JP3018744B2 - 吐水装置 - Google Patents

吐水装置

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JP3018744B2
JP3018744B2 JP4151291A JP15129192A JP3018744B2 JP 3018744 B2 JP3018744 B2 JP 3018744B2 JP 4151291 A JP4151291 A JP 4151291A JP 15129192 A JP15129192 A JP 15129192A JP 3018744 B2 JP3018744 B2 JP 3018744B2
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智明 岸田
安秀 木村
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東陶機器株式会社
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  • Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吐水口からの吐水量を
周期的に変化させることが所望される吐水量可変吐水口
とそれ以外の吐水口とを備え、いずれかの吐水口から吐
水する吐水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の吐水装置は、浴室やプール等に
設置されて用いられており、例えば、浴室内におけるシ
ャワーヘッド等の吐水口からの吐水量を周期的に変化さ
せる高付加価値なものが提案されている。このように吐
水量を変化させるに当たっては、その吐水口に到る配管
の管路に流量調整弁等を設け、この流量調整弁を駆動制
御し、当該管路を経てシャワーヘッドに到る流量を調整
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えばシャワーヘッド
を有する吐水装置にあっては、給湯機からの高温の湯と
水とを湯水混合栓にて混合した湯水を、その吐水量を既
述したように流量調整弁にて周期的に変化させつつシャ
ワーヘッドから吐水している。このため、次のような問
題点が指摘されている。
【0004】シャワーヘッドからの混合湯水をその吐水
量を周期的に変化させつつ吐水する場合、その吐水量の
周期的な変化の過程において、吐水量が少なくなるよう
流量調整弁を制御する必要がある。このように流量調整
弁を吐水量が少なくなるよう制御する場合、吐水量の減
少変化が急激であると、高温の湯を供給する給湯機の失
火を招くことがあり、好ましくない。
【0005】なお、流量調整弁は、湯水混合栓に到る高
温の湯及び水の配管にそれぞれ独立して設けられたり、
湯水混合栓下流の混合湯水の配管に設けられたりしてい
るが、いずれの位置に設けられた流量調整弁であって
も、このような問題がある。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、吐水量を周期的に変化させる際に吐水量の急変に
起因する不都合を回避することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の採用した手段は、吐水量を周期的に変化さ
せることが所望される吐水量可変吐水口とそれ以外の吐
水口とを備え、流体供給源から供給された流体をいずれ
かの吐水口から吐水する吐水装置であって、前記吐水量
可変吐水口から吐水している最中に、吐水量可変吐水口
からの吐水に加え吐水量可変吐水口以外の吐水口からの
吐水を行なう複数吐水口吐水実行手段と、該複数吐水口
吐水実行手段によって前記吐水量可変吐水口とそれ以外
の吐水口との吐水がなされている場合に、前記吐水量可
変吐水口又はそれ以外の吐水口のいずれかの吐水口から
の吐水量を周期的に変化させる吐水量変化手段とを備え
ることをその要旨とする。
【0008】
【作用】上記構成を備える吐水装置は、複数吐水口吐水
実行手段により、吐水量可変吐水口から吐水している最
中に、この吐水量可変吐水口以外の吐水口からの吐水を
行ない、その際、吐水量変化手段により、吐水量可変吐
水口又はそれ以外の吐水口のいずれかの吐水口からの吐
水量を周期的に変化させる。
【0009】よって、吐水量が周期的に変化する吐水口
が吐水量可変吐水口であれば、吐水量可変吐水口からの
吐水は、当然に、周期的に吐水量が変化した吐水とな
る。一方、吐水量が周期的に変化する吐水口が吐水量可
変吐水口以外の吐水口であっても、吐水量可変吐水口か
らの吐水は、吐水量可変吐水口以外の吐水口からの周期
的な吐水量変化の影響を受け、吐水量が周期的に変化す
る吐水となる。このように吐水量が周期的に変化する
際、流体供給源から吐水量可変吐水口とそれ以外の吐水
口とに供給される流体の総供給量を急変させることを要
しない。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係る吐水装置1を浴室の給湯
システムに適用した実施例について、図面に基づき説明
する。図1は浴室の外観図、図2は吐水装置1の全体構
成を示すブロック図である。まず、複数の給湯点を有す
る浴室の構成から説明する。
【0011】図1に示すように、本実施例の吐水装置1
は、浴室内の給湯点として、バスタブに吐水するバスカ
ランBKと、昇降自在に構成されたシャワーヘッドSを
有するシャワータワーSTと、洗い場に吐水する洗い場
カランAKとを備える。シャワータワーSTは、吐水装
置全体の各種制御を行なう電子制御装置SS(図2参
