JP3022240B2 - ケージ弁及びケージ弁の加工方法 - Google Patents

ケージ弁及びケージ弁の加工方法

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JP3022240B2 JP7073813A JP7381395A JP3022240B2 JP 3022240 B2 JP3022240 B2 JP 3022240B2 JP 7073813 A JP7073813 A JP 7073813A JP 7381395 A JP7381395 A JP 7381395A JP 3022240 B2 JP3022240 B2 JP 3022240B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、配管中の流体の流量
を調節するケージ弁とそのケージ弁の加工方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のケージ弁として、例えば特開昭5
7−192677号公報に開示されたものがある。以
下、かかる従来のケージ弁を図について説明する。図9
は従来のケージ弁を示す縦断面図、図10は従来のケー
ジ弁の要部を示す縦断面図である。図において、ケージ
弁1は弁本体2とその上端開口部にボルト3で接合され
た上蓋4とを備えており、弁本体2の内部には隔壁5に
よって2つの流路6と7とが隔成されている。そして、
両方の流路6,7は図示しない管路と鍔部で接合されて
おり、流体は図に矢印Aで示す方向から流路6内へ流入
するように構成されている。
【0003】円筒状に形成されたケージ10の下端外周
縁部は、隔壁5に開口された弁座口8にはめ込まれてお
り、上端部は弁本体2と上蓋4とに挟持されて設けられ
ている。また、かかるケージ10の下端部には、上流側
の流路6と連通する流入口11が該ケージ10と同軸に
開口されており、ケージ10の側壁には下流側の流路7
と連通する複数個の流出口12が開口されている。
【0004】この流出口12の上下には、それぞれ上部
弁座13及び下部弁座14がケージ10の内周壁に沿っ
て形成されている。
【0005】上蓋4には、複数個のパッキン21がパッ
キン押え22で押圧されて設けられており、弁軸23は
このパッキン21を介して上蓋4に上下動自在に軸支さ
れている。そして、この弁軸23の上端部には、図示し
ない駆動部に連結されて弁軸23を上下動させる軸ボタ
ン24がナット25で固定され、弁軸23の下端部に
は、弁プラグ26がノックピン27で固定されてはめ合
わされている。
【0006】この弁プラグ26は、下方へ向かって開口
する有底円筒状に形成され、ケージ10の内周壁と所定
間隙を有して該ケージ内10に進退自在に支持されてい
る。また弁プラグ26には、前記ケージ10に形成され
た上部弁座13と下部弁座14にそれぞれ係合可能な着
座部26a,26bが形成されている。なお、弁プラグ
26の開口端内側面26cは、大きく面取りされて全体
をラッパ状に形成されている。さらに弁プラグ26の天
井面には、ケージ10の内部と連通する貫通孔28が穿
設されている。
【0007】次に動作について説明する。上記のように
形成されたケージ弁1において、流入口11からケージ
10内へ流入した流体は、流出口12から下流側の流路
7へ流出し、この流量の調節は弁プラグ26を上下動さ
せて流出口12の開口面積を変化させることによって行
われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のケージ弁1は以
上のように構成されているので、ケージ10内で弁プラ
グ26を進退自在とするためには、その構造上、ケージ
10と弁プラグ26との間に所定のクリアランスを必要
とし、かかるクリアランスのために弁プラグ26を完全
に閉じたときであっても、流体の漏れ(以下、「クリア
ランス・フロー」という。)が生じてしまうという問題
点があった。
【0009】かかる問題点を解消するために、上記クリ
