置され
た切断機構40は、図1および図2に示すように、搬送
ベルト11における架台71側の側部上に沿って延びる
上下一対のスライドロッド46aおよび46bを有して
いる。各スライドロッド46aおよび46bは、図4に
示すように、架台71に支持されたスラスト軸受け47
aおよび47bによって、それぞれ軸方向へのスライド
可能に支持されている。上側のスライドロッド46aを
支持する軸受け47aは、搬送ベルト11の終端部より
も若干上流側に配置されており、下側のスライド軸46
bを支持する軸受け47bは、搬送ベルト11の終端部
のほぼ上方に配置されている。
【0037】各スライドロッド46aおよび46bは、
図2に示すように、搬送ベルト11の下流側側方に延出
しており、それぞれの各端部は、最中種焼成装置90の
側部上方にまで達している。
【0038】搬送ベルト11の搬送方向上流側に位置す
る各スライドロッド46aおよび46bの各端部同士
は、図4に示すように、連結部材48aによって連結さ
れており、また、各スライドロッド46aおよび46b
の中程同士が、下側のスライドロッド46bを支持する
軸受け47bの下流側に当接するように、連結部材48
bによって連結されている。そして、両連結部材48a
および48bの下端部同士がフレーム部材48cによっ
て連結されている。
【0039】上側のスライドロッド46aには、このス
ライドロッド46aを支持する軸受け47aと、この軸
受け47aよりも下流側に位置する連結部材48aとの
間において、圧縮バネ49が嵌合されている。圧縮バネ
49は、連結部材48aを、軸受け47aに対して搬送
ベルト11の上流側に付勢している。
【0040】図3および図4に示すように、搬送ベルト
11の終端部側方には、搬送ベルト11を周回駆動する
搬送用モーター13が配置されている。この搬送用モー
ター13の駆動軸13aは、架台71の背面側に延出し
ており、その駆動軸13aにスプロケット13bが取り
付けられている。このスプロケット13aに巻き掛けら
れたチェーン13cは、搬送ベルト11が巻き掛けられ
ている終端部側のプーリー12aに取り付けられたスプ
ロケット13dに巻き掛けられている。
【0041】また、搬送ベルト11の上方には、スプロ
ケット13dが取り付けられている回転軸13fに取り
付けられたスプロケット45aが設けられており、この
スプロケット45aには、搬送用モーター13の動力
が、チェーン13c、回転軸13f、電磁クラッチ45
g(図3参照)を介して伝達されるようになっている。
このスプロケット45aの搬送ベルト11の上流側に
は、スプロケット45bが配置されており、両スプロケ
ット45aおよび45bに、追従用チェーン45cが巻
き掛けられている。この追従用チェーン45cは、搬送
ベルト11の搬送方向と同方向に沿って周回移動される
ようになっている。
【0042】追従用チェーン45cの上側部分は、上下
一対のスライド軸46aおよび46bとは一体になった
フレーム部材48cに、連結具45dによって連結され
ている。この連結具45dは、搬送用モーター13の動
力が伝達される追従用チェーン45cによって、搬送ベ
ルト11の搬送方向と同方向にのみ移動されるように、
追従用チェーン45cに動力の伝達および遮断する電磁
クラッチ45gが動作するようになっている。連結具4
5dは、図3に示すように、搬送ベルト11に沿って水
平に並設された一対のガイドロッド45eに、水平状態
でスライドし得るように支持されている。
【0043】追従用チェーン45cに搬送用モーター1
3の動力が伝達されると、連結具45dは、搬送ベルト
11の搬送方向と同方向に、搬送ベルト11と等しい速
度で移動される。これにより、一対のスライド軸46a
および46bが、圧縮バネ49の付勢力に抗して、搬送
ベルト11の搬送方向と同方向に移動し、上側のスライ
ド軸46aに嵌合された圧縮バネ49が圧縮された状態
になる。そして、各スライド軸46aおよび46bが所
定の距離だけ移動すると、電磁クラッチ45gが機能し
て、搬送用モーター13から追従用チェーン45cへの