照)を内蔵し、シャワータワーSTのパネル表面にはこ
の電子制御装置SSに制御信号を出力するための操作パ
ネルPを備える。また、バスカランBK及び洗い場カラ
ンAKは、浴室壁内に配設された配管により、湯水混合
栓UMに接続されている。バスカランBK及び洗い場カ
ランAKの浴室内に露出した部分には、吐水温度を変更
するための後述する吐水温設定パネルが設けられてい
る。
【0012】シャワーヘッドSは、その吐水量を周期的
に変化させることが所望される吐水口であり、後述する
ように、4種類の吐水形態を切り換える吐水形態切換機
構を内蔵する。この吐水形態としては、種々の吐水形態
から適宜選択されるが、本実施例では、棒状の吐水を浴
びせるうたせの吐水形態,ストレートの吐水形態,泡沫
の吐水形態,霧状に吐水するミストの吐水形態とした。
つまり、シャワーヘッドSは、各吐水形態ごとにその吐
水量を周期的に変化させることができるよう構成されて
いる。なお、その詳細な構成については後述する。
【0013】次に、吐水装置1の電気的構成と各機器の
構成について説明する。図2のブロック図に示すよう
に、湯水混合栓UMは、水の流入管3及び図示しない給
湯機からの高温の湯の流入管5にそれぞれ接続されてお
り、この各管路には、流量を検出する流量センサ7,9
と、各管路における水温及び湯温を検出する温度センサ
11,13とを備える。なお、給湯機は、先止め式瞬間
湯沸かし器である。
【0014】湯水混合栓UMの水及び湯の管路には、各
管路における水及び湯の流量を調整する流量調整バルブ
15,17が設けられ、この各流量調整バルブ15,1
7には、流量調整を司るアクチュエータ19,21が取
り付けられている。各流量調整バルブ15,17の下流
は結合されて合流流路23を形成し、各管路の水及び湯
はここで合流し混合する。合流流路23での湯温は、水
と湯との各温度及びその混合比で定まる。合流流路23
には、当該流路における混合湯水の温度を検出する温度
センサ25が設けられている。
【0015】合流流路23の下流には、吐水切換部27
が設けられ、ここにシャワーヘッドS,バスカランB
K,洗い場カランAK及び浴室内の排水を室外に排出す
るための排水管に直接連結したいわゆるすて水用のすて
水配管SHが接続されている。この吐水切換部27は、
混合水の吐水先を決定するものであり、合流流路23と
上記各吐水口との間の管路を開閉するための電磁弁27
aないし27dを、各吐水口ごとに内蔵する。そして、
この各電磁弁27aないし27dが電子制御装置SSに
よりオン・オフされることにより、吐水先を変更する。
電子制御装置SSによる各電磁弁のオン・オフは、シャ
ワーヘッドSの使用状態や、洗い場カランAK及びバス
カランBKに設けられた吐水温設定パネル35,37の
操作に基づいて行なわれる。洗い場カランAK及びバス
カランBKのカラン部31,33には、吐水温設定パネ
ル35,37の他、電磁弁が開弁した場合の吐水量を調
整する機構が設けられている。
【0016】湯水混合栓UMの上記各流量センサ,温度
センサ,アクチュエータ並びに吐水切換部27の各電磁
弁27aないし27dと、各カランのカラン部31,3
3及び吐水温設定パネル35,37と、吐水量を調整す
る機構を備えたシャワーヘッドSとは、操作パネルPと
ともにシャワータワーSTの電子制御装置SSに接続さ
れている。この電子制御装置SSは、各センサやパネル
から入力された信号に基づきアクチュエータの駆動量,
吐水先等を決定し、アクチュエータ19,21や吐水切
換部27等を駆動制御する。
【0017】電子制御装置SSにより各アクチュエータ
19,21が駆動すると、各アクチュエータの駆動量で
定まる流量の水及び湯が合流流路23に流れ込んで混合
される。従って、吐水切換部27により吐水先として設
定されたシャワーヘッドSや各カラン部からは、水及び
湯自体の温度と流量調整バルブ15,17で規制される
水及び湯の流量比で定まる温度の混合湯水が吐水され
る。
【0018】上記した吐水装置1のシャワータワーST
における電子制御装置SSは、図2に示すように、周知
のCPU41,ROM42,RAM43,バックアップ
RAM44,タイマ45を中心に論理演算回路として構
成され、これらとコモンバス46を介して相互に接続さ
れた入出力ポート47により外部との入出力を行なう。
この入出力ポート47に、上記した各センサ等が接続さ
れている。
【0019】操作パネルPは、各吐水先や吐水形態の指
定に加え、各吐水先や吐水形態ごとの単位時間当たりの
吐水量(以下、単に吐水量という)及び吐水温度を設定
したりするものであり、図1に示すように使用者が立っ
た姿勢のままで操作できる高さに設置されている。
【0020】この操作パネルPは、図3に示すように、
電源投入用のボタン50と、種々のメッセージを表示す
る文字列表示器51と、吐水先からの吐水量を相対表示
する吐水量表示器52と、吐水先からの吐水温度を数値
表示する吐水温度表示器53と、吐水先を個別に指定す
るための押圧式のバスカラン指示ボタン54,洗い場カ
ラン指示ボタン55,シャワーヘッド指定ボタン56
と、シャワーヘッドSからの吐水形態を指定するための
うたせ指定ボタン57,ストレート指定ボタン58,泡
沫指定ボタン59,ミスト指定ボタン60等のほか、吐
水量や吐水温度を設定するためのボタン群と、シャワー
ヘッドSからの吐水量を周期的に変更するためのボタン
群とを備える。
【0021】吐水量や吐水温度を設定するためのボタン
群は、吐水形態を指定するための上記各指定ボタンの下
段に設けられた設定ボタン61と、その左右の上下に設
けられた吐水温度増大指示ボタン62,吐水温度低下指