アランスをケージ10の内周壁若しくは弁プラグ26の
外周壁の全域に渡ってさらに狭くする手段も提供された
が、ケージ10と弁プラグ26との間隙にゴミや異物が
かみ込んでしまい、ケージ10内で弁プラグ26が進退
できなくなるという問題点があった。
【0010】一方、弁プラグ26の開度が100%の場
合における、ケージ10の下部弁座14と弁プラグ26
の下端部とがなすストローク長さLの10%程度に相当
する範囲に渡って、クリアランスを狭くする場合にあっ
ては、流動抵抗(圧力損失)が小さいため、クリアラン
ス・フローを抑制し難いという問題点があった。
【0011】さらに、上記両問題点を解消すべく、図1
1に示されるケージ弁も提供された。ここで図11は従
来の他のケージ弁の要部を示す部分断面図である。すな
わち、かかるケージ弁は、弁プラグ26の先端部に延設
部26dを設けることによって、当該部分でのはめ合い
を高めようとするものである。
【0012】しかしながら、かかる手段にあっては弁プ
ラグ26の全長が長くなり、最大開度における弁通過流
量の値(以下、「Cv値」という。)が減少したり、ま
た、高速の流体ジェットが延設部26dに衝突し、剥離
や再付着等の流れの不安定性が繰り返し励起され、その
結果、ステムの振動が発生するという問題点があった。
【0013】以上に述べたように、従来からステムの振
動を回避しつつ、Cv値の高い、しかもクリアランス・
フローの低減されたケージ弁を提供することに苦慮して
いた。
【0014】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、ステムの振動を回避しつつ、C
v値の高い、しかもクリアランス・フローの低減された
ケージ弁を得ることを目的とする。
【0015】また、そのようなケージ弁を得るためのケ
ージ弁の加工方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るケ
ージ弁は、ケージの内周壁と弁プラグの外周壁との間隙
が該ケージの下部弁座付近においてのみ小さくなるよう
に、該ケージの下部弁座付近の内直径を該ケージの下部
弁座付近以外の内直径よりも小さく形成したものであ
る。
【0017】請求項2の発明に係るケージ弁は、ケージ
の内周壁と弁プラグの外周壁との間隙が該ケージの下部
弁座付近においてのみ小さくなるように、該ケージの下
部弁座付近の内直径を該ケージの下部弁座付近以外の内
直径よりも小さく形成し、かつ、該弁プラグの下部付近
の外直径を該弁プラグの下部付近以外の外直径よりも大
きく形成したものである。
【0018】請求項3の発明に係るケージ弁は、請求項
1又は請求項2記載のケージ弁において、ケージの下部
弁座から上方に厳公差形成長さに相当する範囲に渡って
該ケージの内直径を小さく形成し、若しくは該弁プラグ
の下端部から上方に厳公差形成長さに相当する範囲に渡
って該弁プラグの外直径を大きく形成したものである。
【0019】請求項4の発明に係るケージ弁は、請求項
1乃至請求項3記載のケージ弁において、流体通用窓の
下端部を、ストローク長さの5%程度に相当する長さ分
だけ、ケージの下部弁座から上方に位置させたものであ
る。
【0020】請求項5の発明に係るケージ弁の加工方法
は、ケージの内直径を小さく形成し始める位置又は弁プ
ラグの外直径を大きく形成し始める位置に周方向の加工
用溝を設けた後、該加工用溝を境界として所定の径に加
工するものである。
【0021】
【作用】請求項1の発明におけるケージ弁は、ケージの
下部弁座付近の内直径が該ケージの下部弁座付近以外の
内直径よりも小さく形成されるので、ケージの内周壁と
弁プラグの外周壁との間隙が該ケージの下部弁座付近に
おいてのみ小さくなり、このため、クリアランス・フロ
ーが低減され、Cv値を高く維持できると共に、ステム
の振動をも回避することができる。
【0022】請求項2の発明におけるケージ弁は、ケー
ジの下部弁座付近の内直径が該ケージの下部弁座付近以
外の内直径よりも小さく形成され、かつ、該弁プラグの
