JP3012956U - 偽造防止カード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装飾的に形成された線状凸形パタ−ンの略長
方形エリアの幅を特定して設定して光学的読み取り装置
で容易に真偽判別を行うものである。 【構成】 微細な線状凸形パタ−ン４と、この凸形パタ
−ン４を部分的に線状方向を変化させて複数組配列し、
線状凸形パタ−ン４のエリアを略長方形に形成し、凸形
パタ−ン４の線状方向が隣接凸形パタ−ンの線状方向と
交互方向に相関配列され、凸形パタ−ン４の略長方形エ
リアの幅１が機械読み取りビ−ム径に対して特定した寸
法に設定されたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はカ−ド表面に凸形パタ−ンを設けて機械読み取りを可能にした偽造 防止カ−ドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、カ−ド表面に複数の線状凸形パタ−ンを形成し、この凸形パタ−ン 群を部分的に線状方向を変えて複数組配列して構成した偽造防止用のカ−ドがあ る。この偽造防止カ−ドは上記凸形パタ−ンの角度が部分的に様々に異なってい るため、照射された光りの反射光の変化によって輝きや濃淡が見る角度や方向で 変化し豪華な感じをかもし出す装飾カ−ドになっていた。

【０００３】 この豪華な感じの装飾効果を有したカ−ドの線状の凸形パタ−ンは微細な凸形 を形成して作製されるため、製造が難しく簡単に偽造することができないため、 一般にはプリペイドカ−ド等に使用されていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、線状凸形パタ−ンを利用した前記偽造防止カ−ドの真偽を識別するた めには熟練を要した者が肉眼で判別しなくてはならないという問題があり、偽造 防止カ−ドが複雑な線状凸形パタ−ンになればなるほど偽造防止に威力を発揮す ることができるが、一方、偽造防止カ−ドの真偽判別はますます困難になって来 るという欠点があった。

【０００５】 この考案は上記問題を鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、 装飾的に形成された線状凸形パタ−ンの部分的エリア幅と隣接凸形パタ−ンとの 線状方向の相関を持つことによって、光学的読み取り装置で容易に偽造防止カ− ドの真偽を判別することができる偽造防止カ−ドを提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案の偽造防止カ−ドは微細な線状に形成した凸形パタ−ンと、この凸形 パタ−ンを部分的に線状方向を変化させて複数組配列させて成る偽造防止カ−ド において、上記部分的な線状凸形パタ−ンを配列したエリアが略長方形に形成さ れ、前記凸形パタ−ンの線状方向が隣接凸形パタ−ンの線状方向と交互方向に相 関配列されて構成し、前記凸形パタ−ンの略長方形エリアの幅が機械読み取りビ −ム径に対して特定した寸法に設定されたものである。

【０００７】

【作用】

この考案によれば偽造防止カ−ドを前述のように構成したので光学的読み取り 装置の凸形パタ−ンによる反射光の受光精度が向上し、より正確な凸形パタ−ン 検出を行うことができ、カ−ドの真偽を簡単に判別できる。

【０００８】

【実施例】

この考案の偽造防止カ−ドの実施例を図１及び図２を用いて説明する。図１は 凸形パタ−ンを有した偽造防止カ−ドを示した平面図であり、ｄは略長方形に形 成した凸形パタ−ン幅の寸法、Ｄは上記ｄの４倍を示す寸法であり、Ｃは本実施 例の偽造防止カ−ド、４は凸形パターンエリア、４１〜４４は凸形パタ−ンであ る。

【０００９】 図２は光学的読み取り装置（図示せず）で偽造防止カ−ドＣの凸形パターンエ リア４を読取りすることを示した模式図であり、Ｓ１〜Ｓ４は偽造防止カ−ドＣ の上方所定位置に設置されたレ−ザ発信機（図示せず）より照射される入射光が 偽造防止カ−ドＣの凸形パタ−ンエリア４で反射された反射光Ｒ１〜Ｒ４を受光 するセンサであり、このセンサＳ１〜Ｓ４は光学的読み取り装置の所定部に、図 のように円状に等間隔に且つ、それぞれＳ１とＳ１、Ｓ２とＳ２、Ｓ３とＳ３、 Ｓ４とＳ４を対称し合うように、配置されて取り付けられている。

【００１０】 上記反射光Ｒ１〜Ｒ４は凸形パタ−ン４１〜４４の線状方向と直角方向に反射 され、前記凸形パタ−ン４１〜４４に対してはそれぞれ図２のＳ１〜Ｓ４で受光 される。

【００１１】 今、光学式読み取り装置の読み取りビ−ム径を1mm とし、図１のように、線状 略長方形エリアの幅ｄが機械読み取りビ−ム径の1/4=0.25mmである場合、機械読 み取りビ−ム径は凸形パタ−ン４１〜４４の合計のエリア４の幅Ｄになる。この ような関係を有する機械読み取り装置での偽造防止カ−ドＣの凸形パタ−ンエリ ア４の反射光Ｒ１〜Ｒ４の検出が、最も精度良く確実に凸形パタ−ンエリア４を 読み取ることができる。即ち、光学的読み取り装置の偽造防止カ−ドＣの真偽判 別が確実に、しかも容易に実行することができる。

【００１２】 前記凸形パタ−ン４１〜４４のいずれかの略長方形エリアの幅ｄが機械読み取 りビ−ム径に対して1/8 以下である場合、凸形パタ−ンの角の乱反射によるノイ ズが大きすぎて読み取りエラ−を発生する虞があり、また、逆に機械読み取りビ −ム径に対して1/2 以上略長方形エリアの幅ｄが大きい場合、凸形パタ−ン４１ 〜４４の線状方向に対する反射光Ｒ１〜Ｒ４の出力の差が大きくなり、読み取り エラ−が発生する。

【００１３】

【考案の効果】

この考案の偽造防止カ−ドは微細な線状凸形パタ−ンの略長方形エリアの幅を 機械読み取りビ−ム径に対して1/2 〜1/8 の範囲に設定することにより、光学的 読み取り装置で容易に確実に真偽判定を行うことができるという効果がある。

【００１４】 また、偽造防止カ−ドの線状凸形パタ−ンを多様で複雑な変化を持たせ、変造 カ−ドや偽カ−ドなどの製作を強力に防止するよう設定しても、凸形パタ−ンを 簡単に光学的読み取り装置でチェック可能となり、偽造防止効果を持たせること ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る偽造防止カ−ドの実施例を示し
た平面図である。

【図２】偽造防止カ−ドを光学的読み取り装置に装着し
た要部の模式図である。

【符号の説明】

ｄ 凸形パターンの略長方形のエリアの幅 Ｄ ４倍のエリアの幅 Ｃ 偽造防止カード ４１〜４４ 凸形パターン Ｒ１〜Ｒ４ 反射光 Ｓ１〜Ｓ４ センサ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 微細な線状に形成した凸形パタ−ンと、
   この凸形パタ−ンを部分的に線状方向を変化させて複数
   組配列させて成る偽造防止カ−ドにおいて、上記部分的
   な線状凸形パタ−ンを配列したエリアが略長方形に形成
   され、前記凸形パタ−ンの線状方向が隣接凸形パタ−ン
   の線状方向と交互方向に相関配列されて構成し、前記凸
   形パタ−ンの略長方形エリアの幅が機械読み取りビ−ム
   径に対して特定した寸法に設定されていることを特徴と
   する偽造防止カ−ド。