JP3022824U - 魚飼育水槽用の排水管ユニット及びそれを用いた魚飼育用水槽システム - Google Patents

魚飼育水槽用の排水管ユニット及びそれを用いた魚飼育用水槽システム

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JP3022824U JP1995005457U JP545795U JP3022824U JP 3022824 U JP3022824 U JP 3022824U JP 1995005457 U JP1995005457 U JP 1995005457U JP 545795 U JP545795 U JP 545795U JP 3022824 U JP3022824 U JP 3022824U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水槽を特殊加工せずに、上部水槽を定水位に
保持しつつ下部水槽にオーバーフロー水を自然落下排水
できる排水管ユニットを提供すること。 【構成】 取水口Aと、該取水口Aよりも高い位置で上
向きに湾曲した第1の湾曲部Bと、該第1の湾曲部Bよ
りも低い位置で下向きに湾曲した第2の湾曲部Cと、前
記第2の湾曲部Cに通じる上向きの管部Dであって、第
1の湾曲部Bよりも低くかつ取水口Aよりも高い位置に
おいて落水部D1を形成し、かつ該落水部D1の上寄り
で大気に通じる開口部D2を設けてなるものと、前記管
部Dの前記落水部D1から落下する水を下方に排水する
通路を形成する排水部Eとを具備する排水管ユニット
1。この排水管ユニット1により第1の水槽2の水を第
2の水槽3にオーバーフローさせるようにしたオーバー
フロー濾過方式の水槽システム。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、魚飼育用水槽に関連するものであり、特に2つの水槽を使用してオ ーバーフロー濾過方式を採用する水槽システムの改良に関わり、詳しくは、上部 水槽から下部水槽に飼育水を排水するための排水管ユニット及びそれを用いた魚 飼育用水槽システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
魚飼育用水槽における濾過方式には、大別して、水槽上部に設置したフィル タによって水を濾過する上部濾過方式、水槽内の底面フィルタによって水を濾 過する底面濾過方式、水槽内の水を密閉型の濾過槽に引き入れ、濾過後再び水 槽内に戻す密閉濾過方式、2つの水槽を上下に並べ、一方を飼育槽、他方を濾 過槽とし、濾過槽より飼育槽に水を給水し、飼育槽の所定水位面からオーバーフ ローした水を濾過槽に排水するオーバーフロー濾過方式、上記〜の方式を 適宜組み合わせた複合型濾過方式、などがある。
【0003】 上記のオーバーフロー濾過方式による従来装置の構成例を示すと図5のよう であり、上部に飼育槽11、下部に濾過槽12を配置し、ストレート管からなる 落下式排水管13の内側に小径管からなる揚水管14を挿入し、飼育槽11の底 面に落下式排水管13を貫通させる孔を設け、該孔に該排水管13を通してその 接合部を液密に密閉加工してなるものである。落下式排水管13の上端は飼育槽 11の水位面に対応しており、飼育槽11内の水が排水管13の上端を越えると 、該排水管13内に流入し、排水されることにより、定水位面が維持される。排 水管13の下端は濾過槽12内に入り込んでおり、排水された水が濾過槽12に 導かれる。濾過槽12の水は、揚水モータMによって揚水管14内に汲み上げら れ、該揚水管14を通って飼育槽11内に給水される。濾過槽12内には濾過装 置15が設けられており、飼育槽11から、落下式排水管13、濾過槽12、揚 水管14を経て、再び飼育槽11に循環する水が、その循環過程で濾過装置15 によって濾過される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記のようなオーバーフロー濾過方式によれば、水槽を2つ使用するので、全 体的な水量が飼育槽11の容積よりも大(約2倍)となり、水質汚染を緩慢にす ることができるという利点と、飼育水の交換やフィルタ材の交換/清掃等による 老廃物(アンモニア、亜硝酸、硝酸、プロテイン等)の除去作業等を、魚を飼育 槽11に入れたままで、濾過槽12にて行えるので、簡便であるという利点と、 魚のいない濾過槽12の側に濾過装置15のほかに、プロテインスキムマーや紫 外線殺菌灯等の水質維持装置を簡単に取り付けることができるという利点など、 種々の利点を持っている。