JP3016861U - 家 具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 家具の部屋内への搬入、搬出が簡便且つ容易
に行えるよう複数のブロック単位に分割可能と成し、一
方室内に於ける使用状態では一体化して従来品と外観上
も使用勝手も全く変わらない家具を市販に供することを
目的とする。 【構成】 断面がＬ字状をなし且つ長さを家具の高さ寸
法に対応させた当材を作成し、該当材の横部を持運びに
便利な適宜複数のブロック単位にして段積みされる家具
本体の左右側端前面に向わせ、これに対し縦部は左右側
壁面に向わせて当接し、該縦部外方から左右側壁へ取付
け手段で脱着自在に固定せしめ、段積みしたブロック単
位の仕切り線を陰蔽したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は持運びを簡便にした家具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

家具の高さは通常１間となされるのであり、このうち衣裳ダンスと整理ダンス の如く上下二段の組合せとされるものでも、各段の高さは凡そ半間程度を単位に 作成されるのが標準となっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

今日、建物の洋風化と共に階段や通路或いは出入口等が多様化しており、従来 に於ける高さ寸法の家具の搬入、搬出や移動等には苦難を強いられるものとなっ ている。 本考案は上記問題点の解決を図らんするものである。

【０００４】

【考案を解決するための手段】

本考案は断面がＬ字状をなし且つ長さを家具の高さ寸法に対応させた当材を作 成し、該当材の横部を複数のブロック単位にして段槓みされる家具本体の左右側 端前面に向わせ、これに対し縦部は左右側壁面に向わせて当接し、該縦部外方か ら左右側壁へ取付け手段で脱着自在に固定せしめ、段積みしたブロック単位の仕 切り線を陰蔽したことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

持運びに便利な適宜複数のブロック単位に構成出来るため、搬入、搬出や移動 が極めて簡便且つ容易に行えるのであり、又これを段積みした使用の状態では当 材によってブロック単位の仕切り線が陰蔽され、且つ全体を一体的に固定させる ものであるため、従来品と見栄えが何ら変わらないのであり、又使用勝手につい ても全く変わらない。

【０００６】

【実施例】

図１はまだ当材を当接しない状態に於ける整理ダンスを示すものであって、Ａ は正面図、Ｂは側面図、ＣはＢのＸ−Ｘ線断面図であり、本実施例に於ける家具 本体１は上、中、下のａ、ｂ、ｃ三ブロックで段積みされてなり、この際、ｍ、 ｎはその分割仕切り部である。 本図面でｐは各ブロック対ａ、ｂ、ｃの左右両側壁面箇所に設けてあるネジ穴 であり、次述する当材を当接して当材と一体化させるボルトネジ等の取付け手段 が止着されるようになされる。尚、２は置台である。

【０００７】 図２は本考案で使用される当材３の片側部（他側部は対称の構成となる）を示 す斜視図である。 該当材３は図示例の如く断面Ｌ字状をなし、横部３ａには飾りのために適宜彫 刻等が施されてなり、該部は各ブロックの左右側端前面部に当接されるようにな されるのであり、これに対し縦部３ｂは各ブロックの左右側面部に当接されるも のとなる。 尚、４は縦部３ｂに穿設してなるボルトネジの挿入孔であり、各挿入孔４は上 記各ブロックに対し当材を当接した際、各ブロック体の左右側壁面に設けてある ネジ孔ｐと対応一致するようになされている。

【０００８】 図３は図２の当材３を図１で示した家具本体に取付けた状態を示すもので、Ａ は正面図、Ｂは側面図である。 本図面で見られる通り、当材３の横部３ａを段積みされた家具本体ａ、ｂ、ｃ の左右側端前面に向かわせると共に縦部３ｂは左右側壁面に向かわせて当接し、 あと該縦部外方からネジボルト５を使用して夫々れ家具本体ａ、ｂ、ｃと止着さ せるようになすのであり、これにより全体が一体的に固定されるものとなる。

【０００９】 上記実施例では当材の取付けに際しネジボルト５を当材の外方から家具本体に 向けて止着するものについて示したが、家具本体の内面側から止着するようにな すことが出来るのであり、即ち該止着には家具本体ａ、ｂ、ｃの内部抽斗６を引 き抜いた状態で各左右側壁面内から外方へ向ってネジボルト５を差し込んで止着 が行われるようになすのであり、この場合は当材の縦部３ｂ面に対しネジボルト ５が見えないようにすることが出来ることから美観上優れたものとなる。

【００１０】 又、上記実施例では整理ダンスについて説明したが、和ダンスその他について も同様に実施することが出来る。このほか、高さ凡そ半間程度の整理ダンスと同 様高さの和ダンスとを組合せ載置する例の場合でも夫々れを更に２ブロックに分 割するなどして搬入や搬出等をより簡便に実施することが出来る。

【００１１】 尚、本考案に於て当材を使用することによる家具の横幅寸法が大なることを防 ぐためには、左右側壁板の寸法を従来寸法の凡そ１／２程度に構成しておき、当 板のそれと合体した際従来品の肉厚寸法と同一となるようにするのである。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は以上の如く構成せしめるものであって、当材３を取付けて組立てた状 態ではブロック単位の分割仕切線ｍ、ｎが外部からは全く見えないことから、当 初から一体構造とされている家具と外見上何ら変わらないのであり、且つ使用勝 手も同様である。しかして引っ越しその他で搬入、搬出したりする場合には当材 ３を取り外すことにより、適宜小容積のブロック単位（図示例では３箇）に分割 出来ることから上記作業は極めて簡便に行えるものとなる。 上記のブロック化は高さ１間の家具で３〜５箇とするのが作成上好ましい。

【図面の簡単な説明】

【図１】当材を当接しない状態に於ける整理ダンスを示
すもので、Ａは正面図、Ｂは側面図、ＣはＢのＸ−Ｘ線
断面図である。

【図２】本考案で使用される当材を示すもので、Ａは正
面図、Ｂは側面図である。

【図３】組立図であって、Ａは正面図、Ｂは側面図であ
る。

【符号の説明】

１ 整理ダンス ３ 当材 ５ ネジボルト ｐ ネジ孔 ｍ、ｎ 分割仕切線

【手続補正書】

【提出日】平成７年３月３１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図２

【補正方法】変更

【補正内容】

【図２】本考案で使用される当材の斜視図である。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 断面がＬ字状をなし且つ長さを家具の高
   さ寸法に対応させた当材を作成し、該当材の横部を持運
   びに便利な適宜複数のブロック単位にして段積みされる
   家具本体の左右側端前面に向わせ、これに対し縦部は左
   右側壁面に向わせて当接し、該縦部外方から左右側壁へ
   取付け手段で脱着自在に固定せしめ、段積みしたブロッ
   ク単位の仕切り線を陰蔽したことを特徴とする家具。
2. 【請求項２】 段積みしたブロック単位の左右側壁面内
   方から当材の縦部を取付け手段で脱着自在に固定した構
   成を特徴とする請求項１記載の家具。
3. 【請求項３】 ブロック単位を３〜５となしたことを特
   徴とする請求項１又は２記載の家具。