下部付近の外直径が該弁プラグの下部付近以外の外直径
よりも大きく形成されるので、ケージの内周壁と弁プラ
グの外周壁との間隙が該ケージの下部弁座付近において
のみ小さくなり、ステムの振動を回避しつつ、Cv値の
高い、しかもクリアランス・フローの低減されたケージ
弁を得る。
【0023】請求項3の発明におけるケージ弁は、ケー
ジの下部弁座から上方に厳公差形成長さに相当する範囲
に渡って該ケージの内直径を小さく形成され、若しくは
該弁プラグの下端部から上方に厳公差形成長さに相当す
る範囲に渡って該弁プラグの外直径を大きく形成される
ので、ケージの内周壁と弁プラグの外周壁との間隙が当
該範囲においてのみ小さくなり、ステムの振動を回避し
つつ、Cv値の高い、しかもクリアランス・フローの低
減されたケージ弁を得る。
【0024】請求項4の発明におけるケージ弁は、流体
通用窓の下端部を、ストローク長さの5%程度に相当す
る長さ分だけ、ケージの下部弁座から上方に位置させた
ので、ストローク長さの5%程度に相当する弁開度まで
流体通用窓が閉じられ、クリアランス・フローの低減さ
れたケージ弁を得る。
【0025】請求項5の発明におけるケージ弁の加工方
法は、ケージの内直径を小さく形成し始める位置又は弁
プラグの外直径を大きく形成し始める位置に周方向の加
工用溝を設けた後、該加工用溝を境界として所定の径に
加工するので、該境界箇所での加工が容易となる。
【0026】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はケージの公差と弁プラグの公差との関係を
示す平面図、図2はこの発明の一実施例によるケージ弁
の要部を示す縦断面図、図3は弁プラグの弁開度を示す
要部縦断面図、図4はこの発明の一実施例によるケージ
弁の流量特性を示すグラフ図であり、従来技術である図
9乃至10に示した相当部分には同一符号を付しその説
明を省略し、異なる構成部分について説明する。
【0027】ケージ10の公差と弁プラグ26の公差と
の関係は、図1に示されるようになっており、上記各図
において、Dはケージ10の内直径、dは弁プラグ26
の外直径、α,β,εは公差である。また、Lは図3に
示すように、弁プラグ26の開度が100%の場合にお
けるケージ10の下部弁座14と弁プラグ26の着座部
26bとがなす「ストローク長さ」である。
【0028】この実施例は、ケージ10の下部弁座14
から上方にストローク長さLの5分の1に相当する範囲
に渡ってのみ、ケージ10の内直径Dを小さく形成した
ものである。すなわち、弁プラグ26の外直径dを、−
α〜−βの公差範囲で形成した場合に、1/5Lに相当
する範囲以外のケージ10の内直径Dを、+ε〜0の公
差範囲で形成し、さらに1/5Lに相当する範囲のケー
ジ10の内直径Dを、+(ε−β)/2〜−α/2の公
差範囲で形成したものである。
【0029】なお、この実施例においては、ケージ10
の内直径Dを小さく形成する範囲として、上記1/5L
に相当する範囲としたが、この実施例に限らず、1/5
L乃至1/3Lに相当する長さである「厳公差形成長
さ」の範囲としてもよい。
【0030】かかる「厳公差形成長さ」の範囲としたの
は、次の理由による。すなわち、上述したように、1/
3L〜Lの範囲で公差を狭くすれば、ケージ10と弁プ
ラグ26との間隙にゴミや異物がかみ込んでしまい、ケ
ージ10内で弁プラグ26が進退できなくなるからであ
り、また1/5L未満の範囲で公差を狭くしても、流動
抵抗(圧力損失)が小さいため、クリアランス・フロー
の抑制効果が期待できないからである。
【0031】次に動作について説明する。上記のように
形成されたケージ弁1において、流入口11からケージ
10内へ流入した流体は、流出口(流体通用窓)12か
ら下流側の流路7へ流出し、この流量の調節は弁プラグ
26を上下動させて流出口12の開口面積を変化させる
ことによって行われる。
【0032】また、この実施例によれば、図4に示すよ
うな流量特性を得ることができる。すなわち、破線で示
