JP3021213U - 地盤貫入孔用の差動逆止弁 - Google Patents

地盤貫入孔用の差動逆止弁

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JP3021213U
JP3021213U JP1995008015U JP801595U JP3021213U JP 3021213 U JP3021213 U JP 3021213U JP 1995008015 U JP1995008015 U JP 1995008015U JP 801595 U JP801595 U JP 801595U JP 3021213 U JP3021213 U JP 3021213U
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JP
Japan
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valve
wall
hole
valve seat
seat wall
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JP1995008015U
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English (en)
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正義 山崎
信一郎 多田
公則 高橋
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Chemical Grouting Co Ltd
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Chemical Grouting Co Ltd
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】地盤からの漏水を確実に阻止する差動逆止弁を
提供する。 【構成】地盤に貫入する孔11と同一径又はそれより小径
の弁箱筒体41を横断してその内部に設けた弁口44付きで
平らな弁座壁43を設ける。弁箱筒体41の内部に弁座壁43
から弁箱筒体41の軸方向に間隙を隔てて弁座壁43と平行
に貫通孔47付き対向壁46を設ける。前記間隙内に弁箱筒
体41の軸方向に可動な弁体48を設け、その弁体48に対向
壁側受圧面と弁口44に当接可能な弁口側受圧面とを形成
する。弁体48の位置の如何に拘らず対向壁46の貫通孔47
を導通状態に保つ。対向壁46側から働く力が弁座壁43側
から働く力より大きい時に弁体48の弁口側受圧面を弁座
壁43に当接させて弁口44を閉じ、対向壁46側から働く力
に比し所定値以上大きな力が弁座壁43側から弁体48に働
く時に弁体48を弁口から離し弁口を開く。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は地盤貫入孔用の差動逆止弁に関し、とくに地盤に貫入する孔からの湧 水を封止する差動逆止弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
地盤貫入孔に対する従来の水封方法の一例を図4に示す。地盤9を覆うコンク リート壁等の壁体10に穿った孔11において、矢印Wで示す湧水等の水漏れが屡々 経験される。この水漏れを止めるには、図4(A)のようにパッカー付きマニホル ド15を孔11に差込みセメントミルク13を加圧下で地盤9へ注入し、一定時間後に パッカー付きマニホルド15を孔11から引抜く。この注入によっても湧水Wが止ま らない場合には、図4(C)のように例えば径10mm程度の細いビニールホース17で 水を逃がしながら孔11内部のビニールホース17以外の部分を急結セメント14で固 める。急結セメント14を充分硬化させた後、ビニールホース17の先端を図4(D) のように折曲げ、水の流出を止めた上で図4(E)のように孔11の口元を急結セメ ント14で埋め、表面を整形する。湧水が激しい場合には、この様な処置によって も孔11からの漏水が止まらないことも経験されている。
【0003】 また図5及び図6は、水力発電所のペンストック等の水圧トンネル60における 従来のコンジットボックス取付け方法の一例を示す。このコンジットボックスは 、水圧トンネル60が低圧の時に地山等の地盤9から水圧トンネル60への漏水を許 すが、水圧トンネル60が高圧の時に水圧トンネル60から地盤9への漏水を禁ずる ものである。従来のコンジットボックス取付け方法では図6に示すように、コン クリート壁等の壁体10にパイプ61用の小径孔を削孔するステップ、逆止弁63用の 大径孔を削孔するステップ、パイプを布設するステップ、及び逆止弁を布設する ステップの4段階作業が必要であった。また、図5(B)に示すような機械的構造 の逆止弁63は、その取付け傾斜角によっては正常に動作しない場合があり、取付 け角度が制限される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来の図4に示す水封方法や、図5及び図6に示すコンジットボックスの取付 け方法は、作業が面倒であって手間が掛かり、しかも場合によっては地盤9から 湧水や漏水を完全には止め難い等の問題点がある。
