JP3020661B2 - 走行車両による限界測定方法およびその装置 - Google Patents

走行車両による限界測定方法およびその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄道車両の走行範囲にお
いて予め規定された建築限界内に建造物等の障害物があ
るか否かを検測する走行車両による限界測定方法および
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鉄道車両の建築限界内における建
造物等の障害物の有無を検知する方法および装置として
は、「鉄道ピクトリアル」第20巻、第9号、(昭和4
5年9月)の第26頁から第27頁に記載のようにオヤ
31形限界測定車およびこれを新幹線用に改造したコヤ
90形新幹線輸送限界測定車があり、これらの限界測定
車は測定用の矢羽が車体から突き出して、これに障害物
が触れることによりどの部分が限界をおかしたかを検知
するものであった。
【0003】またこの種の装置として関連するものに
は、特公昭 63-12241 号公報に記載のように光切断法を
用いた線条体の形状および欠陥検査装置があり、この装
置はゴムホース等の線条体を対象にして対象物をガイド
ローラに沿って送り、これにスリット光を投光して横か
ら1つの検出器でスリット光の像を検出するが、その実
像面上に良品の線条体のスリット光の像を遮光する遮光
マスクを置き、このマスクを透過した光のみを集光して
光電変換器で検出することにより、良品の線条体のスリ
ット光の像からはずれた線条体の凹凸を光電変換器の出
力電圧の大きさとして検出するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は鉄道車
両の限界測定車が矢羽を用いた接触式のため測定車を高
速走行させて検出することが危険であるので、近年の鉄
道高速化に伴い必要なカーブでの傾斜角変更や鉄道施設
の変更などに対して、規定列車ダイヤを乱すことなくダ
イヤの間をぬって測定車両を高速走査させるのには対応
できない。
【0005】また光切断法を用いた線条体の検査装置は
連続送りされる線状体の凹凸欠陥を連続的に検出できる
特徴があるが、線条体の単純でなめらかな凹凸変化の検
出や工場内での限定された環境下での使用を前提とした
ものであるため、鉄道車両の限界測定が対象とする柱や
杭その他の建築物の多様で不連続な対象物を検出する場
合には、検出光量の大幅な変化がある場合などに対応で
きないうえ、日光による障害物や周囲背景からの反射光
あるいは夜間の周囲照明設備や対向車両の照明光などの
外乱光があれば誤検出するという問題などがあった。
【0006】本発明の目的は例えば時速100kmやそ
れ以上の高速走行中においても建築限界内の障害物の有
無を確実に検出でき、かつ日光や夜間対向車両の照明光
などの外乱光に影響されることなく障害物の有無を確実
に検出することを可能にする走行車両による限界測定方
法およびその装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の走行車両による限界測定方法および装置
は、光切断法を用いて車両周囲に面状に光を投光する投
光器と、投光光が車両走行限界の障害物に当った像を検
出する2次元検出器を投光面に対してその両側に対称に
設け、投光面の両側から光切断線像を検出し、得られた
2つの検出画像の各々対応する点における値を、2つの
検出画像の暗い側の検出画像の値とすることにより、外
乱光を除去した検出画像を得られるようにし、かつ、検
出画像の中の明るい部分の大きさを測定することで外乱
光と投光光を区別することにより外乱光の影響を除去し
て車両走行限界内の障害物に当った投光光のみの像を検
出するようにしたものである。
【0008】
【作用】上記走行車両による限界測定方法および装置
は、2つの2次元検出器が車両走行限界内に障害物があ
るときには、障害部に当った投光光と外乱光を検出し、
車両走行限界内に障害物がないときには外乱光のみを検
出する。ここで、2つの2次元検出器は投光光の投光面
に対称に載置するので、障害物に当った投光光の検出像
は、2つの2次元検出器の検出画像上で対称な位置に検
出される。そこで、2つの検出画像上で対称となる点を
2つの画像の対応点として2つの検出画像間において各
々の対応点で暗い側の検出画像の値を最終的な検出画像
とすれば、障害物に当った投光光の像が検出できる。一
方、外乱光は2つの検出器が異なる方向を検出している
ため、2つの検出画像間で前記した対応点で同一場所に
同形状で検出されることはない。このため2つの画像間
で対応する画素毎に暗い側の検出画像の値を最終的な検
