JP3018667U - 自転車用車輪 - Google Patents

自転車用車輪

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JP3018667U
JP3018667U JP1995005025U JP502595U JP3018667U JP 3018667 U JP3018667 U JP 3018667U JP 1995005025 U JP1995005025 U JP 1995005025U JP 502595 U JP502595 U JP 502595U JP 3018667 U JP3018667 U JP 3018667U
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マイク・バローズ
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巨大機械工業股▲分▼有限公司
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自転車用車輪の剛性及び流体力学的特性の向
上と、軽量化を図ること。 【構成】 貫通孔11を所要間隔をあけて穿設した車輪
リム10と、大径なフランジ状部23の外周縁近傍に周
方向に複数の固定孔24を設けた車輪ハブ20を備え
る。スポーク30は、固定孔24と係合する頭部31
と、頭部31に対して屈曲した首部32と、径方向外向
きに延在するステー部33と、貫通孔11に取付けられ
る脚部34とを備える。頭部31は、固定孔24に挿入
固定可能な形状である。ステー部33は、所定の幅及び
厚さを有する断面楕円状の板状体からなる。脚部34に
埋設した固接部材35にニップル40を螺合してスポー
クを車輪リム10に接続する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自転車用車輪に関し、詳しくは、車輪リムと車輪ハブをスポークで 連結してなる自動車用車輪における、軽量化、スポークの交換性の向上及びスポ ークの張力調整等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、種々のタイプの自動車用車輪が使用されており、軽量性と剛性の両 方を備え、かつ、良好な流体力学的特性を有する自動車用車輪を提供するための 種々の試みがなされている。
【0003】 自動車用車輪では、多数のスポークにより車輪ハブと車輪リムを連結した構造 が最も一般的である。この構造では、金属製ワイヤ材により形成したスポークを 、張力をかけた状態で車輪ハブと車輪リムとの間に張設することにより、車輪に 剛性を持たせている。しかし、この種のスポークを備える車輪構造では、一般に 、流体力学的特性があまり良好でない。
【0004】 この問題を解決するため、いわゆるソリッドステー車輪が提供されている。こ のソリッドステー車輪は、上記スポークの代わりに、実心円盤部材(ソリッド・ ディスク・マテリアル)を備え、この実心円盤部材により車輪ハブと車輪リムの 間を連結している。しかし、この種の実心円盤部材を備える車輪構造の場合、車 輪の重量が比較的重くなるという問題がある。また、この車輪構造を採用した場 合、側面からの風の力を受けやすく、横風を受けた場合に自転車が揺れやすくな るという問題がある。
【0005】 上記スポークを備える車輪構造と、実心円盤部材を備える車輪構造の中間的な 構造の自転車用車輪として、上記ソリッドステー車輪の実心円盤部材に数個(例 えば、3個程度)のギャップを設けることにより、極めて幅広に形成したスポー ク(ソリッドスポーク)を備える自転車用車輪がある。このソリッドスポークは 、上記金属ワイヤ材製のスポークのように張力がかかった状態で車輪ハブと車輪 リムを連結するのではなく、圧縮された状態で車輪リムと車輪ハブとを連結して おり、車輪にかかる荷重を車輪リムと車輪ハブの間に設けたソリッドスポークが 突っ張って支承する。よって、この種の自動車用車輪では、ソリッドスポークの 幅を十分に大きく設定する必要があるため、上記ソリッドステー車輪の場合と同 様に、側面からの風の力を受けやすいという問題がある。また、この幅広のソリ ッドスポークを備える自転車用車輪では、車輪ハブと車輪リムを連結する力を調 整することができない。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記従来の自転車用車輪における問題に鑑み、十分な剛性を有し、 流体力学的特性が良好であり、軽量であると共に、側面からの風の力を受けにく く、かつ、スポークの張力調整及び取り換えが可能な自転車用車輪を提供するこ とを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
