JP3018355U - 絵模様彫刻ガラス及び展示用額縁ケース - Google Patents

絵模様彫刻ガラス及び展示用額縁ケース

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JP3018355U
JP3018355U JP1995005842U JP584295U JP3018355U JP 3018355 U JP3018355 U JP 3018355U JP 1995005842 U JP1995005842 U JP 1995005842U JP 584295 U JP584295 U JP 584295U JP 3018355 U JP3018355 U JP 3018355U
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JP1995005842U
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Inventor
征雄 秦
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安藤建設株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス面に彫り込んだ絵模様の装飾的効果を
向上させる。 【構成】 光透過性板ガラス10の、鑑賞者側から見て
背面となるガラス面を彫り込んで形成された凹凸面から
なる絵模様表面に照明20でライティングして、絵模様
に陰影効果を施した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は絵模様彫刻ガラス及び展示用額縁ケースに係り、特に板ガラス表面に 絵模様等をレリーフ調に彫刻し、立体感、質感等を表現するようにした絵模様彫 刻ガラス及び同装飾ガラスの装飾効果を高めるために照明装置を収容するように した展示用額縁ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
ガラス工芸におけるガラス冷却後の加飾法としては、カット(切子)、エッチ ング、グラヴィール、サンド・ブラスト、ダイヤモンド・ポイント彫り等が伝統 的な技法として知られている。各技法ともそれぞれ特徴があり、ガラスに施す模 様、図案によりふさわしいものが採用されている。 このうち、グラヴィールはガラス器等の表面にレリーフ調の模様や絵画的な図 案を彫刻する技法である。図6はグラヴィールによってガラス器の表面に模様を 施す加飾作業の一例を示した作業状態図である。ガラス器50はグラヴィールに より施された凹面形状を分かりやすくするために断面図で示している。この技法 では部分を示した固定回転台51の回転軸52の先端に固着された小径の銅円盤 53に研磨材54をつけて回転させてガラス器50の表面を所定形状の凹状面5 5に彫刻するようになっている。 このようにガラス器50の表面に彫られた凹状の模様部分55を図7に示した ように矢印方向に見ると、ガラス器50の背面から透過する光Lによって絵模様 等の図案が凸面形状に見えるという視覚的効果が得られる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、グラヴィールでは、レリーフにひだ状の模様を形成するために、細 い突起状部56や薄板状部57がガラス器50の表面に彫り込まれている。この ため、ガラス器50を取り扱っている時に、この突起状部56や薄板状部57の 一部が欠けてしまうおそれがある。 また、これらの作品は、従来はクリスタルガラス器等のように容器状の形状の 表面に模様や図案が彫刻されているため、容器のデザイン形状と表面に施された 模様、図案とが融合されたものとして位置づけられてきた。 すなわち、従来は光透過効果と光反射効果とを有するガラスを素材とする容器 に加飾し、装飾品あるいは実用品として完成させていたのみであり、板状ガラス の表面に施された種々の彫刻模様に対して照明を当ててレリーフとしての陰影、 質感を際立たせるようにしたものは存在しなかった。
【0004】 そこで、本考案の目的は上述した従来の技術が有する問題点を解消し、板ガラ ス等のガラス材料に所定の絵模様からなる彫刻を施し、彫刻による陰影、凹凸部 分の立体感が際立つように照明を配した絵模様彫刻ガラス及び展示用額縁ケース を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は光透過性板ガラスの、鑑賞者側から見て 背面となるガラス面を彫り込んで形成された凹凸面からなる絵模様表面に照明光 をあてて、該絵模様に陰影効果を施したことを特徴とするものである。
