JP3017577B2 - 複合マットの製造方法 - Google Patents

複合マットの製造方法

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JP3017577B2 JP3274431A JP27443191A JP3017577B2 JP 3017577 B2 JP3017577 B2 JP 3017577B2 JP 3274431 A JP3274431 A JP 3274431A JP 27443191 A JP27443191 A JP 27443191A JP 3017577 B2 JP3017577 B2 JP 3017577B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるマットレスや
シート、室内装飾用等のクッション材としてのマット製
造方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】本出願人は、いわゆるシュロ皮やココヤ
シの中果皮繊維等のヤシ科植物の繊維が、漁網、ロー
プ、箒、たわし、敷物等、どちらかと言うと、ゴミ、汚
れ、足、土に近いところで使われてきたのに鑑み、これ
の高度利用を図ったヤシ繊維ベースの複合マットの製造
方法を発明し、既にその特許出願にも及んでいるが、こ
の方法は所詮植物から得られるものに処理しようとした
ため、量産するには不向きであった。しかし、この方法
は何もヤシ繊維のみを対象とすべきではなく、本来、ヤ
シ繊維と同等のもので大量に得られるものであれば、同
様に処理できるものであり、ヤシ繊維ベースの複合マッ
トと同様のものが得られる筈である。
【0003】
【開発を試みた技術的事項】そこで、本発明は、本出願
人に係るヤシ繊維ベースの複合マット製造方法を、広
く、比較的太い合成樹脂製フィラメントを不織布様ない
し三次元網組織状に絡み合わせてなるマット状の層に対
して適用して、クッション性の向上され、高級感を付与
された複合マットが大量に得られるようにしたものであ
る。
【0004】
【発明の構成】
【目的達成の手段】即ち本出願に係る第一の発明たる複
合マットの製造方法は、比較的太い合成樹脂製フィラメ
ントを不織布様ないし三次元網組織状に絡み合わせてな
るマット状の層に対し、合成樹脂細繊維を流体流ととも
に吹き付け、前記マット状の層と合成樹脂細繊維とを絡
み合わせる工程を有し、前記合成樹脂製フィラメントま
たは合成樹脂細繊維は、脱臭剤、芳香剤、抗菌剤、防虫
剤、嫌虫剤、殺虫剤の内から選ばれた1乃至複数の微粉
末薬剤を多孔性合成樹脂微粉末に機械的衝撃手段を用い
て埋設ないし固着させた後、この薬剤担持粒子を原料に
混入し、紡糸口金に至る直前において多孔性合成樹脂微
粉末の溶融温度に至らしめて紡糸することを特徴とす
る。もって、上記目的を達成しようとするものである。
【0005】
【発明の作用】本発明の複合マットの製造方法は、基本
的に比較的太い合成樹脂製フィラメントを不織布様ない
し三次元網組織状に絡み合わせてなるマット状の層をベ
ースとして、これに合成樹脂細繊維を絡み付かせるか、
粘弾性物質の皮膜を形成し、マット状の層のクッション
性を改善し、比較的太いフィラメントからくる低級イメ
ージを高級感漂うものとする。そして、合成樹脂製フィ
ラメントや合成樹脂細繊維の原料には、脱臭剤、芳香
剤、防虫剤等の微粉末薬剤を混入することで、単なるイ
メージだけでなく、実際に清潔、香り漂うものとする。
さらに粘弾性物質の皮膜を形成することでクッション性
が粘ばい重厚な感じのものとなる。
【0006】
【実施例】以下、本発明を構成する要素たる比較的太い
合成樹脂製フィラメントを不織布様ないし三次元網組織
状に絡み合わせてなるマット状の層、粘弾性物質、脱臭
剤、芳香剤、防虫剤等の微粉末薬剤、酸化物系微粉末脱
臭剤、多孔性合成樹脂微粉末等について順次説明した
後、図示実施例について具体的に説明する。
【0007】本発明に言う、比較的太い合成樹脂製フィ
ラメントを不織布様ないし三次元網組織状に絡み合わせ
てなるマット状の層とは、少なくとも、前述のヤシ繊維
程度ないしそれ以上の繊維径を有して、それと同等ない
しそれ以上の硬さ、柔らかさを持つものが好適であり、
全体を比較的粗の不織布状に絡み合わせたり、三次元網
組織状に絡み合わせたりして、適度のクッション性を有
して、伸縮、屈曲、変形できるものであれば、その材質
が熱可塑性、熱硬化性であるかを問わない。また、フィ
ラメントとは、紡糸工程で単一の線条として得られる本
来のモノフィラメント繊維の他、腰さえ強ければマルチ
