JP3012958B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents
高周波加熱装置Info
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- JP3012958B2 JP3012958B2 JP5044232A JP4423293A JP3012958B2 JP 3012958 B2 JP3012958 B2 JP 3012958B2 JP 5044232 A JP5044232 A JP 5044232A JP 4423293 A JP4423293 A JP 4423293A JP 3012958 B2 JP3012958 B2 JP 3012958B2
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- Japan
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- food
- radio wave
- heating
- frequency
- temperature
- Prior art date
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B40/00—Technologies aiming at improving the efficiency of home appliances, e.g. induction cooking or efficient technologies for refrigerators, freezers or dish washers
Landscapes
- Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
- Electric Ovens (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は食品などの被加熱物に電
磁波を与えて加熱する高周波加熱装置に関する。
磁波を与えて加熱する高周波加熱装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、高周波加熱装置である電子レンジ
において、加熱時間を短縮するために種々の工夫がなさ
れている。例えば、特開平２−２２７９８８号公報に示
すように、マグネトロン等の各素子周辺温度を検出し、
その検出された温度が各素子の安全限界温度に達するま
での間、通常の連続最大出力よりも大きな最大出力を発
生させることにより、各素子の安全を確保しつつ、加熱
時間を短縮することが知られている。
において、加熱時間を短縮するために種々の工夫がなさ
れている。例えば、特開平２−２２７９８８号公報に示
すように、マグネトロン等の各素子周辺温度を検出し、
その検出された温度が各素子の安全限界温度に達するま
での間、通常の連続最大出力よりも大きな最大出力を発
生させることにより、各素子の安全を確保しつつ、加熱
時間を短縮することが知られている。
【０００３】しかし、一般家庭では屋内配線の関係上、
１００Ｖ１５Ａ定格の電源で使用されることが多く、
１.5ｋＷ以下の消費電力に抑える必要がある。
１００Ｖ１５Ａ定格の電源で使用されることが多く、
１.5ｋＷ以下の消費電力に抑える必要がある。
【０００４】以下、一般的な従来の高周波加熱装置であ
る電子レンジの消費電力について図７を参照しながら説
明する。
る電子レンジの消費電力について図７を参照しながら説
明する。
【０００５】図７は横軸が時間ｔで縦軸が消費電力Ｗを
示し、図７（ａ）は電子レンジ全体の消費電力を表して
いる。同様に図７（ｂ）は電子レンジの中の電波放射部
であるマグネトロンから電波発振のために消費される電
力Ｗ1 、図７（ｃ）はその他の消費電力、たとえばファ
ンなどの冷却手段やランプなどの照明手段やターンテー
ブルなどの食品載置手段などの消費電力Ｗ2 である。図
７（ｃ）に示す消費電力Ｗ2 は時間によらずほぼ一定で
あるが、図７（ｂ）に示す電波発振のために消費される