す従来技術によるものが低レンジアビリティー(Rb
30:1)であるのに対し、実線で示す高レンジアビリ
ティー(Rb 75:1)性能のものを得ることができ
る。
【0033】以上に説明したように、1/5Lに相当す
る範囲でケージ10の内直径Dを小さく形成してあるの
で、弁プラグ26の開度が0%(L=0)の場合であっ
ても、該部分からのクリアランス・フローを低減するこ
とができる。また、従来技術のように、クリアランス・
フローを低減すべく、弁プラグ26の先端部に延設部2
6dを設ける必要がないので、Cv値を高めることがで
きると共に、ステムの振動をも回避できる。
【0034】実施例2.次に、他の実施例を図について
説明する。図5はこの発明の他の実施例によるケージ弁
の要部を示す縦断面図である。この実施例は、弁プラグ
26の着座部26bから上方にストローク長さLの5分
の1に相当する範囲に渡ってのみ、弁プラグ26の外直
径dを大きく形成したものである。すなわち、ケージ1
0の内直径Dを+ε〜0の公差範囲で形成した場合に、
弁プラグ26の外直径dを、1/5Lに相当する範囲以
外において−α〜−βの公差範囲で形成し、1/5Lに
相当する範囲において、−(β−ε)/2〜−α/2の
公差範囲で形成したものである。
【0035】なお、上記説明にあっては、弁プラグ26
の外直径dを大きく形成する範囲として、上記1/5L
に相当する範囲として説明したが、この実施例に限ら
ず、1/5L乃至1/3Lに相当する長さである「厳公
差形成長さ」の範囲としてもよい。
【0036】以上に説明したようにこの実施例によれ
ば、1/5Lに相当する範囲で弁プラグ26の外直径d
を大きく形成してあるのでクリアランスを小さくでき、
従って、弁プラグ26の開度が0%(L=0)の場合で
あっても、該部分からのクリアランス・フローを低減す
ることができる。また、実施例1の場合と同様に、Cv
値を高めることができると共に、ステムの振動をも回避
できる。
【0037】実施例3.さらに、他の実施例を図につい
て説明する。図6はこの発明の他の実施例によるケージ
弁の要部を示す縦断面図である。この実施例は、ケージ
10の下部弁座14から上方にストローク長さLの5分
の1に相当する範囲に渡ってのみ、ケージ10の内直径
Dを小さく形成し、かつ、弁プラグ26の着座部26b
から上方にストローク長さLの5分の1に相当する範囲
に渡ってのみ、弁プラグ26の外直径dを大きく形成し
たものである。すなわち、1/5Lに相当する範囲のケ
ージ10の内直径Dを、+β/2〜0の公差範囲で形成
し、かつ、1/5Lに相当する範囲の弁プラグ26の外
直径dを、−β/2〜−α/2の公差範囲で形成したも
のである。
【0038】なお、上記説明にあっては、ケージ10の
内直径Dを小さく形成し、かつ、弁プラグ26の外直径
dを大きく形成する範囲として、上記1/5Lに相当す
る範囲として説明したが、この実施例に限らず、1/5
L乃至1/3Lに相当する長さである「厳公差形成長
さ」の範囲としてもよい。
【0039】以上に説明したようにこの実施例によれ
ば、1/5Lに相当する範囲でケージ10の内直径Dを
小さく形成し、かつ、弁プラグ26の外直径dを大きく
形成してあるので、該部分のみでのクリアランスを小さ
くでき、従って、弁プラグ26の開度が0%(L=0)
の場合であっても、該部分からのクリアランス・フロー
を低減することができる。また、Cv値を高めることが
できると共に、ステムの振動をも回避できる。
【0040】実施例4.次に、他の実施例を図について
説明する。図7はこの発明の他の実施例によるケージ弁
の流出口の配設位置を示す側面図である。この実施例
は、流出口12の下端部を、前記ストローク長さLの5
%程度に相当する長さ分だけ、ケージ10の下部弁座1
4から上方に位置させたものである。
【0041】この実施例によれば、流出口12が弁プラ
グ26によって、ストローク長さLの5%程度に相当す
る弁開度まで閉じられ、クリアランス・フローが低減さ
れる。
【0042】従ってこの実施例によれば、図4に示すよ
