JP3015757B2 - 移動体用ナビゲーション装置 - Google Patents

移動体用ナビゲーション装置

Info

Publication number
JP3015757B2
JP3015757B2 JP10877197A JP10877197A JP3015757B2 JP 3015757 B2 JP3015757 B2 JP 3015757B2 JP 10877197 A JP10877197 A JP 10877197A JP 10877197 A JP10877197 A JP 10877197A JP 3015757 B2 JP3015757 B2 JP 3015757B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
map
current position
screen
displayed
correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10877197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1054728A (ja
Inventor
治人 矢野
美明 平佐
利道 徳永
教博 内藤
一浩 横内
修 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP10877197A priority Critical patent/JP3015757B2/ja
Publication of JPH1054728A publication Critical patent/JPH1054728A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3015757B2 publication Critical patent/JP3015757B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Navigation (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Instructional Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車等の移動体に
装備されるナビゲーション装置に係り、特に、ブラウン
管等の表示器に地図および自動車の現在位置、走行軌跡
等を表示して、運転者に走行情報を提供する移動体用ナ
ビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の移動体に装備されるナビゲー
ション装置は、一般に全国地図や複数に分割された地域
地図等を地図情報として地図記憶手段に記憶しておき、
操作者の要求に応じて上記地図情報を読出して、ブラウ
ン管等の表示器に表示することにより、走行のための地
図を提供するようになっている。
【0003】また、車両の走行距離を検出する距離セン
サと、進行方位を検出する方位センサからの検出信号に
基づいて、車両の現在位置を演算によって求めることに
より、表示器に表示した地図上に車両の現在位置を示す
三角マークや走行軌跡を連続した複数の点で表示し、画
面により地図上における自車位置を視認できるようにな
されている(例えば、特開昭58−53711号公報、
特公昭59−39800号公報参照)。さらに、他の特
定地図の有無を検索する手段や、画面の表示地図に関連
した特定の地図に切替える手段(スクロールキー)を備
えたシステムも知られている(特開昭60−16551
1号公報参照)。
【0004】上記従来の装置は、車両の走行を開始する
と現在位置を示す道路地図が検索されて、画面に表示さ
れる。そして、表示地図を切替えたい場合は、操作者が
カーソルキーを押すと、上記現在地の表示地図に隣接す
る地図が検索され、カーソルキーを操作した側の地図が
ローディングして画面に表示されるものである。また、
現在位置の表示誤差を無くすために、現在位置の表示を
操作者(乗員)が任意に変更できるよう補正スイッチを
設け、現在位置を正確に画面上に表示させるシステムも
知られている(特開昭62−164086号公報参
照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した装
置によって操作者は、地図や車両の現在位置を画面上に
おいて任意に変更することができるため、要求に応じて
自由に地図を見ることができたり、現在位置の表示のず
れを無くすことができる。しかしこのように地図や車両