出画像とすることにより、外乱光を除去することができ
る。また、投光光はスリット光つまりある幅を持った平
板状の光であるから、その投光光が障害物に当たった時
の像は、その平板の厚さにほぼ等しい。このため、前記
した2つの検出画像間の各対応点において、暗い方の検
出値を選択する前に明部の幅を測定し、投光光の幅と比
較して、それより広いものを除去しておくことにより、
たまたま2つの検出画像間の各対応点の同一部に検出さ
れた外乱光があってもその影響を受けないようにするこ
とができるので、車両走行限界内の障害物に当った投光
光の像のみを検出することができる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を図1から図15によ
り説明する。
【0010】図1は本発明の走行車両による限界測定方
法およびその装置の一実施例を示す走行限界測定車両の
平面図で、紙面上下方向(矢印方向)が測定車の走行方
向である。図1において、1は本発明の走行限界測定装
置が搭載される測定車(車両)であり、測定装置は、複
数の平面光投光器2と、検出器3と、検出光路のいくつ
かを折り曲げる反射鏡19と、信号処理回路系(図1に
は図示しない)とから構成される。投光平面は図1の実
施例では車両1の中央部の走行方向(矢印方向)に直角
な平面A−A(破線で示す)と、車両1の端部の走行方
向に直角な平面B−B(破線で示す)との2平面であ
る。
【0011】図2は図1の車両の走行限界を示す正面図
である。図2において、車両走行限界とは図2の車両1
の正面図において車両1の周囲に定められた範囲の外縁
線(領域)5を意味し、外縁線5を越えて図2の斜線で
示す領域の中に建造物などの障害物があってはならない
ものである。
【0012】図3は図1の投光器2の照明範囲を示す正
面図である。図3において、図2で説明した車両1の外
縁線(領域)5内の領域を検出するために、図1および
図3に示すように複数の平面光投光器2を車両1内また
はその外側に設置し、図1の平面A−Aおよび平面B−
Bにおいて図3に斜線で示すような領域を投光して、外
縁線(領域)5内の必要な全範囲をカバーするようにし
ている。また同じく図2(図3)の外縁線(領域)5内
の必要な全範囲を検出するように図1の複数の検出器が
配置されている。
【0013】なお、図1で投光面を平面A−Aおよび平
面B−Bの2面を有しているのは、カーブにおいて車両
1の中央部がカーブの内側に位置して車両1の端部がカ
ーブの外側に位置するため、これらの両方における障害
物の有無を検出する必要があるからである。また反射鏡
19は車両1端部における平面B−Bの両側からの検出
を可能にし、かつ検出器3を測定車1内に設置するため
に設けたものであり、図1に図示していないが検出光路
を妨げない構造物により測定車1に固定されている。ま
た検出器3aおよび検出器3bは投光面の平面A−Aお
よび平面B−Bの両側から検出するように投光面に対し
て対称に設けている。
【0014】図4は図1の投光・検出系の一実施例を示
す1ユニットの概略構成の平面図で、図1の複数の投光
器2と複数の検出器3の一対の一実施例を示している。
図4において、投光器2は光源6と円筒レンズ7からな
り、これにより破線で示す投光面8を形成する。また検
出器3は投光面8で面対称となる位置関係で検出器3
a,3bとの2式があり、これらは結像レンズ9と、光
学フィルタ10と、TVカメラ等の2次元検出器11
(11a,11b)からなる。
【0015】図5は図4の投光器2の構成を示す側面図
である。図5において、図4の投光器2が光源6と円筒
レンズ7から構成されることにより、図5にその側面図
を示すように光源6から発せられた平行ビームが円筒レ
ンズ7で屈折され、広い範囲の投光面を形成して、図4
に破線で示した投光面8が得られる。なお投光面8は平
面として説明しているが、実際にはある厚さをもった平
板状の光束である。
【0016】図6は図4の検出器3の検出分担範囲を示
す正面図である。図6において、図4の検出器3a,3
bは投光面の両側から車両走行限界の外縁線(領域)5
の内側を含むように検出し、その検出器3の検出範囲が
図6に示す外縁線(領域)5内の斜線領域であるとき
に、投光面8上における検出器3の検出範囲は13とな
り、検出器3aの検出範囲を13a、検出器3bの検出
範囲を13bと呼ぶ。
【0017】図7は図4の投光・検出系の信号処理回路
系の一実施例を示す全体構成ブロック図である。図7に
おいて、信号処理回路系は同期信号71により制御され
る2次元検出器11a,11bと、2次元検出器11
a,11bの出力信号の前処理を行う信号前処理部20
と、信号前処理部20により前処理された信号24と同
期信号25から障害物の有無を判定する障害判定部21
