JP3013574B2 - ソルト処理装置 - Google Patents

ソルト処理装置

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JP3013574B2
JP3013574B2 JP4011401A JP1140192A JP3013574B2 JP 3013574 B2 JP3013574 B2 JP 3013574B2 JP 4011401 A JP4011401 A JP 4011401A JP 1140192 A JP1140192 A JP 1140192A JP 3013574 B2 JP3013574 B2 JP 3013574B2
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heater
salt
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salt solution
processing
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範嘉 柴田
明 河合
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソルト処理装置に係
り、特に、ソルト処理によって生じた反応物からなるス
ラッジ(沈澱物)の取り出しが容易なソルト処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、鋳造においては、耐火物材料
にて形成された鋳型を鋳物から除去する場合などに、ソ
ルト浴(塩浴)として溶融苛性ソーダを用い、これに被
処理物を浸漬して、それらの付着物を化学的に除去する
ソルト処理が行われている。
【0003】このような溶融苛性ソーダを用いたソルト
浴においては、ソルト処理を効率よく行うために、通
常、図4に示す様に、棒状のヒータP1を処理槽P2の
上方からソルト液P3内に挿入して、500〜550℃
程度にソルト液P3の加熱を行なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この様なソ
ルト処理においては、ソルト液中に、スケールや鋳型材
料等の付着物と苛性ソーダとの反応生成物が生じ、この
反応生成物は、ソルト液中に蓄積されて徐々に沈降し、
処理槽内にスラッジ(沈澱物)P4として堆積する様に
なる。
【0005】また、ソルト処理により、鋳物に付着する
耐火物からなる鋳型材料を反応除去する場合には、かか
る耐火物中の二酸化ケイ素(SiO2)と苛性ソーダ
(NaOH)とが反応することにより、水ガラス(Na
2・nSiO2)が生成するが、この水ガラスは時間が
たつと固まる性質があるため、スラッジ(水ガラス)P
4の取り出しが遅れると、スラッジP4が処理槽P2の
内面に強固に固着して、容易に取れなくなるという問題
があった。
【0006】更に、このスラッジP4の堆積が多くなっ
て、ヒータP1に達すると、ヒータP1の周囲をソルト
液P2が循環できなくなって熱が逃げ難くなるので、ヒ
ータP1が過熱して、場合によっては、ヒータP1が破
損するという問題があった。本発明は、上記課題を解決
するためになされ、ヒータの破損を防止するとともに、
スラッジの固化を防止してスラッジの除去を容易にする
ことができるソルト処理装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、鋳造品や線材品等の被処理物を、ソルト液
中に浸漬処理して、該被処理物表面に付着した鋳型材料
やスケール等の付着物を反応除去するソルト処理装置に
おいて、前記ソルト液を加熱する第1のヒータを、該ソ
ルト液を収容する処理槽内の一方の側に上方より挿入す
るとともに、該処理槽の前記第1のヒータ側の底面の傾
きを50゜以上とし、更に前記処理槽の底部に第2のヒ
ータを配置したことを特徴とするソルト処理装置を要旨
とする。
【0008】ここで、前記処理槽の底部に配置する第2
のヒータとしては、プレートヒータが、配置し易くまた
加熱面積が広いので好適である。
【0009】
【作用】上記構成よりなるソルト処理装置は、上方から
挿入する第1のヒータ側の処理槽の底部が50゜以上に
傾斜しているので、沈澱したスラッジは第1のヒータの
真下には溜りにくく、よって、第1のヒータに接触する
ことがないので、第1のヒータの破損が防止される。
【0010】また、処理槽の底部に第2のヒータを配置
してあるので、この第2のヒータの加熱によって、沈澱
して堆積したスラッジが加熱されて軟化し、それによっ
て、スラッジの除去が容易になる。
【0011】
【実施例】以下本発明のソルト処理装置の一実施例を、
図1及び図2を参照して説明する。尚、図1は装置全体
を示す断面図であり、図2はソルト処理槽を示す平面図
である。
【0012】両図に示す様に、本実施例のソルト処理装
置1は、4脚の支持脚3によって支えられたソルト処理
槽5と、ソルト処理槽5の上部を覆うフード7と、フー
ド7からソルト処理槽5内に挿入されるヒータ9とか
ら、主として構成されている。前記ソルト処理槽5は、
ソルト液を浴槽部11に満たす容器13と、容器13の
内側面に形成されたライニング15と、容器13の外側
面を覆う耐火断熱材17とから構成されて、3層構造と
されている。つまり、この3層構造によって、主として
溶融苛性ソーダからなるソルト液によって浸蝕されるこ
となく、また放熱が抑制される様にされている。尚、容
器13の周囲には、補強枠19が形成されている。
【0013】前記浴槽部11は、四方の各側面の下部が
槽の中心部に向かって傾斜して深くなっており、それら
傾斜面に囲まれた底面11aは狭小となっている。特
に、両図の左側の側面、即ちヒータ9の下方に位置する
側面(ヒータ側側面)11bは、傾斜が50゜以上(例
えば60゜)と、急な傾斜となっている。それに対し
て、図の右側のスラッジを取り出すための側面(スラッ
ジ取出用側面)11cは、スラッジの取り出しが容易な
様に、それより緩やかな、例えば40゜の傾斜とされて
いる。
【0014】そして、ヒータ側側面11bには、容器1
3の下面側に、スラッジ等を下方から加熱するためのプ
レートヒータ21aが2列に配置され、またスラッジ取
出用側面11cにも、容器の下面側に同様なプレートヒ
ータ21bが2列に配置されている。