の現在位置を画面上で任意に変更できるものであると、
例えば車両の走行中などに変更操作を行った場合などで
は、地図若しくは現在位置の表示の変化が車両自体が動
いて変化したのか、画面変更操作を行って変化したのか
が解らなくなり、実際の現在位置を操作者が見失う恐れ
がある。また地図の変更と現在位置の変更とが可能であ
る場合、一方のみが変更操作可能で、他方が不能な状態
であると、変更操作が煩わしいと言った問題が生じる。
例えば現在位置の変更を行う場合、画面の中央に表示さ
れる修正用位置マークと画面内の現在位置とがずれてい
なければ変更操作できないため、実際に車両を移動させ
るか、上記従来技術に記載されているように位置補正の
ためだけのスイッチが必要になったりする。
【0006】この発明は、上記課題に鑑みてなされたも
ので、画面に表示される地図、現在位置を操作者の操作
に応じて自由に変更することができ、また実際の現在位
置を操作者が見失う恐れをなくしつつ、各変更操作の繁
雑さを解消する機能を備えた移動体用のナビゲーション
装置を提供することを目的とする。
【0007】また好ましくは、さらに、移動させた地図
領域から現在位置を含む領域に復帰させる地図移動復帰
手段を持っているものにおいても、同様に変更操作の繁
雑さを解消する機能を備えた移動体用のナビゲーション
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる移動体
用ナビゲーション装置は、所定の領域の地図を示す地図
データを記憶した地図記憶手段と、移動体の現在位置を
検出する位置検出手段と、画面を有した表示手段と、地
図記憶手段から読み出した地図データに基づいて地図を
表示手段の画面に表示する地図表示手段と、位置検出手
段で検出された現在位置を地図上に表示する現在位置表
示手段と、画面の略中央に現在位置を修正する修正用位
置マークを表示させる修正用位置表示手段と、画面に表
示された地図を任意に移動させる地図移動手段と、画面
に表示された現在位置が位置ずれした場合、修正用位置
マークの位置に現在位置を修正する現在位置修正手段
と、地図移動手段と現在位置修正手段との各々の操作を
同時に操作不能な状態から操作可能な状態に切換える操
作手段とを備えたものである。
【0009】また、地図移動手段が移動させた地図の領
域から現在位置を含む領域に復帰させる地図移動復帰手
を設け、操作手段は、地図移動手段と現在位置修正手
段と地図移動復帰手段との各々の操作を同時に操作不能
な状態から操作可能な状態に切換えるようにしたもので
ある。
【0010】
【作用】請求項1の発明においては操作者が、画面に表
示された地図以外に他の地図を見たいとき、地図移動操
作を行うことにより、地図表示を任意に替えることがで
き、現在位置のずれが生じているときには、現在位置修
正操作を行うことにより、現在位置の修正を行うことが
できる。また、この地図移動と現在位置修正との各々の
操作を同時に操作不能状態から操作可能状態に切り替え
る操作手段を設けているため、操作の要求が高いとき
(車両停止時など)だけ、操作可能な状態にしておくこ
とができる。また、同時に操作が可能であるため、現在
位置修正操作を行うときに地図移動手段を使い、画面内
の地図を動かし、現在位置修正マークと画面内の現在位
置とをずらすことにより、位置修正操作を行うことも可
能となる。
【0011】請求項2の発明においては、さらに移動さ
せた地図領域から現在位置を含む領域に復帰させる地図
移動復帰手段があるため、操作者が自車の現在位置を見
失うことはない。また、地図移動と現在位置修正に加
え、移動復帰も同時に操作不能状態から操作可能状態に
切り替える操作手段を設けているため、仮に移動復帰さ
せたとき、修正位置用位置マークと現在位置とがずれて
いた際には、容易に位置修正操作を行うことが可能とな
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。第1図は、移動体用ナビゲーション装置の全体
構成図、第2図は表示器の正面図、第3図は本発明の原
理を説明するための概略構成図である。図において、
(1)は制御部であって各種I/O回路(2)、
(3)、(4)および入出力ポート(5)、(6)を含
み、CPU(7)やCRTコントローラ(以下、CRT
・Cと略記する。)(9)等が車載バッテリから定電圧
回路を介して安定化電源の供給を受けて作動し、各種の
機器を制御するようになっている。(2)は第1のI/
Oインタフェース回路であり、車両の走行を案内するナ
ビゲーション(11)、道路状況を受信する交通情報
(12)、自動車用の無線電話(13)、室内空調用の