動力の伝達が遮断される。これにより、各スライド軸4
6aおよび46bは、圧縮された圧縮バネ49の付勢力
によって、搬送ベルト11の搬送方向とは反対方向へ一
体となって移動される。
【0044】連結具45dによって追従用チェーン45
cに連結されたフレーム部材48cは、ほぼ水平状態に
なっており、図2に示すように、その中程に搬送ベルト
11の中心部に向かってピストンロッド41aが進出す
る、切断機構40における切断用エアーシリンダー41
が取り付けられている。この切断用エアーシリンダー4
1のピストンロッド41aの先端には、水平状態で搬送
ベルト11の幅方向に平行移動するブラケット42が取
り付けられている。ブラケット42は、搬送ベルト11
の幅方向に沿って延びる一対のガイドロッド48eの先
端部に支持されており、各ガイドロッド48eが、フレ
ーム部材48cに取り付けられた一対のガイドスリーブ
48d内にスライド可能に支持されている。このブラケ
ット42には、カッター昇降用エアーシリンダー43が
鉛直状態で支持されている。
【0045】カッター昇降用エアーシリンダー43は、
図4に示すように、ピストンロッド43aが下方に進出
するようになっており、そのピストンロッド43aの下
端部に、搬送方向の幅方向に沿って延びるカッター44
が取り付けられている。このカッター44は、フッ素樹
脂によって構成されており、下端部の切断刃の断面が、
半径1.5mm程度の円弧状になっている。
【0046】切断用エアーシリンダー41は、15mm
程度のストロークで1分間に60回程度、往復駆動され
るようになっており、この切断用シリンダー41によっ
てカッター昇降用エアーシリンダー43が搬送ベルト1
1の幅方向に往復移動された状態で、カッター昇降用エ
アーシリンダー43が下降駆動される。これにより、カ
ッター44は、搬送ベルト11の幅方向に往復移動しつ
つ搬送ベルト11の上面に圧接され、搬送ベルト11上
を搬送される一対の帯状の種生地が同時に切断される。
【0047】図2および図4に示すように、一対のスラ
イド軸46aおよび46bの上流側端部同士を連結する
連結部材48aと、各スライド軸46aおよび46bの
中程に取り付けられた連結部材48bとの間には、各ス
ライド軸46aおよび46bの間において、移載機構5
0の移載用エアーシリンダー51が水平状態で架設され
ている。この移載用エアーシリンダー51のピストンロ
ッド51aは、各スライド軸46aおよび46bの中程
に取り付けられた連結部材48bを貫通して、さらに下
流側に延出している。このピストンロッド51aの先端
部には、各スライド軸46aおよび46bにスライド可
能に支持されたスライド部材53が取り付けられてい
る。
【0048】図1および図2に示すように、スライド部
材53には、吸着ノズル昇降用エアーシリンダー54が
鉛直状態で取り付けられている。この吸着ノズル昇降用
エアーシリンダー54のピストンロッド54aは下方に
進出するようになっており、その下端部には、開閉弁が
内蔵されたマニホールド55が取り付けられている。こ
のマニホールド55は、吸引ブロアに吸引ホースを介し
て連結される連結パイプ55aの端部と、マニホールド
55の各側方に搬送ベルト11に沿って水平状態に延び
る一対の吸引パイプ55bのそれぞれの中央部とが、相
互に連通した状態で連結されている。
【0049】マニホールド55内には、連結パイプ55
aとの連通部を開閉するように開閉弁(図示せず)が配
置されており、この開閉弁を開閉制御する開閉用エアー
シリンダー55dが、マニホールド55に取り付けられ
ている。
【0050】各吸引パイプ55bのそれぞれの端部に
は、切断される種生地を吸着する吸着ノズル56が、吸
引口を下方に向けた状態でそれぞれ取り付けられてい
る。各吸着ノズル56は、吸引パイプ55bとは連通状
態になっており、その吸着口は、フッ素樹脂製のメッシ
ュによって覆われている。
【0051】搬送ベルト11の搬送方向下流側に配置さ
れた各吸着ノズル56は、移載用エアーシリンダー51
のピストンロッド51aが退入した状態では、カッター