【0005】 そこで本考案の目的は、地盤からの漏水を確実に阻止する差動逆止弁を提供す るにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
図1の実施例を参照するに、本考案による地盤貫入孔用の差動逆止弁40は、地 盤に貫入する孔11(図4参照)と同一径又はそれより小径の弁箱筒体41、弁箱筒 体41を横断してその内部に設けた弁口44付きで平らな弁座壁43、弁箱筒体41の内 部に弁座壁43から弁箱筒体41の軸方向に間隙を隔てて弁座壁43と平行に設けた貫 通孔47付き対向壁46、及び前記間隙において弁箱筒体41の軸方向に可動であり且 つ対向壁側受圧面と弁口44に当接可能な弁口側受圧面とを有する弁体48を備えて なるものである。弁体48の位置の如何に拘らず対向壁46の貫通孔47を導通させ、 対向壁46側から働く力が弁座壁43側から働く力より大きい時は弁体48の弁口側受 圧面を弁座壁43に当接させて弁口44を閉じ、対向壁46側から働く力に比し所定値 以上大きな力が弁座壁43側から弁体48に働く時に弁体48を弁口から離し弁口を開 く。
【0007】 地盤の貫入孔11の一例は、地盤9を覆うコンクリート壁体10等に穿った孔であ るが、地盤9が岩盤である場合には、岩盤に直接に穿った孔としてもよい。 好ましくは、図2に示すように、弁座壁43及び対向壁46にそれぞれ案内孔45を 穿ち、弁体48の両面に案内孔45に摺動自在に嵌入する案内棒49を設ける。
【0008】
【作用】
図1の実施例は、地盤の貫入孔11を水密に封止できる水封ゴム栓1と本考案の 差動逆止弁40とを組合せた差動逆止弁40付き水封ゴム栓1を示す。この水封ゴム 栓1は、地盤貫入孔11に緩入する外径の中空ゴム筒体2、ゴム筒体2の両端を覆 う中心孔付き座金4の対、地盤側の座金4に座着するボルト頭部6を有し且つ座 金4の対の中心孔及びゴム筒体2の中空部3を貫通する中空ボルト21、及び中空 ボルト21のねじ先7に螺合するナット8を有する。その使用に際しては、地盤貫 入孔11に水封ゴム栓1をナット8の締付前の状態で差込み、ナット8の中空ボル ト21へのねじ込みによりゴム筒体2を中心軸長さ方向に圧縮して径方向に膨張さ せ、ゴム筒体2を地盤貫入孔11及び中空ボルト21に密着させることにより地盤貫 入孔11を水密に封止する。但し水封ゴム栓1は本考案に必須のものではない。な お図示例では、中空ボルト21のボルト頭部6側を地盤9に臨ませている。
【0009】 図1は、差動逆止弁40の軸方向とゴム筒体2の軸方向とを実質的に一致させた 状態で、差動逆止弁40を中空ボルト21のねじ先7に嵌合させる。この構造の差動 逆止弁40付き水封ゴム栓1のボルト頭部6側から図中の矢印Wのように一定以上 の大きな圧力が加わり、差動逆止弁40の弁座壁43側から働く力が対向壁46側から 働くの力に比し所定値以上に大きくなると、弁体48は弁座壁43から離れ弁口44が 開く。対向壁46の貫通孔47は弁体48の位置の如何に拘らず導通しているので、こ のとき地盤貫入孔1は導通し、例えば地盤9からの湧水が矢印Wのように地盤貫 入孔11へ流入する。他方、対向壁46側から図中の矢印Hのように圧力水が加わり 、差動逆止弁40の対向壁46側から働く力が弁座壁43側から働く力より大きくなる と、弁体48の弁口側受圧面は弁座壁43に当接して弁口44を閉鎖し、地盤貫入孔1 を水密に封止する。
【0010】 図1(A)、(B)のように差動逆止弁40付き水封ゴム栓1を水圧トンネル60(図 5(A)参照)の壁体10へ取付けることにより、コンジットボックスの機能を果す ことができる。図中の符号62は、キャッピングのためのコーキングである。しか もこの差動逆止弁40付き水封ゴム栓1は、図1(C)に示すように、壁体10の削孔 と差動逆止弁40付き水封ゴム栓の取付けの2段階工程で取付けることができるの で、図5及び図6に示す従来のコンジットボックスの取付け方法に比し取付け及 び調整の作業が格段に容易である。しかも取付け向きに関する制限がない。
【0011】 こうして本考案の目的である「地盤からの漏水を確実に阻止する差動逆止弁」 の提供が達成できる。
【0012】
【実施例】
図2は、地盤貫入孔11のボーリング用中空ロッド50とボーリングビット51との 間に本考案の差動逆止弁40を取付けた一実施例を示す。例えば高圧グラウト材を 図2の矢印Pのように湧水Wより所定値以上の大きな圧力で圧入する時に、弁体 48を弁口から離して弁口を開き、そのグラウト材をノズル52から噴出する。逆に 矢印Pのグラウト材の圧力が地盤からの湧水Wの圧力より小さくなるグラウチン グ終了時には、弁体48の弁口側受圧面を弁座壁43に当接させて弁口44を閉じ、湧 水Wによる漏水を阻止する。
【0013】 図示例では、弁座壁43と対向壁46との間隙を可変圧力室42とし、弁座壁43及び 対向壁46の中心部に案内孔45を穿ち、弁体48の中心部から反対方向に延びる案内 棒49a、49bを弁座壁43及び対向壁46の案内孔45に遊嵌させている。
