JP3020952B2 - ディジタルインタ―フェ―スを有する装置 - Google Patents

ディジタルインタ―フェ―スを有する装置

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JP3020952B2
JP3020952B2 JP11177116A JP17711699A JP3020952B2 JP 3020952 B2 JP3020952 B2 JP 3020952B2 JP 11177116 A JP11177116 A JP 11177116A JP 17711699 A JP17711699 A JP 17711699A JP 3020952 B2 JP3020952 B2 JP 3020952B2
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  • Small-Scale Networks (AREA)
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コピープロテクト
機能を有するディジタルインターフェースを有する装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像及び音声のディジタル処理が
普及してきており、記録及び再生をディジタル化したD
VC(ディジタルビデオカセットレコーダ)も開発され
ている。ディジタル化によって、伝送及び記録等におけ
るノイズの混入を防止することができ、信号品質を向上
させることができる。このようなディジタル記録におい
ては、オリジナルと同一の複製を作成することができ、
記録メディアに記録された情報の著作権を保護する必要
性が高くなってきた。
【0003】特に、音声データを含む動画像データの著
作権保護については、日本で提案され、現在、米国を中
心に協議されているVHRA(Video Home Recording A
ct)等関係団体による規定化が進められている。このV
HRAにおいては、アナログ機器をソースとしたアナロ
グ接続では、マクロビジョン方式又はCGMS(COPYGE
NERATION MANAGEMENT SYSTEM )−A方式を採用するこ
とが規定されており、ディジタル機器をソースとしたア
ナログ接続にはマクロビジョン方式を採用することが規
定されており、ディジタル機器をソースとしたディジタ
ル接続においては、CGMS−A(COPY GENERATION MA
NAGEMENT SYSTEM -ANALOG)又はCGMS−D(COPY GE
NERATION MANAGEMENT SYSTEM -DIGITAL)方式を採用す
ることが規定されている。
【0004】アナログ接続に用いられるマクロビジョン
方式は、ビデオ信号の垂直帰線期間にコピーガード信号
を重畳することにより、正常な記録を困難にするもので
ある。即ち、この方式では、画像の同期信号のレベルを
変化させて記録側機器におけるシンク検出を不能にする
と共に、バースト位相を変化させることにより記録側機
器の正常な色再現性を困難にする。コピーガード信号が
重畳された画像信号については、記録側機器が特別な対
応を行うことなく正常な録画が阻止される。
【0005】また、CGMS−A方式は、映像信号の垂
直帰線期間の所定の水平期間にコピーが可能であるか否
かを示すフラグを挿入するものであり、このフラグに基
づいて、記録側機器は記録を制御する。
【0006】ディジタル接続において用いられるCGM
S−Dは、ディジタルVCR及びDVD等の各機器固有
の記録フォーマット中に、あるいはディジタルインター
フェースフォーマット(伝送時のデータフォーマット)
中に2ビットのコピー世代管理情報を付加するものであ
る。再生側機器においては、出力信号中にコピー世代管
理情報を必ず挿入し、記録側機器においては、入力信号
中からコピー世代管理情報を検出して記録を制御するよ
うになっている。
【0007】コピー世代管理情報は、“11”によって
コピー禁止を示し、“10”によってコピー1回許可を
示し、“00”によってコピーフリーを示す。記録側機
器は、入力信号中に含まれるコピー世代管理情報が“1
0”である場合には、入力信号を記録すると共に、記録
時にコピー世代管理情報を“11”(コピー禁止)に変
更する。つまり、孫記録は不能である。
【0008】ディジタルVCR(以下、DVCともい
う)については、日本国の民生用ディジタルVCR協議
会において、NTSC又はPAL規格等に対応したSD
(Standard Definition)規格及びハイビジョンに対応
したHD(High Definition )規格が規格化されてい
る。これらのSD,HD規格(以下、DVC規格とい
う)では、DVCにおけるコピー世代管理情報について
の記録フォーマット及びディジタルインターフェースフ
ォーマットは規定済みである。即ち、記録フォーマット
及びディジタルインターフェースフォーマットのいずれ
においても、コピー世代管理情報は後述するVAUXエ
リアのソースコントロール(SOURCE CONTROL)パケット
内に挿入されるようになっている。
【0009】DVCの規格以外では、MPEG2のトラ
ンスポートストリームのヘッダ内にコピー世代管理情報
を挿入することが略々規定されている。しかし、これら
の規格以外の規格では、CGMS−Dについて考慮され
ておらず、コピー世代管理情報を各種ディジタル信号、
各種ディジタル機器のパケット又はI/Fフォーマット
のいずれの位置に挿入するか規定されていない。
【0010】現在、IEC(International Electrotec
hnical Committee)で審議されている規格によれば、各
種画像を取り扱う機器の記録ディジタルデータ中にコピ
ー世代管理情報を記録すると共に、再生時にはコピー世
代管理情報を含むディジタルインターフェース出力を出
力することが規定されている。また、このディジタルイ
ンターフェース出力を記録する記録側機器においては、
コピー世代管理情報を検出してその規則に従った記録を
行うことが規定されている。
【0011】ところで、近年、マルチメディアの発展と
共にネットワークシステムが普及してきている。マルチ
メディアにおいては、パーソナルコンピュータ相互間で
データの送受を行うだけでなく、オーディオ機器及びビ
デオ機器(以下、AV機器という)とのデータの送受も
可能にする必要がある。
【0012】そこで、コンピュータとディジタル画像機
器との間で、データの送受を行うためのディジタルイン
ターフェース方式の統一規格が検討されている。マルチ
メディア用途に適した低コストの周辺インターフェース
としては、IEEE(The Institute of Electrical an
d Electronics Engineers, Inc.)1394が有力視さ
れている。
【0013】IEEE1394は、複数のチャンネルの
多重転送が可能である。また、IEEE1394は、映
像及び音声データ等を一定時間以内で転送することを保
証するアイソクロノス(isochronous )転送機能を有し
ていることから、画像伝送に適したディジタルインター
フェースとなっている。
【0014】現在、IEEE1394は、ディジタルV
CR協議会のDVB(欧州ディジタル放送対応)−W
G、米国のDTV(Digital TV)デコーダを協議するE
IAのR4.1やIEEE1394T.A.(トレード
アソシエイション)で詳細コマンドが取り決められてい
る。このIEEE1394は、もともとコンピュー夕用
技術がベースであるが、同期通信が可能であることか
ら、AV機器メーカーも規格化作業に参加しており、デ
ィジタルVCR協議会の提案も1394TAで審議され
ている。
【0015】IEEE1394については、日経エレク
トロニクス1994.7.4(no.612)号の「ポ
ストSCSIの設計思想を探る三つの新インターフェー
スを比較」の記事(文献1)の152〜163ページ他
に内容が詳述されている。また、関連技術である本件出
願人の発明による日本国特開平8−279818号公報
においてもIEEE1394について詳述されている。
【0016】IEEE1394においては、複数チャン
ネルの多重伝送が可能であり、複数の機器からの画像デ
ータをアイソクロノスパケットに割り当てられた複数の
チャンネルによって伝送することができる。しかし、I
EEE1394のディジタルインターフェースについて
は、コピープロテクトに関するルールは規定されていな
い。IEEE1394では、DVCの伝送フォーマット
(以下、D−I/Fフォーマットという)のデータ及び
MPEG2トランスポートパケットのデータ等の各種の
機器のディジタルインターフェースフォーマットのデー
タを単にフォーマット変換して伝送するだけである。
【0017】従って、画像をコピーするためにIEEE
1394を用いてデータを伝送した場合には、記録側機
器は、IEEE1394のバスに流れているデータから
自機に対するデータを取り込み、取り込んだデータを再
生側機器に固有のディジタルインターフェースフォーマ
ットに戻した後に、挿入されているコピー世代管理情報
を抽出しなければならない。即ち、ディジタルインター
フェース処理部又はエラー訂正回路等の記録,再生デー
タ処理部において、コピー世代管理情報の挿入位置を検
出してコピー世代管理情報を得る。例えば、伝送された
データがDVCのデータであれば、VAUX内のSOURCE
CONTROLパケット内の所定の2ビットが“11”である
か、“10”であるか又は“00”であるかによってコ
ピーを制御する。
【0018】図31はこのようなIEEE1394規格
に対応したディジタルインターフェースを有する装置の
関連技術を示すブロック図である。また、図32及び図
33はD−I/Fフォーマット及びMPEG2トランス
ポートストリームを説明するための説明図である。
【0019】再生(送信)側機器1,2は夫々DVC及
びDVDである。これらの再生側機器1,2と記録(受
信)側機器3とはIEEE1394規格に対応したバス
25によって接続されている。再生側機器1は、再生処理
回路4によって再生データに所定の信号処理を施した
後、D−I/Fフォーマット出力処理回路5によって、
再生データをD−I/Fフォーマットに変換する。
【0020】図32はD−I/Fフォーマット出力処理
回路5からのデータのフォーマットを示している。ディ
ジタルVCRの規格であるD−I/Fフォーマットにお
いては、VCRの1記録トラック分のデータを150パ
ケットに変換して、150パケット単位でデータの伝送
を行うようになっている。
【0021】この150パケットの先頭にはヘッダパケ
ットHを配列し、次に、2つのサブコードパケットS
C、3つのビデオ補助パケットVAを配列する。次い
で、9シンクブロックに対応する9つのオーディオパケ
ットA0 乃至A8 と135シンクブロックに対応する1
35のビデオパケットV0 乃至V134 とを配列する。コ
ピー世代管理情報は、斜線で示すビデオ補助パケットV
A内のSOURCE CONTROLパケット内に挿入される。更に、
再生データは1394I/F6に供給されて、IEEE
1394のパケットに変換された後、バス25に送出され
る。
【0022】再生側機器2においては、再生処理回路7
によって再生データに所定の信号処理が施される。再生
処理回路7からのデータはMPEG TS出力処理回路
8に与えられて、MPEG2規格のトランスポートスト
リームに変換される。
【0023】図33はこのトランスポートストリームを
示している。トランスポートストリームはマルチプログ
ラム(チャンネル)に対応しており、復号化時において
時分割で伝送される複数のプログラムの中から所望のプ
ログラムのパケットを選択することができる。この選択
のために、トランスポートストリームは、図33に示す
ように、情報を伝送するペイロード(Payload )の前に
斜線にて示すリンクレベルヘッダ(Link Level Header
)を付加して伝送される。トランスポートパケット1
88バイトのうち4バイトがリンクレベルヘッダであ
る。そして、コピー世代管理情報をこのヘッダ内に挿入
するようになっている。MPEG2のトランスポートス
トリームは、1394I/F9によって、IEEE13
94パケットに変換された後、バス25に送出される。
【0024】記録側機器3の1394I/F10は、バス
25に流れている再生側機器1,2からのIEEE139
4パケットを取り込んで、デパケット化する。1394
I/F10はデパケット化した各種データを対応するデコ
ーダに出力する。即ち、再生側機器1からのデータに基
づく受信データはDVCのD−I/Fデコーダ11に供給
され、再生側機器2からのデータに基づく受信データは
MPEG2のTSデコーダ12に供給される。なお、他の
種類のデータについても同様に、対応するデコーダに供
給される。図31では他の種類のデータに対応するデコ
ードを、他のデータのD−I/Fデコーダ13によって代
表して示している。
【0025】デコーダ11,12,13は入力されたデータを
デコードする。デコード結果はフラグ検出回路14,15,
16を介してフォーマット変換回路17に供給される。フォ
ーマット変換回路17は入力されたデータを自機の記録フ
ォーマットに変換して記録処理回路18に供給する。
【0026】フラグ検出回路14,15,16は夫々デコーダ
11,12,13の出力からコピー世代管理情報を検出して記
録制御回路19に出力する。記録制御回路19は検出された
コピー世代管理情報に基づいて記録処理回路18の記録
(コピー)を制御する。
【0027】IEEE1394においては、バス25に最
