JP3014887B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP3014887B2
JP3014887B2 JP5034986A JP3498693A JP3014887B2 JP 3014887 B2 JP3014887 B2 JP 3014887B2 JP 5034986 A JP5034986 A JP 5034986A JP 3498693 A JP3498693 A JP 3498693A JP 3014887 B2 JP3014887 B2 JP 3014887B2
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周一 真弓
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松下電子工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置およびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の配線を形成する金属材料と
して、一般にアルミニウム合金が用いられている。この
アルミニウム合金は電気抵抗が低いこと、加工しやすい
こと、シリコン基板へのオーミック性が良いことなどの
長所がある。ところが、アルミニウム合金配線に大きな
電流を長時間流した場合、Al原子は自己拡散しやすい
ために、Al合金配線が断線するという問題(エレクト
ロマイグレーション不良)がある。特に、配線の微細化
が進むと配線に流れる電流の密度が増加するため、この
信頼性の問題が顕著になる。
【0003】一方、製造工程中の熱処理時にアルミニウ
ム合金配線のAlとシリコン基板のSiが相互拡散する
のを防止するために、アルミニウム合金には固溶限以上
の濃度のSiが含まれている。一般には、1重量%前後
の濃度のSiが含まれたアルミニウム合金が使用され
る。この場合、アルミニウム中に溶けきれないSiは析
出することになるが、コンタクト部分にSi析出が生じ
るとコンタクト抵抗が増大するという問題が発生する。
このSi析出によるコンタクト抵抗が増大する問題を防
止するために、最近ではバリアメタルをアルミニウム合
金の下に設ける方法が一般に採用されている。
【0004】このバリアメタルを設けた従来技術の一例
を図3に示す。図は簡明化のため、配線ー半導体基板す
なわちここでは導電層とシリコン基板のコンタクト部分
を示し、半導体基板上のトランジスター領域等の各構造
は従来と変わらないものとする。図3に示すように、p
型シリコン基板1上にn型拡散層2が設けられ、p型シ
リコン基板1上の回路素子(図示せず)を覆うように酸
化珪素膜3からなる層間絶縁膜が形成され、n型拡散層
2の上の酸化珪素膜3にコンタクト窓7が設けられ、酸
化珪素膜3上にバリアメタル4およびアルミニウム合金
5の積層膜からなる導電層が設けられている。そして、
この導電層はコンタクト窓7においてn型拡散層2と接
触した構造となっている。なお、バリアメタルは上層が
窒化チタニウム、下層がチタニウムの積層膜となってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この半
導体装置は、導電層に電流を流しつづけると、エレクト
ロマイグレーション不良が発生するという問題があっ
た。例えば、幅1.2μm、長さ720μm、アルミニ
ウム合金5の膜厚0.6μmの導電層に、温度100℃
のもとで電流密度が2×107 A/cm2 の電流を流し
た場合、5%の抵抗上昇を不良と判定すると、導電層の
平均寿命は2×104 秒であった。電流密度を増加する
につれて、当然のことながら、寿命は短くなり、半導体
デバイスの信頼性面において重大な問題があった。
【0006】したがって、この発明の目的は、大きい電
流を長時間流しても配線(導電層)の抵抗が上昇しない
半導体装置およびその製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体装置
は、半導体基板上に形成した第1の導電層及び第1の
電層の全域に接して設けた低融点金属の第2の導電層か
らなる配線を備え、配線への通電により、第2の導電層
に局所的な溶融流動を生じさせて、配線の電気抵抗増大
を抑制し得るものである。この発明の半導体装置の製造
方法は、半導体基板上に第1の導電層を堆積する工程
と、第1の導電層の全域に接して低融点金属でなる第2
の導電層を堆積する工程と、配線形成マスクパターンを
用いて,第2の導電層及び第1の導電層を順次選択エッ
チングして,第2の導電層及び第1の導電層の積層によ
る配線を形成する工程とを備え、第2の導電層は、配線
への通電により局所的な溶融流動を生じ配線の電気抵抗
増大を抑制し得るものであることを特徴とする。
【0008】
【作用】この発明によれば、配線に長時間、大きい電流
を流し、第1の導電層にボイドが発生した場合、そのボ
イド部分では電流は低融点金属の第2の導電層だけに流
れるため、この部分の温度が急激に上昇する。その結
果、低融点金属が溶融し前記ボイドに流れ込み、第1の
導電層の断線が修復され、配線の電気抵抗が上昇すると
いう問題を防止することができる。
【0009】
【実施例】この発明の一実施例を図1に基づいて説明す
る。図は簡明化のため、配線ー半導体基板すなわちここ
では導電層とシリコン基板のコンタクト部分を示し、半
導体基板上のトランジスター領域等の各構造は従来と変
わらないものとする。図1に示すように、p型シリコン
基板1上にn型拡散層2が設けられ、p型シリコン基板
1上の回路素子(図示せず)を覆うように酸化珪素膜3
からなる層間絶縁膜が形成され、n型拡散層2の上の酸
化珪素膜3にコンタクト窓7が設けられ、酸化珪素膜3
