JP3014247U - 鎖錠兼安全装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 １個の錠だけを操作することにより、ドアと
閉鎖可能な穴を同時に、鎖錠兼安全装置によって係止お
よび係止解除する。 【構成】 開閉装置戸棚等のための鎖錠兼安全装置は１
個の錠４を備えている。この錠は、鎖錠レバー５と遮蔽
部材７を操作しかつ少なくとも１本のボーデンケーブル
８を介してドアの１個または複数の鎖錠装置に作用する
よう、ドア２内に設けられている。この遮蔽部材によっ
てドアの穴３が閉鎖可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、揺動可能なドアを錠止可能であり、同時に、手動操作手段を挿入す るためのこのドアの穴を閉鎖可能である、開閉装置戸棚、開閉装置ケーシング等 のための鎖錠兼安全装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

電気的な作動手段、駆動装置、変圧器等を操作するために、いろいろな材料、 例えば薄板、金属鋳物または合成樹脂からなる開閉装置戸棚や開閉装置ケーシン グの多数の実施形が知られている。

【０００３】 このような開閉装置ケーシングは一般的に、片側がケーシングに取付けられた ドアを備えている。このドアは更に穴を備えている。この穴から、手動クランク 、四角レンチ等のような操作手段が開閉装置ケーシング内部に挿入可能である。 特に監視していない戸外の多くの開閉装置ケーシングの場合に、権限のない第３ 者の操作や破壊行為に対して保護するために、権限のない第３者によるドアの開 放を防ぐことと、権限のない第３者が操作手段または他の対象物をドアの穴に入 れることができないようにすることが必要である。

【０００４】 そのために従来は、ドアと、穴を閉鎖する揺動可能なフラップが、別個の錠に よって施錠されていた。 槽と蓋からなる二分割されたケーシングのこのような安全装置は例えば、レー ゲンスブルグのマイシネンファブリーク ラインハウゼン ゲーエムベーハーの モータ駆動装置ＭＡ７，ＭＡ９によって知られている。

【０００５】 この安全装置の場合には、２個のシリンダ錠が設けられている。第１のシリン ダ錠は手動クランクを挿入するための穴を閉鎖するフラップに連結されている。 蓋内に設けられた第２のシリンダ錠は、それを錠止部に連結することにより、 ドアをケーシングに固定する働きをする。この錠止部は錠止状態で、ケーシング 槽に連結された対応する部分に係合する。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、別個の２個の錠によるコストのかかる構造を回避し、１個の 錠だけを操作することにより、ドアと閉鎖可能な穴を同時に、鎖錠兼安全装置に よって係止および係止解除することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この課題は、１個の錠が設けられ、この錠の操作時にドアの内側に設けた鎖錠 レバーが回転点の回りに揺動できるように、錠がドア内に配置され、鎖錠レバー が可動の連結板に作用し、この連結板が揺動可能な遮蔽部材に連結され、この遮 蔽部材によって、ドアの穴が内側から閉鎖可能であり、鎖錠レバーまたは連結板 に、ドアの内側に設けられた少なくとも１本のボーデンケーブルの一方の端部が 枢着され、このボーデンケーブルの他方の端部が錠止ピンに連結され、この錠止 ピンがケーシングに設けた鎖錠板に係止可能であり、静止状態で少なくとも１本 の錠止ピンが鎖錠板に係止され、同時に穴が遮蔽部材によって閉鎖されるように 、少なくとも１個のばねが設けられていることによって解決される。従属請求項 には本考案の有利な実施形が記載してある。

【０００８】 本考案は、簡単化して組み合わせた係止と係止解除のほかに、鎖錠兼安全装置 が開閉装置ケーシングや使用される錠の異なる寸法に簡単に適合可能であり、右 側取付けドにも左側取付けドアにも適用可能であるという利点がある。

【０００９】

【実施例】

次に、図に基づいて本考案を例示的に詳しく説明する。 ケーシング１の前面の側方に、ドア２が揺動可能に配置されている。このドア は手動クランクを挿入するための穴３を備えている。ドア２には、錠、ここでは 安全シリンダ錠４が嵌め込まれている。このシリンダ錠の操作の際に、すなわち シリンダ内でキーを回転させる際に、シリンダ錠に固定連結されドア２の内側に 設けられた鎖錠レバー５が回転させられる。

【００１０】 鎖錠レバー５には、その回転中心５．１の外方において、連結板６が第１の回 転点６．１の回りに回転可能に支承されている。この連結板は更に、第２の回転 点６．２を介して遮蔽部材７に作用する。この遮蔽部材は通常はドア２の穴３を 内側から覆い、回転点７．１の回りに揺動可能であり、それによってこの穴３が 開放可能である。

【００１１】 更に、鎖錠レバー５には、ボーデンケーブル８の第１の端部が固定されている 。このボーデンケーブル８はドア２の内面に固定配置された第１の支持部材９に よって枢着されている。

【００１２】 ボーデンケーブル８の他端は固定された第２の支持部材１０を介して、圧縮ば ね１１の力に抗して錠止ピン１２に作用する。この錠止ピンはケーシング１に固 定配置された鎖錠板１３に係合している。それによって、ドアが錠止可能である 。

【００１３】 安全シリンダ錠４が操作されると、鎖錠レバー５は図に記入した矢印の方向に 回転運動を行う。鎖錠レバーはその回転点５．１回りに揺動する。この回転点は 同時に安全シリンダ錠４の回転点である。遮蔽部材７は連結板６を介して回転点 ７．１の回りに揺動し、穴３を開放する。同時に、鎖錠レバー５によってボーデ ンケーブル８が第１の支持部材９と相対的に図において左側に摺動し、それによ って鎖錠板１３から錠止ピン１２を引き抜く。それによって、ドア２が解錠され る。従って、安全シリンダ錠４を操作するだけで、ドア２と穴３が係止または係 止される。