大で63台のノードを接続することができる。記録側機
器は、コピー世代管理情報については、受信データに固
有のディジタルインターフェースフォーマットを認識す
ると共に、検出可能である必要がある。つまり、複数種
類のデータを受信して記録する場合には、受信する全て
のデータに対応する必要があり、記録側機器の回路規模
が増大する。また、既に規格が定まっているディジタル
インターフェースフォーマットには対応可能であるが、
規格が定まっていないディジタルインターフェースフォ
ーマットには対応することができない。
【0028】ところで、画像デコード回路を有しておら
ず単に画像データの記録のみを行うデータストリーマに
よって画像データのコピーを行うことも考えられる。現
時点では、このようなデータストリーマはコピー世代管
理情報ルールを適用する機器には該当していないが、将
来規制の対象となる可能性もある。しかしながら、上述
したように、IEEE1394のバスを介して受信した
データからコピー世代管理情報を検出するためには各受
信データに対応するデコーダが必要であり、本来デコー
ダが不要なデータストリーマにおいても、コピー世代管
理情報の検出のためだけにデコード回路が必要になって
しまうという問題もあった。
【0029】また、IEEE1394では、バスに63
台のノードを接続することができるので、同時に63の
コピーを作成することが可能となる。このようなコピー
は現在のルールでは認められているが、著作権保護の観
点からは問題である。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、I
EEE1394のバスを介したデータ受信においてコピ
ーを行う場合には、受信側がデータフォーマットに対応
している必要があると共に、著作権に十分な保護が与え
られないという問題点があった。
【0031】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、記録側機器において記録するデータのフォ
ーマットに拘わらず、コピー世代管理情報に基づく記録
を可能にすることにより、既存のフォーマット以外のフ
ォーマットにも対応すると共に、回路規模を低減するこ
とができるディジタルインターフェースを有する装置を
提供することを目的とする。
【0032】また、本発明は、記録側機器においてコピ
ー世代管理情報に基づく記録を行う場合でも、デコード
回路を不要にすることができるディジタルインターフェ
ースを有する装置を提供することを目的とする。
【0033】また、本発明は、複数のノードが接続可能
である場合でも、同時に1又は所定数のコピーの作成の
みを可能にすることができるディジタルインターフェー
スを有する装置を提供することを目的とする。
【0034】また、本発明は、IEEE1394上に接
続されるディジタル画像機器の種類を増加されたり、新
規なディジタルインターフェースフォーマットを有する
新しいディジタル画像機器をIEEE1394上に新た
に接続しても、コピー制御情報に基づくコピー世代管理
を問題なく実施することが可能なディジタルインターフ
ェースを有する装置を提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディジタル
インターフェースを有する装置は、1又は複数種類のデ
ータフォーマットの原信号が夫々入力され、前記1又は
複数種類のデータフォーマットに夫々対応したものであ
って、入力された各原信号に含まれるコピー世代管理情
報を夫々検出する1又は複数の個別検出手段と、前記1
又は複数種類のデータフォーマットの原信号をネットワ
ークバスの共通のパケットフォーマットに変換するフォ
ーマット変換手段を含み、前記個別検出手段の検出結果
に基づくコピー世代管理情報又は前記個別検出手段への
信号供給源である機器の種類に基づくコピー世代管理情
報を、前記フォーマット変換手段によるフォーマット変
換後の信号のパケットフォーマットの所定位置に挿入し
て前記ネットワークバスに送出する送信側インターフェ
ース手段と、前記送信側インターフェース手段が送出し
た伝送信号を前記ネットワークバスを介して受信し、受
信した信号を前記ネットワークバスのパケットフォーマ
ットから元の原信号のデータフォーマットに戻して出力
する受信側インターフェース手段と、前記ネットワーク
バスのパケットフォーマットに対応したものであって、
前記受信側インターフェース手段が受信した信号中に前
記ネットワークバスのパケットフォーマットで挿入され
ている前記コピー世代管理情報を検出する共通検出手段
と、前記共通検出手段の検出結果に基づいて前記受信側
インターフェース手段からの前記1又は複数種類のデー
タフォーマットの原信号の記録を許可又は禁止する記録
制御手段と、前記記録制御手段によって前記原信号の記
録を許可する場合には、前記共通検出手段が検出したコ
ピー世代管理情報をその内容に応じて変更するコピー世
代管理手段とを具備したものである。
【0036】本発明において、送信側では、個別検出手
段が、入力された1又は複数種類のデータフォーマット
の原信号に含まれるコピー世代管理情報を夫々検出す
る。原信号はフォーマット変換手段によってネットワー
クバスの共通のデータフォーマットに変換され、個別検
出手段の検出結果に基づくコピー世代管理情報又は前記
個別検出手段への信号供給源である機器の種類に基づく
コピー世代管理情報が、フォーマット変換手段によるフ
ォーマット変換後の信号にネットワークバスのデータフ
ォーマットに対応したデータフォーマットで挿入され
て、ネットワークバスに送出される。受信側では、送出
された伝送信号をネットワークバスを介して受信し、受
信信号のデータフォーマットをネットワークバスのデー
タフォーマットから元の原信号のデータフォーマットに
戻す。共通検出手段は、受信側インターフェース手段が
受信した信号に挿入されているコピー世代管理情報を検
出する。共通検出手段の検出結果に基づいて、記録制御
手段は、原信号の記録の許可又は禁止を行う。コピー世
代管理手段は、記録制御手段によって前記原信号の記録
を許可する場合には、共通検出手段が検出したコピー世
代管理情報をその内容に応じて変更する。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
ディジタルインターフェースを有する装置の一実施の形
態を示すブロック図である。本実施の形態はIEEE1
394に適用したものである。各機器はIEEE139
4規格のインターフェースを有すると共に、コピー世代
管理情報の検出等については、自機のディジタルフォー
マットのみに対応していればよい。
【0038】図1において、機器21乃至23は、例えば、
IEEE1394等のように複数の同期データを同期伝
送可能なディジタルインターフェースのバス24を介して
接続されている。機器21乃至23は、夫々例えばDVC、
DVD又は記録機器である。機器21,22が送信(再生)
側機器で、機器23が受信(記録)側機器であるものとし
て説明する。
【0039】機器21は1394I/F6に代えて139
4I/F27を用いると共に、コピーフラグ検出回路28を
設けた点が関連技術を示す図31の再生側機器1と異な
る。再生処理回路4は図示しない再生装置からの再生デ
ータに所定の信号処理を施してD−I/Fフォーマット
出力処理回路5に出力する。例えば、再生処理回路4
は、磁気テープの再生データに復調処理及び誤り訂正処
理を施し、伸張処理によって元のオーディオデータ及び
ビデオデータを得る。
【0040】D−I/Fフォーマット出力処理回路5
は、入力されたデータをD−I/Fフォーマットに変換
する。即ち、D−I/Fフォーマット出力処理回路5は
磁気テープの記録フォーマットとDVC規格の伝送フォ
ーマットとの変換を行って1394I/F27に出力す
る。
【0041】図2乃至図7はDVCである機器21の記録
フォーマットを示す説明図である。図2は磁気テープに
形成される記録トラックを示し、図3は各記録トラック
上の記録フォーマットを示し、図4はオーディオ領域及
びオーディオQ領域の構成を具体的に示し、図5はビデ
オ領域及びビデオQ領域の構成を具体的に示し、図6は
図3中のVAUX0 ,VAUX1 のフォーマットを示
し、図7は図6中のSOURCE CONTROL PACK のフォーマッ
トを示している。
【0042】図2に示すように、DVC規格において
は、1フレーム分のデータを磁気テープ51上の複数の記
録トラック(10トラック)に記録するようになってい
る。図3に示すように、各記録トラックはデータの種類
に対応した複数の領域、即ち、ITI、オーディオ領域
(Audio)、オーディオQ領域(AudioQ)、
ビデオ補助領域(VAUX0 ,VAUX1 )、ビデオ領
域(Video)、ビデオ補助領域(VAUX2 )、ビ
デオQ領域(VideoQ)及びサブコード領域(Su
bcode)を有しており、これらの領域はテープ51の
下端から上端に向かって順次配列される。図示しないヘ
ッドのトレースによって、これらの領域が順次記録再生
される。
【0043】DVC規格のSDフォーマットにおいて
は、各トラックに1シンクブロックを記録単位としてデ
ータを記録するようになっている。各シンクブロックは
図4及び図5に示すように、90バイト長であり、先頭
に2バイトの同期信号(SYNC)が配列され、次に3
バイトのIDが設けられ、次に77バイトのデータが配
列され、最後に内符号及び外符号から成るパリティが配
列される。即ち、誤り訂正符号化処理によって、例えば
ビデオデータについては、図5に示すように、縦方向の
データに対して第157乃至167シンクブロックに誤
り訂正用の外符号が配列され、横方向のデータに対して
第19乃至167シンクブロックの第82乃至89バイ
トに誤り訂正用の内符号が配列される。
【0044】図6は第19、第20及び第156シンク
ブロックのビデオ補助領域(VAUX0 ,VAUX1 ,
VAUX2 )の具体的なフォーマットを示している。ビ
デオ補助領域は第19、第20及び第156シンクブロ
ックに対応する。
【0045】上述したように、各シンクブロックの先頭
にはSYNC及びIDが配列され、次に、77バイトの
データが配列される。ビデオ補助領域においては、この
部分に5バイト長の15個のパックが配列され、2バイ
トはリザーブ領域である。図6に示すように、第19シ
ンクブロックのVAUX0 には第0乃至第14パックが
配列され、第20シンクブロックのVAUX1 には第1
5乃至第29パックが配列され、第156シンクブロッ
クのVAUX2 には第30乃至第44パックが配列され
る。各パックは1バイトのパックヘッダPC0 と4バイ
トのパックデータPC1 乃至PC4 によって構成され
る。
【0046】DVCフォーマットにおいては、奇数トラ
ックでは図6の斜線で示すVAUX0 の第1パックがSO
URCE CONTROL PACKであり、偶数トラックでは図6の斜
線で示すVAUX2 の第40パックがSOURCE CONTROL P
ACK である。
【0047】図7は第1又は第40パックのSOURCE CON
TROL PACK の具体的な構成を示している。SOURCE CONTR
OL PACK の第1バイトPC0 にはパックヘッダとして
“01100001”が配列されている。第2バイトP
C1 にはMSBから2ビットずつでCGMS(Copy gen
eration management system )、ISR(Input source
of just previous recording )、CMP(The number
of times of compression)及びSS(Source and reco
rded situation)が順次配列される。このうちのCGM
Sに2ビットのコピー世代管理情報が配列される。
【0048】図1において、再生処理回路4からは図2
乃至図7に示すフォーマットのデータがD−I/Fフォ
ーマット出力処理回路5に供給される。コピーフラグ検
出回路28は、D−I/Fフォーマット出力処理回路5の
出力のうちCGMSのコピー世代管理情報を検出し、検
出結果を1394I/F27に供給するようになってい
る。
【0049】DVCフォーマットでは、ビデオデータは
1トラック当たり135シンクブロックのビデオ領域に
記録されており、オーディオデータは9シンクブロック
のオーディオ領域に記録されている。D−I/Fフォー
マット出力処理回路5は、1シンクブロックを1パケッ
トとすると共に、1トラックを150パケットに変換し
て150パケット単位でデータの入出力を行うようにな
っている。
【0050】図8は1トラックに対応するパケットデー
タを示す説明図である。図8に示すように、150パケ
ットの先頭にはヘッダパケットH0 を配列し、次に、2
つのサブコードパケットSC0 ,SC1 、3つのビデオ
補助パケットVA0 乃至VA2 を配列する。次いで、9
シンクブロックに対応する9つのオーディオパケットA
0 乃至A8 と135シンクブロックに対応する135の
ビデオパケットV0 乃至V134 とを配列する。
【0051】図9は図1中のD−I/Fフォーマット出
力処理回路5からの出力のデータ構造を示している。図
9に示すように、各ブロック(DIFブロック)は先頭
にIDが配列され、次に各種データが配列されている。
図9のブロックは図8のパケットに相当する。即ち、ブ
ロック0乃至ブロック149は1トラックの150パケ
ットのデータに対応する。ブロック0乃至ブロック14
9によって1トラック分のヘッダ、サブコード、ビデオ
補助データ及びオーディオ,ビデオデータが伝送され
る。そして、nトラックのデータによって1フレームが