エアコン(14)、映像音響源であるテレビ(15)、
ラジオ(16)、テープ(17)およびCD(18)等
の各モードをファンクションスイッチ(SW1)〜(S
W8)を介して選択可能とするものである。このファン
クションスイッチ(SW1)〜(SW8)、第2回に示
すCRT(26)の前面パネル(26b)に配設されて
おり、押圧操作によって駆動信号をCPU(7)に与
え、各機器を動作させるようになっている。
【0013】また、第1のI/Oインタフェース回路
(2)には、アンテナを介して人工衛星からの電波を受
信し、自動車の現在位置や移動速度等を確認したり、決
定できるGPS装置(19)と車両に固定されたフラッ
クスゲート形の地磁気検出器等によって地磁気を車両の
進行方向成分と、その垂直成分とに分解して検出し、こ
れに対応する信号を車両の進行方位θとして出力する方
位センサ(20)とが接続されている。(3)は第2の
I/Oインタフェース回路であり、車輪の回転を電磁ピ
ックアップやリードスイッチ等によって検出し、回転数
に比例したパルス信号を出力する距離センサ(21)が
接続されている。なお、上記方位センサ(20)および
距離センサ(21)によって車両の現在位置データを得
ると共に、走行軌跡データを求め得る現在位置検出手段
が構成させるものである。(4)は第3のI/Oインタ
フェース回路であり、テレビチューナ(22)、ラジオ
チューナ(23)、テープデッキ(24)およびCDデ
ッキ(25)等の映像・音響機器が接続されている。こ
のCDデッキ(25)には、地図記憶手段であるCD・
ROM(25a)が備えられており、上記ナビゲーショ
ン(11)の選択時に、後述の各種地図情報および線図
データ等が読出されてCRT(26)に表示可能とされ
ている。
【0014】なお、上記CD・ROM(25a)として
は、NIKKEI.ELCTRONICS.1987年
11月26日号(NO434)に記載された地図情報記
憶用のメモリが採用され、全国地図から地方地図、地域
地図さらには地区地図等の地図情報がベクトルデータと
記憶されている。また、本例では地図をそれぞれ縮尺の
異なる広域、標準および詳細の3種類としており、この
地図情報は共通の領域を含むように記憶されている。な
お、上記地区地図はCRT(26)の画面(26a)の
4象限に対応して4つの領域に分割されており、4地図
ブロックを部分地図として、この部分地図の一部である
地図ブロックの4倍がCRT(26)の画面(26a)
の背景となるように、そのデータが地図情報として上記
CD・ROM(25a)に順次格納されている。また、
この地区地図上の地点間を結ぶ線図、例えば道路、川、
橋等を示す線図が線図データに分解されて記憶されると
共に、文字やシンボル等のキャラクタデータ、さらに、
サービスシンボルとしてホテルやゴルフ場等のサービス
データも記憶されている。そして、上記道路、川、橋と
いった特定のアイテムについては、各種のカラー表示す
るために複数の色コードで記憶している。また、この色
コード以外に上記アイテムを他のカラーでも表示可能と
するために多数のカラーパレット用色コードで記憶した
複数のメモリテーブルを有している。さらに、画面(2
6a)にシャドーをかけるためのドットデータと、画面
(26a)にタッチパターンであるアイコンを表示する
領域にもシャドーをかけるためのドットデータとがそれ
ぞれ記憶されている。
【0015】(7)はCPUであり、上記ファンクショ
ンスイッチ(SW1)〜(SW8)の選択操作に基づい
て映像・音響機器の動作を制御すると共に、上記CD・
ROM(25a)から地図情報等を読出してCRT(2
6)の画面(26a)に表示させるための制御信号をC
RT・C(9)に与える。またIRT(割込回路)(7
a)を介して上記距離センサ(21)からのパルス信
号、GPS装置(19)からのGPS信号および方位セ
ンサ(20)からX、Y成分のデジタル信号を受けて演
算処理を実行し、走行経路情報である走行軌跡や現在位
置を求め、表示信号を出力するようになっている。
(8)は一時記憶手段である一時記憶用のRAMであっ
て、第3図の模式図に示すように、上記CPU(7)が
演算処理を行う過程で上記CD・ROM(25a)から
続出されたデータを一時的に蓄積し、かつ保持可能なよ
うに車載バッテリから常時電源がバックアップされてい
る。そして、地図情報が続出されるとき、線図データも
続出され、所望の地図が選択されると、その地図上に各
種線図が重ねられるようにデータが取り出される。な
お、このRAM(8)には、上記CD・ROM(25
a)の最初のメモリテーブルに記憶された現在の座標