電力Ｗ1 はマグネトロンの温度や制御方法により多少変
化する。この場合加熱開始０からｔ6 までは少しずつ減
少し、ｔ6 以後は一定となっている。図７（ａ）は電子
レンジ全体の消費電力なので、Ｗ1 ＋Ｗ2 の電力とな
る。ここで一般の家庭用電子レンジの場合、１００Ｖ１
５Ａ定格の電源で使用されることが多く、１.5ｋＷ以下
の消費電力に抑えるが、そのうちファン１０Ｗ、ランプ
３０Ｗ、ターンテーブル１０Ｗ以下程度が、電波発振以
外のために消費されている。さらに電波発振に関しては
実際の消費電力に対して大体５０〜６０％の効率で電波
に変わるので、食品加熱のための高周波出力は５００Ｗ
〜７００Ｗの物が主流である。
示し、図７（ａ）は電子レンジ全体の消費電力を表して
いる。同様に図７（ｂ）は電子レンジの中の電波放射部
であるマグネトロンから電波発振のために消費される電
力Ｗ1 、図７（ｃ）はその他の消費電力、たとえばファ
ンなどの冷却手段やランプなどの照明手段やターンテー
ブルなどの食品載置手段などの消費電力Ｗ2 である。図
７（ｃ）に示す消費電力Ｗ2 は時間によらずほぼ一定で
あるが、図７（ｂ）に示す電波発振のために消費される
電力Ｗ1 はマグネトロンの温度や制御方法により多少変
化する。この場合加熱開始０からｔ6 までは少しずつ減
少し、ｔ6 以後は一定となっている。図７（ａ）は電子
レンジ全体の消費電力なので、Ｗ1 ＋Ｗ2 の電力とな
る。ここで一般の家庭用電子レンジの場合、１００Ｖ１
５Ａ定格の電源で使用されることが多く、１.5ｋＷ以下
の消費電力に抑えるが、そのうちファン１０Ｗ、ランプ
３０Ｗ、ターンテーブル１０Ｗ以下程度が、電波発振以
外のために消費されている。さらに電波発振に関しては
実際の消費電力に対して大体５０〜６０％の効率で電波
に変わるので、食品加熱のための高周波出力は５００Ｗ
〜７００Ｗの物が主流である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構
成では、電波発振以外のための消費電力が加熱開始時か
ら常に一定であるため、電波発振のために使える電力に
上限があり、加熱時間が短縮できない問題があった。
成では、電波発振以外のための消費電力が加熱開始時か
ら常に一定であるため、電波発振のために使える電力に
上限があり、加熱時間が短縮できない問題があった。
【０００７】また、逆に電波発振のための電力を多く確
保するために、ファンなどの冷却手段を除去するとマグ
ネトロンなどの電波放射部の温度上昇による破損など信
頼性を損ねる問題が生じ、ランプなどの照明手段を除去
すると加熱の進行度合が外から見えない問題があり、タ
ーンテーブルなどの食品載置手段を除去すると食品が均
一に加熱されず調理の仕上がりにむらが生じる課題があ
った。
保するために、ファンなどの冷却手段を除去するとマグ
ネトロンなどの電波放射部の温度上昇による破損など信
頼性を損ねる問題が生じ、ランプなどの照明手段を除去
すると加熱の進行度合が外から見えない問題があり、タ
ーンテーブルなどの食品載置手段を除去すると食品が均
一に加熱されず調理の仕上がりにむらが生じる課題があ
った。
【０００８】本発明は上記課題を解決するもので、加熱
時間を短縮しつつ、マグネトロンなどの温度上昇による
破損もなく、食品加熱の進行度合の確認や食品の均一加
熱を可能とする高周波加熱装置を実現することを目的と
している。
時間を短縮しつつ、マグネトロンなどの温度上昇による
破損もなく、食品加熱の進行度合の確認や食品の均一加
熱を可能とする高周波加熱装置を実現することを目的と
している。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の高周波加熱装置
は上記目的を達成するため、食品などの被加熱物を出し
入れする加熱室と、前記加熱室内に電磁波を放射する電
波放射部と、前記電波放射部を冷却する冷却手段と、前
記加熱室内に光を照射する照明手段と、前記加熱室内で
食品を載置して回転運動などの動作をする食品載置手段
と、前記電波放射部と前記冷却手段と前記照明手段と前
記食品載置手段を制御する制御手段とを有し、前記電波