フィラメントでもよいし、さらには、例えば、合成樹脂
を発泡成形させた後に、これを適宜な溶剤等に漬けてそ
の膜組織のみを溶解し、残った骨格組織としたものであ
ってもよい。そして、これは通常5mm〜50mm程
度、及びこれらを重ね合わせる等して10mm〜300
mm程度の厚さとする。このような比較的太い合成樹脂
製フィラメントを不織布様ないし三次元網組織状に絡み
合わせてなるマット状の層は、細い合成樹脂繊維からな
る普通の不織布とは異なり、例えば、持ち上げる等して
も一定の形状を保ち、負荷が加わってはじめて変形する
ものであって、いわゆるクッション性を呈する。
【0008】そして、本発明ではこのような比較的太い
合成樹脂製フィラメントを不織布様ないし三次元網組織
状に絡み合わせてなるマット状の層には、普通に言う不
織布におけるごく普通の細い合成樹脂繊維を絡み合わせ
る。この合成樹脂原料には、ナイロン、ビニロン、ビニ
リデン、ウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ア
クリル等の種々の合成樹脂を適用することができ、ま
た、その紡糸法にあっても溶融紡糸、その他、重合紡
糸、乾式法、湿式法等を問わず、その材質に応じて適宜
の方法を適用することができる。
【0009】本発明では、この比較的太い合成樹脂製フ
ィラメントを不織布様ないし三次元網組織状に絡み合わ
せてなるマット状の層におけるフィラメントを粘弾性物
質にて皮膜したり、このマット状の層ごと一部、又は全
部含浸させることのできる粘弾性物質について説明す
る。
【0010】まず、この粘弾性物質として好適なものに
シリコーンゲルがある。シリコーンゲルは、例えば次式
[1]で示されるシリコーンゲルの原液たるジオルガノ
ポリシロキサン(以下A成分という): RR SiO−(R SiO)SiR R…[1] [ただし、Rはアルケニル基であり、Rは脂肪族不飽
和結合を有しない一価の炭化水素基であり、Rは一価
の脂肪族炭化水素基(Rのうち少なくとも50モル%
はメチル基であり、アルケニル基を有する場合にはその
含有率は10モル%以下である)であり、nはこの成分
の25℃における粘度が100〜100,000cSt
になるような数である]と、25℃における粘度が50
00cSt以下であり、1分子中に少なくとも2個のS
i原子に直接結合した水素原子を有するシリコーンゲル
の原液たるオルガノハイドロジェンポリシロキサン(B
成分)とからなり、且つこのB成分中のSi原子に直接
結合している水素原子の合計量に対するA成分中に含ま
れるアルケニル基の合計量の比(モル比)が0.1〜2.
0になるように調整された混合物を硬化させることによ
り得られる付加反応型シリコーンポリマーである。
【0011】そして、その硬化反応は通常は触媒を用い
て行なわれ、このA成分、B成分及び触媒を混合し、室
温に放置するか、あるいは加熱することにより硬化して
本発明で使用されるシリコーンゲルが生成する。加熱し
て硬化させる場合、加熱温度は通常50〜160℃であ
る。このようにして得られたシリコーンゲルは、JIS
(K2207−1980、50g荷重)で測定した針入
度が通常5〜250を有する。このようなシリコーンゲ
ルの硬度は、上記A成分とB成分とにより形成された架
橋構造によって変動する。シリコーンゲルの硬化前の粘
度及び硬化後の針入度は、両末端がメチル基であるシリ
コーンオイルを、得られるシリコーンゲルに対して5〜
75重量%の範囲内の量であらかじめ添加することによ
り調整することができる。本発明で使用することができ
る市販品の例としては、東レ・ダウコーニングシリコー
ン社製のCF5027、TOUGH−3、TOUGH−
4、TOUGH−5、TOUGH−6、TOUGH−7
や信越化学工業株式会社製のX32−902/cat1
300、KE1308/cat1300−L4、日本ユ
ニカ株式会社製のF250−121等を挙げることがで
きる。
【0012】また、上記のA成分、B成分及び触媒の他
に、顔料、硬化遅延剤、難燃剤、導電性フィラー等をシ
リコーンゲルの特性を損なわない範囲内で配合すること
もでき、さらに、防振、緩衝性等を高める為に、微小中
空球体のフィラーを混入してなるシリコーンゲルを用い
てもよく、このようなフィラー材料に日本フィライト株
式会社製造のフィライト(登録商標)や同社販売のエク
スパンセル(登録商標)、松本油脂製薬株式会社製のマ
ツモトマイクロスフェアー等が例示できる。
【0013】上記シリコーンゲルの他、粘弾性物質とし
て好適なものにポリブタジエンゲルがある。この具体例
としては、出光アーコ株式会社製造販売のPoly b