44の下流側に近接した状態になっている。このような
状態では、搬送ベルト11の遠方側に配置された各吸着
ノズル56は、搬送ベルト11と最中種焼成装置90と
の間に配置された一対の中継台87に対向した状態にな
っている。各中継台87は、吸着ノズル56の吸着口に
対向して開口した状態になっており、その開口部がフッ
素樹脂製のメッシュによって覆われている。また、各中
継台87と最中種焼成装置90の焼成型91との距離
は、搬送ベルト11上の切断された種生地が吸着される
位置と各中継台87との距離に等しくなっている。
【0052】各中継台87には、最中種焼成装置90の
焼成型91上に向かって延出する反転棒75が、それぞ
れ水平状態で取り付けられている。各反転棒75は、そ
れぞれ、焼成型91の周回移動方向に沿った軸心位置に
対して側方に若干ずれた状態になっており、最中種焼成
装置90側に位置する各吸着ノズル56によって、中継
台87から焼成型91上に搬送される種生地が、焼成型
91内に落下する際に、各反転棒75に当接して反転さ
れて焼成型91内に移載されるようになっている。
【0053】各中継台87と、搬送ベルト11の終端部
との間には、第二の手粉払い機構88が設けられてい
る。この手粉払い機構88は、上部が搬送ベルト11の
上面よりも若干上方に位置するブラシローラー88a
と、このブラシローラー88aに連結されてブラシロー
ラー88aを回転駆動するローラー駆動用モーター88
bとを有している。ブラシローラー88aは、このロー
ラー駆動用モーター88bによって、上部が、吸着ノズ
ル56によって給着された種生地の搬送方向とは反対方
向に向かって回転される。各吸着ノズル56によって給
着されて搬送される各種生地は、ブラシローラー88a
の上部に摺接して、種生地の下面に付着した手粉が除去
されるようになっている。
【0054】図1に示すように、搬送ベルト11と手粉
払い機構88との間には、各吸着ノズル56によって吸
着されて搬送される種生地の下面に摺接するように、一
対の刷毛74が配置されている。
【0055】このような構成の最中種製造装置に隣接し
て配置される最中種焼成装置90は、所定の大きさに切
断された最中種が、それぞれ載置される複数の焼成型9
1が2列に配置されており、各列の焼成型91が周回移
動する間に、各焼成型91に載置された最中種が焼成さ
れて、所定形状の最中皮が製造されるようになってい
る。
【0056】本発明の最中種製造装置の動作は次の通り
である。搬送ベルト11が周回移動されると、搬送ベル
ト11の上流側端部上面には、手粉供給機構61によっ
て、搬送ベルト11の搬送方向に沿って延びる2本の筋
状に手粉が振り掛けられる。搬送ベルト11上に振り掛
けられた2本の筋状の手粉は、それぞれ、刷毛72によ
って平坦化され、種生地供給機構20の下方域へと搬送
される。
【0057】搬送ベルト11上の2本の筋状の手粉が種
生地供給機構20の供給ノズル24の下方に達すると、
それぞれ筋状になった搬送ベルト11上の手粉上に、供
給ノズル24の各スリット23から種生地がそれぞれ連
続的に押し出される。各スリット23から押し出される
種生地は、各スリット23を通過する間は、偏平な平板
状になっているが、各スリット23を通過して手粉上に
供給されると、種生地は復元力によって断面が偏平楕円
状に復元される。
【0058】このようにして、搬送ベルト11上の手粉
上に、断面が偏平楕円状の2本の帯状の種生地が連続し
て供給されると、搬送ベルト11の周回移動によって、
各種生地は、手粉供給機構62の下方へと搬送され、手
粉供給機構62によって、帯状の各種生地に手粉が連続
して振り掛けられる。そして、各種生地に振り掛けられ
た手粉は、刷毛73によって平坦に均される。各種生地
は、断面が偏平楕円状になっているために、手粉供給機
構62によって振り掛けられた手粉は、刷毛73によっ
てほぼ均一に付着される。
【0059】その後、各種生地は、搬送ベルト11によ
って、圧延機構31および32における圧延ローラー3
1aおよび32aの下方を通過する。圧延機構31およ
び32の各圧延ローラー31aおよび32aは、搬送ベ