放射部の高周波出力を複数に切り替え、最大高周波出力
時には前記冷却手段、前記照明手段、前記食品載置手段
のいずれかの動作を停止するかあるいは低い電力で動作
させるように制御する構成としている。
は上記目的を達成するため、食品などの被加熱物を出し
入れする加熱室と、前記加熱室内に電磁波を放射する電
波放射部と、前記電波放射部を冷却する冷却手段と、前
記加熱室内に光を照射する照明手段と、前記加熱室内で
食品を載置して回転運動などの動作をする食品載置手段
と、前記電波放射部と前記冷却手段と前記照明手段と前
記食品載置手段を制御する制御手段とを有し、前記電波
放射部の高周波出力を複数に切り替え、最大高周波出力
時には前記冷却手段、前記照明手段、前記食品載置手段
のいずれかの動作を停止するかあるいは低い電力で動作
させるように制御する構成としている。
【００１０】
【作用】本発明は上記構成において、電波放射部の高周
波出力を複数に切り替え、最大高周波出力時には冷却手
段、照明手段、食品載置手段のいずれかの動作を停止す
るか、あるいは低い電力で動作させるように制御し、場
合に応じて効率的な消費電力の振り分けができるので、
集中的に加熱を行うとともに、必要なときに電波放射部
を冷却したり、加熱室内を照明したり、食品を動かした
りできる作用を有する。
波出力を複数に切り替え、最大高周波出力時には冷却手
段、照明手段、食品載置手段のいずれかの動作を停止す
るか、あるいは低い電力で動作させるように制御し、場
合に応じて効率的な消費電力の振り分けができるので、
集中的に加熱を行うとともに、必要なときに電波放射部
を冷却したり、加熱室内を照明したり、食品を動かした
りできる作用を有する。
【００１１】
（実施例１）以下、本発明の第１の実施例を図１〜図３
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【００１２】図１は本発明の第１の実施例を示す高周波
加熱装置の概略断面図である。図に示すように、加熱室
１内の食品２は、マグネトロン３から導波管４を介して
放射された２.4５ＧＨｚの電波５により加熱される。食
品２はターンテーブル６上におかれ、駆動部７の動作に
より均一な調理仕上がり状態になるように回転駆動され
る。マグネトロン３は冷却ファン８により強制空冷さ
れ、ランプ９は調理の進行状況が使用者に見えるように
孔１０を通して加熱室１内に光１１を発する。制御部１
２はマグネトロン３の温度上昇に応じた信号１３や食品
重量に応じた信号１４を受けるとともに、マグネトロン
３の出力制御のための信号１５や、ランプ９の制御のた
めの信号１６や、冷却ファン８の制御のための信号１７
や、ターンテーブル６の駆動部７の制御のための信号１
８を与えて、トータルの消費電力が定格内に効率的にお
さまるように制御している。
加熱装置の概略断面図である。図に示すように、加熱室
１内の食品２は、マグネトロン３から導波管４を介して
放射された２.4５ＧＨｚの電波５により加熱される。食
品２はターンテーブル６上におかれ、駆動部７の動作に
より均一な調理仕上がり状態になるように回転駆動され
る。マグネトロン３は冷却ファン８により強制空冷さ
れ、ランプ９は調理の進行状況が使用者に見えるように
孔１０を通して加熱室１内に光１１を発する。制御部１
２はマグネトロン３の温度上昇に応じた信号１３や食品
重量に応じた信号１４を受けるとともに、マグネトロン
３の出力制御のための信号１５や、ランプ９の制御のた
めの信号１６や、冷却ファン８の制御のための信号１７
や、ターンテーブル６の駆動部７の制御のための信号１
８を与えて、トータルの消費電力が定格内に効率的にお
さまるように制御している。
【００１３】図２はマグネトロン出力を制御する高周波
加熱装置の電気回路図である。図に示すように、商用電
源１９から供給された電力を直流電圧に整流する整流器
２０、インダクタ２１、およびコンデンサ２２よりなる
整流回路と、コンデンサ２３、トランジスタ２４、ダイ
オード２５、および昇圧トランス２６よりなるインバー
タ回路と、高圧コンデンサ２７、高圧ダイオード２８お