dR−45HTがある。これは、分子末端に反応性の高
い水酸基を備えたポリブタジエンタイプの液状ポリマー
で、通常のポリウレタンと同様にイソシアネート類によ
り容易に硬化して良好な粘弾性体となるものである。そ
して、このポリブタジエンゲルは、主鎖が炭化水素のみ
からなるため、優れた耐水性、耐薬品性、電気特性をも
備え、しかも骨格が1,4結合のため、良好な低温特性
も備えている。また、液状のため加工が容易で、連続化
が行ない易い利点もある。適宜の各種配合剤を加え一次
混合した後、硬化剤を加え二次混合して用いることとな
る。
【0014】なお、配合剤には、強度、硬さ、耐熱性の
ための充填剤としてカーボンブラック、シリカ、アルミ
ナ、炭酸カルシウムがあり、粘度調整の伸展剤としてプ
ロセスオイル、アスファルトがあり、硬化速度の調整の
ための触媒としてジブチル錫ジラウレートがあり、耐熱
性向上、酸化防止剤としてチバガイギ株式会社製のイル
ガノックス565、大内新興化学株式会社製のノックラ
ックNS−6、耐オゾン性のための紫外線吸収剤として
チバガイギ株式会社製のチヌビン327があり、難燃化
剤として水酸化アルミニウム、ホウ砂、塩素化パラフィ
ン、酸化アンチモンがあり、また、硬化剤としてはリレ
ンジイソシアネート、メチレンジイソシアネートがあ
る。
【0015】そして、好適な例として、上記R−45H
Tの100部、消泡剤としての信越シリコーン株式会社
製のTAS750を0.005部、触媒としての共同薬
品株式会社製のDBTDL KS−1260を0.00
5部、硬化剤として日本ポリウレタン工業株式会社製の
Millionate MR−200(NCOの含有率
30.9重量%)を8.3部、さらに微小中空球体とし
て松本油脂製薬株式会社製のマイクロスフェアーF−8
0EDを1部用い、先ず、これらの内硬化剤を除いた成
分を室温で十分に撹拌混合し、次いでこれに硬化剤を加
え、さらに撹拌混合の上均一な液状物を得て、減圧下に
て脱泡して用いる。なお、このようにして得たポリブタ
ジエンゲルは、前記シリコーンゲルに近い緩衝性を有
し、シリコーンゲルよりも比較的安価である。その他、
制振塗料、防音塗料、シーリング材と呼ばれるものに
は、粘弾性を示すものが多く、温度特性的には前2者よ
り劣る場合が多いが、価格的には非常に有利であるた
め、低廉な製品用にはこれを用いるのがよい。このよう
なもので、自動車や鉄道車両の車体下面やフェンダー、
外板等に塗布され、防音、防錆、断熱等の作用があり廉
価な材料に、例えば、日本特殊塗料株式会社販売のニッ
トクアンダーシール(商標)がある。
【0016】これら粘弾性物質は、前記マット状の層に
対し、硬化前の原液が皮膜状に吹き付けられるか、一旦
マット状の層全体に含浸させた後、適宜手段によって皮
膜状に覆う以外の余剰の原液を噴出排除してフィラメン
トを皮膜させることができる他、これら粘弾性物質を一
部に又は全部に含浸させて用いることができる。前記マ
ット状の層がこれら粘弾性物質により皮膜されると、元
のフィラメントの弾力が、粘弾性物質の適度の柔軟性と
復元遅延性が付加されて、マット状の層としては粘ばい
重厚なクッション性を呈するようになる。なお、ゲル状
を示す物質の硬度が針入度100程度以上であると、そ
の表面に粘着性を生ずるため、このような場合には非粘
着性のスキン層を形成してもよい。また、粘弾性物質を
含浸させたりすることによって、その粘弾性物質の層の
緩衝性、防振性、防音性、吸音性が相乗されることとな
る。
【0017】次に、脱臭剤、芳香剤、抗菌剤、防虫剤、
嫌虫剤、殺虫剤等の微粉末薬剤について説明する。先
ず、脱臭剤としては、活性炭の他、ゼオライト、クリス
トバライト、アミヨン、オリソリン酸アルミニウム、酸
化チタンと酸化亜鉛と水分子の緊密結合体、アニコ植物
抽出物などがある。なお、ゼオライトは、水やアンモニ
アなどの極性分子や硫化水素などの硫黄系ガスをよく吸
着する。また、活性炭は低温度で優れた吸着能を示す。
クリストバライトは藻類の一種である珪藻が長い間に珪
藻土となり、更に火山のマグマに焼かれてできた珪酸鉱
物の一種であり、アンモニアの吸着率が高い。アミヨン
は天然の無機質から成る粉末であり、土中の生物的な作
用による脱臭と岩石や鉱物類の物理的、化学的作用によ
る脱臭能力がある。オルソリン酸アルミニウムはアンモ
ニア、アミン類をよく吸着する。アニコは硫酸第一鉄を
主成分とし、L−アスコルビン酸を酸化抑制剤とするも
ので緑青色の液体である。植物抽出物には、例えば茶に
代表されるツバキ科植物から抽出されたフラバノール、
フラバノール類や針葉樹、広葉樹の抽出物などがある。