と、障害物が有りと判定されたときに画像信号29と判
定信号27から障害物の場所や状況等を記録する記録部
23と、測定車1の走行速度や走行距離および測定車の
姿勢などを実時間で測定して信号26,28を出力する
速度計やジャイロスコープなどからなる環境測定部22
とからなる。
【0018】図8は、図7の信号前処理部20の一実施
例を示すブロック図である。図8において、信号前処理
部20は、2次元検出器11a,11bの出力信号をデ
ジタル値に変換するAD変換30と、AD変換器30の
出力データを所定の閾値VTH72で2値化する2値化回
路31と、2つの2次元検出器の検出画像の方向を一致
させるためのラインメモリ回路32と、検出画像の中か
らある長さ以上の明るさの点を除去するフィルタ回路3
3と、2つの2次元検出器の検出画像の各々の処理結果
を合成するAND回路34と、得られた合成画像信号8
2をマスク信号74によりマスクして信号24を出力す
るAND回路35および、環境測定部22からの走行速
度、測定車の姿勢等を入力して前記した信号前処理部2
0の各部を制御する制御信号70,71,72,73,
74を生成、出力する制御回路36とからなる。
【0019】図9は図8のラインメモリ回路32の一実
施例を示すブロック図である。図9においてラインメモ
リ回路32は、2次元検出器11の走査線方向の画素数
に等しい大きさを持った1次元メモリ40および41
と、メモリ40,41各々の書き込み時にそのアドレス
87を発生するアドレスカウンタ44と、メモリ40,
41各々の読み出し時にそのアドレス89を発生するア
ドレスカウンタ45と、メモリ40のアドレスをその書
き込み/読み出し動作に応じてアドレスカウンタ44と
45の出力87,89より選択するセレクタ42と、メ
モリ41のアドレスをその書き込み/読み出し動作に応
じてアドレスカウンタ44と45の出力87,89より
選択するセレクタ43と、メモリ40,41の書き込み
/読み出し動作に従ってライトイネーブル信号(WE)
93を制御するゲート48,49と、メモリ40と41
のデータ出力を選択して出力80とするトライステート
バッファ46,47とからなる。
【0020】図10は図8のフィルタ回路33の一実施
例を示したブロック図である。図10においてフィルタ
回路33は、検出画像を2次元切り出すシリアル・イン
・パラレル・アウトのシフトレジスタ50a,50b,
50c,50d,50eと、シフトレジスタ50で2次
元にデータを切り出すためにデータを遅延させるための
シフトレジスタ51a,51b,51c,51dと、シ
フトレジスタ50から切り出したデータのANDをとる
AND回路52と、AND回路52a,52b,52c
の出力のORをとるOR回路53aと、AND回路52
d,52e,52fの出力のORをとるOR回路53b
と、OR回路53aと53bの出力のORをとるOR回
路54と、OR回路54の出力118により注目画素値
であるD63の信号119を反転させるためのExOR
回路55とからなる。
【0021】図11は図7の障害判定部21の一実施例
を示すブロック図である。図11において、障害判定部
21は信号前処理部20からの出力信号24を同期信号
25により2次元に切り出すための切り出しレジスタ6
1a,61b,61c,61dと、切り出しレジスタ6
1へ2次元にデータを入力するため切り出しレジスタ6
1c,61dへのデータを遅延させるためのシフトレジ
スタ60と、切り出しレジスタ61a,61b,61
c,61dの出力の論理積をとるANDゲート62と、
2次元検出器の1画面中に検出した障害有りの判定出力
27を2次元検出器11の1画面検出(読み出し)の間
に保持するためのレジスタ63とORゲート64とから
なり、信号86はそのクリア信号である。
【0022】図12は図7の記録部23の一実施例を示
すブロック図である。図12において、記録部23は障
害判定部21が障害有りと判定したときの2次元検出器
11aの画像信号29を記録する画像メモリ64と、そ
の時の測定車1の走行距離数28を記録するメモリ65
と、その画像や走行距離数を表示するTVモニタ等の表
示装置66と、障害物が数多くあった時や長時間にデー
タを残す時にその画像や距離数などを記録する磁気ディ
スクやVTR等の補助記憶装置67と、判定信号27を
入力としてこれらを制御する記録制御回路68とからな
る。
【0023】つぎに上記の全体構成における本実施例の
動作を説明する。
【0024】図4の投光・検出系において、投光器2は
図1の測定車1の走行方向に直角に投光して投光面8を
発生させる。ここでもし検出器3a,3bの2次元検出
器11a,11bの検出範囲13(図6)に障害物がな