よび２９よりなる高圧整流回路と、高圧整流回路の出力
を受けて高周波出力を発生するマグネトロン３と、トラ
ンジスタ２４の動作周波数を制御する制御回路３０と、
リレー３１を制御するとともにこの制御回路３０に加熱
指令を与える制御部１２と、高周波加熱装置の起動時に
一定時間の間、最大高周波出力を得るための指令を与え
る起動制御部３２等より構成されている。その後制御部
１２は、高周波出力を下げるとともに、ターンテーブル
駆動部７、冷却ファン８、ランプ９を起動する。
加熱装置の電気回路図である。図に示すように、商用電
源１９から供給された電力を直流電圧に整流する整流器
２０、インダクタ２１、およびコンデンサ２２よりなる
整流回路と、コンデンサ２３、トランジスタ２４、ダイ
オード２５、および昇圧トランス２６よりなるインバー
タ回路と、高圧コンデンサ２７、高圧ダイオード２８お
よび２９よりなる高圧整流回路と、高圧整流回路の出力
を受けて高周波出力を発生するマグネトロン３と、トラ
ンジスタ２４の動作周波数を制御する制御回路３０と、
リレー３１を制御するとともにこの制御回路３０に加熱
指令を与える制御部１２と、高周波加熱装置の起動時に
一定時間の間、最大高周波出力を得るための指令を与え
る起動制御部３２等より構成されている。その後制御部
１２は、高周波出力を下げるとともに、ターンテーブル
駆動部７、冷却ファン８、ランプ９を起動する。
【００１４】図３は消費電力の時間変化を示す特性図で
あり、加熱開始後一定時間の間最大高周波出力を与える
よう制御した例である。図３（ａ）は電子レンジ全体の
消費電力Ｗ1 ＋Ｗ2 を表しており、時間によらず一定で
ある。同様に図３（ｂ）はマグネトロン３からの電波発
振のために消費される電力Ｗ1 で、加熱開始後一定時間
（０〜ｔ1 ）は最大高周波出力を発生するために消費電
力も高いが、ｔ1 以後は低くなっている。図３（ｃ）は
その他の消費電力で、冷却ファン８やランプ９やターン
テーブル６などの消費電力Ｗ2 であるが、０〜ｔ1 間は
動作を停止させて電力を消費しないようにしており、逆
に高周波出力の低下したｔ1 以後は正常動作させるため
に一定の電力を消費している。この実施例ではｔ1 が一
定ということで制御が簡単にできる効果がある。
あり、加熱開始後一定時間の間最大高周波出力を与える
よう制御した例である。図３（ａ）は電子レンジ全体の
消費電力Ｗ1 ＋Ｗ2 を表しており、時間によらず一定で
ある。同様に図３（ｂ）はマグネトロン３からの電波発
振のために消費される電力Ｗ1 で、加熱開始後一定時間
（０〜ｔ1 ）は最大高周波出力を発生するために消費電
力も高いが、ｔ1 以後は低くなっている。図３（ｃ）は
その他の消費電力で、冷却ファン８やランプ９やターン
テーブル６などの消費電力Ｗ2 であるが、０〜ｔ1 間は
動作を停止させて電力を消費しないようにしており、逆
に高周波出力の低下したｔ1 以後は正常動作させるため
に一定の電力を消費している。この実施例ではｔ1 が一
定ということで制御が簡単にできる効果がある。
【００１５】（実施例２）次に、本発明の第２の実施例
について図４を参照して説明する。なお、第１の実施例
で説明したものと同一構成部材には同一番号を付す。
について図４を参照して説明する。なお、第１の実施例
で説明したものと同一構成部材には同一番号を付す。
【００１６】図４は本発明の第２の実施例における消費
電力の時間変化を示す特性図であり、マグネトロン３の
温度がある温度以下のときは最大高周波出力を与えるよ
う制御した例である。図４（ａ）は電子レンジ全体の消
費電力Ｗ1 ＋Ｗ2 を表しており、図３（ａ）同様時間に
よらず一定である。図４（ｂ）はマグネトロン３からの
電波発振のために消費される電力Ｗ1 で、加熱開始後あ
る時間（０〜ｔ2 ）は最大高周波出力を発生するために
消費電力も高いが、ｔ2 以後は低くなっている。図４
（ｃ）はその他の消費電力で、冷却ファン８やランプ９
やターンテーブル６などの消費電力Ｗ2 であるが、０〜
ｔ2 間は動作を停止させて電力を消費しないようにして
おり、逆に高周波出力の低下したｔ2 以後は正常動作さ
せるために一定の電力を消費している。図４（ｄ）はマ