うな流量特性を得ることができる。すなわち、破線で示
す従来技術によるものが低レンジアビリティー(Rb
30:1)であるのに対し、一点鎖線で示す高レンジア
ビリティー(Rb 100:1)性能のものを得ること
ができる。
【0043】実施例5.図8はこの発明の一実施例によ
る弁プラグを示す縦断面図である。この実施例は、ケー
ジ10の内直径Dを小さく形成し始める位置に周方向の
加工用溝30を設けた後、該加工用溝30を境界として
弁プラグ26を所定の径に加工するケージ弁の加工方法
に係るものである。この加工用溝30は、弁プラグ26
の着座部26bから上方に1/5L程度に相当する位置
に設けられ、R1〜R3程度の大きさに形成される。
【0044】この実施例によれば、加工用溝30を境界
として、弁プラグ26を所定の径に容易に機械加工する
ことができる。
【0045】なおこの実施例は、上記実施例1乃至実施
例4において用いることができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、ケージの下部弁座付近の内直径を該ケージの下部弁
座付近以外の内直径よりも小さく形成するように構成し
たので、ケージの内周壁と弁プラグの外周壁との間隙が
該ケージの下部弁座付近においてのみ小さくなり、この
ため、クリアランス・フローが低減され、Cv値を高く
維持できると共に、ステムの振動をも回避可能なケージ
弁を得ることができるという効果がある。
【0047】請求項2の発明によれば、ケージの下部弁
座付近の内直径を該ケージの下部弁座付近以外の内直径
よりも小さく形成し、かつ、弁プラグの下部付近の外直
径を該弁プラグの下部付近以外の外直径よりも大きく形
成して構成したので、ケージの内周壁と弁プラグの外周
壁との間隙が該ケージの下部弁座付近においてのみ小さ
くなり、ステムの振動を回避しつつ、Cv値の高い、し
かもクリアランス・フローの低減されたケージ弁を得る
ことができる。
【0048】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2記載のケージ弁において、ケージの下部弁座から
上方に厳公差形成長さに相当する範囲に渡って該ケージ
の内直径を小さく形成し、若しくは該弁プラグの下端部
から上方に厳公差形成長さに相当する範囲に渡って該弁
プラグの外直径を大きく形成して構成したので、ケージ
の内周壁と弁プラグの外周壁との間隙が当該範囲におい
てのみ小さくなり、ステムの振動を回避しつつ、Cv値
の高い、しかもクリアランス・フローの低減されたケー
ジ弁を得ることができる。
【0049】請求項4の発明によれば、請求項1乃至請
求項3記載のケージ弁において、流体通用窓の下端部
を、ストローク長さの5%程度に相当する長さ分だけ、
ケージの下部弁座から上方に位置させて構成したので、
ストローク長さの5%程度に相当する弁開度まで流体通
用窓が閉じられ、クリアランス・フローの低減されたケ
ージ弁を得ることができる。
【0050】請求項5の発明によれば、ケージの内直径
を小さく形成し始める位置又は弁プラグの外直径を大き
く形成し始める位置に周方向の加工用溝を設けた後、該
加工用溝を境界として所定の径に加工するので、該境界
箇所での加工が容易となるケージ弁の加工方法を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ケージの公差と弁プラグの公差との関係を示す
平面図である。
【図2】この発明の一実施例によるケージ弁の要部を示
す縦断面図である。
【図3】弁プラグの弁開度を示す要部縦断面図である。
【図4】この発明の一実施例によるケージ弁の流量特性
を示すグラフ図である。
【図5】この発明の他の実施例によるケージ弁の要部を
示す縦断面図である。
【図6】この発明の他の実施例によるケージ弁の要部を
示す縦断面図である。
【図7】この発明の他の実施例によるケージ弁の流出口
の配設位置を示す側面図である。
【図8】この発明の一実施例による弁プラグを示す縦断
面図である。