復元される。
【0052】1394I/F27は、入力されたパケット
データをIEEE1394のパケットフォーマットに変
換して出力する。ディジタルVCRのSD規格では、1
フレーム分のデータを10トラックに記録するようにな
っているので、1トラック分のデータは1/10フレー
ム期間、即ち、3.33m秒で伝送すればよい。つま
り、3.33m秒間にビデオ135ブロック、オーデイ
オ9ブロック、VAUX3ブロック、サブコード2ブロ
ック及びヘッダ1ブロックの計150ブロック(DIF
ブロック)を伝送する必要がある。
【0053】IEEE1394においては、画像データ
については、125μ秒毎のアイソクロノスサイクルで
データを転送する。3.33m秒は26.6アイソクロ
ノスサイクルに相当する。従って、ディジタルVTRの
1トラック分のデータ、即ち、150DIFブロックを
26.6アイソクロノスサイクルで伝送すればよい。1
アイソクロノスサイクルでは5又は6DIFブロックだ
け伝送することになる。
【0054】図10は図1中の1394I/F27が作成
するアイソクロノスパケットを示す説明図である。
【0055】パケットの先頭にはヘッダが配列され、次
に誤り訂正用のヘッダCRCが配列される。次に、CI
Pヘッダが配列され、次に5又は6DIFブロックの同
期データが配列される。最後に、誤り訂正用のデータC
RCが配列される。本実施の形態においては、1394
I/F27は、コピーフラグ検出回路28の検出結果に基づ
く2ビットのコピー世代管理情報をCIPヘッダ内に挿
入するようになっている。
【0056】IEEE1394における現規格では、C
IPヘッダとして、SID,DBS,FN,QPC,S
PH,DBC,FMT,50/60,STYPE,SY
T等が設けられるようになっており、更に、2ビットの
リザーブ領域が設けられている。例えば、1394I/
F27は、このリザーブ領域にコピー世代管理情報を挿入
する。
【0057】1394I/F27は図10に示すフォーマ
ットのアイソクロノスパケットをバス24上に送出するよ
うになっている。なお、このアイソクロノスパケット
は、上述したように、125μ秒毎のアイソクロノスサ
イクルでバス24上を流れる。
【0058】機器22は再生処理回路7に代えて復調及び
FEC回路20を用い、1394I/F9に代えて139
4I/F33を用いると共に、コピーフラグ検出回路34を
設けた点が関連技術である図31の再生側機器2と異な
る。復調及びFEC回路20は図示しない再生装置からの
再生データに所定の信号処理を施してMPEG TS出
力処理回路8に出力する。例えば、復調及びFEC回路
20は、ディスクから再生したMPEG2規格の圧縮デー
タに誤り訂正処理等を施す。MPEG TS出力処理回
路8は、入力されたデータを188バイト単位のMPE
G2のトランスポートパケットに変換して1394I/
F33に出力する。
【0059】図11はMPEG TS出力処理回路8か
らのトランスポートパケットを示す説明図である。図1
1に示すように、トランスポートパケットは、情報を伝
送するペイロードの前に斜線にて示すLink Level Heade
r が付加されて伝送される。トランスポートパケット1
88バイトのうち4バイトがリンクレベルヘッダであ
る。コピー世代管理情報はこのヘッダ内に挿入されるよ
うになっている。
【0060】コピーフラグ検出回路34は、トランスポー
トパケットのヘッダ内のコピー世代管理情報を検出し、
検出結果を1394I/F33に出力するようになってい
る。1394I/F33の構成は1394I/F27と同様
であり、1394I/F33は、MPEG2のトランスポ
ートストリームを図10に示すIEEE1394パケッ
トに変換する。この場合には、1394I/F33はコピ
ーフラグ検出回路34の検出結果に基づく2ビットのコピ
ー世代管理情報をCIPヘッダ内に挿入するようになっ
ている。1394I/F33はアイソクロノスパケットを
バス24上に送出するようになっている。
【0061】機器23の1394I/F41はバス24に流れ
ているパケットを取り込んでデパケット化し、元のフォ
ーマットのデータをフォーマット変換回路43に出力す
る。本実施の形態においては、1394I/F41はコピ
ーフラグ検出器42を有している。コピーフラグ検出器42
は、パケットのCIPヘッダ内に挿入されているコピー
世代管理情報を検出して、コピー世代管理回路44及び記
録制御回路19に出力するようになっている。
【0062】フォーマット変換回路43は入力されたデー
タのフォーマットを自機の記録フォーマットに変換す
る。例えば、機器23がMPEG2規格の記録を行う場合
には、機器22からのデータについてはフォーマット変換
することなくそのまま記録処理回路18に出力し、機器21
からのデータについてはD−I/FフォーマットをMP
EG2フォーマットに変換して記録処理回路18に出力す
る。
【0063】コピー世代管理回路44はフォーマット変換
回路43においてフォーマット変換を行った場合には、変
換後のフォーマットに対応する位置に、コピーフラグ検
出器42の検出結果に基づくコピー世代管理情報を挿入す
るようになっている。例えば、自機の記録フォーマット
がD−I/Fフォーマットに対応している場合におい
て、機器22からのデータに基づく記録を行う場合には、
コピーフラグ検出器42の検出結果に基づくコピー世代管
理情報をSOURCE CONTROL PACK のCGMSに挿入するよ
うになっている。また、コピー世代管理回路44は、コピ
ーフラグ検出器42が検出したコピー世代管理情報が1回
のみの記録を許可する“10”である場合には、コピー
世代管理情報としてコピー禁止を示す“11”を挿入す
るようになっている。
【0064】なお、機器23が画像ストリーマ又はデータ
ストリーマ等であって、デパケット化後のデータをその
まま記録する場合には、フォーマット変換回路43による
フォーマット変換処理は不要であり、この場合には、フ
ォーマット変換回路43を省略することができる。
【0065】記録処理回路18はフォーマット変換回路43
からのデータに所定の記録信号処理を施して図示しない
記録装置によって記録するようになっている。記録処理
回路18の記録処理は記録制御回路19によって制御され
る。記録制御回路19はコピーフラグ検出器42が検出した
コピー世代管理情報がコピー禁止を示す“11”である
場合には、記録処理回路18の記録処理を禁止し、1回の
みの記録を許可する“10”又はコピーフリーを示す
“00”である場合には、記録処理回路18の記録処理を
許可するようになっている。
【0066】なお、機器23が記録機器であるものとして
説明したが、機器23がテレビジョン受像機であってもよ
い。この場合には、機器23はアナログ出力及びディジタ
ル出力が可能である必要があるが、コピー世代管理回路
44によってこれらの出力にマクロビジョン、CGMS−
A又はCGMS−D規格等のコピー制御情報を挿入すれ
ばよい。
【0067】次に、このように構成された実施の形態の
動作について図12の説明図を参照して説明する。図1
2は所定のディジタルフォーマットのデータ、データの
記録単位、DIFブロック及びバス24上のアイソクロノ
スパケットを示している。なお、図12は一般的なディ
ジタルフォーマットについて示しており、具体的なDV
Cフォーマット又はMPEG2のディジタルフォーマッ
トとは若干異なる。
【0068】機器21,22,23は夫々DVC、DVD又は
所定の記録フォーマットの記録機器であるものとし、機
器21の再生データを機器23によって記録するものとす
る。再生データは再生処理回路4によって、復調処理及
び誤り訂正処理が施されて出力される。D−I/Fフォ
ーマット出力処理回路5は、入力されたDVCフォーマ
ットのデータをD−I/Fフォーマットに変換して出力
する。
【0069】図12の1段目は送信側機器に固有のディ
ジタルフォーマットを示しており、D−I/Fフォーマ
ット出力処理回路5の出力を示している。なお、D−I
/Fフォーマット出力処理回路5の具体的なディジタル
フォーマットは図9に示すものである。即ち、このデー
タの記録単位は150パケットである。図12では先頭
にヘッダパケットを有する記録単位が複数パケットで構
成されることのみを示しており、パケット数等は無視し
ている。
【0070】コピーフラグ検出回路28は、DVCフォー
マットのビデオ補助パケットVA内のSOURCE CONTROL P
ACK 内に挿入されているコピー世代管理情報を検出して
検出結果を1394I/F27に出力する。
【0071】D−I/Fフォーマット出力処理回路5の
出力は1394I/F27に供給されて、IEEE139
4の規格のパケットフォーマットに変換される。D−I
/Fフォーマット出力処理回路5は、アイソクロノスサ
イクル毎に入力された複数のDIFブロックを1アイソ
クロノスパケットで伝送する。図12の3段目はDIF
ブロックを示しており、図12の4段目では、1アイソ
クロノスサイクルで3又は2DIFブロックが伝送され
ていることを示している。
【0072】なお、上述したように、DVC規格に対応
させた場合には、D−I/Fフォーマット出力処理回路
5からは1アイソクロノスサイクル当たり5又は6DI
Fブロックが伝送される。1394I/F27はコピーフ
ラグ検出回路28からの検出結果に基づくコピー世代管理
情報をアイソクロノスパケットのCIPヘッダ内に挿入
する。こうして、D−I/Fフォーマット出力処理回路
5からは図10に示すフォーマットのアイソクロノスパ
ケットが出力される。
【0073】機器21からのアイソクロノスパケットはバ
ス24に送出される。機器23の1394I/F41はバス24
上に流れているデータから宛先として自機が指定されて
いるアイソクロノスパケットを取り込んでデパケット化
する。1394I/F41からはD−I/Fフォーマット
のパケットデータが出力される。
【0074】コピーフラグ検出器42は、アイソクロノス
パケットのCIPヘッダ内に挿入されているコピー世代
管理情報を検出する。コピーフラグ検出器42の検出結果
はコピー世代管理回路44及び記録制御回路19に与えられ
る。いま、コピーフラグ検出器42が検出したコピー世代
管理情報がコピーの禁止を示す“11”であるものとす
る。この場合には、記録制御回路19は記録処理回路18を
制御して、記録を禁止する。例えば、記録処理回路18は
図示しないシステムコントロール又はサーボ回路等の動
作を制御して記録を行わない。なお、この場合には、フ
ォーマット変換回路43のフォーマット変換処理を禁止し
てもよい。
【0075】コピーフラグ検出器42が検出したコピー世
代管理情報がコピーフリーを示す“00”であるものと
する。この場合には、自由な記録が可能である。139
4I/F41からのパケットデータはフォーマット変換回
路43に与えられて、機器23の記録フォーマットにフォー
マット変換される。
【0076】例えば、送信側機器がDVCである場合に
おいて、機器23がDVCフォーマットに対応した記録を
行うものであれば、フォーマット変換回路43は入力され
たD−I/FフォーマットのデータをDVCフォーマッ
トに変換して記録処理回路18に出力する。また、この場
合において機器23がMPEG2のフォーマットに対応し
た記録を行う場合には、フォーマット変換回路43は、D
VCに対応したD−I/FフォーマットのデータをMP
EG2のトランスポートストリームに変換する。この場
合には、コピー世代管理回路44はMPEG2のトランス
ポートストリームのヘッダにコピー世代管理情報として
“00”を挿入する。
【0077】また、送信側機器がDVDである場合にお
いて、機器23がDVCフォーマットに対応した記録を行
う場合には、フォーマット変換回路43は、MPEG2の
トランスポートストリームをDVCフォーマットのデー
タに変換する。この場合には、コピー世代管理回路44
は、VAUXのSOURCE CONTROL PACK のCGMSエリア
にコピー世代管理情報として“00”を挿入する。フォ
ーマット変換回路43からのデータは記録処理回路18に与
えられて図示しない記録媒体に記録される。
【0078】コピーフラグ検出器42が検出したコピー世
代管理情報がコピーを1回だけ許可する“10”である
場合には、コピー世代管理回路44は、フォーマット変換
回路43に入力されるデータに含まれるコピー世代管理情
報(“10”)を書き換えて、コピー禁止を示すコピー
世代管理情報(“11”)とする。なお、このコピー世
代管理情報は、記録フォーマットに応じた位置に挿入さ
れることは当然である。
【0079】こうして、機器23において、コピー世代管
理情報に基づいた記録が可能である。
【0080】なお、送信側機器がMPEG2−TSを出
力するセットトップボックスである場合の動作も同様で
ある。機器22の復調及びFEC回路20からの再生データ
はMPEG TS出力処理回路8によって、188バイ
ト単位のトランスポートパケットに変換される。この場
合には、コピーフラグ検出回路43によってトランスポー
トパケットのヘッダからコピー世代管理情報が検出され
て1394I/F33に供給される。1394I/F33は
トランスポートパケットを1394パケットに変換す
る。この場合には、1394I/F33はCIPヘッダに
コピーフラグ検出回路34が検出したコピー世代管理情報
を挿入する。
【0081】また、送信側機器がDVC及びMPEG2
規格以外の他の規格に対応した機器である場合でも同様
にして送信データにコピー世代管理情報を挿入すること
ができることは明らかである。