上にバリアメタル4およびアルミニウム合金5の積層膜
からなる導電層が設けられており、アルミニウム合金5
上に低融点金属6が設けられている。そして、この導電
層はコンタクト窓7においてn型拡散層2と接触した構
造となっている。なお、バリアメタルは上層が膜厚10
0nmの窒化チタニウム(TiN)、下層が膜厚20n
mのチタニウム(Ti)の積層膜となっている。アルミ
ニウム合金の膜厚は0.6μmである。低融点金属とし
て、膜厚0.2μmのPbーSn合金(ハンダ)が用い
られている。
【0010】次に、図1に示した半導体装置の製造方法
を、図2の製造工程図により詳しく説明する。なお、簡
明化のため、導電層の形成工程のみを示し、トランジス
ターなどの回路素子の製造工程は従来と変わらないもの
とする。図2(a)に示すように、p型シリコン基板1
上にトランジスターなどの回路素子(図示せず)を設け
た後、これら回路素子を覆うように酸化珪素膜3を化学
気相成長法により被着する。この後、図2(b)に示す
ように、n型拡散層2の上の酸化珪素膜3にホトレジス
トをマスクにして、CHF3 ,CF4 混合ガスを用い
て、酸化珪素膜3を反応性イオンエッチングし、コンタ
クト窓7を形成する。次に、第2図(c)に示すよう
に、バリアメタル4を形成する膜厚20nmのTiなら
びに膜厚100nmのTiN、アルミニウム合金5を形
成する膜厚0.6μmのAl−1%Si、さらに低融点
金属6を形成する膜厚0.2μmのPb−40%Snを
アルゴンスパッター法を用いて順次堆積する。この後、
ホトレジストをマスクにして、低融点金属6ならびに前
記積層導電膜をBCl3 ,Cl2,CHCl3 混合ガス
を用いて反応性イオンエッチングし、配線を形成して完
成する(図1)。
【0011】このように構成された半導体装置およびそ
の製造方法によれば、アルミニウム合金5に接して上部
に低融点のハンダ6が設けられており、導電層に大きい
電流が流れ、アルミニウム合金5にボイドが発生した場
合、そのボイド部分では電流はバリアメタル4およびハ
ンダ6だけに流れるため、この部分の温度が急激に上昇
する。その結果、ハンダ6が溶融してアルミニウム合金
5に発生したボイドに流れ込み、アルミニウム合金5の
断線が修復され、導電層の電気抵抗が上昇するという問
題を防止することができる。
【0012】前記実施例により作製した試料において、
幅1.2μm、長さ720μm、アルミニウム合金5の
膜厚0.6μmの導電層に、温度100℃のもとで電流
密度が2×107 A/cm2 の電流を流した場合、5%
の抵抗上昇を不良と判定すると、導電層の平均寿命は5
×108 秒であった。従来例の場合に比べて、導電層の
平均寿命が大幅に改善できていることが明らかである。
【0013】なお、前記実施例では、低融点金属6とし
てハンダを用いたが、その他の低融点の金属を用いても
同様の効果が期待できることは明らかである。また、前
記実施例では、低融点金属6をアルミニウム合金5の上
に形成したが、アルミニウム合金5の側壁あるいは低部
に接して形成しても同様の効果が期待できることは明ら
かである。さらに、前記実施例では、導電層がアルミニ
ウム合金5を主体として構成されていたが、その他の材
料、例えば、タングステン(W)などを主体とした場合
も、それに接してハンダ層が構成されている場合も同様
の効果が期待できることは明らかである。さらに、バリ
アメタル4として、TiN/Ti構造を用いて説明した
が、その他のバリアメタル、例えばTi−W合金を用い
ても同様の効果が期待できることは明らかである。
【0014】
【発明の効果】この発明によれば、第1の導電層の全域
に接して低融点金属の第2の導電層が設けられているた
め、第1の導電層に大きい電流が流れて第1の導電層に
ボイドが発生しても、そのボイド部分での電流密度増加
に伴う温度上昇によって低融点金属が溶融してボイドに
流れ込むため、配線の抵抗が上昇せず、配線の平均寿命
は大幅に改善される。すなわち、信頼性面で優れた半導
体装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の半導体装置の要部断面図
である。
【図2】この発明の一実施例に係る半導体装置の製造工
程断面図である。
【図3】従来の半導体装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 4 バリアメタル 5 アルミニウム合金 6 低融点金属

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成した第1の導電層
    び前記第1の導電層の全域に接して設けた低融点金属
    第2の導電層からなる配線を備え、前記配線への通電に
    より、前記第2の導電層に局所的な溶融流動を生じさせ
    て、前記配線の電気抵抗増大を抑制し得る半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に第1の導電層を堆積する
    工程と、前記第1の導電層の全域に接して低融点金属
    なる第2の導電層を堆積する工程と、配線形成マスクパ
    ターンを用いて,前記第2の導電層及び前記第1の導電
    層を順次選択エッチングして,前記第2の導電層及び前
    記第1の導電層の積層による配線を形成する工程とを
    え、前記第2の導電層は、前記配線への通電により局所
    的な溶融流動を生じ前記配線の電気抵抗増大を抑制し得
    るものであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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