示ボタン63と、吐水量増大指示ボタン64,吐水量低
下指示ボタン65とから構成される。設定ボタン61
は、吐水温度や吐水量を変更する際に、その変更操作の
前後に押圧されて、変更開始・変更終了の制御信号を電
子制御装置SSに出力し、吐水温度増大指示ボタン62
等の各指示ボタンは、対応する吐水量又は吐水温度の変
更量に相当する制御信号を電子制御装置SSに出力す
る。これを受けた電子制御装置SSにより、次のように
して吐水温度や吐水量が設定される。
【0022】まず、設定ボタン61に引き続いて設定対
象となるボタン、例えばうたせ指定ボタン57が押圧さ
れると、うたせの吐水形態に関する吐水温度又は吐水量
の設定ができる状態となる。その後、吐水温度増大指示
ボタン62等が操作されるとその操作回数により吐水温
度や吐水量が変更される。次いで、設定ボタン61が再
度押圧されると、変更後の吐水温度や吐水量が、バック
アップRAM44の所定アドレスに書き込まれる。この
ような吐水温度,吐水量の設定は、各吐水先ごとにさな
れるばかりか、各吐水形態についても行なわれる。な
お、上記各ボタンの表面には、図示するように、文字列
の他、該当する機能を図案化した絵が記入されている。
【0023】シャワーヘッドSからの吐水量を周期的に
変更するためのボタン群は、シャワーヘッド指定ボタン
56の右側に上中下の3段に設けられた吐水量短周期設
定ボタン66と、吐水量中周期設定ボタン67と、吐水
量大周期設定ボタン68とから構成される。これら各周
期設定ボタンは、押圧操作されることにより、吐水量を
変更させる周期に相当する制御信号を電子制御装置SS
に出力し、これを受けた電子制御装置SSにより、吐水
量を変化させる周期が設定される。なお、上記各周期設
定ボタンに対応する吐水量変化周期(短周期,中周期,
大周期)は、予めROM42に書き込まれており、上記
各周期設定ボタンが押圧される都度、制御パラメータと
して読み込まれる。
【0024】この場合、電源投入時の初期状態において
は、吐水量変化周期は設定されておらず、上記各周期設
定ボタンが押圧されて初めて、該当する周期が設定され
る。また、同一の周期設定ボタンが続けて押圧されれ
ば、それまで設定されていた周期はキャンセルされ、吐
水量変化周期が未設定の初期状態となるよう構成されて
いる。
【0025】ここで、吐水温度増大指示ボタン62等の
指示ボタンや吐水量短周期設定ボタン66等の周期設定
ボタン以外のボタンについて説明する。吐水先を個別に
指定するための押圧式のバスカラン指示ボタン54等や
吐水形態を指定するためのうたせ指定ボタン57等が押
圧されると、その信号が電子制御装置SSに入力され、
これを受けた電子制御装置SSにより、吐水先や吐水形
態が切り替わる。例えば、バスカラン指示ボタン54が
押圧されれば、バスカランBKのカラン部33から吐水
され、同様に、洗い場カラン指示ボタン55又はシャワ
ーヘッド指定ボタン56が押圧されると、洗い場カラン
AK又はシャワーヘッドSから吐水される。しかも、あ
る吐水先から吐水されている最中に異なる吐水先を指定
する指定ボタンが押圧されれば、それまで吐水していた
上記ある吐水先からの吐水が中断し、後押しされた指定
ボタンに対応する吐水先から吐水されるよう構成されて
いる。吐水形態を指定するための各指定ボタン等につい
ても同様に、押圧された指定ボタンに対応する吐水形態
でシャワーヘッドSから吐水される。なお、吐水形態の
変更の様子については、後に詳述する。
【0026】洗い場カランAKやバスカランBKの吐水
温設定パネル35,37は、水,温度調整された混合湯
水,湯のうちで吐水を切り換えるための吐水指定ボタン
や混合湯水吐水時における吐水温度を変更するための温
度変更用ボタンを備えるが、本発明の要旨とは直接関係
しないので、その説明は省略する。
【0027】次に、シャワーヘッドSについて説明す
る。うたせを始めとする4種類の吐水形態が切換可能な
シャワーヘッドSは、図4に示すように、吐水流路70
とこの流路以外の機器収納空間71とを確保して形成さ
れたシャワーヘッド本体72と、側面に吐水窓73をあ
けて形成されたキャップ74とを備え、シャワーヘッド
本体72にキャップ74を水密に組み付けて構成され
る。また、吐水切換部27に接続されたシャワーホース
75の末端に、連結金具76を介して接続されている。
【0028】シャワーヘッド本体72とキャップ74と
で形成される空間には、機器収納空間71に収納された
モータ77の回転軸78がシール材79a,79bを貫
通して本体側から突出しており、この回転軸78に回転
吐水体80が固定されている。回転吐水体80は、周方
向に4分割された吐水ノズル(図には吐水ノズル80
a,80bを示す)を備え、回転軸78と一体に回転す
る。各吐水ノズルは、その底面に吐水流入穴81を備
え、その側面には、上記した各吐水形態での吐水を実現
するための吐水穴(図には吐水穴82a,82bを示
す)を備える。また、シール材79a,79bは、吐水
窓73に吐水穴を臨ませた吐水ノズル(図においては、
吐水窓73に吐水穴82aを臨ませた吐水ノズル80
a)の吐水流入穴81と吐水流路70との間に介在しこ
れらを連通する連通穴83を備える。
【0029】従って、吐水切換部27によりシャワーヘ
ッドSが吐水先とされ、モータ77により所定の吐水ノ
ズルがその吐水穴を吐水窓73に臨ませると、シャワー
ホース75から流入した湯水は、図中矢印で示すよう
に、シャワーヘッド本体72の吐水流路70,連通穴8
3,吐水流入穴81を通過して吐水ノズルに到る。そし
て、当該所定の吐水ノズルの吐水穴の通過を経て、当該
吐水穴に対応する吐水形態で吐水される。例えば、吐水