従って、請求項1は、幅方向の中央部分に、複数の貫通孔を所要間隔をあけて 穿設した車輪リムと、両側部にそれぞれ比較的大径なフランジ状部を備え、各フ ランジ状部の外周縁近傍に周方向に所要間隔あけて複数の固定孔を設けた車輪ハ ブと、内端側から外端側へ向けて、上記固定孔と係合する頭部と、該頭部に対し て屈曲した首部と、径方向外向きに延在するステー部と、上記貫通孔に取付けら れる脚部とを順に設け、上記頭部が上記固定孔に挿入固定可能な形状であって、 上記ステー部が所定の幅及び厚さを有する断面楕円状の板状体からなり、かつ上 記脚部に金属製の固接部材を軸心方向に埋設してなる複数のスポークと、円盤状 に形成した一端を上記車輪リムに係止する一方、他端を該車輪リムの貫通孔より 突出させて上記固接部材に螺合し、その螺子締めの程度を調節することにより、 上記車輪ハブと車輪リムとの間に張設したスポークの張力を調整可能とした複数 のニップルとを備える自転車用車輪を提供するものである。
【0008】 請求項2は、請求項1において、上記固定孔の外側周縁部を上記フランジ状部 の外周縁に交接させて、両側に挟持突起を備える開口部を形成すると共に、上記 首部の両側面を内向きの凹状に形成し、首部が上記挟持突起に挟持固定されるよ うにしてなる自転車用車輪を提供するものである。
【0009】 請求項3は、請求項1において、上記固定孔の内側周縁部の中央に固定ブロッ ク部を設けると共に、上記頭部の端面に該固定ブロック部を嵌め込む固定溝を形 成し、該固定ブロック部と固定溝の嵌合により、上記フランジ状部とスポークの 接続強度を向上させるようにしてなる自転車用車輪を提供するものである。
【0010】 請求項4は、請求項1において、上記スポークは、長手方向の大部分で幅を6 mm〜20mmに設定している自転車用車輪を提供するものである。
【0011】 請求項5は、請求項1において、上記スポークは、長手方向の大部分で幅と厚 さの比率をほぼ4:1に設定している自動車用車輪を提供するものである。
【0012】 請求項6は、請求項1において、上記固定孔及び上記頭部の形状を円形又は三 角形状としている自転車用車輪を提供するものである。
【0013】 請求項7は、請求項1において、上記スポークの頭部、首部、ステー部及び脚 部を一体成形している自転車用車輪を提供するものである。
【0014】 請求項8は、請求項1において、2本のスポークを連結部から二又状に分岐す るように一体成形すると共に、各スポークの端部にそれぞれ脚部を設け、上記連 結部の前端に設けた頭部を上記固定孔に挿入固定可能な形状としている自動車用 車輪を提供するものである。
【0015】
【作用】 請求項1の自転車用車輪では、スポークのステー部が断面楕円形の板状体であ るため、従来のスポークに比べて一本一本のスポークの強度が向上し、各スポー ク間の間隔を比較的大きく設定して、車輪ハブと車輪リムとの間に取付けても十 分な連結強度を得られるため、車輪全体として良好な流体力学的特性が得られる 。また、従来の実心円盤部材により車輪ハブと車輪リムを連結した車輪に比べる と車輪重量が軽量であると共に、側面からの風の力をうけにくい。さらに、スポ ークの頭部を車輪ハブの固定孔に係合する構造としているため、各スポークを個 別に取換えることが可能である。また、各スポークの最外端の脚部とニップルと の螺子締めの程度を調節することにより、スポークの張力を調整して車輪に適切 な剛性を付与することができる。
【0016】 請求項2の自転車用車輪では、スポークの首部を挟持突起で挟持する構成とし ているため、スポークと車輪ハブが確実に接続される。
【0017】 請求項3の自転車用車輪では、固定孔に設けた固定ブロック部に、頭部の端面 に設けた固定溝を嵌合する構造としているため、フランジ状部とスポークの接続 強度が向上すると共に、頭部が容易に車輪ハブから脱落せず、組立作業を迅速に 行うことができる。
【0018】 請求項4の自転車用車輪では、上記スポークの幅を6mm〜20mmに設定し ているため、スポークが十分な強度を有する。
【0019】 請求項5の自転車用車輪では、スポークの幅と厚さの比率をほぼ4:1に設定 しているため、スポークの周囲に形成される空気流の流動線が流体力学的に良好 である。
【0020】 請求項6の自転車用車輪では、頭部の形状を円形又は三角形状としているため 、スポークと車輪ハブは十分な接続強度で接続される。
【0021】 請求項7の自転車用車輪では、スポークの頭部、首部、ステー部及び脚部を一 体成形構造としているため、スポークを容易に製造することができる。