【0015】前記フード7は、ソルト処理槽5の上方の
ほぼ全体を覆うもので、その中央には、被処理物を出し
入れするための開口部23が設けられている。尚、フー
ド7のスラッジ取出用側面11c側には、スラッジの除
去の際に利用される図示しない開口部分が形成されてい
る。
【0016】また、両図の左側には、ヒータ9が、ソル
ト液にその先端側が漬かる様に、下方に向かって9本取
り付けられている。このヒータ9は、内部に発熱体が収
納された棒状のラジアントチューブであり、本実施例で
は、3本づつ3列にヒータ側側面11bの上方に配列さ
れている。そして、浴槽部11内のソルト液は、このヒ
ータ9によって、ソルト処理効率を向上させるために加
熱されて、通常、500〜550℃程度の処理温度とさ
れる。
【0017】次に、上記構成を備えた本実施例のソルト
処理装置1の動作について、図3を参照して説明する。
まず、図3に示す様に、浴槽部11内のヒータ9によっ
て加熱されたソルト液中に、フード7の開口部23か
ら、被処理物25を浸漬すると、ソルト処理によって生
じた反応生成物27は、ソルト液内を徐々に沈降する。
このとき、底面11a上に沈降した反応生成物27は、
スラッジ29としてそのまま堆積するが、ヒータ側側面
11b上に沈降した反応生成物27は、ヒータ側側面1
1bの傾斜が大きいので、大部分が斜面から滑り落ちて
底面11a上に集積される。
【0018】また、このソルト処理の間中、ヒータ9と
ともに、容器13の下面側のプレートヒータ21a,2
1bによる加熱を行なう。この加熱によって、スラッジ
29の温度が低下しないので、スラッジ29が固化する
ことが防止される。従って、このスラッジ29が柔らか
い状態にて、図示しない掻き取り用の部材を前記開口部
分から挿入して、前記スラッジ取出用側面11cに沿っ
て前後させて、スラッジ29を取り出す。
【0019】この様に、本実施例では、ヒータ側側面1
1bの傾斜が50゜以上と大きいので、ヒータ9の下方
に、スラッジ29が高く堆積することがない。従って、
ヒータ9の先端がスラッジ29に埋もれることがなく、
ソルト液による熱伝導が妨げられないので、ヒータ9が
過熱することがない。その結果、ヒータ9の過熱による
破損を防止できるという効果がある。
【0020】また、容器13の下面側には、プレートヒ
ータ21a,21bが配置されて、容器13の底部から
加熱するので、ソルト処理槽5の底部に堆積したスラッ
ジ29が効率よく加熱されて、固化することがない。よ
って、スラッジ29の取り出しが極めて容易になるとい
う顕著な効果を奏する。
【0021】更に、このプレートヒータ21a,21b
は、ヒータ9による加熱の補助として利用でき、しかも
ソルト液を下方から加熱するので、ソルト液の温度分布
を均一化でき、それによって、ソルト処理の促進を図る
とともに、反応生成物27の堆積も減ずることができる
という利点もある。
【0022】尚、本発明は上述した実施例の何等限定さ
れることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て各種の態様で実施できることは勿論である。例えば、
プレートヒータ21a,21bを、ソルト処理槽の底面
11aや、ヒータ側側面11b及びスラッジ取出用側面
11c以外の他の側面等に配置してもよく、また、プレ
ートヒータ以外の例えば蒸気パイプ等を利用したヒータ
で加熱を行なってもよい。
【0023】
【発明の効果】上述した様に、本発明のソルト処理装置
は、第1のヒータ側の底部が50゜以上に傾斜している
ので、スラッジが高く堆積しにくく、よって、スラッジ
が第1のヒータに接触することがないので、第1のヒー
タの破損が防止できる。
【0024】また、処理槽の底部には第2のヒータが配
置されているので、この第2のヒータによって堆積した
スラッジが加熱され、それによってスラッジの固化が防
止されるので、スラッジの除去が容易になるという顕著
な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のソルト処理装置の正面断面図
である。
【図2】フードを外した状態の実施例のソルト処理槽の
平面図である。
【図3】ソルト処理装置の動作を示す説明図である。
【図4】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1…ソルト処理装置, 5…ソルト処理
槽,9…ヒータ, 11…浴槽
部,11b…ヒータ側側面, 11c…スラ
ッジ取出用側面,13…容器,
21a,21b…プレートヒータ,25…被処理物,
29…スラッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C23G 1/28 C23G 1/28 (56)参考文献 特開 平4−26786(JP,A) 特開 昭54−93265(JP,A) 特開 昭62−253719(JP,A) 実開 昭60−63556(JP,U) 実開 昭58−128969(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 29/00 B01D 21/02 B22D 43/00 B22D 45/00 C23G 1/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造品や線材品等の被処理物を、ソルト
    液中に浸漬処理して、該被処理物表面に付着した鋳型材
    料やスケール等の付着物を反応除去するソルト処理装置
    において、 前記ソルト液を加熱する第1のヒータを、該ソルト液を
    収容する処理槽内の一方の側に上方より挿入するととも
    に、該処理槽の前記第1のヒータ側の底面の傾きを50
    ゜以上とし、更に前記処理槽の底部に第2のヒータを配
    置したことを特徴とするソルト処理装置。
JP4011401A 1992-01-24 1992-01-24 ソルト処理装置 Expired - Lifetime JP3013574B2 (ja)

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JPH05200537A JPH05200537A (ja) 1993-08-10
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