ければ、2次元検出器11a,11bの出力には測定車
1周辺の外乱光像が検出されるだけである。しかし検出
視野に障害物が入ってくると投光面8が障害物の表面を
照射し、その像が外乱光像と共に検出される。ここで、
図13から図15によりその検出画像の例を説明するが
便宜上障害物からの反射光像および外乱光像は黒で表し
ている。
【0025】図13(a),(b),(c)は図6の検
出器3の視野内での障害物の検出状態を例示する図で、
図13(a)は検出視野内の障害物100を示す斜視
図、図13(b)はその検出器3bによる検出画像の正
面図、図13(c)はその検出器3aによる検出画像の
正面図である。図13において、図13(a)に示すよ
うに2次元検出器11a,11bの車両走行限界の外縁
線(領域)5で示す検出視野に障害物100が入ってく
ると投光面8が障害物100の表面を照射し、図13
(b)(c)のような障害物100からの反射光として
の像101が検出器3a,3bによって検出される。
【0026】また、図14(a),(b),(c)は、
2次元検出器3aの検出範囲内に外乱光源103がある
場合を例示するものである。図14(a)の平面図に示
すような位置関係で外乱光源103が存在すれば、それ
ぞれ検出器3bの検出画像図14(b),検出器3aの
検出画像図14(c)に示すように検出器3aにのみ、
その外乱光が検出される。
【0027】また、図15(a),(b),(c),
(d)は例えば駅舎などのプラットホームを照明する蛍
光灯のような測定車1の走行方向に平行(つまり、投光
面8に対して直角)、かつ、長尺な外乱光源105a,
105b,105cが存在する場合を例示するものであ
る。一般に知られているように、例えば、「画像理解」
(金谷健一著、森北出版)p1に記載のように ”空間
中の平行線は画像面上では一点(消失点)で交わる”
から図15(a)の平面図および図15(b)の側面図
に示すような位置関係で外乱光源105が存在すれば検
出器3aの検出画像は図15(d)のようになり、検出
器3bの検出画像は図15(c)のようになる。ここ
で、外乱光像107a,106aは外乱光源105a
の、外乱光像107b,106bは外乱光源105b
の、また同様に外乱光像107c,106cは外乱光源
105cによるものであり、外乱光像107と106
は、画像の左右端に対して対称である。また、測定車1
の走行方向に平行でない、長尺な外乱光源が存在した場
合には、特に例示はしないが、図15の106,107
のように長尺な外乱光像が検出されるが、図15
(c),図15(d)のようにそれぞれが対称関係には
ならないか、または2次元検出器11a、又は11bの
どちらか一方にしか検出されないこともある。また、前
記、図13,図14,図15の各検出条件は、各々独立
して例示したが、実際には、種々これらが組み合わさっ
て検出されるものである。
【0028】また2次元検出器11a,11bの検出光
路には図4に示すように投光器2の投光光の中の主な波
長を通過帯域とした光学フィルタ10を入れて波長帯域
を限定しているため、測定車1周囲の外乱光の多くは光
学フィルタ10で遮断あるいは減光されている。
【0029】以下、信号の処理について説明する。図7
の信号処理回路系の信号前処理部20(図8)におい
て、2次元検出器11a,11bで検出された画像信号
75a,75bは図8に示すようにAD変換器30によ
りデジタル信号化され、2値化回路31により、2値化
閾値VTH72で2値化する。こうして得られた2値の検
出画像信号79a,79bは図13,図15に示したよ
うに対称であるため、ラインメモリ32a,32bによ
り、画像信号79a又は79bのどちらか一方を左右反
転する。
【0030】ここで、ラインメモリ32の動作を図9に
より説明する。メモリ40とメモリ41は2次元検出器
11の各走査線1本毎に各々その動作が書き込みと読み
出しがライン切替信号90により交互に切り替わる。2
次元検出器11のある1本の走査線の読み出し(出力)
時について説明する。例えばその走査線でメモリ40が
書き込み側であると仮定すれば、メモリ40のアドレス
は、セレクタ42により書き込みアドレスカウンタ44
が選択され、2次元検出器11の読み出しに同期した書
き込みタイミングパルス91によりアドレスが更新され
2次元検出器より読み出したデータが順次メモリ40に
書き込まれていく。一方、メモリ41のアドレスはセレ
クタ43により読み出しアドレスカウンタ45が選択さ
れ、後段の処理回路の処理タイミングに同期した読み出
しタイミングパルス92によりアドレスが更新され一走
査前にメモリ41に書き込まれたデータが読み出されて
出力80として出力される。2次元検出器11の次の走