【0022】 請求項8の自転車用車輪では、2本のスポークを連結部から二又状に分岐する ように一体成形し、この連結部に頭部を設けているため、一つの頭部を車輪ハブ に取付ければ2本のスポークを一度に車輪ハブに取付けることができる。
【0023】
【実施例】
次に、図面に示す実施例に基づいて本考案について詳細に説明する。 図1から図3に示すように、本考案の第1実施例に係る自転車用車輪は、車輪 リム10、車輪ハブ20、複数のスポーク30及び複数のスポーク用のニップル 40を組み合わせて構成している。
【0024】 上記車輪リム10は、アルミ合金製であり、断面形状がV字形を呈している。 また、車輪リム10には、幅方向の中央部分に沿って、所要間隔をあけて複数の 貫通孔11を穿設している。この車輪リム10は、公知の標準的な車輪リムであ るので、詳細な説明は省略する。
【0025】 上記車輪ハブ20は、両側部にそれぞれ設けた側部材21,21と、これらの 側部材21,21の間を連結する中空円筒状のハブ体22を備えている。 各側部材21は、外周部に大径なフランジ状部23を備えている。本実施例で は、このフランジ状部23の直径を約76mmに設定すると共に、フランジ状部 23をハブ体22の幅方向の中心側に向けて約5度傾斜させている。また、フラ ンジ状部23の外周縁231の近傍には、周方向に等しい間隔をあけて円形状の 固定孔24を6個形成している。
【0026】 第1実施例では、各固定孔24をその外側周縁部が上記フランジ状部23の外 周縁231に交接するように設けることにより、開口部25を形成している。こ の開口部25の両側には、互いに対向するように突出する一対の挟持突起232 ,232が形成されている。一方、各固定孔24の内側周縁部の中央には、固定 ブロック部233を設けている。
【0027】 上記側部材21の内周壁には、リング座部26を形成しており、このリング座 部26の内端側の外周壁に、円環状凹部261を設けている。この円環状凹部2 61をハブ体22に内嵌して接着することにより、側部材21をハブ体22に固 定している。なお、円環状凹部261とハブ体22を螺合することにより、側部 材21をハブ体22に固定する構造としてもよい。
【0028】 その側部材21の周回りに軸受座27を設けて、この軸受座27の中央部に標 準型の28mmの軸受272を格納する円孔271を穿設している。また、この 円孔271の内側面に隣接して、軸受座27の内端に段状環部28を形成してお り、この段状環部28に軸受272を当接して位置決めしている。
【0029】 なお、本実施例では、ハブ体22は、長さ52mm、外径22mmの中空円筒 であり、アルミ材あるいは複合材により形成されている。
【0030】 図1に示すように、第1実施例に係る自動車用車輪は、上記スポーク30を1 2本備えている。 図1、図3及び図4に示すように、スポーク30は、強化ガラス、ナイロンあ るいは繊維強化プラスチック等の複合材からなり、内端側から外端側へ向けて頭 部31、首部32、ステー部33、脚部34を順に形成し、この脚部34に固接 部材35を埋設している。
【0031】 上記頭部31は、円形状であり、この頭部31に対応する形状に形成した上記 フランジ状部23の上記固定孔24に格納される。また、頭部31の端面には、 上記固定孔24に設けた固定ブロック部233に対応する形状の固定溝311を 設けており、固定ブロック部233を固定溝311に嵌合することにより、フラ ンジ状部2とスポーク30を確実に接続できるようにしている。
【0032】 上記首部32は、頭部31とステー部33の接続部分を構成し、外径を縮径す ると共に、両側を凹状に形成している。この首部32が、上記挟持突起232, 232に挟持されることにより、スポーク30の頭部31がフランジ状部23の 固定孔24内に固定される。
【0033】 上記ステー部33は、図4及び図5に示すように、所定長さの板状体であって 、断面形状を前方突出部331s後方突出部332を設けた前円縁333と後突 端332を備える楕円形状として、流体力学的特性が良好になるようにしている 。本実施例では、ステー部33の断面形状の長軸方向の長さ(幅W)と短軸方向 の長さ(厚さT)の比率を、長手方向の全長の大部分にわたってW:T=4:1に 設定している。ステー部33の断面形状を楕円形状とし、かつ幅Wと厚さTの比 率を上記のように設定しているため、ステー部33を通過する空気は、流体力学 的に良好な流動線を形成する。