【0082】このように、送信側の機器においては、自
機のデータフォーマットを認識してコピー世代管理情報
を検出することは容易である。送信側機器の1394I
/Fは検出したコピー世代管理情報を1394パケット
のCIPヘッダに挿入して送出する。一方、受信側機器
においては、伝送されたアイソクロノスパケットのCI
Pヘッダに含まれるコピー世代管理情報を検出する。即
ち、受信側機器は、受信データの種類に拘わらず、受信
データをデコードすることなく、コピー世代管理情報を
検出することができる。従って、受信側機器において、
コピー世代管理情報を検出するためにデコーダを設ける
必要はない。また、既存のフォーマット以外のフォーマ
ットのデータを受信した場合でも、コピー世代管理情報
を検出することができる。受信データをデコードする必
要がないので、記録の許可又は禁止のための制御が短時
間に行われる。
【0083】図13は本発明の他の実施の形態を示すブ
ロック図である。
【0084】図1の実施の形態においては、コピー世代
管理情報としてCGMSを用い、映像機器のコピー制御
を行う例を説明した。コピー世代管理情報としては、C
GMSだけでなく、音声データのコピー制御を行うため
のSCMS(Serial Copy Management System )も規定
されている。しかし、SCMSは、基本的には、音声の
ディジタル−ディジタルコピーを1世代のみは許可する
ことを目的としており、CGMSとは取り扱いが異な
る。そこで、これらの2種類のコピー世代管理情報を用
いたコピー制御を行うことが必要となることが考えられ
る。本実施の形態は、本発明をCGMS及びSCMSの
2種類のコピー世代管理情報を用いた場合におけるコピ
ー制御を実現する装置に適用した例を示している。
【0085】ディジタルインターフェースを有する装置
201 は、所定の機器に設けられている。装置201 が取り
付けられる機器としては、各種の機器が考えられ、例え
ば、映像及び音声データの記録再生が可能な機器、音声
データのみの記録再生が可能な機器及びその他の種類の
データの記録再生を行う機器等が考えられる。具体的に
は、VCR、DAT、DVD、ディジタル放送の受信装
置及びデータストリーマ等である。
【0086】本実施の形態においては、装置201 は送信
系において、伝送データをIEEE1394規格のアイ
ソクロノスパケットで伝送すると共に、伝送データにC
GMS及びSCMSを挿入するようになっている。ま
た、受信系において、受信データからCGMS及びSC
MSを抽出して、受信データのコピーを制御するように
なっている。
【0087】送信系において、機器201 の送信データ処
理回路202 には例えば図示しない再生手段からの再生信
号が与えられる。送信データ処理回路202 は、自機で処
理するデータフォーマットに応じたデータを出力するも
のであり、例えば、図1のD−I/Fフォーマット出力
処理回路5及びMPEG TS出力処理回路8等と同様
の構成を有する。送信データ処理回路202 は、再生信号
に所定の信号処理を施して送信データとして1394送
信処理回路211 に出力する。
【0088】一方、送信データ処理回路202 の出力はC
GMS検出回路204 、SCMS検出回路205 、APS検
出回路206 及びDSB検出回路207 にも与えられる。C
GMS検出回路204 及びSCMS検出回路205 は、夫々
送信データ処理回路202 の出力に含まれるCGMS及び
SCMSを検出してアイソクロノスパケット挿入回路21
0 に出力する。
【0089】更に、送信系では、コピー世代管理情報で
あるCGMS,SCMSだけでなく、PSP(マクロビ
ジョン方式のAGC疑似パルス)が挿入されているか否
かを示すAPS(Analog Protection System )及びD
VD−ROMディスクのコピー禁止を規定するDSB
(Digital Source Bit)も伝送可能である。APS検出
回路206 及びDSB検出回路207 は、夫々送信データ処
理回路202 の出力に含まれるAPS,DSBを検出して
アイソクロノスパケット挿入回路210 に出力するように
なっている。
【0090】なお、APS,DSBの値は以下の通りで
ある。
【0091】 APS 00 PSP off,カラーストライプoff 01 PSP on,カラーストライプoff 10 PSP on,カラーストライプ2ライン方式on 11 PSP on,カラーストライプ4ライン方式on DSB 1 コピー禁止がエンコードされたDVD-ROMディスク 0 上記以外 アイソクロノスパケット挿入回路210 は、CGMS,S
CMSのコピー世代管理情報及びAPS,DSBからな
るコピー制御情報(CCI(Copy Control Informatio
n))をアイソクロノスパケットに挿入するようになっ
ている。図14はアイソクロノスパケット挿入回路210
によるコピー制御情報のアイソクロノスパケット内の配
列を説明するための説明図である。
【0092】アイソクロノスパケットは、図12にも示
したように、ヘッダ、ヘッダCRCによって構成される
パケットヘッダ(packet header)と、CIPヘッダ(C
IP_header)(斜線部)、同期データ(Data_field)及び
データCRC(data_CRC)によって構成されるデータブ
ロック(data block)とを有している。CIPヘッダ
は、図14に示すように、SID,DBS,FN,QP
C,SPH,リザーブ領域(res)(斜線部),DB
C,FMT,FDFが配列されている。本実施の形態に
おいては、図1の実施の形態と同様に、CIPヘッダの
リザーブ領域(斜線部)にコピー制御情報を挿入するよ
うになっている。即ち、本実施の形態においては、この
リザーブ領域に、CGMSだけでなく、SCMS,AP
S,DSBも挿入される。
【0093】ところで、装置201 の送信系から送信され
るデータは、例えば映像データ及び音声データを含む場
合もあり、また、音声データのみの場合もある。従っ
て、アイソクロノスパケットに挿入されたコピー制御情
報の全てが有効であるとは限らない。従って、送信系に
おいては、リザーブ領域に挿入されるCGMS,SCM
Sが有効であるか又は無効であるかを示す情報を挿入す
るようになっている。
【0094】即ち、CGMS検出回路203 及びSCMS
検出回路204 の検出結果はCGMS/SCMS有効無効
決定回路208 にも供給される。CGMS/SCMS有効
無効決定回路208 はCGMS,SCMSの検出結果から
CGMS,SCMSが有効であるか無効であるかを決定
して、決定結果をCGMS/SCMS有効無効フラグ挿
入回路209 に出力するようになっている。
【0095】本実施の形態は、CGMS/SCMS有効
無効フラグとして例えばアイソクロノスパケットのヘッ
ダのtcode値を利用して、CGMS/SCMSの有
効無効を定義する例を示す。これはtcode値が現在
未定義値であるからである。別にtcode値に限定す
る必要はない。
【0096】CGMS/SCMS有効無効フラグ挿入回
路209 は、CGMS/SCMS有効無効決定回路208 の
決定結果に基づいて、CGMS,SCMSの有効無効を
示すtcode値を決定してアイソクロノスパケット挿
入回路210 に出力するようになっている。
【0097】図14に示すように、ヘッダは、データ長
(data_length )、タグ(tag )、チャンネル(channe
l)、4ビットのtCode(斜線部)及びsyが配列
されている。アイソクロノスパケット挿入回路210 は、
CGMS/SCMS有効無効フラグ挿入回路209 からの
tcode値をヘッダのtCodeの部分に配列するよ
うになっている。図15はtcode値を説明するため
の図表である。図15に示すように、IEEE1394
の現在の規格では、tCodeをAhに設定することに
よって、アイソクロノスパケットであることが示され
る。本実施の形態においては、図15に示すように、t
code値をAhに設定することによって、パケットが
アイソクロノスパケットであることを示すと共に、コピ
ー制御情報は無効である(情報が入っていない)ことを
示すようになっている。また、Chのtcode値によ
って音声データのためのコピー世代管理情報が無効であ
ることを示し、Dhのtcode値によって音声データ
のためのコピー世代管理情報も有効であることを示す。
【0098】なお、実際にはCGMSが無効で、SCM
Sのみが有効であることはほとんど考えられないので、
図15ではtCodeによってこの状態を表現するよう
にはしていないが、この状態をtCodeの他の値によ
って設定してもよい。
【0099】ところで、アイソクロノスパケット挿入回
路210 が挿入するコピー制御情報としては、現在、各団
体で定義されているコピー制御情報であるCGMS,S
CMS,APS,DSBの4種類が考えられる。これに
対し、コピー制御情報の伝送に用いるCIPヘッダのリ
ザーブ領域は2ビットである。そこで、アイソクロノス
パケット挿入回路210 はこれらの4種類のコピー制御情
報を複数サイクルで送ればよく、例えば8アイソクロノ
スサイクル周期でサイクリックに挿入すればよい。図1
6及び図17はコピー制御情報のサイクリックな挿入方
法を説明するための説明図及び図表である。
【0100】図16の斜線部に示すように、コピー制御
情報が挿入されるCIPヘッダのリザーブ領域には、8
アイソクロノスサイクルでコピー制御情報が挿入され
る。アイソクロノスパケット挿入回路210 は、映像情報
については、8アイソクロノスサイクルのうちの第1乃
至第3アイソクロノスサイクルでいずれもリザーブ領域
に“01”を設定し、第4アイソクロノスサイクルでリ
ザーブ領域にCGMSを挿入する。同様に、アイソクロ
ノスパケット挿入回路210 は、第5及び第6アイソクロ
ノスサイクルでは夫々リザーブ領域にAPS,DBSを
挿入する。また、第7及び第8アイソクロノスサイクル
のリザーブ領域はリザーブ領域として“01”以外の値
を挿入するようになっている。つまり、“01”を3回
検出した次のサイクルの値(“01”ではない値)がC
GMSであると識別できる。
【0101】また、音声情報については、第1乃至第6
アイソクロノスサイクル及び第8アイソクロノスサイク
ルのリザーブ領域の設定は映像情報の場合と同様であ
る。音声情報では、アイソクロノスパケット挿入回路21
0 は、第7アイソクロノスサイクルにおいてリザーブ領
域にSCMSを挿入するようになっている。
【0102】1394送信処理回路211 及び1394I
/F212 は、図1の1394I/F27及び1394I/
F33等と同様の作用を呈する。即ち、1394送信処理
回路211 及び1394I/F212 によって、送信データ
処理回路202 からの所定フォーマットのデータはIEE
E1394規格のパケットに変換されて図示しない伝送
路に送出されるようになっている。
【0103】アイソクロノスパケット挿入回路210 は、
1394送信処理回路211 を制御することにより、送信
データ処理回路202 から1394送信処理回路211 に出
力された送信データに対して、上述したコピー制御情報
及びtcode値の設定を行う。
【0104】IEEE1394では、データの伝送に先
立って機器認証(Authentication)を行うようになって
いる。送信機認証回路213 は自機が受信機である場合に
おいて、相手が正しい送信機であることを認識し、受信
機認証回路214 は自機が送信機である場合において、相
手が正しい受信機であることを認識することができるよ
うになっている。受信機認証回路214 からの認証用のキ
ーが1394送信処理回路211 に供給され、送信機認証
回路213 からの認証用のキーが1394受信処理回路21
5 に供給されるようになっている。
【0105】ところで、コピーを禁止する送信データに
ついて暗号化を施すことにより、著作権者の保護を一層
厚くすることが考えられる。本実施の形態においては、
エンクリプション回路207 は、CGMS検出回路203 及
びSCMS検出回路204 の検出結果によってコピー禁止
又は1回のみコピー許可が示された場合には、1394
送信処理回路211 を制御して、送信データに暗号化処理
を施すようになっている。
【0106】エンクリプション回路207 は、暗号化処理
を施した場合には、暗号化処理を施したことを示すエン
クリプションフラグをアイソクロノスパケットに挿入す
るようになっている。図14に示すように、ヘッダのs
y領域は空き領域となっており、本実施の形態において
は、エンクリプション回路207 は、エンクリプションフ
ラグをsy領域のLSBに設定するようになっている。
エンクリプションフラグは、例えば“1”でデータが暗
号化されていることを示し、“0”でデータが暗号化さ
れていないことを示す。
【0107】一方、受信系においては、1394I/F
212 及び1394受信処理回路215は、図31の139
4I/F10と同様の作用を呈する。1394I/F212
及び1394受信処理回路215 によって受信した受信デ
ータは、デクリプション回路216 及びアイソクロノスパ
ケット抽出回路217 に供給される。デクリプション回路
216 は受信データが暗号化されている場合には、復号処
理を行って元のデータを受信データ処理回路223 に出力
するようになっている。
【0108】アイソクロノスパケット抽出回路217 は、
受信されたアイソクロノスパケットのCIPヘッダのリ
ザーブ領域に挿入されているコピー制御情報を抽出し、
APS,DSBの検出結果を受信データ処理回路223 に
出力し、CGMS,SCMSを夫々CGMS検出回路21