査線の読み出し時には、メモリ40と41の書き込み/
読み出しの関係が逆になり以下同様にそれが交互に繰り
返されていく。
【0031】ここで、アドレスの更新方向は、例えば2
次元検出器11a側の画像の左右を反転したいときは、
ラインメモリ回路32aの書き込みアドレスカウンタ4
4と読み出しカウンタ45の更新方向を反転させる。つ
まり書き込みアドレスカウンタ44がインクリメント方
向(低アドレスから高アドレス方向)とすれば、読み出
しアドレスカウンタ45はデクリメント方向(高アドレ
スから低アドレス方向)となる。またこのとき2次元検
出器11bの系統は画像の左右を反転する必要がないの
でラインメモリ回路32bのアドレスカウンタ44と4
5の更新方向は同一とする。このとき、このラインメモ
リ32bは反転させる側との画像信号のタイミングを合
わせる役割を果たす。
【0032】以上のようにして、検出画像の左右端で対
称な関係であった2つの系統の画像信号79a,79b
は左右の方向が一致した画像信号80a,80bに変換
される。次にこれらの信号をフィルタ回路33により外
乱光の候補を除去する。前記したように障害物100に
投光光8が当たった像101は、その幅が投光光8の厚
さと、投光光8と検出器3のなす角度、および投光光8
と障害物100の表面のなす角度により決まるある範囲
をもった値であるから、検出画像でその幅以上の明部は
外乱光像であるから除去する必要がある。
【0033】ここで、フィルタ回路33による外乱光除
去動作を幅6画素以上の検出像を除去する場合を例に図
10を用いて説明する。前処理回路33の処理はいわゆ
るパイプライン処理であり画像信号80は、シフトレジ
スト50群により2次元に切り出される。ここで注目画
素つまりその処理で値が決まる画素は図10のシフトレ
ジスタ50CのD63の出力である。図10に示すよう
にAND回路52a〜52fで注目画素を中心に放射状
の画素値のANDをとりAND回路52a〜52fのい
ずれか1つでもAND条件が成立したとき、つまり幅が
6画素以上の明部パターンが存在したとき、注目画素値
を反転し出力する。この演算(操作)により6画素以上
の幅(長さ)をもったパターンが除去される。ここで、
AND回路52a,52c,52d,52fのように斜
めの画素のAND演算を行うのは図15に示したように
測定車1の走行方向に平行な長尺外乱光が存在したと
き、検出画像では図15(c)(d)に示したように斜
めの検出像として検出され、これを除去するためであ
る。また、この傾斜角度は、投光光8と検出器3のなす
角度によって決まるものである。
【0034】以上のように、2次元検出器11a,11
bの2系統で検出し、左右反転の補正をし、長尺の外乱
光像を除去した画像信号81a,81bをANDゲート
34で合成する。つまり画像信号81a,81bは、検
出画像信号77a,77bを同一閾値で2値化している
ため、画像信号81a,81bのANDをとるというこ
とは2つの検出画像信号77a,77bのうち各対応す
る画素毎に暗い方を選択してそれを2値化したことと等
しいから、図13に示したような投光光8が障害物に当
たった検出像101は、合成画像信号82に残り、図1
4に例示したような外乱光像104や測定車1の走行方
向に平行でない長尺な外乱光源による外乱光像は除去さ
れる。
【0035】ここで図6に示したように検出器3の2次
元検出器11の検出範囲13は車両走行限界の外縁線
(領域)5の外側の像も検出するが、この外側の領域の
像はANDゲート35(図8)の機能により無効とす
る。ANDゲート35のゲート信号74は制御回路36
が、予め決められた車両走行限界の外縁線(領域)5に
対応する検出画像上の検出範囲を環境測定部22からの
測定車1の傾き等の姿勢情報により補正して発生する。
【0036】図7の信号処理回路系の障害判定部21
(図11)において、信号前処理部20より出力される
2値画像信号24をシフトレジスタ60と切出しレスジ
タ61a,61b,61c,61dにより、同期信号2
5に従って順次に2×2画素ずつ2次元に切り出す。こ
こで信号前処理部20の制御回路36から入力する同期
信号25は各画素のタイミング信号である。こうして順
次に切り出された4画素はANDゲート62によって論
理積がとられ、4画素が全て“1”つまり明るいときに
は障害物100が有りとしてレジスタ63にセットし、
これにより判定信号27を出力する。このレジスタ63
は2次元検出器11をなすTVカメラの垂直同期信号V
Dの間隔で制御回路36から入力するクリア信号86に
よりクリアされるレジスタであり、垂直同期信号VD
内に障害物が1個でもあればその間中に判定信号27を
保持するものである。なお、ここでは2×2画素の正方