【0034】 上記脚部34は、図1、図3及び図4に示すように、スポーク30の最外端に 上記頭部31、首部32及びステー部33と一体に、所要寸法に成形されており 、その軸心位置に金属製の固接部材35を埋設している。この固接部材35は、 螺子孔座を構成するものであって、軸線方向の中心部に外部と連通する開口を備 える螺子孔352を設けている。また、固接部材35の外周壁は、二条のリング 溝351を設けた粗雑面に形成しており、スポーク30の製作時に所要個所に固 接部材35を埋設し、複合材料を成形硬化させれば、リング溝351及び粗雑面 が上記脚部34の軸心内部の周壁と一体に固着されるようにしている。
【0035】 本実施例では、スポーク30の長さを247mmに設定している。また、スポー ク30の首部32から脚部34までの長さ方向の全体で、幅Wを12mm、厚さ Tを3mm〜3.5mm程度に設定している。スポーク30の幅Wは6mm〜2 0mmに設定することが好ましい。一方、首部32では、幅を約11mmに設定 している。また、頭部31では、その円板形状の直径を16mm、厚さを4.5 mmに設定している。さらに、上記のように固接部材35が挿入固定されるスポ ーク30の末端を構成する脚部34は、適切な強度を有するように、6.5mm 程度の適切な厚さに設定している。
【0036】 上記ニップル40は、螺子部材により構成しており、その基部を上記車輪リム 10の貫通孔11より大径の螺子頭部41に形成し、外周に雄螺子溝を形成した 螺子部42を螺子頭部41に突設している。このニップル40は、螺子部42を 貫通孔11に挿通し、螺子頭部41を車輪リム10の外側面に係着させる一方、 貫通孔11から突出する螺子部42を上記固定部材35の螺子孔352に螺合さ せる。
【0037】 上記構成からなる本実施例の自動車用車輪を組み立てる時には、図2及び図3 に示すように、まず、スポーク30の一端側の頭部31を車輪リム10の固定孔 24に嵌め込んで、頭部31の一部分を開口部25内に格納すると共に、頭部3 1の固定溝311に固定孔24の固定ブロック233を嵌合させる。
【0038】 次に、図1及び図4に示すように、スポーク30の他端側の脚部34に埋設し た固接部材35の螺子孔352に、上記車輪リム10の貫通孔11に挿通したニ ップル40の螺子部42を螺合する。螺子孔352に対してニップル40の螺子 部42を螺子締めすると、上記固定孔24内に嵌め込んだ頭部31が開口部25 側に移動し、その両側の首部32が挟持突起232,232に挟持される。上記 螺子部42と螺子孔352をさらに強く螺締めすると、車輪ハブ20と車輪リム 10との間における張力が増加する。このように、本実施例では、螺子締めの程 度を調節することにより、スポーク30の張力を調整することができ、上記のよ うに12本設けた各スポーク30をそれぞれ適切な張力に調整すれば、車輪が適 切な剛性を付与し、車輪が構成する平面の精度を向上させることができる。
【0039】 また、スポーク30のステー部32の断面形状を上記のような寸法に設定した 楕円形状としているため、各ステー部33の強度が高く、車輪ハブ20と車輪リ ム10の接続強度が十分であり、車輪全体として良好な流体力学的特性を有する 。
【0040】 さらに、本実施例では、上記のように頭部31の固定溝311と固定孔24の 固定ブロック233を嵌合するため、頭部31が容易に脱落しないと共に、組立 作業を迅速に行うことができる。また、この固定溝311と固定ブロック233 を嵌合した構造は、スポーク30の張力設定には影響を与えないため、寸法をそ れ程大きく設定しなくても、上記した脱落防止の効果が得られる。
【0041】 さらにまた、本実施例では、上記のように断面楕円状のスポーク30により車 輪ハブ20と車輪リム10を接続しているため、上記した従来のソリッドステー 車輪と比較して車輪重量が軽量であると共に、スポーク30は側面からの風の力 を受けにくく、横風を受けた場合の自転車の揺れを防止することができる。
【0042】 図6から図9は、本考案の第2実施例を示し、この第2実施例では、スポーク 30の頭部31の構造を第1実施例と異ならせている。 図7及び図8に示すように、そのフランジ状部23の外周縁231の近傍に設 けた6個の固定孔241は、第1実施例と同様に円形の通孔であるが、開口部を 設けておらず、固定孔241の周縁とフランジ状部23の外周縁231との間に 所要寸法の隙間を設けている。
【0043】 一方、図8及び図9に示すように、該スポーク30の頭部312の端部に、ハ ブ体22側に突出する係止部313を設けており、頭部312とステー部33の 連結部分である首部321を湾曲形状としている。この首部321の湾曲程度は 、頭部312を固定孔241に挿入すればステー部33側がフランジ状部23の 外側面234に位置すると共に、頭部312の突出した係止部313がフランジ 状部23の内側面235に位置するように設定している。よって、スポーク30 の他端側の脚部34を車輪リム10に固定すれば、係止部313が固定孔241 の上側の孔壁242に係着する一方、首部321が固定孔241の下側の孔壁2 42に係着してスポーク30が固定される。