これら各種の脱臭剤のうち活性炭、ゼオライト、クリス
トバライト、アミヨン、オルソリン酸アルミニウム等は
いずれも粉体であるから、後述する多孔性合成樹脂微粉
末に担持させて混入の後に、それごと混入して紡糸す
る。また、液体であるアニコ、植物抽出物の場合には合
成樹脂の原料との相溶性を考慮して粉末にして適用する
ことができる。
【0018】脱臭剤の内、酸化チタンと酸化亜鉛と水分
子との緊密結合体を代表とする酸化物系微粉末脱臭剤に
ついてさらに詳述すると、このものは、脱臭力を比較評
価する目安としてのアンモニア、硫化水素の低温、低濃
度吸着性に特に優れており、触媒作用によって悪臭分子
を低分子化するとともに、さらに、酸化亜鉛は酸性ガス
を化学吸着し、二酸化チタンはアルカリ性ガスを物理吸
着すると考えられるものである。そして、このものは、
脱臭能力が優れる他、粒径がミクロンないしサブミクロ
ンオーダーの微粉末状であって、かつ白色であるため、
清潔感を与え、着色が効くと云う利点がある。そして、
特開昭63−54935号公報によると、水に可溶なチ
タン化合物と水に可溶な亜鉛化合物との水溶液と、アル
カリ水溶液とを混合し、生成する沈澱物を乾燥して得ら
れ、例えば、硫酸チタン、塩化チタン、硝酸チタン、硫
酸亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛等、チタン化合物と亜鉛化
合物とをモル比で7:3〜3:7の範囲とした混成水溶
液に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリ
ウム、アンモニア等のアルカリ水溶液を一部づつ又は全
部を40〜60℃の反応温度にて、最終的にPH7〜9
の範囲で混合し、生成する沈澱物を150〜220℃で
乾燥したものが好適とされており、チタン工業株式会社
よりTZ脱臭剤として入手できる。類似の酸化物系微粉
末脱臭剤には、酸化亜鉛と酸化アルミニウムと酸化珪素
の結合体(特開昭63−246167号公報参照)、酸
化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化カルシウ
ムの結合体(特開昭63−185445号公報及び特開
昭63−183065号公報参照)があり、同様に使用
することができる。
【0019】また、芳香剤としては、動植物の天然香
料、合成香料、調合香料などをそのまま使用するか、こ
れら香料を乳化させたものを噴霧乾燥して、粉末化した
ものを使用する。抗菌剤としては、前記酸化チタンと酸
化亜鉛と水分子との緊密結合体が抗菌性をも発揮できる
ので、この効用に着目して適用できる他、その他金属酸
化物、銀、銅等の金属の微粒子などを適用することがで
きる。殺虫剤としては、例えばダニ用としてフェニトロ
チオン、フェンチオンなどの有機燐酸や、天然ピレトリ
ンと合成ピレトリン類化合物を総称したピレスロイド
系、その他、ニコチン、除虫菊等がある。また、防虫剤
としては、パラジクロルベンゼン、アレスニンとピペロ
ニールプトキサイドの併用、エミコン等を粉体化したも
の等を使用することができる。さらに、嫌虫剤として
は、例えば熱帯シマカに対して強い忌避作用を示すN,
N−ジメチル−m−トルアミド等がある。
【0020】なお、これら薬剤を混入するとは、合成樹
脂製フィラメントまたはこれに絡み合わせる合成樹脂細
繊維原料に混入するのであるが、その原料が二種以上の
化学物質の化合により成る場合にはこれら化学物質も含
む意味である。すなわち、例えばナイロン6.6繊維を
例にとると、アジピン酸とヘキサミチレンジアミンが重
合されることによりできる未だ繊維化されていない合成
樹脂たるナイロン6.6の他、ナイロン6.6自体の原料
であるアジピン酸とヘキサメチレンジアミンをも含むも
のである。
【0021】次に、上記薬剤を一旦担持させる多孔性合
成樹脂微粉末について説明する。この多孔性合成樹脂微
粉末は、一般にその粒径が0.1μm〜100μm程度
で、かつその表面形態が各種形状の凹凸や孔状、溝状を
形成して成るものであり、ナイロンパウダー、ポリエチ
レンパウダー、アクリルパウダー、スチレンパウダー、
ABSパウダー、ポリプロピレンパウダー等、各種合成
樹脂を材料とし、合成樹脂製フィラメント又は合成樹脂
細繊維の原料との相溶性、親和性を考慮した材質のもの
が用いられる。
【0022】そして、この多孔性合成樹脂微粉末を用い
るにあたって、先ず多孔性合成樹脂微粉末に前記薬剤の
一ないし複数を機械的衝撃手段を用いて埋設ないし固着
させる。これには、従来の機械的表面改質の方法が適用