その反面、飼育槽11の底面に落下式排水管13を通 すための特殊加工を施さなければならないので、コスト高であり、また、既存の 水槽を利用することができない、という問題点がある。 本考案は上述の点に鑑みてなされたもので、従来のオーバーフロー濾過方式の 装置が持つ問題点を解決し、その利点を生かすことができるようにした魚飼育水 槽用の排水管ユニット及びそれを用いた魚飼育用水槽システムを提供しようとす るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る魚飼育水槽用の排水管ユニット(1)は、取水口(A)と、前記 取水口(A)に通じ、該取水口(A)よりも高い位置で上向きに湾曲した第1の 湾曲部(B)と、前記第1の湾曲部(B)に通じ、該第1の湾曲部(B)よりも 低い位置で下向きに湾曲した第2の湾曲部(C)と、前記第2の湾曲部(C)に 通じる上向きの管部(D)であって、前記第1の湾曲部(B)よりも低くかつ前 記取水口(A)よりも高い位置において落水部(D1)を形成し、かつ該落水部 (D1)の上寄りで大気に通じる開口部(D2)を設けてなるものと、前記管部 (D)の前記落水部(D1)から落下する水を下方に排水する通路を形成する排 水部(E)とを具備するものである。 本考案に係る魚飼育用水槽システムは、上記の排水管ユニット(1)と、前記 排水管ユニット(1)の前記取水口(A)が槽の上部開口から槽内の水面下に侵 入するように配置される第1の水槽(2)と、前記第1の水槽(2)よりも低い 位置において前記排水管ユニット(1)の前記排水口(E)からの排水を受理す るように配置される第2の水槽(3)と、前記第2の水槽(3)の槽内の水を汲 み上げ、前記第1の水槽(2)の前記上部開口から該第1の水槽内に給水する揚 水ユニット(M,4)とを具備するものである。 なお、本明細書において、上、下、高い、低い等の位置関係は、正常な使用時 における位置関係を基準にして使用する用語である。
【0006】
【作用】
追って実施例にて詳しく説明する通り、排水管ユニット(1)の取水口(A) から各湾曲部(B,C)及び管部(D)に至る管路はサイフォン管を構成してお り、このサイフォン管の部分に水を満たして、取水口(A)を第1の水槽(2) の水面下に入れれば、サイフォンの原理に従い、取水口(A)から各湾曲部(B ,C)及び管部(D)を通って水が流れ出し、該管路(D)の落水部(D1)か ら落下し、排水部(E)を通って第2の水槽(3)に排水される。ここで、管路 (D)における落水部(D1)の上寄りに開口部(D2)が設けられていて、該 開口部(D2)を介して大気に通じるので、落水部(D1)において水面が形成 される。従って、第1の水槽(2)の水位が該落水部(D1)の水面の高さに対 応する位置まで低下すると、釣合いがとれ、排水の流れが止まる。このとき、取 水口(A)から各湾曲部(B,C)及び管部(D)の落水部(D1)に至る管路 では水が保持されており、第1の水槽(2)の水位が上がると、その分だけ落水 部(D1)の水位が上がろうとし、増えた分の水が自動的に排水部(E)に落下 して排水される。こうして、落水部(D1)の高さを基準にして第1の水槽(2 )の水位が定位置に保持される。
【0007】 従って、この排水管ユニット(1)を、第1の水槽(2)からオーバーフロー した水を第2の水槽(3)に落下させる落下式排水管ユニットとして使用し、適 宜の揚水ユニット(M,4)を使用して、第2の水槽(3)の槽内の水を汲み上 げ、第1の水槽(2)の上部開口から該第1の水槽(2)内に給水するようにす れば、オーバーフロー濾過方式の水槽システムを容易に構成することができ、第 1の水槽(2)の水位を常に定位置に保持して水を循環させるようにることがで きる。 従って、本考案の排水管ユニット(1)を用いれば、湾曲形状を成して、上部 に位置する第1の水槽(2)の上部開口から水をオーバーフローさせることがで きるので、従来のもののように上部水槽の底面に落下式排水管ユニットを貫通さ せるための面倒な加工を一切不要としており、簡便かつ安価に、既存の水槽を何 ら加工することなく使用して、オーバーフロー濾過方式の水槽システムを容易に 構成することができる、という優れた効果を奏する。
【0008】
【実施例】