ノズル80aがストレートの吐水形態の吐水に対応する
吐水穴82aを備える吐水ノズルであり、図示するよう
に、吐水穴82aを吐水窓73に臨ませていれば、吐水
窓73からは、ストレートの吐水形態で吐水される。ま
た、吐水ノズル80bがうたせの吐水形態の吐水に対応
する吐水穴82bを備える吐水ノズルであり、図示する
位置から180度回転して吐水穴82bを吐水窓73に
臨ませれば、吐水窓73からは、うたせの吐水形態で吐
水される。
【0030】シャワーヘッド本体72の機器収納空間7
1内には、モータ77の他、このモータを駆動制御する
ための図示しない電子制御装置や、回転軸78の回転位
置を検出して吐水窓73に吐水穴を臨ませている吐水ノ
ズルを判別するための図示しない吐水形態検出センサが
収納されている。また、吐水窓73下方の本体側壁の厚
肉部72aには、吐水穴を吐水窓73に臨ませる吐水ノ
ズルを変更して吐水形態を選択するための吐水形態選択
ボタン84やシャワーヘッドSからの吐水の開始・停止
を指示するためのオン・オフボタン85等が、防水性の
樹脂シート86に覆われて押圧自在に配設されている。
【0031】このシャワーヘッドS側の電子制御装置
は、上記センサやボタンと接続されているだけではな
く、シャワータワーSTにおける電子制御装置SSとも
漏電を考慮した上で接続されている。そして、両電子制
御装置間での制御信号の授受を行なう。
【0032】具体的には、シャワーヘッドS側のオン・
オフボタン85が押圧されてシャワーヘッドSからの吐
水の開始・停止が指示されると、シャワーヘッドS側の
電子制御装置を経てシャワータワーSTにおける電子制
御装置SSに制御信号が出力される。そして、この信号
を受けた電子制御装置SSにより吐水切換部27が制御
されて電磁弁がオン・オフし、シャワーヘッドSからの
吐水の開始や停止がなされる。また、シャワータワーS
T付属の操作パネルPのうたせ指定ボタン57,ストレ
ート指定ボタン58,泡沫指定ボタン59,ミスト指定
ボタン60やシャワーヘッドSの吐水形態選択ボタン8
4が押圧されて吐水形態の変更が指示されると、電子制
御装置SSとシャワーヘッドS側の電子制御装置とで制
御信号が授受される。つまり、電子制御装置SSからモ
ータ回転開始の信号が出力されたり、吐水形態の変更完
了の信号が電子制御装置SSに出力される。こうした信
号の授受により、シャワーヘッドS側の電子制御装置に
よるモータ77の駆動制御がなされて吐水ノズルが回転
し、選択された吐水形態に対応する吐水ノズルがその吐
水穴を吐水窓73に臨ませて停止する。
【0033】次に、上記した構成を備える本実施例の吐
水装置1が行なう種々の制御について、図面に基づき説
明する。
【0034】図5,図6及び図7のフローチャートは、
本吐水装置1の主要な制御である吐水制御(ルーチン)
を示し、図8のフローチャートは、シャワーヘッドSの
吐水形態選択ボタン84や操作パネルPのうたせ指定ボ
タン57等により吐水形態を変更する際の吐水形態変更
制御(ルーチン)を示す。
【0035】図5,図6のフローチャートは吐水ルーチ
ンの前半部分及び後半部分を示し、図7のフローチャー
トは後半部分の一部の処理を示す。この吐水ルーチン
は、電源が投入されたときから電子制御装置SS側で繰
り返し実行されるものであり、まず、電源投入時にのみ
実施する初期処理、即ち、CPUの内部レジスタのクリ
ア等を行なう。その後、図5に示すように、吐水先を指
定する吐水先マップとシャワーヘッドSからの吐水形態
を指定する吐水形態マップのデータを読み込んで、吐水
先及びシャワーヘッドSからの吐水形態を判別する(ス
テップ100:以下、ステップを単にSと表記する)。
【0036】この吐水先マップは、吐水実行,吐水非実
行を意味するコード、例えば1と0を、洗い場カランA
K,バスカランBK,シャワーヘッドSに対応させたも
のであり、吐水先を決定するための領域として確保され
たバックアップRAM44の所定アドレスに書き込まれ
ている。例えば、シャワーヘッドSに対応するコードと
して値1が書き込まれていれば、シャワーヘッドSを吐
水先として判別する。また、洗い場カランAK,バスカ
ランBK,シャワーヘッドSのすべてに対して0が書き
込まれていれば、いずれの吐水先からも吐水しないと判
別する。なお、この値1のコードの書込は、操作パネル
Pにおけるバスカラン指示ボタン54等のボタンや各カ
ラン部の吐水温設定パネルにおける吐水指定ボタン等が
押圧されたり、シャワーヘッドSにおけるオン・オフボ
タン等が押圧された時点で割込処理される。また、同一
のボタンが引き続いて2度押圧されれば、該当する吐水
先に関してその時点で0(吐水非実行)のコードが書き
込まれる。更に、初期処理にて各吐水先に対してすべて
0(吐水非実行)のコードが書き込まれる。
【0037】また、吐水形態マップは、上記吐水先マッ
プと同様に、吐水形態選択,吐水形態非選択を意味する
コード、例えば1と0を、シャワーヘッドSからの4つ
の吐水形態(うたせ,ストレート,泡沫,ミスト)に対
応させてバックアップRAM44の所定アドレスに書き
込まれている。例えば、うたせに対応するコードとして
値1が書き込まれていれば、吐水形態をうたせと判断す
る。なお、この吐水形態マップで定まる吐水形態の吐水
がシャワーヘッドSから吐水されるには、上記吐水先マ
ップにおけるシャワーヘッドSに対応するコードへ値1
が書き込まれているときになされる。また、この吐水形
態マップへの値1のコードの書込は、操作パネルPにお
けるうたせ指定ボタン57,ストレート指定ボタン5
8,泡沫指定ボタン59,ミスト指定ボタン60やシャ