8 及びSCMS検出回路219 に出力するようになってい
る。
【0109】CGMS検出回路218 はアイソクロノスパ
ケットのCIPヘッダからCGMSの値を検出し、SC
MS検出回路219 はアイソクロノスパケットのCIPヘ
ッダからSCMSの値を検出するようになっている。C
GMS検出回路218 及びSCMS検出回路219 の検出結
果は夫々スイッチ224 の端子a,bを介して受信データ
制御回路222 に供給されるようになっている。受信デー
タ制御回路222 は入力されたコピー世代管理情報に基づ
いて記録を制御するための記録制御信号を出力するよう
になっている。
【0110】受信データ処理回路223 は、受信機が記録
機器である場合、デクリプション回路216 からの受信デ
ータを自機の図示しない記録系の記録フォーマットに変
換すると共に、その記録フォーマットに対応させて、C
GMS,SCMSを所定のデータ位置に挿入するように
なっている。この場合には、受信データ制御回路222
は、コピーを1回だけ許可するコピー世代管理情報につ
いてはコピーを禁止するコピー世代管理情報に変更して
挿入するようになっている。受信データ処理回路223 か
らの受信データは記録系に供給される。
【0111】また、アイソクロノスパケット抽出回路21
7 はtCodeのデータを抽出してCGMS/SCMS
有効無効検出回路220 に出力するようになっている。C
GMS/SCMS有効無効検出回路220 は入力されたデ
ータからtcode値を検出してSCMS/CGMS有
効無効決定回路221 に出力する。SCMS/CGMS有
効無効決定回路221 は、tcode値及びモード信号が
与えられて、SCMS及びCGMSが有効であるか無効
であるかを決定して、決定した結果に基づいてスイッチ
224 を制御するようになっている。スイッチ224 はSC
MS/CGMS有効無効決定回路221 に制御されて、C
GMS検出回路218 又はSCMS検出回路219 の出力の
いずれか一方を受信データ制御回路222 に供給するよう
になっている。
【0112】下記表1はSCMS/CGMS有効無効決
定回路221 を説明するためのものである。
【0113】 表1 送信機 受信機A 受信機B 受信機C (オーテ゛ィオ機器) (ヒ゛テ゛オ機器) (ヒ゛テ゛オ機器) =SCMS優先機器 =CGMS優先機器 =CGMS優先機器 (1) CGMS有効 SCMSに従った CGMSに従った CGMSに従った SCMS有効 記録制御 記録制御 記録制御 (2) CGMS有効 CGMS値を CGMSに従った CGMSに従った SCMS無効 SCMS値として 記録制御 記録制御 記録制御 (3) CGMS無効 SCMSに従った SCMS(ヒ゛ット1)に SCMS(ヒ゛ット1)に SCMS有効 記録制御 よりCGMS値を よりCGMS値を 定義し記録制御 定義し記録制御 SCMS/CGMS有効無効決定回路221 は、先ず、自
機をSCMSによるコピー制御を優先させるかCGMS
によるコピー制御を優先させるかを決定するようになっ
ている。例えば、装置201 がDAT等のオーディオ機器
に設けられている場合には、SCMS/CGMS有効無
効決定回路221 は自機がSCMS優先機器であるものと
決定する。また、例えば、装置201 がVCRに設けられ
ている場合には、SCMS/CGMS有効無効決定回路
221 は自機がCGMS優先機器であるものと決定する。
【0114】また、オーディオ機器及びビデオ機器のい
ずれにも用いらるDVD等に装置201 が設けられている
場合には、SCMS/CGMS有効無効決定回路221
は、モード信号に基づいて自機がSCMS優先機器であ
るかCGMS優先機器であるかを決定する。モード信号
は例えばユーザーが決定した記録モードに基づくもので
あり、自機をオーディオ機器として用いるかオーディオ
機器以外の機器として用いるかを示す。従って、自機を
オーディオ機器用として用いるかオーディオ機器以外の
機器用として用いるかが固定されている場合にはモード
信号は不要である。
【0115】上記表1の(1)の場合に示すように、S
CMS/CGMS有効無効決定回路221 は、送信機から
の送信データに含まれるCGMS,SCMSのいずれも
有効であることがtcode値によって示された場合に
は、自機をSCMS優先機器と決定したときにはSCM
Sを用いてコピー制御を行うための決定結果をスイッチ
224 に出力し、自機をCGMS優先機器と決定したとき
にはCGMSを用いてコピー制御を行うための決定結果
をスイッチ224 に出力する。
【0116】また、(2)の場合に示すように、送信機
からの送信データに含まれるCGMS挿入期間のコピー
制御情報のみが有効で、SCMS挿入期間のコピー制御
情報が無効である場合には、SCMS/CGMS有効無
効決定回路221 は、自機をCGMS優先機器と決定した
ときでもSCMS優先機器と決定したときでも、いずれ
のときでもCGMSに基づくコピー制御を行うための決
定結果をスイッチ224に出力するようになっている。そ
して、この場合には、自機がSCMS優先機器と決定さ
れたときには、受信データ制御回路222 は、供給された
CGMSの値をSCMSの値であるものとしてコピー制
御を行うようになっている。
【0117】逆に、(3)の場合に示すように、送信機
からの送信データに含まれるCGMS挿入期間のコピー
制御情報が無効で、SCMS挿入期間のコピー制御情報
のみが有効である場合には、SCMS/CGMS有効無
効決定回路221 は、自機をSCMS優先機器又はCGM
S優先機器のいずれに決定したときでもSCMSに基づ
くコピー制御を行うための決定結果をスイッチ224 に出
力する。そして、この場合には、受信データ制御回路22
2 は入力されたSCMSによってCGMSを定義してコ
ピー制御を行うようになっている。例えば、受信データ
制御回路222 は、SCMSの値が“10”であって、1
回のみのコピー許可を示すものである場合には、CGM
Sの値として“10”又は“11”を定義する。
【0118】上記表1は送信データに含まれるCGM
S,SCMSを用いたコピー制御の一例を示すもので、
他のコピー制御方法を採用してもよい。例えば、受信機
器がパーソナルコンピュータであって受信データをハー
ドディスクにコピーするものとすると、この受信機器は
単なるデータストリーマでありコピー世代管理を行うこ
とができない。即ち、この場合には、上記表1の(3)
のようにSCMSによってCGMSを再定義するときに
は、“10”又は“11”のSCMSについては、CG
MSが“11”であるものと見なすようにしてもよい。
【0119】なお、映像情報については、SCMSが規
定されていないことがあるので、この場合には、SCM
Sは無効であるものとして伝送を行うようになってい
る。
【0120】次に、このように構成された実施の形態の
動作について図18の説明図を参照して説明する。
【0121】いま、図18に示すように、1台の送信機
231 及び3台の受信機232 乃至234がIEEE1394
規格に対応した1394ケーブル235 でディジーチェイ
ン状に接続されているものとする。例えば、A受信機23
2 はDATであり、B受信機233 及びC受信機234 はD
VCであるものとする。送信機231 及び受信機232 乃至
234 は図13の装置201 を有している。なお、送信機23
1 は装置201 のうち送信系の回路のみを有していればよ
く、受信機232 乃至234 は装置201 のうち受信系の回路
のみを有していてもよい。
【0122】ここで、送信機231 が送信した送信データ
を受信機232 乃至234 によって受信してコピーを行うも
のとする。先ず、データの伝送に先立って、機器認証が
行われる。即ち、送信機231 は装置201 内の受信機認証
回路214 によって受信機232乃至234 が正しい受信機で
あることを認識する。また、受信機232 乃至234 は、装
置201 内の送信機認証回路213 によって送信機231 が正
しい送信機であることを認識する。なお、認証は機器認
証キーの交換によって行われる。
【0123】本実施の形態においては、受信機232 乃至
234 の各装置201 内の各SCMS/CGMS有効無効決
定回路221 は、認証時に、自機がCGMS優先機器であ
るかSCMS優先機器であるかを決定する。
【0124】送信機231 は、例えばVCRであり、装置
201 のCGMS検出回路230 、SCMS検出回路204 、
APS検出回路205 及びDSB検出回路206 によって、
再生データに含まれるコピー制御情報を検出する。送信
機231 のアイソクロノスパケット挿入回路210 はコピー
制御情報をアイソクロノスパケットのCIPヘッダのリ
ザーブ領域に8アイソクロノスサイクルでサイクリック
に挿入する。また、アイソクロノスパケット挿入回路21
0 は、SCMS,CGMSの有効無効を示す値をアイソ
クロノスパケットのヘッダのtcodeに挿入する。な
お、CGMS,SCMSによって記録の禁止又は1回の
みのコピー許可が示された場合には、エンクリプション
回路207 によって送信データに暗号化が施される。
【0125】いま、送信データのCGMS,SGMSの
いずれも有効であるものとする。この場合には、送信機
231 のCGMS/SCMS有効無効フラグ挿入回路209
は、tcode値としてDhを決定する。アイソクロノ
スパケット挿入回路210 は、CGMS/SCMS有効無
効フラグ挿入回路209 の出力によってアイソクロノスパ
ケットのヘッダのtCodeに値を設定する。
【0126】送信機231 の1394I/F212 からのア
イソクロノスパケットは1394ケーブル235 上に送出
される。A,B,C受信機232 乃至234 は1394ケー
ブル235 上に流れている送信機231 からのデータを各装
置201 の1394I/F212を介して取り込む。受信機2
32 乃至234 の1394受信処理回路215 はアイソクロ
ノスパケットを受信してデクリプション回路216 に出力
する。送信機231 からの送信データに暗号化が施されて
いる場合には、デクリプション回路216 によって復号処
理が行われて元のデータが受信データ処理回路223 に供
給される。
【0127】受信機232 乃至234 の各CGMS検出回路
218 は、アイソクロノスパケット抽出回路217 によって
抽出されたアイソクロノスパケットのCIPヘッダのリ
ザーブ領域から、CGMS挿入期間のデータを検出す
る。例えば、CGMS検出回路218 は、アイソクロノス
パケットのCIPヘッダのリザーブ領域の値が“01”
であるサイクルが3回繰り返し、次に“01”以外の値
となったサイクルの値をCGMSとして検出する。同様
にして、SCMS検出回路219 は、アイソクロノスパケ
ットのCIPヘッダのリザーブ領域から、SCMS挿入
期間のデータを検出する。
【0128】CGMS検出回路218 及びSCMS検出回
路219 が夫々検出したCGMS,SCMSはスイッチ22
4 を介して受信データ制御回路222 に供給される。ま
た、CGMS/SCMS有効無効検出回路220 はtCo
deの値を検出してtcode値をSCMS/CGMS
有効無効決定回路221 に出力する。
【0129】DVCであるB,C受信機233 ,234 は、
SCMS/CGMS有効無効決定回路221 によって、C
GMS優先機器に決定されているものとする。tcod
e値はDhであって、CGMS,SCMSのいずれも有
効であることが示されているので、上記表1の(1)に
示すように、受信機233 ,234 のSCMS/CGMS有
効無効決定回路221 は、CGMSを選択するようにスイ
ッチ224 を制御する。これにより、CGMS検出回路21
8 からのCGMSが受信データ制御回路222 に供給さ
れ、受信データ制御回路222 は、入力されたCGMSに
基づいて図示しない記録系の記録を制御する。即ち、C
GMSが“11”である場合には記録を禁止し、“1
0”である場合にはCGMSを“11”に変更して記録
を行い、“00”である場合には自由に記録を行う。
【0130】一方、DATであるA受信機232 は、SC
MS/CGMS有効無効決定回路221 によって、SCM
S優先機器に決定されているものとする。tcode値
はDhであって、CGMS,SCMSのいずれも有効で
あることが示されているので、上記表1の(1)に示す
ように、受信機232 のSCMS/CGMS有効無効決定
回路221 は、SCMSを選択するようにスイッチ224 を
制御する。これにより、SCMS検出回路219 からのS
CMSが受信データ制御回路222 に供給され、受信デー
タ制御回路222 は、入力されたSCMSに基づいて図示
しない記録系の記録を制御する。即ち、SCMSが“1
0”である場合にはSCMSを“11”に変更して記録
を行い、“00”である場合には自由に記録を行う。
【0131】次に、送信機231 のCGMS/SCMS有
効無効フラグ挿入回路209 がCGMSのみ有効で、SC
MSが無効であることを示すtcodeを発生するもの
とする。この場合には、受信機232 乃至234 のSCMS
/CGMS有効無効決定回路221 は、スイッチ224 にC
GMS検出回路218 の出力を選択させる。これにより、
CGMSが受信データ制御回路222 に供給される。
【0132】VCRである受信機233 ,234 の受信デー
タ制御回路222 は、CGMSに基づいて記録系のコピー
制御を行う。一方、DATである受信機232 の受信デー
タ制御回路222 は、CGMSの値をSCMSの値として
用いる。即ち、受信機232 の受信データ制御回路222