以下、添付図面を参照してこの考案の一実施例を詳細に説明しよう。 図1は、本考案に係る魚飼育水槽用の排水管ユニット1の一実施例、及び該排 水管ユニット1を使用したオーバーフロー濾過方式の水槽システムの一実施例を 併せて示す正面略図である。 排水管ユニット1は、取水口Aと、前記取水口Aに通じ、該取水口Aよりも高 い位置で上向きに湾曲した第1の湾曲部Bと、前記第1の湾曲部Bに通じ、該第 1の湾曲部Bよりも低い位置で下向きに湾曲した第2の湾曲部Cと、前記第2の 湾曲部Cに通じる上向きの管部Dであって、前記第1の湾曲部Bよりも低くかつ 前記取水口Aよりも高い位置において落水部D1を形成し、かつ該落水部D1の 上寄りで大気に通じる開口部D2を設けてなるものと、前記管部Dの前記落水部 D1から落下する水を下方に排水する通路を形成する排水部Eとを具備している 。管部Dにおける落水部D1の上寄りにおいて、大気に通じる開口部D2が設け られているので、取水口Aから各湾曲部B,C及び管部Dに至る管路は、サイフ ォン管となっている。
【0009】 図1の例では、管部Dは、上向きに湾曲した湾曲部(第3の湾曲部)からなっ ており、該第3の湾曲部の内側湾曲の頂点箇所が前記落水部D1となっていて、 該第3の湾曲部と前記排水部Eが連続する管を成しており、かつ、該第3の湾曲 部の外側湾曲箇所において適宜の大きさの前記開口部D2が設けられている。こ うして、この例では、排水管ユニット1が全体として一連の管からなっている。 勿論、排水管ユニット1が全体として一連の管からなっているとはいえ、必ずし も一体不可分であることを意味するのではなく、この種の管では知られているよ うに、適宜箇所で分離可能なように組み立てられていてよいものである。
【0010】 図1に示された魚飼育用水槽システムにおいて、相対的に上部に配置された第 1の水槽2は、例えば飼育槽であり、水を張った該槽内に飼育対象たる鑑賞魚又 は活き魚が収容される。相対的に下部に配置された第2の水槽3は、例えば濾過 槽であり、必要な濾過装置5が設けられている。勿論、飼育槽と濾過槽の上下関 係は逆であってもよい。各水槽2及び3は、上面が開口されている通常の水槽で あってよい。符号H1及びH2で示された横線は、各水槽2,3における水位を 例示している。
【0011】 排水管ユニット1は、上部の水槽2からオーバーフローした水を下部の水槽3 へ自然落下させる落下式排水管ユニットとして機能するもので、該排水管ユニッ ト1の取水口Aが水槽2の上部開口から槽内の水面下に侵入するように配置され る。排水管ユニット1の第1の湾曲部Bは、水槽2の側面上部を跨いだ格好とな り、第2の湾曲部C及び管部Dと排水部Eを含む管路部分は、水槽2の外側に出 される。排水部Eの先端に位置する排水口E1は、第2の水槽3の上面開口から その中に入れられ、該水槽3内に排水する。第2の水槽3の槽内の水を汲み上げ て、第1の水槽2の上部開口から該第1の水槽内に給水する働きをする揚水ユニ ットは、水槽3内の水を汲み上げるための水中モータMと、該モータMによって 汲み上げられた水を第1の水槽2に向けて導くための揚水管4を含んでおり、揚 水機能を果たすものでありさえすれば公知または未公知のどのような構成を用い てもよい。図では、揚水管4の上部4aが第1の水槽2の上面に沿って横に延び ているが、これに沿って上面フィルタを設けるようにしてもよい。あるいは、揚 水管4の上部4aを図示のような横長とせずに、単に吐き出し口を設けるだけで もよい。
【0012】 なお、排水管ユニット1において、上向きに湾曲した管部Dにつながる排水部 Eは、図では直線であるが、直線に限らず、適宜に湾曲したものあるいはフレキ シブルなもの、あるいは適宜に延長できるもの等、任意であってよく、また、該 排水部Eの管路の少なくとも一部分が柔軟若しくは曲げ伸ばし自在であってもよ い。また、揚水管4も同様に、直線に限らず、適宜に湾曲したものあるいはフレ キシブルなもの、あるいは適宜に延長できるもの等、任意であってよい。従って 、第2の水槽3は、第1の水槽2の真下に配置しなければならない理由はなく、 適宜の配置とすることができる。すなわち、両水槽の水平方向配置を適宜ずらし て、飼育槽2(又は3)は目立つが、濾過槽3(又は2)は目立たないような配 置にすることができる。