ルト11との対向部が、搬送ベルト11に等しい速度で
その搬送方向と同方向に移動するように回転しており、
各圧延ローラー31aおよび32aにより、各種生地
が、順次、圧延されて、厚さが3mm程度、幅が10〜
15mm程度の平板状にされる。
【0060】このとき、各圧延ローラー31aおよび3
2aの周面に巻き付けられた木綿糸31mおよび32m
に、上部の手粉ホッパー31bおよび32bから供給さ
れる手粉が付着して搬送され、各木綿糸31mおよび3
2mが圧接された種生地に手粉が付着される。各木綿糸
31mおよび32mは、毛羽立った状態になっているた
めに、手粉が付着しやすく、圧延される種生地に確実に
手粉を付着させることができる。
【0061】所定幅の偏平な平板状に圧延された2本の
種生地は、次に、手粉払い機構34のブラシローラー3
4aによって、各種生地の表面に付着した余分な手粉が
払い取られる。ブラシローラー34aは細くて柔軟なナ
イロンブラシが種生地表面に摺接するようになっている
ために、搬送ベルト11上を搬送される各種生地は、搬
送ベルト11による搬送が阻害されることなく、表面に
付着した余分な手粉が確実に除去される。
【0062】このようにして、手粉払い機構34によっ
て余分な手粉が払い取られた2本の種生地は、搬送ベル
ト11によって、搬送ベルト11の下流側端部へと搬送
される。そして、搬送ベルト11の下流側端部上に配置
された切断機構40におけるカッター44の下方を各種
生地が、50〜60mm程度の所定長さにわたって通過
すると、電磁クラッチ45gが動作して、搬送用モータ
ー13と追従用チェーン45cとが動力伝達状態とされ
る。これにより、追従用チェーン45cが搬送ベルト1
1と等しい速度で周回移動されて、追従用チェーン45
cに取り付けられた連結具45dも一体となって移動す
る。その結果、切断機構40における一対のスライドロ
ッド46aおよび46bが、圧縮バネ49の付勢力に抗
して、搬送ベルト11の搬送方向に、搬送ベルト11と
等しい速度で移動される。
【0063】このような状態になると、各スライドロッ
ド46aおよび46bと一体となって移動するフレーム
部材48cに取り付けられた切断機構40の切断用エア
ーシリンダー41が、15mm程度のストロークで毎分
60回程度にわたって往復するように駆動される。切断
用エアーシリンダー41が往復駆動されると、カッター
昇降用エアーシリンダー43が、ピストンロッド43a
を下方へと進出させるように駆動される。また、同時
に、各スライドロッド46aおよび46bに取り付けら
れた吸着ノズル昇降用エアーシリンダー54も、ピスト
ンロッド54aを下方に進出させるように駆動される。
【0064】そして、吸着ノズル昇降用エアーシリンダ
ー54が下降駆動されると、そのピストンロッド54a
の下端部に取り付けられたマニホールド55の開閉用エ
アーシリンダー55dが駆動されて、マニホールド55
内の開閉弁が開放される。これにより、マニホールド5
5とは連結パイプ55aを介して連結された各吸着ノズ
ル56の内部が、吸引ブロアによって吸引されて減圧さ
れる。
【0065】カッター昇降用エアーシリンダー43の下
降駆動によって、ピストンロッド43aの下端部に取り
付けられたカッター44は、搬送ベルト11の搬送速度
と等しい速度で搬送方向に移動しながら、搬送ベルト1
1の幅方向に往復移動されつつ下降される。同時に、吸
着ノズル昇降用エアーシリンダー54の下降駆動によっ
て、各吸着ノズル56も、カッター44と同様の速度で
下降される。そして、カッター44に近接して配置され
た各吸着ノズル56が、搬送ベルト11上を搬送されて
カッター44から50〜60mm程度の所定の長さにわ
たって下流側に延出した各種生地の先端部に近接した状
態になると、各種生地の先端部は各吸着ノズル56によ
って吸引される。このような状態で、搬送ベルト11上
を搬送される各種生地にカッター44が押し付けられ
る。
【0066】カッター44は、搬送ベルト11と等しい
速度で、搬送ベルト11の搬送方向へと移動しつつ、搬