でき、多孔性合成樹脂微粉末と微粉末薬剤とを同一の処
理室内の気相中で分散させながら、衝撃力を主体とする
機械的熱的エネルギーを粒子に与えて、多孔性合成樹脂
微粉末中に微粉末薬剤を埋設ないし固着させるのであ
る。なお、このような状態の粒子を薬剤担持粒子と定義
する。因みにこの種の処理方法としてはサンドブラスト
等の手法を適用できる他、特開昭62−83029号、
特開昭62−262737号及び特開昭62−2984
43号等に記載されている方法を採り得る。またこのよ
うな処理機械としては、株式会社奈良機械製作所の奈良
ハイブリダイゼーションシステムや株式会社ホソカワミ
クロンのAngmill等がある。また機械的表面改質
の方法の他にも、例えば多孔性合成樹脂微粉末に形成さ
れている孔部の径寸法が大きく、微粉末薬剤の径寸法が
比較的小さい場合には、シリンダ内に多孔性合成樹脂微
粉末と微粉末薬剤とを混合充填しておき、ピストンで衝
撃力を与えて多孔性合成樹脂微粉末中に微粉末薬剤を埋
設ないし固着させることもできる。
【0023】次に、図示実施例について説明する。図1
において、1は、いわゆるジェット紡糸法の一種である
メルトブロウン法(Melt−Blowing)による
溶融紡糸装置で、ホッパー11、シリンダー12、ダイ
13とが内部で連通されて一体となり、シリンダー12
内にはスクリュー14が、またシリンダー12の周囲に
はヒータ15が配置され、ダイ13は二重のノズル状と
なっており、中央には多孔で前記シリンダー12に連通
する紡糸口金16と、その周囲に熱風噴出口17とを備
えて成る。なお、熱風噴出口17は図示しない熱風発生
部に続く。また、2は比較的太い合成樹脂製フィラメン
トを不織布様ないし三次元網組織状に絡み合わせてなる
マット状の層Yの供給装置であって、無端帯状のコンベ
ヤ21と、このマット状の層Yを巻いたロールRを支持
しつつ順次コンベヤ21へ供給する供給部22とから成
る。
【0024】そこで、ホッパー11に合成樹脂の原料と
しての熱可塑性樹脂のペレットを投入し、一方、供給部
22から、コンベヤ21上へ比較的太い合成樹脂製フィ
ラメントを不織布様ないし三次元網組織状に絡み合わせ
てなるマット状の層Yを供給すれば、熱可塑性樹脂のペ
レットは、スクリュー14によりシリンダー12内を送
出される間に、ヒータ15の加熱で溶融状となり、ダイ
13の紡糸口金16へと流動し、そこで周囲の熱風噴出
口17から噴出している高温、高速の空気流に乗って糸
状に吹き出され、下方を低速で移動中の比較的太い合成
樹脂製フィラメントを不織布様ないし三次元網組織状に
絡み合わせてなるマット状の層Y上に集積する。この
際、比較的太い合成樹脂製フィラメントを不織布様ない
し三次元網組織状に絡み合わせてなるマット状の層Y自
体、繊維の絡み合わされた、しかも比較的粗に、嵩高に
絡み合わされたものであるため、上方から吹き付けられ
る糸状の合成樹脂は前記マット状の層の間を層のある程
度中まで侵入し、前記マット状の層をベースとした嵩高
な、前記マット状の層と合成樹脂細繊維との混合、絡み
合わされた複合マットM1となる。なお、紡糸口金16
から出た直後の糸状の合成樹脂は、冷却が未だ充分でな
いため、接着性を有し、前記マット状の層のフィラメン
トと接着するとともに、互いが自己接着し合って、全体
が接着剤を用いることなく結合される。ここで、糸状と
なっての吹き出しが比較的太い合成樹脂製フィラメント
を不織布様ないし三次元網組織状に絡み合わせてなるマ
ット状の層Yの全幅に渡って行なわれないときは、ダイ
13を多数並設するのは勿論、ダイ13を揺動させた
り、コンベヤ21を揺動させたりして、比較的太い合成
樹脂製フィラメントを不織布様ないし三次元網組織状に
絡み合わせてなるマット状の層Yの全面において、合成
樹脂細繊維が絡み合わされるようにする。また、この例
では、比較的太い合成樹脂製フィラメントを不織布様な
いし三次元網組織状に絡み合わせてなるマット状の層Y
の上面に多くの合成樹脂細繊維が存在しがちとなるの
で、その後、上下を反転させて再度裏側からも合成樹脂
細繊維を絡み付かせるのがよい。このようにして得られ
た複合マットM1は、比較的太い合成樹脂製フィラメン
トを不織布様ないし三次元網組織状に絡み合わせてなる
マット状の層と合成樹脂細繊維とが一体となった複合製
品となって、元々のマット状の層のクッション性が改善
されるとともに、表面が密に細繊維で覆われて高級感あ
るものとなっている。
【0025】次に、複合マットが得られる別の具体例に
ついて説明する。これには、合成樹脂の原料の他に、脱
臭剤、芳香剤、防虫剤等の薬剤の何れか一つ又は複数を