【0013】 次に、本実施例の作用及び使用法について説明する。 まず、両水槽2,3に所望の飼育水(飼育水は、用途に応じて、淡水、海水、 薬液入り水等々がある)を十分に張る。そして、図示のように、排水管ユニット 1の取水口Aが水槽2の水面下に入るように該排水管ユニット1を配置し、適宜 の手段により(例えば、管部Dの開口部D2から吸引する、又は、排水管ユニッ ト1の取水口Aから各湾曲部B,C及び管部Dに至るサイフォン管の部分に水を 満たしておいてからその取水口Aを水槽2の水面下に入れる等々)、取水口Aか ら落水口D1に至るサイフォン管部分に水を満たし、サイフォン原理によって、 第1の水槽2の水が該サイフォン管部分を通って自動的に流れ出るようにする。
【0014】 サイフォンの原理に従って、取水口Aから各湾曲部B,C及び管部Dを通って 水が流れ出し、該管路Dの落水部D1から落下し、排水部Eを通って第2の水槽 3に排水される。ここで、管路Dにおける落水部D1の上寄りに開口部D2が設 けられていて、該開口部D2を介して大気に通じるので、落水部D1において水 面が形成される。従って、第1の水槽2の水位が該落水部D1の水面の高さに対 応する位置まで低下すると、釣合いがとれ、排水の流れが止まる。このときの状 態を拡大して示すと図2のようであり、第1及び第2の湾曲部B,Cから管部( 第3の湾曲部)Dの落水部D1に至る管路部分では水Wが保持されている。符号 H1’は落水部D1の水面を示し、表面張力等の影響により、第1の水槽2の水 位H1よりも多少高くなるように図示されている。 モータMを駆動して揚水を行うと、揚水管4を介して第1の水槽2に給水され 、その水位H1が上昇する。この水位H1の上昇に伴い、第3の湾曲部Dの水面 H1’も上がろうとし、増えた水が該管部(第3の湾曲部)Dの内側湾曲点つま り落水部D1をのり越えて排水部Eに落下する。こうして、落水部D1の高さを 基準にして第1の水槽2の水位H1が定位置に保持され、かつ、モータMによる 揚水駆動の間中、飼育水が絶えず循環し、濾過される。
【0015】 なお、上記実施例は、本考案の技術思想の要部を示しているだけであり、その 具体的実施にあたっては、様々な変形や設計あるいは付加が可能である。例えば 、排水管ユニット1を構成する管の材質はどのようなものであってもよいし、各 湾曲部の所定の位置関係が保てるのであれば、柔軟なものあるいは硬質なもの等 、材質の軟硬を問わない。 例えば、排水管ユニット1は、少なくとも湾曲部B,C,Dの部分において固 定的に所定の形状を保持できるように、ある程度の硬さのある適宜の合成樹脂等 によって形成するようにしてもよい。 あるいは、排水管ユニット1を曲げ伸ばし可能な管材であって曲げたときにそ の形状を保持できる管材(例えば蛇腹管)によって構成し、各湾曲部B,C,D を曲げ伸ばし調整できるようにしてもよい。 あるいは、排水管ユニット1の各湾曲部B,C,Dを相互に水平方向に回動自 在にし、自由に調整できるようにしてもよい。 勿論、排水管ユニット1や揚水管4の要所要所で吸盤等によって水槽側面に密 着させておくことができるようにしてもよいものである。 また、例えば排水管ユニット1を構成する管の材質それ自体は軟質ビニール管 のようにそれ自身では所定形状が維持できないものであったとしても、針金や硬 質合成樹脂等によって形成した支持フレーム部材によって各湾曲部B,C,Dの 所定の湾曲と高さ関係が保てるように該柔軟な管を支持するようにしても、本考 案に関わる排水管ユニット1を構成することができる。
【0016】 また、図1及び図2では、図示の便宜上、排水管ユニット1における各湾曲部 B,C,Dは同一平面上において夫々曲がっているように示されてが、これに限 らないのは勿論である。例えば、図3の(a)に正面図、(b)に側面図を示す ように、排水管ユニット1において、第1の湾曲部Bに対して第2湾曲部Cが略 90度ねじれるような関係としてもよい。このようにすれば、取水口Aを水槽2 の上部開口から該水槽2内に侵入させたとき、第2の湾曲部C以降の管路部分を 該水槽2の外側面2aに沿わせることができ、装着時において出っ張りのないコ ンパクトな構成とすることができる。図3のような形状は、上述のように、固定 的に所定の形状を保持できるようにある程度の硬さのある適宜の合成樹脂等によ って形成するようにしてもよいし、曲げ伸ばし自在なものによって自由に曲げ伸 ばすことによって形成するようにしてもよいし、各湾曲部B,C,Dを相互に水 平方向に回動できるものによって回動調整することにより形成するようにしても よい。 勿論、排水管ユニット1は、一体不可分の管路で構成する必要はなく、公知の 各種水槽用管のように、適宜の管部分で分離/組合せ自在とし、管内の清掃や持 ち運びに便利なようにしてもよい。揚水管4についても同様である。その場合、 例えば、各湾曲部B,C,D毎に分離/組合せ自在とすれば、上記のように各湾 曲部B,C,Dを相互に水平方向に回動自在にすることはおのずと可能になるで あろう。