ワーヘッドSの吐水形態選択ボタン84が押圧された時
点で割込処理される。また、初期処理にて使用頻度の高
い吐水形態であるストレートに対してのみ値1(吐水形
態選択)のコードが書き込まれる。
【0038】次に、S100で読み込んだ吐水先及び吐
水形態に関して予め設定されている吐水量や吐水温度を
バックアップRAM44から読み込む(S110)。こ
の設定吐水量や設定吐水温度は、各カランの吐水温設定
パネル35における図示しない温度変更用ボタンの他、
操作パネルPにおける吐水温度増大指示ボタン62,吐
水温度低下指示ボタン63等の日常的な操作や、吐水装
置1の施工時における操作にて、予めバックアップRA
M44の所定アドレスに書き込まれる。なお、この書込
は、該当するボタンの操作時に割込処理され、各吐水先
及び吐水形態に応じて設定される。
【0039】吐水先等の読み込みに続いては、湯水混合
栓UMにおける流量センサ7,9や温度センサ11,1
3等の各センサから、流入管3及び流入管5における水
自体の温度及び流量と湯自体の温度及び流量を読み込む
とともに、合流流路23に設けた温度センサ25から吐
水温度を読み込む(S120)。この際、合流流路23
における検出吐水温度に相当する制御信号を操作パネル
Pに出力して、その温度を吐水温度表示器53に表示す
る。
【0040】次に、S110で読み込んだ設定吐水量及
び設定吐水温度とS120で読み込んだ各センサからの
検出値等に基づいて、水及び湯の流量を算出する(S1
30)。そして、算出した流量に対応する流量調整バル
ブ15,流量調整バルブ17の流量調整量、即ちアクチ
ュエータ19,アクチュエータ21の駆動量を算出する
(S140)。次いで、S100で読み込んだ吐水先か
らS110で読み込んだ吐水量及び吐水温度の吐水を実
行すべく、各アクチュエータに駆動信号を出力する(S
150)。この信号を受けて各アクチュエータが駆動し
て各流量調整バルブが流量を調整するので、算出流量の
水及び湯が合流流路23に流入し、吐水切換部27によ
る切換制御を通した吐水に備える。
【0041】その後、S100で読み込んだ吐水先がシ
ャワーヘッドSであるか否かを判断する(S155)。
ここで、吐水先がシャワーヘッドS以外(本実施例で
は、洗い場カランAK又はバスカランBK)であると判
断すれば、S100で読み込んだ吐水先(洗い場カラン
AK又はバスカランBKのいずれか)に対応する吐水切
換部27の電磁弁27a又は27bに駆動信号(オン信
号)を出力する(S160)。この信号を受けて吐水切
換部27が該当する電磁弁をオンすることにより、切換
制御された吐水先(洗い場カランAK又はバスカランB
Kのいずれか)からは、S150で設定吐水量及び設定
吐水温度に調整済みの混合湯水が吐水される。つまり、
吐水先が洗い場カランAK又はバスカランBKの各カラ
ン部であれば、吐水を開始するに当たってなんらの障害
はないので、該当する電磁弁27a又は27bを駆動し
てカラン部から即座に吐水する。
【0042】こうして吐水された後には、S100に移
行し、既述した処理を繰り返す。よって、S100で判
別した吐水先が洗い場カランAK又はバスカランBKの
各カラン部であれば、その吐水先から吐水を開始する
と、この吐水先に関する吐水先マップのコードが0とさ
れるまで、吐水は継続されることになる。
【0043】一方、S155で吐水先がシャワーヘッド
Sであると判断すれば、図6に示すフローチャートのS
165に移行する。このS165では、操作パネルPの
うたせ指定ボタン57,ストレート指定ボタン58,泡
沫指定ボタン59,ミスト指定ボタン60やシャワーヘ
ッドSの吐水形態選択ボタン84の操作の有無により吐
水形態の変更指示があるか否かを判断する。ここで、上
記各ボタンが操作されなければシャワーヘッドSからの
吐水形態の変更を要しないとして、次に、シャワーヘッ
ドSからの吐水量を周期的に変化させる際の当該周期の
設定がなされているか否かを判断する(S170)。
【0044】この判断は、吐水量短周期設定ボタン66
等の各周期設定ボタンの押圧状態に基づいて、次のよう
にしてなされる。即ち、いずれかの周期設定ボタンが押
圧されていれば、吐水量変化周期を設定する必要がある
と判断し、いずれの周期設定ボタンも押圧されていなけ
れば、吐水量を変化させる必要がないとして、シャワー
ヘッドSに対応する吐水切換部27の電磁弁27cに駆
動信号(オン信号)を出力し(S178)、その後S1
00に移行する。
【0045】一方、吐水量変化周期を設定する必要があ
ると判断した場合には、図7に示すように、押圧された
周期設定ボタンに対応する吐水量変化周期(短周期,中
周期,大周期)をROM42から読み込み(S17
2)、すて水配管SHと合流流路23と間の管路を開閉
する電磁弁27dへは読み込んだ周期で駆動信号・停止
信号(オン・オフ信号)を出力するとともに、電磁弁2
7cへは駆動信号(オン信号)を出力し(S175)、
その後S100に移行する。
【0046】つまり、吐水先がシャワーヘッドSであっ
ても、吐水形態の変更、即ち回転吐水体80の回転によ
る吐水ノズルの変更を要しない場合は、やはり吐水を開
始するに当たってなんらの障害はないので、電磁弁27
cを駆動してシャワーヘッドSから即座に吐水する。し
かし、シャワーヘッドSからの吐水量を周期的に変化さ
せる場合には、電磁弁27cを介したシャワーヘッドS
からの吐水に加え、周期設定ボタンに対応した周期に従
った電磁弁27dの駆動・停止を介して、すて水配管S
Hから浴室外にすて水する。そして、シャワーヘッドS
に関する吐水先マップのコードが0とされるまで、シャ