送ベルト11上の各種生地とは直交方向に往復移動しな
がら押し付けられることにより、カッター44に近接し
た各吸着ノズル56によって吸着されている各種生地の
先端部が、50〜60mm程度の所定の長さにわたって
切断される。
【0067】このように、カッター44は、搬送ベルト
11の搬送速度と等しい速度で移動しているために、搬
送ベルト11によって搬送される各種生地がカッター4
4に圧接されおそれがない。また、カッター44は、下
端縁の切断刃の断面が、半径1.5mmの円弧状になっ
ており、しかも、切断方向に往復移動しつつ各種生地を
切断しているために、各種生地の上面および下面に付着
した手粉、および搬送ベルト11と各種生地との間の手
粉が、カッター44と各種生地との間で転がり運動を
し、潤滑剤として機能する。従って、カッター44に種
生地が付着するおそれがなく、カッター44は、潤滑油
等を付けることなく、長期にわたって安定的に種生地を
切断することができる。カッター44は、フッ素樹脂製
であるために、種生地の付着が一層抑制されるととも
に、搬送ベルト11の表面を傷つけるおそれもない。
【0068】カッター44による切断に際して、各種生
地の先端部は、吸着ノズル56によって給着されて固定
された状態になっているために、カッター44は安定し
て各種生地を切断することができる。各吸着ノズル56
の吸着口には、フッ素樹脂製のメッシュが嵌め込まれて
いるために、切断された種生地は、各吸着ノズル56内
に吸い込まれるおそれがない。また、吸着された種生地
は、上面に付着した余分な手粉が各吸着ノズル56を介
して、吸引ブロアによって吸引される。吸引ブロアによ
って吸引された手粉は、回収されて再利用されるうに
なっている。
【0069】カッター44によって、所定の長さに各種
生地が切断されると、一対のスライド軸46aおよび4
6bをスライドさせる追従用チェーン45cと搬送用モ
ーター13との間に介在された電磁クラッチ45gが駆
動されて、両者間の動力が遮断された状態になる。これ
により、追従用チェーン45cには搬送用モーター13
からの動力が伝達されない状態になり、各スライド軸4
6aおよび46bは、圧縮バネ49の付勢力によって、
搬送ベルト11の搬送方向上流側へと移動される。従っ
て各スライド軸46aおよび46bと一体となったカッ
ター44も、搬送ベルト11の上流側に所定の距離だけ
移動される。
【0070】このとき、同時に、移載用エアーシリンダ
ー51がピストンロッド51aを進出させるように駆動
されるとともに、カッター昇降用エアーシリンダー43
および吸着ノズル昇降用エアーシリンダー54が上昇駆
動される。これにより、搬送ベルト11の上流側に移動
する各スライド軸46aおよび46bに対して、移載用
エアーシリンダー51のピストンロッド51aが、搬送
ベルト11の下流側に進出し、そのピストンロッド51
aの先端に取り付けられて各スライド軸46aおよび4
6bにスライド可能になった吸着ノズル昇降用エアーシ
リンダー54が、搬送ベルト11の下流側へと移動され
る。その結果、カッター44に近接して配置された各吸
着ノズル56は、切断された種生地を吸着して上昇し、
搬送ベルト11の下流側へと移動される。そして、切断
された種生地を吸着した各吸着ノズル56は、搬送ベル
ト11と最中種焼成装置90との間に設けられた各中継
台87の上方に移動される。
【0071】このとき、各吸着ノズル56によって吸着
された種生地の下面は、搬送ベルト11と各中継台87
との間に配置された各刷毛74に摺接して、各種生地の
下面に付着した手粉が除去される。そして、種生地を吸
着した各吸着ノズル56が、搬送ベルト11と各中継台
87との間に配置された手粉払い機構88のブラシロー
ラー88aに近接した状態になると、各吸着ノズル56
の移動が減速される。そして、各吸着ノズル56に吸着
された種生地の下面が、各種生地の移動方向とは反対方
向に回転しているブラシロール88の上部に減速状態で
摺接して、各種生地の下面に付着した手粉が確実に除去
される。各吸着ノズル56の減速は、例えば、各吸着ノ