形に2値画像信号24の画像信号24の画素を切り出し
たが、これはn×n画素(nは自然数)でもよいし、正
方形ではなく十字形や長方形またはそれらの組合せなど
でもよく、投光面8の幅を考慮して決めるものである。
【0037】図7の信号処理回路系の記録部23(図1
2)において、障害判定部21より障害物100があっ
たことを示す判定信号27が記録部23に入力される
と、記録制御回路68はその時の画像信号29を画像メ
モリ64に記録し、環境測定部22からの走行距離、測
定車1の姿勢等の環境情報28をメモリ65に記録す
る。これらに記憶された画像と環境情報は表示装置66
に表示されて確認することができるが、この表示装置6
6には例えばTVモニタを用いて検出画像を表示すると
ともに、環境情報を文字や絵で表示することができる。
また画像メモリ64およびメモリ65は障害物100が
1件ないし数件ほど記憶できる容量とするが、さらに障
害物の多発や記録の保管に対応してその内容を磁気ディ
スクやVTRなどの補助記憶装置67に適宜に記録す
る。なおここでは記憶画像として2次元検出器11によ
る画像信号29を用いたが、別途にTVカメラ等の撮像
装置とストロボ照明等の発光器を設けて障害物100を
発見した地点を撮影した画像を用いてもよい。
【0038】本実施例では検出器3aと検出器3bの検
出像間の精度のよい位置合わせは特に行わないで合成し
て外乱光を除去したが、例えば画像信号81a,81b
をそれぞれ例えば特開昭58−030645号公報に記
載の方法で精度のよい位置合わせを行った後に、AND
ゲート34で合成してもよい。また他の例として2値化
回路31とラインメモリ32を入れ替えて、ラインメモ
リ32の出力80a,80bを、例えば電子情報通信学
会論文誌D−II,Vol.J72−D−II,No.1
2,pp.2041−2050(1989年12月)に
記載の方法により精度のよい位置合わせを行った後に、
2値化し、フィルタ処理33以降の処理を行ってもよ
い。このように精度の良い位置合わせを行うことによ
り、外乱光をさらに精度よく除去できて障害物の検出精
度を上げることが可能である。ただし、このとき、図1
4に例示したように検出器間で画像が異なることがある
ので、そのことを考慮する必要がある。また、本実施例
ではカーブにおいて車両1の中央部と端部がそれぞれ内
側と外側に位置することを補正するため投光面を中央部
と端部それぞれに設けたが、これは投光面を例えば中央
部のみの1ヵ所にしてカーブであることを環境測定部2
2で感知するか、または、予め用意された線路の状態情
報などによりゲート信号74に規定する外縁線(領域)
5の範囲を変えても良い。これにより、測定ユニットは
1式で済ませることができる。
【0039】上記実施例によれば、照明・検出光の波長
帯域を限定しているので相対的に外乱光の影響を弱める
ことができる。
【0040】また障害物を検出したときの検出画像やそ
の地点を別途撮影したものを記録することにより障害物
を確認することができる。さらに走行車両の走行距離情
報を記録するのでどの地点に障害物があったかを知るこ
とができる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、投光面上で検出器の検
出範囲内に存在した物体からの反射光を検出するので、
車両走行限界内に障害物があればこれを検出できる。
【0042】また、投光光の幅より決まるある幅より異
なる検出画像中の明部を除去するので外乱光の影響を除
去することができ高精度な検出が可能である。さらに、
障害物に当たった投光光を検出するため、異なる方向の
2つの検出器を設け、2つの検出画像間で対応する画素
毎に暗い側の検出画素の値を検出画像とすることで外乱
光を除去するので高精度な検出が可能となる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走行車両による限界測定方法および装
置の一実施例を示す測定車両の平面図である。
【図2】図1の走行限界を示す正面図である。
【図3】図1の投光器の照明範囲を示す正面図である。
【図4】図1の投光・検出系の1ユニットの概略構成の
一実施例を示す平面図である。
【図5】図4の投光器の構成を示す側面図である。
【図6】図4のある一つの検出器の検出分担範囲を示す
正面図である。
【図7】信号処理回路系の一実施例を示すブロック図で
ある。
【図8】図7の信号前処理部の一実施例を示すブロック
図である。
【図9】図8のラインメモリの一実施例を示すブロック
図である。
【図10】図8のフィルタ回路の一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図11】図7の障害判定部の一実施例を示すブロック