【図9】従来のケージ弁を示す縦断面図である。
【図10】従来のケージ弁の要部を示す縦断面図であ
る。
【図11】従来の他のケージ弁の要部を示す部分断面図
である。
【符号の説明】
1 ケージ弁 10 ケージ 12 流出口(流体通用窓) 13 上部弁座 14 下部弁座 26 弁プラグ 26a 着座部 26b 着座部 30 加工用溝 D ケージの内直径 d 弁プラグの外直径 L ストローク長さ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周壁に穿設された流体通用窓と該流体通
    用窓の上下に設けられた上部弁座及び下部弁座を有する
    円筒状のケージと、該ケージ内周壁と所定間隙を有して
    該ケージ内に進退自在に配設され前記両弁座にそれぞれ
    着離可能な着座部を有する弁プラグとを備えたケージ弁
    において、前記ケージの内周壁と前記弁プラグの外周壁
    との間隙が該ケージの前記下部弁座付近においてのみ小
    さくなるように、該ケージの下部弁座付近の内直径を該
    ケージの下部弁座付近以外の内直径よりも小さく形成
    ことを特徴とするケージ弁。
  2. 【請求項2】 周壁に穿設された流体通用窓と該流体通
    用窓の上下に設けられた上部弁座及び下部弁座を有する
    円筒状のケージと、該ケージ内周壁と所定間隙を有して
    該ケージ内に進退自在に配設され前記両弁座にそれぞれ
    着離可能な着座部を有する弁プラグとを備えたケージ弁
    において、前記ケージの内周壁と前記弁プラグの外周壁
    との間隙が該ケージの前記下部弁座付近においてのみ小
    さくなるように、該ケージの下部弁座付近の内直径を該
    ケージの下部弁座付近以外の内直径よりも小さく形成
    し、かつ、該弁プラグの下部付近の外直径を該弁プラグ
    の下部付近以外の外直径よりも大きく形成したことを特
    徴とするケージ弁。
  3. 【請求項3】 前記弁プラグの開度が100%の場合に
    おける前記ケージの下部弁座と該弁プラグの下端部とが
    なすストローク長さの5分の1乃至3分の1に相当する
    長さを「厳公差形成長さ」とした場合に、該ケージの下
    部弁座から上方に厳公差形成長さに相当する範囲に渡っ
    て該ケージの内直径を小さく形成し、若しくは該弁プラ
    グの下端部から上方に厳公差形成長さに相当する範囲に
    渡って該弁プラグの外直径を大きく形成したことを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載のケージ弁。
  4. 【請求項4】 前記流体通用窓の下端部を、前記ストロ
    ーク長さの5%程度に相当する長さ分だけ、前記ケージ
    の下部弁座から上方に位置させたことを特徴とする請求
    項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のケージ
    弁。
  5. 【請求項5】 周壁に穿設された流体通用窓と該流体通
    用窓の上下に設けられた上部弁座及び下部弁座を有する
    円筒状のケージと、該ケージ内周壁と所定間隙を有して
    該ケージ内に進退自在に配設され前記両弁座にそれぞれ
    着離可能な着座部を有する弁プラグとを備えたケージ弁
    の加工方法において、前記ケージの下部弁座付近の内直
    径を該ケージの下部弁座付近以外の内直径よりも小さく
    形成し、又は前記弁プラグの下部付近の外直径を該弁プ
    ラグの下部付近以外の外直径よりも大きく形成するため
    に、該ケージの内直径を小さく形成し始める位置又は該
    弁プラグの外直径を大きく形成し始める位置に周方向の
    加工用溝を設けた後、該加工用溝を境界として所定の径
    に加工することを特徴とするケージ弁の加工方法。
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