ズル56を移動させている移載用エアーシリンダー51
に対して、ピストンロッド51aを進出させるべくエア
ーを供給しているエアーホース内に開閉弁を介在させ
て、その開閉弁を閉塞するように駆動させればよい。こ
れにより、移載用エアーシリンダー51のピストンロッ
ド51aの進出速度が低下した状態になり、各吸着ノズ
ル56は、ブラシローラー88aの上方を減速状態で通
過する。
【0072】切断された各種生地を吸着した各吸着ノズ
ル56が、各中継台87の上方に達すると、吸着ノズル
昇降エアーシリンダー54が下降駆動され、各中継台8
7のフッ素樹脂製のメッシュに、各吸着ノズル56にて
吸着された各種生地が近接した状態になる。このような
状態になると、マニホールド55に取り付けられた開閉
用エアーシリンダー55dが、マニホールド55内の開
閉弁を閉塞するように駆動される。これにより、各吸着
ノズル56内の減圧状態が解除され、各吸着ノズル56
に吸着された各種生地が各中継台87上に移載される。
【0073】各種生地が各中継台87上に移載される際
に、各種生地に付着した手粉が各中継台87上に落下す
るが、落下した手粉は、メッシュの間を通過して、各中
継台87内に収容される。従って、種生地に付着した手
粉は各中継台87上にて除去される。しかも、除去され
た手粉は、各中継台87上に移載される新たな種生地に
付着するおそれもない。
【0074】以後、前述した動作と同様の動作が繰り返
されるが、各吸着ノズル56によって、搬送ベルト11
の終端部上の各種生地の先端部を吸引する際には、最中
種焼成装置90側に位置する一対の吸着ノズル56は、
各中継台87上に載置された種生地を吸引することにな
り、カッター44によって切断された種生地を中継台8
7上に移載すると同時に、中継台87上に載置された種
生地が最中種焼成装置90の焼成型91内に移載され
る。そして、焼成型91内に種生地が移載される際に、
種生地は反転棒75に衝突して反転される。
【0075】各焼成型91は、吸着ノズル56の往復移
動に対応して周回移動しており、周回移動する各焼成型
91内に、順次、所定の長さに切断された種生地が移載
される。そして、各焼成型91が周回移動する間に、移
載された種生地が焼成され、所定形状の最中の皮が製造
される。
【0076】焼成型91に移載される種生地は、一旦、
中継台87上に移載されているために、搬送ベルト11
と焼成機90との間隔が長くなっても、効率よく種生地
を最中種焼成装置90に供給することができる。また、
中継台87にて種生地に付着した手粉が除去されている
ために、各焼成型91内に移載される種生地とともに手
粉が焼成型91内に供給されることが抑制される。その
結果、最中種焼成装置90によって焼成された最中の皮
に、粉跡が形成されるおそれがない。
【0077】搬送ベルト11上に付着した手粉は、スク
レーパーによって搬送ベルト11の下方の手粉回収容器
15内に掻き落とされる。搬送ベルト11は、正面側に
開放された状態になっているために、手粉回収容器15
内に回収された手粉を、容易に集めることができる。ま
た、清掃も容易に行える。さらに、種生地供給機構2
0、圧延機構31および32等の全ての機構が、搬送ベ
ルト11の背面側に設けられているために、各機構のメ
ンテナンスも容易に行える。
【0078】
【発明の効果】本発明の最中種製造装置は、このよう
に、所定形状の最中種が連続して安定的に製造すること
ができる。しかも、製造された最中種は、不要な手粉が
十分に除去された状態になっているために、焼成後に粉
跡が形成されるおそれがなく、良質な最中の皮が得られ
る。種生地を切断するカッターには、種生地が付着する
おそれがないために、長期にわたって安定的に種生地を
切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の最中種製造装置の一例を示す正面図で
ある。
【図2】その最中種製造装置の平面図である。
【図3】その最中種製造装置における搬送ベルトの要部
の一部破断平面図である。
【図4】その正面概略図である。
【符号の説明】