図である。
【図12】図7の記録部の一実施例を示すブロック図で
ある。
【図13】(a)は障害物の検出状態を示す斜視図、
(b)(c)は(a)の検出画像を示す正面図である。
【図14】(a)は外乱光の検出状態を示す平面図、
(b)(c)は(a)の検出画像を示す正面図である。
【図15】長尺状外乱光の検出状態を示す図である。
【符号の説明】
1・・・測定車(車両)、 2・・・投光器 3(3a,3b)・・・検出器、 5・・・外縁線(領域)、 6・・・光源、 7・・・円筒レンズ、 8・・・投光面、 9・・・結像レンズ、 10・・・光学フィルタ、 11(11a,11b)・・・2次元検出器、 19・・・反射鏡、 20・・・信号前処理部、 21・・・障害判定部、 22・・・環境測定部、 23・・・記録部、 30・・・AD変換器、 31(31a,31b)・・・メモリ、 32(32a,32b)・・・ラインメモリ、 33(33a,33b)・・・フィルタ回路、 34・・・ANDゲート、 35・・・ANDゲート、 36・・・制御回路、 40・・・メモリ、 41・・・メモリ、 42・・・セレクタ、 43・・・セレクタ 44・・・アドレスカウンタ、 45・・・アドレスカウンタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二宮 隆典 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 中川 泰夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 吉沢 孝夫 東京都千代田区大手町二丁目6番2号日 立電子エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 菊地 常信 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号東 日本旅客鉄道株式会社 (72)発明者 猿谷 賢三 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号東 日本旅客鉄道株式会社 (56)参考文献 特開 昭59−138974(JP,A) 特開 昭59−182382(JP,A) 特開 昭56−42160(JP,A) 実開 昭56−35073(JP,U) 特公 昭63−12241(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01V 8/20 B61K 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行する車両の周囲方向で前記車両の走行
    方向にほぼ直交する方向に平板状の投光光を照射し、前
    記車両の走行の障害となる範囲すなわち前記車両の走行
    限界より内側で前記照射により反射された光を前記平板
    上の投光光の光路面の両側で該光路面に対して斜め方向
    からそれぞれ検出して前記投光光より決まる大きさの領
    域の1対の画像を得、該得た1対の画像の対応する箇所
    の明るさを順次比較し暗い方の画像を選択して該選択し
    た画像を順次合成することにより合成画像を得、該合成
    した画像を用いて前記車両の走行限界より内側の障害物
    の有無を判定することを特徴とする車両走行による限界
    測定方法。
  2. 【請求項2】走行する車両の周囲方向で前記車両の走行
    方向にほぼ直交する方向に平板状の投光光を照射する投
    光手段と、前記車両の走行の障害となる範囲すなわち前
    記車両の走行限界より内側で前記照射により反射された
    光を前記平板上の投光光の光路面の両側で該光路面に対
    して斜め方向からそれぞれ検出する1対の検出器を有す
    る検出手段と、該検出手段で検出した信号から前記投光
    光より決まる大きさの領域の1対の画像を得る画像取得
    手段と、該画像取得手段で得た1対の画像の対応する箇
    所の明るさを比較して暗い方の画像を選択して該選択し
    た画像を合成する画像選択合成手段と、該選択合成手段
    で合成した画像から前記車両の走行限界より内側の障害
    物の有無を判定する判定手段とを備えたことを特徴とす
    る車両走行による限界測定装置。
  3. 【請求項3】前記投光手段と前記検出手段とを、前記
    両の中央部および端部にそれぞれ設けたことを特徴とす
    る請求項2記載の車両走行による限界測定装置。
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