ワーヘッドSからの吐水はそのままの吐水形態で継続さ
れ、また周期的なすて水も並行して行なわれることにな
る。
【0047】一方、S165でシャワーヘッドSからの
吐水形態の変更を要すると判断すれば、まず、シャワー
ヘッドS以外の吐水先(洗い場カランAK又はバスカラ
ンBKのいずれか)に対応する吐水切換部27の電磁弁
27a又は27bに駆動信号(オン信号)を出力し(S
180)、その後、シャワーヘッドSに対応する吐水切
換部27の電磁弁27cに駆動信号(オフ信号)を出力
する(S190)。つまり、吐水先がシャワーヘッドS
であってその吐水形態を変更する場合には、シャワーヘ
ッドS以外の吐水先(洗い場カランAK又はバスカラン
BKのいずれか)からの吐水の開始と、シャワーヘッド
Sからの吐水の中断とをこの順で順次実行する。
【0048】その後、回転吐水体80の回転駆動に伴う
吐水形態の変更が完了したか否かを判断する(S19
5)。この判断は、シャワーヘッドS側の電子制御装置
からの吐水形態変更完了信号の入力有無により行なう。
ここで、吐水形態の変更が完了していないと判断すれ
ば、変更指示された吐水形態でのシャワーヘッドSから
の吐水を開始できないとして、既述したS100に移行
し、上記各ステップの処理を、吐水形態の変更完了まで
継続する。つまり、回転吐水体80の回転が完了するま
で、シャワーヘッドSからの吐水は待機状態となり、シ
ャワーヘッドS以外の吐水先からの吐水は実行可能な状
態となる。
【0049】一方、S195で吐水形態変更完了信号に
基づき吐水形態の変更が完了したと判断すれば、変更後
の吐水形態において、上記S170と同様に、シャワー
ヘッドSからの吐水量を周期的に変化させる際の当該周
期の設定がなされているか否かを判断する(S19
8)。ここで、肯定判断すれば、図7のS172,S1
74を処理を経て、シャワーヘッドSからの吐水とすて
水配管SHからのすて水とを並行してS100に移行
し、否定判断すれば、変更指示された吐水形態でのシャ
ワーヘッドSからの吐水を開始できるとして、次のS2
00に移行する。
【0050】このS200では、シャワーヘッドSに対
応する吐水切換部27の電磁弁27cに駆動信号(オン
信号)を出力する。その後、シャワーヘッドS以外の吐
水先(洗い場カランAK又はバスカランBKのいずれ
か)に対応する吐水切換部27の電磁弁27a又は27
bに駆動信号(オフ信号)を出力し(S210)、S1
00に移行する。つまり、吐水形態の変更完了後には、
シャワーヘッドSからの吐水の開始と、シャワーヘッド
S以外の吐水先(洗い場カランAK又はバスカランBK
のいずれか)からの吐水の中断とをこの順で順次実行す
る。
【0051】よって、変更指示された吐水形態でのシャ
ワーヘッドSからの吐水が、設定吐水量及び設定吐水温
度で行なわれる。また、この変更指示された吐水形態で
のシャワーヘッドSからの吐水は、シャワーヘッドSに
関する吐水先マップのコードが0とされるまで、或い
は、吐水形態が再度変更指示されるまで、継続されるこ
とになる。
【0052】次に、吐水形態変更ルーチンについて説明
する。この吐水形態変更ルーチンは、操作パネルPにお
けるうたせ指定ボタン57,ストレート指定ボタン5
8,泡沫指定ボタン59,ミスト指定ボタン60やシャ
ワーヘッドSの吐水形態選択ボタン84が押圧操作され
る度に、シャワーヘッドS側の電子制御装置にて割込実
行される。
【0053】こうして吐水形態変更ルーチンが実行され
ると、図8に示すように、まず、本ルーチンが吐水形態
を個別に指定する操作パネルPにおける上記各ボタンか
らの変更指示に基づくものか、シャワーヘッドSの吐水
形態選択ボタン84からの変更指示に基づくものかを判
断する(S300)。吐水形態選択ボタン84からの変
更指示であると判断すれば、その操作回数Nに応じてモ
ータ77の駆動量(90度×N)を算出し(S31
0)、後述のS330に移行する。
【0054】一方、操作パネルPにおける上記各ボタン
からの変更指示であると判断すれば、現在のシャワーヘ
ッドSからの吐水形態が変更指示された吐水形態である
かを、吐水形態検出センサからの検出信号に基づき判別
する(S315)。ここで、肯定判断すれば、何等の処
理を行なうことなく本ルーチンを終了する。しかし、否
定判断すれば、吐水形態検出センサから判別した現在の
吐水形態を変更指示された吐水形態とするために必要な
回転吐水体80の回転量、即ちモータ77の駆動量を算
出する(S320)。例えば、図4に示すように、現状
の吐水形態がストレートであり、吐水ノズル80aが吐
水穴82aを吐水窓73に臨ませている場合に、うたせ
に変更するよう指示されれば、吐水ノズル80bが吐水
穴82bを吐水窓73に臨ませるまでの駆動量(180
度の回転駆動量)が算出される。
【0055】こうしてS310,S320にてモータ駆
動量の算出すると、モータ77に算出した駆動量に相当
する駆動信号を出力して(S330)、回転吐水体80
を回転させる。
【0056】その後、回転吐水体80の回転駆動に伴う
吐水形態の変更が完了したか否かを、吐水形態検出セン
サからの検出結果に基づき判断し(S335)、変更完
了まで待機する。上記した吐水形態の変更の場合は、回
転吐水体80が180度回転して吐水ノズル80bがそ
の吐水穴82bを吐水窓73に臨ませる位置に到達した
か否かを判断し、それまで待機する。ここで、指示され
た吐水形態への変更が完了したと判断すれば、吐水形態
変更完了信号を電子制御装置SSに出力し(S34
0)、本ルーチンを一旦終了する。
【0057】こうして吐水形態変更完了信号が出力され
ると、これを受けた電子制御装置SSは、上記吐水ルー