【0044】 このように、第2実施例では、固定孔241の孔壁242と係止部313及び 首部321の互いに接触する部位を円弧状に形成しているが、その他の構造及び 作用は、上記した第1実施例と同一である。
【0045】 図10は、本発明の第3実施例を示し、この第3実施例では、頭部314を三 角形状とする共に、この頭部314の形状に対応して固定孔243も同様の三角 形状としている。この第3実施例の構造では、スポーク30を強固に車輪ハブ1 0に接続することができる。
【0046】 図11は、本発明の第4実施例を示し、この第4実施例では、スポーク60を 、2本のスポーク30,30を二又状に一体にモールド成形したユニットとして いる。これらの2本のスポーク30,30は連結部61から二又状に分岐するよ うに一体成形しており、各スポーク30,30の端部にそれぞれ脚部62を設け ている。また、連結部61の前端には頭部63を設けており、この頭部63はフ ランジ状部23の固定孔244に対応する形状に形成している。この頭部63を フランジ状部23に取付けることにより、2本のスポーク30,30を一度にフ ランジ状部23に接続することができる。なお、本実施例のスポーク60は第1 から第4実施例と同様に、強化ガラス、ナイロン材等からなり、また、幅W及び 厚さTも第1から第4実施例と同様の寸法に設定している。
【0047】 なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形が可能であ る。 例えば、車輪ハブ20の各側部材21を、強化ガラス、ナイロン材により形成 し、多数のスポークを一体にモールド成形してもよい。また、本考案の固接部材 35の螺子孔352とニップル40の螺子部42を入れ替えて、固接部材35側 を雄螺子状、ニップル40側を雌螺子状としても、同様に個接部材35とニップ ル40を螺合することができる。
【0048】
【考案の効果】
請求項1の自転車用車輪では、スポークのステー部を断面楕円形の板体状に形 成しているため、従来のスポークに比べて一本一本のスポークの強度が向上し、 スポーク間の間隔を比較的大きく設定して車輪ハブと車輪リムとの間に取付けて も十分な連結強度を得られるため、車輪全体の流体力学的特性が良好になる。ま た、従来の実心円盤を使って車輪ハブと車輪リムを連結した車輪に比べると車輪 重量が軽量である共に、側面からの風の力をうけにくいため、自転車が横風を受 けた場合の揺れを防止することができる。さらに、スポークの頭部を車輪ハブの 固定孔に係合する構造としているため、各スポークを個別に取換えることが可能 である。また、各スポークの最外端の脚部とニップルとの螺子締めの程度を調節 することにより、スポークの張力を調整して車輪に適切な剛性を保たせることが できる。
【0049】 請求項2の自転車用車輪では、スポークの首部を挟持突起で挟持する構成とし ているため、スポークと車輪ハブを確実に接続することができる。
【0050】 請求項3の自転車用車輪では、固定孔に設けた固定ブロック部に、頭部の端面 に設けた固定溝を嵌合する構造としているため、フランジ状部とスポークの接続 強度が向上すると共に、頭部が容易に車輪ハブから脱落せず、組立作業を迅速に 行うことができる。
【0051】 請求項4の自転車用車輪では、上記スポークの幅を6mm〜20mmに設定し ているため、スポークが十分な強度を有する。
【0052】 請求項5の自転車用車輪では、スポークの幅と厚さの比率を約4:1に設定し ているため、スポークの周囲に形成される空気流の流動線が流体力学的に良好に なる。
【0053】 請求項6の自転車用車輪では、頭部の形状を円形又は三角形状としているため 、スポークと車輪ハブを十分な接続強度で接続することができる。
【0054】 請求項7の自転車用車輪では、スポークの頭部、首部、ステー部及び脚部を一 体成形構造としているため、スポークを容易に製造することができる。
【0055】 請求項8の自転車用車輪では、2本のスポークを連結部から二又状に分岐する ように一体成形し、この連結部に頭部を設けているため、一つの頭部を車輪ハブ に取付ければ2本のスポークを一度に車輪ハブに取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施例に係る自転車用車輪を示
す斜視図である。
【図2】 図1の自転車用車輪の車輪ハブを示す側面図
である。