【００１４】 それとは関係なく、更に、電気的なスイッチ１４、例えばマイクロスイッチを ドア２の内側に付加的に設けることができる。穴３を閉鎖する位置から遮蔽部材 ７を揺動させると、このスイッチはその切換ローラ１４．１によって切られ、例 えば解錠を監視装置に電気的に報知するかまたは遮断器を切るために役立つ。遮 断器を切る場合、操作手段、例えば手動クランクを穴３に挿入する前に、電気的 な作動手段により、遮断器を無電流で切ることができるので、いかなる場合でも 切換操作は電力なしに行われる。

【００１５】 本考案の変形された第２の実施例が図４に示してある。この場合、鎖錠レバー ５は連結板６に固定連結されておらず、ピン５．２を備えている。このピンは連 結板６の凹部６．３に係合している。この場合、連結板６は直線的に移動するよ う形成され、ボーデンケーブル８はその一端が連結板６に直接枢着されている。 遮蔽部材７の操作は長穴ガイド６．４を介して連結板６によって行われる。

【００１６】 錠止ピン１２の圧縮ばねの代わりに、ここでは、引張りばね１５が遮蔽部材７ に設けられ、静止状態で遮蔽部材７が少なくとも手動クランク穴３を閉鎖し、同 時に錠止ピン１２が鎖錠板１３に係合している。

【００１７】

【考案の効果】

本考案の鎖錠兼安全装置は、１個の錠だけを操作することにより、ドアと閉鎖 可能な穴を同時に、鎖錠兼安全装置によって係止および係止解除することができ 、鎖錠兼安全装置が開閉装置ケーシングや使用される錠の異なる寸法に簡単に適 合可能であり、右側取付けドにも左側取付けドアにも適用可能であるという利点 がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】開閉装置ケーシングドアの内側に設けた、本考
案による第１の鎖錠兼安全装置の正面図である。

【図２】この第１の装置の平面図である。

【図３】この装置の部分断面図である。

【図４】第２の鎖錠兼安全装置の正面図である。

【符号の説明】

１ ケーシング ２ ドア ３ 手動クランク穴 ４ 安全シリンダ錠 ５ 鎖錠レバー ５．１ 回転点 ５．２ ピン ６ 連結板 ６．１ 第１の回転点 ６．２ 第２の回転点 ６．３ 凹部 ６．４ 長穴ガイド ７ 遮蔽部材 ８ ボーデンケーブル ９ 第１の支持部材 １０ 第２の支持部材 １１ 圧縮ばね １２ 錠止ピン １３ 鎖錠板 １４ マイクロスイッチ １４．１ 切換ローラ １５ 引張りばね

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 揺動可能なドアを錠止するためおよびこ
   のドアの穴を閉鎖するための、開閉装置戸棚、開閉装置
   ケーシング等用の鎖錠兼安全装置において、 １個の錠（４）が設けられ、この錠の操作時にドア
   （２）の内側に設けた鎖錠レバー（５）が回転点（５．
   １）の回りに揺動できるように、錠がドア（２）内に配
   置され、 鎖錠レバー（５）が可動の連結板（６）に作用し、この
   連結板が揺動可能な遮蔽部材（７）に連結され、この遮
   蔽部材によって、ドア（２）の穴（３）が内側から閉鎖
   可能であり、 鎖錠レバー（５）または連結板（６）に、ドア（２）の
   内側に設けられた少なくとも１本のボーデンケーブル
   （８）の一方の端部が枢着され、このボーデンケーブル
   の他方の端部が錠止ピン（１２）に連結され、この錠止
   ピンがケーシング（１）に設けた鎖錠板（１３）に係止
   可能であり、 静止状態で少なくとも１本の錠止ピン（１２）が鎖錠板
   （１３）に係止され、同時に穴（３）が遮蔽部材（７）
   によって閉鎖されるように、少なくとも１個のばね（１
   １，１５）が設けられていることを特徴とする鎖錠兼安
   全装置。
2. 【請求項２】 鎖錠レバー（５）と連結板（６）が回転
   点（６．１）によって持続的に相互連結されることによ
   り、鎖錠レバー（５）が連結板（６）に作用しているこ
   とを特徴とする請求項１の鎖錠兼安全装置。
3. 【請求項３】 鎖錠レバー（５）のピン（５．２）が連
   結板（６）の凹部（６．３）に作用することにより、鎖
   錠レバー（５）が連結板（６）に作用していることを特
   徴とする請求項１の鎖錠兼安全装置。
4. 【請求項４】 連結板（６）と遮蔽部材（７）が他の回
   転点（６．２）を介して互いに連結されていることを特
   徴とする請求項１〜３のいずれか一つの鎖錠兼安全装
   置。
5. 【請求項５】 連結板（６）と遮蔽部材（７）が長穴ガ
   イド（６．４）によって互いに連結されていることを特
   徴とする請求項１〜３のいずれか一つの鎖錠兼安全装
   置。
6. 【請求項６】 少なくとも１本のボーデンケーブル
   （８）の端部がそれぞれ、ドアの内側に設けた支持部材
   （９，１０）に両側で固定されていることを特徴とする
   請求項１〜５のいずれか一つの鎖錠兼安全装置。
7. 【請求項７】 ドア（２）の内側にスイッチ（２３）が
   付加的に設けられ、このスイッチが錠止板（１５）の揺
   動時に操作可能であることを特徴とする請求項１〜６の
   いずれか一つの鎖錠兼安全装置。