グネトロン３温度の時間変化を示しており、加熱開始時
の温度をＴ1 、信頼性を保てる温度上限をＴ3 、これ以
後冷却ファン８を回せばＴ3 を越えることなく温度飽和
させられる限界をＴ2 として、Ｔ2 を越える時間をｔ2
としている。Ｔ1 、Ｔ2 、Ｔ3 はマグネトロン３のどの
部分を捕らえるかにより変化するが、加熱が進みＴ2 を
越えたとき（ｔ2 ）に高周波出力を落とし、冷却ファン
８などの動作を開始することで、温度上昇に歯止めをか
けるのである。この実施例ではマグネトロン３の信頼性
に即して効率的に高周波出力を供給できる効果がある。
電力の時間変化を示す特性図であり、マグネトロン３の
温度がある温度以下のときは最大高周波出力を与えるよ
う制御した例である。図４（ａ）は電子レンジ全体の消
費電力Ｗ1 ＋Ｗ2 を表しており、図３（ａ）同様時間に
よらず一定である。図４（ｂ）はマグネトロン３からの
電波発振のために消費される電力Ｗ1 で、加熱開始後あ
る時間（０〜ｔ2 ）は最大高周波出力を発生するために
消費電力も高いが、ｔ2 以後は低くなっている。図４
（ｃ）はその他の消費電力で、冷却ファン８やランプ９
やターンテーブル６などの消費電力Ｗ2 であるが、０〜
ｔ2 間は動作を停止させて電力を消費しないようにして
おり、逆に高周波出力の低下したｔ2 以後は正常動作さ
せるために一定の電力を消費している。図４（ｄ）はマ
グネトロン３温度の時間変化を示しており、加熱開始時
の温度をＴ1 、信頼性を保てる温度上限をＴ3 、これ以
後冷却ファン８を回せばＴ3 を越えることなく温度飽和
させられる限界をＴ2 として、Ｔ2 を越える時間をｔ2
としている。Ｔ1 、Ｔ2 、Ｔ3 はマグネトロン３のどの
部分を捕らえるかにより変化するが、加熱が進みＴ2 を
越えたとき（ｔ2 ）に高周波出力を落とし、冷却ファン
８などの動作を開始することで、温度上昇に歯止めをか
けるのである。この実施例ではマグネトロン３の信頼性
に即して効率的に高周波出力を供給できる効果がある。
【００１７】（実施例３）次に、本発明の第３の実施例
について図５および図６を参照して説明する。なお、第
１の実施例で説明したものと同一構成部材には同一番号
を付す。
について図５および図６を参照して説明する。なお、第
１の実施例で説明したものと同一構成部材には同一番号
を付す。
【００１８】図５は本発明の第３の実施例における消費
電力の時間変化を示す特性図であり、高周波出力を最大
値から徐々に減少させるよう制御した例である。図５
（ａ）は電子レンジ全体の消費電力Ｗ1 ＋Ｗ2 を表して
おり、図３（ａ）、図４（ａ）同様時間によらず一定で
ある。図５（ｂ）はマグネトロン３からの電波発振のた
めに消費される電力Ｗ1 で、加熱開始後ある時間（０〜
ｔ3 ）は最大高周波出力を発生するために消費電力も高
いが、ｔ3 以後は徐々に低くなり、ｔ4 以後は一定とな
っている。図５（ｃ）はその他の消費電力で、冷却ファ
ン８やランプ９やターンテーブル６などの消費電力Ｗ2
であるが、０〜ｔ3 間は動作を停止させて電力を消費し
ないようにしており、ｔ3 以後は徐々に大きくなってい
き、高周波出力の低下したｔ4 以後は一定の電力を消費
している。
電力の時間変化を示す特性図であり、高周波出力を最大
値から徐々に減少させるよう制御した例である。図５
（ａ）は電子レンジ全体の消費電力Ｗ1 ＋Ｗ2 を表して
おり、図３（ａ）、図４（ａ）同様時間によらず一定で
ある。図５（ｂ）はマグネトロン３からの電波発振のた
めに消費される電力Ｗ1 で、加熱開始後ある時間（０〜
ｔ3 ）は最大高周波出力を発生するために消費電力も高
いが、ｔ3 以後は徐々に低くなり、ｔ4 以後は一定とな
っている。図５（ｃ）はその他の消費電力で、冷却ファ
ン８やランプ９やターンテーブル６などの消費電力Ｗ2
であるが、０〜ｔ3 間は動作を停止させて電力を消費し
ないようにしており、ｔ3 以後は徐々に大きくなってい
き、高周波出力の低下したｔ4 以後は一定の電力を消費
している。
【００１９】図６は図５で示したｔ3 、ｔ4 の決定方法
を示すものであり、横軸に食品重量ｍを取り縦軸に時間