(xo,yo)が画面(26a)の中心となるように格
納され、この現在位置データが続出されると画面(26
a)の中心に現在位置マーク(M)として表示されるよ
うになっている。また、上記CRT(26)の画面(2
6a)に走行軌跡を表示するために、上記位置データを
格納するメモリテーブルを備えており、本例では上記C
D・ROM(25a)に記憶された縮尺の異なる各地図
の地図情報に対応してエンドレスの複数のメモリテーブ
ルを有している。
【0016】(9)は表示制御手段であるCRT・C
(CRTコントローラ)であり、上記CPU(7)から
の表示信号出力のためのコマンドを受けて走行経路情報
を表示用のRAM(10)に記憶すると共に、その記憶
している地図データやキャラクタデータおよび走行経路
情報等をCRT(26)に表示させるための映像信号お
よび周期信号を出力するものである。なお、上記CPU
(7)はCD・ROM(25a)に格納された上記4地
図ブロックである部分地図情報や広域、標準および詳細
地図情報のうち指定された一つの縮尺に対応した地図情
報と、この地図情報に対応する走行軌跡情報とを上記R
AM(8)のメモリテーブルから読出して地図上の線図
に走行軌跡を重ね表示するようになっている。
【0017】(10)は表示用のRAMであり、地図番
号や縮尺の種類等の付加情報に加え、上記各種機器を駆
動する操作キーを画面(26a)上にタッチスイッチと
して表示するためのパターンデータが格納されている。
このパターンデータとしては、CRT(26)の画面
(26a)に三角形で表示される現在位置マーク(M)
(第3図参照)、走行軌跡を連続した複数の点(ドッ
ト)で表示するための第1モードである軌跡表示パター
ン、表示された軌跡を画面(26a)から消去するため
の第2モードである軌跡非表示パターンが上記CPU
(7)に切替信号を与える切替手段、すなわちタッチス
イッチとして記憶されている。また、第11図に示すよ
うに画面(26a)に表示された地図を任意に移動させ
る地図移動手段を構成するスクロールキーパターン(S
1)〜(S4)、画面(26a)に表示された上記現在
位置マーク(M)の位置を修正する修正用位置マーク表
示手段である修正用位置マーク(MO)、移動した地図
を元の位置に戻す地図移動復帰手段である復帰パターン
(R1)および上記現在位置マーク(M)が移動したと
き、上記修正用位置マーク(MO)の位置に移動させる
現在位置マーク修正手段である修正パターン(R2)等
が記憶されている。さらに図示は省略しているが地図の
縮尺を選択する拡大、縮小パターン等も記憶されてい
る。
【0018】(26)は表示器であるCRTであって、
上記CRT・C(9)からの映像信号と同期信号とによ
って特定地区の地図、走行経路および現在位置等をカラ
ー表示するものである。また、後述の各スイッチ部の各
種操作キーが所定のタッチエリヤに表示されるうえ、上
記ファンクションスイッチ(SW5)の押圧操作により
テレビチューナ(22)をオンしてテレビ映像の表示も
可能となっている。(27)、(29)は出力ポート
(6)を介してCPU(7)に接続された発光部、(2
8)、(30)は入力ポート(5)を介してCPU
(7)に接続された発光部であり、上記CRT(26)
の表面に配設されていて、タッチスイッチのタッチパネ
ル部を構成するものである。なお、このタッチパネル部
は、図示省略しているが行方向と列方向とでなるタッチ
エリヤを多数に分割しており、このタッチエリヤのうち
特定のタッチエリヤがタッチ操作されたとき、行方向と
列方向との交点を通過する赤外光がしゃ断されて、各種
の指示を与える駆動信号が出力されるようになってい
る。具体的には、画面(26a)をタッチすると画面
(26a)の内周部に上記操作パターンが表示され、さ
らに、このパターンの何れかをタッチすると各機器の動
作開始や停止の設定、時間や数値等の設定を行うことが
できるものである。
【0019】次に、上記のように構成された移動体用ナ
ビゲーション装置の動作について、第4図、第8図ない
し第10図に示すフローチャートを参照しつつ説明す
る。まず、自動車の運転開始時にキースイッチをオンす
ると、車載バッテリからの電源供給を受けて各部の電気
系が作動状態となる。そして制御部(1)のCPU
(7)がパワーオンされると、安定化電源によって作動
し、第4図に示すフローチャートのステップS11にお
いて初期化が行われ、同図のメインルーチンに示す演算
処理が数10msec程度の周期で繰り返される。つぎ
に、ステップS12でファンクションキー処理が行わ
れ、続いて、ステップS13によりタッチスイッチの入