は、入力されたCGMSが“11”の場合には受信デー
タの記録を禁止し、“10”の場合には、SCMSを
“11”に変更して1回のみ記録を行い、“00”の場
合には自由に記録を行う。
【0133】次に、送信機からの送信データがSCMS
のみ有効で、CGMSが無効であるものとする。この場
合には、受信機232 乃至234 のSCMS/CGMS有効
無効決定回路221 は、スイッチ224 にSCMS検出回路
218 の出力を選択させる。これにより、SCMSが受信
データ制御回路222 に供給される。
【0134】DATである受信機232 の受信データ制御
回路222 は、SCMSに基づいて記録系のコピー制御を
行う。一方、DVCである受信機233 ,234 の受信デー
タ制御回路222 は、入力されたSCMSの値に基づいて
新たにCGMSの値を定義する。例えば、受信機233 ,
234 の受信データ制御回路222 は、入力されたSCMS
が“11”の場合及び“10”には、CGMSとして
“11”を設定して記録系によるコピーを禁止し、“0
0”の場合にはCGMSを“00”に設定して記録系に
よる自由なコピーを許可する。
【0135】なお、APSが“00”以外の場合は記録
を禁止し、DSBが1の場合にも記録を禁止することが
ある。
【0136】このように、本実施の形態においては、図
1の実施の形態と同様の効果が得られると共に、CGM
SだけでなくSCMSを用いたコピー制御も可能であ
る。
【0137】なお、本実施の形態においては、受信機が
用いようとするコピー世代管理情報が無効である場合に
は、伝送された有効なコピー世代管理情報に基づいて受
信側で対応するコピー世代管理情報を作成する例を説明
したが、送信側で検出したコピー世代管理情報が無効で
ある場合には、送信側で対応する有効なコピー世代管理
情報を作成して伝送するようにしてもよい。
【0138】図19は本発明の他の実施の形態を示すブ
ロック図である。図19において図1と同一の構成要素
には同一符号を付して説明を省略する。
【0139】IEEE1394においては、図19に示
すように、ディージーチェイン接続及びツリー接続のト
ポロジを採用することができる。図19では、機器47は
バス24を介して図示しない他の機器にディージーチェイ
ン状に接続されており、更に、機器47には機器(以下、
子機ともいう)48及び機器(以下、孫機ともいう)49が
ツリー状に接続されている。1台の送信機器に対して、
受信機器として子機だけでなく孫機を含めた複数台の機
器を指定して、同期データの送信が可能である。機器47
を送信側機器とし、機器48,49を夫々子機及び孫機であ
るものとして説明する。
【0140】本実施の形態においては、送信側機器47は
1394I/F27に代えて1394I/F51を採用し、
受信側機器48,49は1394I/F41に代えて1394
I/F52を採用した点が図1の実施の形態と異なる。な
お、受信側機器48,49は同一構成であるものとする。
【0141】IEEE1394においては、データの転
送に先立ってバスアービトレーションが行われる。デー
タの転送を行う機器はバス使用権の要求コマンドを発生
する。これに対して、親機がバス使用権を許諾すること
により、データの送信が可能となる。IEEE1394
はバスリセットによってバス構造が自動的に構築され、
各ノードにノードIDが割り当てられる。バス構造の自
動構築において、各機器の装置名を各機器が認識するこ
とができる。これにより、接続されている機器のうち記
録が可能な機器を送信側機器が認識することができる。
例えば、送信側機器は、接続されている機器のうち例え
ばDVC,DVD,HDD(ハードディスク装置)等を
記録可能機器として認識する。
【0142】送信側機器の1394I/F51は、139
4I/F27と同様に、入力されたデータを1394パケ
ットに変換すると共に、1394パケット内のCIPヘ
ッダにコピーフラグ検出回路28の検出結果に基づくコピ
ー世代管理情報を挿入する。
【0143】本実施の形態においては、1394I/F
51は、コピーフラグ検出回路28によって1回のみのコピ
ー許可を示すコピー世代管理情報(“10”)が検出さ
れた場合には、記録可能機器が複数台あるか否かを判断
する。1394I/F51は、記録可能機器が複数台ある
ことを検出すると、非同期コマンドによって、所定の機
器のみに対してコピーを1回のみ許可するコピー世代情
報を送信し、他の機器にはコピーを禁止するコピー世代
情報を送信するようになっている。例えば、1394I
/F51は、孫接続されている記録可能機器49に対して
は、コピー禁止を指示するコピー世代情報を送信するよ
うになっている。
【0144】受信側機器48,49の1394I/F52は、
1394I/F41と同様に、コピーフラグ検出器42を有
しており、入力された1394パケットをデパケット化
すると共に、CIPヘッダに挿入されているコピー世代
管理情報を検出する。更に、本実施の形態においては、
1394I/F52は、非同期コマンドで伝送されている
コピー世代情報を検出する。1394I/F52は、非同
期コマンドでコピー世代情報が検出された場合には、C
IPヘッダに挿入されているコピー世代管理情報に優先
させて、コピー世代情報の検出結果をコピー世代管理回
路44及び記録制御回路19に出力するようになっている。
こうして、受信側機器48,49においては、コピー世代情
報に基づいて記録が行われるようになっている。
【0145】このように構成された実施の形態において
は、バスリセットによって、各機器の装置名が各機器に
おいて認識される。送信側機器において、再生データに
含まれるコピー世代管理情報がコピー禁止を示す“1
1”又はコピーフリーを示す“00”である場合には、
図1の実施の形態と同様の動作が行われる。即ち、この
場合には、送信側機器のコピーフラグ検出回路28によっ
て検出されたコピー世代管理情報は1394I/F51に
よってCIPヘッダ内に挿入される。
【0146】1394パケットはバス24を介して伝送さ
れ、受信側機器48,49の1394I/F52によって取り
込まれる。1394I/F52は1394パケットをデパ
ケット化すると共に、コピーフラグ検出器42によってC
IPヘッダ内のコピー世代管理情報を検出する。このコ
ピー世代管理情報に基づいてコピー世代管理回路44及び
記録制御回路19の制御が行われて、コピー世代管理情報
に従った記録が行われる。
【0147】一方、再生データに含まれるコピー世代管
理情報が1回のみのコピーを許可する“10”であった
場合には、1394I/F51はCIPヘッダ内に“1
0”のコピー世代管理情報を挿入すると共に、宛先を子
機48とする非同期コマンドによって1回のみのコピーを
許可するコピー世代情報を伝送し、宛先を孫機49とする
非同期コマンドによってコピー禁止を示すコピー世代情
報を伝送する。
【0148】子機48の1394I/F52は、非同期コマ
ンドから1回のみのコピーを許可するコピー世代情報を
検出すると、この検出結果をコピー世代管理回路44及び
記録制御回路19に出力する。これにより、子機48におい
て機器47からのデータを記録することができる。なお、
コピー世代管理回路44がコピー世代管理情報を“11”
に変更することは図1の実施形態と同様である。
【0149】一方、孫機49の1394I/F52は、非同
期コマンドからコピー禁止を示すコピー世代情報を検出
する。このコピー世代情報の検出結果は記録制御回路19
に供給され、孫機49においては記録は行われない。
【0150】このように、本実施の形態においては、図
1の実施の形態と同様の効果が得られると共に、記録可
能な機器が複数台存在する場合でも、所定の機器のみに
記録を可能にさせて、著作権者の保護を厚くすることも
可能であり、特に孫記録の防止に有効である。
【0151】図20乃至図23及び図24乃至図26は
本発明の他の実施の形態に係り、図20は他の実施の形
態を示すブロック図であり、図21はその概観を示す概
観図である。また、図22は図20の実施の形態におけ
るコピー制御方法の手順を示すフローチャートであり、
図23はIEEE1394ケーブル上を流れるアイソク
ロノスパケットと非同期パケットの送受信処理の一例を
時系列に示す説明図である。図24乃至図26はアイソ
クロノスパケットと非同期コマンドを示す説明図であ
る。
【0152】本実施の形態は非同期データを利用するこ
とにより、ネットワーク接続された複数の機器を1台の
機器でコピー世代管理するものである。本実施の形態
は、コピー世代管理情報については、各機器のうち親機
のみが各機器のディジタルフォーマットに対応していれ
ばよく、他の機器はIEEE1394規格のインターフ
ェースのみを有していればよい。
【0153】図20において、セットトップボックス
(以下、STBという)101 はバス100 を介して機器11
0 乃至113 に接続されている。STB101 には、例え
ば、4つのチャンネルcha,chb,chc,chd
が多重されて成るディジタルのマルチCH放送信号が入
力される。このマルチCH放送信号は、例えば、QPS
K変調され、パケット化されて伝送される。STB101
は、入力されたマルチCH放送信号によって伝送された
番組を表示装置109 に映出させることができると共に、
マルチCH放送信号を機器110 乃至113 に対応したディ
ジタルフォーマットに変換してバス100 に転送すること
ができるようになっている。
【0154】即ち、マルチCH放送信号は、STB101
の復調回路102 に供給される。復調回路102 はマルチC
H放送信号に対応した復調処理、例えばQPSK復調を
行ってエラー訂正回路(以下、ECCという)103 に出
力する。ECC103 は、伝送時の符号誤り訂正処理等を
行って、マルチCH放送信号をデコーダ104 及びデータ
フォーマット変換回路105 に出力する。デコーダ104 は
マルチCH放送信号をデコードして、デコード信号を表
示装置109 に出力する。表示装置109 はデコーダ104 か
らのデコード信号に基づく表示を行う。
【0155】データフォーマット変換手段5はECC10
3 の出力を所定のディジタルデータフォーマットに変換
してコピーフラグ検出回路106 及び1394制御回路10
8 に出力する。コピーフラグ検出回路106 は、ECC3
より供給されたディジタルマルチCH放送信号から各チ
ャンネル毎にコピーフラグ(例えばCGMS−D:COPY
GENERATION MANAGEMENT SYSTEM -DIGITAL)を抜き出し
て1394制御回路108 に出力する。1394制御回路
108 は、データフォーマット変換回路105 の出力を例え
ばIEEE1394規格のアイソクロノス転送を行うた
めのデータフォーマットに変換してデコーダ104 に出力
すると共に、バス100 にも送出するようになっている。
【0156】バス100 は例えばIEEE1394ケーブ
ルであり、1394制御回路108 と同様の構成の139
4制御回路108 a乃至108 dを有する機器110 乃至113
に接続されている。機器110 乃至113 は例えば夫々テレ
ビジョン受像機(TV)、DVC、DVD_RAM及び
HDDである。
【0157】次に、このように構成された実施の形態の
動作について図20乃至図23及び図24乃至図26を
参照して説明する。
【0158】図20のSTB1は、ディジタルマルチC
H放送信号を受け、データフォーマットをIEEE13
94形式に変換し、IEEE1394ケーブル等のバス
100を介して、機器110 乃至113 に伝送する。そして、
各機器110 乃至113 は、バス100 を介してSTB101 よ
り供給されるチャンネルのうち、自分が受信したいチャ
ンネルのみを受信する。本実施の形態では、各機器110
乃至113 のうち、伝送データの記録が可能な機器がそれ
ぞれ所望のチャンネルを記録しようとした際に、IEE
E1394が有するコマンドセット等の機能を用いてコ
ピー制御を行うことを特徴とする。
【0159】以下、本実施の形態の適用処理について、
図22を参照して説明を行う。尚、STB101 が送信側
機器であり、機器110 乃至113 が受信側機器であるもの
として説明を行う。また、IEEE1394では、送信
機器が親機になるのが一般的であるので、STB101 が
親機であるとして説明を行う。
【0160】STB101 は、同期転送であるアイソクロ
ノス転送機能を用いて、マルチCH放送信号の受信中に
は常時IEEE1394のバス100 を介してマルチCH
放送信号を伝送し、非同期転送であるasynchronous転送
機能による各機器との非同期通信によって、コピー制御
を行う。
【0161】IEEE1394においては、電源が投入
されたタイミング、または、装置を接続したり切り離し
たタイミングにトポロジの自動設定が行われる。これ
は、1394制御回路108 ,108 a乃至108 dのフィジ
カルレイヤーにおける、図示しないコントローラ回路に
より行われる。トポロジの自動設定は3段階に分けて行
われる。即ち、先ずバスにリセットをかけ、次に接続構
造を調べ、最後に各ノードは自分のノードの番号を他の
ノードに通知する。
【0162】トポロジの自動設定が終了すると、IEE
E1394はSCSI等と同様に、バスアービトレーシ
ョンを行う。このバスアービトレーションは各機器がデ
ータ転送を行うのに先立って必ず行われる。そして、ト
ポロジの自動設定により決定された親機STB101 は、
IEEE1394のバス100 上に接続された各機器(子
機)に対して機器名を識別するための問い合わせを行