【図3】 図1の自転車用車輪の車輪ハブを示す一部断
面正面図である。
【図4】 図1の自転車用車輪のスポークを示す一部断
面側面図である。
【図5】 図4のV−V線での断面図である。
【図6】 本考案の第2実施例に係る自転車用車輪を示
す斜視図である。
【図7】 図6の自転車用車輪の車輪ハブを示す側面図
である。
【図8】 図6の自転車用車輪の車輪ハブを示す一部断
面正面図である。
【図9】 図6の自転車用車輪のスポークを示す一部断
面側面図である。
【図10】 第3実施例に係る自動車用車輪のスポーク
を示す部分側面図である。
【図11】 第4実施例に係る自転車用車輪のスポーク
を示す一部断面側面図である。
【符号の説明】
10 車輪リム 11 貫通孔 20 車輪ハブ 21 側部材 23 フランジ状部 232 挟持突起 233 固定ブロック部 24,244 固定孔 25 開口部 30,60 スポーク 31 頭部 311 固定溝 32 首部 33 ステー部 34,62 脚部 35 固接部材 40 ニップル 61 連結部

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向の中央部分に、複数の貫通孔(1
    1)を所要間隔をあけて穿設した車輪リム(10)と、 両側部にそれぞれ比較的大径なフランジ状部(23)を
    備え、各フランジ状部(23)の外周縁近傍に周方向に
    所要間隔あけて複数の固定孔(24)を設けた車輪ハブ
    (20)と、 内端側から外端側へ向けて、上記固定孔(24)と係合
    する頭部(31)と、該頭部(31)に対して屈曲した
    首部(32)と、径方向外向きに延在するステー部(3
    3)と、上記貫通孔(11)に取付けられる脚部(3
    4)とを順に設け、上記頭部(31)が上記固定孔(2
    4)に挿入固定可能な形状であって、上記ステー部(3
    3)が所定の幅及び厚さを有する断面楕円状の板状体か
    らなり、かつ上記脚部(34)に金属製の固接部材(3
    5)を軸心方向に埋設してなる複数のスポーク(30)
    と、 円盤状に形成した一端を上記車輪リム(10)に係止す
    る一方、他端を該車輪リム(10)の貫通孔(11)よ
    り突出させて上記固接部材(35)に螺合し、その螺子
    締めの程度を調節することにより、上記車輪ハブ(2
    0)と車輪リム(10)との間に張設したスポーク(3
    0)の張力を調整可能とした複数のニップル(40)と
    を備える自転車用車輪。
  2. 【請求項2】 上記固定孔(24)の外側周縁部を上記
    フランジ状部(23)の外周縁に交接させて、両側に挟
    持突起(232)を備える開口部(25)を形成すると
    共に、上記首部(32)の両側面を内向きの凹状に形成
    し、首部(32)が上記挟持突起(232)に挟持固定
    されるようにしてなる請求項1に記載の自転車用車輪。
  3. 【請求項3】 上記固定孔(24)の内側周縁部の中央
    に固定ブロック部(233)を設けると共に、上記頭部
    (31)の端面に該固定ブロック部(233)を嵌め込
    む固定溝(311)を形成し、該固定ブロック部(23
    3)と固定溝(311)の嵌合により、上記フランジ状
    部(23)とスポーク(30)の接続強度を向上させる
    ようにしてなる請求項1に記載の自転車用車輪。
  4. 【請求項4】 上記スポーク(30)は、長手方向の大
    部分で幅(W)を6mm〜20mmに設定している請求
    項1に記載の自転車用車輪。
  5. 【請求項5】 上記スポーク(30)は、長手方向の大
    部分で幅(W)と厚さ(T)の比率を約4:1に設定し
    ている請求項1に記載の自動車用車輪。
  6. 【請求項6】 上記固定孔(24)及び上記頭部(3
    1)の形状を円形又は三角形状としている請求項1に記
    載の自転車用車輪。
  7. 【請求項7】 上記スポーク(30)の頭部(31)、
    首部(32)、ステー部(33)及び脚部(34)を一
    体成形している請求項1に記載の自転車用車輪。
  8. 【請求項8】 2本のスポーク(30)を連結部(6
    1)から二又状に分岐するように一体成形すると共に、
    各スポーク(30)の端部にそれぞれ脚部(62)を設
    け、上記連結部(61)の前端に設けた頭部(63)を
    上記固定孔(244)に挿入固定可能な形状としている
    請求項1に記載の自動車用車輪。
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