ｔを取っている。食品２からの情報を元に最適加熱時間
を決定して調理する方法はいろいろと考えられている
が、図１のように食品重量ｍに応じた信号１４から最適
加熱時間ｔ5 （ｍ）を決めることも可能である。このと
き調理の終了時に均一なできばえにするには、いつ頃か
らターンテーブル６を回しておくべきであるか、ランプ
９をつけて進行状況を使用者に見えるようにすべきであ
るかという限界がおおよそ決まってくる。そうした限界
時間を元にｔ3 、ｔ4 を重量ごとに設定しているのであ
る。この実施例では、加熱終了時のできばえや進行状況
の確認など使用者に対してより一層満足できるととも
に、効率的に高周波出力を供給できる効果がある。
を示すものであり、横軸に食品重量ｍを取り縦軸に時間
ｔを取っている。食品２からの情報を元に最適加熱時間
を決定して調理する方法はいろいろと考えられている
が、図１のように食品重量ｍに応じた信号１４から最適
加熱時間ｔ5 （ｍ）を決めることも可能である。このと
き調理の終了時に均一なできばえにするには、いつ頃か
らターンテーブル６を回しておくべきであるか、ランプ
９をつけて進行状況を使用者に見えるようにすべきであ
るかという限界がおおよそ決まってくる。そうした限界
時間を元にｔ3 、ｔ4 を重量ごとに設定しているのであ
る。この実施例では、加熱終了時のできばえや進行状況
の確認など使用者に対してより一層満足できるととも
に、効率的に高周波出力を供給できる効果がある。
【００２０】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明の高
周波加熱装置はランプや冷却ファンやターンテーブルな
どを使用しつつ、電波加熱に不必要な電力を極力削減す
るため、全消費電力を増加させることなく、かつ、加熱
時間を短縮しつつ、マグネトロンなどの温度上昇による
破損もなく、食品加熱の進行度合の確認や食品の均一加
熱を行うことができる。
周波加熱装置はランプや冷却ファンやターンテーブルな
どを使用しつつ、電波加熱に不必要な電力を極力削減す
るため、全消費電力を増加させることなく、かつ、加熱
時間を短縮しつつ、マグネトロンなどの温度上昇による
破損もなく、食品加熱の進行度合の確認や食品の均一加
熱を行うことができる。
【図１】本発明の第１の実施例の高周波加熱装置の概略
断面図
断面図
【図２】同、高周波加熱装置の電気回路図
【図３】（ａ）は同、高周波加熱装置の全消費電力を示
す特性図 （ｂ）は同、電波発振のための消費電力を示す特性図 （ｃ）は同、電波発振以外の消費電力を示す特性図
す特性図 （ｂ）は同、電波発振のための消費電力を示す特性図 （ｃ）は同、電波発振以外の消費電力を示す特性図
【図４】（ａ）は本発明の第２の実施例の高周波加熱装
置の全消費電力を示す特性図 （ｂ）は同、電波発振のための消費電力を示す特性図 （ｃ）は同、電波発振以外の消費電力を示す特性図 （ｄ）は同、マグネトロン温度の時間的変化を示す特性
図
置の全消費電力を示す特性図 （ｂ）は同、電波発振のための消費電力を示す特性図 （ｃ）は同、電波発振以外の消費電力を示す特性図 （ｄ）は同、マグネトロン温度の時間的変化を示す特性
図
【図５】（ａ）は本発明の第３の実施例の高周波加熱装
置の全消費電力を示す特性図 （ｂ）は同、電波発振のための消費電力を示す特性図 （ｃ）は同、電波発振以外の消費電力を示す特性図
置の全消費電力を示す特性図 （ｂ）は同、電波発振のための消費電力を示す特性図 （ｃ）は同、電波発振以外の消費電力を示す特性図
【図６】同、高周波加熱装置の重量−時間特性図
【図７】（ａ）は従来例の高周波加熱装置の全消費電力
を示す特性図 （ｂ）は同、電波発振のための消費電力を示す特性図 （ｃ）は同、電波発振以外の消費電力を示す特性図
を示す特性図 （ｂ）は同、電波発振のための消費電力を示す特性図 （ｃ）は同、電波発振以外の消費電力を示す特性図
１ 加熱室 ２ 食品 ３ マグネトロン（電波放射部） ６ ターンテーブル（食品載置手段） ８ 冷却ファン（冷却手段） ９ ランプ（照明手段） １２ 制御部（制御手段）
