JP3015707U

JP3015707U - 自転車用駆動装置

Info

Publication number: JP3015707U
Application number: JP1995003352U
Authority: JP
Inventors: 正博大田
Original assignee: オオタ株式会社
Priority date: 1995-03-10
Filing date: 1995-03-10
Publication date: 1995-09-12
Anticipated expiration: 2001-03-10

Abstract

(57)【要約】【目的】既存の自転車に簡単に取り付けられ、しかも
構造が単純で故障しにくく、安価な自転車用駆動装置を
提供することを目的とする。【構成】クランクギヤの内側にヘリカルギヤによる回
転部を設けると共に、ヘリカルギヤに噛み合うベベルギ
ヤを設けた駆動部の後部に、電動機を装着した駆動本体
を、クランクシャフトとサドルフレーム間にて作動可能
に設けた構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、坂道や荷物が多い時など、足に負担が掛かる場合に、人間の踏力を補助する自転車用駆動装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の自転車用駆動装置としては、人間がペダルを踏むとモーターが力を発揮し、踏力を約半分ですむようにアシストするものがあり、人間がペダルを踏むとセンサが瞬間に踏力とペダル回転を感知し、この２つの情報を元にコントロールユニットが踏力に対しモーターの力を１対１未満でリアルタイムにコントロールするものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記の形態では、クランク回転センサ・踏力センサやコントロールユニット等の電気制御装置を必要とし、構造的に複雑になるため故障が発生し易すく、かつ販売価格も１３万円から１４万円と高価であり、普及するのが難しい。この考案は、上記のような欠点を解決しようとするもので、既存の自転車に簡単に取り付けられ、しかも構造が単純で故障しにくく、安価な自転車用駆動装置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

解決するための手段として、クランクギヤの内側にヘリカルギヤによる回転部を設けると共に、ヘリカルギヤに噛み合うベベルギヤを設けた駆動部の後部に、電動機を装置した駆動本体を、クランクシャフトとサドルフレーム間にて作動可能に設けた形態である。

【０００５】

【実施例】

次に、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。１は自転車用駆動装置である。２は自転車のクランクギヤＡの内側に、中心がクランクシャフトＢと同軸になるように設けたヘリカルギヤによる回転部で、一体に形成してある。３は駆動本体で、先端にクランクシャフトＢに狭持するＵ字形の支持片３ａ１を突設した台形の枠体３ａ２内に、上記ヘリカルギャによる回転部２に噛み合うベベルギヤ３ａ３を設けた駆動部３ａと、駆動部３ａの後部にベベルギヤ３ａ３を回動させるための充電式の電動機３ｂ（電動ドリルや電動ドライバーを利用した、例ばトルク３０ｋｇ／ｃｍ以上のものを使用する。）を一体に連結したもので、電動機３ｂは自転車のサドルフレームＣに対してバンド３ｂ１にて固定し、スリーブ３ｂ２内に先端部に圧縮スプリング３ｂ３を設け、後端部をＬ字形に折曲した棒状の作動ピン３ｂ４を装着し、固定片３ｂ５にて電動機３ｂを連結し、上下作動可能に形成してある。なお、サドルフレームＣに作動ピン３ｂ４を引き上げて係止するための係止ピン３ｂ６を設けてある。

【０００６】この考案の自転車用駆動装置１によれば、平地等の走行時において踏力を余り必要としない場合には、予め作動ピン３ｂ４を引き上げ、係止ピン３ｂ６に係止することによりベベルギヤ３ａ３とヘリカルギヤによる回転部２を引き離すことにより通常通りペダルＤを踏んで走行できる。また、坂道等足に負担が掛る場合は、係止ピン３ｂ６より作動ピン３ｂ４を外すことにより圧縮スプリング３ｂ３の力で駆動本体３を下方へ押しやり、ベベルギヤ３ａ３とヘリカルギヤによる回転部２を噛み合せる。つぎに、電動機３ｂを作動させることによりベベルギヤ３ａ３が回動し、ヘリカルギヤによる回転部２を連動させ、クランクギヤＡを回転させることができ、坂道等を登ることが出来るものである。この時、ペダルＤも同時に回転することが出来、ペダルＤに足を置き、クランクギヤＡの回転速度に同調すればよく、また、充電量が減少し電動機３ｂの回転数が低下した場合においては、ペダルＤを足で軽く踏むことにより電動機３ｂを補助することも出米るものである。

【０００７】なお、電動機３ｂにおいては充電式に限定せず電池式等、必要に応じて任意に決定する。また、ハンドルに電動機３ｂの作動用スイッチを設けるものとする。さらに、駆動本体を上下動さす方法も作動ピンに限定せず、他の方法でもよい。

【０００８】

【考案の効果】

この考案の自転車用駆動装置によれば、既存の自転車を少し改良するだけで簡単に取り付けられ、構造が単純なため故障しにくく、安価に提供できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す要部の正面図。

【図２】この考案の一実施例を示す右側面図。

【符号の説明】

１−−−自転車用駆動装置２−−−回転部３−−−駆動本体Ａ−−−クランクギヤＢ−−−クランクシャフトＣ−−−サドルフレームＤ−−−ペダル

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】クランクギヤの内側にヘリカルギヤによ
る回転部を設けると共に、ヘリカルギヤに噛み合うベベ
ルギヤを設けた駆動部の後部に、電動機を装着した駆動
本体を、クランクシャフトとサドルフレーム間にて作動
可能に設けたことを特徴とする自転車用駆動装置。