【0017】 また、排水管ユニット1は、必ずしもその全体が上記実施例のように一連の管 からなっている必要はなく、少なくとも取水口Aから各湾曲部B,C及び管部D の落水部D1に至るサイフォン管の部分が一連の管からなっていればよい(勿論 、この一連の管からなるサイフォン管の部分も、前述のように分離可能なように 複数管部分を組み立てたものであってよい)。 例えば、図4に示すように、排水管ユニット1が、取水口Aから各湾曲部B, C及び管部Dの落水部D1に至るサイフォン管部分1aと、排水部Eと、に分離 されていてもよい。この場合、管部Dの終端部が全面的に開口していて、そこが 開口部D2となっており、該開口部D2の下端が落水部D1となっている。図4 における排水部Eは、その上部口E2が漏斗状に広がっていて、第2の湾曲部C と管部Dとを含むサイフォン管の終端部分を該漏斗内に収納しており、開口部D 2つまり落水部D1からあふれ出る水を集めるようになっている。この場合、分 離されているサイフォン管部分1aと排水部Eとを適宜の連結具Fで相互に連結 しておくことができるようにするとよい。 なお、本考案において、魚とは水生生物すべてを代表的に示す用語であり、狭 義の魚に限定されない。すなわち、本考案は、魚貝類は勿論のこと、藻や水草、 海藻、海草、その他の水生生物全ての飼育水槽に応用できる。
【0018】
【考案の効果】
以上の通り、本考案の排水管ユニットによれば、取水口Aにつながる上向きに 湾曲した第1の湾曲部Bを形成して、サイフォン原理を利用して、水槽の上部開 口から水槽側面をまたいで水をオーバーフローさせることができ、かつ、該第1 の湾曲部Bにつながる下向きに湾曲した第2の湾曲部Cに通じる上向きの管部D において、前記第1の湾曲部Bよりも低くかつ前記取水口Aよりも高い位置にお いて落水部D1を形成し、かつ該落水部D1の上寄りで大気に通じる開口部D2 を設けるようにしたので、落水部D1において水面が形成されることになり、取 水口Aに通じる水槽の水位が常に自動的に落水部D1における水面に保持される ようにすることができるものである。 従って、従来のもののように上部水槽の底面に落下式排水管ユニットを貫通さ せるための面倒な加工を一切不要としており、簡便かつ安価に、既存の水槽を何 ら加工することなく使用して、オーバーフロー濾過方式の水槽システムを容易に 実現することができ、簡単かつ安価な構成でありながら、オーバーフロー濾過方 式による水槽システムの利点を十分に享受することができる、という優れた効果 を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る魚飼育水槽用の排水管ユニット
の一実施例、及び該排水管ユニットを使用したオーバー
フロー濾過方式の水槽システムの一実施例を併せて示す
正面略図。
【図2】 同実施例における排水管ユニットの拡大図。
【図3】 同排水管ユニットの変形例を示す正面図及び
側面図。
【図4】 同排水管ユニットの別の実施例を示す正面
図。
【図5】 従来のオーバーフロー濾過方式の水槽システ
ムの一例を示す正面略図。
【符号の説明】
1 排水管ユニット A 取水口 B 第1の湾曲部 C 第2の湾曲部 D 管部(第3の湾曲部) D1 落水部(第3の湾曲部の内側湾曲の頂点) D2 開口部 E 排水部 E1 排水口 M 水中モータ 4 揚水管
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】考案の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【考案の名称】 魚飼育水槽用の排水管ユニット及び
それを用いた魚飼育用水槽システム
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取水口(A)と、 前記取水口(A)に通じ、該取水口(A)よりも高い位
    置で上向きに湾曲した第1の湾曲部(B)と、 前記第1の湾曲部(B)に通じ、該第1の湾曲部(B)