う。そして、STB101は、接続された機器110 乃至113
が例えばTV,DVC,DVD_RAM,並びにHD
Dであることを各機器110 乃至113 よりの応答(図23
(a))によって認識する(ステップS1)。
【0163】これにより、親機(STB101 )は、例え
ば自己のメモリ空間内に、前記各機器名と、その機器が
記録可能機器であるか否かの対応テーブルを用意してお
くことによって、TVである機器110 は記録不能機器で
あり、DVC,DVD_RAM,並びにHDDである機
器111 乃至113 は記録可能機器であることを判別する
(ステップS2)。そして、このバスアービトレーショ
ンが終了すると、STB101 は、IEEE1394パケ
ット(図23(f))に変換されたディジタルマルチC
H放送信号を、IEEE1394のバス100 を介してI
EEE1394のアイソクロノス転送機能を用いて各機
器111 乃至113 に転送する(ステップS3)。
【0164】次に、ユーザーが、各機器(子機)によ
り、ディジタルマルチCH放送の表示または記録を行お
うとしたとして、例えば、ユーザーがTVである機器11
0 の2画面でチャンネルAとチャンネルBの2番組を視
聴しようとして2チャンネル分のチャンネルの設定を行
い、DVCである機器111 にチャンネルAとチャンネル
Bの2番組を録画しようとして機器111 の録画スイッチ
を設定し、DVD_RAMである機器112 にチャンネル
Cの番組を記録しようとして機器112 の記録スイッチを
設定し、HDDである機器113 には4チャンネル全ての
データを記録しようとして機器113 の設定がなされたと
すると、各機器110 乃至113 それぞれは、STB101 に
対し、受信チャンネル要求(図23(b))を、IEE
E1394のアシンクロナス転送機能による非同期コマ
ンドとして転送する(ステップS4)。尚、各機器での
ディジタルマルチCH放送の受信,録画,並びに記録等
の操作方法は種々有り、本実施の形態ではこだわらな
い。また、図23において、各機器110 乃至113 それぞ
れからSTB101 に対して送信される非同期コマンドが
1パケットとして表現(略記)されているが、実際には
要求を行った各機器の数分のパケットが送信されてい
る。さらに、受信側機器からSTBへの非同期コマンド
は図24に示すようなパケットとして構成される。
【0165】一方、STB101 から送信されるアイソク
ロノスデータは、本実施の形態では、常に4チャンネル
分のディジタルマルチCH放送が各受信側機器に対しI
EEE1394のバス100 を介して伝送されているわけ
であるが、各受信側機器の受信可能なチャンネルは、ア
イソクロノスデータを送信する送信側機器が、各受信側
機器毎に送信する非同期コマンドにより指定する受信可
能チャンネルによって決定される。即ち、STB101
は、ステップS4で各受信側機器よりの受信チャンネル
の要求を受信すると、受信チャンネル要求の送信元であ
る各受信側機器に対して、各々にA,B,C,Dの4チ
ャンネルのうちの受信可能チャンネルの指定を行う(ス
テップS5)。尚、STB101 から各受信側機器毎に送
信する非同期コマンドは、図25に示すようなパケット
として構成される。また、前記4チャンネル分のディジ
タルマルチCH放送であるアイソクロノスパケットは、
図26に示す様なパケットとして構成される。
【0166】ここで、ステップS4は省略することも可
能である。即ち、例えば、STB101 は既にオン状態に
あり、その後IEEE1394がオンとなった場合等の
ように、送信側機器が前記各受信側機器に送信する1ま
たは複数のチャンネル番号に相当するアイソクロノスパ
ケットにコピー禁止信号が挿入されていることを予め検
知済みの場合には、前記受信側機器は受信チャンネル要
求を送信側機器に送信せず、送信側機器がネットワーク
トポロジの自動設定後、コピー禁止信号の挿入されたチ
ャンネル番号の削除された受信可能チャンネル番号の指
定(ステップS5)を、各受信側機器に対して一方的に
送信する用にしても良い。
【0167】さて、今、伝送されている4チャンネル分
のディジタルマルチCH放送の全チャンネルがコピーフ
リーであったとすると、STB101 は、次のような非同
期コマンドを各受信側機器に対して送信する。即ち、図
23(c)に示すように、TVである機器110 に対して
は受信可能チャンネルとしてchA/chBの指定を行
い、DVC11に対しては受信可能チャンネルとしてc
hA/chBの指定を行い、DVD_RAMである機器
112 に対しては受信可能チャンネルとしてchCの指定
を行い、HDDである機器113 に対しては受信可能チャ
ンネルとしてchA/chB/chC/chDの指定を
それぞれ行う。各受信側機器は、これを受信することに
より、それぞれ希望したチャンネルの放送信号を受信す
ることが可能となる。
【0168】ところで、図20に示す如くに、マルチC
H放送信号はSTB101 により復調され、IEEE13
94のアイソクロノスパケットに変換されるわけである
が、この時、画像データ,音声データ,並びに文字デー
タ等の識別は、マルチCH放送信号パケットのヘッダー
の内容に基づいて行われる。したがってSTB101 はこ
のマルチCH放送信号のヘッダーに付加されたコピー世
代管理情報を含む各種情報を認識することが可能であ
る。
【0169】一方、上述したように、ディジタル放送に
おける画像圧縮方式として最も有力であるMPEG2方
式のトランスポートパケットにおいては、Link Level H
eader にコピー世代管理情報(CGMS−D)が挿入さ
れる。STB101 はMPEG2のトランスポートストリ
ームに含まれるコピー世代管理情報を容易に検出するこ
とが可能である。
【0170】例えば、図23の(d)に示すタイミング
で、マルチCH放送信号中のチャンネルbのコピー世代
管理情報(CGMS−D)に、コピー禁止信号”11”
が検出されたとすると、STB101 の1394制御回路
108 は、チャンネルBの受信要求を送信した機器111 ,
113 に対して受信可能チャンネルの再設定を行う(ステ
ップS6,S7)。即ち、DVCである機器111 に対し
ては受信可能チャンネルとしてchAの指定を行い、H
DDである機器113 に対しては受信可能チャンネルとし
てchA/chC/chDの指定をそれぞれ行う。これ
を受信した受信側機器である機器111 ,113 は、それぞ
れ希望したチャンネルの放送信号のうち、chBを受信
することが不可能(コピープロテクトが可能)となる。
尚、TVである機器110 は記録不能機器であるので、ま
た、DVD_RAMである機器112 はもともとchBを
指定していないので受信可能チャンネルの再設定を行う
必要はない。
【0171】ところで、コピープロテクト処理の実行に
際し、ユーザーが記録可能機器に対して録画のチャンネ
ル指定をしたにも拘わらず録画ができなかった場合、記
録可能機器の操作設定ミスか或いは機器の故障ではない
か等の誤解をユーザーに対して与える恐れがある。その
ため、録画できない理由をユーザーに通知するような機
能を付加しても良い。例えば、記録可能機器からの受信
要求にコピー禁止指定がなされたチャンネル番号が含ま
れていた場合、STBや受信要求を受け付けた他の送信
側機器等は、受信可能チャンネル番号から、コピー禁止
指定がなされたチャンネル番号を削除した受信可能チャ
ンネル番号を指定する非同期コマンドと共に、または別
々に、受信要求のあったチャンネルがコピー禁止となっ
ている旨の情報を、受信要求を送信した受信機器または
IEEE1394ネットワークに接続された機器の何れ
かに送信し、機器に設けられているCRTやLEDやL
CD等の表示装置を介してユーザーに通知する。又は、
別の方法として、記録可能機器が受信要求を行ったチャ
ンネルに対して受信許可を得られなかった場合、当該受
信機器がそのチャンネルはコピー禁止となっている旨
を、当該受信機器に設けられている表示装置を介してユ
ーザーに通知するようにすればよい。
【0172】さて、その後、マルチCH放送信号中のチ
ャンネルBのコピー世代管理情報として、”10”また
は”00”が検出された場合には、DVCである機器11
1 並びにHDDである機器113 に対して受信可能チャン
ネルの再設定を行う(ステップS6,S7)。即ち、機
器111 に対しては受信可能チャンネルとしてchA/c
hBの指定を行い、機器113 に対しては受信可能チャン
ネルとしてchA/chB/chC/chDの指定をそ
れぞれ行う。これにより、機器111 ,113 は、再びそれ
ぞれが希望したチャンネルの放送信号全てを受信するこ
とが可能となる。尚、以上のステップS3からS7まで
の処理は、全て、各機器及びSTB101の1394制御
回路108 ,108a 乃至108d のアプリケーションレイヤ
ーにて実現される。また、ステップS1及びS2の処理
を含めた上記処理は、現在IEEE1394,並びに
IEEE1394T.A.(トレード アソシエーショ
ン)で規定されている通信プロトコル及びコマンドで全
て実現される。
【0173】また、記録可能機器にコピープロテクトを
かける手段として、上記方法以外にSTB101 が非同期
コマンドとして送信する「受信可能チャンネル指定コマ
ンド」に、チャンネル毎の記録許可/禁止の情報を直接
書き込み受信側機器に送信する方法もある。この方法
は、現在のIEEE1394,並びにIEEE1394
T.A.(トレードアソシエーション)で規定されている
コマンドには無いものであり、新たにこのようなコマン
ドを追加して実現する方法である。
【0174】以上、送信機器をSTB101 であるとして
説明したが、IEEE1394の仕様上、どの機器が送
信機器となっても良く、例えば、STB101 以外の送信
機器として、マルチチャンネル記録されている映像等を
再生し出力する機器111 (DVC)や、機器110 112 ,
113 等が送信機器となっても上記動作を実現することが
可能である。さらに、IEEE1394等のバス100
に、マルチCH信号chA/chB/chC/chDを
送信する送信機器以外の他の送信機が接続されていて、
例えば送信機器が2台以上の場合のように、chEを同
一のバス上に一緒に伝送されている状態であっても、c
hEの信号を送信する送信機器が、パケットデータ変換
を行う際にコピー世代管理情報を検出し、chA/ch
B/chC/chDを送信する送信機器と同様に、非同
期コマンドを送信して受信側機器に受信可能チャンネル
を指定することにより、chA/chB/chC/ch
D/chE全ての信号に対して、コピー世代管理情報に
基づくコピー制御を行うことが可能である。
【0175】さらに、DVD_RAMである機器112 が
非同期コマンドにより、チャンネルCのみを受信要求し
ている場合に、STB101 がコピーフラグ検出回路106
でチャンネルCについてコピー禁止信号”11”を検出
している場合、DVD_RAMである機器112 にコピー
プロテクトをかける手段として、記録可能機器である機
器112 に対して送信側機器であるSTB101 が非同期コ
マンドとして送信する、「受信可能チャンネル指定コマ
ンド」の、受信可能チャンネル番号としてあり得ない番
号、即ち、アイソクロノスデータのチャンネルとして存
在しない番号を指定して、「受信可能チャンネル指定コ
マンド」を送信するようにしても良いし、或いは「受信
可能チャンネル指定コマンド」を返さないようにしても
良い。前者の場合、STB101 により指定されたあり得
ないチャンネル番号に該当する信号を待ち続けることに
なって結果として受信できず、後者の場合には、STB
101 より受信可能チャンネルの指定がされないため、ど
の信号も受信不可能となる。即ち、結果として、機器11
2 にコピープロテクトをかけることができる。
【0176】さて、既述したように、IEEE1394
ではディジーチェーン接続されたトポロジーだけでなく
ツリー状のトポロジも可能である。図27はディジーチ
ェーンプラスツリー型トポロジーの一例を示したブロッ
ク図である。
【0177】図27は、図20の実施の形態の変形例で
あり、図20の機器112 に機器114を、IEEE139
4のバス100 を用いてツリー状に追加接続したものであ
る。なお、機器114 は例えばTVである。このように接
続された場合でも、IEEE1394のバス100 上には
4チャンネル分の全てのアイソクロノスパケットが伝送
されているので、機器112 にチャンネルCのみしか伝送
されていなくても、機器114 はチャンネルA,B,C,
Dの何れの信号であっても受信可能である。なお、この
場合には、非同期コマンドによる受信要求コマンドを出
力する必要はある。また、図27に示すように、例えば
チャンネルB及びチャンネルCがコピー禁止状態であっ
ても機器114 においては、チャンネルA,B,C,Dの
全ての信号が受信可能である。即ち、機器114 はトポロ
ジー的に見ると、DVD_RAMである機器112 にぶら
下がったツリー構造であるが、論理的に見ると、STB
101 とディジーチェインで接続された場合と同様な構成
に置き換えることが可能である。
【0178】次に、コピー世代管理情報に基づくコピー
制御方法として、例えば、IEEE1394上の伝送パ
ケットの伝送順番を変えることによりスクランブルを施
してコピー制御を実現する方法について説明を行う。
【0179】図28は本発明他の実施の形態を示すブロ
ック図である。また、図29及び図30は図28中のS
TB119 から受信側機器に送信される非同期コマンドを
示す説明図である。図28において図20と同一の構成