力処理が行われる。この際、ステップS14において、
例えば操作者がラジオ(16)やエアコン(14)等の
ファンクションスイッチ(SW6)、(SW4)を押圧
操作すると、ステップS15に進み、CRT(26)の
画面(26a)には、第5図に示すようなラジオモード
のパターンまたは第6図に示すエアコンモードのパター
ンが表示される。そして、各々のモードの表示画面に設
けられたスイッチパターンのエリヤをタッチすると、選
択した機器を所望の設定通りに動作させることができ
る。なお、このような動作中においてもステップS16
に進み、CPU(7)が現在位置の演算処理等を実行す
る。
【0020】まず、第8図のフローチャートに示すよう
に、ステップS21において距離センサ(21)によ
り、車両の走行距離が検出される。つぎに、ステップS
22において距離センサ(21)からのパルス信号を受
けて、所定の時間間隔で現在位置の割込演算が行われ
る。そして、ステップS23においては、この演算によ
り求められた現在位置データや走行軌跡データが一時記
憶用のRAM(8)に順次格納される。これにより、自
動車が走行を開始した場合は、現在位置までの走行距離
や走行軌跡等の走行経路情報を得ることができる。ま
ず、自動車を走行させると、第9図のフローチャートに
示されるように、距離センサ(21)からパルス信号が
出力され、上記IRT(7a)を介してCPU(7)に
与えられる。そして、このCPU(7)によりパルス数
Nが加算されて、現在までの走行距離が求められる(ス
テップS31)。
【0021】次に、自動車の走行に伴って、第10図の
フローチャートに示す割込処理ルーチンが開始される。
まず、ステップS41において、一定の時間、例えば1
秒間隔で車速センサからのパルス数Nを読む。つぎに、
ステップS42ではこのときのパルス数Nと、単位走行
距離d、例えば39.25cmとが乗算されることによ
り、一定時間ごとの走行距離Dが求められる。そして、
ステップS43において、方位センサ(20)からの方
位θを読む。続いて、ステップS44でこの方位θと上
記走行距離Dとから車両の2次元座標上の位置を次式に
よって求める。 △x=D・cosθ △y=D・sinθ この後、ステップS45で上記演算された座標(△x,
△y)と出発点の座標(xo,yo)とから、車両の現
在位置(x,y)を次式によって求める。 xn+1←xn+△x yn+1←yn+△y
【0022】これにより、刻々変化する現在位置までの
走行距離Dが得られると共に、一定時間ごとに緯経度が
確定されてゆき、現在位置(x,y)を知ることができ
る。なお、このデータは一時記憶用のRAM(8)に送
られて順次記憶されるが、このRAM(8)において
は、現在位置(x,y)のデータが書き込まれる一方、
古いデータは次々と消去されてゆく、いわゆるエンドレ
ス方式となっている。また、自動車の走行を停止し、キ
ースイッチをオフとしても、現在位置(x,y)および
走行距離Dのデータを保持しておくことができるように
なっている。なお、ステップS46においては、パルス
数Nのカウントがクリヤされる。続いて、ステップS4
7に進むと、上記GPS装置(19)からGPS信号を
受けて、GPS処理を行う演算処理が実行される。これ
により、一定時間、例えば1秒毎に緯経度の絶対値が定
まるので、走行経路情報の修正を行うことができる。
【0023】ところで、自動車と出発させるに際して、
ナビゲーション(11)のファンクションスイッチ(S
W1)を押圧操作すると、CRT(26)の画面(26
a)には、上記第7図に示すように、地図選択と現在位
置との設定パターンがメニューとして表示される。この
とき、現在位置の設定パターンをタッチ操作すると、上
記CD・ROM(25a)から詳細な地図情報の一部が
続出されて、一時記憶のRAM(8)に格納されると共
にCRT(26)に送られる。すると、画面(26a)
には、上記情報の一部に対応する部分地図である4地図
ブロックが描画され、第12図(a)に示すように、現
在位置の地図が表示される。これに伴い、一時記憶用の
RAM(8)から位置データが続出され、CRT(2
6)に送られると、画面(26a)の中央に現在位置マ
ーク(M)が表示される。これにより、画面(26a)
に表示される地図等の移動操作が可能となり、第12図
のフローチャートに従って演算処理が行われる。まず、
画面(26a)のどこかをタッチすると(ステップS1
1)、表示地図上には第13図(b)に示されるような
スクロールキー(S1)〜(S4)、修正用位置マーク
(MO)、復帰パターン(R1)および修正パターン