チンにおけるS195にて吐水形態の変更が完了したと
判断し、既述したようにS198以降の処理を実行す
る。よって、変更指示された吐水形態でのシャワーヘッ
ドSからの吐水が、設定吐水量及び設定吐水温度で行な
われる。しかも、シャワーヘッドSからの吐水が、周期
的にその吐水量を変化させつつ行なわれる。
【0058】以上説明したように本実施例の吐水装置1
は、シャワーヘッドSから混合湯水を吐水している最中
に、シャワーヘッドSからの吐水量を周期的に変化させ
る必要が生じれば、シャワーヘッドSからの吐水に加
え、すて水配管SHからのすて水を、周期設定ボタンに
対応する吐水量変化周期での電磁弁27dのオン・オフ
を介してその吐水量(すて水量)を周期的に変化させな
がら行なう。しかし、この際、合流流路23に到る水の
流入管3及び湯の流入管5における流量調整バルブ1
5,17による流量調整はそのままであるので、合流流
路23を通過する混合湯水の流量は設定吐水量でほぼ一
定になっている。よって、オン信号により開弁状態にあ
る電磁弁27cを経てシャワーヘッドSから吐水される
吐水量と、周期的なオン・オフ信号により開閉を繰り返
す電磁弁27dを経てすて水配管SHからすて水される
すて水量との和は、合流流路23を通過する混合湯水の
流量と等しく、不変である。
【0059】この結果、シャワーヘッドSからの吐水量
とすて水配管SHからのすて水量との和が一定であるこ
とと、すて水配管SHからのすて水量が周期的に変化し
ていることから、シャワーヘッドSからの吐水は、すて
水配管SHからの周期的なすて水量変化の影響を受け
て、周期的に吐水量が変化する吐水となる。よって、本
実施例の吐水装置1によれば、シャワーヘッドSからの
吐水量を周期的に変化させても、湯の流入管5からの流
入量を急変させることがないので、湯の流入管5におけ
る流入量の急変に起因する給湯機の失火といった不測な
事態を回避することができる。
【0060】更に、本実施例の吐水装置1では、シャワ
ーヘッドSからの吐水量を周期的に変化させるためのす
て水配管SHからのすて水量を周期的に変化させるに当
たり、その周期を周期設定ボタンに応じて短周期,中周
期,大周期から選択するよう構成した。つまり、図9の
タイミングチャートに示すように、設定吐水量でシャワ
ーヘッドSからの吐水を継続している最中に、吐水量短
周期設定ボタン66が押圧されて短周期でのシャワーヘ
ッドSからの吐水量変化が所望されれば、その時点から
電磁弁27dのオン・オフ信号による開閉をこの短周期
で繰り返して、図示するようにシャワーヘッドSからの
吐水量を短周期で変化させる。また、吐水量中周期設定
ボタン67や吐水量大周期設定ボタン68により、中周
期,大周期でのシャワーヘッドSからの吐水量変化が所
望されれば、それらの時点からシャワーヘッドSからの
吐水量を中周期又は大周期で変化させる。よって、本実
施例の吐水装置1によれば、シャワーヘッドSからの吐
水量を変化させる周期の多様化を通して、その付加価値
を向上させることができる。
【0061】しかも、このようにシャワーヘッドSから
の吐水量を周期的に変化させる際に、水の流入管3及び
湯の流入管5における流量調整バルブ15,17による
流量調整を要しないので、水と湯との各温度及びその混
合比で定まる混合湯水温度を一定にしたまま、シャワー
ヘッドSからの吐水量を周期的に変化させることができ
る。この結果、吐水量が周期的に変化する吐水をシャワ
ーヘッドSから浴びる使用者に吐水温度の変化に起因す
る違和感を与えることがない。つまり、その使い勝手の
向上をもたらすことができる。
【0062】また、周期的な吐水量変化をうたせ,スト
レート,泡沫,ミストのいずれの吐水形態であっても行
なうことができるので、やはりその付加価値と使い勝手
とを向上させることができる。
【0063】更に、本実施例の吐水装置1によれば、次
のような効果を奏することもできる。うたせ,ストレー
ト,泡沫,ミストのうちから別の吐水形態の吐水に変更
する場合には、吐水形態変更のための回転吐水体80の
駆動制御に先だって吐水切換部27を制御して、混合湯
水の吐水先をシャワーヘッドS以外の吐水先(洗い場カ
ランAK又はバスカランBKのいずれか)に切り換え
る。つまり、吐水形態変更のために回転吐水体80を駆
動する前に、それまでシャワーヘッドSから吐水されて
いた混合湯水を、洗い場カランAK又はバスカランBK
のいずれかから吐水する。
【0064】そして、吐水形態変更のための回転吐水体
80の駆動制御が完了すれば、吐水切換部27を制御し
て混合湯水の吐水先をシャワーヘッドSに切り換える。
こうして、変更後の吐水形態でシャワーヘッドSから混
合湯水を吐水する。
【0065】従って、回転吐水体80を駆動している間
には、シャワーヘッドSからの混合湯水の吐水は中断さ
れ、それ以外の吐水口から混合湯水の吐水が行なわれ
る。この結果、本実施例の吐水装置1によれば、回転吐
水体80を、混合湯水が流入していない低負荷の状態で
駆動できるとともに、流量調整バルブ15,流量調整バ
ルブ17の全閉制御や元の状態への復帰制御を必要とし
ないので、シャワーヘッドSからの混合湯水の吐水形態
の変更を、短時間のうちに行なうことができる。しか
も、回転吐水体80の駆動源であるモータ77の小型化
を通して、シャワーヘッドSを小さくしその使い勝手を
向上させることができる。
【0066】また、吐水形態変更のために回転吐水体8
0を駆動する前における吐水先の切換の際に、シャワー
ヘッドS以外の吐水先からの吐水の開始と、シャワーヘ
ッドSからの吐水の中断とをこの順で順次実行したの