添加することにより行なわれる。以下、微粉末薬剤とし
て酸化物系微粉末脱臭剤たる、酸化チタン、酸化亜鉛、
及び水分子の緊密結合体を用いた実施例について説明す
る。なお、酸化チタン、酸化亜鉛、及び水分子の緊密結
合体の微粒子を以下単にTZと記す。
【0026】図2は、図1におけるダイ13の直下に、
TZ噴出部31と回収部32とを順次配し、紡糸口金か
ら糸状に吹き出され、未だ接着性を有している状態の合
成樹脂細繊維にTZを吹き付けて、TZを合成樹脂細繊
維の表面に一部埋没させて固着させ、その後に比較的太
い合成樹脂製フィラメントを不織布様ないし三次元網組
織状に絡み合わせてなるマット状の層Yに絡み合わせよ
うとした例である。このため、TZを空気流に乗せて噴
出させるが、この空気流は、紡糸口金から糸状に吹き出
された流れを乱さないよう、風向、風速、風量等を調整
するとともに、合成樹脂の軟化温度程度の熱風としてお
くのがよい。このようにしてTZが打ち込まれた合成樹
脂細繊維はそれ自体有用であるのは勿論、これが絡み合
わされてなる前記マット状の層ベースの複合マットM2
は、TZの脱臭作用と抗菌作用とが直接的に作用し、嫌
な臭いやダニ・カビの発生が防止される。
【0027】しかし、この例によると、TZが合成樹脂
細繊維上に露出して存在するため、繰り返し変形を受
け、繊維が相互に摩擦されると、比較的粉落ちし易いと
云う欠点がある。かと言って、合成樹脂の原料にTZを
直接混合してしまうと、TZ同士が凝集し、紡糸口金を
閉塞し、連続した紡糸が行なえなくなる等の不都合を生
ずる。
【0028】そこで、次にこの問題を改善するために、
TZを、一旦、多孔性合成樹脂微粉末に担時させた後、
これを合成樹脂細繊維の原料に混入して行なう本願発明
の実施例について説明する。この本願の実施例では、先
ず図3のごとく、合成樹脂細繊維の原料と同一ないし相
溶性、親和性の良い材質の多孔性合成樹脂微粉末Aと、
TZとを撹拌混合の上、シリンダー状の容器41内に充
填する。そして、ピストン状の蓋42にて該容器41を
閉塞した後、クランク43を回動して多孔性合成樹脂微
粉末AとTZとを衝撃的に突き固めるようする。この機
械的衝撃力でTZは多孔性合成樹脂微粉末A内に埋設な
いし固着される。この結果、図4のごとく多孔性合成樹
脂微粉末Aは、その孔HにTZを担持して薬剤担持粒子
Bとなる。そこで、この薬剤担持粒子Bを図1における
ホッパー11に合成樹脂細繊維のの原料ペレットととも
に投入すれば、TZが含有された合成樹脂細繊維が絡み
合わされた複合マットが得られることとなる。
【0029】図5に示すのは、この薬剤担持粒子を元に
合成樹脂の原料と練り合わせて薬剤混入ペレットNとし
たものと、合成樹脂細繊維の原料たるマスターペレット
Pとを用い、紡糸口金直前に薬剤担持粒子における多孔
性合成樹脂微粉末の溶融温度に至らしめて紡糸した合成
樹脂細繊維を前記マット状の層に絡み付かせようとした
例である。同図において、11がマスターペレットP、
及び薬剤混入ペレットNの投入口たるホッパー、12が
シリンダー、13がダイ、14がスクリュー、15aが
シリンダー前半域用のヒータ、15bが紡糸口金直前の
ヒータである。そして、マスターペレットPと薬剤混入
ペレットNとにおいて、薬剤混入ペレットNにおける多
孔性合成樹脂微粉末は、マスターペレットPよりその溶
融温度が高いよう重合度等が調整されており、一方、溶
融紡糸装置におけるヒータ15aは、マスターペレット
Pは溶融するが、薬剤混入ペレットNにおける多孔性合
成樹脂微粉末は溶融されない温度にまで高められるよ
う、また、ヒータ15bは、紡糸口金に至るまでに、薬
剤混入ペレットNにおける多孔性合成樹脂微粉末もが溶
融できる温度にまで高められるようになっている。この
ため、シリンダー12の前半域においては、多孔性合成
樹脂微粉末が軟化はしても溶融するまでの温度に加熱さ
れていないため、TZは薬剤担持粒子としてシリンダー
12の後半域まで至り、紡糸口金直前に至って初めて多
孔性合成樹脂微粉末が溶融するので、TZは凝集するこ
となく、紡糸口金を閉塞することもなく、そのまま糸状
の合成樹脂中に均一に分散されて吹き出されてゆく。な
お、この例では、薬剤混入ペレットNにおける多孔性合
成樹脂微粉末は、マスターペレットPよりその溶融温度
が高いよう重合度等が調整されていたが、これに限ら
ず、マスターペレットPと薬剤混入ペレットNとにおい
て、薬剤混入ペレットNにおけるベースの合成樹脂を、
マスターペレットPよりその溶融温度が高いよう重合度
等を調整し、一方、ヒータ15a、15bもこれに合う