【0006】 また、請求項1記載の絵模様彫刻ガラスを額縁前面に固定し、ケース内部に収 納された光源により前記絵模様彫刻ガラスの絵模様面に照明光をあてるようにし たことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】
【0008】 本考案によれば、光透過性板ガラスの、鑑賞者側から見て背面となるガラス面 を彫り込んで形成された凹凸面からなる絵模様表面に照明光をあてて、該絵模様 に陰影効果を施したことにより、彫刻された凹凸面の立体感、質感をリアルに表 現することができる。
【0009】 また、請求項1記載の絵模様彫刻ガラスを額縁前面に固定し、ケース内部に収 納された光源により前記絵模様彫刻ガラスの絵模様面に照明光をあてるようにし たことにより、前記絵模様彫刻ガラスのレリーフ効果を簡単に作り出すことがで きる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案による絵模様彫刻ガラス及び展示用額縁ケースの一実施例につい て添付図面を参照して説明する。 図1(a)は絵模様彫刻ガラスの一例を示した斜視図である。同図に示した板 ガラス10には一例として人物の上半身像を絵柄とした図案11がレリーフ状に 彫刻されている。 この板ガラス10は通常の規格板ガラスを使用している。彫刻は種々の技法を 用いて同図(b)に示したように鑑賞者が矢印方向に見る場合、板ガラス10の 背面側に施されている。そして完成された状態では、背面側の下方から蛍光灯等 の線光源の照明20によるライティングが施されている。このように配置された 照明20によるガラス部分の光透過効果とガラス表面の光反射効果とにより、薄 い板材に施された凹凸面の立体感、陰影の具合を際立たせることができる。 なお、透明色の板ガラス以外に光透過性の色板ガラス等を使用しても良い。
【0011】 次に、彫刻面に施された技法の例について図2を参照して説明する。 彫刻には、通常のガラス彫刻に用いられる公知の電動回転工具を用いることが できる。手持ち式電動回転工具の先端アタッチメント部分には図6に示したよう な円盤状ルーターの他、ドリル刃等公知の種々の切削工具、削孔工具、研磨工具 を取り付けることができる。たとえば広い凹面部分を形成するには円盤状ルータ ーを使用するのが効率良い。 板ガラス内部には冷却時にガラス組成に起因してできる冷却波紋がある。この 冷却波紋は、ガラス彫刻においてはあたかも木材の木目のように向きがあるので 、切削工具の当て方により切削面の仕上がりに変化をつけることができる。 通常、切削面は細かい粗面となるため全体として白く曇ったように見える面と して仕上るが、彫り込みの浅深、切削面のなす角度により照明光の反射、屈折が 異なるので、ガラス彫刻面は種々の様相を示す。
【0012】 その中で、特殊な技法として図2(c)に示したように細かい粗面からなる光 沢のない切削面12の一部に平滑なカット面(滑面)13を形成して部分的に輝 きを持たせることもできる。このような滑面13を作るには同図(a)に示した ように滑面13として仕上げたい部分に突起14を残すようにその周囲15を彫 り込み、その後たがね等で突起部分14を折るように割り欠く。その時の断面部 分はガラス組成面から割れるので、平滑な表面を得ることができる。この滑面1 3は微妙に湾曲したり、歪みがあったするので、光が乱反射してキラキラとした 輝きを放つ。
【0013】 図2(e)はたとえば魚の鱗部分や衣服のひだのような重なりの状態を表現す るのにふさわしい技法である。 このような重なり部分を形成するには、同図(d)に示したように所定の板厚 の範囲内で実際に重なり部分が現れるようにオーバーハング部分16を形成する ように裏側17を彫り込む。素材がガラスという光透過材料のため、オーバーハ ング部分16が重なっている部分が一部透けて見えるので、立体感をリアルに表 現することができる。
【0014】 その他、板ガラス背面側から彫り込んだ図案に対し、鑑賞者側のガラス表面に 浅い彫刻を施しても良い。この技法は、風景画のような題材に適している。たと えば遠景を背面側から深く彫り込み、表面側に線描のような浅い彫刻により近景 を添えることにより、近景と遠景とが重なる部分ができ、図案に効果的な奥行き 感を出すことができる。 また、板ガラスに代えて平面鏡を使用し、反射面側から彫り込み、形成された 凹面部分に反射面としての処理を施すという技法もある。このような鏡では、鏡 面部分から図案が浮き出るような効果を持たせることもできる。 さらに、彫刻を施した粗面には着色を施すことも可能である。粗面であるため 水彩画材によって着色できるが、ガラスの光透過性を損なうことのない画材であ るならば種々のものが適用できる。