(R2)等の機能キーがパターン表示される(ステップ
S12)。
【0024】つぎに、ステップS13において何れかの
機能を選択するがここで運転者が進行方向の地図を見た
い場合には、地図移動手段である地図スクロール(ステ
ップS14)を選択し、画面(26a)に表示されたス
クロールキー(S1)〜(S4)のうち、右側のスクロ
ールキー(S1)をタッチ操作する(ステップS1
5)。すると、CD・ROM(25a)から地図情報が
順次続出され、表示地図が第13図(b)の左側に移動
する(スクロール)。これに伴って、移動する地図に対
応する位置データが上記RAM(8)から続出されるの
で第13図(c)に示すように、現在位置マーク(M)
が地図と共に移動する(ステップS14)。このとき、
スクロールが大きい場合は、現在位置マーク(M)が画
面(26a)に表示されない。なお、上記表示地図およ
び現在位置マーク(M)が移動しても、修正用位置マー
ク(MO)はパターンデータに基づいて、画面(26
a)の中央に表示され続ける。そして、操作者がスクロ
ールキー(41)のタッチ操作を止めると、地図が移動
を停止して画面(26a)に表示され続けるので、見た
い地図を視認することができる。
【0025】この後、上記地図を見終って元の地図に戻
す場合は、地図移動復帰手段であるステップS17の復
帰を選択し操作者が復帰パターン(R1)をタッチ操作
する(ステップ(S18)。すると、現在の位置データ
を用いて現在の自車位置を現在位置マーク(M)で地図
上に表示する。これにより、第13図(d)に示される
ように、地図上に自車の現在位置を示すマーク(M)が
適正に表示される(ステップS19)。この後、ステッ
プS20において、通常の表示画面に戻されるが、運転
車は自車の現在位置を見失うことはない。ところで、上
記の如くCRT(26)に表示される地図上において、
自車位置を示す現在位置マーク(M)が第13図(e)
の2点鎖線に示すように、位置ずれしている場合、簡単
なタッチ操作により自車位置の修正を行うことができ
る。この際は、現在位置マーク修正を手段である自車位
置修正のステップS21を選択し、修正パターン(R
2)をタッチ操作すると(ステップS22)、指令信号
によって画面(26a)の地図が移動を停止して固定さ
れる。これに伴い、画面(26a)の中央に表示されて
いる修正用位置マーク(MO)は消去されるが、上記一
時記憶用のRAM(8)から位置データが読出され、C
RT(26)に送られる。
【0026】このため、修正用位置マーク(MO)の表
示されていた位置に、現在位置マーク(M)が移動して
表示される(ステップS23)。この後、ステップS2
0において通常画面に戻されるが現在位置マーク(M)
は画面(26a)の中心となるので、位置ずれが修正さ
れ、表示地図における自車位置を正しく視認することが
できる。以上のように、この実施例は、地図および現在
位置マーク(M)を移動させるためのスクロールキー
(S1)〜(S4)、画面(26a)の中央に表示され
上記現在位置マーク(M)の位置を修正するための位置
修正用マーク(MO)、上記移動させた地図および現在
位置マーク(M)を移動開始前の状態に復帰させる復帰
パターン(R1)および移動する地図を画面(26a)
に固定した状態で、現在位置マーク(M)を位置修正用
マーク(M)の位置に移動させる修正パターン(R2)
等を備えている。これにより、スクロールキー(S1)
〜(S4)、の何れかをタッチ操作すると、画面(26
a)の表示地図および現在位置マーク(M)が所望の方
向に移動するので、運転者は見たい地図を視認すること
ができる。
【0027】また、この地図を見終わって復帰パターン
をタッチ操作すると、現在の自車位置を現在位置マーク
(M)にて地図上に画面(26a)のように表示する。
よって、自車位置を示す現在位置マーク(M)が地図上
に適性に表示されるので、運転者は現在位置を見失うこ
となく、従って知らない土地において、道に迷うといっ
た問題もなくなる。また、走行中において画面(26
a)に表示された自車の現在位置を示すマーク(M)が
位置ずれした場合、修正パターン(R2)をタッチ操作
すると、位置修正用マーク(MO)の位置に現在位置マ
ーク(M)が移動する。よって、現在位置を示す地図上
において自車の現在位置を正しく表示することができる
効果もある。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明においては、地図移動と
現在位置修正との各々の操作を同時に行うことができる
ため、現在位置修正操作を行うときに地図移動手段を使