10 搬送機構 11 搬送ベルト 12 プーリー 13 搬送用モーター 20 種生地供給機構 21 種生地ホッパー 23 スリット 24 ノズル 31 圧延機構 31a 圧延ローラー 31b 手粉ホッパー 31m 木綿糸 32 圧延機構 32a 圧延ローラー 32b 手粉ホッパー 32m 木綿糸 34 手粉払い機構 34a ブラシローラー 40 切断機構 41 切断用エアーシリンダー 43 カッター昇降用エアーシリンダー 44 カッター 45g 電磁クラッチ 46a スライドロッド 46b スライドロッド 49 圧縮バネ 50 移載機構 51 移載用エアーシリンダー 54 吸着ノズル昇降用エアーシリンダー 55 マニホールド 55b 吸引パイプ 56 吸着ノズル 61 手粉供給機構 61a 手粉容器 61b ブラシローラー 61d 手粉供給用モーター 62 手粉供給機構 62a 手粉容器 62b ブラシローラー 62d 手粉供給用モーター 71 架台 72 刷毛 73 刷毛 87 中継台 88 手粉払い機構 88a ブラシローラー 90 最中種焼成装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−58048(JP,A) 特開 昭62−107739(JP,A) 特開 昭63−218426(JP,A) 特開 昭54−84078(JP,A) 実開 昭57−67581(JP,U) 実開 平5−70286(JP,U) 実開 昭62−149985(JP,U) 特公 昭63−33710(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A21C 1/00 - 15/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平状態になった搬送ベルトが周回移動
    される搬送機構と、 搬送機構の搬送ベルト上に手粉を供給する手粉供給機構
    と、 手粉供給機構によって搬送ベルト上に供給された手粉上
    に帯状の種生地を連続して供給する種生地供給機構と、 種生地供給機構によって搬送ベルト上に供給される種生
    地を所定の厚さの偏平状態に圧延する圧延機構と、 圧延機構によって圧延された搬送ベルト上の種生地に対
    して、断面が円弧状になった切断刃を有するカッターを
    搬送ベルトとは等しい速度で搬送方向に移動させなが
    ら、その搬送方向とは直交する方向に往復させつつ昇降
    させる切断機構と、 切断機構のカッターによって切断された種生地を吸着ノ
    ズルで吸着して、搬送ベルトの搬送方向に設置された中
    継台上に移載する移載機構と、圧延機構と切断機構との間に設けられ、搬送ベルト上の
    種生地に摺接して、種生地状に付着した手粉を除去する
    第一の手粉払い機構と、 搬送ベルトと中継台との間に設けられ、移載機構の吸着
    ノズルによって吸着されて中継台上に移載される種生地
    の下面に摺接して、縦生地の下面に付着した手粉を除去
    する第二の手粉払い機構とを具備し、 上記搬送機構を除く各機構が、搬送ベルトの片側に沿っ
    て設けられた架台に片持ち状態で支持された ことを特徴
    とする最中種製造装置。
  2. 【請求項2】 前記圧延機構は、搬送ベルト上の種生地
    に対向する部分が搬送ベルトの搬送方向と同方向に移動
    するように回転する圧延ローラーと、圧延ローラーに手
    粉を供給する手粉ホッパーとからなり、該圧延ローラー
    は、その周囲に手粉が付着しやすい線材が巻き付けられ
    たものであることを特徴とする請求項1記載の最中種製
    造装置。
  3. 【請求項3】 前記移載機構は、搬送ベルト上の切断さ
    れた種生地を吸着ノズルによって中継台に搬送する際
    に、中継台上に載置された種生地を吸着して搬出する吸
    着ノズルを備えたものであることを特徴とする請求項1
    記載の最中種製造装置。
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