【0015】 図3は以上のようにしてレリーフ状の彫刻を施した絵模様ガラスを収納して展 示するための展示用額縁ケースの一実施例を示した概略斜視図である。 本実施例による展示用額縁ケース30は木製からなり、図4に示したように内 部に小型の蛍光灯(図示せず)が収容されている。ケースには合成樹脂、アルミ 板等の金属素材を使用できることは言うまでもない。絵模様ガラス10は額縁前 面部分31に内側から枠木32を介して固定されており、ケース30本体の底板 33には安定器21を備えた蛍光灯20が収容されている。さらに天板34の下 面及び側板の内面には反射鏡35が収容固定されている。反射鏡35は台座36 を介して天板34と所定の角度をなすように配置され、蛍光灯20をつけたとき に額縁前面31に取り付けられている絵模様ガラス10を四方からライティング できるようになっている。さらに背板37及び蛍光灯20の周囲部分には絵模様 ガラス10の図案にふさわしい背景色からなるクロス22が貼られている。
【0016】 図5はライティングの応用例を示した部分拡大図である。同図は箱状からなる 側板ケース38部分の内部に補助光源としての蛍光灯25を収納した状態を示し ている。同図に示したように絵模様ガラス10を側方の端面からライティングす ると、底板位置からライティングした場合に比べてガラスを通じて凹凸部分が直 に照明光を受けるので、側方からの陰影のコントラストが強調される。 なお、本実施例では光源として線光源である蛍光灯を使用したが、電球を1個 ないし複数個配置してライティングを行うようにしても良い。また自然光や外部 照明からのライティングによっても良いことは言うまでもない。
【0017】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、板ガラス等に施されたレリ ーフ状の彫刻の立体感、陰影、質感、量感等の装飾的効果を際立たせることがで き、また展示用額縁ケースに収納することによりこれらの効果を簡単に得ること ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による絵模様彫刻ガラスの一実施例を示
した概略斜視図、断面図。
【図2】本考案による絵模様彫刻ガラスに施された技法
の一例を示した部分拡大図。
【図3】本考案による展示用額縁ケースの一実施例の外
観を示した概略斜視図。
【図4】図3に示した展示用額縁ケースのIV−IV断面線
に沿って示した断面図。
【図5】展示用額縁ケースの変形例を示した部分拡大断
面図。
【図6】従来のガラス器彫刻の一例として示したグラヴ
ィール技法の作業状態図。
【図7】グラヴィールによるガラス器のレリーフ部分の
拡大断面図。
【符号の説明】
10 絵模様ガラス(板ガラス) 20,25 蛍光灯(照明) 30 展示用額縁ケース

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】光透過性板ガラスの、鑑賞者側から見て背
    面となるガラス面を彫り込んで形成された凹凸面からな
    る絵模様表面に照明光をあてて、該絵模様に陰影効果を
    施したことを特徴とする絵模様彫刻ガラス。
  2. 【請求項2】請求項1記載の絵模様彫刻ガラスを額縁前
    面に固定し、ケース内部に収納された光源により前記絵
    模様彫刻ガラスの絵模様面に照明光をあてるようにした
    ことを特徴とする展示用額縁ケース。
JP1995005842U 1995-05-19 1995-05-19 絵模様彫刻ガラス及び展示用額縁ケース Expired - Lifetime JP3018355U (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004080801A (ja) * 1995-11-07 2004-03-11 Sozoan:Kk 映像システム
JP2008213320A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Photo Craft Co Ltd 三次元レリーフの製造方法および装置並びに三次元レリーフ
JP2008213331A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Photo Craft Co Ltd レリーフを用いた画像表示装置
JP2016037806A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 株式会社フオトクラフト社 レリーフを用いた装飾用壁材
JPWO2016208388A1 (ja) * 2015-06-23 2018-04-05 林テレンプ株式会社 自動車室内用照明装置

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