よう設定されたものであっても同様に施用できる。この
ような紡糸方法によれば、微粉末薬剤により紡糸口金が
閉塞されることなく連続した紡糸が可能となる一方、こ
の方法により紡糸した合成樹脂細繊維を絡み付かせてな
る比較的太い合成樹脂製フィラメントを不織布様ないし
三次元網組織状に絡み合わせてなるマット状の層ベース
の複合マットは、TZが粉落ちすることなく、合成樹脂
被膜を通しての脱臭、抗菌効果が発揮されることとな
る。このため、合成樹脂の原料には、ガス浸透性が良い
ものを選択して用いるのが望まれる。
【0030】以上述べた例では、比較的太い合成樹脂製
フィラメントを不織布様ないし三次元網組織状に絡み合
わせてなるマット状の層に紡糸直後の合成樹脂細繊維を
吹き付けるようにしたが、本発明はこれに限らず、さら
に紡糸後、空冷や湿気付与、オイリング、更には低温延
伸や熱固定、燃糸、ウーリー化、サイジング等を行った
後に、改めて、合成樹脂繊維を吹き付けるようにしても
よい。この場合においても、空気流等の流体流とともに
比較的太い合成樹脂製フィラメントを不織布様ないし三
次元網組織状に絡み合わせてなるマット状の層に吹き付
け、絡み合わせることができる。なお、このように予め
合成樹脂細繊維を用意しておく場合には、例えばオイリ
ング等により、その表面がオイル分等に被覆されるた
め、混入した薬剤の作用が直接的でないことも考えられ
る。このような場合には、一般の洗剤や界面活性剤等を
用いて合成樹脂細繊維を洗浄して、薬剤作用を復元的に
高めることができる。そこで、洗浄した後、あるいは洗
浄後の濯ぎを行いつつ、比較的太い合成樹脂製フィラメ
ントを不織布様ないし三次元網組織状に絡み合わせてな
るマット状の層に吹き付けたりすることによって、得ら
れる複合マットにおいても高められた薬剤効果を期待す
ることができる。なお、洗浄または濯ぎつつ合成樹脂細
繊維を吹き付けるには、空気流に代えて、濯ぎの水流等
を用いることができる。また、この場合には、その後乾
燥する必要があり、さらには、前記マット状の層と合成
樹脂細繊維との絡み付きを強化するため接着剤を塗布す
るなど行える。
【0031】さらに他の実施例について説明する。図6
において、比較的太い合成樹脂製フィラメントを不織布
様ないし三次元網組織状に絡み合わせてなるマット状の
層Yは、前記実施例と同様に長尺なロールから順次繰り
出されるようになっている。そして、61は前記粘弾性
物質としてのポリブタジエンゲルの原液Gを満たした浸
漬槽、62は浸漬槽61の底部において軸架された一対
の吸液ロール、63は浸漬槽61上方において軸架され
た排液ロール、64は多数の噴気ノズル、65は加熱ト
ンネルである。このような装置において、先ず、比較的
太い合成樹脂製フィラメントを不織布様ないし三次元網
組織状に絡み合わせてなるマット状の層Yは浸漬槽61
に誘導され、ここに満たされているポリブタジエンゲル
の原液Gに漬けられる。ここでは、吸液ロール62間を
通過させられることによって、比較的太い合成樹脂製フ
ィラメントを不織布様ないし三次元網組織状に絡み合わ
せてなるマット状の層内の空気が一旦排除され、その後
この拘束から解放されたときに周囲のポリブタジエンゲ
ルの原液Gを吸収するようになっている。なお、この方
法に限らず、従来公知の塗布方法も可能であるが、少な
くとも、比較的太い合成樹脂製フィラメントを不織布様
ないし三次元網組織状に絡み合わせてなるマット状の層
Yのほぼ全面において、そのフィラメントが皮膜状に覆
われる程度にまで吸収ないし塗布が行われる。続き、ポ
リブタジエンゲルの原液Gを十分に含んだ比較的太い合
成樹脂製フィラメントを不織布様ないし三次元網組織状
に絡み合わせてなるマット状の層Yは排液ロール63間
を通過することにより、含んだポリブタジエンゲルの原
液Gの大部分を排除され、その後、噴気ノズル64下を
通過することにより、前記マット状の層には皮膜状にの
みポリブタジエンゲルの原液Gが付着する程度となる。
このような状態となった後に、加熱トンネル65を通過
させることで、比較的太い合成樹脂製フィラメントを不
織布様ないし三次元網組織状に絡み合わせてなるマット
状の層にはポリブタジエンゲルがそのフィラメントを皮
膜状に硬化することとなる。なお、ポリブタジエンゲル
は完全硬化までに比較的時間を要するため、別途加熱炉
等において、その完全硬化を図るのがよい。このように
して得られた比較的太い合成樹脂製フィラメントを不織
布様ないし三次元網組織状に絡み合わせてなるマット状
の層ベースの複合マットM3は、そのフィラメントが粘
弾性物質により皮膜されているので、元の弾力が粘弾性