い、画面内の地図を動かし、現在位置修正マークと画面
内の現在位置とをずらすことにより、位置修正操作を行
うことが可能となり、実際の現在位置を操作者が見失
恐れをなくすことができ、各変更操作の煩雑さを解消す
ることができる。
【0029】請求項2の発明においては、移動復帰の効
果もさらに得つつ、3つの操作を同時に操作不能状態か
ら操作可能状態に切換える操作手段が設けられているた
め、移動復帰させたときの、位置修正操作を容易にする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例を示す全体構成図であ
る。
【図2】 表示器の正面図である。
【図3】 この発明の原理を説明するための概略説明図
である。
【図4】 制御部におけるメインルーチンの全体の演算
処理を示すフローチャートである。
【図5】 表示器の画面に表示されるメニューの一種の
説明図である。
【図6】 表示器の画面に表示されるメニューの一種の
説明図である。
【図7】 表示器の画面に表示されるメニューの一種の
説明図である。
【図8】 メインルーチンの演算処理を示すフローチャ
ートである。
【図9】 距離センサからの距離パルスに基づく演算処
理を示すフローチャートである。
【図10】 距離センサからの距離パルスおよび方位セ
ンサからの信号に基づく割込演算ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図11】 画面に表示された機能キーパターンの説明
図である。
【図12】 画面に表示される地図および機能キーパタ
ーンの詳細な演算処理を示すフローチャートである。
【図13】 図13(a)〜(e)は画面に表示された
地図および現在位置マークの移動例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1:制御部、7:CPU、8:一時記憶手段(RA
M)、9:CRT・C、10:表示用のRAM、11:
ナビゲーション、20:方位センサ、21:距離セン
サ、25a:地図記憶手段(CD・ROM)、26:表
示器(CRT)、S1〜S4:地図移動手段(スクロー
ルキー)、M:現在位置マーク、MO:修正用位置マー
ク、R1:地図移動復帰手段(復帰キー)、R2:現在
位置マーク修正手段(復帰キー)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳永 利道 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 内藤 教博 三田市三輪二丁目3番33号 三菱電機株 式会社 三田製作所内 (72)発明者 横内 一浩 三田市三輪二丁目3番33号 三菱電機株 式会社 三田製作所内 (72)発明者 清水 修 三田市三輪二丁目3番33号 三菱電機株 式会社 三田製作所内 (56)参考文献 特開 平2−38813(JP,A) 実開 昭64−30409(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 21/00 - 21/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の領域の地図を示す地図データを記
    憶した地図記憶手段と、 移動体の現在位置を検出する位置検出手段と、 画面を有した表示手段と、 上記地図記憶手段から読み出した地図データに基づいて
    地図を上記表示手段の画面に表示する地図表示手段と、 上記位置検出手段で検出された現在位置を上記地図上に
    表示する現在位置表示手段と、 上記画面の略中央に上記現在位置を修正する修正用位置
    マークを表示させる修正用位置表示手段と、 上記画面に表示された地図を任意に移動させる地図移動
    手段と、上記画面に表示された現在位置が位置ずれした
    場合、上記修正用位置マークの位置に現在位置を修正す
    る現在位置修正手段と、 上記地図移動手段と上記現在位置修正手段との各々の操
    作を同時に操作不能な状態から操作可能な状態に切換え
    る操作手段とを備えた移動体用ナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 図移動手段が移動させた地図の領域か
    ら現在位置を含む領域に復帰させる地図移動復帰手段を
    設け、操作手段は、地図移動手段と現在位置修正手段
    上記地図移動復帰手段との各々の操作を同時に操作不能
    な状態から操作可能な状態に切換えることを特徴とする
    請求項1に記載の移動体用ナビゲーション装置。