【0014】 図3は、本考案の差動逆止弁40とパッカー29とを組合わせ、空気管53とグラウ ト管54とをパッカー29を介して差動逆止弁40へ接続し、ボーリング孔55にグラウ ト材Gを注入する方式の差動逆止弁40付き注入装置を示す。パッカー29として、 スクリューパッカー、エアパッカーその他の各種パッカーを使える。グラウチン グ作業時には、差動逆止弁40付き注入装置を地盤貫入孔55に差込み、セメントミ ルク等のグラウト材Gを図3の矢印Gのように前記所定値以上の高圧で差動逆止 弁40へ地盤の方向へ注入し、この圧力により差動逆止弁40の弁体48を弁口44から 離してグラウト材を地盤へ注入する。グラウト材注入完了時にグラウト圧力をな くせば、地盤からの圧力により弁体48が弁口44を閉じ、地盤からの漏水が阻止さ れる。
【0015】 図3の差動逆止弁40付き注入装置によれば、差動逆止弁40が確実に湧水を封止 するので、グラウト完了時に地盤9からの水漏れの有無を判断することなく、パ ッカー29を取外して直ちにキャッピングに進むことができる。即ち、従来必要で あったグラウト完了時における水漏れ有無の点検作業及び水漏れ発見時の面倒な 処置を要さずに高い水封効果を得ることができる。しかも図3の場合、グラウチ ング作業の完了近くにグラウトGに替え水を注入することにより、注入用ホース を洗浄することができる。
【0016】
【考案の効果】
以上詳細に説明した様に、本考案の地盤貫入孔用の差動逆止弁は、地盤貫入孔 と同一径又はそれより小径の弁箱筒体、弁箱筒体を横断してその内部に設けた弁 口付きで平らな弁座壁、弁箱筒体の内部に弁座壁から弁箱筒体軸方向に間隙を隔 てて該弁座壁と平行に設けた貫通孔付き対向壁、及び前記間隙において弁箱筒体 の軸方向に可動であり且つ対向壁側受圧面と弁口に当接可能な弁口側受圧面とを 有する弁体を備え、弁体の位置の如何に拘らず対向壁の貫通孔を導通させ、対向 壁側から働く力が弁座壁側から働く力より大きい時は弁体の弁口側受圧面を弁座 壁に当接させて弁口を閉じ、対向壁側から働く力に比し所定値以上大きな力が弁 座壁側から弁体に働く時に該弁体を弁口から離し弁口を開くので、次の顕著な効 果を奏する。
【0017】 (イ)簡単な構造で逆流を確実に阻止することができる。 (ロ)地盤貫入孔のボーリング時の使用、グラウチング時の使用、水圧トンネルの コンジットボックスの改善など幅広い利用が期待できる。 (ハ)グラウチング作業やコンジットボックスの取付け作業及び調整操作の容易化 が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本考案の一実施例の説明図である。
【図2】は、本考案の他の実施例の断面図である。
【図3】は、本考案の更に他の実施例の説明図である。
【図4】は、従来技術による壁面水封の説明図である。
【図5】は、水圧トンネルの従来のコンジットボックス
の説明図である。
【図6】は、上記従来のコンジットボックスの設置作業
の流れ図である。
【符号の説明】
1 ゴム栓 2 ゴム筒体 3 中空部 4 座金 6 ボルト頭部 7 ねじ先 8 ナット 9 地盤 10 壁体 11 孔 13 セメントミルク 14 急結セメント 15 パッカー付きマニホルド 17 ビニールホース 21 中空ボルト 29 パッカー 40 差動逆止弁 41 弁箱筒体 42 可変圧力室 43 弁座壁 44 弁口 45 案内孔 46 対向壁 47 貫通孔 48 弁体 49a、49b 案内棒 50 ボーリング用中空ロッド 51 ボーリングビット 52 ノズル 53 空気管 54 グラウト管 55 ボーリング孔 60 水圧トンネル 61 パイプ 62 コーキング 63 逆止弁。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤に貫入する孔と同一径又はそれより小
    径の弁箱筒体、前記弁箱筒体を横断してその内部に設け
    た弁口付きで平らな弁座壁、前記弁箱筒体の内部に前記
    弁座壁から弁箱筒体軸方向に間隙を隔てて該弁座壁と平
    行に設けた貫通孔付き対向壁、及び前記間隙において弁
    箱筒体の軸方向に可動であり且つ対向壁側受圧面と前記
    弁口に当接可能な弁口側受圧面とを有する弁体を備え、
    前記弁体の位置の如何に拘らず前記対向壁の貫通孔を導
    通させ、前記対向壁側から働く力が前記弁座壁側から働
    く力より大きい時は前記弁体の弁口側受圧面を弁座壁に
    当接させて前記弁口を閉じ、前記対向壁側から働く力に
    比し所定値以上大きな力が前記弁座壁側から前記弁体に
    働く時に該弁体を弁口から離し弁口を開いてなる地盤貫
    入孔用の差動逆止弁。
  2. 【請求項2】請求項1の差動逆止弁において、前記弁座
    壁及び対向壁にそれぞれ案内孔を穿ち、前記弁体の両面
    に前記案内孔に摺動自在に嵌入する案内棒を設けてなる
    地盤貫入孔用の差動逆止弁。
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