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−12492（ＪＰ，Ａ) 実開 昭59−16096（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭56−75608（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H05B 6/68 F24C 7/02
Claims (4)
- 【請求項１】 食品などの被加熱物を出し入れする加熱
室と、前記加熱室内に電磁波を放射する電波放射部と、
前記電波放射部を冷却する冷却手段と、前記加熱室内に
光を照射する照明手段と、前記加熱室内で食品を載置し
て回転運動などの動作をする食品載置手段と、前記電波
放射部と前記冷却手段と前記照明手段と前記食品載置手
段を制御する制御手段とを有し、前記電波放射部の高周
波出力を複数に切り替え、最大高周波出力時には前記冷
却手段、前記照明手段、前記食品載置手段のいずれかの
動作を停止するか、あるいは低い電力で動作させるよう
に制御する構成とした高周波加熱装置。 - 【請求項２】 加熱開始後一定時間の間は最大高周波出
力を供給する構成とした請求項１記載の高周波加熱装
置。 - 【請求項３】 電波放射部の温度を検知する温度検知手
段を有し、ある温度以下の間は最大高周波出力を供給す
る構成とした請求項１記載の高周波加熱装置。 - 【請求項４】 食品の物理量（重量、形状、温度、誘電
率など）や前記加熱室内の状態（温度、湿度、電界な
ど）を検出する検出手段を有し、前記検出手段の出力に
応じて最大高周波出力を供給する構成とした請求項１記
載の高周波加熱装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5044232A JP3012958B2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 高周波加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5044232A JP3012958B2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 高周波加熱装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06257757A JPH06257757A (ja) | 1994-09-16 |
| JP3012958B2 true JP3012958B2 (ja) | 2000-02-28 |
Family
ID=12685793
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5044232A Expired - Fee Related JP3012958B2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 高周波加熱装置 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3012958B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010048475A (ja) * | 2008-08-22 | 2010-03-04 | Sharp Corp | 加熱調理器 |
-
1993
- 1993-03-05 JP JP5044232A patent/JP3012958B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010048475A (ja) * | 2008-08-22 | 2010-03-04 | Sharp Corp | 加熱調理器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06257757A (ja) | 1994-09-16 |
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