JP10877197A 1997-04-25 1997-04-25 移動体用ナビゲーション装置 Expired - Lifetime JP3015757B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10877197A JP3015757B2 (ja) 1997-04-25 1997-04-25 移動体用ナビゲーション装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10877197A JP3015757B2 (ja) 1997-04-25 1997-04-25 移動体用ナビゲーション装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1277545A Division JPH0827593B2 (ja) 1989-10-24 1989-10-24 移動体用ナビゲーション装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1054728A JPH1054728A (ja) 1998-02-24
JP3015757B2 true JP3015757B2 (ja) 2000-03-06

Family

ID=14493079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10877197A Expired - Lifetime JP3015757B2 (ja) 1997-04-25 1997-04-25 移動体用ナビゲーション装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3015757B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1054728A (ja) 1998-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR940001235B1 (ko) 이동체용 내비게이션 장치
KR930009455B1 (ko) 터치 패널장치
US5189430A (en) Navigation system for movable body
US7844395B2 (en) Map display having scaling factors on the display and selecting scaling factors by touch sense
US4514810A (en) Navigator for vehicles
JP2000337892A (ja) 地図表示装置
JPH07270172A (ja) ナビゲーション装置における地図表示装置
JPH03137681A (ja) 移動体用ナビゲーション装置
JP2859005B2 (ja) 地図情報表示装置
JPH03137679A (ja) 移動体用ナビゲーション装置
JP3015757B2 (ja) 移動体用ナビゲーション装置
JP3085221B2 (ja) 移動体用ナビゲーション装置
KR940001632B1 (ko) 이동체용 항법장치
JPH1062193A (ja) 移動体用ナビゲーション装置
JP3462036B2 (ja) 移動体用ナビゲーション装置の表示方法
JPH0830658B2 (ja) 移動体用ナビゲーション装置
JPH0823733B2 (ja) 移動体用ナビゲーション装置
JPH0823734B2 (ja) 移動体用ナビゲーション装置
JPH03174183A (ja) 移動体用ナビゲーション装置
JPH03137677A (ja) 移動体用ナビゲーション装置
JPH0861964A (ja) 道路地図切換機能付ナビゲーションシステム
JPH0719123B2 (ja) 移動体用ナビゲーション装置
JP2603775B2 (ja) 車両位置表示装置
JPH10197259A (ja) 車載用ナビゲーション装置
JP3069661B2 (ja) 移動体の地図表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071217

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081217

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091217

EXPY Cancellation because of completion of term