で、給湯機からの高温の湯の流入管5における流量調整
バルブ17は急激な調整量変更のための流量調整(流量
ゼロ)を行なわない。よって、給湯機の失火の恐れがな
く安全性を向上させることができる。
【0067】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこの様な実施例になんら限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。
【0068】例えば、上記実施例では、シャワーヘッド
Sからの吐水量を周期的に変化させるために、すて水配
管SHからのすて水量を周期的に変化させるよう構成し
たが、吐水量を周期的に変化させる吐水口を、バスカラ
ンBKやシャワーヘッドS自体とすることもできる。こ
のように吐水量を周期的に変化させる吐水口をバスカラ
ンBKとすれば、シャワーヘッドSからの吐水量を周期
的に変化させつつ、バスタブ内にいわゆる湯張りを行な
うことができる。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の吐水装置
は、吐水量を周期的に変化させることが所望される吐水
量可変吐水口から吐水している最中に、その吐水量を周
期的に変化させる必要が生じれば、吐水量可変吐水口か
らの吐水に加え、それ以外の吐水口からの吐水を行な
う。この際、吐水量可変吐水口又は吐水量可変吐水口以
外の吐水口のいずれかの吐水口からの吐水を、その吐水
量を周期的に変化させながら行なう。
【0070】この結果、本発明の吐水装置によれば、吐
水量可変吐水口からの吐水量を周期的に変化させても、
流体供給源から吐水量可変吐水口とそれ以外の吐水口と
に供給される流体の総供給量を上記周期に合わせて変化
させる必要がないので、吐水量の急変に起因する不都合
を回避することができる。
【0071】また、吐水量可変吐水口を浴室内に設けら
れたシャワーヘッドとし、吐水量可変吐水口以外の吐水
口を、その吐水先が浴室内の排水を室外に排出するため
の排水管である吐水口や浴室内のシャワーヘッド以外の
吐水口とすることで、シャワーヘッドからの吐水量を周
期的に変化させる際に、供給源である給湯機における吐
水総量の急変に起因した失火という事態を未然に回避す
ることができる。特に、吐水量可変吐水口以外の吐水口
を浴槽カランとすれば、吐水量が周期的に変化した吐水
をシャワーヘッドから浴びている間に、浴槽内に湯張り
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】吐水装置1を浴室の給湯システムに適用した場
合における浴室の外観図。
【図2】吐水装置1の電気的構成と各機器構成を説明す
るために用いたブロック図。
【図3】シャワータワーSTに付属した操作パネルPを
説明するための説明図。
【図4】シャワーヘッドSの構成を説明するための概略
断面図。
【図5】吐水装置1が行なう吐水ルーチンの前半部分を
表わすフローチャート。
【図6】吐水装置1が行なう吐水ルーチンの後半部分を
表わすフローチャート。
【図7】吐水ルーチンの後半部分の一部の処理を表わす
フローチャート。
【図8】吐水装置1が行なう吐水形態変更ルーチンを表
わすフローチャート。
【図9】吐水装置1の効果を説明するための説明図。
【符号の説明】
1…吐水装置 3…流入管 5…流入管 15…流量調整バルブ 17…流量調整バルブ 19…アクチュエータ 21…アクチュエータ 23…合流流路 27…吐水切換部 66…吐水量短周期設定ボタン 67…吐水量中周期設定ボタン 68…吐水量大周期設定ボタン 27a…電磁弁 27b…電磁弁 27c…電磁弁 27d…電磁弁 72a…厚肉部 AK…洗い場カラン BK…バスカラン P…操作パネル S…シャワーヘッド SS…電子制御装置 SH…すて水配管 UM…湯水混合栓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24D 17/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐水量を周期的に変化させることが所望
    される吐水量可変吐水口とそれ以外の吐水口とを備え、 流体供給源から供給された流体をいずれかの吐水口から
    吐水する吐水装置であって、 前記吐水量可変吐水口から吐水している最中に、吐水量
    可変吐水口からの吐水に加え吐水量可変吐水口以外の吐
    水口からの吐水を行なう複数吐水口吐水実行手段と、 該複数吐水口吐水実行手段によって前記吐水量可変吐水
    口とそれ以外の吐水口との吐水がなされている場合に、
    前記吐水量可変吐水口又はそれ以外の吐水口のいずれか
    の吐水口からの吐水量を周期的に変化させる吐水量変化
    手段とを備えることを特徴とする吐水装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の吐水装置であって、 前記吐水量可変吐水口は、浴室内に設けられたシャワー
    ヘッドであり、 前記吐水量可変吐水口以外の吐水口は、浴室内の排水を
    室外に排出するための排水管を吐水先とする吐水口であ
    る吐水装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の吐水装置であって、 前記吐水量可変吐水口は、浴室内に設けられたシャワー
    ヘッドであり、 前記吐水量可変吐水口以外の吐水口は、前記シャワーヘ
    ッド以外に浴室内に設けられた吐水口である吐水装置。
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