    よりも低い位置で下向きに湾曲した第2の湾曲部(C)
    と、 前記第2の湾曲部(C)に通じる上向きの管部(D)で
    あって、前記第1の湾曲部(B)よりも低くかつ前記取
    水口(A)よりも高い位置において落水部(D1)を形
    成し、かつ該落水部(D1)の上寄りで大気に通じる開
    口部(D2)を設けてなるものと、 前記管部(D)の前記落水部(D1)から落下する水を
    下方に排水する通路を形成する排水部(E)とを具備す
    る魚飼育水槽用の排水管ユニット。
  2. 【請求項2】 前記請求項1の排水管ユニット(1)
    と、 前記排水管ユニット(1)の前記取水口(A)が槽の上
    部開口から槽内の水面下に侵入するように配置される第
    1の水槽(2)と、 前記第1の水槽(2)よりも低い位置において前記排水
    管ユニット(1)の前記排水部(E)からの排水を受理
    するように配置される第2の水槽(3)と、 前記第2の水槽(3)の槽内の水を汲み上げ、前記第1
    の水槽(2)の前記上部開口から該第1の水槽内に給水
    する揚水ユニット(M,4)とを具備する魚飼育用水槽
    システム。
  3. 【請求項3】 前記管部(D)が、上向きに湾曲した第
    3の湾曲部を含んでおり、該第3の湾曲部の内側湾曲の
    頂点箇所が前記落水部(D1)となっていて、該第3の
    湾曲部と前記排水部(E)が連続する管を成しており、
    前記第3の湾曲部の外側湾曲箇所において任意の大きさ
    の前記開口部(D2)が設けられており、全体として一
    連の管からなることを特徴とする請求項1又は2の排水
    管ユニット。
  4. 【請求項4】 前記排水管ユニット(1)を曲げ伸ばし
    可能な管材によって構成し、前記各湾曲部を曲げ伸ばし
    調整できることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    の排水管ユニット。
  5. 【請求項5】 前記各湾曲部を相互に水平方向に回動自
    在にしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの
    排水管ユニット。
  6. 【請求項6】 前記第1の湾曲部(B)に対して前記第
    2の湾曲部(C)が略90度ねじれるような関係とし、
    前記取水口(A)を水槽の上部開口から該水槽内に侵入
    させたとき、前記第2の湾曲部(C)を該水槽の外側面
    に沿わせることができることを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかの排水管ユニット。
  7. 【請求項7】 前記排水管ユニット(1)の排水部
    (E)を構成する管路の少なくとも一部分を柔軟若しく
    は曲げ伸ばし自在とし、前記第2の水槽(3)を前記第
    1の水槽(2)に対して任意の水平方向位置関係で設置
    しうるようにしたことを特徴とする請求項2の水槽シス
    テム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007108146A1 (ja) * 2006-03-22 2007-09-27 Kabushiki Kaisha Tominaga Jyushi Kogyosho 水槽用オーバーフロー装置
JP2013244324A (ja) * 2012-05-29 2013-12-09 Toshihide Kita 排水装置
CN105900916A (zh) * 2016-05-16 2016-08-31 余里沙 用于水族箱的虹吸导水器
JP2016182073A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 長崎県 介類浮遊幼生飼育用換水装置
CN107873605A (zh) * 2017-11-09 2018-04-06 余里沙 自动调节虹吸外循环水族箱
KR20190059341A (ko) * 2017-11-22 2019-05-31 고영식 육상용 양식수조의 슬러지 제거 어셈블리

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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