物質の柔らかさで包まれたような、適度の柔軟性と復元
遅延性が呈され、粘ばい重厚なクッション材となる。な
お、粘弾性物質の硬度が針入度100程度以上である
と、その表面に粘着性を生ずるため、このような場合に
は外皮で覆ったり、表面に近い部分のみの硬化を進め、
非粘着性のスキン層を形成するのが望ましい。
【0032】なお、上記実施例では、吹き付ける合成樹
脂細繊維に酸化物系脱臭剤を混入するようにしたが、本
発明では、比較的太い合成樹脂製フィラメントを不織布
様ないし三次元網組織状に絡み合わせてなるマット状の
層の合成樹脂の原料側に、脱臭剤、芳香剤、抗菌剤、防
虫剤、嫌虫剤、殺虫剤の内から選ばれた1乃至複数の薬
剤を混入するようにしてもよく、また、ポリブタジエン
ゲルにて合成樹脂製フィラメントを皮膜する実施例につ
いて述べたが、このマット状の層はその他の粘弾性物質
を皮膜以上の一部に、又は全部含浸するようにしてもよ
い。以上により得られた複合マットは、そのまま単独
で、或いは、場合によっては絨毯マット、カーペット、
ウレタン等の発泡層、人工皮革等と積層させ、例えば、
室内や車両内の敷物、椅子や車両シート、ドア内張、天
井内張、自動車のフロントパネル等の内装材としたり、
また、適宜凹凸や模様を施して壁紙的に用いたり、防音
壁の充填材や、靴の中敷材、枕等として提供される。
【0033】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、クッショ
ン性の向上され、清潔感あり、従来の比較的太いフィラ
メントからくる低級イメージが払拭された高級感漂う複
合マットが得られ、量産にも対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明複合マットの製造方法の一実施例を行う
ための装置の一部断面を含む概略側面図である。
【図2】他の実施例方法を行うための装置要部の一部断
面を含む概略側面図である。
【図3】更に他の実施例方法を行うための装置の一部断
面を含む側面図である。
【図4】薬剤担持粉末の拡大平面図である。
【図5】更に他の実施例方法を行うための装置要部の一
部断面を含む側面図である。
【図6】更に他の実施例方法を行うための装置の一部断
面を含む概略側面図である。
【符号の説明】
A 多孔性合成樹脂微粉末 B 薬剤担持粒子 G ポリブタジエンゲルの原液 H 多孔性合成樹脂微粉末の孔 M1 比較的太い合成樹脂製フィラメントを不織布様
ないし三次元網組織状 に絡み合わせてなるマット状の層ベースの複合マット M2 同上マット状の層ベースの複合マット M3 同上マット状の層ベースの複合マット N 薬剤混入ペレット P マスターペレット R 同上マット状の層を巻いたロール TZ 酸化チタン、酸化亜鉛、及び水分子の緊密結合
体の微粒子 Y 比較的太い合成樹脂製フィラメントを不織布様
ないし三次元網組織状 に絡み合わせてなるマット状の層 1 溶融紡糸装置 11 ホッパー 12 シリンダー 13 ダイ 14 スクリュー 15 ヒータ 15a 前半域用のヒータ 15b 紡糸口金直前のヒータ 16 紡糸口金 17 熱風噴出口 2 供給装置 21 コンベヤ 22 供給部 31 TZ噴出部 32 回収部 41 容器 42 蓋 43 クランク 61 浸漬槽 62 吸液ロール 63 排液ロール 64 噴気ノズル 65 加熱トンネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D04H 1/00 - 18/00 D01D 1/02 D01D 5/098 - 5/11 D01D 5/26 B68G 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比較的太い合成樹脂製フィラメントを不
    織布様ないし三次元網組織状に絡み合わせてなるマット
    状の層に対し、合成樹脂細繊維を流体流とともに吹き付
    け、前記マット状の層と合成樹脂細繊維とを絡み合わせ
    る工程を有し、前記合成樹脂製フィラメントまたは合成
    樹脂細繊維は、脱臭剤、芳香剤、抗菌剤、防虫剤、嫌虫
    剤、殺虫剤の内から選ばれた1乃至複数の微粉末薬剤を
    多孔性合成樹脂微粉末に機械的衝撃手段を用いて埋設な
    いし固着させた後、この薬剤担持粒子を原料に混入し、
    紡糸口金に至る直前において多孔性合成樹脂微粉末の溶
    融温度に至らしめて紡糸することを特徴とする複合マッ
    トの製造方法。
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