要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0180】本実施の形態におけるSTB119 は、13
94制御回路108 に代えて1394制御回路115 を採用
した点が図20のSTB101 と異なる。また、バス100
には1394制御回路115 と同様の構成の1394制御
回路115a 乃至115d を夫々有する機器120 乃至123 と
STB119 とが接続されている。機器120 乃至123 は夫
々例えばTV,DVC,DVD_RAM,HDDであ
る。
【0181】1394制御回路115 は、パケット順序入
れ替え/復元回路116 を有しており、パケット順序入れ
替え/復元回路116 は、IEEE1394上のアイソク
ロノスデータの時系列的な並びをチャンネル毎に入れ替
えてスクランブルを施すと共に、スクランブルデータの
復元を行うことができる。また、1394制御回路115
は、スクランブルを解除するためのスクランブル解除キ
ーを非同期コマンドによって送信することができるよう
になっている。
【0182】一方、各受信側機器120 乃至123 に設けら
れたIEEE1394制御回路115a 乃至115d は、I
EEE1394制御回路115 と同様の機能を有してお
り、スクランブル解除キーを受信することによって、ア
イソクロノスデータに施されたスクランブルを解除する
ことができるようになっている。
【0183】以上のような構成における1394制御回
路115 は、ディジタルのマルチCH放送(cha/ch
b/chc/chd)のデータパケットを、IEEE1
394のバス100 上に流せるよう、データパケットのフ
ォーマット変換を行う際のフォーマット変換時に要する
(使用する)数サイクル期間程度のパケットデータを蓄
えるバッファ(FIFOメモリ)を有している。
【0184】そこで、ディジタルマルチCH放送(ch
a/chb/chc/chd)の内、コピー禁止信号の
挿入されたチャンネル信号に対しては、データパケット
のフォーマット変換時において、バッファを、パケット
順序の入れ替え/復元回路116 により制御して、IEE
E1394パケットの時系列的な並びを入れ替えてスク
ランブルを施し、このスクランブル処理が施された順番
でIEEE1394パケットをバス100 上に流すように
する。
【0185】そして、各受信側機器120 乃至123 から非
同期コマンドによる受信要求コマンドにより、コピー禁
止信号の挿入されたチャンネルの要求があった場合、記
録不能機器に対しては、図29に示す如くの正しいパケ
ット順序を表すキスクランブル解除キーを通常の受信可
能チャンネル番号と共に、又は別々の2つの非同期コマ
ンドによる応答を返すようにする。
【0186】一方、記録可能機器に対しては、図30に
示す如くの通常の受信可能チャンネルの番号のみ、若し
くは通常の受信可能チャンネルの番号と共に不正なスク
ランブル解除キーを非同期コマンドによる応答として返
すか、または何の応答も返さないようにする。
【0187】これにより、前者(記録不能機器)は正し
いスクランブル解除キーに基づき、受信したアイソクロ
ノスパケットをもとの順序に正しく復元することができ
るが、後者(記録可能機器)は正しいスクランブル解除
キーを得られないため、受信したアイソクロノスパケッ
トをもとの順序に正しく復元することができず、コピー
プロテクトを実現することができる。
【0188】尚、厳密には、記録可能機器は記録を行う
ことはできるが、該記録可能機器が記録情報を再生した
ときにデータパケットの順番が入れ替わっているため元
の画像を正しく復元できず、結果としてコピーをプロテ
クトしたのと同等の効果を得ているものである。また、
このパケットスクランブルは、図28のP1394制御
回路115 のFIFOメモリに入る範囲、即ち、画像で言
うと1フレームに相当するパケット数の中でIEEE1
394パケットの順番をスクランブルすれば、容易に実
現することが可能である。
【0189】さらに、図28に示した実施の形態では、
IEEE1394パケットの順番をスクランブルして送
信することによりコピープロテクトを実現したが、パケ
ットの順番をスクランブルすることは行わず、パケット
の中のデータを暗号化することによりコピープロテクト
を実現する事も可能である。例えば、暗号化の方法の一
例として、パケット内のデータの順番をスクランブル
し、記録不能機器に対しては、正しいパケット内データ
の順番を表すスクランブル解除キーを送信し、記録可能
機器に対しては、不正なスクランブル解除キーを送信す
るようにする。これにより、前者(記録不能機器)は正
しいスクランブル解除キーに基づき、受信したアイソク
ロノスパケット内データの順番をもとの順序に正しく復
元することができるが、後者(記録可能機器)は正しい
スクランブル解除キーを得られないため、受信したアイ
ソクロノスパケット内データの順番をもとの順序に正し
く復元することができず、コピープロテクトを実現する
ことができる。
【0190】本発明においては、発明の精神及び範囲か
ら逸脱することなく、広い範囲において異なる実施態様
を、本発明に基づいて構成することができることは明白
である。本発明は、添付のクレームによって限定される
以外には、それの特定の実施態様によって制約されな
い。
【0191】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録側機器において記録するデータのフォーマットに拘わ
らず、コピー世代管理情報に基づく記録を可能にするこ
とにより、既存のフォーマット以外のフォーマットにも
対応すると共に、回路規模を低減することができ、ま
た、記録側機器においてコピー世代管理情報に基づく記
録を行う場合でも、デコード回路を不要にすることがで
き、また、複数のノードが接続可能である場合でも、同
時に1又は所定数のコピーの作成のみを可能にすること
ができ、更に、IEEE1394上に接続されるディジ
タル画像機器の種類を増加されたり、新規なディジタル
インターフェースフォーマットを有する新しいディジタ
ル画像機器をIEEE1394上に新たに接続しても、
コピー制御情報に基づくコピー世代管理を問題なく実施
することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタルインターフェースを有
する装置の一実施の形態を示すブロック図。
【図2】DVCフォーマット説明するための説明図。
【図3】DVCフォーマット説明するための説明図。
【図4】DVCフォーマット説明するための説明図。
【図5】DVCフォーマット説明するための説明図。
【図6】DVCフォーマット説明するための説明図。
【図7】DVCフォーマット説明するための説明図。
【図8】D−I/Fフォーマットを説明するための説明
図。
【図9】D−I/Fフォーマットを説明するための説明
図。
【図10】IEEE1394パケットのフォーマットを
説明するための説明図。
【図11】MPEG2のトランスポートストリームを説
明するための説明図。
【図12】図1の実施の形態の動作を説明するためのタ
イミングチャート。
【図13】本発明の他の実施の形態を示すブロック図。
【図14】アイソクロノスパケット挿入回路210 による
コピー制御情報のアイソクロノスパケット内の配列を説
明するための説明図。
【図15】tcode値を説明するための図表。
【図16】コピー制御情報のサイクリックな挿入方法を
説明するための説明図。
【図17】コピー制御情報のサイクリックな挿入方法を
説明するための図表。
【図18】図13の実施の形態の動作を説明するための
説明図。
【図19】本発明の他の実施の形態を示すブロック図。
【図20】本発明の他の実施の形態を示すブロック図。
【図21】図20の実施の形態の概観を示す概観図。
【図22】図20の実施の形態におけるコピー制御方法
の手順を示したフローチャート。
【図23】図20の実施の形態においてアイソクロノス
パケットとアシンクロナスパケットとの送受信処理の一
例を時系列に示した図。
【図24】アイソクロノスパケットと非同期コマンドと
を示す説明図。
【図25】アイソクロノスパケットと非同期コマンドと
を示す説明図。
【図26】アイソクロノスパケットと非同期コマンドと
を示す説明図。
【図27】図20の変形例を示すブロック図。
【図28】本発明の他の実施の形態を示すブロック図。
【図29】図28のSTB119 から送信される非同期コ
マンドを示す説明図。
【図30】図28のSTB119 から送信される非同期コ
マンドを示す説明図。
【図31】ディジタルインターフェースを有する装置の
関連技術を示すブロック図。
【図32】コピー世代管理情報の挿入位置を説明するた
めの説明図。
【図33】コピー世代管理情報の挿入位置を説明するた
めの説明図。
【符号の説明】
4…再生処理回路、5…D−I/Fフォーマット出力処
理回路、18…記録処理回路、19…記録制御回路、2
1,22,23…機器、27,33,41…1394I
/F、28,34…コピーフラグ検出回路、42…コピ
ーフラグ検出器、43…フォーマット変換回路、44…
コピー世代管理回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 H04L 12/28 H04N 5/92

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1又は複数種類のデータフォーマットの
    原信号が夫々入力され、前記1又は複数種類のデータフ
    ォーマットに夫々対応したものであって、入力された各
    原信号に含まれるコピー世代管理情報を夫々検出する1
    又は複数の個別検出手段と、 前記1又は複数種類のデータフォーマットの原信号をネ
    ットワークバスの共通のパケットフォーマットに変換す
    るフォーマット変換手段を含み、前記個別検出手段の検
    出結果に基づくコピー世代管理情報又は前記個別検出手
    段への信号供給源である機器の種類に基づくコピー世代
    管理情報を、前記フォーマット変換手段によるフォーマ
    ット変換後の信号のパケットフォーマットの所定位置に
    挿入して前記ネットワークバスに送出する送信側インタ
    ーフェース手段と、 前記送信側インターフェース手段が送出した伝送信号を
    前記ネットワークバスを介して受信し、受信した信号を
    前記ネットワークバスのパケットフォーマットから元の
    原信号のデータフォーマットに戻して出力する受信側イ
    ンターフェース手段と、 前記ネットワークバスのパケットフォーマットに対応し
    たものであって、前記受信側インターフェース手段が受
    信した信号中に前記ネットワークバスのパケットフォー
    マットで挿入されている前記コピー世代管理情報を検出
    する共通検出手段と、 前記共通検出手段の検出結果に基づいて前記受信側イン
    ターフェース手段からの前記1又は複数種類のデータフ
    ォーマットの原信号の記録を許可又は禁止する記録制御
    手段と、 前記記録制御手段によって前記原信号の記録を許可する
    場合には、前記共通検出手段が検出したコピー世代管理
    情報をその内容に応じて変更するコピー世代管理手段と
    を具備したことを特徴とするディジタルインターフェー
    スを有する装置。
  2. 【請求項2】 コピー世代管理情報を含む1又は複数種
    類のデータフォーマットの原信号をネットワークバスの
    パケットフォーマットに変換することにより得られる伝
    送信号であって、前記ネットワークバスのパケットフォ
    ーマットの所定 位置に前記コピー世代管理情報が挿入さ
    れた前記伝送信号を前記ネットワークバスを介して受信
    し、受信した信号を前記ネットワークバスのパケット
    ォーマットから元の原信号のデータフォーマットに戻し
    て出力する受信側インターフェース手段と、 前記ネットワークバスのパケットフォーマットに対応し
    たものであって、前記受信側インターフェース手段が受
    信した信号中に前記ネットワークバスのパケットフォー
    マットで挿入されている前記コピー世代管理情報を検出
    する共通検出手段と、 前記共通検出手段の検出結果に基づいて前記受信側イン
    ターフェース手段からの前記1又は複数種類のデータフ
    ォーマットの原信号の記録を許可又は禁止する記録制御
    手段と、 前記記録制御手段によって前記原信号の記録を許可する
    場合には、前記共通検出手段が検出したコピー世代管理
    情報をその内容に応じて変更するコピー世代管理手段と
    を具備したことを特徴とするディジタルインターフェー
    スを有する装置。
  3. 【請求項3】 前記コピー世代管理手段は、前記共通検
    出手段が検出したコピー世代管理情報が1回のみの記録
    許可を示すものである場合には前記受信側インターフェ
    ース手段の出力に含まれるコピー世代管理情報を記録禁
    止を示すものに変更することを特徴とする請求項1又は
    2のいずれか一方に記載のディジタルインターフェース
    を有する装置。
  4. 【請求項4】 前記受信側インターフェース手段の出力
    を所定の記録装置の記録フォーマットに対応したデータ
    フォーマットに変換する記録フォーマット変換手段を更
    に具備したことを特徴とする請求項1又は2のいずれか
    一方に記載のディジタルインターフェースを有する装
    置。
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